米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> 東洋製罐株式会社

発明の名称 容器成形用素材の加熱状態検出装置およびその方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−249930
公開日 平成10年(1998)9月22日
出願番号 特願平9−64906
出願日 平成9年(1997)3月18日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 喜平
発明者 橋本 弘之 / 金子 友昭
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ヒータによって加熱された容器成形用素材を撮影する赤外線カメラと、この赤外線カメラに接続され、前記容器成形用素材の撮影情報に画像処理を施すことによって容器成形用素材の加熱状態を検出する画像処理装置とを備えたことを特徴とする容器成形用素材の加熱状態検出装置。
【請求項2】 前記画像処理が、2値化処理を施すことにより二つの画素群に区分し、これら画素群情報に基づいて行なうものである請求項1記載の容器成形用素材の加熱状態検出装置。
【請求項3】 前記画像処理が、グレー処理であって、グレースケールと比較することによって行なうものである請求項1記載の容器成形用素材の加熱状態検出装置。
【請求項4】 前記ヒータが複数のヒータエレメントからなり、前記画像処理装置による前記画像処理が前記複数のヒータエレメントと対応する部分ごとに前記撮影情報を分割して行なうものである請求項1,2又は3記載の容器成形用素材の加熱状態検出装置。
【請求項5】 予め加熱された容器成形用素材を赤外線カメラによって撮影し、次いで、この撮影情報に2値化処理を施すことにより二つの画素群に区分した後、これら画素群情報に基づいて前記容器成形用素材の加熱状態を検出することを特徴とする容器成形用素材の加熱状態検出方法。
【請求項6】 前記容器成形用素材の撮影情報を複数の画像情報に分割して前記2値化処理を施すことを特徴とする請求項5記載の容器成形用素材の加熱状態検出方法。
【請求項7】 前記両画素群に区分するにあたり、前記容器成形用素材における被加熱部の濃度差をグレー処理することによって得ることを特徴とする請求項5又は6記載の容器成形用素材の加熱状態検出方法。
【請求項8】 前記容器成形用素材の加熱状態検出が、前記両画素群のうちいずれか一方の画素群の面積を測定し、この測定値と規定値とを比較することにより行なわれることを特徴とする請求項5,6又は7記載の容器成形用素材の加熱状態検出方法。
【請求項9】 前記容器成形用素材がプリフォームからなることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項記載の容器成形用素材の加熱状態検出方法。
【請求項10】 前記容器成形用素材がカップ成形用シートからなることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項記載の容器成形用素材の加熱状態検出方法。
【請求項11】 前記容器成形用素材がフィルムパウチからなることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項記載の容器成形用素材の加熱状態検出方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば成形容器の成形前において容器成形用素材の加熱状態を検出する場合に使用して好適な容器成形用素材の加熱状態検出装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラスチック材料は、熱に対する状態変化の大きな違いにより熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とに分類され、このうち熱可塑性樹脂は成形加工性が良好であることおよび大量生産が可能であること等の利点をもつことから、多くの産業分野において使用されている。
【0003】この熱可塑性樹脂からなる成形材料を用い、例えば成形容器の製造分野においてペットボトル等の成形容器が形成されている。
【0004】通常、このような成形容器は、押出機によってプラスチック材料を加熱溶融してチューブ状のプリフォーム(容器成形用素材)を押し出し成形し、次に金型内に導いた後、プリフォーム内に圧搾空気を吹き込むことにより製造される。この際、成形容器における品質上の信頼性を高めるために、金型内に導く以前のプリフォームを均一に加熱する必要から、このプリフォームの加熱状態を加熱状態検出装置を用いて検出することが行なわれる。
