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発明の名称 電波吸収PC版の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−329115
公開日 平成10年(1998)12月15日
出願番号 特願平9−139835
出願日 平成9年(1997)5月29日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】一色 健輔 (外2名)
発明者 川原 正雄 / 吉田 克雄 / 小川 晴果 / 杉本 弘道
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 平面的に組み合わせた複数枚のフェライトタイル片の表面を覆って、多数の立毛糸部が突出する立毛布帛をその立毛糸部を外側にして接着剤にて接合することで、一体的にユニット化したユニットタイルを予め形成しておく工程と、型枠内に打設したモルタルの後面側に、該モルタルが乾かないうちに該ユニットタイルを置いて養生し、該立毛布帛の立毛糸部を該モルタルに打ち込んで該ユニットタイルと該モルタルとを接合一体化する工程と、該ユニットタイルの背後側に電波反射筋と構造用鉄筋とを配してコンクリートを打設して一体化する工程と、を有することを特徴とする電波吸収PC版の製造方法。
【請求項2】 前記モルタルが型枠内に敷設された外装材の上に打設される目地モルタルであることを特徴とする請求項1記載の電波吸収PC版の製造方法。
【請求項3】 前記モルタルが外壁面を直接的に形成する外壁面仕上げ用のモルタルであることを特徴とする請求項1記載の電波吸収PC版の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波吸収PC(プレキャストコンクリート)版の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建造物による電波の反射により、テレビ放送受信のゴースト現象などの障害が引き起こされる。これを防止するための対策として、建造物の外壁部に電波吸収機能を有するフェライト系成形体でなるフェライトタイルを埋め込み、これを用いて反射電波の低減化を図ることが従来から行われている。
【0003】ところで、このフェライトタイルは表面が非常に平滑であるため、PC版に装着するにあたってはコンクリートとの付着力が殆ど期待できない。そこで、従来ではこのフェライトタイルを保持するために、外壁仕上げタイルの形状に工夫を凝らし、この仕上げタイルでフェライトタイルを抱き込んでコンクリートに打ち込むようにしている。
【0004】例えば、特公平1−45238号公報に開示された電波吸収壁体においては、図11に示すように、仕上げタイル1として、電波を透過し易い材質からなる化粧ブロックAの裏面に一対の脚片2,2を一体的に突設形成したものを用い、その相隣合う脚片2,2間にフェライトタイルBを嵌着して固定し、この仕上げタイル1を並列させて、これら各仕上げタイル1裏面側に補強筋および電波反射体として機能する鉄筋メッシュ3を配設してコンクリート4を打設することによって、仕上げタイル1を介してフェライトタイルBを一体化させて保持するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11のようにフェライトタイルBを嵌着固定するための一対の脚片2,2を仕上げタイル1の裏面に一体形成する方法では、当該仕上げタイル1の成形コストが高くつくだけでなく、個々のフェライトタイルBに対応づけて同数の仕上げタイル1を用意して組み付ける必要があり、施工が繁雑であるという問題がある。また、フェライトタイルB相互の配置間隔はあまり離すことはできないので、当該フェライトタイルBの大きさに相応して仕上げタイル1の寸法や形状にも制約が生じ、その結果、意匠上の自由性が損なわれてしまうという問題もある。
【0006】さらに、電波吸収性能に関しても、フェライトタイルBを仕上げタイル1の背面に設けた脚片2,2間に挿入している構造であることから、相隣るフェライトタイルB,B間には少なくとも脚片2個分以上の間隔があいてしまうことを避け難く、よってPC版全体としてはフェライトタイル1の持つ本来の電波吸収性能を十分に生かしきれない状態となっていた。
