米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> ニチハ株式会社

発明の名称 建築板の塗装方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−128230
公開日 平成10年(1998)5月19日
出願番号 特願平8−289394
出願日 平成8年(1996)10月31日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】加古 宗男
発明者 山口 隆博
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 建築板の凹凸のある表面にカラー模様を塗装する建築板の塗装方法において、前記建築板を搬送するコンベアの上方に模様転写ベルトを設置し、この模様転写ベルトの表面にインクジェット塗装機で異なる色の塗料を噴射してカラー模様を描画し、この模様転写ベルトを転写用のゴムロールで前記コンベア上の建築板の表面に押し当てながら該模様転写ベルトを前記コンベアと同調させて回転させることで、該模様転写ベルトの表面に描画されているカラー模様を該建築板の表面に転写することを特徴とする建築板の塗装方法。
【請求項2】 前記コンベアによりカラー模様転写位置へ搬送する建築板を検出するセンサを設置し、このセンサの出力信号に基づいて前記インクジェット塗装機を制御することを特徴とする請求項1に記載の建築板の塗装方法。
【請求項3】 前記インクジェット塗装機によって前記模様転写ベルトに描画する前に該模様転写ベルトの転写済み部分を洗浄装置で洗浄することを特徴とする請求項1又は2に記載の建築板の塗装方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築板の凹凸のある表面にカラー模様を塗装する建築板の塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の住宅の外壁に用いられる各種の建築板は、表面に塗装を施すことによって外観デザインを良くするようになっており、表面の塗装もユーザーの趣向の多様化に伴って無地の塗装ばかりでなく、カラー塗装を施したものもある。従来、建築板にカラー塗装を施す場合には、例えば特開昭56−73577号公報に示すように、建築板の全面をフローコーターやスプレー塗装機で下塗り塗装した後、ロールコーターで建築板表面の凹凸模様の凸部のみを別の色に塗装するようにしていた。
【0003】しかし、従来のロールコーターは、同一高さの平坦面しか塗装できないので、凸部に起伏があったり、凸部の高さが異なる凹凸模様では、塗りむらや塗り残しが出来てしまい、良質な塗装を行えない。
【0004】この問題を解決するために、特開昭58−58154号公報では、ロールコーターに代えて、エンドレスシートをコンベアの上方に設置し、このエンドレスシートに転写ローラで塗料を塗布しながら、該エンドレスシートをコンベアと同調させて回転させ、該エンドレスシートを多数の小幅のローラエレメントでコンベア上の建築板の凸部に押し当てることで、該エンドレスシートに塗られている塗料を建築板の凸部に転写するようにしている。この塗装方法では、エンドレスシートを建築板の表面に押し当てるローラを、多数の小幅のローラエレメントに分割し、各ローラエレメントを独立して上下動自在に支持することで、建築板の凸部の起伏や高さの変化に合わせてエンドレスシートを自在に変形させ、建築板の凸部に均一な塗膜を転写できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記エンドレスシートを用いた塗装方法でも、ロールコーターと同じく、建築板の凸部を1色でしか塗装できず、凸部にカラー模様を塗装することは不可能である。
【0006】従来、建築板の凸部にカラー模様を塗装する場合には、特開昭56−73577号公報や特開平5−15838号公報に示すように、ロールコーターで建築板の凸部を中塗り塗装した後に、スクリーン印刷版や凸版ロールを用いて建築板の凸部に部分的に上塗り塗装を施すことで、凸部にカラー模様を塗装するようにしている。しかし、この塗装方法では、凸部の塗装色の数だけ塗装を繰り返さなければならず、工程数が増えて塗装能率が低下し、コスト高になるという欠点がある。
【0007】本発明者は、この欠点を解消するために、特開平8−112567号に示すように、インクジェット塗装機で建築板の表面にカラー模様を塗装する方法を提案している。
【0008】しかし、このインクジェット塗装方法では、建築板の凸部のみにカラー模様を塗装したい場合でも、塗料の一部が凹溝部にはみ出したり、インクジェットノズルの噴射圧で飛び散った塗料が凹溝部に付着することがあり、それによって塗装品質を低下させてしまうおそれがある。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、塗料のはみ出しや飛び散りの無い高品質のカラー模様を極めて能率良く建築板に塗装できる建築板の塗装方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1の建築板の塗装方法は、建築板を搬送するコンベアの上方に模様転写ベルトを設置し、この模様転写ベルトの表面にインクジェット塗装機で異なる色の塗料を噴射してカラー模様を描画し、この模様転写ベルトを転写用のゴムロールで前記コンベア上の建築板の表面に押し当てながら該模様転写ベルトを前記コンベアと同調させて回転させることで、該模様転写ベルトの表面に描画されているカラー模様を該建築板の表面に転写するようにしたものである。これにより、1回の塗装工程で、建築板の表面にカラー模様を塗装できる。
