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発明の名称 木質ボ−ドの製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−286807
公開日 平成10年(1998)10月27日
出願番号 特願平9−113545
出願日 平成9年(1997)4月15日
代理人
発明者 樋口 晃司
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 木削片や木材ファイバ−にホルマリン系接着剤を塗布しフォ−ミングマットを形成し所定厚さに熱圧成形して得られるパ−ティクルボ−ドやファイバ−ボ−ド等の木質ボ−ド、または複数枚の単板をホルマリン系接着剤を介在させて積層し、熱圧接着して得られる合板等の木質ボ−ドを製造する方法において、上記木質ボ−ド用ホルマリン系接着剤に無機系防カビ剤を添加することを特徴とするホルムアルデヒド放出量1.5mg/l以下の木質ボ−ドの製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パ−ティクルボ−ド(略してPB)やファイバ−ボ−ド(略してFB)、さらに合板など木質ボ−ドの製造方法に係り、ホルムアルデヒド放出量の少ない木質ボ−ドの製造方法に係る。
【0002】
【従来技術とその欠点】近年、木質ボ−ドを用いた建材等から発生するホルムアルデヒドによって環境汚染問題が大きく取りざたされており、ホルムアルデヒドの放出の少ない木質ボ−ドの開発が強く望まれている。ホルムアルデヒドの放出が少なくなると住環境は良くなるが、防カビ性能の低下が新たな問題となってくる。PBや中質繊維板(MDF)などのホルムアルデヒド放散に関するJIS規格、JIS E2(ホルムアルデヒド放出量5.0mg/l以下)や合板のホルムアルデヒド放散に関するJAS規格、JAS F2に規定されているホルムアルデヒド放出量5.0mg/l以下(いずれもデシケ−タ−による水中濃度の測定法)は防カビ性能が期待できた。しかしながら、木質ボ−ドのホルムアルデヒド放出量1.5mg/l以下(JIS E1)、とりわけJIS E0およびJAS F1ではホルムアルデヒドによる住環境の中の人体への影響は軽減されるものの、ホルムアルデヒドによる防カビ性能は期待できなかった。
【0003】防カビ剤を上記木質ボ−ド製造用接着剤に添加する方法も考えられているが、現在一般に使用されている有機系防カビ剤の毒性はホルムアルデヒドの毒性より強いものが多い。有機系防カビ剤は木質ボ−ドを高温で熱圧成型する過程で薬剤が分解し効力が低減する。しかも、MDFやPBなど木質ボ−ドの製造時に、それらの表面のプレキュア層をサンダ−で研摩すると防カビ剤の混ざったサンダ−ダストが人体に吸収される危険性があった。また、有機系防カビ剤に含有している塩素その他ハロゲン化合物は、燃焼時にダイオキシンやダイオキシンと類似構造をもつ有害物質を発生する危険性があるなどの問題があった。
【0004】
【上記欠点を解決するための手段】木削片、木材チップや木材ファイバ−にホルマリン系接着剤を塗布しマットを形成し所定厚さに熱圧成型して得られる木質ボ−ド、例えばPBやFB、OSB(Oriented strand board)を製造する方法において、または複数枚の単板をホルマリン系接着剤を介在させて積層し、熱圧接着して得られる合板やLVL(単板積層材)、LVB(単板積層板)等木質ボ−ドを製造する方法において、上記ホルマリン系接着剤に無機系防カビ剤を添加することを特徴とするホルムアルデヒド放出量1.5mg/l以下の木質ボ−ドの製造方法を提供する。無機系防カビ剤として無機系殺菌剤をホルマリン系接着剤に添加して使用する。無機系殺菌剤としてゼオライト−銀、セラミック−銀、リン酸ジルコニウム−銀またはリン酸カルシウム−銀等の銀系殺菌剤がある。この他、銅系のものや亜鉛系のものも銀と同様にゼオライト等の担体とした薬剤が必要に応じて採択される。さらに、無機系殺菌剤として上記銀系、銅系、亜鉛系の薬剤を組み合わせて接着剤に添加し、使用しても一種のもの以上の防カビ効果が期待できる。このような無機系防カビ剤をホルマリン系接着剤に添加し、均一に分散させて使用するので防カビ効果が高く、木質ボ−ドを防カビ処理する必要がないので、防カビ処理工程を省くことができる。加えてホルムアルデヒド放出量が1.5mg/l以下の木質ボ−ドを製造するので、人体への影響も格段に低く抑えることができる。