【0005】従来、この種容器成形用素材の加熱状態検出装置においては、赤外線放射温度計によってプリフォームの加熱温度を測定し、この温度情報に基づいてプリフォームの加熱状態検出が行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の容器成形用素材の加熱状態検出装置においては、プリフォームの加熱状態検出が単一の赤外線放射温度計によって行なわれており、このためプリフォーム全体の温度情報を得ることができず、精度の高いプリフォームの加熱状態検出を行なうことができないという問題があった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、赤外線カメラによって撮影して得られた容器成形用素材の画像情報に巧みな画像処理を施すことにより、加熱状態の検出時に容器成形用素材全体の温度情報を得ることができ、もって精度の高い加熱状態検出を行なうことができる容器成形用素材の加熱状態検出装置およびその方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の容器成形用素材の加熱状態検出装置は、ヒータによって加熱された容器成形用素材を撮影する赤外線カメラと、この赤外線カメラに接続され容器成形用素材の撮影情報に画像処理を施すことによって容器成形用素材の加熱状態を検出する画像処理装置とを備えた構成としてある。
【0009】具体的には、請求項2に記載のように、前記画像処理を、2値化処理を施すことにより二つの画素群に区分し、これら画素群情報に基づいて行なうようにしてあり、あるいは、請求項3に記載のように、前記画像処理を、グレー処理して、グレースケールと比較することによって行なうようにしてある。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の容器成形用素材の加熱状態検出装置において、ヒータが複数のヒータエレメントからなり、画像処理装置が複数のヒータエレメントと対応する部分ごとに撮影情報を分割して画像処理するようにしてある。
【0011】請求項5記載の容器成形用素材の加熱状態検出方法は、予め加熱された容器成形用素材を赤外線カメラによって撮影し、次にこの撮影情報に2値化処理を施すことにより二つの画素群に区分した後、これら画素群情報に基づいて容器成形用素材の加熱状態を検出する方法としてある。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の容器成形用素材の加熱状態検出方法において、容器成形用素材の撮影情報を複数の画像情報に区分して2値化処理を施す方法としてある。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載の容器成形用素材の加熱状態検出方法において、両画素群に区分するにあたり、容器成形用素材における被加熱部の濃度差をグレー処理によって得る方法としてある。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項5,6又は7記載の容器成形用素材の加熱状態検出方法において、容器成形用素材の加熱状態検出が、両画素群のうちいずれか一方の画素群の面積を測定し、この測定値と規定値とを比較することにより行なう方法としてある。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項5〜8のうちいずれか一項記載の容器成形用素材の加熱状態検出方法において、容器成形用素材をプリフォームとしてある。また、同様に請求項10記載の発明は、容器成形用素材をカップ成形用シートとしてあり、請求項11記載の発明は、容器成形用素材をフィルムパウチとしてある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る容器成形用素材の加熱状態検出装置を示すブロック図、図2は同じく本発明の第1実施形態に係る容器成形用素材の加熱状態検出装置を示す斜視図である。同図において、符号1で示す容器成形用素材の加熱状態検出装置は、回転テーブル2とヒータ3と赤外線カメラ4と画像処理装置5とを備えている。
【0017】回転テーブル2は、回転軸2aをその中心位置に有する円板状のテーブルからなり、図2に矢印mで示す方向に所定の回転速度をもって回転し得るように構成されている。この回転テーブル2の周縁上には、容器成形用素材としてのプリフォーム100を搬送するための搬送経路6が形成されている。
