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発明の名称 ノズルキャップ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−113585
公開日 平成10年(1998)5月6日
出願番号 特願平8−285951
出願日 平成8年(1996)10月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信 (外2名)
発明者 林 浩昭
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】ノズル先端に装着されるキャップ本体と、該キャップ本体に対して回転自在に嵌合され、キャップ本体に対する回転位置を所定のモード位置に合わせてモード設定をする回転操作部材と、該回転操作部材とキャップ本体間に設けられ、回転操作部材の回転時にクリック音を発するクリック機構と、を備えたノズルキャップにおいて、前記回転操作部材を所定のモード位置に対して左右いずれの回転方向からも位置合わせ可能とし、前記クリック機構を、前のモード位置から回転操作部材を回転操作して次のモード位置に移行する際に、前のモードのモード切れ時と次のモードのモード設定時のそれぞれの時点でクリック音を発する構成としたことを特徴とするノズルキャップ。
【請求項2】クリック機構は、モードの数に対応して設けられた第1係合部と、該第1係合部に係合する2つの第2係合部と、を有し、前記第1係合部を前記キャップ本体と回転操作部材のうちの一方に設けると共に第2係合部を他方に設け、前記回転操作部材が前記キャップ本体に対して所定のモード位置に設定された状態で、前記第2係合部のうちの一方が前記第1係合部に対して回転方向一方側に位置し、前記第2係合部のうちの他方が前記第1係合部に対して回転方向他方側に位置するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のノズルキャップ。
【請求項3】キャップ本体に対して位置合わせされる回転操作部材のモード位置は回転方向複数個所にあり、第1係合部が各モード位置に対応して複数設けられ、回転操作部材を各モード位置に位置合わせすることにより所定のモードを選択することを特徴とする請求項1または2に記載のノズルキャップ。
【請求項4】複数の第1係合部は回転方向にほぼ同一間隔で等配されており、モード設定状態において、2つの第2係合部のうちの一方の第2係合部は複数の第1係合部のうちの一の第1係合部に対して一方の回転方向に係合可能で、他方の第2係合部は複数の第1係合部のうちの他の第1係合部に対して他方の回転方向に係合可能の構成となっていることを特徴とする請求項3に記載のノズルキャップ。
【請求項5】回転操作部材がモード数に対応する断面多角形状の外筒部を備えた構成とし、該外筒部の各角部内周に第1係合部を設けたことを特徴とする請求項1,2,3または4に記載のノズルキャップ。
【請求項6】第1係合部と第2係合部の一方が弾性片によって構成され、他方が前記弾性片に当接して弾性片を弾く係合子によって構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一の請求項に記載のノズルキャップ。
【請求項7】弾性片は薄肉のリブによって構成され、係合子はリブよりも厚肉の突起によって構成されている請求項6に記載のノズルキャップ。
【請求項8】回転操作部材とキャップ本体間に、モード位置にて互いに係合して回転操作部材とキャップ本体の回転方向の位置決めをする位置決め部を設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一の請求項に記載のノズルキャップ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズル先端に装着されるノズルキャップに関し、特に、吐出口の開モードや閉モード、開モードでも直進流や霧等の吐出液流の形態を選択するモード等のモードを選択する機能を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のノズルキャップとしては、ノズル先端に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に対して回転自在に嵌合されキャップ本体に対する回転位置を所定のモード位置に位置合わせして吐出形態としてのモードを設定する回転操作部材と、を備えたものが知られている(実公平4−48833号公報参照)。
