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発明の名称 廃棄物処分場およびその構築工法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−118603
公開日 平成10年(1998)5月12日
出願番号 特願平8−282177
出願日 平成8年(1996)10月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】松本 雅利
発明者 石田 道彦 / 黒岩 正夫 / 嶽本 政宏 / 小谷 克己
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 下端が不透水層または遮水性の底版で閉塞された遮水性の外連壁と、この外連壁の内側に間隔を隔てて設けられた遮水性の内連壁と、前記内連壁の内側を掘削した後に、その下端側を閉塞するように設けられた遮水性の底版とを備え、前記内連壁と底版とで隔成された凹所内に廃棄物を投棄する廃棄物処分場であって、前記外および内連壁間の水位と前記廃棄物の水位とを検出する水位センサを設置し、これらの水位センサの検出値に基づいて前記外,内連壁間の水位が前記廃棄物の水位よりも常時高くなるように給排水する制御装置を設けたことを特徴とする廃棄物処分場。
【請求項2】 地上から所定の間隔を隔てて、水平断面が閉塞された形状の遮水性外,内連壁を形成し、前記内連壁の内部を掘削した後に、この内連壁の下端側を閉塞するようにして遮水性の底版を形成し、前記内連壁と底版とで隔成された凹所内に廃棄物を投棄する廃棄物処分場であって、前記外連壁は、その下端が不透水層に到達するように形成するか、または、内部を掘削した後に底版を形成して、前記外連壁の下端側を遮水閉塞するようにし、前記外,内連壁間の水位が前記廃棄物の水位よりも常時高くなるように給排水することを特徴とする廃棄物処分場の構築工法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山間部などに構築される内陸型の廃棄物処分場およびその構築工法に関し、特に、その遮水性の改良技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】汚染土などの産業廃棄物や家庭廃棄物の埋立て処分場として、内陸型の処分場が知られており、この種の処分場には、山間の谷部を堰止めて遮水工を施した凹部を形成し、この凹部内に廃棄物を投棄する方式、あるいは、平地部を掘削して遮水工を施した凹部を形成し、この凹部内に廃棄物を投棄する方式がある。
【0003】このような方式の廃棄物処分場では、遮水工としては、例えば、凹部の内面に合成ゴムや合成樹脂製の遮水シートを敷設する方法や、鉄筋コンクリート製の地中連続壁を不透水層まで構築する方法などが採用されている。
【0004】ところが、このような従来の遮水工には、以下に説明する技術的な課題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の遮水シートや地中連続壁の遮水性は、内部の汚染水の浸出を完璧に止めることができず、極わずかづつではあるが、汚染水が浸出し、周辺の地下水を汚染するという問題があった。
【0006】このような汚染水の浸出は、外部の地下水位が低下し、内部の水位よりも小さくなると、より一層顕著になる。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、外部の地下水位の変動にかかわらず、汚染水の浸出を防止することができる廃棄物処分場およびその構築工法を提供することにある。
【0008】また、別の目的として、汚染水の浸出が容易に検出することができる廃棄物処分場およびその構築工法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、下端が不透水層または遮水性の底版で閉塞された遮水性の外連壁と、この外連壁の内側に間隔を隔てて設けられた遮水性の内連壁と、前記内連壁の内側を掘削した後に、その下端側を閉塞するように設けられた遮水性の底版とを備え、前記内連壁と底版とで隔成された凹所内に廃棄物を投棄する廃棄物処分場であって、前記外および内連壁間の水位と前記廃棄物の水位とを検出する水位センサを設置し、これらの水位センサの検出値に基づいて前記外,内連壁間の水位が前記廃棄物の水位よりも常時高くなるように給排水する制御装置を設けた。また、本発明は、地上から所定の間隔を隔てて、水平断面が閉塞された形状の遮水性外,内連壁を形成し、前記内連壁の内部を掘削した後に、この内連壁の下端側を閉塞するようにして遮水性の底版を形成し、前記内連壁と底版とで隔成された凹所内に廃棄物を投棄する廃棄物処分場であって、前記外連壁は、その下端が不透水層に到達するように形成するか、または、内部を掘削した後に底版を形成して、前記外連壁の下端側を遮水閉塞するようにし、前記外,内連壁間の水位が前記廃棄物の水位よりも常時高くなるように給排水するようにした。