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発明の名称 化粧材の着色方法及び着色装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−329106
公開日 平成10年(1998)12月15日
出願番号 特願平9−157453
出願日 平成9年(1997)5月30日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】西村 陽一 (外2名)
発明者 浜 正俊 / 椙田 潔司 / 片山 吉久
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 着色前の化粧材が有する色彩の表色値を測定し、この表色値に基づいて、着色された化粧材の色彩の表色値が着色しようとする色彩の表色値となるように、着色しようとする色彩の基準表色値を補正し、この補正された基準表色値の色彩を化粧材に着色するようにした化粧材の着色方法。
【請求項2】 化粧材の着色領域を複数の着色単位領域に分割し、その着色単位領域毎に、着色しようとする色彩の基準表色値を補正するようにした請求項1に記載の化粧材の着色方法。
【請求項3】 化粧材の着色領域を、指定された表色値に対応する色彩に着色する着色手段と、化粧材を着色しようとする色彩を入力する色彩入力手段と、種々の色彩の基準表色値を含む色情報を記憶した色情報記憶手段と、着色前の化粧材の前記着色領域が有する色彩の表色値を測定する色彩測定手段と、前記色彩入力手段に入力された色彩の基準表色値を、前記色情報記憶手段から読み出し、前記色彩測定手段によって測定された着色前の化粧材の着色領域の表色値に基づいて、着色された化粧材の色彩が着色しようとする色彩となるように、前記色情報記憶手段から読み出した基準表色値を補正し、補正された基準表色値を前記着色手段に出力する着色制御手段とを備えた化粧材の着色装置。
【請求項4】 化粧材の着色領域を複数の着色単位領域に分割し、その着色単位領域毎に、指定された表色値に対応する色彩に着色する着色手段と、化粧材を着色しようとする色彩を入力する色彩入力手段と、種々の色彩の基準表色値を含む色情報を記憶した色情報記憶手段と、着色前の化粧材の着色領域を複数の測定単位領域に分割し、その測定単位領域毎に化粧材が本来有する色彩の表色値を測定する色彩測定手段と、前記色彩入力手段に入力された色彩の基準表色値を、前記色情報記憶手段から読み出し、前記色彩測定手段によって測定された着色前の化粧材の測定単位領域毎の表色値に基づいて、着色された化粧材の色彩が着色しようとする色彩となるように、前記色情報記憶手段から読み出した基準表色値を前記着色単位領域毎に補正し、補正された各着色単位領域の基準表色値を前記着色手段に出力する着色制御手段とを備えた化粧材の着色装置。
【請求項5】 前記着色手段に使用する着色インキを指定するインキ入力手段を備え、前記色情報記憶手段は、前記着色手段で使用される種々の着色インキ毎に、種々の色彩の基準表色値を補正するインキ補正データを備えており、前記着色制御手段は、前記インキ入力手段に入力された着色インキに対応したインキ補正データを、前記色情報記憶手段から読み出し、このインキ補正データに基づいて、補正された前記基準表色値をさらに補正するようにした請求項3または4に記載の化粧材の着色装置。
【請求項6】 着色しようとする化粧材の材質を入力する材質入力手段を備え、前記色情報記憶手段は、化粧材の材質毎に、種々の色彩の基準表色値を補正する材質補正データを備えており、前記着色制御手段は、前記材質入力手段に入力された化粧材の材質に対応した材質補正データを、前記色情報記憶手段から読み出し、この材質補正データに基づいて、補正された前記基準表色値をさらに補正するようにした請求項3、4または5に記載の化粧材の着色装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、化粧単板、化粧板等の化粧材の着色方法及び着色装置、特に、色彩が異なる複数の化粧材または部分的に異なる色彩を有する化粧材を、統一した所定の色彩に着色することのできる化粧材の着色方法及び着色装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化粧単板、化粧板等の化粧材の着色は、所定の色彩に調色された着色インキを、着色領域の全面に均一に噴霧または塗布することにより行われるのが一般的である。
【0003】ところで、着色前の化粧材は、使用される木材の種類、同一種類の木材が使用される場合でも使用される部位等によって、色彩が常に一定ではなく、また、はぎ合わせ等によって製造される化粧材については、単一の化粧材であっても、部分的に色彩が異なる場合も多い。
