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発明の名称 化粧板用複合基材及びそれを用いた化粧板の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−44102
公開日 平成10年(1998)2月17日
出願番号 特願平8−210198
出願日 平成8年(1996)8月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔 (外1名)
発明者 市川 大二 / 岡本 進也 / 山梶 良夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 MDF薄板、1枚以上の合板用単板、MDF薄板、防湿シートとを、それぞれの間に未硬化状態の接着剤層を介してこの順に積層し、該積層物を所定時間仮圧締した後、熱圧により一体化することを特徴とする化粧板用複合基材の製造方法。
【請求項2】 前記防湿シートとしてクラフト紙を用いることを特徴とする請求項1記載の化粧板用基材の製造方法。
【請求項3】 請求項1又は2記載の製造方法により製造された化粧板用複合基材の該防湿シートと反対側に位置するMDF薄板の表面に未硬化状態の接着剤層を介して化粧単板を配置し、必要に応じて仮圧締した後、熱圧により一体化することを特徴とする化粧板の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧板用複合基材の製造方法及び該製造方法により製造された複合基材を用いた化粧板の製造方法に関し、特に、1尺×6尺のような長尺ものの化粧板を谷反りのない状態で製造することのできる化粧板用複合基材及びそれを用いた化粧板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基材として3プライや5プライ等の合板を用いその表面に化粧単板を貼り付け積層した化粧板は知られている。通常、単板の持つ方向性を相殺して強度を持たせるために5プライ以上の合板が用いられる。また、施工後に基材が吸湿して膨潤するのを防止するために、裏面にクラフト紙のような防湿性のあるシートを張り付ける場合も多い。さらに、合板を基材とする場合に、単板表面はざら付いたものとなりがちであり、そのままで薄手の化粧単板等を接着剤により貼り付けると、化粧単板等の表面に微細凹凸が現れて意匠性を低下させる恐れがあることから、通常、貼り付け前に、基材単板表面のサンディング等、表面を平滑にするための処理が行われる。
【0003】近年になり、化粧板の基材として合板の表面及び裏面にMDF(中質繊維板)薄板を積層したものが用いられるようになってきている。MDFは、適度の軽量さと曲げ強さを持つと共に、表面が平滑でありまた方向性を持たないことから、3プライ合板の表裏面に適宜の厚さのMDF薄板を積層したもので十分な機械的強度が得られ、また、表面側への化粧単板の張り付け時に、合板基材ほどサンディング等の表面処理を必要とせず、化粧板の基材として有効なものとなりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】MDF自体は合板用単板と比較して吸放湿による膨張・収縮率が高く、合板の一面にのみMDFを積層したものは反りが生じやすい。例えば、合板に水性接着剤を介してMDF薄板を積層し、それを熱圧プレスにより圧着する場合には、加熱による含水率の低下により、MDFが合板よりも大きく収縮し、解圧後に、MDF薄板側を表面としたいわゆる谷反り現象が生じやすい。そのために、図2(A)に示すように、合板1の表裏両面に同じ条件でMDF2、2を積層接着して応力のバランスを図り、反りの発生を防止することが行われる。
【0005】そのようにして製造されたMDF複合材を基材として、化粧板を製造する場合に、図2(B)に示すように、MDF複合材の裏面側に水性接着剤4によりクラフト紙のように防湿効果のあるシート3が先ず貼り付けられる。これは、化粧材の基材としてMDF複合材用いた場合に、吸放湿によってMDFが膨張収縮し化粧板に反りが生じるのを回避するためであり、特に、化粧板を床材として用いる場合には、この防湿効果のあるシートの貼り付けは必須となる。
【0006】水性接着剤4を介して前記防湿シート3を重ね合わせた状態で、冷圧用圧締装置で40〜60分程度仮圧締され、一端解圧した後、防湿シート3を積層したとは反対面側のMDF薄板表面に、接着剤を介して突板のような化粧単板5が重ねられ、その状態で1分程度熱圧圧締することにより、化粧板が製造される。仮圧締後の化粧板用基材を観察すると、特に、該基材が1尺×6尺もののように長尺物の場合に、MDF複合材の時点では反りのない平坦なものであったにもかかわらず、仮圧締後に、防湿シート3側を凸とした反りが生じているものがあることが知見される。これは、接着剤に含まれる水分が裏面側のMDF薄板に移行し、該MDFの膨潤を引き起し、それにより、長さ方向の寸法変化が大きくなり、湾曲(反り)が生じたものと解される。