このように構成された廃棄物処分場およびその構築工法によれば、外,内連壁間の水位が廃棄物の水位よりも常時高くなるように給排水するので、外部の地下水位が変動したとしても、廃棄物からの汚染水が外連壁を介して、外部に浸出することが防げる。また、外,内連壁間に給排水している水を検査することにより、汚染水の浸出の有無が簡単に判る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1は、本発明にかかる廃棄物処分場の一実施例を示している。同図に示す廃棄物処分場は、平地部に構築した内陸型のものであって、外連壁10と、内連壁12とを有している。
【0011】外,内連壁10,12は、地中連続壁工法により形成された鉄筋コンクリート製の遮水壁であり、水平断面が閉塞された角形,円形,楕円形などに形成され、内連壁12は、外連壁10の内側に沿って、所定間隔を隔てた同一形状に形成されている。
【0012】この実施例の場合には、外連壁10は、地盤14中の不透水層16に下端が到達する深度まで形成されていて、遮水閉塞されている。一方、内連壁12は、不透水層16の上方の透水層18にその下端が位置している。
【0013】内連壁12で囲撓された内部は、その下端側まで根切り掘削され、掘削後に内連壁12の下端側を閉塞するようにして遮水性の底版20が形成され、内連壁12と底版20とで隔成された凹所22内に廃棄物24が投棄される。
【0014】外,内連壁10,12で囲まれた部分は、所定深度まで掘削し、多孔質パイプ26を設置して、透水性の砕石やプラスチック屑を充填することにより埋め戻されている。
【0015】なお、この場合、外,内連壁10,12で囲まれた部分の全部を掘削することなく、パイプ26の設置用孔を掘削し、掘削した孔内にパイプ26を設置して、その外周を埋め戻すようにしてもよい。
【0016】このような構造の廃棄物処分場では、外,内連壁10,12間の水位が、廃棄物24の水位よりも常時高くなるように制御装置28によりコントロールされる。
【0017】制御装置28には、外,内連壁10,12間の水位を検出する第1水位センサ30と、廃棄物24の水位を検出する第2水位センサ32とが接続されているとともに、パイプ26に水を給排水する給水及び排水ポンプ34,36が接続されている。
【0018】制御装置28で行われる具体的な制御は、第1および第2水位センサ30,32の検出信号に基づいて、廃棄物24の水位が外,内連壁10,12間よりも高い場合には、給水ポンプ34を駆動して、パイプ26に水を供給して、外,内連壁10,12間の水位を上昇させる。
【0019】また、外,内連壁10,12間の水位が、廃棄物24の水位よりも高いが、両者の水位に大きな差がありすぎると、外,内連壁10,12間から内部に水が侵入するので、このような場合には、排水ポンプ36を駆動して、外,内連壁10,12間から水を排出して、両者間の水位差を適正に保つことである。
【0020】外,内連壁10,12間の水位をこのようにコントロールすると、外部の地下水位の変動にかかわらず、外,内連壁10,12間側の水位が内部よりも高くなり、圧力差の関係から、廃棄物24側から汚染水が外連壁10の外側に浸出することを確実に防止することができる。
【0021】また、万一廃棄物24側から汚染水が浸出した場合にも、外,内連壁10,12間に給排水している水を検査することにより、汚染水の浸出の有無が簡単に判り、その後の対策を迅速に行える。
【0022】次ぎに、上記構成の廃棄物処分場の構築工法について、図2および図3に基づいて説明する。廃棄物処分場の構築では、まず、図2に示すように、地盤14中に外および内連壁10,12が地中連続壁工法により形成される。
【0023】外および内連壁10,12は、いずれも遮水性のものであって、矩形状の溝孔を掘削して、鉄筋篭を建込み、コンクリートを打設して、これを硬化させることで形成される。
【0024】外および内連壁10,12は、水平断面が閉止した形状に形成され、外連壁10は、下端が地盤14中の不透水層16に達する深度まで形成されるとともに、内連壁12は、下端が不透水層16に到達することなく、その上方の透水層18の深度まで形成される。
【0025】外および内連壁10,12の形成が終了すると、図3に示すように、内連壁12で囲撓された内部の根切り掘削が、内連壁12の下端側まで行われる。この根切り掘削が終了すると、内連壁12の下端側を閉塞するようにして底版20が形成される。
【0026】この底版20は、遮水性のものであり、鉄筋コンクリートで所定の厚みに形成される。内連壁12の内部の根切り掘削と同時ないしは底版20の形成の終了後に、外,内連壁10,12間の掘削が行われる。
【0027】そして、外,内連壁10,12間の掘削が所定深度まで行われると、外,内連壁10,12間に多孔質パイプ26を所定の間隔を隔てて複数設置する。パイプ26の外側と孔壁間に透水性の砕石やプラスチック屑を充填することにより埋め戻しが行われる。
