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発明の名称 ダイカスト機による鋳造方法及びダイカスト機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−166129
公開日 平成10年(1998)6月23日
出願番号 特願平8−331224
出願日 平成8年(1996)12月11日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】田代 烝治 (外1名)
発明者 波戸場 政弘 / 原田 剛
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ダイカスト機のスリーブ内に注湯する注湯工程と、スリーブ内のプランジャチップを前進させて湯を金型内に射出する射出工程と、型開きして製品を取り出す型開き工程と、スリーブ内に潤滑剤を塗布するスリーブ内潤滑剤塗布工程とを備えたダイカスト機による鋳造方法において、前記スリーブ内潤滑剤塗布工程は、プランジャチップを前進させた状態で、スリーブ内に潤滑剤を塗布することを特徴とするダイカスト機による鋳造方法。
【請求項2】 前記スリーブ内潤滑剤塗布工程後に、スリーブ内周面にエアーを吹きつけるスリーブ内エアーブロー工程を備えることを特徴とする請求項1に記載のダイカスト機による鋳造方法。
【請求項3】 金型内に連通されて湯が注がれるスリーブと、このスリーブ内を前進して湯を金型内に射出するプランジャチップ及びプランジャチップを前後進せしめるプランジャロッドとを有するプランジャを備えたダイカスト機において、前記プランジャは、前記プランジャロッド側のスリーブ内に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、この潤滑剤塗布手段に潤滑剤を供給する供給手段とを備えることを特徴とするダイカスト機。
【請求項4】 前記潤滑剤塗布手段は、前記プランジャロッドに形成された潤滑剤通路及び潤滑剤通路からスリーブ内周面に向けて開口する潤滑剤吐出孔であることを特徴とする請求項3に記載のダイカスト機。
【請求項5】 前記潤滑剤吐出孔は、前記プランジャロッドの周方向に沿って複数形成されていることを特徴とする請求項4に記載のダイカスト機。
【請求項6】 前記潤滑剤塗布手段は、前記プランジャロッド外周に取り付けられ、先端がスリーブ内周面に向けて開口する潤滑剤吐出孔を有する潤滑剤供給管であることを特徴とする請求項3に記載のダイカスト機。
【請求項7】 前記潤滑剤塗布手段は、プランジャチップにプランジャロッド側を向けて開口する吐出ノズルを備えることを特徴とする請求項3に記載のダイカスト機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム等のダイカスト機による鋳造方法及びダイカスト機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アルミニウム等のダイカスト機による鋳造方法は、例えば、特開平6ー142877号公報に開示されるように、プランジャチップが後退した待機位置において、スリーブに開口する注湯口から溶融金属である湯を注ぎ、プランジャチップをスリーブ内に沿って押し進めて、スリーブ内の湯を金型内に射出し、その後、金型を開いて鋳造製品を取り出し、しかる後金型の成形面に離型剤を塗布している。一方、スリーブ側では、プランジャチップを待機位置に後退させた後、スリーブ内に円滑なプランジャチップの移動を図るために潤滑剤を塗布している。
【0003】即ち、かかる従来の工程は、図9にフローチャートを示し、図10にダイカスト機の要部を示すように、型締め工程S101で、固定盤121に対して可動盤を接近するように移動させ、固定盤121及び固定盤121に設けられた固定型122と可動型123とを合わせて型締めを行い、注湯工程S102でスリーブ124に開口する注湯口125から湯を注ぐ。次に、射出工程S103でプランジャロッド126を介してプランジャチップ127を前進させて、スリーブ124内の湯を金型内に射出する。
【0004】続いて、プランジャチップ127が前進位置Tにある状態のまま、次の型開き工程S104で金型を開き、製品取り出し工程S105で製品を取り出す。