【0003】そして、回転操作部材の回転操作において、回転操作部材が所定のモード位置に設定されたかどうかを感覚的に確認できるように、回転操作部材とキャップ本体の間に、モードを選択する際にクリック音を発するクリック機構が設けられていた。
【0004】この従来例の場合には、回転操作部材を閉モード位置からほぼ90度回転させて開モード位置に切り換え、開モード位置から逆回転させて開モード位置に切り換えるようになっており、開モード位置の直前でクリック音を発するクリック機構が設けられていた。すなわち、閉モード位置から開モード位置に切り換える際には、開モード位置直前でクリック音が発せられ、開モード位置から閉モード位置に切り換える際には、開モード位置直後にクリック音が発せられるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来技術のクリック機構は、回転操作部材が90度の範囲の同じ行程を往復回転する構成なので、回転操作部材の回転操作方向が限定されてしまい使用しづらい。
【0006】そこで、90度の範囲だけではなく、360度自由に回転可能とすることが考えられるが、従来例の構成では、クリック機構が左右どちらか一方の回転にて音が出る方式となっているので、新たなクリック機構が要請される。
【0007】本発明の目的は、回転操作部材を左右いずれの方向に回転しても所定のモード位置に位置合わせでき、しかもクリック音を発生させてモードの入切を確認し得るノズルキャップを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
[請求項1]上記目的を達成するために、本発明にあっては、ノズル先端に装着されるキャップ本体と、このキャップ本体に対して回転自在に嵌合され、キャップ本体に対する回転位置を所定のモード位置に合わせてモード設定をする回転操作部材と、この回転操作部材とキャップ本体間に設けられ、回転操作部材の回転時にクリック音を発するクリック機構と、を備えたノズルキャップにおいて、前記回転操作部材を所定のモード位置に対して左右いずれの回転方向からも位置合わせ可能とし、前記クリック機構を、前のモード位置から回転操作部材を回転操作して次のモード位置に移行する際に、前のモードのモード切れ時と次のモードのモード設定時のそれぞれの時点でクリック音を発する構成としたことを特徴とする。
【0009】このようにすれば、回転操作部材を左右いずれの方向に回転させても所定のモード位置に位置合わせすることができる。
【0010】そして、次のモード位置に移行する際に、前のモード切れの時点と次のモード設定の時点でクリック音が発生するので、モードの入切を確実に判断できる。
【0011】[請求項2]クリック機構は、モード位置に対応して設けられた第1係合部と、該第1係合部に係合する2つの第2係合部と、を有し、前記第1係合部を前記キャップ本体と回転操作部材のうちの一方に設けると共に、第2係合部を他方に設け、前記回転操作部材が前記キャップ本体に対して所定のモード位置に設定された状態で、前記第2係合部のうちの一方が、前記第1係合部に対して回転方向一方側に位置し、前記第2係合部のうちの他方が、前記第1係合部に対して回転方向他方側に位置するように構成したことを特徴とする。
【0012】このようにすれば、所定のモード位置に設定されている場合には、回転操作部材をキャップ本体に対して左右いずれの方向に回転させても、第1係合部が、2つの第2係合部のうちのいずれか一方に当接し、所定のモード設定位置に設定されていることが感覚的に感知できる。
【0013】そして、第1係合部と第2係合部が当接した位置から、さらに回転操作部材に対して回転方向に力を加えると、互いに当接する第1係合部が第2係合部を乗り越えて1回目のクリック音が発せられる。
【0014】この1回目のクリック音が発せられた時点で、モード切れとなったことがわかる。
【0015】モード切れの位置から、回転操作部材をさらに同一方向に回転させて、次のモード位置手前に到達すると、第2係合部のいずれか一方が次のモード位置に対応する第1係合部に当接し、この当接位置からさらに回転操作部材を回転させると、第2係合部が第1係合部を乗り越えて2回目のクリック音が発せられる。
【0016】この2回目のクリック音が発せられた時点で、次のモード位置に位置合わせされ、モード設定されたことがわかる。