【0028】廃棄物24は、内連壁12と底版20で囲撓された凹所22内に順次投棄され、外,内連壁10,12間に第1水位センサ30を設置するとともに、凹所22内に第2水位センサ32を設置し、外,内連壁10,12間の水の水位が、廃棄物24の水位よりも常時高くなるようにパイプ26を介して、給排水が行われる。
【0029】さて、以上のように構成された廃棄物処分場およびその構築工法によれば、外,内連壁10,12間の水位が廃棄物24の水位よりも常時高くなるように給排水するので、外部の地下水位が変動したとしても、廃棄物24の汚染水が外連壁10を通過して、外部に浸出することを確実に防止することができる。
【0030】また、外,内連壁10,12間に給排水している水を検査することにより、汚染水の浸出の有無が簡単に判る。
【0031】図4および図5は、本発明にかかる廃棄物処分場およびその構築工法の他の実施例を示しており、上記実施例と同一若しくは相当する部分に同符号を付して、その説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。
【0032】同図に示した実施例は、地盤14中の不透水層の深度が非常に深く、外連壁10の下端側を不透水層まで形成することが困難な場合に採用される。
【0033】この実施例の廃棄物処分場では、長方形状などに形成された外,内連壁10,12と、前述した実施例の不透水層18に相当する第1底版20aと、底版20に相当する第2底版20bとを有している。
【0034】第1および第2底版20a,20bは、それぞれ遮水性のものであり、第1底版20aは、外,内連壁10,12の双方の下部側を遮水閉塞するように形成されている。第2底版20bは、第1底版20aの上方にあって、内連壁12の下部側を遮水閉塞するように形成されている。
【0035】第1および第2底版20a,20b間には、内連壁12の長手方向に沿って2本の第1仕切り壁38が、等間隔で設けられていて、第1,第2底版20a,20b間の部分を3つのゾーンi〜iiiに区画している。また、この第1仕切り壁38の延長線上には、外,内連壁10,12間に位置する第2仕切り壁40が設けられている。
【0036】第2仕切り壁40は、内連壁12の短手方向の両端にも設けられていて、外,内連壁10,12間の領域は、仕切り壁40により8つのゾーンiv〜xiに区画されている。
【0037】内連壁12の短手方向には、複数の貫通孔42が設けられていて、この貫通孔42により、ゾーンiとゾーンviおよびxiとが連通し、ゾーンiiとゾーンviiおよびxとが連通し、ゾーンiiiとゾーンviiiおよびixとが連通している。
【0038】この結果、内連壁12の外周に形成された凹状の部分がゾーンi,ii,iii,vi,vの5つの領域に区画されている。各ゾーンi,ii,iii,vi,vは、仕切り壁40を形成する前に掘削され、パイプ26を設置して、パイプ26の外側は、砕石などにより埋め戻されている。
【0039】この実施例の場合には、各ゾーンi,ii,iii,vi,vにそれぞれ第1水位センサ30が設置されるとともに、各ゾーンi,ii,iii,vi,vに給排水ポンプが設置され、廃棄物24の水位を検出する第2センサ32を設置して、外,内連壁10,12間に区画されたゾーンi,ii,iii,vi,v内の水位が、廃棄物24の水位よりも常時高くなるように、個別に制御される。
【0040】このように構成された廃棄物処分場においても上記実施例と同等の作用効果が得られるとともに、本実施例では、区画されたゾーンi,ii,iii,vi,vの給排水を検査することにより、内連壁12のどの部分から汚染水が浸出しているかが判り、その後の補修対策に役立てることができる。
【0041】この実施例の廃棄物処分場を構築する際には、所定深度まで外,内連壁10,12を地中連続壁工法で形成したのち後に、外,内連壁10,12間および内連壁12内を掘削し、第1底版20aおよび第1仕切り壁38,第2底版20bの順に形成し、ゾーンi〜iii内を掘削した後に、第2仕切り壁40を形成して、パイプ26を設置して、その外側を砕石などにより埋め戻せばよい。
【0042】そして、廃棄物24を投棄した後に、外,内連壁10,12間に区画されたゾーンi,ii,iii,vi,v内の水位が、廃棄物24の水位よりも常時高くなるように制御すると、不透水層が非常に深い場合でも、外部に汚染水が浸出することがない処分場を構築することができる。
【0043】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、本発明にかかる廃棄物処分場およびその構築工法によれば、汚染水の外部浸出を確実に防止することができる。




 

 


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