【0005】次の離型剤スプレーカセット前進工程S106で離型剤スプレーカセットを互いに離間した固定型122と可動型123との間に前進させ、続く離型剤塗布工程S107において固定型122と可動型123の各成形面に離型剤スプレーカセットにより離型剤をスプレー塗布する。続いて、金型内エアーブロー工程S108で離型剤を塗布した成形面にエアーブローを施し、余剰の離型剤を吹き払うとともに、離型剤の水分を蒸発させ、離型剤スプレーカセット後退工程S109で離型剤スプレーカセットを金型内から退避させる。
【0006】しかる後、プランジャー後退工程S110でプランジャチップ127を後退させ、スリーブ内潤滑剤塗布工程S111でスリーブ124の注湯口125から潤滑ノズル128を挿入してスリーブ124の内周面に潤滑剤をスプレー塗布し、スリーブ内エアーブロー工程S112でスリーブ124内をエアブローした後、各工程を繰り返えす。
【0007】スリーブ124の内周面への潤滑剤の塗布は、スリーブ124とプランジャチップ127との間の潤滑を行なうためのものであり、図10に示すように、プランジャチップ127を後退させた待機位置Rに位置させた後、スリーブ124に形成された注湯口125からのスプレー塗布、或いはプランジャチップ127へ直接滴下して行なわれている。かかる潤滑剤は一般的には黒鉛等の潤滑成分を鉱物油に配合するか、水中にエマルジョン化させたものが使用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スリーブ内に塗布した余剰の潤滑剤及び潤滑成分以外の鉱物油、水等の殆どは、蒸発したり、潤滑剤塗布後にエアーブローを施すことによって除去されるが、充分に除去することはできない。
【0009】そして、このような余剰の潤滑油、鉱物油等が残っていると、次にプランジャチップを押し進めてスリーブ内に注湯された湯を射出するときに、余剰の潤滑剤成分が湯とともに金型内に混入し、製品に不純物が混入して製品の品質を低下させたり、金型内に混入した水等の不純物が鋳造時にガスとなり、鋳造製品にガスホール等の欠陥を生じさせるという不都合がある。
【0010】また、潤滑剤の塗布後にエアーブローを行っているが鉱物油、水等がスリーブ内に残留していると給湯時にこれらの潤滑剤等が急激に蒸発してその熱風がスリーブを通って給湯口から吹き返す等の危険性があり安全性を損なうおそれがある。
【0011】従って、本発明の目的は、製品品質の向上が得られるとともにスリーブからの熱風の吹き返しが防止でき安全性に優れるダイカスト機による鋳造方法及びダイカスト機を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ダイカスト機のスリーブ内に注湯する注湯工程と、スリーブ内のプランジャチップを前進させて湯を金型に射出する射出工程と、型開きして製品を取り出す型開き工程と、スリーブ内に潤滑剤を塗布するスリーブ内潤滑剤塗布工程とを備えたダイカスト機による鋳造方法において、前記スリーブ内潤滑剤塗布工程は、プランジャチップを前進させた状態で、スリーブ内に潤滑剤を塗布することを特徴とするものである。
【0013】この発明によれば、スリーブ内への潤滑剤の塗布は、プランジャチップを金型に湯を射出した前進位置に前進させた状態で、スリーブ内に潤滑剤を塗布することから、潤滑剤塗布後にプランジャチップを後退させて、次の射出工程に備える際に、余剰の潤滑剤及び不純物等はプランジャチップによって掻き取られスリーブの後方から排出される。従って、次にスリーブ内に湯を注入させて射出しても余剰の潤滑剤がかかる湯とともに金型内に入り込むことがなく、製品品質の向上を図ることができる。更に、スリーブ内に湯を給湯する際に、スリーブ内には余分な潤滑剤が残留していないので、給湯による熱風等がスリーブ内から吹き返すことがなく、作業の安全性が確保できる。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記プランジャ潤滑剤塗布工程後に、スリーブ内にエアーを吹きつけるエアーブロー工程を備えることを特徴とするものである。
【0015】この発明によれば、請求項1に記載の発明において、更に、潤滑剤塗布後のスリーブ内にエアーを吹きつけて潤滑剤の塗布を均一にするとともに潤滑成分以外の鉱物油、水等の蒸発を促進させることにより余剰の潤滑油が除去され、より確実に余剰の成分が製品に混入するのを防止できる。
