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発明の名称 斜切縁部の塗装方法及び塗装装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−15454
公開日 平成10年(1998)1月20日
出願番号 特願平8−188435
出願日 平成8年(1996)6月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 祥泰
発明者 長谷川 武
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 被塗物の斜切縁部に円盤状塗着具の外周部を接触させながら,上記斜切縁部に塗料を塗装する方法であって,上記円盤状塗着具は,外周に保持部を有する回転円盤と,該回転円盤の保持部に周回保持された弾性を有するコイル体と,該コイル体の内部に挿通配置した内部体とよりなり,上記コイル体の線材の間と上記内部体とによって形成される凹部に上記塗料を保持させながら,上記コイル体を被塗物の斜切縁部に接触させて塗装することを特徴とする斜切縁部の塗装方法。
【請求項2】 請求項1において,上記被塗物は,建築板であることを特徴とする斜切縁部の塗装方法。
【請求項3】 請求項1又は2において,上記被塗物は,コンベアによって移動させ,上記円盤状塗着具は上記被塗物との接触摺動により回転させられることを特徴とする斜切縁部の塗装方法。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,上記円盤状塗着具の下方には,該円盤状塗着具のコイル体の一部分を浸漬させて,上記凹部に塗料を供給するための塗料タンクを配設してあることを特徴とする斜切縁部の塗装方法。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,上記コイル体の内側壁と上記内部体の外側壁とは接触していることを特徴とする斜切縁部の塗装方法。
【請求項6】 外周に保持部を有する回転円盤と,該回転円盤の保持部に周回保持した弾性を有するコイル体と,該コイル体の内部に挿通配置した内部体とよりなり,かつ上記コイル体の線材の間と上記内部体との間には,塗料を保有するための凹部を有することを特徴とする塗装装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【技術分野】本発明は,天井材,壁材等に利用される繊維板,無機質板,合板等の板材における斜切縁部に対して,塗料を塗装するための塗装方法及び塗装装置に関する。
【0002】
【従来技術】建築物の天井材,壁材等に利用される繊維板,無機質板,合板等の板材には,その表面及び実(サネ)部に塗装が施される。この場合,板材の表面には,スプレー塗装,ローラー塗装が行なわれるが,実部の斜切縁部の塗装にはこれらの塗装法が困難である。
【0003】そこで,従来は,かかる板材の被塗物における斜切縁部の塗装装置としては,例えば以下に示す装置が知られている。図11に示すごとく,上記塗装装置9は,金属製の傘状塗着具91と,該傘状塗着具91を回転駆動させるモーター99と,両者を連結するシャフト92及びプーリー93,ベルト94,また上記傘状塗着具91の下方に設けた塗料タンク15とよりなる。
【0004】上記傘状塗着具91はその外周に,上記被塗物3の斜切縁部31と当接可能な形状を有する斜面状の塗布面910が設けてある。また,上記傘状塗着具91の下部は,その一部が塗料タンク15に浸漬されている。そして,上記塗装装置9は,搬送用のコンベア4に載置された被塗物3の斜切縁部31に対し,上記塗布面910が当接するように設置される。
【0005】そして,塗装に当たっては,まずモーター99を駆動し,上記傘状塗着具91の塗布面910を上記斜切縁部31に対し回転接触させる。このとき,上記傘状塗着具91の下方は上記塗料タンク15内の塗料16に常に浸漬してある。よって,コンベア4により搬送された被塗物3の斜切縁部31には,上記塗布面910を経由して塗料16が付着し,塗装される。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記塗装装置9及び塗装方法にはいくつかの問題がある。まず,上記傘状塗着具91の塗布面910に付着する塗料の量にはむらがある。このため,斜切縁部31に対し塗料16の均一な塗布は困難である。また,上記塗布面910に付着した余分の塗料16を掻き取るための塗着調整具を設けることがある。この場合,塗着調整具と塗布面910との間にて塗料16が固化し,やはり斜切縁部31をむらなく塗装することが困難となる。