【0005】また、塩化アンモニウム等、硬化促進剤をホルマリン系接着剤に添加して木質ボ−ドを製造すると、接着剤の硬化促進が一層期待でき、熱圧時間の短縮が図られる。なお、上記硬化促進剤として他に硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム等の強酸と弱アルカリの塩、あるいは酢酸とエチルアルコ−ル、ギ酸とメチルアルコ−ル等の脂肪酸と低級アルコ−ルのエステルが適している。 また、ホルマリン系接着剤として尿素樹脂、尿素メラミン共縮合樹脂、メラミン樹脂または尿素フェノ−ル共縮合樹脂等、アミノ系樹脂の水性接着剤が適している。
【0006】
【作用】請求項1の発明はホルムアルデヒド放出量が少なく、人体の影響が軽微となるに加えて、ホルマリン系接着剤に添加する無機系防カビ剤の作用で木質ボ−ドの防カビ性が上がる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を比較例とともに詳細に説明する。
【0008】〔実施例1〕樹脂分60%の無臭尿素樹脂接着剤100重量部にゼオミックAC(シナネンゼオミック(株)製)0.5重量部を添加し良く攪拌した。この接着剤を含水率5%のPB表層用チップに樹脂固形分で12%添加した。またこの接着剤を含水率5%のPB内層用チップに樹脂固形分で8%添加した。165℃、25kg/cm2で4.5分間熱圧し設定比重0.72の12mmパ−ティクルボ−ド(JIS E1)を作った。
【0009】〔実施例2〕樹脂分60%の無臭尿素樹脂接着剤100重量部にノバロンAG300(東亜合成(株)製)0.6重量部を添加し良く攪拌した。この接着剤を含水率5%のPB表層用チップに樹脂固形分で12%添加した。樹脂分60%の無臭尿素樹脂接着剤100重量部にノバロンAG300を0.6重量部、20%塩化アンモニウム水溶液5重量部を添加し良く攪拌した。この接着剤を含水率5%のPB内層用チップに樹脂固形分で8%添加した。165℃、25kg/cm2で4分間熱圧し比重0.72の12mmパ−ティクルボ−ド(JIS E1)を作った。
【0010】〔実施例3〕樹脂分60%の無臭尿素樹脂接着剤100重量部にノバロンAG300(東亜合成(株)製)0.6重量部、20%塩化アンモニウム水溶液2重量部を添加し良く攪拌した。この接着剤を繊維飽和点以上のファイバ−に塗布した。接着剤添加量はファイバ−絶乾重量にたいして樹脂固形分で15%添加した。このように配合済接着剤を添加したファイバ−はフラッシュドライヤ−を通過して含水率15%にした後フォ−ミングし、ホットプレスに挿入して温度200℃、圧力25kg/cm2で3分間熱圧し、設定厚さ7mm、設定比重0.75のMDF(JIS E1)を作った。
【0011】〔比較例1〕樹脂分60%の無臭尿素樹脂接着剤100重量部に20%塩化アンモニウム水溶液5重量部、20%ヘキサメチレンテトラミン水5重量部を添加し良く攪拌した。この接着剤を含水率5%のPB表層用チップに樹脂固形分で12%添加した。樹脂分60%の無臭尿素樹脂接着剤100重量部に20%塩化アンモニウム水溶液5重量部を添加し良く攪拌した。この接着剤を含水率5%のPB内層用チップに樹脂固形分8%添加した。165℃、25kg/cm2で4分間熱圧し設定比重0.72の12mmパ−ティクルボ−ド(JIS E1)を作った。
【0012】〔比較例2〕樹脂分60%の無臭尿素樹脂接着剤100重量部に20%ヘキサメチレンテトラミン水溶液2重量部、20%塩化アンモニウム水溶液2重量部を添加し良く攪拌した。この接着剤を繊維飽和点以上のファイバ−に塗布した。接着剤添加量はファイバ−絶乾重量にたいして樹脂固形分で15%添加した。このように配合済み接着剤を添加したファイバ−はフラッシュドライヤ−を通過して含水率15%)にした後フォ−ミングし、ホットプレスに挿入して温度200℃、圧力25kg/cm2で3分間熱圧し、設定比重0.75の7mmMDF(JIS E1)を作った。
【0013】実施例1〜3および比較例1〜2の各々試験片についてJIS Z 2911カビ抵抗試験方法で防カビ試験をした結果、以下の表1のようになった。
【0014】
【表1】

【0015】〔考察〕以上、表1の結果から明らかなように、実施例1〜3における無機系防カビ剤を接着剤に添加、分散させて作った木質ボ−ドの試験片については、カビ発生度に対して全て陰性、すなわちカビの侵食はみられなかった。一方、比較例1〜2における無機系カビ剤を接着剤に添加、混入せず作った木質ボ−ドの試験片では、カビ発生度に対して陽性または極めて陽性、すなわちカビの侵食が観察された。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明では、製造された木質ボ−ドのホルムアルデヒドの放出量は1.5mg/l以下とかなり少なくなり人体への影響が格段に低く抑えられたことに加え、従来懸案であった防カビ性もまた大幅に期待できるようになった。




 

 


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