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発明の名称 廃棄物処分場における集排水構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−192809
公開日 平成10年(1998)7月28日
出願番号 特願平8−351116
出願日 平成8年(1996)12月27日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】一色 健輔 (外2名)
発明者 小谷 克己 / 黒岩 正夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 廃棄物処分場の底部地盤面に敷設された遮水シート上に流出してくる浸出水や雨水を集排水するための構造であって、遮水シートの上面に形成された透水性アスファルト層と、この透水性アスファルト層の内部に配設された集排水管とからなることを特徴とする廃棄物処分場における集排水構造。
【請求項2】 前記透水性アスファルト層の上面には、目詰まり防止用のシート部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処分場における集排水構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物処分場における集排水構造に関し、特に、廃棄物処分場の底部地盤面に敷設された遮水シート上に流出してくる浸出水や雨水を集排水するための集排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物や一般廃棄物を投棄する例えば埋立形の廃棄物処分場は、自然の地形を利用したり地盤を掘削して造成された凹状の地盤の内部に、廃棄物を埋め立て貯留してゆくものであるが、埋め立てた廃棄物から浸出する汚水の地下浸透による環境汚染を防止するために、処分場の底部地盤に予め遮水工を実施することが義務付けられている。
【0003】かかる遮水工としては、従来より、経済性や遮水性の面から、例えば軟質の合成樹脂系あるいはゴム系の遮水シートを敷設することによって行なうものが知られている。
【0004】一方、このような遮水シートによる遮水工の上側には、処分場内に投棄された廃棄物から浸出してくる汚水や雨水等が流出してくることになるため、かかる浸出水や雨水をスムースに排除することを目的として、集排水設備が設けられることになる。
【0005】そして、このような集排水設備としては、一般に、図3に示すように、遮水シート30の上面に不織布等からなる保護マット31を敷設し、さらにこれの上方に透水層としての砂層32を設けるとともに、例えばこの砂層32の最も低い部分に介装するようにして、砕石33によって周囲を囲まれた有孔管等からなる集排水管34を配設したものが採用されている。
【0006】すなわち、このような集排水設備によれば、例えば廃棄物35から浸出した汚水は、砂層32に至った後、遮水シート30の敷設勾配に沿って集排水管34まで流下して集水され、さらに、この集排水管34の延長方向の勾配に沿って例えば排水ピット等の排出施設まで流下集積された後、廃棄物処分場の外部に排出処理されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の集排水設備によれば、遮水シート30の上面の透水層は砂層32によって形成されるが、このような砂層32は透水性が不十分であるとともに、降雨や風等によって流出したり飛散したりしやすいため、廃棄物35が投棄されてこれの下方に埋設されるまでの間、この砂層32を所定の厚さで保持しておくことが困難であり、また、長期的には廃棄物35中において流動するおそれがある。
【0008】すなわち、従来の集排水設備によれば、浸出水や雨水を効率良く集排水することができないばかりか、砂が流動した場合には細粒分により集排水管が目詰まりを生じてさらに集排水の効率が低下することになるという課題があった。
【0009】また、埋設前の砂層が降雨により流されると、そのたびに敷設作業をやり直す必要を生じるとともに、砂が流出したまま廃棄物を投棄すると、投棄した廃棄物によって遮水シートが損傷するおそれを生じることになるという課題があった。
【0010】さらに、砂層は、その敷設施工時や廃棄物の投入時に、重機によって遮水シートが損傷しないようにするために、50cm程度の厚さで形成する必要があるが、このような厚さの大きい砂層によって、処分場において処理できる廃棄物の量が減少することになるという課題があった。
【0011】そこで、この発明は、上記従来の課題に着目してなされたもので、遮水シートを保護しながら浸出水や雨水を効率良く集排水することができるとともに、透水層の流出や流動等を生じることがなく、また透水層の層の厚さを過大とすることなく設けることのできる廃棄物処分場における集排水構造を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を達成するためになされたもので、その要旨は、廃棄物処分場の底部地盤面に敷設された遮水シート上に流出してくる浸出水や雨水を集排水するための構造であって、遮水シートの上面に形成された透水性アスファルト層と、この透水性アスファルト層の内部に配設された集排水管とからなることを特徴とする廃棄物処分場における集排水構造にある。
【0013】ここで、上記記載において、透水性アスファルト層13は、例えば公知の排水性舗装に使用する、透水係数が1×10-2〜1×10-1cm/s程度となるように配合されたアスファルト混合物を使用することによって容易に形成することができる。
【0014】また、この発明の集排水構造は、透水性アスファルト層の上面に、さらに目詰まり防止用のシート部材を取り付けるようにすることが好ましい。
【0015】ここで、目詰まり防止用のシート部材としては、水は通過させるが固形分は通過させないような性質を備えるもので、例えば織布や不織布等を使用することができる。