【0007】本発明は上記課題を解決すべく創案されたものであって、その目的は、外壁面を仕上げタイルに限らず様々な仕様で形成することが可能で、その意匠上の自由度が高く、しかもフェライトタイルの配置間隔(空隙率)を任意に調整でき、その電波吸収性能を十分に発揮させ得る電波吸収PC版の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明に係る電波吸収PC版の製造方法は、平面的に組み合わせた複数枚のフェライトタイル片の表面を覆って、多数の立毛糸部が突出する立毛布帛をその立毛糸部を外側にして接着剤にて接合することで、一体的にユニット化したユニットタイルを予め形成しておく工程と、型枠内に打設したモルタルの後面側に、該モルタルが乾かないうちに該ユニットタイルを置いて養生し、該立毛布帛の立毛糸部を該モルタルに打ち込んで該ユニットタイルと該モルタルとを接合一体化する工程と、該ユニットタイルの背後側に電波反射筋と構造用鉄筋とを配してコンクリートを打設して一体化する工程と、を有することを特徴とするものである。
【0009】ここで、前記モルタルは型枠内に敷設された外装材の上に打設される目地モルタルとすることができるし、あるいは直接的に外壁面を形成する外壁面仕上げ用のモルタルとすることもできる。
【0010】また、上記ユニットタイルの表面に設ける立毛布帛は、そのユニットタイルの前面及び後面若しくは周側面のうち、その全ての表面に設ける形態であってもよいし、前面及び後面とに設ける形態、あるいは前面と周側面若しくは前面のみに設ける形態であっても良い。
【0011】上記構成でなる本発明の電波吸収PC版の製造方法では、予め、複数枚のフェライトタイル片を平面的にまとめて立毛布帛で繋いでユニット化しておき、このユニットタイルを、型枠内に打設したモルタルの上に層状に重ねてPC版を構成するものであるため、従来のように個々のフェライトタイル片をそれぞれ仕上げタイルに組み付ける場合に比べ、その作業が効率的なものとなる。
【0012】また、このユニットタイルは、その個々のフェライトタイル片を仕上げタイルなどの外装材のそれぞれと1対1で対応させる必要がなく、これら外装材とは無関係にその大きさ、形状及び配置を任意に定めて配設することができる。すなわち、換言すれば仕上げタイルなどの外装材はフェライトタイル片の大きさや形状及びその配置形態に1対1で対応させる必要がないので、自由な配置や寸法形状に設定することができ、従って外壁面を仕上げタイルや仕上げモルタルなどの様々な仕様の外装材を用いて形成でき、意匠上の自由性が損なわれることがない。
【0013】また、フェライトタイル片からなるユニットタイルの配置間隔(空隙率)を任意に調整できるため、当該フェライトタイル片が本来持つ電波吸収性能を十分に発揮させ得る。
【0014】そして、立毛布帛はその片面に起立する立毛糸部がモルタルやコンクリートに打ち込まれてアンカーとして機能して一体化され、他面側がユニットタイル(フェライトタイル片)の表面に接着材によって張り付けられて一体化されるから、高い接合強度が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。図1〜図6は本発明にかかる電波吸収PC版の製造工程■〜■を示すものである。
【0016】まず、第1の工程■として、図1に示すように、フェライトタイル片11を複数枚平面的に組み合わせて予めユニット化しておく。このユニット化は、並列させた複数枚のフェライトタイル片11,11,…の表面にこれらを覆って立毛布帛12を接着剤で接合して貼り付け、各フェライトタイル片11,11,…をこの立毛布帛12で相互に一体的に繋ぐことによりなされ、全体として所定の大きさの1つのユニットタイル10として形成する。
【0017】具体的には、少なくとも片面に立毛糸部が起立して突出する立毛布帛12を、その立毛糸部が前面側となるように下側に向けてユニット化しようとする複数枚のフェライトタイル片11を包める大きさで敷設しておき、この上にエポキシアクリレート樹脂(硬化剤,促進剤を調合した混合物)等でなる合成樹脂製の構造用接着剤13(図7)を塗布してから、その上に上記複数枚のフェライトタイル片11を隙間なく並列させて敷設し、立毛布帛12の後面に一体化させて貼り付け、これにより所定の大きさ及び形状を持つ1つのユニットタイル10として一体的にユニット化する。そして、並列されたフェライトタイル片11,11,…の周囲からはみ出ている立毛布帛12の残余部分で、当該フェライトタイル片11,11,…を包むことにより、ユニットタイル10の全面に立毛布帛12を貼る。