【0004】従って、上述した方法で化粧材の着色を行うと、化粧材自体の色彩が相互に異なる場合や、単一の化粧材において部分的に色彩が異なる場合には、着色前の化粧材の色彩が着色後の色彩に影響を与えるため、着色後の化粧材の色彩が着色しようとした目的の色彩にならなかったり、複数の化粧材相互間で異なった色彩に着色されたり、単一の化粧材においても、部分的に色彩が異なるように着色されたりするといった状態が起こる。
【0005】このため、着色後の色むらが極端に大きい化粧材については、不良品となったり、濃色着色用の化粧材として使用せざるを得なくなり、色むらの大きい化粧材の有効利用及び品質の安定化が図れないといった問題があった。
【0006】そこで、この発明の課題は、着色前の色彩が相互に異なる複数の化粧材または部分的に色彩が異なる化粧材を、統一した所定の色彩に着色することのできる化粧材の着色方法及び着色装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明は、着色前の化粧材が有する色彩の表色値を測定し、この表色値に基づいて、着色された化粧材の色彩の表色値が着色しようとする色彩の表色値となるように、着色しようとする色彩の基準表色値を補正し、この補正された基準表色値の色彩を化粧材に着色するようにしたのである。
【0008】以上のような方法で化粧材の着色を行うと、着色前の複数の化粧材の色彩が相互に異なる場合であっても、全ての化粧材を着色しようとする色彩に統一して着色することができる。
【0009】また、上述した着色方法において、化粧材の着色領域を複数の着色単位領域に分割し、その着色単位領域毎に、着色しようとする色彩の基準表色値を補正するようにすると、着色前の色彩が部分的に異なる化粧材についても、全体を着色しようとする色彩に着色することができる。
【0010】前者の着色方法を実施するためには、化粧材の着色領域を、指定された表色値に対応する色彩に着色する着色手段と、化粧材を着色しようとする色彩を入力する色彩入力手段と、種々の色彩の基準表色値を含む色情報を記憶した色情報記憶手段と、着色前の化粧材の前記着色領域が有する色彩の表色値を測定する色彩測定手段と、前記色彩入力手段に入力された色彩の基準表色値を、前記色情報記憶手段から読み出し、前記色彩測定手段によって測定された着色前の化粧材の着色領域の表色値に基づいて、着色された化粧材の色彩が着色しようとする色彩となるように、前記色情報記憶手段から読み出した基準表色値を補正し、補正された基準表色値を前記着色手段に出力する着色制御手段とを備えた化粧材の着色装置を使用すればよい。
【0011】また、後者の着色方法を実施するためには、化粧材の着色領域を複数の着色単位領域に分割し、その着色単位領域毎に、指定された表色値に対応する色彩に着色する着色手段と、化粧材を着色しようとする色彩を入力する色彩入力手段と、種々の色彩の基準表色値を含む色情報を記憶した色情報記憶手段と、着色前の化粧材の着色領域を複数の測定単位領域に分割し、その測定単位領域毎に化粧材が本来有する色彩の表色値を測定する色彩測定手段と、前記色彩入力手段に入力された色彩の基準表色値を、前記色情報記憶手段から読み出し、前記色彩測定手段によって測定された着色前の化粧材の測定単位領域毎の表色値に基づいて、着色された化粧材の色彩が着色しようとする色彩となるように、前記色情報記憶手段から読み出した基準表色値を前記着色単位領域毎に補正し、補正された各着色単位領域の基準表色値を前記着色手段に出力する着色制御手段とを備えた化粧材の着色装置を使用すればよい。
【0012】さらに、前記着色手段に使用する着色インキを指定するインキ入力手段を設け、前記色情報記憶手段には、前記着色手段で使用される種々の着色インキ毎に、種々の色彩の基準表色値を補正するインキ補正データを記憶させておき、前記着色制御手段が、前記インキ入力手段に入力された着色インキに対応したインキ補正データを、前記色情報記憶手段から読み出し、このインキ補正データに基づいて、補正された前記基準表色値をさらに補正するようにしておくと、メーカーの異なる種々の着色インキを使用する場合でも、使用する着色インキによって、着色された化粧材の色彩に差が生じることがない。