【0007】また,上記傘状塗着具91の塗布面910に余分の塗料16が残留し,この残留した塗料16が固化し,塗布面910に凹凸が生じることもある。この場合も,斜切縁部31をむらなく塗装することが困難となる。更に,上記塗布面910に付着した塗料16が少ない場合には,斜切縁部31の塗り残しが発生し,仕上がり外観が悪化することもある。
【0008】本発明は,かかる問題点に鑑み,斜切縁部における塗装むら,塗り残しの発生を防止することができ,かつ斜切縁部に対し塗料を過不足なく塗布することができる斜切縁部の塗装方法及び塗装装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,被塗物の斜切縁部に円盤状塗着具の外周部を接触させながら,上記斜切縁部に塗料を塗装する方法であって,上記円盤状塗着具は,外周に保持部を有する回転円盤と,該回転円盤の保持部に周回保持された弾性を有するコイル体と,該コイル体の内部に挿通配置した内部体とよりなり,上記コイル体の線材の間と上記内部体とによって形成される凹部に上記塗料を保持させながら,上記コイル体を被塗物の斜切縁部に接触させて塗装することを特徴とする斜切縁部の塗装方法にある。
【0010】上記斜切縁部とは,例えば,天井材,壁材等の建築用板材において,その実(サネ)部の角部分に形成されている傾斜面部分をいう(図1,8参照)。また,上記回転円盤は金属,プラスチックス等の材料により構成することができる。また,上記内部体としては,弾力性を有する樹脂,ゴム等により構成することができる。また,上記コイル体としては,金属線等の線材を巻回してコイル状に構成したものを用いることができる。またその長さは,コイル体を回転円盤の保持部に保持させた際に,該コイル体において隣接する線材間に多少の隙間が構成される程度の長さを有することが好ましい。これにより,確実に上記凹部を線材間に形成することができる。
【0011】本発明の作用につき,以下に説明する。本発明においては,上記円盤状塗着具の外周にコイル体を周回保持することにより,上記コイル体には外周の周回方向に引っ張りの力が働く。これにより,上記コイル体を構成する線材間にほぼ等間隔の隙間を形成することができる。また,上記コイル体の内部には内部体が挿通配置されている。従って,線材間に形成された隙間は,上記内部体の外周面と共に凹部を形成することとなる。そのため,上記円盤状塗着具の表面には,多数の同程度の幅及び深さの凹部を形成することができる。
【0012】そして,上記凹部には,塗料が保持される。そのため,円盤状塗着具の外周に,ほぼ均等に塗料を付着させることができる。そのため,このように塗料を保持させたコイル体を斜切縁部に接触させることにより,上記塗料を斜切縁部に塗布することができる。よって,斜切縁部の全体に対し,ほぼ均等に塗料を塗布することができ,塗装むら,塗り残し等の発生を防止することができる。
【0013】以上のように,本発明によれば,斜切縁部における塗装むら,塗り残しの発生を防止することができ,かつ斜切縁部に対し塗料を過不足なく塗布することができる斜切縁部の塗装方法を提供することができる。
【0014】次に,請求項2の発明のように,上記被塗物は建築板とすることができる。上記建築板が木質板である場合には,円盤状塗着具及び斜切縁部の双方に弾力性があるため,両者が適度な圧力で当接することができる。また,木質板は多孔質であるため,その表面に塗料を吸着し易い。従って,塗料がほどよく付着することができ,塗装むら,塗り残しを防止することができる。
【0015】なお,上記木質板としては,木質砕片,木質繊維等に対し接着剤等を混合後,硬化成形することにより得られたインシュレーションボード,ハードボード,また,通常の木板,合板等が挙げられる。
【0016】また,被塗物としての建築板が無機質板であって,多孔性でない場合には,木質板を塗装する場合よりも円盤状塗着具に保持するコイル体の線径を細くしておくことが好ましい。これにより,線材間に形成される隙間を小さくし,塗料の抱き込み量を比較的少なく調整できる。そのため,無機質板に対して適切厚みの塗装ができる。
【0017】次に,請求項3の発明のように,上記被塗物は,コンベアによって移動させ,上記円盤状塗着具は上記被塗物との接触摺動により回転させられることが好ましい。これにより,塗装装置には,駆動装置が不要となり,塗装装置のコストを安価とすることができる。なお,必要に応じて,上記駆動装置を設けてもよい。