【0011】この塗装方法によれば、建築板表面の凹凸模様の凸部に起伏があったり、凸部の高さが異なっていても、模様転写ベルトやこれを押さえるゴムロールが凸部の起伏や高さの変化に応じて自在に変形することで、模様転写ベルトを建築板の凸部にほぼ均一に密着させることができ、塗りむらや塗り残しの無い均一なカラー塗装が可能になる。しかも、模様転写ベルトと建築板の凸部との接触部分のみに塗料が付着し、模様転写ベルトが接触しない凹溝部には塗料が全く付着しないため、塗料のはみ出しや飛び散りの無い高品質のカラー模様を塗装できる。
【0012】ところで、インクジェット塗装機による模様転写ベルトへのカラー模様の描画タイミングと建築板の搬送タイミングとがずれていても、そのタイミングのずれを見込んで模様転写ベルトへのカラー模様の描画範囲を拡大すれば、建築板全体にカラー模様を転写することができる。しかし、この場合には、塗料使用量が増えると共に、搬送されてくる建築板とそれに転写するカラー模様パターンとの位置関係が一定にならず、建築板毎にカラー模様パターンの位置がずれする。
【0013】この対策としては、請求項2のように、前記コンベアによりカラー模様転写位置へ搬送する建築板を検出するセンサを設置し、このセンサの出力信号に基づいてインクジェット塗装機を制御するようにすれば良い。このようにすれば、インクジェット塗装機による模様転写ベルトへのカラー模様の描画タイミングを建築板の搬送タイミングに正確に同調させることができ、模様転写ベルトへのカラー模様の描画範囲を必要最小限にすることができて、塗料を節約できると共に、搬送されてくる建築板とそれに転写するカラー模様パターンとの位置関係を一定にでき、建築板に位置ずれのないカラー模様を塗装できる。
【0014】更に、請求項3のように、前記インクジェット塗装機によって前記模様転写ベルトに描画する前に、該模様転写ベルトの転写済み部分を洗浄装置で洗浄することが好ましい。このようにすれば、塗料の汚れが落とされた模様転写ベルトにカラー模様を描画することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。まず、塗装システム全体の構成を図1に基づいて説明する。建築板11を搬送するコンベア12の上方には、樹脂シート等により形成された模様転写ベルト13が設置されている。この模様転写ベルト13は、駆動ロール14、転写用のゴムロール15〜17等に掛け渡され、該模様転写ベルト13の幅は建築板11の幅よりも広く形成されている。この模様転写ベルト13は、駆動ロール14によってコンベア12と同じ走行速度で同じ方向に回転駆動され、これと同調して回転する転写用のゴムロール15〜17によって該模様転写ベルト13がコンベア12上の建築板11の表面に押し当てられる。
【0016】一方、模様転写ベルト13の上方には、例えば2台のインクジェット塗装機20が設置されている。各インクジェット塗装機20は同一構成であるが、噴射する塗料の色が異なる。以下、このインクジェット塗装機20の構成を図2に基づいて説明する。模様転写ベルト13の上方に塗装ヘッド21が配置され、この塗装ヘッド21の下面には、多数の噴射ノズル22がバルブ23を介して下向きに取り付けられている。各噴射ノズル22は、その下方を走行する模様転写ベルト13の全幅をカバーするようにその幅方向に一列に配列されている。
【0017】上記塗装ヘッド21は、塗料供給管24を介して塗料タンク25の下部に接続されている。この塗料タンク25の上部には、コンプレッサ26から圧縮エアーをレギュレータ27を通して圧力調整しながら供給するエアー供給管28が接続され、塗料タンク25内に貯溜されている塗料を圧縮エアーによって塗料供給管24から塗装ヘッド21へ圧送し、各噴射ノズル22から建築板11の表面に塗料を噴射するようになっている。
【0018】各インクジェット塗装機20を制御するコンピュータ29のメモリ30には、模様パターンデータが記憶されている。コンピュータ29は、このメモリ30から読み込んだ模様パターンデータに従って制御信号をバルブ制御装置31に出力し、その制御信号によって各噴射ノズル22のバルブ23の開閉タイミング(塗料噴射タイミング)を個別に制御して、模様転写ベルト13の表面に模様パターンを描画する。
【0019】本実施形態では、2台のインクジェット塗装機20を使用し、各インクジェット塗装機20で異なる色の塗料を噴射して模様パターンを描くことで、2色のカラー模様を模様転写ベルト13の表面に描画する。一般に、N(N≧2)色のカラー模様を描くにはN台のインクジェット塗装機20を使用すれば良い。但し、1台のインクジェット塗装機でも、塗装ヘッドを分割して、それぞれ別の塗料タンクに接続すれば、カラー模様を描画可能である。
【0020】模様転写ベルト13によるカラー模様転写位置よりも所定距離手前の位置に、建築板11を検出する光センサ等のセンサ32(図1参照)が設置され、このセンサ32の出力信号がコンピュータ29に入力される。このコンピュータ29はセンサ32の出力信号に基づいてインクジェット塗装機20によるカラー模様の描画タイミングを建築板11の搬送タイミングに正確に同調させる。