【0017】[請求項3]キャップ本体に対して位置合わせされる回転操作部材のモード位置は回転方向複数個所にあり、第1係合部が各モード位置に対応して複数設けられ、回転操作部材を各モード位置に選択的に位置合わせすることにより所定のモードを選択することを特徴とする。
【0018】モード位置は1個所でも複数個所でもよく、いずれの場合でも、回転操作部材を左右いずれかの方向に回転させた場合に、1回目のクリック音が発生した段階でモード切れとなり、2回目のクリック音が発生した段階でモード設定となる。
【0019】特に、複数のモード位置に対して、モード切れとモード設定が確実に判断できる。
【0020】[請求項4]複数の第1係合部は回転方向にほぼ同一間隔で等配されており、モード設定状態において、2つの第2係合部のうちの一方の第2係合部は複数の第1係合部のうちの一の第1係合部に対して一方の回転方向に係合可能で、他方の第2係合部は複数の第1係合部のうちの他の第1係合部に対して他方の回転方向に係合可能の構成となっていることを特徴とする。
【0021】2つの第2係合部が一つの第1係合部を左右から挟む構成なっている場合には、複数の第1係合部の配置は制約されないが、2つの第2係合部を、複数の第1係合部のうちの2つの第1係合部に係合可能としている場合には、第1係合部を回転方向に同一間隔でもって等配しておく必要がある。
【0022】このように等配しておけば、回転操作部材を第1係合部の間隔でもって回転させれば、先の状態の第1係合部と全く重なることになり、2つの第2係合部との位置関係が一定に保たれる。
【0023】[請求項5]回転操作部材がモード数に対応する断面多角形状の外筒部を備えた構成とし、該外筒部の各角部内周に第1係合部を設けたことを特徴とする。
【0024】角部は剛性が高いので、操作時に指で外筒部を押圧しても第1係合部の変形が小さい。
【0025】[請求項6]第1係合部と第2係合部の一方が弾性片によって構成され、他方が前記弾性片に当接して弾性片を弾く係合子によって構成されていることを特徴とする。
【0026】この場合、回転操作部材の回転操作によって係合子が弾性片を弾き、弾性片の振動によって音が発生する。
【0027】[請求項7]弾性片はリブによって構成されていることを特徴とする。
【0028】リブによって弾性片を構成すれば、回転操作部材の補強材としても機能させることができる。
【0029】[請求項8]回転操作部材とキャップ本体間に、モード位置にて互いに係合して回転操作部材とキャップ本体の回転方向の位置決めをする位置決め部を設けたことを特徴とする。
【0030】このようにすれば、各モード位置における位置決めが確実になる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0032】図1乃至図4は、本発明の一実施の形態に係るノズルキャップが示されている。
【0033】すなわち、このノズルキャップ1は、図1に示すように、ノズル108先端に装着されるキャップ本体としてのバルブインサート2と、このバルブインサート2に対して回転自在に嵌合される回転操作部材としてのスライドバルブ3と、バルブインサート2とスライドバルブ3の間に設けられるクリック機構4と、を備えた構成となっている。
【0034】このノズルキャップ1は、たとえば、図4に示すようなトリガ式ポンプディスペンサ100に装着されて用いられる。
【0035】すなわち、ボディ101に取り付けられたトリガレバー102をスプリング103のばね力に抗して引くことによって、ピストン部材104をシリンダ部105内に押し込んで吸入弁106を閉じた状態でシリンダ部105内を圧縮し、吐出弁107を開いて、シリンダ部105内に吸入された内容液を吐出ノズル108を通じて吐出するようになっている。
【0036】バルブインサート2は、図1および図2に示すように、スライドバルブ3が嵌合するインサート本体部21と、吐出ノズル108先端に差し込み固定される管継手部22と、を備えている。
【0037】スライドバルブ3は、バルブインサート2に対する回転位置を所定のモード位置に位置合わせして吐出形態としてのモードを設定するもので、本実施の形態では、スライドバルブ3を120度ずつ回転させることにより、内容液の吐出を止める「閉モード」と、内容液を直進流として吐出する「直モード」と、内容液を霧状に吐出させる「霧モード」の3モードに切り換えるようになっている。
【0038】このスライドバルブ3は、バルブインサート2に対して、軸方向には固定で回転方向には左右に回転範囲の制約が無く回転自在となっており、所定のモード位置に対して左右いずれの回転方向からも位置合わせ可能に構成されている。