【0018】次に,請求項4の発明のように,上記円盤状塗着具の下方には,該円盤状塗着具のコイル体の一部分を浸漬させて,上記凹部に塗料を供給するための塗料タンクを配設してあることが好ましい。これにより,容易に上記凹部に塗料を供給することができる。なお,塗料は,上記とは別にコイル体に供給することもできる。
【0019】次に,請求項5の発明のように,上記コイル体の内側壁と上記内部体の外側壁とは接触していることが好ましい。これにより,コイル体を構成する線材と内部体との間が密接して塗料の漏れがなくなり,各凹部に保持される塗料の量が均一となる。
【0020】また,請求項6の発明は,上記塗装方法を実行するための塗装装置であって,外周に保持部を有する回転円盤と,該回転円盤の保持部に周回保持した弾性を有するコイル体と,該コイル体の内部に挿通配置した内部体とよりなり,かつ上記コイル体の線材の間と上記内部体との間には,塗料を保有するための凹部を有することを特徴とする塗装装置にある。
【0021】これにより,上述の請求項1の発明と同様に,斜切縁部において塗装むら,塗り残しの発生を防止することができ,かつ斜切縁部に対し塗料を過不足なく塗布することができる塗装装置を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施形態例1本発明の実施形態例にかかる斜切縁部の塗装方法及び塗装装置につき,図1〜図8を用いて説明する。なお,上記被塗物3は天井材として使用する木質系のインシュレーションボードである。図1〜図3に示すごとく,本例の塗装装置1は,外周に保持部201を有する回転円盤20と,該回転円盤20の保持部201に周回保持した弾性を有するコイル体21と,該コイル体21の内部に挿通配置した内部体22(図3〜図5)とよりなる円盤状塗着具2を有する。そして,上記コイル体21の線材の間と上記内部体22との間には,塗料16を保有するための凹部25を有する(図3,図6)。
【0023】図1に示すごとく,上記塗装装置1は,円盤状塗着具2を保持するための架台190と,該架台190の位置を上下左右に調整するための垂直方向アジャスター191,水平方向アジャスター192とを有してなり,かつ上記架台190には係止具19が設けてある。上記係止具19には,シャフト18を回動可能に挿通するための挿通穴が設けてある。また,上記シャフト18の下端には,上記円盤状塗着具2が固定され,上記シャフト18の上端には,バランサー180が固定されている。
【0024】図1に示すごとく,上記円盤状塗着具2の下方には,該円盤状塗着具2のコイル体21の一部分が浸漬可能となるよう塗料タンク15が配設してある。なお,符号40はコンベア4の支持台である。
【0025】図4に示すごとく,上記円盤状塗着具2における回転円盤20は,その外周に弧状の保持部201を設けた金属盤である。なお,図4において,符号202は上記シャフト18を挿通するシャフト穴である。
【0026】上記コイル体21は金属線を巻回して,コイル状に構成したもの,上記内部体22はポリプロピレン製のパイプよりなる。そして,図5に示すごとく,上記コイル体21の内径Rと上記内部体22の外径rとはほぼ等しく,上記コイル体21の内側壁と上記内部体22の外側壁とが互いに接触している。また,図6に示すごとく,上記コイル体21の回転円盤20への配設に当たっては,上記内部体22を挿入したコイル体21を上記保持部202に対して周回しその両端を固定する。この固定の際には,線材の間に,上記凹部25を形成するための隙間が形成されるよう固定する(図6)。
【0027】図4,図5に示すごとく,上記固定に当たっては,コイル体21の左右の両端にひとつのねじ込み接続具28を挿入する。図5に示すごとく,上記ねじ込み接続具28は,本例においては,上記コイル体21の内径Rとほぼ同じ外径を有する金属製コイルである。そして,このねじ込み接続具28の一端を上記コイル体21の一端より内部に螺合し,その後上記回転円盤20に上記コイル体21を周回させる。次いで,上記ねじ込み接続具28の他端を上記コイル体21の他端に対して螺合する。
【0028】次に,上記塗装装置1の設置につき説明する。図1,図7に示すごとく,上記塗装装置1の架台190をコンベア4の両側に設置する。次いで,垂直方向アジャスター191,水平方向アジャスター192とを用いて,斜切縁部31と,上記塗装装置1の円盤状塗着具2とが当接するよう位置調整を行う。また,図1,図7に示すごとく,上記被塗物3は,その斜切縁部31を下側にしてコンベア4に載置する。また,図7に示すごとく,その実部はコンベア4よりも外方に突出配置されている。なお,同図において符号41は,上記被塗物3のストッパーである。