【0013】また、着色しようとする化粧材の材質を入力する材質入力手段を設け、前記色情報記憶手段には、化粧材の材質毎に、種々の色彩の基準表色値を補正する材質補正データを記憶させ、前記着色制御手段が、前記材質入力手段に入力された化粧材の材質に対応した材質補正データを、前記色情報記憶手段から読み出し、この材質補正データに基づいて、補正された前記基準表色値をさらに補正するようにしておくと、化粧材を構成する木材の種類によって異なる、着色インキの吸収性等を考慮した着色を行うことができ、さらに、精度の良い着色を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、この化粧材の着色装置1は、基材の表面に化粧単板が貼り付けられた化粧板Pの表面を着色するための装置であり、着色しようとする化粧材Pの着色領域を複数の着色単位領域に分割し、その着色単位領域毎に、指定された表色値に対応する色彩に着色する着色手段10と、化粧材Pを着色しようとする色彩を入力する色彩入力手段20と、前記着色手段10に使用する着色インキを指定するインキ入力手段30と、着色しようとする化粧材Pの材質を入力する材質入力手段40と、種々の色彩の基準表色値を含む色情報を予め記憶した色情報記憶手段50と、着色前の化粧材Pの着色領域を複数の測定単位領域に分割し、その測定単位領域毎に着色前の化粧材Pが有する色彩の表色値を測定する色彩測定手段60と、前記色彩入力手段20、インキ入力手段30及び材質入力手段40によって入力された種々の入力情報に基づいて実際に着色すべき色彩の表色値を算出し、これを前記着色手段10に出力する着色制御手段70とから構成されている。なお、図1において、Cは化粧材Pを着色位置に搬送するためのベルトコンベアである。
【0015】前記着色手段10は、上述したように、着色領域を複数の着色単位領域に分割し、その着色単位領域毎に、指定された表色値に対応する色彩に着色することができるものであればよく、解像度は、20〜100dpi程度であれば十分である。この着色装置1に適した着色手段10としては、例えば、液体着色インクを飛翔させて着色する、いわゆるインクジェット方式の印刷装置等が挙げられ、圧電素子型、バブルジェット型、空気流型、固形熱溶融性インク型、静電誘導型、音響インクプリント型、電気粘性インク方式等のいずれのタイプのものも使用することができる。
【0016】前記色彩入力手段20、インキ入力手段30及び材質入力手段40は、共通のキーボード等によって構成されており、着色しようとする色彩、使用する着色インキ、化粧材を構成する木材の材質等の情報を1つのキーボードから、前記着色制御手段70にそれぞれ入力することができるようになっている。
【0017】通常、化粧材Pは、種々の色彩に着色されるが、予め、化粧材Pの着色に使用される種々の色彩毎に色彩コード番号が設定されており、前記色彩入力手段20によって、実際に着色したい色彩を、その色彩コード番号によって入力することができるようになっている。
【0018】前記着色手段10には、赤(マゼンタ)、青(シアン)、黄(イエロー)等の数種類の原色インキが使用されるが、インキメーカー等によって色合い等が微妙に異なるため、使用する種々の着色インキには、予めそれぞれ独立したインキコード番号が設定されており、実際に使用する着色インキのインキコード番号を前記インキ入力手段30によって入力することができるようになっている。
【0019】また、化粧材Pを構成する木材の材質によって着色インキの吸収性が異なるため、同一の着色インキを使用して同一条件で化粧材Pを着色しても、化粧材Pの材質が異なれば、着色後の色合いが微妙に違ってくる。従って、化粧材Pを構成する木材の材質毎に、予め材質コード番号が設定されており、前記材質入力手段40によって、着色しようとする化粧材Pの材質を、その材質コード番号によって入力することができるようになっている。
【0020】なお、この実施形態では、前記色彩入力手段20、インキ入力手段30及び材質入力手段40をキーボードによって構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、バーコード入力装置等を使用することもできる。
【0021】前記色情報記憶手段50は、RAM、フロッピーディスク、ハードディスク等の記憶媒体によって構成されており、こうした記憶媒体には、上述した色彩コード番号及びこの色彩コード番号に対応した種々の色彩の基準表色値、例えば、RGB表色系の色度(r0、g0、b0) からなる基準表色値データと、前記インキコード番号及びこのコード番号毎に、前記基準表色値データの各表色値を補正するためのインキ補正用表色値(r1、g1、b1) からなるインキ補正データと、前記材質コード番号及びこの材質コード番号毎に、前記基準表色値データの各表色値を補正するための材質補正用表色値(r2、g2、b2) からなる材質補正データとが予め記憶されている。
