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発明の名称 複層シート
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−166507
公開日 平成10年(1998)6月23日
出願番号 特願平8−328744
出願日 平成8年(1996)12月9日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 三郎 (外1名)
発明者 櫻井 美恵子
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 金属薄膜層を有するシート状の基材に接着剤層を介して不織布が積層されると共に不織布の一部が接着され、非接着部の不織布内側に空間部が形成され、この空間部内に抗菌、防虫、脱臭、消臭、吸湿などの衛生作用を有する粉状乃至チップ状素材を充填して形成された複層シートにおいて、上記不織布は繊維密度の異なる不織布を積層接着してなると共に、繊維密度の高い方が上記基材側、繊維密度の低い方がシート表面側となるように配置されていることを特徴とする複層シート。
【請求項2】 ハーブ系の植物成分が含有されてなる粉状乃至チップ状素材を充填してなる請求項1に記載の複層シート。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌や防虫、脱臭、消臭、汚れ防止などのため、流し台回りのキッチンユニットの収納棚や食品棚、冷蔵庫、箪笥、靴箱その他所望の場所に敷設して用いることができる複層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】食品保存棚に乾物や料理材料、調味料などを入れておいた場合、温度や湿度の関係で腐敗し、雑菌やカビを繁殖させ、臭気を発生させることがある。また、冷蔵庫の収納棚内に野菜などの生鮮食品や調味料、飲料などを入れておいた場合、野菜カスや調味料容器や飲料容器の注出口から流れ落ちた溶液が付着して棚板を汚し、異臭を放つことがある。これらの臭気や汚れは、風通しを良くしてこまめに掃除することにより解消可能であるが、冷蔵庫の収納棚など各棚部の掃除がし難く手間がかかることから、頻繁に手入れができないのが実情である。そのため、食品の保存環境を衛生的に保つべく、図4に示されている如き複層シート41が各棚板上に敷かれて用いられている。
【0003】この複層シート41は、アルミニウムが蒸着されたシート状の合成樹脂製の基材42の片面に、接着剤層43を介し、不織布44を基材42との間に空間部45を適宜に設けて重合接着し、空間部45内に粉状乃至チップ状に粉砕された抗菌、防虫、脱臭、吸湿などの作用を有する素材46を所定量充填して形成されており、食品などから流れ出る水分や油分を不織布44で吸収・保持して棚板への付着を防止し、充填された素材46の成分が不織布44を透過してシート周囲に放散することにより雑菌などの繁殖や異臭の発生を抑止できるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記複層シート41が奏する抗菌、脱臭などの衛生作用を効果的に発揮させるためには、充填される素材46の粒径を小さくし、素材46の周囲空気との接触面積が大きくなるように設定することが好ましい。この場合、素材46の粒径が小さいと、不織布44の繊維間隙から素材46がシート外部に溢れ出てしまう虞れがあるため、素材46の粒径に対応させて繊維密度の高い不織布44を用いる必要がある。しかし、繊維密度を高くすると不織布44は吸水性及び吸油性が低下し、食品や調味料容器などから流れ出る水分や油分を十分に吸収できなくなるという問題があった。すなわち、抗菌、消臭などの作用を良好にするため素材46の粒径を小さくしたのでは繊維密度の高い不織布44を用いなければならないため溶液吸収作用の劣化を来し、他方溶液吸収作用を良好にするため不織布44の繊維密度を低くしたのでは粒径の大きい素材46を用いなければならないため十分な抗菌、消臭などの作用が得られず、不織布44と素材46の何れの作用効果も同時に十分に発揮させることができなかった。