【0016】請求項3に記載の発明は、金型内に連通されて湯が注がれるスリーブと、スリーブ内を前進して湯を金型内に射出するプランジャチップ及びプランジャチップを前後進させるプランジャロッドを有するプランジャを備えたダイカスト機において、前記プランジャは、前記プランジャロッド側のスリーブ内に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、この潤滑剤塗布手段に潤滑剤を供給する供給手段とを備えることを特徴とするものである。
【0017】この発明によれば、潤滑剤供給手段から供給された潤滑剤を潤滑剤塗布手段からプランジャチップからプランジャロッド側のスリーブ内周面に塗布する。従って、潤滑剤は、常にプランジャチップを後退させる側に塗布されることになるので、スリーブ内に湯を注入して射出してもかかる湯とともに金型内に潤滑剤が混入ことがなく、製品品質の向上を図ることができる。更に、スリーブ内に湯を給湯する際に、スリーブ内には余分な潤滑剤が残留していないので、給湯による熱風等がスリーブ内から吹き返すことがなく、作業の安全性が確保できる。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記潤滑剤塗布手段は、前記プランジャロッドに形成された潤滑剤通路及び潤滑剤吐出孔であることを特徴とするものである。
【0019】この発明は、プランジャロッドに形成された潤滑剤吐出孔から潤滑剤をスリーブ内に向けて射出して塗布するので、構成が簡単であり、しかもプランジャロッドを加工するだけでプランジャチップの後退側に潤滑剤を塗布することができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記潤滑剤吐出孔は、前記プランジャロッドの周方向に沿って複数形成されていることを特徴とするものであり、この発明によれば、プランジャチップの後退側のスリーブ内周面の広範囲に亘って潤滑剤を効率的に塗布することができ、スリーブの隅々まで潤滑剤を良好に塗布することができる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記潤滑剤塗布手段は、前記プランジャロッド外周に取り付けられた潤滑剤吐出孔を有する潤滑剤供給管であることを特徴とするものであり、この発明によれば、プランジャロッドの加工が必要なく、既存のプランジャロッドに潤滑剤供給管を取り付けるだけで、プランジャチップの後退側、即ちプランジャロッド側のスリーブ内周面に潤滑剤を塗布することができる。
【0022】請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記潤滑剤塗布手は、プランジャチップにプランジャロッド側を向けて配置された潤滑剤吐出ノズルを備えることを特徴とするものであり、この発明によれば、プランジャチップからプランジャロッド側に向けて潤滑剤を吐出して、プランジャチップの後退側におけるスリーブ内周面に潤滑剤を塗布する。従って、このプランジャチップの加工により簡単に潤滑剤の塗布をすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1実施の形態を添付の図1乃至図4を参照して説明する。図1に示すように、ダイカスト機1は、ベースフレーム2上に配置された固定盤3と可動盤4とを備え、金型を構成する固定型5が固定盤3に設けられ、可動型6が可動盤4に設けられている。この固定型5には後述するスリーブ13が連通しており、アルミニウム等の溶湯が注入されるようになっている。なお、図1において、符号10は型締シリンダ、11はリンクハウジング、12は油圧ポンプである。
【0024】スリーブ13には、注入された湯を金型内に向けて射出するプランジャ21が設けられており、このプランジャ21は射出シリンダ27によりスリーブ13内を往復動するようになっている。
【0025】図2に図1のA部拡大を示すように、プランジャ21はスリーブ13内を摺動するプランジャチップ23とこのプランジャチップ23に一体に設けられたプランジャロッド25とから構成されている。また、スリーブ13にはその後端部に湯をスリーブ13内に注入する注湯口14が開口している。そして、プランジャチップ23は、図2に示す前進位置Tから注湯口14の後方に位置する待機位置Rまで移動するようになっていて、プランジャロッド25はカップリング26を介して射出シリンダー27のピストンロッド28に連結され、ピストンロッドの往復動に連動してスリーブ13内を往復動するものである。
