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発明の名称 化粧板
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−296916
公開日 平成10年(1998)11月10日
出願番号 特願平9−122941
出願日 平成9年(1997)4月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】西村 陽一 (外2名)
発明者 椙田 潔司 / 浜 正俊
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 化粧面に、紫外線照射時に目視認識可能な透明インキによって形成された製品情報の表示層を備えている化粧板。
【請求項2】 前記表示層及び前記化粧面を覆う、透明または半透明のオーバーコート層を備えている請求項1に記載の化粧板。
【請求項3】 前記オーバーコート層が耐摩耗性を有している請求項2に記載の化粧板。
【請求項4】 前記表示層の表面の艶と前記化粧面の艶とが略同一である請求項1、2または3に記載の化粧板。
【請求項5】 化粧面に、透明インキによって形成された製品情報の表示層を備え、前記表示層の表面と前記化粧面とが、前記化粧面を注視したときに、前記表示層の表示内容を認識できる程度の艶の差を有している化粧板。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建具、床、壁等の建築材料や家具材料として使用される化粧板、特に、使用後(施工後)における製品番号等の確認を容易に行うことができる化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】建具、床材、壁材等の建築材料や家具材料として使用される化粧板には、化粧面のデザインや厚みなどが異なる多種多様な製品が存在するため、発注作業や出荷作業を円滑に行うために、通常、その製品番号等の製品情報が表示されるが、化粧板は、使用状態でその化粧面が人の目に触れるため、そういった製品情報は、化粧面の意匠を損なわないようにするため、化粧板を梱包する梱包材や化粧板の裏面等、使用後(施工後)に人の目に触れないところに表示するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したように、使用後に人の目に触れないところに製品情報を表示しておくと、施工後に、施主からクレームがあった場合等、即座に使用している化粧板の製品番号等を確認することができず、例えば、床材、壁材として使用されている化粧板については、そのたび毎に化粧板を剥がして裏面に表示してある製品番号を確認するといった手間のかかる作業を行わなければならない。また、梱包材にだけ製品情報を表示したものにあっては、施工後の製品確認は極めて困難となる。
【0004】そこで、この発明の課題は、使用後(施工後)であっても、製品確認を容易に行うことのできる化粧板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明は、化粧面に、紫外線照射時に目視認識可能な透明インキによって形成された製品情報の表示層を備えている化粧板を提供するものである。
【0006】以上のように構成された化粧板は、透明インキによって表示層が形成されているため、通常は、その表示層の存在を目視によりほとんど識別することができないが、その化粧面に紫外線を照射することにより、即座に製品情報を明確に目視確認できる。
【0007】また、前記表示層及び前記化粧面を覆う、透明または半透明のオーバーコート層を設けておくと、表示層の表面及び化粧面の凹凸状態が擬似的に均一化され、表示層の表面の艶と化粧面の艶との差がなくなり、目視による表示層の識別が全くできなくなる。
【0008】さらに、そのオーバーコート層に耐摩耗性を付与しておくと、化粧面に形成された表示層の磨耗による消滅が有効に防止される。
【0009】また、前記表示層の表面の艶と前記化粧面の艶とを略同一にしておくことで、艶の差による表示層の識別が困難になる。
【0010】また、化粧面に、透明インキによって形成された製品情報の表示層を設け、その表示層の表面と前記化粧面との間に、前記化粧面を注視したときに、前記表示層の表示内容を目視により認識できる程度の艶の差を持たせておくことで、化粧面の意匠をほとんど損なうことなく、容易に表示内容を確認させることもできる。