【0007】表面側に貼り付ける化粧単板5はウエットの状態(含水率20〜30%程度)のものが用いられる(低乾燥状態の化粧単板は追従性に乏しいと共に平滑度が低く、また、熱圧の過程でクラックが生じる恐れがある)が、熱圧による含水率の低下によって化粧単板5に収縮が起こり、図2(C)に示すように、さらに谷反りが増加する方向に湾曲することも経験する。
【0008】化粧単板5側が凹面となる谷反り現象をなす化粧板は、それを床下地面上等に連続配置した場合に、継ぎ目の部分が非連続的な様相を示し意匠性が低下することから、施工者は上から押圧して反りを無くすようにするが、谷反りのものを平坦にするのはきわめて困難であり、そのために、そのような反りの発生した化粧板は商品としての価値が大きく低下する。本発明の目的は、前記のように従来の製造方法では生じがちであった谷反りを生じさせない化粧板用複合基材の製造方法及び該複合基材を用いた化粧板の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するための本発明による化粧板用複合基材の製造方法は、基本的に、MDF薄板、1枚以上の合板用単板、MDF薄板、防湿シートとを、それぞれの間に未硬化状態の接着剤層を介してこの順に積層し、該積層物を所定時間仮圧締した後、同時熱圧により一体化することを特徴とする。すなわち、従来は、表裏両面にMDF薄板を一体に積層した既存のMDF複合板を基材として用い、該既存のMDF複合板の一面に接着剤層を介してクラフト紙のような防湿シートを配置した積層物を所定時間仮圧締した後、熱圧により一体化して化粧板用基材を製造していたものを、本発明では、MDF複合板の製造と防湿シートの貼り付け一体化とを同じ工程で行うものであり、それにより、前記課題は解決される。
【0010】従って、本発明において用いるMDF薄板、合板用単板、防湿シート等は従来のMDF複合板及び化粧板用複合基材に用いられているものをそのまま用いればよく、特に変更する必要はない。用いる接着剤についても同様である。合板用単板は一枚であってもよいが、機械的強度を得るために層構造とすることが望ましく、木目方向を直交させた状態であるいは平行状態で3枚あるいは5枚程度積層する。各合板用単板の間には未硬化状態の接着剤層を介在させる。
【0011】接着剤が未硬化状態のままの前記積層体を従来知られた圧締装置により先ず冷圧、すなわち仮圧締する。仮圧締の間に、接着剤中の水分は上下に位置する部材(合板用単板、MDF、防湿シート)に浸潤する。前記のように吸湿による寸法変化率はMDFが最も大きく、長手方向に伸びようとする。2枚のMDF薄板のうち、防湿シートに接する方のMDF薄板は防湿シートにより挙動が規制されることから、反対面に位置するMDF薄板に比較してその伸び量は小さく抑えられる。そのために、冷圧時での化粧板用複合基材は前記防湿シート側を凹面とした姿勢となるような応力下におかれることとなり、その後の熱圧によって一体成形された化粧板用複合基材は、解圧後に、露出したMDF薄板側を基準として山反り状態となったものが得られる確率が高く、従来のように谷反り姿勢のものが生じることはほぼ回避される。
【0012】本発明は上記のようにして製造された化粧板用複合基材を用いて化粧板を製造する方法をも開示する。すなわち、製造された化粧板用複合基材の該防湿シートと反対側に位置するMDF薄板の表面に未硬化状態の接着剤層を介して化粧単板を配置し、必要に応じて仮圧締した後、熱圧により一体化して化粧板を製造する。前記したように、化粧単板は通常ウエット(含水率20〜30%程度)のものが用いられるが、熱圧時での含水率の低下により化粧単板は長手方向に収縮しようとする応力が働き、その応力は山反り姿勢にある化粧板用複合基材を平坦化する方向に作用し、製造される化粧板を平坦化する。本発明において、用いる接着剤が水性接着剤である場合に、初期の目的は一層達成可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づき、本発明をより詳細に説明する。図1は本発明に基づき化粧板用複合基材を製造する場合の一例を模式的に説明するものであり、次のような積層構成を持つ。