【0022】前記インキ補正用表色値(r1、g1、b1) は、基準となるインキメーカーの着色インキに対して、他のインキメーカーの着色インキを使用した場合の色彩の違いを表色値の差として表したものである。また、前記材質補正用表色値(r2、g2、b2)は、基準となる木材に対して、他の木材を使用した場合の色彩の違いを、表色値の差として表したものであるが、木材自体が有する色彩の影響も受けるので、木材自体が有する色彩を表色値のレベルで大きく区分けし、色彩の各区分毎に前記材質補正用表色値が準備されている。
【0023】従って、前記色彩入力手段20、インキ入力手段30、材質入力手段40によってそれぞれ入力された色彩コード番号、インキコード番号、材質コード番号に基づいて、その色彩コード番号、インキコード番号、材質コード番号に対応する基準表色値(r0、g0、b0)、インキ補正用表色値(r1、g1、b1)、材質補正用表色値(r2、g2、b2)が随時読み出せるようになっている。
【0024】前記色彩測定手段60は、カラーCCDカメラによって構成されており、測定した着色前の化粧板Pの色彩の表色値を、RGB表色系の色度(r3、g3、b3)として、前記着色制御手段70に出力するようになっている。
【0025】前記着色制御手段70は、マイクロコンピュータ等によって構成されており、図1に示すように、前記色彩入力手段20からの色彩コード番号が入力される色彩入力部71と、前記インキ入力手段30からのインキコード番号が入力されるインキ入力部72と、前記材質入力手段40からの材質コード番号が入力される材質入力部73と、前記色彩入力部71、インキ入力部72、材質入力部73にそれぞれ入力された色彩コード番号、インキコード番号、材質コード番号に対応する、前記基準表色値(r0、g0、b0)、インキ補正用表色値(r1、g1、b1)及び材質補正用表色値(r2、g2、b2)を前記色情報記憶手段50から読み込む表色値読込部74と、この表色値読込部74によって読み込まれた前記基準表色値(r0、g0、b0)を、前記インキ補正用表色値(r1、g1、b1)、材質補正用表色値(r2、g2、b2)及び前記色彩測定手段60から出力される着色前の化粧材Pの色彩の表色値(r3、g3、b3)に基づいて補正し、着色すべき色彩の表色値を決定する補正部75と、この補正部75によって補正された表色値を前記着色手段10に出力する出力部76とから構成されている。
【0026】前記補正部75は、複数(n)に分割された着色単位領域毎に着色前の化粧材Pの表色値(r3、g3、b3)を読み込む読込領域と、前記基準表色値(r0、g0、b0)、インキ補正用表色値(r1、g11)、材質補正用表色値(r2、g2、b2)及び前記読込領域に読み込まれた着色前の化粧材Pの表色値(r3、g3、b3)から、複数(n)に分割された着色単位領域毎に着色手段10に出力する出力表色値(RGB表色系の色度(r、g、b))を算出するための作業領域とを備えており、前記色彩測定手段60から出力される着色前の化粧材Pの表色値(r3、g3、b3)が前記読込領域に読み込まれた後、この補正部75では、以下に示すような補正処理が行われる。
【0027】まず、複数(n)に分割された着色単位領域毎に、前記基準表色値(r0、g0、b0)と着色前の化粧材Pの表色値(r3、g3、b3)との差をとることで、着色前の化粧材Pの色彩を考慮した第1補正表色値(r4、g4、b4)を計算し、これを前記作業領域にストックする。
【0028】次に、前記インキ補正用表色値(r1、g1、b1)を、前記第1補正表色値(r4、g4、b4)に加算することで、着色インキを考慮した第2補正表色値(r5、g5、b5)を計算し、これを前記作業領域にストックする。
【0029】そして、各着色単位領域毎に、着色前の化粧材Pの表色値(r3、g3、b3)から、それぞれの着色単位領域の表色値(r3、g3、b3)が、色彩毎に区分けされた前記材質補正用表色値(r2、g2、b2)のどの区分に該当するかを求め、該当する区分の前記材質補正用表色値(r2、g2、b2)を第2補正表色値(r5、g5、b5)にそれぞれ加算することで、着色前の化粧材Pの色彩、使用する着色インキ及び化粧材Pの材質を考慮した出力表色値(r、g、b)を計算し、これを、前記出力部76に出力する。
【0030】以上のように構成された化粧材の着色装置1について、その着色処理手順を図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0031】まず、前記色彩入力手段20、インキ入力手段30及び材質入力手段40によって、着色しようとする色彩の色彩コード番号、使用する着色インキのインキコード番号及び着色しようとする化粧材Pの材質コード番号を順次入力する(ステップS1、S2、S3)と、前記色情報記憶手段50から前記表色値読込部74に、前記基準表色値(r0、g0、b0)、インキ補正用表色値(r1、g1、b1)及び材質補正用表色値(r2、g2、b2)が順次読み込まれる(ステップS4、S5、S6)。