【0011】なお、ここにいう「化粧面」とは、意匠が施されている面という意味であり、例えば、基材上に貼り付けられた化粧単板、化粧紙あるいは化粧樹脂含浸紙等の表面のみならず、化粧単板、化粧紙等の表面に形成された塗膜層等の表面、さらには、塗膜層が多層にわたって形成されたものにあっては、その中間の塗膜層の表面をも含む広い概念である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、この化粧板1は、木材素材、ハードボード、中質ファイバーボード、パーティクルボード、オリエンティッドストランドボード(OSB)、合板等からなる基材11と、この基材11の片面に、酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤、ユリア樹脂接着剤、ユリア樹脂・酢酸ビニル樹脂エマルジョン混合接着剤、メラミン・ユリア共縮合接着剤等の接着剤(図示せず)によって貼り付けられた化粧単板12と、この化粧単板12の表面処理のために、ウレタン系、アミノ系、アミノアルキッド系、ポリエステル系、アクリル系等の樹脂塗料によって形成された塗膜層13と、この塗膜層13の表面に形成された、製品番号等の商品情報を表示した表示層14とから構成されている。なお、前記塗膜層13を形成する樹脂塗料は、常温硬化型、熱硬化型、紫外線硬化型のいずれのタイプのものであってもよい。
【0013】前記表示層14は、紫外線照射時に可視光を発光する透明インキ、例えば、溶剤としてのメチルエチルケトン(95重量%)、樹脂成分としてのアルキッド樹脂(3重量%)、蛍光染料としてのビスベンゾオキサゾリル誘導体(1重量%)及び酸化防止剤等の添加剤(1重量%)からなるインキを、インクジェットマーカーによって、前記塗膜層13の表面に吹き付けて印刷したものであり、印刷された状態では、前記溶剤が蒸発して、蛍光染料、添加剤等が樹脂成分に保持された状態となっている。
【0014】なお、前記表示層14の形成方法としては、上述した、インクジェットマーカーによる吹き付けの他、凸版、凹版または捺染等の建材用印刷機により印刷することもできる。
【0015】また、前記透明インキに使用される溶剤としてはメチルエチルケトン、エチルアセテート等が、樹脂成分としてはアルキッド樹脂、ウレタン樹脂等が、蛍光染料としてはビスベンゾオキサゾリル誘導体、ナフタルイミド誘導体等がそれぞれ適しており、各成分量は、発光強度、使用する印刷装置等を考慮して、適宜設定すればよい。
【0016】以上のように構成された化粧板1は、前記表示層14が透明インキによって形成されているため、通常の状態では、その表示層14の存在をほとんど識別することができないが、紫外線を照射したときには、表示層14の蛍光染料が可視光を発光し、その表示内容を目視により容易に確認することができる。
【0017】従って、この化粧板1を用いて壁や床を施工した場合、通常の状態では、表示層14の存在を目視によりほとんど認識することができないので、表示層14の存在によって、化粧板1の化粧面の意匠が損なわれることがない。
【0018】一方、施工後に、使用されている化粧板1の製品番号等を確認したい場合は、携帯の紫外線照射装置等によって、その化粧面に紫外線を照射するだけで、前記表示層14部分が発光し、即座にその製品番号等の製品情報を目視により確認することができる。
【0019】この化粧板1では、上述したように、通常の状態では、ほとんど表示層14の存在を識別できないが、表示層14の表面と塗膜層13の表面とでは、それぞれ艶が異なるため、光線の加減によっては、その艶の差によって、前記表示層14の存在を目視により識別できる場合がある。
【0020】このような艶の差に伴う表示層14の識別可能な状態を防止するため、塗膜層13の表面の艶と表示層14の表面の艶とを、略同一に設定しておくことが望ましい。具体的には、両者の艶の差を、10グロス以内、好ましくは2〜3グロス以内に設定しておくことが望ましい。
【0021】なお、表示層14は、表層に存在しているため、塗膜層13が着色されていてもよいことはいうまでもない。
【0022】また、この化粧板1では、前記塗膜層13を構成する樹脂塗料が完全に硬化した後に、前記表示層14を形成したが、形成した塗膜層13がある程度硬化した状態(最低でも指触したとき、指紋がつく程度の硬化状態)で前記表示層14を形成すると、表示層14を構成する透明インキ内の蛍光染料が塗膜層13に移行し、塗膜層13が完全に硬化した状態では、移行した蛍光染料が塗膜層13に定着する。
【0023】従って、塗膜層13が完全に硬化した状態では、シンナー、酸性水溶液(5%酢酸水溶液等)、アルカリ性水溶液(1%炭酸ナトリウム水溶液等)、マジックインキ、水性インキ、クレヨン等が塗膜層13の表面に付着した場合でも、これらによって、塗膜層13内に移行した蛍光染料が溶出して塗膜層13の表面が汚染されることがない。
【0024】また、減摩剤等を混入することによって塗膜層13に耐摩耗性を付与しておくと、磨耗により表示層14自体が消滅しても、塗膜層13内に移行して定着している蛍光染料の存在によって、製品番号等の表示が完全に消失することがなく、長期間にわたって製品番号等の表示が維持されるという効果もある。