【0029】次に,上記塗装装置1による斜切縁部31の塗装につき説明する。図1,図7に示すごとく,まず上記コンベア4により被塗物3が搬送され,斜切縁部31が上記円盤状塗装着具2と接触する位置にやってくる。そこで,図1〜3に示すごとく,上記被塗物3の斜切縁部31と円盤状塗着具2のコイル体21とが当接し,両者の接触摺動により上記円盤状塗着具2が回転する。
【0030】一方,上記円盤状塗着具2の下方は,図1及び図2に示すごとく,塗料タンク15内の塗料16に浸漬されている。上記塗料16はその粘性により円盤状塗着具2の凹部25に保持される。そして,上記円盤状塗着具2の回転に伴い,順次塗料16を保持した凹部25が上方へと移動する。
【0031】そして,図3に示すごとく,上記塗料16を保持した凹部25と斜切縁部31とが接触することにより,塗料16は凹部25より斜切縁部31に移行し,塗装が行なわれる。その後,空になった凹部25は,円盤状塗着具2の回転とともに,再び下方の塗料タンク15に浸漬され,再度塗料16が保持される。
【0032】次に,本例における作用効果につき説明する。本例の塗装方法及び塗装装置1においては,上記円盤状塗着具2の外周にコイル体21を周回保持してあるため,上記コイル体21には外周の周回方向に引っ張りの力が働き,その線材間にほぼ等間隔の隙間を形成する。
【0033】そして,線材間に形成された隙間は,上記内部体22の外周面と共に凹部25を形成することとなる。以上により,上記円盤状塗着具2の表面には多数の同程度の大きさの凹部25を形成することができる。
【0034】そして,上記塗料タンク15に上記円盤状塗着具2を浸漬することにより,上記凹部25に上記塗料16が保持される。従って,上記円盤状塗着具2の外周にはほぼ均等に塗料16を付着させることができる。よって,本例によれば,斜切縁部31の全体に塗料16をほぼ均等に塗布することができ,塗装むら,塗り残し等の発生を防止することができる。
【0035】実施形態例2本例は,図8〜図10に示すごとく,被塗物3(図8)の斜切縁部31と直角状の下実段部32とを並行して連続的に塗装する塗装方法につき説明するものである。本例において上記被塗物3の塗装は,まず意匠面30に対し吹付塗装を行った後,斜切縁部31を,上記実施形態例1の図1に示す塗装装置に取付けた円盤状塗着具2を使用して塗装し,また下実段部32を同様に図1に示す塗装装置に取付けた角状塗着具29を使用して同時に塗装することにより行う。
【0036】図9,図10に示すごとく,本例において,コンベア4の側部には,それぞれ円盤状塗着具2,角状塗着具29を備えた異なる2台の塗装装置を,並列して設置してある。一方の塗装装置に設けた角状塗着具29は,その外周に直角状の突出部299を有する金属製円盤である。他方の塗装装置には,実施形態例1にて示した,回転円盤20とコイル体21と内部体22とにより構成された円盤状塗着具2が設けてある。その他は,実施形態例1と同様である。
【0037】次に,本例の被塗物3の塗装方法について説明する。本例においては,コンベア4により搬送された被塗物3の斜切縁部31に対して上記円盤状塗着具2が,一方上記下実段部32には,角状塗着具29が共に接触し,その摺動により回動する。一方,上記円盤状塗着具2,角状塗着具29の下方には,塗料タンク15が設けてあり,ここにおいて,上記円盤状塗着具2における凹部25,また,上記角状塗着具29の突出部299の表面に塗料16が保持される。以上により,上記円盤状塗着具2,角状塗着具29の回動と共に上記塗料16を保持した凹部25及び突出部299と斜切縁部31及び下実段部32とが接触し,塗装が行なわれる。
【0038】本例によれば,上記実施形態例1と同様に,図8に示すごとく,斜切縁部31の均一塗装を行なうことができると共に,上記下実段部32に対しても併行して同時に塗装を行なうことができる。
【0039】
【発明の効果】上記のごとく,本発明によれば,斜切縁部における塗装むら,塗り残しの発生を防止することができ,かつ斜切縁部に対し塗料を過不足なく塗布することができる斜切縁部の塗装方法及び塗装装置を提供することができる。




 

 


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