【0018】ここで本実施形態では、上記立毛布帛12には両面に立毛糸部が起立するものを用いている。すなわち、図9に示すように、この立毛布帛12は編物または織物として構成され、経糸と緯糸とから編成される地糸部12aと、この地糸部12aから両面に突出して立設されるループ状の立毛糸部12b,12cとで構成される。なお、上記ループ状の立毛糸部12b,12cはその先端を切断して分離しておいても良い。
【0019】さらに詳述すると、この立毛布帛12は、地糸部12aとしてポリエステルマルチフィラメント(250デニール,48フィラメント)を用い、立毛糸部12b,12cとしてポリプロピレンモノフィラメン(300デニール)を用いて、ダブルラッセル機(22ゲージ,75インチ幅)で密度30コース/インチ,12ウェル/インチのダブル編地に編成されており、前後の生地を繋ぐ立毛糸は切断されている。また、立毛糸部12b,12cは本実施形態では300デニールとしたが、その下限は50デニール以上有れば良く、かつ、その長さは2mm以上、好ましくは3〜8mmに形成されれば良く、本実施形態では4mmに形成される。尚、前記立毛布帛12は地糸部12aをポリエステルとし、立毛糸部12b,12cをポリプロピレンとしたが、立毛布帛12はこれらの繊維以外にビニロン,アクリル,ナイロン,アラミド,ガラス等の繊維またはこれらの繊維を含んだ材料で編成することもできる。
【0020】また本実施形態では、上記フェライトタイル片11には長方形のものを用いており、これを平面内で所定枚数ここでは5枚を横(一方向)に並べ、所望の面積規模のユニットタイル10を得ている。なお、平面内で所定枚数のフェライトタイル片11,11…を縦横に複数列並べ、所望の面積規模のユニットタイル10を得ることもできる。
【0021】つまり、両面に立毛糸部12b,12cが立設する立毛布帛12を用いた本実施形態では、立毛布帛12はその片面側の立毛糸部12cをアンカーにして各フェライトタイル片11,11…の表面に接着剤で一体的に接合される。なお、図示していないが片面側にのみ立毛糸部が立設する立毛布帛を用いても良く、この場合には、立毛布帛は立毛糸部が立設されていない面の地糸部がフェライトタイル片の表面に接着剤で一体的に接合されて立毛糸部は外側に配される。
【0022】また、ユニットタイル10の面上には、電波反射を起こさない材料から成るタイル固定材14を接着剤にて貼り付けている。このタイル固定材14は、全てのフェライトタイル片11に亘って延在するように、つまり全てのフェライトタイル片11,11…間を架橋してこれらを繋いで一体化するように設ける。図1の例では、一方向に延在する帯状の形でタイル固定材14を設けている。なお、このタイル固定材14は各フェライトタイル片11,11…と立毛布帛12とを接合する接着剤が乾燥固化するまでの間に、フェライトタイル片11,11…が動いて乱れないようにするためのものである。
【0023】一方、上記第1の工程■とは別に、図2に示すように、第2の工程■として、PC版の成形型枠(図示せず)内に、外壁面を形成する外装材として所要個数の仕上げタイル20を所望する自由な配置形態で敷く。そして、図3に示すように、第3の工程■として、その仕上げタイル20の後面つまりPC版の成形型枠内での上面側に目地モルタル21を打ち込む。
【0024】次に、第4の工程■として、図4に示すように、目地モルタル21が乾かないうちに、上記ユニットタイル10をモルタル21上に置き、一日養生する。この養生により、立毛布帛12はその要部を図8に拡大して示すように、その片面側の立毛糸部12bが目地モルタル21内に一体的に打ち込まれて一体化される。
