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発明の名称 繊維板の加圧成形方法および加圧成形装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−264118
公開日 平成10年(1998)10月6日
出願番号 特願平9−90227
出願日 平成9年(1997)3月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】宇佐見 忠男
発明者 坂野 隆雄
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】繊維マットを下型と上型とからなる加圧成形装置によって加圧成形するにあたり、該下型型面には真空吸着孔を設け、該繊維マットに下型と上型との間で挾圧力を及ぼす挾圧工程と、該挾圧力をゆるめて該繊維マットから発生するガスを逃がす脱ガス工程とを交互に行ない、少なくとも脱ガス工程の間は該繊維マット中間成形物を真空吸着孔を介して下型型面に吸着しておくことを特徴とする繊維板の加圧成形方法【請求項2】下型と、該下型上に上下摺動可能に配置される上型とからなり、該下型の型面には真空経路を連絡する真空吸着孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の方法に使用される加圧成形装置【請求項3】該繊維板はフラッシュパネルの面材であり、該下型型面の真空吸着孔は該繊維板がフレームに当接する箇所を避けて配置されている請求項2に記載の加圧成形装置
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばフラッシュパネルの面材として使用される繊維板の加圧成形方法および該加圧成形方法に使用される加圧成形装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】この種の繊維板は、例えば木質繊維にバインダーとしてフェノール樹脂を混合した混合物のマットを下型と上型とからなる加圧成形装置で加熱加圧成形することによって製造される。上記加熱加圧成形においては、上型の型面温度は200〜240℃に設定され、圧力は15〜25kg/cm2 、加圧時間は数十秒に設定されている。上記繊維マットは深いエンボスが得られ易い乾式法によってフォーミングすることが望ましいが、この場合該繊維マットの通常水分含有率は10〜15重量%である。このような繊維マットを上記加熱加圧条件で成形すると、該繊維マット内に含まれる水分が蒸発し、更にフェノール樹脂からも分解ガスが発生し、該繊維マットが破裂して製品に損傷を生ずるおそれがある。
【0003】
【従来の技術】このような繊維マットの破裂をパンク現象と言うが、該パンク現象を防ぐために従来、該繊維マットを加圧成形装置の下型と上型との間で挾圧力を及ぼす挾圧工程と、該挾圧力をゆるめて水蒸気や分解ガスを繊維マットから逃がす脱ガス工程とを交互に行なう方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記加圧成形装置では、下型は固定し上型は下型上に上下摺動可能に配置し、挾圧工程では上型を下降させ、脱ガス工程では上型を上昇させる。しかし上記従来法では脱ガス工程で上型を上昇させると、繊維マットが上型に追随して浮上がり、次の挾圧工程では該繊維マットの位置がずれてしまうおそれがある。そして該繊維マットの位置がずれると成形精度が低下し、成形物にシャープなエンボス模様が形成されなくなってしまう。該繊維マットが上型型面に付着することを防止するために、上型周縁からピンを突出させて該繊維マットの周縁を押圧し、脱ガス工程中の該繊維マットの浮上がりを防止する方法も提案されているが、この方法でも脱ガス工程で上型を上昇させる際に該繊維マットの中央部が浮上がって引張り力が発生し、部分的な位置ずれを起こして製品にシャープなエンボス模様が形成されなくなるおそれがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題を解決し、脱ガス工程における該繊維マットの浮上がりを完全に防止するものであり、繊維マット(9) を下型(2) と上型(3) とからなる加圧成形装置(1) によって加圧成形するにあたり、該下型(2) 型面には真空吸着孔(4A)を設け、該繊維マット(9) に下型(2) と上型(3) との間で挾圧力を及ぼす挾圧工程と、該挾圧力をゆるめて該繊維マット(9) から発生するガスを逃がす脱ガス工程とを交互に行ない、少なくとも脱ガス工程の間は該繊維マット(9) 中間成形物(10)を真空吸着孔(4A)を介して下型(2) 型面に吸着しておく繊維板(11)の加圧成形方法ならびに下型(2) と、該下型(2) 上に上下摺動可能に配置される上型(3) とからなり、該下型(2) の型面には真空経路(5) を連絡する真空吸着孔(4A)を設けた上記方法に使用する加圧成形装置(1) を提供するものである。