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発明の名称 化粧繊維板および化粧繊維板の製造方法および建具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−119186
公開日 平成10年(1998)5月12日
出願番号 特願平8−335190
出願日 平成8年(1996)11月29日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】宇佐見 忠男
発明者 田原 保幸
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】表面にエンボス模様を付した木質繊維板成形物と、該木質繊維板成形物の表面に該成形形状に沿いかつエンボス模様に倣って密着されたプラスチックシートからなることを特徴とする化粧繊維板【請求項2】該プラスチックシートの厚みは100〜250μである請求項1に記載の化粧繊維板【請求項3】該プラスチックシートの表面には塗装が施されている請求項1または2に記載の化粧繊維板【請求項4】木質繊維板を所定形状に成形しかつその表面にエンボス加工を施した後、該表面にプラスチックシートを真空吸引によって密着させることを特徴とする化粧繊維板の製造方法【請求項5】該プラスチックシートの厚みは100〜250μである請求項4に記載の化粧繊維板の製造方法【請求項6】該木質繊維板表面に該プラスチックシートを密着させた後、更にワイピング塗装を施す請求項4または5に記載の化粧繊維板の製造方法【請求項7】請求項1に記載の化粧繊維板を芯材の一方の側または両方の側に接着したことを特徴とする建具【請求項8】該化粧繊維板の左右両縁部の裏面には夫々二条のV溝が加工され、該V溝を介して該化粧繊維板の左右両縁部を折曲げて該芯材の裏側に巻き込み接着した請求項7に記載の建具
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばフラッシュドアの面材として使用される化粧繊維板および該化粧繊維板の製造方法および該化粧繊維板を使用した建具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばフラッシュドアの面材は、従来木質繊維板を成形して框部と飾枠部と鏡板部とを一体的に形成しかつ表面にエンボス加工を行ない、その後塗装を施すことによって製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造方法では、例えば飾枠部が深絞り成形部分となり、この部分には大きな引張り力が及ぼされるために木質繊維板の繊維が引張られ、この部分の密度が低下することがある。このように成形の際の引張り力によって部分的に低密度部分が存在する成形木質繊維板の表面に塗装を施す場合、該低密度部分は他の部分よりも塗料の吸収性が高く、該低密度部分により多量の塗料がしみ込んで均一な塗装を施すことが非常に困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、表面にエンボス模様を付した木質繊維板(1) 成形物と、該木質繊維板(1) 成形物の表面に該成形形状に沿いかつエンボス模様に倣って密着されたプラスチックシート(10)からなる化粧繊維板を提供するものであり、所望なれば該プラスチックシート(10)表面には塗装が施される。更に本発明においては木質繊維板(1) を所定形状に成形しかつその表面にエンボス加工を施した後、該表面にプラスチックシート(10)を真空吸引によって密着させ、所望なれば該プラスチックシート(10)表面にはワイピング塗装を施す化粧繊維板の製造方法および該化粧繊維板を芯材の一方の側または両方の側に接着した建具が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1〜図11に示す。図1に示すように木質繊維板(1) は、上型(17)と下型(18)とからなるプレス成形型(16)間にセットされ、図2に示すようにプレス成形およびエンボス加工が施され、図3に示すように左右の縦框部(2A)、上下の横框部(2B)、中間部において二段に配置されている横中間框部(3A,3B) 、および深溝状エンボス模様である飾枠部(7,8,9) を介して三段に配置されている鏡板部(4,5,6) が一体的に形成され、縦框部(2A)と鏡板部(4,5,6) には微細エンボス模様である縦方向の木目E1 、横框部(2B)と中間框部(3A,3B) には微細エンボス模様である横模様の木目E2 が付される。なお本発明ではエンボス模様で上記飾枠部のような粗大凹凸模様、上記木目模様のような微細凹凸模様等どのような凹凸模様であってもよく、例えば木質繊維板(1) には粗大凹凸模様のみ、あるいは微細凹凸模様のみが施されてもよい。
【0006】上記のようにして所定形状に成形され、そしてエンボス加工が施された木質繊維板成形物(1A)は通気性を有する。したがって該木質繊維板成形物(1A)は図4に示すような多孔型板(20)と、該多孔型板(20)を支持し上面に多数の吸引孔(22)が設けられている基台(21)とからなる真空圧着型(19)上にセットし、その上にプラスチックシート(10)を重ね合わせ、更にその上側に圧着板(23)によって支持されたシリコンゴム袋(24)を配置する。該シリコンゴム袋(24)の内圧は通常3〜5kg/cm2 程度に設定しておく。そして該圧着板(23)を下降させて図5に示すようにシリコンゴム袋(24)によって該プラスチックシート(10)を該木質繊維板成形物(1A)表面に押圧し、更に該真空圧着型(19)の基台(21)内を減圧経路(25)によって減圧し、吸引孔(22)および多孔型板(20)を介して該プラスチックシート(10)を該木質繊維板成形物(1A)表面に真空吸引して密着させることが出来る。
【0007】プラスチックシート(10)を該木質繊維板成形物(1A)表面に接着するには、該プラスチックシート(10)を加熱軟化させるか、あるいは該木質繊維板成形物(1A)表面および/または該プラスチックシート(10)裏面に接着剤を塗布する。また該プラスチックシート(10)を加熱軟化させかつ該木質繊維板成形物(1A)表面および/または該プラスチックシート(10)裏面に接着剤を塗布してもよい。