【0026】プランジャロッド25には、多数の潤滑剤塗布孔32がスリーブ13の内周面に向けて放射状に形成されており、この潤滑剤塗布孔32からスリーブ13の内周面に向けて潤滑剤を噴出して塗布するようになっている。即ち、図3の(a)にプランジャロッド25の側面、(b)に断面を各々示すように、プランジャロッド25には、その中央部にプランジャチップ23用の冷却孔29が軸芯方向に形成されおり、その外側には潤滑剤を供給するための潤滑剤通路31がプランジャロッド24の基端部となるカップリング26側から先端部となるプランジャチップ23側に亘って複数形成され、プランジャロッド25の後端部には、潤滑剤通路31に潤滑剤を供給する供給ホース33が接続されており、塗布すべき潤滑剤が供給される。
【0027】各潤滑剤通路31には、所定間隔を隔てて潤滑剤吐出孔32が複数形成されており、しかも、図3の(a)に示すように、潤滑剤通路31はプランジャロッド25の周方向に沿って複数形成されており、放射状に開口する複数の潤滑剤吐出孔32からスリーブ13内周面にまんべんなく潤滑剤が噴出して塗布されるようになっている。従って、従来の注湯口からホースを挿入して潤滑剤を塗布する場合に比較してスリーブ13の先端、即ち金型近傍まで確実に潤滑剤を塗布することができる。
【0028】次に、上述したダイカスト機による鋳造方法を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0029】型締め工程S1で、型締めシリンダー10等により固定盤3に対して可動盤4を接近するように移動させ、固定型5と可動型6とを合わせて型締めを行い、注湯工程S2でスリーブ13の注湯口14から湯を注ぐ。次に、射出工程S3で射出シリンダー27のピストンロッド28の伸長によりプランジャロッド25とともにプランジャチップ23を前進させて、スリーブ13内の湯を金型内に射出する。
【0030】次に、プランジャチップ23が前進位置Tにある状態のまま金型内の湯を凝固させ、型開き工程S4において型締めシリンダー10等により金型を開き、製品取り出し工程S5で製品を取り出す。続いて離型剤スプレーイカセット前進工程S6で離型剤スプレーカセットを固定型5と可動型6との間に前進させ、離型剤塗布工程S7で固定型5と可動型6の各成形面に離型剤を塗布し、続いて金型内エアーブロー工程S8で、離型剤を塗布した金型の成形面にエアーブローを施すことにより、塗布された離型剤の均一化を図りかつ、離型剤の水分を蒸発させたり、余剰の離型剤を吹き払う。
【0031】次のスリーブ内潤滑剤塗布工程S9では、プランジャチップ23が図2に示す前進位置Tにある状態のまま、供給ホース33から潤滑剤を供給する。供給される潤滑剤は、図3に示すように、プランジャロッド25に形成された潤滑剤通路31を通って各潤滑剤吐出孔32からスリーブ13の内周面に向けて噴出することにより、スリーブ13の内面に潤滑剤を塗布する。
【0032】この場合、図2に示すように、金型とスリーブ13の注湯口14とは、プランジャチップ23により隔離されているので、塗布した潤滑剤は金型の方に飛散することなく無駄なくスリーブ13内全面に塗布することができる。
【0033】続いてスリーブ内エアーブロー工程S10で、供給ホース33からの供給を潤滑剤からエアーに切り換え、潤滑剤通路31を介してからエアーを潤滑剤吐出孔32からスリーブ13の内周面に向けて噴射する。このように、潤滑剤の塗布後にエアーブローを施すことによって、スリーブ13内に塗布された離型剤の均一化を図りかつ、離型剤の水分を蒸発させたり、余剰の離型剤を吹き払い除去することができる。なお、金型への離型剤塗布とスリーブ内への潤滑剤塗布とは同時に行ってもよい。
【0034】次の離型剤スプレーカセット後退工程S11で金型用の離型剤スプレーカセットを後退させた後、プランジャチップ後退工程S12で、射出シリンダ27のピストンロッド28の収縮によりプランジャチップ23を後退させて、注湯口14の後方に位置する待機位置Rに戻し、次の湯の注ぎに備える。このプランジャチップ23の後退により、スリーブ13内に残存する余剰の潤滑剤及び不純物は掻き取られ、スリーブ13内から排出される。従って、次にスリーブ13内に湯が注入されて次の射出工程S3で射出されてもかかる湯とともに、スリーブに残存する潤滑剤が金型内に入り込むことがなく、製品品質の向上を図ることができる。