【0005】そこで、本発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑み、不織布による溶液吸収作用とシート内に充填された機能材の抗菌などの作用の双方の作用を十分に発揮させることができ、食品などの保存環境を衛生的に維持することのできる複層シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明の複層シートは、金属薄膜層を有するシート状の基材に接着剤層を介して不織布が積層されると共に不織布の一部が接着され、非接着部の不織布内側に空間部が形成され、この空間部内に抗菌、防虫、脱臭、消臭、吸湿などの衛生作用を有する粉状乃至チップ状素材を充填して形成されており、上記不織布が繊維密度の異なる不織布を積層接着してなると共に、繊維密度の高い方を基材側、繊維密度の低い方がシート表面側となるように配置されていることを特徴としてなるものである。粉状乃至チップ状素材として、ハーブ系の植物成分が含有されてなる機能材や備長炭、活性炭、ヒノキチオールが含まれるおが粉などを、抗菌剤、防虫剤、脱臭剤、芳香剤などとして用いることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施例を図面により説明する。図1は、本発明の一実施例の平面図、図2はそのII−II線断面拡大図である。
【0008】複層シート1は、金属薄膜層を有する基材2に、接着剤層3を介して、多数の山部5間に谷部乃至平坦部6を設けてなる不織布層4を積層すると共に上記谷部乃至平坦部6を基材2に熱圧着し、当該基材2の表面と不織布層4の山部5の間に形成された空間部7内に、抗菌、防虫、脱臭、吸湿などの衛生作用を有する粉状乃至チップ状素材8を充填して形成されている。
【0009】基材2は、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETという)層9にアルミニウムを蒸着して適宜な厚みでアルミニウム層10を積層し、さらにポリエチレン樹脂などの接着剤層11を介し、クラフト紙12を接着して形成されている。金属薄膜層としてアルミニウム層10を採用したのは、アルミニウムが耐熱性及びガスバリア性に優れているからであり、これをPET層9に積層したのは、PETが耐熱性に優れているためアルミニウムの蒸着性が良く、適度な強度及び張りを有すると共に、透明度が高いため積層したアルミニウムの光沢を際立たせ、シート外観を綺麗にできるからである。また、クラフト紙12を接着するのは、PET層9とアルミニウム層10を補強すると共に、不織布層4の加熱圧着を確実且つ容易ならしめ、且つシートに皺や撓みが発生するのを防ぐためである。各層の厚みは一例として、PET層9が12〜50μm程度、アルミニウム層10が0.4〜0.6μm程度、接着剤層11が15〜30μm程度、クラフト紙12が15〜60μm程度とすることができる。各層を上記よりも厚く設け、基材2全体として例えば150μm以上の厚さのシート状に形成してもよい。
【0010】接着剤層3は、ポリオレフィン系樹脂やウレタン系樹脂、合成ゴム、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂などを素材として、基材2に塗布乃至共押出して形成されている。接着剤層3の厚みは例えば15〜30μm、好ましくは20μm程度とすることができる。接着剤層3は基材2の全面に形成しても、不織布層4を接着する箇所のみに形成してもよい。
【0011】不織布層4は、繊維密度の異なる二つの不織布13,14を重ね合わせ、ポリエチレン樹脂などの接着剤により一体に接着してなっている。両不織布13,14は例えばポリエステル、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を素材とし、密不織布13はメルトブロー法により繊維径1〜10μm程度に形成された糸条を目付範囲10〜300g/m2 、好ましくは10〜20g/m2 程度で高密度に堆積し、粗不織布14はスパンボンド法により繊維径10〜50μm程度に形成された糸条を目付範囲10〜300g/m2 、好ましくは50〜70g/m2 程度で密不織布13よりも低密度に堆積し、それぞれ重合面に接着剤を噴霧して互いに重ね合わせ、一体のシート状に積層して形成されている。水分乃至油分の吸収性及びガス透過性が良好であれば上記以外の素材及び製法によるものを用いることができるが、積層する不織布の一方は繊維密度が高く且つガス透過性が良好なものとし、他方は水分乃至油分の吸収性がより一層良好なものとするのが好ましい。図示されているように、不織布層4は例えばロール表面に縦25mm程度、横3〜5mm程度、高さ1〜3mm程度の突起群を並設してなるロールを用い、熱ロール成型により、粗不織布14の側が凸面、密不織布13の側が凹面となる向きで山部5を縦横に多数列設し、その周囲を谷部乃至平坦部6となるように凹凸加工してある。