【0008】該プラスチックシート(10)は例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリブテン、ポリエステル、ポリアミド等を材料とし、厚みは100〜250μであることが望ましく、着色品であっても非着色品(透明品)であってもよい。
【0009】該プラスチックシート(10)は、上記シリコンゴム袋(24)による押圧と真空圧着によって図6に示すように木質繊維板成形物(1A)の成形形状および粗大エンボス模様である飾枠部(7,8,9) の形状に沿って密着するが、更には図7に示すように微細エンボス模様である木目模様E1 ,E2 にも倣って密着する。このようにしてプラスチックシート(10)を表面に被着した木質繊維板成形物(1A)は該プラスチックシート(10)を化粧材としてそのまゝ面材としてフラッシュドアに使用されてもよいが、所望なれば更に該プラスチックシート(10)表面に塗装を施してもよい。
【0010】上記塗装として望ましいものは、以下に説明するワイピング塗装法である。該ワイピング塗装法にあっては該木質繊維板成形物(1A)に被着されているプラスチックシート(10)表面に図8に示すように下塗り塗料が塗布され下塗り塗膜(11)が形成される。
【0011】該下塗り塗料としては例えばアクリル樹脂塗料、スチレン樹脂塗料、酢酸ビニル樹脂塗料、スチレン−ブタジエン樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、メラミン樹脂塗料等の合成樹脂塗料や、ニトロセルロース、セルロースアセテートブチレート等のセルロース系樹脂塗料等の溶液型またはエマルジョン型等の塗料が使用され、該プラスチックシート(10)が着色品である場合、該下塗り塗料には通常黒色等の該プラスチックシート(10)よりも濃色に着色が施されているが、逆にプラスチックシート(10)の着色より淡い色の着色が施されてもよい。
【0012】該下塗り塗膜(11)が未乾燥の状態で図9に示すようにゴム製のブレード(26)やバフあるいはウェス等を用いて該木質繊維板成形物(1A)表面をワイピングし、該木質繊維板成形物(1A)表面のエンボス凸部Pの下塗り塗膜(11)を拭去し、かつエンボス凹部Dに埋め込む。
【0013】上記ワイピング塗装に続いて図10に示すようにその上から上塗り塗料を塗布して上塗り塗膜(12)を形成する。該上塗り塗料は下塗り塗料と同様なものが使用されるが、該上塗り塗料としては下塗り塗料よりも淡色、例えば茶色に着色されている塗料あるいは透明なクリヤー塗料が使用される。その結果エンボス凹部Dに埋め込まれている下塗り塗膜(11)の色が上塗り塗膜(12)を通して木目模様となって透視される。このようにして製造された化粧繊維板(13)は例えばドア面材としてその一対を図11に示すように芯材(14)の両側に張設し周面には化粧シート(10A) を接着して、図12に示すような建具としてのフラッシュドア(15)が製造される。
【0014】従来は上記ドア面材(13)の深溝状の飾枠部(7,8,9) を設けるには、図13に示すように飾枠部(7A)を別部材として芯材(14)に埋込んでいたが、このような構造では手間が非常にかゝるが、本発明では飾枠部(7,8,9) は化粧繊維板(13)にエンボス加工によって一体的に形成されているので、上記したような従来の手間が省略され、生産性が大巾に改良されるし、飾枠部と他の部分との一体感が得られて見栄えが良くなり、しかも軽量化することが出来る。
【0015】またこのように飾枠部のような深溝部を化粧繊維板(13)に一体的に設けると、該化粧繊維板(13)の含水率の変動あるいは温度変化等による伸縮が該深溝部に吸収され、該化粧繊維板(13)が使用されている建具の反りを阻止することが出来る。
【0016】上記実施の形態では化粧繊維板(13)はドア面材として芯材(14)の両側に接着されているので、このようなフラッシュドア(15)はいずれの側からも開閉する場合に用いられる。
【0017】図14〜図16には更に他の具体例が示される。本具体例では化粧繊維板(13)とプラスチックシート(46)とからなる化粧繊維板(44)には、左右の縦框部(32A)、上下の横框部(32B) 、中間縦框部(33A) 、中間横框部(33B) 、および深溝状の飾枠部(38,39,40,41) を介して二列二段に配置されている鏡板部(34,35,36,37)が一体的に形成され、前具体例と同様なエンボス加工およびワイピング塗装による木目模様が付されている。
【0018】該化粧繊維板(44)の左右両縁部の裏面において、木質繊維板成形品(31A) 部分に夫々二条のV溝(42,43) が加工されており、該化粧繊維板(44)はドア面材として図16に示すように芯材(45)の表側に接着され、該化粧繊維板(44)の左右両縁部はV溝(42,43) を介して折曲げられて該芯材(45)の左右側枠(45A,45A) の裏側に巻き込まれ接着され、更に裏側には繊維板、合板、パーティクルボード等からなる裏面材(47)が接着されてフラッシュドア(48)が構成される。
【0019】
【発明の効果】本発明では、上記したように成形およびエンボス加工を施した木質繊維板表面にプラスチックシートを密着させるので、塗料のしみ込みが該プラスチックシートによって阻止され、該木質繊維板の深絞り成形部分が低密度になっても、該低密度部分に関係なく均一な塗装を施すことが出来る。そして該プラスチックシートを木質繊維板表面に密着させるために、真空圧着を適用すると、該プラスチックシートは該木質繊維板の成形形状に沿いかつエンボス模様に倣って密着する。また該化粧繊維板は例えば深溝部分のような加工度の高い成形部分でも一体的に成形出来るので、その部分のみを別部材で構成するような手間が解消され、また該深溝部分によって含水率や温度の変動に起因する化粧繊維板の伸縮を吸収することが出来、したがってこのような化粧繊維板を建具に使用すれば建具の反りが阻止される。




 

 


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