【0039】この実施の形態では、バルブインサート2のインサート本体部21にはプラグ部23が設けられ、スライドバルブ3にはこのプラグ部23に嵌合される穴31が設けられた内筒部32が設けられている。スライドバルブ3の内筒部32の穴底壁33には吐出口34が設けられ、内筒部32の開口端部に管継手部22を介してノズル108に連通する流入口35が開口している。プラグ部23外周と内筒部32の穴31内周との嵌着面間には、前記流入口35側に連通する第1流路51と、吐出口34側に連通する第2流路52が設けられており、「閉モード」位置において第1,第2流路51,52間が遮断され、「霧モード」と「直モード」位置において第1,第2流路51,52間が連通されるようになっている。
【0040】一方、プラグ部23の先端と内筒部32の穴底壁33間に、吐出口34と連通する渦流室36と、この渦流室36から半径方向外方に延びる第3流路53と、渦流36に対して接線方向に延びる第4流路54とが設けられており、「直モード」位置で第2流路52と第3流路53が連通され、「霧モード」位置では第2流路52と第4流路54が連通されるように構成されている。
【0041】クリック機構4は、前のモード位置からスライドバルブ3を回転操作して次のモード位置に移行する際に、前のモードのモード切れ時と次のモードのモード設定時のそれぞれの時点でクリック音を発する構成となっている。
【0042】この実施の形態では、モード位置に対応してモード位置の数だけ設けられた第1係合部としての3つの第1,第2,第3音出しリブ61,62,63と、この第1,第2,第3音出しリブ61,62,63に係合する2つの第2係合部としての第1,第2係合子71,72とを有している。
【0043】そして、第1,第2,第3音出しリブ61,62,63がスライドバルブ3側に設けられると共に、第1,第2係合子71,72が他方のバルブインサート2に設けられている。
【0044】この第1,第2,第3音出しリブ61,62,63は回転方向にほぼ同一間隔で等配されており、モード設定状態において、第1,第2係合子71,72のうちの一方が第1〜第3音出しリブ61〜63のうちの一の音出しリブに対して一方の回転方向に係合可能で、第1,第2係合子71,72のうちの他方が第1〜第3音出しリブ61〜63のうちの他の係合子に対して他方の回転方向に係合可能となっている。
【0045】図1(a)は「閉モード」に設定された状態で、本実施の形態では、スライドバルブ3側の第1,第2音出しリブ61,62がバルブインサート2側の第1,第2係合子71,72に挟まれる構成となっている。
【0046】図示はしないが、「直モード」位置では、スライドバルブ3側の第3,第1音出しリブ63,61がバルブインサート2側の第1,第2係合子71,72に挟まれ、「霧モード」位置では、スライドバルブ3側の第2,第3音出しリブ62,63がバルブインサート2側の第1,第2係合子71,72に挟まれる構成となる。
【0047】このように複数のモード位置に対応して複数の第1〜第3音出しリブ61〜63を有する場合、図5(a)に示すように、2つの第1,第2係合子71,72が第1音出しリブ61を左右から挟むような構成としてもよい。このようにすれば、複数の第1〜第3音出しリブ61〜63の配置は等配していなくてもよい。すなわち、各モード位置が等配位置になくてもよい。
【0048】本実施の形態のように、第1,第2係合子71,72が第1〜第3音出しリブ61〜62のうちの2つに係合可能としている場合には、第1〜第3音出しリブ61〜63を回転方向に同一間隔でもって等配しておく必要がある。
【0049】このように等配しておけば、スライドバルブ3を各音出しリブ61〜63間の間隔でもって回転させれば、先の状態の音出しリブ61〜63と全く重なることになり、第1,第2係合子71,72との位置関係が一定に保たれる。
【0050】この実施の形態では、スライドバルブ3はバルブインサート2に対して、たとえば「閉モード」位置に設定された状態で、2つの第1,第2係合子71,72のうちの一方、左側の第1係合子71が第1音出しリブ61に対して回転方向左側に位置し、右側の第2係合子72が、第2音出しリブ62に対して回転方向右側に位置するように構成されている。図示例の場合には、第1,第2係合子71,72の位置が、回転中心を通る垂直線に対して71度方向に設定している。