【0012】粉状乃至チップ状素材8は、抗菌、防虫、脱臭、消臭、吸湿、芳香などの作用を有する衛生上好ましい機能材を用いることができる。例えば、ハーブやハーブの精油を含有させた素材は、殺菌性、静菌性、抗カビ性などに優れ、抗菌剤や防虫剤、脱臭剤、芳香剤として好適である。具体的には、シナモンやクローブ、或いはシソ科のハーブ例えばオレガノ、タイム、セージ、バジル、ローズマリー、ラベンダーなどを乾燥させ、これらを単独で又は組み合わせて適宜な量となし、細かく粉砕して用いることができる。また、これらハーブを蒸留して得られた精油を、上記粉砕したハーブや他の機能材に含浸させて用いることができる。備長炭などの木炭や活性炭、ゼオライトなどの素材は、特に脱臭作用に優れ、脱臭剤として好適であり、また、木材のおが粉、とりわけヒノキチオールが含まれるヒバ、ヒノキのおが粉は抗菌剤や消臭剤、芳香剤として好適である。抗菌剤や脱臭剤などの機能材を形成するため、乳酸菌や酵母菌、光合成細菌などの多種類の微生物を共存させた複合培養液を用いてもよい。これら各素材は、上記不織布層4内に充填できるよう粉状乃至チップ状に粉砕して用いるが、素材の表面積を増大させて抗菌、消臭などの作用を効果的に発揮させるため及び不織布層4内への封入のし易さから、例えば20〜60メッシュ、より好ましくは20〜40メッシュ程度に細かく粉砕するのが適当である。なお、各素材はシートの設置場所や環境、用途などに応じて、適宜選択して用いることができるが、食品収納場所に設置するシートにあっては、上記ハーブや備長炭、おが粉などの、薬品や不純物の混入のない天然の素材を用いることが好ましい。
【0013】上記構成よりなる複層シート1は、図3に示されているように、凹凸加工した不織布層4を密不織布13側を上方に向けて位置させ、山部5の開口部内に粉状乃至チップ状素材8を充填し、これに接着剤層3を介して基材2を重合接着すると共に、各山部5の周囲の谷部乃至平坦部6を基材2に加熱圧着し、充填された粉状乃至チップ状素材8を基材2の表面と不織布層4の山部5の間に形成された空間部7内に封入して製造することができる。
【0014】なお、基材2は前述の積層構造が最も好ましいが、クラフト紙を接着することなく、PET層に蒸着によってアルミニウム層を積層した構造のもの、PET層にアルミニウム箔を接着した構造のものなども用いることができる。また、クラフト紙にアルムニウム箔を接着した構造のものでもよい。これら各構造において、アルミニウムに代え、耐熱性及びガスバリア性に優れるアルミニウム合金やその他の金属を用いることができる。また、不織布層4の凹凸形状は、図示された山部5と谷部乃至平坦部6の形状に限定されず任意に設定できる。例えば、平面視六角形状の山部を多数連設して蜂の巣状とし、六角形状の空間部を多数独立形成し、この内部に上記素材を充填したり、平面視細長形状の山部を多数食い違い状に連設して細長形状の空間部を独立形成し、この内部に上記素材を充填したりしてもよく、何れにおいても一つの空間部の大きさはあまり大きくせず、多数連続的に並設するのが好ましい。
【0015】このように形成された本発明の複層シート1は、キッチンユニットの収納棚や食品棚、冷蔵庫などに敷設し或いは装填し、その上に各種食品や調味料類などを載せて用いることができる。この場合、不織布層4を積層構造としてあり、粉状乃至チップ状素材8を空間部7内に封入する側の密不織布13の繊維密度を高く設けてあるので、粉状乃至チップ状素材8の粒径をより小さくして抗菌、消臭などの作用が増大せしめることができ且つシート外部に溢れ出ることもなく、また、シート表面側の粗不織布14の繊維密度を低く設けてあるので、食品や調味料類の容器から流れ落ちる水分や油分を確実に吸収・保持して棚板などへの付着を防止可能であり、このように不織布層4の溶液吸収作用と上記素材8の抗菌などの作用との双方の作用を十分に発揮せしめ、食品の保存環境を衛生的に維持することができる。なお、本発明の複層シート1は、食品以外の物品収納場所、例えば湿気が充満しやすい箪笥や引き出し、カビや異臭が発生しやすい下駄箱その他所望の場所に敷設して用いることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の複層シートによれば、不織布による溶液吸収作用とシート内に充填された機能材の抗菌などの作用の双方の作用を十分に発揮させることができ、従来のものと比較して、食品などの保存環境を衛生的に維持するのに絶大な効果を奏するものである。




 

 


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