【0018】搬送経路6には、円周方向に所定の間隔をもって並列する多数の回転受台7が配設されている。各回転受台7は、回転軸(図示せず)をその中心位置に有しプリフォーム100を載置可能な円板状の受台からなり、回転テーブル2と独立して図2に矢印nで示す方向に所定の回転速度をもって回転し得るように構成されている。これにより、プリフォーム100は、搬送経路6上において自転しながら公転して移動する。
【0019】ヒータ3は、回転テーブル2の回転方向に沿って並列する二つのヒータからなり、赤外線カメラ4による撮影位置の上流側に配設され、かつ画像処理装置5(コントローラ)に加熱用ヒータ出力調節計8を介して接続されている。これら各ヒータ3,3は、プリフォーム100に対する各加熱位置が互いに異なる6個のヒータエレメント3a〜3fを有している。赤外線カメラ4は、回転受台7上のプリフォーム100を撮影位置において側方から撮影する。
【0020】画像処理装置5は、赤外線熱画像処理手段9とビデオ画像処理手段10とを有している。赤外線熱画像処理手段9は、熱画像取り込み制御部11とビデオモニタ12とキーボード13とを有し、赤外線カメラ4に接続されている。熱画像取り込み制御部11は、電子シャッタ(図示せず)を駆動する駆動信号を出力すると共に、シャッタ時間等を設定して撮影の制御を行なう。
【0021】ビデオモニタ12は、赤外線カメラ4の撮影によるプリフォーム100の熱画像をグレー処理することにより、プリフォーム100を温度高低に応じて白黒(グレー)の濃淡色でビデオ画像として表示すると共に、このビデオ画像上において決めた温度範囲を白黒(グレー)の濃淡色で例えば16段階に区分された温度スケール(グレースケール)を表示する。キーボード13は、プリフォーム100の加熱状態を検出する場合の測定値に対する比較基準となる規定値の設定・変更等を行なう。
【0022】一方、ビデオ画像処理手段10は、ビデオ画像取り込み制御部14と画像メモリ15とビデオ画像処理部16とコントローラ17とを有し、赤外線熱画像処理手段9に接続されている。ビデオ画像取り込み制御部14は熱画像取り込み制御部11を駆動制御し、画像メモリ15は撮影画像をディジタル処理化して格納し、ビデオ画像処理部16は画像データの2値化等の処理を行なう。コントローラ17は、ビデオ画像処理部16からの処理データおよび予め設定された処理手順にしたがって一連の処理を施し、プリフォーム100の加熱状態を検出する。
【0023】次に、本実施形態における容器成形用素材の加熱状態検出方法につき、図3を用いて説明する。図3は本発明の第1実施形態に係る容器成形用素材の加熱状態検出方法を説明するために示すフローチャートである。
【0024】[容器成形用素材の加熱(ステップS1)]容器成形用素材としてのプリフォーム100の加熱は、ヒータ3によって行なわれる。すなわち、プリフォーム100は、回転受台7上で回転しながら回転テーブル2の回転方向に沿ってヒータ加熱位置まで搬送されると、このヒータ加熱位置において各ヒータエレメント3a〜3fによって加熱される。
【0025】[熱画像の取り込み(ステップS2)]熱画像の取り込みは、コントローラ17によってビデオ画像取り込み制御部14にシャッタ指示信号を出力することにより行なわれる。これにより、ビデオ画像取り込み制御部14が熱画像取り込み制御部11にシャッタ信号を出力する。このシャッタ信号を入力した熱画像取り込み制御部11が赤外線カメラ4にカメラコントロール信号を出力すると、赤外線カメラ4が回転受台7上のプリフォーム100の撮影を行なう。
【0026】[ビデオ画像の取り込み(ステップS3)]ビデオ画像の取り込みは、熱画像取り込み制御部11から画像メモリ15およびビデオ画像処理部16にビデオ信号を出力することにより行なわれる。このとき、ビデオ画像取り込み制御部14が画像メモリ15とビデオ画像処理部16に画像取り込み信号を出力し、所定のタイミングでビデオ信号をビデオ画像情報として画像メモリ15に記憶させると共に、ビデオモニタ12に表示する。
【0027】[2値化処理(ステップS4)]ビデオ画像情報は、ヒータエレメント3a〜3fによるプリフォーム100の加熱位置に対応する6個(ヒータエレメントと同数)のビデオ画像情報に分割される。そして、これら各ビデオ画像情報毎に濃淡256階調のディジタル値に変換され、例えばX方向およびY方向に各々256分割された状態(番地名の付いた256×256個の画素)で画像メモリ15に記憶される。この階調での値が規定した値より大きいと明るく(白く)、低いと暗く(黒く)なる。本検出方法による場合は、各ビデオ画像情報を走査し濃度差の算出によって2値化処理が施される。