【0051】このようにすれば、所定のモード位置に設定されている場合には、スライドバルブ3をバルブインサート2に対して左方向に回転させた場合には、第1音出しリブ61が第1係合子71に当接し、スライドバルブ3をバルブインサート2に対して右方向に回転させた場合には、第2音出しリブ62が第2係合子72に当接し、所定のモード位置に設定されていることが感覚的に感知できる。
【0052】この第1,第2係合子71,72の位置は、図5(b)に示すように、左側の第1係合子71が第1音出しリブ61に対して回転方向右側に位置し、右側の第2係合子72が第2音出しリブ62に対して回転方向左側に位置するように構成してもよい。この場合には、スライドバルブ3をバルブインサート2に対して左方向に回転させると第2音出しリブ62が第2係合子72に当接し、スライドバルブ3をバルブインサート2に対して右方向に回転させると第1音出しリブ61が第1係合子71に当接することになる。
【0053】また、本実施の形態では、スライドバルブ3は断面正三角形状の外筒部37を備えた構成で、上記した第1〜第3音出しリブ61〜63はこの外筒部37の面取りされた各角部内周に設けられている。この第1〜第3音出しリブ61〜63は弾性片で、第1,第2係合子71,72によって弾かれて音を出す構成となっている。
【0054】この実施の形態の場合には操作時に外筒部37の3側面に指を掛けて操作するもので、角部には通常は指が掛からない。この指が掛からない位置に音出しリブ61〜63を設けているので、リブの変形が防止され、また音の響きも良好となる。また、角部は形状的に平面的な側面よりも剛性が高いので、仮に操作時に指で外筒部37を押圧しても側面よりも変形量が小さい。
【0055】もっとも、図5(d)に示すように、第1〜第3音出しリブ61〜63を外筒部37の側面部に設けてもよい。
【0056】これら第1〜第3音出しリブ61〜63は、外筒部37と、外筒部37と内筒部32間に位置する中間筒部38との間に半径方向に掛け渡されるように一体成形されており、外筒部37を内側から支える構造となっている。これら外筒部37,内筒部32および中間筒部38は、環状の第1,第2連結壁39a,39bを介して互いに同心的に連結されている。
【0057】一方、第1,第2係合子71,72は、バルブインサート2の管継手部22とインサート本体部21との境界部に位置する端壁24から、前記プラグ部23を取り囲む円筒状の差し込み筒部25の左右に突出形成されている。
【0058】この第1,第2係合子71,72は、端壁24から突出する支柱部73と、支柱部73の側面から側方に突出する先端部74とから構成されている。この先端部74の突出方向はプラグ部23の中心軸を中心とする半径方向外方である。この第1,第2係合子71,72の先端部74の形状は山形形状となっており、この先端部74が係合する第1〜第3音出しリブ61〜63の先端形状がR形状となっている。これにより、第1,第2係合子71,72と第1〜第3音出しリブ61〜63の係合範囲角度を小さくでき、位置合わせ精度向上を図ることができる。
【0059】外筒部37の各側面は、各モード位置において上面に位置するように構成され、スライドバルブ3に設けられる2つの第1,第2係合子71,72は、スライドバルブ3の回転中心を通る垂直線に対して線対称に配置されている。
【0060】このようにすれば、クリック音発生時に左右の第1,第2係合子71,72を通じてスライドバルブ2に作用する力が、スライドバルブ2の回転中心を隔てて左右に分散して作用することになる。
【0061】次に、上記実施の形態のノズルキャップの動作を、図3を参照して説明する。
【0062】ここでは「閉モード位置」に設定されている状態を初期位置として、右側に回転させる場合について説明する。モードは、「閉モード」→「直モード」→「霧モード」→「閉モード」→・・・の順に切り換わる。
【0063】まず、図3(a)の「閉モード」位置から所定角度α1回転させると、第2音出しリブ62が第2係合子72に当接する(図3(b)参照)。図示例では、この角度α1はほぼ7度に設定されている。
【0064】この当接位置からスライドバルブ3に対して回転方向に力を加えてさらに右側に回転させると、第2音出しリブ62が弾性変形して第2係合子72を乗り越え、第2音出しリブ62が弾かれて、1回目のクリック音が発せられる(図3(c)参照)。この弾かれた位置の初期位置からの回転角度α2はほぼ22度程度に設定されている。
【0065】この1回目のクリック音が発せられた時点で、「閉モード」がモード切れとなったことがわかる。すなわち、「閉モード」位置から回転操作を始めた直後にクリック音が発生してモード切れと判断されることになる。