本発明において成形される繊維板(11)がフラッシュパネル(15)の面材として使用される場合は、該下型(2) 型面の真空吸着孔(4A)は該繊維板(11)がフレーム(14)に当接する箇所を避けて配置することが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図7に示す一具体例によって説明する。図1に示すのは本発明に使用される加圧成形装置(1) であって、該加圧成形装置(1) は下型(2) と上型(3) とからなり、下型(2) は下定盤(2A)と、該下定盤(2A)上に載置されている固定盤(2B)と、該固定盤(2B)上に断熱板(2C)を介して設置されている下型部(2D)とからなり、該下型部(2D)の内部には電熱線(8) あるいは蒸気パイプ等の加熱手段が挿入され、また型面に開孔する真空吸引路(4) の複数個が設けられているが、該真空吸引路(4) の型面開口部(4A)は成形される繊維板がフラッシュパネルの面材として使用される場合、裏面がフレームに当接する箇所を避けて設けられている。そして図2に示すように該下型(2) の真空吸引路(4) には型外で集合管(4B)を介して真空経路(5) が連絡しており、該真空経路(5) には電磁弁(6) が介在し、末端は真空ポンプ等の真空装置(7) に接続している。また上型(3) は該下型(2) 上に上下摺動可能に配置されており、上定盤(3A)と、該上定盤(3A)の下面に取付けられている固定盤(3B)と、該固定盤(3B)の下面に断熱板(3C)を介して設置されている上型部(3D)とからなり、該上型部(3D)の内部には電熱線(8) あるいは蒸気パイプ等の加熱手段が挿入されている。
【0007】上記加圧成形装置(1) によって繊維板を製造するには、例えば木質繊維にフェノール樹脂のようなバインダーを混合した混合物をフリース製造機等で繊維マット(9) に乾式でフォーミングし、図2に示すように該加圧成形装置(1) の下型(2) 上にセットする。そして電熱線(8) によって型面を例えば200〜240℃に加熱された上型(3) を下降させて、図3に示すように下型(2) と上型(3) との間で該繊維マット(9) を挾圧して成形する。
【0008】上記挾圧工程においては、該繊維マット(9) は上型(3) と下型(2) によって加熱され、内部に含有する水分が蒸発し、フェノール樹脂からは分解ガスが発生する。そこで図4に示すように上型(3) を一旦上昇させて脱ガスを行ない、パンク現象を防止する。この際上型(3) の上昇下降動作と真空経路(5) の電磁弁(6) の開閉動作とを連動させておき、上型(3) が上昇したら電磁弁(6) が開き、上型(3) が下降したら閉じるように設定しておくと、該電磁弁(6) は該脱ガスで開き、該繊維マット(9) の中間成形物(10)は真空吸引路(4) によって下型(2) の型面に吸着されるから、該繊維マット(9) の中間成形物(10)は上型(3) の上昇に追随して浮上がることが防止される。
【0009】上記挾圧工程と脱ガス工程は数回繰返され、該上型(3) が再び下降して挾圧工程に入ると電磁弁(6) は閉じる。このサイクルを具体例に例示すれば、例えば挾圧工程5秒、脱ガス工程1秒、挾圧工程5秒、脱ガス工程1秒、挾圧工程15秒である。
【0010】このようにして図5に示すような最終成形物である繊維板(11)が成形される。該成形により該繊維板(11)には凹溝(11A,11B,11C) に囲繞された三個の鏡板部(11D,11E,11F) が形成され、表面には木目状の細かいエンボス模様(12)が施され、裏面には該下型(2) の真空吸引路(4) の開口部(4A)に起因する突起(13)が形成されるが、前記したように該真空吸引路(4) の開口部(4A)はフレーム(14)に当接する箇所を避けて設けられているので、該突起(13)は該フレーム(14)と干渉するような位置には存在しない。また脱ガス工程における上型(3) の上昇時、該繊維板(11)は下型(2) の型面に吸着固定され、該上型(3) に追随して浮上がることがないので、該エンボス模様(12)も乱れがなく鮮明に施すことが出来る。
【0011】該繊維板(11)の一対は表面に塗装を施され、図6および図7に示すようにフラッシュパネル(15)の面板としてフレーム(14)の両側に接着剤によって接着される。この場合前述したように該繊維板(11)の裏面の突起(13)は該フレーム(14)当接箇所には存在しないので、該繊維板(11)とフレーム(14)との接着は該突起(13)に干渉されることなく良好に行なわれる。
【0012】
【発明の効果】本発明では脱ガス工程における上型の上昇時、繊維板は下型に真空吸着され固定されているから、該上型の上昇に繊維板が追随して浮上がることがなく、したがって繊維板の成形精度が向上し、鮮明なエンボス模様が得られる。




 

 


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