【0035】次に、図5乃至図8を参照して、本発明の他の実施の形態について説明する。以下に説明する各実施の形態では上述した実施の形態と異なる点のみを説明することとし、上述した実施の形態と同一部分には同一の符号を付することよって、その部分の詳細な説明を省略する。
【0036】図5及び図6によって第2実施の形態を説明すると、図5は図2に対応する図1のA部拡大、図6の(a)はプランジャロッドの側面、(b)はその正面であって、プランジャロッド25の外周に潤滑剤供給管41を留め具43で止めて固定するものであり、潤滑剤供給管41の先端42をスリーブ13の内周面に対向するように外側に向けて潤滑剤吐出孔を開口し、先端42から潤滑剤を噴射する構成になっている。この第2実施の形態では、プランジャロッド25の側面に潤滑剤供給管41を取り付ける構成であるから、プランジャロッド25の加工が必要なく、既存のプランジャロッドに潤滑剤供給管を取り付けるだけで、容易に、プランジャチップ23の後方に位置するスリーブ13の内周面に潤滑剤を塗布することができる。
【0037】この第2の実施の形態では、各潤滑剤供給管41の先端42の位置をプランジャロッド25の軸芯方向に沿って位置をずらすことがこの好ましい。また、潤滑剤供給管41の先端42のみならず、潤滑剤供給管41の途中に複数の潤滑剤吐出孔を形成して、より多くの潤滑剤吐出孔から潤滑剤を塗布するものであってもよい。
【0038】次に第3実施の形態を図7及び図8によって説明すると、図7は図2に対応する図1のA部拡大、図8の(a)はプランジャロッドの側面図、(b)はそのB方向からの側面図であって、プランジャチップ23において、プランジャロッド25側の端面に潤滑剤の吐出ノズル45を複数設け、プランジャチップ23に各吐出ノズル45に連通する通路46、47を形成している。そして、この通路47にプランジャロッド25に沿って取り付けられた潤滑剤供給管49を取り付ける構成となっている。
【0039】この第3実施の形態においても、第2実施の形態と同様に既存のプランジャロッド25の加工が必要なく、プランジャチップ23のみに吐出ノズル45、通路46、47等を形成するから製造が容易である。
【0040】本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。 例えば、エアーブロー工程は必ずしも必要なく、潤滑剤の塗布後にプランジャチップ23を後退させるものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明した本発明のダイカスト機による鋳造方法によれば、プランジャチップを前進させた位置で、スリーブ内に潤滑剤を塗布するものであるから、潤滑剤塗布後にプランジャチップを後退させて、次の射出工程に備える際に、余剰の潤滑剤を掻き取り除去することができ、潤滑剤が金型内に入り込むことがないので、製品品質の向上を図ることができる。更に、スリーブ内に給湯する際に、スリーブ内には余分な潤滑剤が残留していないので、給湯による熱風等がスリーブ内から吹き返すことなく、作業の安全性が確保できる。
【0042】また、潤滑剤塗布後のスリーブ内にをエアー吹きつけて潤滑成分以外の鉱物油、水等を、蒸発させることにより、より確実に余剰の潤滑剤等が金型内に混入するのを防止できる。
【0043】本発明によるダイカスト機は、上記鋳造方法の発明を実現するダイカスト機であり、潤滑剤供給手段から供給された潤滑剤を潤滑剤塗布手段からプランジャロッド側に塗布する構成であるから、プランジャチップを後退させて、次の射出工程に備える際に、余剰の潤滑剤を掻き取ることができ、金型内に入り込むことがなく、製品品質の向上が得られ、かつスリーブ内に給湯する際に、スリーブ内には余分な潤滑剤が残留していないので、給湯による熱風等がスリーブ内から吹き返すことが回避され作業の安全性が確保できる。




 

 


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