【0025】なお、立毛布帛12の他面側の立毛糸部12cには、第1の工程■の段階で、フェライトタイル片11の後面が構造用接着材13(例えばエポキシ樹脂等)によって一体的に張り付けられており、よって当該立毛布帛12を介して目地モルタル21とフェライトタイル片11とが接合されている。ここで、立毛布帛12の地糸部12aは目地モルタル21には打ち込まれないばかりか、構造用接着剤13によってフェライトタイル片11にも接着されず、ほぼ両面の立毛糸部12b,12c部分がそれぞれ目地モルタル21とフェライトタイル片11とに一体化される。これにより、立毛布帛12は地糸部12aが目地モルタル21とフェライトタイル片11相互間の変位を許容する絶縁層として機能し、立毛糸部12b、12cが各々目地モルタル21とフェライトタイル片11とにそれぞれアンカーとして機能して接合一体化される。
【0026】ここで、この段階における仕上げタイル20、目地モルタル21、立毛布帛12、接着剤13、ユニットタイル片11の重なり状態について説明すると図4及び図8に示すように、仕上げタイル20とフェライトタイル片11とは相互に1対1で対応していない。即ち、仕上げタイル20の目地部22の位置と、フェライトタイル片11,11間の隙間15の位置とが大きくずれており、図8中で、左右の仕上げタイル20a,20bのうち右側の仕上げタイル20aは、左右のフェライトタイル片11a,11bのうちの隣の左側のフェライトタイル片11bの領域近傍まで延在している。つまり、ユニットタイル10は立毛布帛12の立毛糸部12bによって目地モルタル21に一体的に接合されるから、仕上げタイル20とフェライトタイル片11とを1対1で対応づけた配置や大きさにする必要がなく、それら相互の制約をなくして自由な配置や寸法形状に設定することができ、従って意匠上の自由性が損なわれることがない。また、敷設した仕上げタイル20群の上に、複数のフェライトタイル片11を平面的にまとめて一体化したユニットタイル10を重ねて装着するものであるため、従来のように1個づつ各フェライトタイル片11毎に取り付ける場合に比べ、その取り付け施工が効率的なものとなる。
【0027】次に、第5の工程■として、図5に示すように、ユニットタイル10の背後側つまりPC版の成形型枠内での上面側に、電波反射筋31と構造用鉄筋32とを配筋する。ここで、電波反射筋31に強度を持たせて構造用鉄筋としての機能をも付与して兼用させることも可能である。
【0028】その後、第6の工程■として、図6に示すように、PC版の成形型枠内にコンクリート33を打設する。なお、図7は図6中のVII−VII線矢視断面図であり、ユニットタイル10の長手方向に沿った断面を示すものである。かくして、立毛布帛12を使用してフェライトタイル片11を接合固着した電波吸収PC版30を得る。
【0029】このようにして最終的に得られた電波吸収PC版30における仕上げタイル20、目地モルタル21、立毛布帛12、接着剤13、フェライトタイル片11、接着剤13、立毛布帛12、コンクリート33が順次重なった状態を図10に示す。
【0030】同図10に示すように、フェライトタイル片11とコンクリート33との間の立毛布帛12についても、当該立毛布帛12は、その片面側の立毛糸部12bがコンクリート33内に一体的に打ち込まれて一体化される。なお、立毛布帛12の他面側の立毛糸部12cには、既に第1の工程■の段階で、フェライトタイル片11の後面が構造用接着材13によって一体的に張り付けられている。従って、当該立毛布帛12を介してユニットタイル10(フェライトタイル片11,11…)とコンクリート33とが接合される。
【0031】要するに、上記構成による電波吸収PC版の製造方法にあっては、ユニットタイル10(フェライトタイル片11,11…)の前面側の立毛布帛12はその片面側の立毛糸部12bが仕上げタイル20上の目地モルタル21に打ち込まれて一体化されるとともに、他面側の立毛糸部12cはユニットタイル10(フェライトタイル片11,11…)の表面が接着材13によって一体的に張り付けられて、当該立毛布帛12と目地モルタル2とを介して仕上げタイル20とユニットタイル10とが接合される。当該立毛布帛12は、その地糸部12aが仕上げタイル20の目地モルタル21のひび割れやクラック及び目地部分における挙動を吸収して、その変位を許容する絶縁層として機能し、両面の立毛糸部12a,12bは各々目地モルタル21とフェライトタイル片11とに接合一体化されてそれぞれアンカーとして機能する。