【0014】すなわち、この例において、最下層は第1のMDF薄板11であり、その上に、両面に尿素系接着剤、尿素・メラミン系接着剤、フェノール系接着剤のような接着剤が塗布され未硬化状態にある第1の合板用単板12がその木目方向を製造する化粧板用複合基材10の長手方向に直交する方向として積層される。前記第1の合板用単板12の上には、第2の合板用単板14が、その木目方向を製造する化粧板用複合基材10の長手方向と同じ方向として積層され、該第2の合板用単板の上には、第1の合板用単板11と同じ態様の第3の合板用単板16が、その木目方向を製造する化粧板用複合基材10の長手方向に直交する方向としかつ両面に尿素系接着剤、尿素・メラミン系接着剤、フェノール系接着剤のような接着剤のような接着剤15、15が塗布され未硬化状態で配置される。さらにその上に、前記第1のMDF薄板11と同じ第2のMDF薄板17が配置され、その上面側には尿素・酢酸ビニル系接着剤、水性ビニル系接着剤のような接着剤18が塗布され、該接着剤が未硬化状態で、最後に、例えばクラフト紙のような防湿シート19が積層配置される。
【0015】上記のようにして構成した積層体を冷圧用圧締装置の平板30に載せ、冷圧状態で所要時間仮圧締し、その後、熱圧用圧締装置により熱圧し、全体を一体成形することにより、実質上、3プライ合板の両面にMDF単板を貼合わせ、その一方の面に防湿シートを貼り合わせた層構造を持つ化粧板用複合基材10が得られる。次に図1(B)に示すように、得られた化粧板用複合基材10のMDF薄板11の表面に尿素系接着剤、水性ビニル系接着剤のような接着剤20を塗布した後、ウエット状態の化粧単板21を積層し、熱圧用圧締装置により熱圧することにより、本発明による化粧板が製造される。
【0016】なお、上記の説明では合板用単板を3枚積層したが、5枚積層していわゆる5プライ合板の両面にMDF薄板を貼り合わせた形態のものとしてもよい。1枚の合板用単板であってもよい。また、各層の間に接着剤層を形成する方法も任意であり、合板用単板の表裏両面に予め塗布しておく方法ではなく、積層直前あるいは直後にその表面に接着剤を逐一塗布していくように態様であってもよい。
【0017】防湿シートも、前記したクラフト紙に限らず、防湿機能を持つあるいは付与されるシートであれば任意であり、例えば、ポリオレフィン系樹脂シート、塩ビシート、樹脂含浸紙のようにそれ自体が防湿機能を持つものに限らず、クラフト紙、和紙あるいは不織布等のように、それ自体では防湿性はないかあまり期待できないが、接する接着剤の該シートへの付着あるいは含浸硬化により樹脂化し、防湿効果を有するようになるものであってもよい。
【0018】〔実施例〕以下、実施例を示す。最下層に厚さ2.7mmで1尺×6尺のMDF薄板11を置き、その上に、両面に尿素系接着剤13を300g/m2 で塗布した、同じ大きさであり厚さが1.5mmのラワン単板12を、該接着剤が未硬化の状態で、その木目方向を短手方向として積層した。次に、該単板12の上に、同じ大きさであり厚さが1.0mmのラワン単板14を、その木目方向を長手方向として積層した。さらに、該ラワン単板14の上に、両面に尿素系接着剤15を300g/m2 で塗布した、同じ大きさであり厚さが1.5mmのラワン単板16を、該接着剤が未硬化の状態で、その木目方向を短手方向として積層した。
【0019】次に、前記MDF薄板11と同じMDF薄板17を積層し、その上面側に酢酸ビニル系接着剤18を100g/m2 で塗布し、該接着剤が未硬化状態で、その上に、防湿シートとして厚さ0.04mmのクラフト紙19を積層配置した。上記の積層体を冷圧用圧締装置の平板30に載せ、圧力8kg/cm2 で45分間にわたり冷圧し、仮圧締した。次いで、ホットプレスに移し、圧締装置を加熱して、8〜9.5kg/cm2 、温度115〜120℃で5分間熱圧した後、解圧して化粧板用複合基材10を得た。解圧状態で少しの時間放置した後、観察すると、クラフト紙19を貼り付けた面側を凹面とする姿勢で幾分湾曲したものが見られたが、逆方向に湾曲したものに見られなかった。
【0020】上記のようにして製造した化粧板用複合基材10のMDF薄板11の表面(すなわち、山反りとなった面)に水性ウレタン系接着剤を塗布し、ウエット状態(含水率25%)の厚さ0.25mmのミズナラ材の化粧単板を積層し、7kg/cm2 、120℃で1分間、圧締装置により熱圧し、解圧して化粧板を得た。得られた化粧板は谷反りのものはなく、ほとんどが平坦であり、床面への施工は容易であった。
【0021】
【発明の効果】本発明による化粧板用複合基材及びそれを用いた化粧板の製造方法によれば、いわゆる谷反りのない化粧板を得ることができ、例えば、化粧板を床材として用いる場合等において、反りを直すために上から押し付ける作業が不要となることから、施工がきわめて容易となる。そのために、化粧板としての商品価値が低下するのを回避できる。




 

 


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