【0028】[容器成形用素材の加熱状態検出(ステップS5)]プリフォーム100の加熱状態検出は、2値化処理を施して得られた各ビデオ画像情報における明暗(白黒)二つの画素群のうち例えば明るい(白)画素群の面積を測定し、この測定値と予め設定された規定値とを比較することにより行なわれる。
【0029】すなわち、ヒータ3によるプリフォーム100の加熱温度が高いと「白」画素面積が増加し、加熱温度が低いと「白」画素面積が減少する。このため、プリフォーム100の加熱温度として許容し得る場合の「白」画素面積の範囲を予め規定値として設定し、この許容範囲内に「白」画素面積の測定値が含まれると、プリフォーム100の加熱状態を「良」と判定する。一方、「白」画素面積の測定値が許容範囲より外れると、プリフォーム100の加熱状態を「不良」と判定する。この判定は、ヒータエレメント3a〜3fによるプリフォーム100の加熱位置に対応して分割された各ビデオ画像情報毎に行なわれる。
【0030】なお、プリフォーム100の加熱状態検出は、ビデオモニタ12上のプリフォーム100のビデオ画像と温度スケールとの比較によっても行なわれる。すなわち、プリフォーム100の白黒(グレー)の濃淡色の度合いと温度スケール(グレースケール)における白黒(グレー)の濃淡色の度合いを比較することによって行なわれる。
【0031】[次の容器成形用素材の加熱(ステップS6)]ステップS5において、プリフォーム100の加熱状態が各ビデオ画像情報にに対し「良」と判定されると、加熱用ヒータ出力調節計(図示せず)に変更の指示信号を出力せず、すなわちヒータエレメント3a〜3fによる現加熱温度を変更せず、搬送経路6における次のプリフォーム100を加熱する。
【0032】[ヒータの加熱温度調節(ステップS7)]ステップS5において、プリフォーム100の加熱状態が単一のビデオ画像情報に対し「不良」と判定されると、このビデオ画像情報に対するヒータエレメント3a〜3fによる現加熱温度を変更すべく指示信号がコントローラ17から加熱用ヒータ出力調節計8に出力される。
【0033】この場合、「白」画素面積の測定値が許容範囲の上限値より大きいと、ヒータエレメント3a〜3f(例えばヒータエレメント3a)による現加熱温度を高いと判定し、ヒータエレメント3aによる加熱温度を低くする指示信号が加熱用ヒータ出力調節計8に出力される。また、「白」画素面積の測定値が許容範囲の下限値より小さいと、ヒータエレメント3a〜3f(例えばヒータエレメント3b)による現加熱温度を低いと判定し、ヒータエレメント3bによる加熱温度を高くする指示信号が加熱用ヒータ出力調節計8に出力される。
【0034】これら各ヒータエレメント3a〜3fの加熱温度調節は、ビデオモニタ12上のビデオ画像を視認して加熱用ヒータ出力調節計8に指示信号を出力することにより行なうこともできる。
【0035】次に、本発明の第2実施形態につき、図4を用いて説明する。図4は本発明の第2実施形態に係る容器成形用素材の加熱状態検出装置を示す斜視図で、同図において図2と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。同図において、符号21で示す容器成形用素材の加熱状態検出装置は、コンベア22とヒータ23と赤外線カメラ4と画像処理装置5とを備えている。
【0036】コンベア22は、容器成形用素材としてのカップ成形用シート200を搬送するための搬送コンベアからなり、矢印Sで示す方向に所定の搬送速度をもって移動し得るように構成されている。
【0037】ヒータ23は、各々が互いにコンベア22を介して対向する上下二つのヒータからなり、赤外線カメラ4による撮影位置の上流側に配設されている。これら各ヒータ23,23は、同一の平面内において縦横に配列され、コンベア22上のカップ成形用シート200に対する各加熱位置が互いに異なる計12個のヒータエレメント23A〜23Lを有している。
【0038】なお、本実施形態における加熱状態検出方法は、容器成形用素材の加熱がヒータエレメント23A〜23Lによって行なわれること,熱画像の取り込み時に赤外線カメラ4による容器成形用素材の撮影が上方から行なわれることおよびヒータ加熱温度の調節がヒータエレメント23A〜23Lに対して行なわれることについて第1実施形態と異なるが、ビデオ画像取り込みや2値化処理等の一連処理については第1実施形態と同様にして行なわれるため、その説明については省略する。