【0025】具体的には、例えば、熱硬化型2液アミノアルキッド系塗料を、スプレーによって、前記化粧単板12の表面に40g/m2 塗布して塗膜層13を形成し、40℃で3分間乾燥させた後、塗膜層13の表面に前記透明インキによって表示層14を形成し、40℃で5時間乾燥させることで、塗膜層13を完全に硬化させる。
【0026】図2は、他の実施形態を示している。この化粧板2は、前記化粧板1と同様に、基材21、化粧単板22、塗膜層23及び紫外線照射時に発光する透明インキによって形成された、商品情報等を表示する表示層24を備えており、さらに、前記塗膜層23及び前記表示層24を覆う透明なオーバーコート層25が設けられている。
【0027】このオーバーコート層25の存在により、表示層24の表面及び塗膜層23の表面の凹凸状態が擬似的に均一化され、表示層24の表面の艶と塗膜層23の表面の艶との差がなくなるので、通常の状態においては、表示層24を全く目視により識別できないような状態となる。
【0028】前記オーバーコート層25は、前記塗膜層23と同様の塗膜を形成したり、ワックスを塗布したり、合成樹脂フィルムを貼り付けたりすることによって形成することができるが、いずれの場合も、透明または半透明でなければならないことはいうまでもない。
【0029】また、オーバーコート層25を塗膜によって形成する場合は、前記表示層24を形成するための透明インキに含まれている溶剤と同じ溶剤を含む溶剤型の塗料を使用すると、透明インキの樹脂成分に一旦保持された蛍光染料が、その溶剤によって、オーバーコート層25となる塗膜内に浮き上がってくるため、紫外線を照射したときの発光強度が大きくなると共に奥行き感(立体感)のある発色の良い仕上りとなる。
【0030】また、上述した化粧板2を、例えば、床材として使用する場合等は、長年の使用により、前記オーバーコート層25及び表示層24が磨耗によって消失するので、前記オーバーコート層25に減磨剤等を混入することによって、耐摩耗性を付与することが望ましく、さらに、このオーバーコート層25の上に透明の塗膜層を形成してもよい。
【0031】また、上述した実施形態では、化粧単板22の表面に形成された塗膜層23上に、表示層24を設けているが、必ずしもこういった形態に限定されるものではなく、例えば、図3に示す化粧板3のように、基材31に貼り付けられた化粧単板32の表面に直接表示層33を形成し、化粧単板32及び表示層33を覆うオーバーコート層34を、化粧単板32の表面処理のための塗膜層として設ける構成を採用することもできる。
【0032】なお、オーバーコート層25を設ける場合であっても、塗膜層23の表面の艶と表示層24の表面の艶とを略同一に設定してもよいことはいうまでもない。
【0033】上述した各実施形態では、紫外線照射時に可視光を発光する透明インキによって表示層を形成しているが、蛍光染料等を含まない透明インキによって表示層を形成し、表示層を形成する下地の表面の艶と表示層の表面の艶との差によって、表示内容を目視により確認させるようにすることも可能である。
【0034】従って、この場合は、両者の艶にある程度の差があることが要求されるが、上述したように、差が大きすぎると、通常の状態でも表示層の存在が認識されて、化粧単板等の意匠を損ねることにもなりかねないので、通常の状態では表示層の存在を認識できないが、化粧板を注視したときに表示層による表示内容が確認できる程度の艶の差に設定しておく必要があり、具体的には、両者の艶の差が5〜10グロス程度であることが望ましい。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明の化粧板は、化粧面に、紫外線照射時に可視光を発光する透明インキによって、製品情報を表示する表示層を形成したため、化粧面の意匠を損ねることなく、紫外線の照射という簡単な作業で、施工後の化粧板の製品番号等の製品情報を容易に確認することができる。
【0036】特に、表示層及び化粧面を覆う透明または半透明のオーバーコート層を設けたものや、表示層の表面の艶と化粧面の艶とを略同一に設定したものにあっては、表示層の識別可能な状態を有効に防止することができる。
【0037】また、化粧面に、透明インキによって形成された製品情報の表示層を備え、その表示層の表面と化粧面とが、化粧面を注視したときに、表示層の表示内容を認識できる程度の艶の差を有するものにあっては、化粧面の意匠をほとんど損ねることなく、しかも、紫外線照射装置等の道具を使用することなく、施工後の化粧板の製品番号等の製品情報を確認することができる。




 

 


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