【0066】モード切れの位置から、スライドバルブ3をさらに右側に回転させて、次の「直モード」位置手前に到達すると、第3音出しリブ63が左側の第1係合子71に左側から当接する(図3(d)参照)。この当接位置の初期位置からの回転角度α3はほぼ105度に設定されている。
【0067】この当接位置からさらにスライドバルブ3を右回転させると、第3音出しリブ63が第1係合子71を乗り越えて2回目のクリック音が発せられる(図3(e)参照)。このクリック音が発生した時点の初期位置からの回転角度α4はほぼ120度に設定される。
【0068】この2回目のクリック音が発せられた時点で、次の「直モード」位置に位置合わせされ、直モードに設定されたことがわかる。この時点でノズルキャップ1は吐出可能となる。
【0069】この「直モード」位置に達した時点から、さらに右側に回転させると、第2音出しリブ62が第2係合子72に右側から当接し、音出しリブ61の弾性復元力による抵抗が手に伝わり、モード設定範囲が感覚的に規定される(図3(f)参照)。
【0070】さらに120度右に回転することによって、「直モード」から「霧モード」に切り換わり、さらに120度右回転させると、「霧モード」から「閉モード」に戻ることになる。
【0071】一方、図示しないが、「閉モード」から左に回転していくと、120度の間隔でもって、「閉モード」→「霧モード」→「直モード」→「閉モード」・・・と順次切り換わっていく。
【0072】この実施の形態では、各モード位置において、第1〜第3音出しリブ61〜63のいずれか2つが一定角度の範囲で第1,第2係合子71,72に係合して所定範囲に位置決めされているが、図5(c)に示すように、所定のモード位置にて互いに係合してスライドバルブ3とバルブインサート2の回転方向の位置決めをする位置決め部8を設けるようにしてもよい。
【0073】図示例では、所定のモード位置にて、スライドバルブ3の外筒部37内周に位置決め凹部81が設けられ、バルブインサート2側にこの位置決め凹部81に係合する位置決め凸部82が設けられている。位置決め凹部81の両側縁は位置決め凸部82が回転方向に係合しやすいように、なだらかな山形のガイド部83が設けられている。
【0074】このようにすれば、所定のモード位置における位置決めが確実になる。位置決め部8は、図示例のように、3カ所のモード位置のうちの1カ所のみに設けてもよいし、2カ所に設けてもよいし、すべてのモード位置に設けてもよい。
【0075】[他の実施の形態]次に本発明の他の実施の形態について簡単に説明する。
【0076】上記実施の形態ではモード数に対応する第1係合部を音出しリブ等の弾性片とし、2つの第2係合部を厚肉の係合子とした場合について説明したが、図6(a)に示すように、第1係合部206を係合子とし、第2係合部207を音出しリブ等の弾性片によって構成してもよい。
【0077】この場合も、図6(b)に示すように、上記実施の形態と同様に、第2係合部207としての2つの弾性片の位置を、3つの第1係合部206うちの2つに係合するように構成することができる。
【0078】また、上記実施の形態では、モード数に対応する第1係合部206をスライドバルブ3側に、2つの第2係合部207をバルブインサート2側に設けているが、同図(c),(d)に示すように、第1係合部206をバルブインサート2側に、第2係合部をスライドバルブ3側に設けてもよい。このうち、同図(c)は第2係合部207を音出しリブ等の弾性片とし、第1係合部206を係合子とした例である。また、同図(d)は第1係合部206を音出しリブ等の弾性片とし、第2係合部207を係合子とした例である。
【0079】さらに、上記各実施の形態では、モード位置が3個所の場合について説明したが、図7に概念的に示すように、1カ所としてもよいし、2カ所でもよいし、4カ所以上としてもよい。
【0080】図7(a),(b)はモード位置が1カ所の場合を示している。この場合には、第1係合部306が一つで、第2係合部307が2つである。第1係合部306と第2係合部307のどちらをスライドバルブ3に設けてもよいが、同図(a)に示す例では、バルブインサート2に第1係合部306が、スライドバルブ3に第2係合部307が設けられている。同図(b)に示す例では、バルブインサート2に第2係合部307が、スライドバルブ3に第1係合部306が設けられている。いずれも第2係合部307が音出しリブ等の弾性片によって構成され、第1係合部306が弾性片を弾く係合子によって構成されている。もちろん、逆に、第1係合部306を音出しリブ等の弾性片とし、第2係合部307を係合子としてもよい。