【0032】次に、着色しようとする化粧材Pの着色領域の色彩の表色値(r3、g3、b3)を、前記色彩測定手段60によって測定し、その表色値(r3、g3、b3)を前記補正部75に出力する(ステップS7)。
【0033】そして、補正部75では、上述したように、基準表色値(r0、g0、b0)の補正が行われ(ステップS8)、着色前の化粧材Pの色彩、使用する着色インキ及び化粧材Pの材質を考慮した出力表色値(r、g、b)が前記出力部76を介して前記着色手段10に出力される(ステップS9)。
【0034】前記着色手段10は、着色単位領域毎に送られてくる出力表色値(r、g、b)に基づき、着色単位領域毎に化粧材Pを所定の色彩に順次着色する(ステップS10)。
【0035】以上のように、この着色装置1は、着色しようとする色彩をそのまま化粧材Pに着色するのではなく、化粧材Pの着色領域を複数の着色単位領域に分割し、それぞれの着色単位領域毎に、着色前の化粧材Pの色彩を考慮して、着色しようとする色彩を補正するようにしたため、例えば、図3(a)に示すように、着色前の化粧材Pが部分的に異なる色彩を有している場合でも、この着色装置1を用いて着色すると、同図(b)に示すように、化粧材P全体が着色しようとする目的の色彩に着色される。
【0036】また、この着色装置1では、使用する着色インキや着色しようとする化粧材Pの材質を考慮した補正も行っているため、異なるインキメーカーの着色インキを使用した場合でも、着色された化粧材Pの色彩が微妙に異なるといったこともなく、異なる材質の化粧材Pを着色した場合でも、同一色に着色することができる。
【0037】図3においては、1枚の化粧材Pにおいて、部分的に色彩が異なる場合について説明したが、例えば、複数の化粧材を同一色に着色する場合であって、着色前のそれぞれの化粧材は部分的に色彩が異なることはないが、化粧材相互間で全体の色彩が異なる場合でも、この着色装置1を用いて着色を行えば、複数の化粧材を全て同一色に着色することができる。
【0038】このように、それぞれの化粧材自体の色彩が全体として統一されている場合は、上述したように、化粧材の着色領域を複数の着色単位領域に分割して、それぞれの着色単位領域毎に補正する必要はないので、着色領域の全体を同一色に着色することができる着色手段を使用すればよく、着色前の化粧材の色彩を測定する色彩測定手段も着色領域全体の色彩を平均的に測定できる分光光度計等の精度の低いものを使用すればよい。また、着色制御手段も着色領域全体の表色値を取り扱えばよいので、着色前の化粧材の表色値を読み込む読込領域や作業領域が小さくてもよいことはいうまでもない。
【0039】また、この実施形態では、色彩の表色値として、RGB表色系の色度(r、g、b)を使用しているが、必ずしもこういった表色値に限定されるものではなく、例えば、XYZ表色系の色度(x、y、z)や、CIELAB表色系の明度指数L及び色度指数a、b等を使用することもできる。
【0040】
【発明の効果】請求項1及び請求項3の化粧材の着色方法及び着色装置は、着色前の化粧材が有する色彩の表色値を測定し、この表色値に基づいて、着色された化粧材の色彩の表色値が着色しようとする色彩の表色値となるように、着色しようとする色彩の基準表色値を補正し、この補正された基準表色値の色彩を化粧材に着色するようにしたため、着色前の複数の化粧材の色彩が相互に異なる場合であっても、全ての化粧材を着色しようとする色彩に統一して着色することができる。
【0041】請求項2及び請求項4の化粧材の着色方法及び着色装置は、上述した着色方法及び着色装置において、化粧材の着色領域を複数の着色単位領域に分割し、その着色単位領域毎に、着色しようとする色彩の基準表色値を補正するようにしたため、着色前の色彩が部分的に異なる化粧材についても、全体を着色しようとする色彩に統一して着色することができる。
【0042】また、請求項5の着色装置は、使用する着色インキに応じて、着色しようとする色彩の基準表色値を補正するようにしたため、インキメーカーによって微妙に異なる着色インキの色彩を考慮した着色が可能となり、使用する着色インキに拘わらず、常に化粧材を目的の色彩に着色することができるという効果がある。
【0043】さらに、請求項6の着色装置は、化粧材の材質に応じて、着色しようとする色彩の基準表色値を補正するようにしたため、例えば、化粧材を構成する木材の種類によって異なる、着色インキの吸収性等を考慮した着色を行うことができ、さらに、精度の良い着色を行うことができるという効果がある。




 

 


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