【0016】そして、この発明の廃棄物処分場における集排水構造によれば、透水性アスファルト層は、処分場の底部地盤面に敷設された遮水シート上に、舗装工事に使用する種々の機械を使用して、所定の位置に配設された集排水管を巻き込むようにしながら、上述のように配合されたアスファルト混合物を例えば5〜10cm程度の厚さに敷き均して転圧することにより、容易に形成することができる。
【0017】また、このようにして形成された透水性アスファルト層は、その良好な透水性能によって安定して浸出水や雨水を集排水管まで流下させ、効率の良い集排水を可能とするとともに、廃棄物中において流動することがなく、遮水シートに対する良好な保護層として機能することになる。
【0018】さらに、形成された透水性アスファルト層は、降雨や強風によっても流出や飛散を生じないため、施工のやり直しや補修を特に必要とすることがないとともに、その優れた耐圧強度及び安定性によって、その厚さを過大にすることなくその上方における重機の走行を可能にする。
【0019】さらにまた、この発明の集排水構造は、透水性アスファルト層の上面に目詰まり防止用のシート部材を取り付ければ、透水性アスファルト層による透水性能を長期にわたって保持することが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の形態すなわち一実施例について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。この実施例にかかる集排水構造10は、図1に示すように、一例として山間部などにおける広大な敷地を凹状に掘削し、整地することによって造成した廃棄物処分場11の底部地盤面12に設けられ、この底部地盤面12に敷設された遮水シート14上に流出してくる、処分場11に投棄された廃棄物13から浸出する汚水や降雨による雨水等を集排水するために設けられたものである。
【0021】そして、この実施例の集排水構造10は、図2に拡大して示すように、遮水シート14の上面に形成された透水性アスファルト層15と、この透水性アスファルト層15の内部に配設された集排水管16とによって構成されている。
【0022】ここで、透水性アスファルト層15は、例えば公知の排水性舗装に使用する、例えば透水係数が1×10-2cm/s以上となるように配合されたアスファルト混合物を使用して形成することができ、遮水シート14上に接着剤としてのプライマー18を塗布した後、アスファルト混合物を、舗装工事に使用する種々の機械を使用して、所定の位置に配設された集排水管16を巻き込むようにしながら敷き均して転圧することにより、容易に形成されることになる。
【0023】なお、遮水シート14は、従来の遮水シート14の敷設作業と同様の方法で、敷き均した保護砂17の上面に、例えば複数のシート部材を溶着により接合一体化して敷設施工されることになる。
【0024】また、この実施例によれば、透水性アスファルト層15は、集排水管16の配設位置に向かって傾斜するように形成されていることにより、透水性アスファルト層15に至った浸出水や雨水がこの勾配によって集排水管16にスムースに流下してゆくようになっている。
【0025】一方、集排水管16は、直径50mm程度の大きさの、周面に多数の孔が形成された、例えば塩化ビニル製やステンレス製等の耐食性に優れるとともに透水性アスファルト層15の転圧荷重に耐える強度を有する有孔管からなり、廃棄物処分場11の底面領域を分割するようにして複数並行に配設されるとともに、処分場11に設置された排水ピットに向かって傾斜するように配設されることにより、集排水管16に集水された浸出水や雨水を排水ピットに向かってスムースに流下させ、これらを容易に排出処理することができるようになっている。
【0026】また、この実施例によれば、透水性アスファルト層15の表面には、さらに、シート状の不織布19が、目詰まり防止用のシート部材として取り付けられている。すなわち、かかる不織布19は、止め金具などを用いて透水性アスファルト層15の表面を覆って容易に取り付けることができるとともに、かかる不織布19が取り付けられることにより、透水性アスファルト層15の透水性能が長期にわたって保持されることになる。
【0027】そして、この実施例の廃棄物処分場における集排水構造によれば、透水性アスファルト層15が、その良好な透水性能によって安定して浸出水や雨水を集排水管16まで流下させ、効率の良い集排水を可能とするとともに、この透水性アスファルト層15は、廃棄物13中において流動することがなく、遮水シート14に対する良好な保護層として機能することになる。
【0028】さらに、形成された透水性アスファルト層15は、降雨や強風によっても流出したり飛散したりしないため、施工のやり直しや補修を特に必要とすることがないとともに、その優れた耐圧強度及び安定性によって、その厚さを特に大きくすることなく、廃棄物13を投棄する際などにおける重機の走行を可能にする。
【0029】さらにまた、集排水管16に空気を積極的に送り込むことができ、これによって透水性アスファルト層15を介して空気を廃棄物13中に供給すれば、廃棄物13を好気状態に保って廃棄物13の分解の促進を図ることができる。
【0030】なお、この発明は、上記実施例の実施の態様のものに限定されるものではなく、各請求項に記載された構成の範囲内において種々に変更して採用することができる。例えば、透水性アスファルト層の目詰まり防止対策として、必ずしも表面に不織布19を取り付ける方法を採用する必要はない。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の廃棄物処分場における集排水構造によれば、遮水シートの上面に形成された透水性アスファルト層と、この透水性アスファルト層の内部に配設された集排水管とによって構成されるので、遮水シートを保護しながら浸出水や雨水を効率良く集排水することができるとともに、透水層の流出や流動等を生じることがなく、また透水層の層の厚さを過大とすることなく設けることができる。
【0032】また、この発明の集排水構造は、透水性アスファルト層の上面に目詰まり防止用のシート部材を取り付ければ、透水性アスファルト層による透水性能を長期にわたって保持することができる。




 

 


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