【0032】また、ユニットタイル10の後面側の立毛布帛12はその片面側の立毛糸部12bがコンクリート33面に打ち込まれて一体化されるとともに、他面側の立毛糸部12cはユニットタイル10(フェライトタイル片11,11…)の後面が接着材13によって一体的に張り付けられて、当該立毛布帛12を介してコンクリート33とユニットタイル10とが接合される。
【0033】ここで、上記実施形態においては、ユニットタイル10の全面、つまり前面、後面及び周側面に、フェライトタイル片11,11…を包み込むようにして立毛布帛12を設けているが、フェライトタイル片11,11…の前面及び後面のみに立毛布帛12を設けるだけでも十分な接合強度が得られるから、周側面の立毛布帛12についてはこれを省略することもできる。すなわち、周側面に立毛布帛を設けなければ、隣り合うユニットタイル10,10…間の隙間15を可及的に詰めて小さく調整することができ、フェライトタイル片11,11…の配置間隔をより密にして、フェライトタイルが本来持つ電波吸収性能をより一層有効に発揮させることができるようになる。
【0034】ただし、ユニットタイル10の幅をa、上記隙間15の間隔をbとし、空隙率を空隙率=b/(a+b)×100(%)
と定義したとき、空隙率が大きい場合、即ち空隙率が10%程度を超えるような場合には、ユニットタイル10の周側面にも立毛布帛12を設けてコンクリート33とのより一層の一体化を図るのが好ましい。
【0035】また、立毛布帛12はユニットタイル10に対してその前面、つまり外面側にのみ設けるようにしても良い。これによっても、仕上げタイル20の寸法や形状に対する制約をなくして自由な配置を確保することができるようになると共に、フェライトタイル片11に対するアンカーとしての作用効果を発揮させることができる。
【0036】また上記実施形態では、長方形のフェライトタイル片11を平面内で所定枚数だけ一方向に並べているが、長方形以外の形状のフェライトタイル片11を平面内で所定枚数だけ縦横に並べ、所望の面積規模のユニットタイル10を得ることもできる。この形態のユニットタイル10に対しても、仕上げタイル20の配置やその寸法・形状等は全く自由であり、何らの制約も生じない。このため、上記仕上げタイル20以外にも、電波を透過しやすい材料であれば、薄肉のプレキャスト板や自然石等様々な仕様のものを外装材として広く採用することができ、また外装材は特に設けずに外壁面を直接モルタル面で形成するモルタル仕上げとすることもでき、この点からも意匠の自由性を大幅に増大することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電波吸収PC版及の製造方法は、複数枚を平面的に組み合わせたフェライトタイル片の表面に、多数の立毛糸部が突出する立毛布帛を貼り付けて一体的なユニットタイルとして予め形成しておき、このユニットタイルを型枠内に打設したモルタルが乾かないうちにその上に置いて養生することにより、上記立毛布帛の立毛糸部をモルタル面にアンカーとして打ち込んで当該モルタルとユニットタイルとを接合し、爾後ユニットタイルの背後側に、反射筋と構造用鉄筋を配筋してコンクリートを打設するものであるから、従来のように1つの仕上げタイルに1つのフェライトタイル片を対応させて取り付ける場合に比べ、その施工効率が格段に向上するだけでなく、フェライトタイル片の大きさや形状によって外装材の大きさや形状に制約を生じさせることがなく、もって外壁の意匠上の自由性が損なわれることがない。
【0038】即ち、外装材は1つのフェライトタイル片に対して、その大きさや形状ないし配置を1対1で対応させる必要がない。従って、外装材の大きさや形状及び配置をフェライトタイル片のそれとは全く無関係に自由に設定することが可能で、様々な仕様の外装材を使用することができ、また外壁面をモルタル仕上げとすることもでき、意匠の自由性を高く確保できる。
【0039】また、フェライトタイルの配置間隔、つまり空隙率を任意に調整できるため、フェライトタイルが本来持つ電波吸収性能を十分に発揮させることができる。




 

 


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