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発明の名称 屋根材の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−6326
公開日 平成10年(1998)1月13日
出願番号 特願平8−161666
出願日 平成8年(1996)6月21日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔 (外1名)
発明者 鵜飼 正範
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 セメント生原板から屋根材を製造する方法であって、最終製品形状よりも大きな一次養生前の製品素材の少なくとも一側端部に高密度部分を押圧成形し、該押圧成形後の製品素材を一次養生した後、前記高密度側端部側を基準面として位置決めを行い、最終製品形状に打ち抜く工程を有することを特徴する屋根材の製造方法。
【請求項2】 位置決めを行う際に、作用圧の異なる左右一対の押圧シリンダーを用い、作用圧の高い方の押圧シリンダーを該高密度部分とされた側端部側として、該左右一対の押圧シリンダー間に挟持し、両側端部を押圧することにより前記一次養生後の製品素材の位置決めを行うことを特徴とする請求項1記載の屋根材の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント生原板から屋根材を製造する方法に関し、特に、マット体もしくは半硬化された板体から平板屋根材を打ち抜く際の位置決め精度を向上させるようにした屋根材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平板屋根材を製造するには、例えば特開平4−44805号公報に記載のように、帯状とされたセメント生原板をベルトコンベアによって搬送している状態で、ロールカッターにより所定の切断線に従って切断して、最終製品形状よりも大きな寸法とされる製品素材を得、この製品素材を一次養生した後に、最終製品形状にプレス打ち抜きを行い、該打ち抜き品を最終養生して、製品としての平板屋根材を得るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最終製品形状よりも大きな寸法とされる製品素材の表面に、小割り溝あるいは他の表面模様をプレスにて押圧成形し、これを一次養生して最終製品形状にプレス打ち抜きを行う場合に、その位置合わせ(プレス打ち抜き機での位置決め)が容易でなく、位置決めに多く時間が必要とされる。不十分な位置決めのままで打ち抜きを行うと、屋根材表面での表面模様の位置が一定でなくなり意匠性の低下を招く。特に、側端部に小割り溝を形成した平板屋根材を製造する場合に、位置決めが一定しないと、当該小割り溝の溝幅に不揃いが生じ、葺き上げ時に、異なった溝幅の小割り溝が屋根面に現れることから、外観上悪い印象を与える。極端な場合には、側端部に本来あるべき小割り溝が形成されないことも起こり得る。
【0004】特に、幅寸法が大きい大型長尺の平板屋根材を製造する場合に、一次養生時の養生条件、養生状態等により発生する表面模様形状の伸縮が累積されて、寸法変化量が大きくなり、従来の手法では、所期の位置での打ち抜きが一層困難となっている。
【0005】本発明の目的は、最終製品寸法よりも大きい寸法にカットされた製品素材を一次養生し、それを最終製品形状にプレス打ち抜きしたものを最終養生して、製品としての平板屋根材を製造する方法において、上記打ち抜き時の位置合わせの不都合を解消した屋根材の製造方法を提供することにあり、より具体的には、一次養生前にプレスにて押圧成形した表面模様の最終製品表面での位置、及び、特に側端部に形成される小割り溝の溝幅を、常に一定のものとして打ち抜き加工ができるようにし、それにより、意匠性の低下を招くことはなく、また、葺き上げ時の外観上の低下をも引き起こさないようにした、屋根材の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解決するために種々研究を重ねることにより得られたものであり、基本的に、本発明による屋根材の製造方法は、最終製品形状よりも大きな一次養生前の製品素材の少なくとも一側端部に高密度部分を押圧成形し、該押圧成形後の製品素材を一次養生した後、前記高密度側端部側を基準面として位置決めを行い、最終製品形状に打ち抜く工程を有することを特徴する。好ましくは、前記高密度部分は、最終製品である屋根材での端部の小割り溝とされる。
【0007】本発明においてさらに好ましくは、位置決めを行う際に、作用圧の異なる左右一対の押圧シリンダーを用い、作用圧の高い方の押圧シリンダーを該高密度部分とされた側端部側として、該左右一対の押圧シリンダー間に挟持し、両側端部を押圧することにより前記一次養生後の製品素材の位置決めを行うことを特徴とする。
【0008】本発明の製造方法によれば、一次養生前の製品素材の少なくとも一側端部に好ましくは小割り溝形状である高密度部分が押圧成形され、一次養生によりその部分は他の部分よりも堅固にされる。プレス打ち抜き時に、該高密度側端部側を基準面として位置合わせを行えば、該基準面が圧縮変形したり損傷したりするのは回避され、屋根材毎に打ち抜き時の基準面が変化してしまうことは生じない。それにより、屋根材表面における各模様の基準面からの位置はほぼ一定したものとなり、また、該高密度部分が小割り溝である場合には、最終製品としての該側端部の小割り溝の幅寸法を常に一定のものとすることができる。そのために、本発明の製造方法により得られる屋根材は意匠性に優れ、かつ、葺き上げ時に意匠性が低下することもない。