【0039】次に、本発明の第3実施形態につき、図5を用いて説明する。図5は本発明の第3実施形態に係る容器成形用素材の加熱状態検出装置を示す斜視図で、同図において図2および図4と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。なお、本実施形態における加熱状態検出装置は溶着良否判定装置として用い、加熱状態検出方法は溶着良否判定方法として用いている。同図において、符号31で示す容器成形用素材の加熱状態検出装置(溶着良否判定装置)は、コンベア22とヒータ32と赤外線カメラ4と画像処理装置5とを備えている。
【0040】ヒータ32は、各々が互いにコンベア搬送方向に並列する一組のヒータ33,34からなり、赤外線カメラ4による撮影位置の上流側に配設されている。これらヒータ33,34のうち上流側のヒータ33は、各々が互いにコンベア22を介して対向する上下二つのヒータからなり、各々がコンベア幅方向およびコンベア搬送方向の両方向と直角な矢印t方向に移動し得るように構成されている。
【0041】これらヒータ33,33はほぼ同一に構成されているため、その一方についてのみ説明すると、上方のヒータ33はコンベア搬送方向に延在し、かつコンベア幅方向に所定の間隔をもって並列する3つのヒータエレメント33A,33B,33Cを有している。これらヒータエレメント33A〜33Cのうち中央部のヒータエレメント33Bの幅方向寸法は、両端部のヒータエレメント33A,33Cの幅方向寸法より大きい寸法に設定されている。
【0042】これは、コンベア22上に載置される加熱封止前のフィルムパウチ300が加熱封止後にコンベア幅方向に形状同一のフィルムパウチ300a,300bに分断されることから、分断前におけるフィルムパウチ300の中央封止部分を両端封止部分よりコンベア幅方向に広い領域にわたって加熱封止しておく必要があるからである。これにより、フィルムパウチ300の第1ヒートシール部300Aが3つの第1ヒータ加熱位置a,b,cにおいて加熱される。
【0043】一方、下流側のヒータ34は、コンベア幅方向に延在し、かつ各々が互いにコンベア22を介して対向する上下二つのヒータからなり、赤外線カメラ4とヒータ33による加熱位置との間に配設されている。これら各ヒータ34は単一のヒータエレメント34Aを有している。これにより、コンベア22上における分断前におけるフィルムパウチ300の第2ヒートシール部300Bが単一の第2ヒータ加熱位置dにおいて加熱される。
【0044】次に、本実施形態における容器成形用素材の加熱状態検出方法(溶着良否判定方法)につき、図3を用いて説明する。なお、同図において、本実施形態(第3実施形態)における[熱画像の取り込み(ステップS2)]および[ビデオ画像の取り込み(ステップS3)]については、第1実施形態と同様にして行なわれるため、その説明は省略する。
【0045】[容器成形用素材の加熱(ステップS1)]分断前における容器成形用素材としてのフィルムパウチ300の加熱は、ヒータ33,34によって行なわれる。すなわち、先ずフィルムパウチ300がコンベア22の搬送方向に沿って第1ヒータ加熱位置a〜cまで搬送されると、これら各第1ヒータ加熱位置a,b,cにおいて第1ヒートシール部300Aがヒータエレメント33A〜33Cによって加熱される。次に、フィルムパウチ300がコンベア22の搬送方向に沿って第2ヒータ加熱位置dまで搬送されると、この第2ヒータ加熱位置dにおいて第2ヒートシール部300Bがヒータエレメント34aによって加熱される。
【0046】[2値化処理(ステップS4)]ビデオ画像情報は、ヒータ33,34によるフィルムパウチ300の加熱位置a〜dに対応する四個のビデオ画像情報に分割される。そして、各ビデオ画像情報毎に第1実施形態のステップS4と同様の2値化処理が施される。
【0047】[容器成形用素材の加熱状態検出(ステップS5)]フィルムパウチ300の加熱状態検出(溶着良否)は、2値化処理を施して得られた画像情報における明暗(白黒)二つの画素群のうち例えば明るい(白)画素群の面積を測定すると共に、ヒートシール部300A,300Bの平面形状寸法を測定し、これら各測定値と予め設定された規定値とを比較することにより行なわれる。
【0048】すなわち、ヒータ33,34によるフィルムパウチ300の加熱温度が高いと「白」画素面積が増加し、加熱温度が低いと「白」画素面積が減少する。また、「白」画素面積が増加するとヒートシール部300A,300Bの平面形状寸法が大きくなり、「白」画素面積が減少するとヒートシール部300A,300Bの平面形状寸法が小さくなる。