【0081】このようにすれば、左右いずれに回転させた場合でも、まずモード切れ時にクリック音が鳴り、1回転してモード設定時にクリック音が鳴る。
【0082】図7(c),(d)はモード位置が2カ所の場合を示している。この場合には、第1係合部406が2つで、第2係合部407が2つである。第1係合部406と第2係合部407のどちらをスライドバルブ3に設けてもよいが、いずれも、第1係合部406がバルブインサート2に、第2係合部407がスライドバルブ3に設けられている。図7(c)に示すように2つの第2係合部407が一つの第1係合部406を挟むような構成の場合には、他方の第1係合部406の位置は任意である。しかし、図7(d)に示すように2つの第2係合部407が2つの第1係合部406に係合するような構成の場合には、2つの第1係合部406の位置は等配しておく必要がある。
【0083】このようにすれば、左右いずれに回転させた場合でも、まずモード切れ時にクリック音が鳴り、次のモード設定時にクリック音が鳴る。
【0084】図7(e)〜(g)はモード位置が4カ所の場合を示している。
【0085】この場合には、第1係合部506が4つで、第2係合部507が2つである。第1,第2係合部506,507のいずれを音出しリブ等の弾性片としてもよいが、図示例では第1係合部506を音出しリブ等の弾性片とし、第2係合部507を係合子によって構成した場合を示している。また、第1係合部506と第2係合部507のどちらをスライドバルブ3に設けてもよいが、図示例では第1係合部506をスライドバルブ3に、第2係合部507をバルブインサート2側に設けた例を示している。
【0086】第1係合部506と第2係合部507の係合関係は、図7(e)に示すように、2つの第2係合部507が一つの第1係合部506に係合する場合(図7(e)参照)、2つの第2係合部507が隣合う2つの第1係合部506に係合する場合(図7(f))、2つの第2係合部507が1つおきの2つの第1係合部506に係合する場合(図7(g))、の3つのパターンがある。
【0087】このようにすれば、左右いずれに回転させた場合でも、まずモード切れ時にクリック音が鳴り、次のモード設定時にクリック音が鳴ることになる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、回転操作部材を所定のモード位置に対して左右いずれの回転方向からも位置合わせ可能としたので、次のモード位置に移行する際に回転操作部材を左右いずれに回転させてもよく、操作性が向上する。
【0089】また、いずれの回転方向に回転させても、前のモード切れの時点と次のモード設定の時点でクリック音が発生するので、モードの入切を確実に判断することができ、操作間違いが無い。
【0090】クリック機構を、モード位置に対応して設けられた第1係合部と、この第1係合部に係合する2つの第2係合部とによって構成すれば、簡単な構成でモード切れとモード設定を確認することができる。
【0091】キャップ本体に対して位置合わせされる回転操作部材のモード位置が回転方向複数個所にある場合でも、モード切り換え時に2回のクリック音が発生するので、モードの切り換えが確実に確認できる。
【0092】また、複数の第1係合部を等配しておけば、回転操作部材を第1係合部の間隔でもって回転させれば、先の状態の第1係合部と全く重なることになり、2つの第2係合部との位置関係を一定に保つことができる。
【0093】回転操作部材にモード数に対応する断面多角形状の外筒部を設け、第1係合部をこの剛性の高い外筒部の各角部内周に設ければ、回転操作時に指で外筒部を押圧しても変形量が小さく、クリック機構を安定して動作させることができる。
【0094】第1係合部と第2係合部の一方を弾性片によって構成し、他方を弾性片を弾く係合子によって構成すれば、互いに当接する際の抵抗が小さく、スムーズに操作することができる。
【0095】弾性片を回転操作部材に設けられるリブによって構成すれば、回転操作部材の補強材としても機能させることができる。
【0096】回転操作部材とキャップ本体間に、各モード位置にて互いに係合して回転操作部材とキャップ本体の回転方向の位置決めをする位置決め部を設ければ、各モード位置における位置決めが確実になる。




 

 


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