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発明の名称 土壌汚染物質の除去方法および除去装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−314714
公開日 平成10年(1998)12月2日
出願番号 特願平9−125183
出願日 平成9年(1997)5月15日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】松本 雅利
発明者 峠 和男 / 漆原 知則 / 誓山 真
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 土壌中に流出した汚染物質を回収する土壌汚染物質の除去方法において、前記汚染物質を含む地下水流に交叉するように掘削孔を形成し、前記汚染物質を吸着する帯状吸着体を前記掘削孔の下部側と地上との間に循環走行させ、前記帯状吸着体に吸着された前記汚染物質を前記地上側で離脱回収することを特徴とする土壌汚染物質の除去方法。
【請求項2】 土壌中に流出した汚染物質を回収する土壌汚染物質の除去装置において、前記汚染物質を含む地下水流に交叉するように掘削された掘削孔の下部側と地上との間に循環走行可能に設置され、前記汚染物質を吸着する帯状吸着体と、前記帯状吸着体の走行駆動部と、前記帯状吸着体に吸着された前記汚染物質を離脱除去する地上側に設けられた離脱回収部とを有することを特徴とする土壌汚染物質の除去装置。
【請求項3】 前記離脱回収部は、前記帯状吸着体を挟圧するローラまたは前記帯状吸着体の表面に沿って摺接するブラシと、前記ローラまたはブラシにより離脱された前記汚染物質の収容する回収槽とを有することを特徴とする請求項2記載の土壌汚染物質の除去装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌汚染物質の除去方法および除去装置に関し、特に、汚染物質の回収除去効率を向上させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原油,重油,灯油,軽油,有機溶媒などの各種油類の貯留施設の近傍においては、油類の貯槽あるいは貯槽に接続された油類の送,排出用配管部の亀裂部分などから油類の土壌中への流出が発生することがある。
【0003】流出した油類は、土壌中に流通する地下水を介して拡散し、汚染域が大きく広がり、大きな社会問題となることもある。
【0004】地下水がこのような油類で汚染されると、飲料用として適さなくなるなどの問題があるので、従来は、以下のような方法で汚染物質(各種油類)の除去,回収を行っていた。
【0005】地下水中の汚染物質を除去,回収する際には、まず、汚染物質が含まれている地下水流と交叉するように掘削孔を掘削し、汚染された地下水を水中ポンプなどで汲み上げ、地上側に設置した処理設備で汚染物質と水とを分離し、汚染物質を回収するとともに、処理後の清水を下水道などに放流する。
【0006】しかしながら、このような従来の汚染物質の除去方法には、以下に説明する技術的な課題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、ポンプで汚染された地下水を汲み上げる方法では、地下水の表面に浮遊している油類の回収が難しい上に、汚染されていない地下水も一緒に汲み上げるため、処理水量が多くなり、極めて非効率的な除去方法となっていた。
【0008】また、汲み上げ水量の増加に伴い、処理設備も大きくなり、建設コストを増加させる原因となっていた。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、 効率良く汚染物質の除去,回収ができる汚染物質の除去方法および除去装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、土壌中に流出した汚染物質を回収する土壌汚染物質の除去方法において、前記汚染物質を含む地下水流に交叉するように掘削孔を形成し、前記汚染物質を吸着する帯状吸着体を前記掘削孔の下部側と地上との間に循環走行させ、前記帯状吸着体に吸着された前記汚染物質を前記地上側で離脱回収するようにした。また、本発明は、土壌中に流出した汚染物質を回収する土壌汚染物質の除去装置において、前記汚染物質を含む地下水流に交叉するように掘削された掘削孔の下部側と地上との間に循環走行可能に設置され、前記汚染物質を吸着する帯状吸着体と、前記帯状吸着体の走行駆動部と、前記帯状吸着体に吸着された前記汚染物質を離脱除去する地上側に設けられた離脱回収部とで構成した。このように構成された除去方法および除去装置によれば、地下水中の汚染物質を循環走行させる帯状吸着体に吸着させて、これを地上側で離脱除去するので、地下水上に浮遊している油類を簡単に除去できるとともに、汚染されていない地下水の汲み上げが殆ど発生しない。前記離脱回収部は、前記帯状吸着体を挟圧するローラまたは前記帯状吸着体の表面に沿って摺接するブラシと、前記ローラまたはブラシにより離脱された前記汚染物質の収容する回収槽とで構成することができる。この構成によれば、比較的簡単な構造により離脱回収部が得られ、低コスト化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図3は、本発明にかかる汚染物質の除去装置の一実施例を示している。
【0012】同図に示した汚染物質の除去装置は、帯状吸着体10と、走行駆動部12と、離脱回収部14とを有している。帯状吸着体10は、図3にその断面構造を示すように、帯状のベルト10aと、ベルト10aの前面に積層貼着された吸着マット10bとから構成されている。