【0021】図1に示すように、カラー模様転写位置(ゴムロール15〜17の位置)からインクジェット塗装機20による描画位置へ至るベルト走行経路の途中に洗浄装置33が設置され、模様転写ベルト13の転写済み部分がこの洗浄装置33を通過する過程で洗浄されるようになっている。これにより、塗料の汚れが洗浄された模様転写ベルト13に対してインクジェット塗装機20によりカラー模様を描画することができる。
【0022】以上のように構成された塗装システムで、表面に凹凸模様のある建築板11をカラー塗装する場合には、予め建築板の表面全体をフローコーターやスプレー塗装機で下塗り塗装する。その後、この建築板11をコンベア12によって搬送し、該建築板11の前端がセンサ32で検出されると、まず図1の右側のインクジェット塗装機20による描画を開始し、その後、模様転写ベルト13の描画パターンの始端が左側のインクジェット塗装機20の真下に至った時点で、左側のインクジェット塗装機20によって別の色の塗料で描画を開始する。これにより、左右のインクジェット塗装機20で描画する2色の描画パターンの始端が一致し、模様転写ベルト13の表面に2色のカラー模様が色ずれなく描画される。
【0023】その後、建築板11の前端が模様転写ベルト13に当接すると、該建築板11が模様転写ベルト13とコンベア12との間に挟み込まれる。このとき、建築板11の前端が模様転写ベルト13の描画パターンの始端に合致する(或は、搬送スピードの誤差を見込んで模様転写ベルト13の描画パターンの始端が建築板11の前端よりも僅かに先に到達するようにする)。そして、模様転写ベルト13を転写用のゴムロール15〜17でコンベア12上の建築板11の表面に押し当てながら該模様転写ベルト13をコンベア12と同調させて回転させることで、該模様転写ベルト13の表面に描画されているカラー模様を該建築板11の表面に転写する。
【0024】この際、建築板11表面の凹凸模様の凸部に起伏があったり、凸部の高さが異なっていても、模様転写ベルト13やこれを押さえるゴムロール15〜17が凸部の起伏や高さの変化に応じて自在に変形することで、模様転写ベルト13を建築板11の凸部にほぼ均一に密着させることができ、塗りむらや塗り残しの無い均一なカラー塗装が可能になる。しかも、模様転写ベルト13と建築板11の凸部との接触部分のみに塗料が付着し、模様転写ベルト13が接触しない凹溝部には塗料が全く付着しないため、塗料のはみ出しや飛び散りの無い高品質のカラー模様を塗装できる。
【0025】そして、センサ32が建築板11の終端を検出すると、まず図1の右側のインクジェット塗装機20の塗料噴射を停止し、その後、模様転写ベルト13の描画パターンの終端が左側のインクジェット塗装機20の真下に至った時点で、左側のインクジェット塗装機20の塗料噴射を停止する。これにより、模様転写ベルト13の描画パターンの終端が建築板11の終端に合致する(或は、搬送スピードの誤差を見込んで模様転写ベルト13の描画パターンの終端が建築板11の終端よりも僅かに遅れて到達するようにする)。
【0026】このように、建築板11を検出するセンサ32の出力信号に基づいてインクジェット塗装機20による模様転写ベルト13へのカラー模様の描画タイミングを制御することで、模様転写ベルト13へのカラー模様の描画タイミングを建築板13の搬送タイミングに正確に同調させることができ、模様転写ベルト13へのカラー模様の描画範囲を必要最小限にすることができて、塗料を節約でき、コスト低減に寄与できると共に、搬送されてくる建築板11とそれに転写するカラー模様パターンとの位置関係を一定にでき、建築板11に位置ずれのないカラー模様を塗装できる。
【0027】尚、上記実施形態では、インクジェット塗装機20で描画する模様パターンのデータをメモリ39に予め記憶し、その記憶データに従って、模様転写ベルト13に一定の模様パターンを描画するようにしたが、コンピュータ29によってランダム模様のデータを自動作製し、模様転写ベルト13にランダム模様を描画するようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明の請求項1の建築板の塗装方法によれば、模様転写ベルトの表面にインクジェット塗装機でカラー模様を描画し、この模様転写ベルトを転写用のゴムロールで建築板の表面に押し当ててカラー模様を転写するようにしたので、塗料のはみ出しや飛び散りの無い高品質のカラー模様を極めて能率良く建築板に塗装でき、生産性・コスト性・塗装品質を共に向上できる。
【0029】更に、請求項2では、カラー模様転写位置へ搬送する建築板をセンサで検出してインクジェット塗装機を制御するようにしたので、インクジェット塗装機による描画タイミングを建築板の搬送タイミングに正確に同調させることができ、塗料を節約できると共に、建築板に位置ずれのないカラー模様を塗装できる。
【0030】また、請求項3では、模様転写ベルトの転写済み部分を洗浄装置で洗浄するようにしたので、インクジェット塗装機で描画する前に模様転写ベルトに付着した塗料の汚れを確実に落とすことができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013