【0009】特に、位置決めを行う際に、作用圧の異なる左右一対の押圧シリンダーを用いる場合には、その作用圧の高い方の押圧シリンダーを該高密度部分とされた側端部側として位置決めを行うことにより、屋根材をプレス打ち抜き装置側の位置決め基準線に該屋根材の前記高密度側端部側を容易に一致させることができ、打ち抜き作業は一層容易かつ確実となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施の形態に基づきより詳細に説明する。図1は本発明による製造方法による屋根材の製造過程の一部を示している。図1(a)は、セメント、硅砂、バルプ等からなるスラリーを抄造機により抄造脱水成形して、帯状のマット体(生板)あるいは半硬化させた板体を得、該マット体又は板体を得ようとする最終製品よりも幾分大きめに適宜の切断手段により粗カットした中間製品としての製品素材1を示している。この製品素材1を得るまでの工程は、従来知られた平板屋根材の製造方法のいずれによってもよく、ここでの詳細な説明は省略する。
【0011】得られた製品素材1の表面側に、従来知られた押圧手段により、適宜の表面模様2及び小割り溝3が成形される。本発明においては、特に、その一方の側端部に、表面に押圧形成した小割り溝3よりも幅の広い小割り溝3aが側端部を開放した状態で押圧形成され、その部分は押圧されない部分よりも高い密度の部分とされる(図1(b))。
【0012】次に、押圧成形された製品素材1を一次養生する。一次養生条件も従来法と同じてあってよく、常温養生もしくは50℃以下の比較的低温条件下での養生とすることが望ましい。それは、50℃以上で蒸気養生を行うと、製品素材の表面にエフロエッセンスが発生しやすく、また、50℃以上の温風養生でも製品素材の端部の乾燥が進み、均一な製品ができにくいことによる。
【0013】次に、図1(c)に示すように、一次養生後の製品素材1をプレス打ち抜き機の定盤上にセットする。定盤の左右には、作用圧の異なる左右一対の押圧シリンダー4a、4b(但し、押圧シリンダー4aは押圧シリンダー4bよりも高い作用圧を奏するようにされている)が配置されており、前記一次養生後の製品素材1を、その両側端部を該押圧シリンダー4a、4bの作動板端面5a、5bに面した姿勢となるようにして、押圧シリンダー間にセットする。但し、前記製品素材1の高密度部分である幅広の小割り溝3aを形成した側の端部が、大きな作用圧を出す押圧シリンダー4a側となるようにする。なお、図1(c)において、6a、6bは屋根材の縦方向の姿勢を安定させるために設けたピンである。
【0014】その状態で図示しない油圧機構を作動して前記一対の押圧シリンダー4a、4bに作動油を供給する。そして、高圧側の押圧シリンダー4aの作動板端面5aが定盤上に予め定めた基準位置に達するまで移動させ、図示しない制御機構により、その位置で押圧シリンダーへの作動油の供給を停止して、押圧シリンダー4aを停止させる。一対の押圧シリンダー4a、4bの移動により、製品素材1の両側端面は押圧シリンダー4a、4bの作動板端面5a、5bに挟持された姿勢となり(図1(c)の状態)、その後は、押圧シリンダー4aの作用圧が押圧シリンダー4bの作用圧より大であることから、製品素材1は図1(c)で次第に左方向に移動していき、押圧シリンダー4aが前記定盤上の規定位置に達した所で停止する。そして、その位置がこのプレス打ち抜き装置での被切断材(製品素材1)の規定の打ち抜き位置であり、この状態で、図示しない切断刃により最終製品形状への打ち抜きが行われる。
【0015】この過程において、図で右側端部に形成されている小割り溝3aは、押圧シリンダー4aの作用端面5aにより強い押圧力で押し付けられるが、マット体あるいは半硬化された板体である製品素材1の該押し付けられた部分は高密度部分とされているために、その部分に潰れ、変形、破損は生じない。また、該小割り溝3aは他の小割り溝3よりも幅広に作られており、かつ、強い押圧力側を基準面としているので、小割り溝3a内での切断カット位置のズレは非常に小さく、他の小割り溝3と同じ幅の小割り溝として確実に切断される。
【0016】特に、幅寸法が1m近くの大板物の場合には、一次養生中に板体の伸縮も予想され、他方端側での位置ズレが予想されるが、本発明の方法を用い、かつ、左側端部に小割り溝を形成しないことにより、この幅方向の位置ズレは外観上の不都合をもたらさないようにすることができる。上記のようにして最終製品形状に打ち抜かれた製品素材1は、従来の屋根材の製造工程と同様にして最終養生が行われ、製品としての平板屋根材とされる。
【0017】上記の説明からわかるように、本発明による製造方法によれば、上記のように基準面側での位置ズレが生じないことから、最終製品形状にカットされた場合に、その表面模様の該基準面からの位置関係がすべての平板屋根材についてほぼ等しいものとなり、また、側端部の小割り溝も他の小割り溝と同じ幅寸法のものとなることから、葺き上げ時の意匠性が低下することはない。そのために、製品価値の高い平板屋根材を容易に得ることができる。
【0018】なお、上記の説明では、作用圧の高い方の押圧シリンダー4aの作動板端面5aが定盤上の所定位置に達した時点作動油の供給を停止するものとしたが、作用圧の高い方の押圧シリンダー4aの移動開始点及びストローク長を予め規定しておいても同じ効果を達成することができ、また、押圧シリンダーは作動油のみならず圧縮空気により作動するものであってもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、最終製品における表面模様が基準面から見てすべて等しい位置関係に配置された平板屋根材を、容易にかつ確実得ることが可能となり、葺き上げ時に高い意匠性が確保されることから、製品価値の高い平板屋根材を得ることができる。また、側端部に小割り溝を形成する場合にも、他の小割り溝と同じ幅のものを確実に得ることができ、この点からも製造される屋根材は製品価値の高いものとなる。




 

 


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