【0049】このため、フィルムパウチ300の加熱温度として許容し得る場合の「白」画素面積およびヒートシール部300A,300Bの平面形状寸法の範囲を予め規定値として設定し、これら各許容範囲内に「白」画素面積と平面形状寸法の測定値が含まれると、フィルムパウチ300の溶着状態を「良」と判定する。一方、「白」画素面積および平面形状寸法の各測定値が許容範囲より外れると、フィルムパウチ300の溶着状態を「不良」と判定する。この判定は、ヒータ33,34によるフィルムパウチ300の加熱位置a〜dに対応する各ビデオ画像情報毎に行なわれる。
【0050】なお、フィルムパウチ300の溶着良否判定が、ビデオモニタ10上のフィルムパウチ300のビデオ画像と温度スケールとの比較によっても行なわれることは、第1実施形態と同様である。
【0051】[次の容器成形溶素材の加熱(ステップS6)]ステップS5において、フィルムパウチ300の溶着状態が各ビデオ画像情報に対し「良」と判定されると、加熱用ヒータ出力調節計(図示せず)に指示信号を出力せず、すなわちヒータ33,34による現加熱温度を変更せず、コンベア22上における次のフィルムパウチ300を加熱する。
【0052】[ヒータの加熱温度調節(ステップS7)]ステップS5において、フィルムパウチ300の溶着状態が単一のビデオ画像情報に対し「不良」と判定されると、このビデオ画像情報に対応するヒータエレメント33A〜33C,34Aによる現加熱温度を変更すべく指示信号がコントローラ15から加熱用ヒータ出力調節計8に出力される。
【0053】この場合、「白」画素面積の測定値が許容範囲の上限値より大きいと、ヒータエレメント33A〜33C,34A(例えばヒータエレメント33A)による現加熱温度を高いと判定し、ヒータエレメント34Aによる加熱温度を低くする指示信号が加熱用ヒータ出力調節計8に出力される。また、「白」画素面積の測定値およびヒートシール300A,300Bの平面形状寸法の測定値が許容範囲の下限値より小さいと、ヒータエレメント33A〜33C,34A(例えばヒータエレメント34A)による現加熱温度を低いと判定し、ヒータエレメント34Aによる加熱温度を高くする指示信号が加熱用ヒータ出力調節計8に出力される。
【0054】これら各のヒータエレメント33A〜33C,34Aの加熱温度調節は、第1実施形態と同様にビデオモニタ12上のビデオ画像を視認して加熱用ヒータ出力調節計8に指示信号を出力することにより行なうこともできる。
【0055】なお、各実施形態においては、明るい(白)画素面積を測定して容器成形用素材の加熱状態を検出する(第3実施形態は溶着良否を判定する)場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、暗い(黒)画素面積を測定して容器成形用素材の加熱状態を検出して(溶着良否を判定して)も各実施形態と同様の効果を奏する。
【0056】また、本発明における容器成形用素材およびビデオ画像情報の区分数は、前述した実施形態に特に限定されるものでないことは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明(請求項1〜9)によれば、予め加熱された容器成形用素材を赤外線カメラによって撮影し、次にこの撮影情報に2値化処理を施すことにより二つの画素群に区分した後、これら画素群情報に基づいて容器成形用素材の加熱状態を検出するので、加熱状態の検出時に容器成形用素材全体の温度情報を得ることができるから、精度の高い容器成形用素材の加熱状態検出を行なうことができる。
【0058】また、請求項1〜9において、容器成形用素材の加熱状態検出が行なえることは、容器成形用素材としての良否を判定することができるから、容器成形用素材を良品と不良品に区分けすることもできる。
【0059】特に、請求項2においては、各ヒータエレメントに対応する各画像情報についての温度情報を得ることができるから、これら各温度情報に基づいて各ヒータエレメントによる加熱温度を調節することができ、容器成形用素材に対する良好な加熱状態を得ることができる。
【0060】請求項9において、容器成形用素材の温度情報が得られることは、この温度情報に基づいて溶着状態を検出することができるから、容器成形用素材における溶着良否を判定することができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013