【0013】吸着マット10bは、例えば、ポリプロピレン系,ポリエチレン系の合成樹脂からなる油吸着材や、表面側に静電植毛された多数の合成樹脂繊維を有し、この合成樹脂繊維の植毛方向を一方向に揃えた立体構造にし、汚染物質、具体的には、油類の吸着効率を高めた吸着材などを用いることができる。
【0014】帯状吸着体10は、本実施例の場合には、逆L字形に形成された枠体16内に収容されている。枠体16は、油類Oを含む地下水流と直交するように掘削形成された溝状掘削孔18内に挿入される垂直部16aと、垂直部16aの上端側に連結形成され、下面側が地表面に設置される水平部16bとを有している。
【0015】掘削孔18内に挿入された垂直部16aは、内部に地下水が流入,流出するように、多数の貫通孔(図示省略)が設けられている。
【0016】また、枠体16内には、地上側に位置するトップローラ20と、掘削孔18の下部側に位置するボトムローラ22が回転自在に設けられているとともに、垂直部16aと水平部16bとの結合部分に一対の中間ローラ24が、回転自在に設けられている。
【0017】帯状吸着体10は、これらのローラ20,22,24間に無端状に捲回されていて、掘削孔18の下端側と地上との間に循環走行するようになっている。ここで、帯状吸着体10は、その平面部が地下水流に対して直交するように配置される。
【0018】走行駆動部12は、地上側に設置され、図2に示すように、トップローラ20に軸連結されたモータ12aと、モータ12aの駆動源(発電機,商用電源,バッテリー)12bとから構成されている。
【0019】モータ12aの回転方向は、図1に矢印で示すように、ローラ20,22,24間に捲回された帯状吸着体10が、地下水の流通方向の前面側において、下方から上方に向かうように行なわれる。
【0020】離脱回収部14は、地上側に設置され、挟圧ローラ14aと、回収槽14bとから構成されている。 挟圧ローラ14aは、トップローラ20の下方に設置され、トップローラ20とともに循環走行する吸着体10を挟圧して、吸着体10の吸着マット10bに吸着保持されている油類Oを絞ることにより離脱させる。
【0021】なお、この挟圧ローラ14aは、枠体16に回転自在に支持しただけの構造でもよいが、トップローラ20と逆方向の回転を強制的に与えてもよい。回収槽14bには、一端側の外方に延出する受承部14cが設けられている。この受承部14cは、上端が開口していて、下端に回収槽14b側に向かう傾斜面が設けられている。
【0022】このように構成された回収槽14bは、受承部14cが挟圧ローラ14aの下方に位置するようにして地上側に設置される。以上のように構成された汚染物質除去装置では、走行駆動部12のモータ12aを始動して、ローラ20,22,24間に無端状に捲回されている帯状吸着体10を循環走行させると、吸着体10が油類Oを含む地下水に接して下方から上方に向かう際に、地下水上に浮遊している油類Oを吸着マット10bに吸着保持させる。
【0023】油類Oを吸着保持した帯状吸着体10は、モータ12aの回転に伴って地上側に移動し、挟圧ローラ14aに到達すると、この部分で吸着保持している油類Oが絞られることにより離脱する。
【0024】離脱した油類Oは、回収槽14bの受承部14cで受け止められた後に、回収槽14b内に収容される。油類Oの離脱が行われた帯状吸着体10は、モータ12aの回転に伴って再び掘削孔18の下部側に循環走行し、地下水と接触することにより油類Oを吸着する。
【0025】回収槽14b内に収容された油類Oは、水を含んでいるので、その後、油水分離設備で処理することにより、水と油類Oとに分別され、油類Oを回収するとともに、清水は、下水道に放流する。
【0026】さて、以上のように構成された汚染物質の除去方法および除去装置によれば、地下水の流に対して、帯状吸着体10の面が直交するように設置しているので、油類Oを面に満遍なく吸着させることができ、地下水表面に浮遊している油類Oを簡単かつ確実に捕捉することが可能になる。
【0027】また、帯状吸着体10をエンドレス状に循環走行させて、地上側に離脱回収部14を設けているので、自動的に油類Oの除去,回収が行われ、手間が省力化されると同時にコストの低減も図れる。
【0028】さらに、帯状吸着体10は、油類Oを若干の水分とともに吸着するので、地下水の汲み上げ量は、従来の方法に比べて非常に少なくなり、処理に要する手間や時間が省力化されるとともに、処理設備の大型化も回避することができ、建設コストの低減も図ることができる。
【0029】なお、上記実施例で示した帯状吸着体10は、ベルト10aと吸着マット10bとを積層したものを例示したが、吸着マット10bが回転力の伝達に耐え得る強度を有していれば、ベルト10aを使用する必要はない。
【0030】また、離脱回収装置14の挟圧ローラ14aは、帯状吸着体10の表面に摺接するブラシを設け、ブラシの払拭により油類Oを離脱する構造でも良く、また、これらを併設する構造であってもよい。
【0031】さらに、上記実施例では、掘削孔18ないしは帯状吸着体10が、地下水の流と直交するように配置した場合を例示したが、本発明の実施は、これに限定されることはなく、地下水流と吸着体10とが交叉すればよい。
【0032】
【発明の効果】以上実施例で詳細に説明したように、本発明にかかる汚染物質の除去方法および除去装置によれば、効率良く汚染物質の除去,回収ができる。




 

 


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