米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> ダイキン工業株式会社

発明の名称 空気浄化用触媒構造体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−277365
公開日 平成10年(1998)10月20日
出願番号 特願平9−86636
出願日 平成9年(1997)4月4日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】前田 弘 (外2名)
発明者 宇佐見 禎一 / 香川 謙吉 / 川添 政宣
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 空気中の臭気成分又は有害成分を吸着する吸着剤が担持された吸着板(8)と、上記吸着板(8)をその中心に回転中心をおいて回転させる回転駆動手段(9)と、上記吸着板(8)の吸着面の一部を上記吸着剤の再生のために覆い残部を空気中の臭気成分又は有害成分の吸着のために露出させ且つ該吸着板(8)の回転を許容するように該吸着板(8)に被せられたカバー(11)とを備え、上記吸着板(8)又は上記カバー(11)内に、該カバー(11)内に回転移動した吸着面をその吸着剤の再生のために加熱する発熱体(15)と、該吸着剤に吸着された臭気成分又は有害成分を分解するための触媒体(16)とが設けられていることを特徴とする空気浄化用触媒構造体。
【請求項2】 請求項1に記載されている空気浄化用触媒構造体において、上記吸着板(8)が円板状に形成され、上記カバー(11)が、上記吸着板(8)の前後の吸着面の一部を覆うように該吸着板(8)の中心側から周辺に向かってそれぞれ扇形に広がった前後の相対する扇形部と、該両扇形部の先端同士をつないで吸着板(8)の周面の一部を覆う周壁部とを備えてなることを特徴とする空気浄化用触媒構造体。
【請求項3】 請求項1に記載されている空気浄化用触媒構造体において、上記カバー(11)の内壁面に上記発熱体(15)が設けられていることを特徴とする空気浄化用触媒構造体。
【請求項4】 請求項1に記載されている空気浄化用触媒構造体において、上記カバー(11)の内壁面に上記触媒体(16)が設けられていることを特徴とする空気浄化用触媒構造体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の臭気成分又は有害成分を捕捉して分解除去する空気浄化用触媒構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】空気中の臭気成分又は有害成分を除去するために、該臭気成分又は有害成分を吸着する吸着剤と、該吸着剤から脱離する臭気成分又は有害成分を分解する触媒と、吸着剤及び触媒を加熱する発熱体とを組み合わせてなる触媒構造体を空気浄化装置、冷蔵庫、エアコンディショナー等に組み込む、という技術は一般に知られている。この場合、吸着剤は、発熱体による加熱によって臭気成分又は有害成分を脱離することによって再生されることになる。
【0003】例えば特開平5−146683号公報には、基材の表面に、吸着剤として働くゼオライト及び活性アルミナを担体として、これに触媒として働く白金族金属を担持させてなる触媒層を形成し、基材の背面側に発熱体を配置してなる空気浄化用触媒構造体が記載されている。これは、室内の臭気成分をゼオライト及び活性アルミナによって吸着し、吸着能力の限界近くになったときに触媒層を加熱することによって臭気成分を酸化分解することにより、これを再生するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の空気浄化用触媒構造体は、吸着剤と触媒とからなる吸着・触媒体、が臭気成分を吸着させる場所におかれたまま状態で発熱体によって加熱されるから、例えば冷房している室内など温度がコントロールされている空間での使用には適さない。すなわち、冷房している中で吸着・触媒体を加熱することになるから、その加熱効率が悪く、温度を速やかに上昇させることができないとともに、冷房と加熱とを同時に行なうことになるからエネルギーのロスが大きくなる。一方、上記エネルギーロスを少なくするために、吸着・触媒体の表面積を小さくすると、必要な脱臭能力を確保することができなくなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような課題に対して、吸着剤によって空気中の臭気成分又は有害成分を吸着させる吸着部と、該吸着剤を加熱によって再生する再生部とを分離し、且つ該吸着剤を吸着部と再生部との間で移動させるようにすれば、吸着剤の吸着面積を大きくしても、上記加熱効率の向上及びエネルギーロスの低減を図ることができることを見出だして、本発明を完成したものである。
【0006】すなわち、この出願の発明に係る空気浄化用触媒構造体は、空気中の臭気成分又は有害成分を吸着する吸着剤が担持された吸着板(8)と、上記吸着板(8)をその中心に回転中心をおいて回転させる回転駆動手段(9)と、上記吸着板(8)の吸着面の一部を上記吸着剤の再生のために覆い残部を空気中の臭気成分又は有害成分の吸着のために露出させ且つ該吸着板(8)の回転を許容するように該吸着板(8)に被せられたカバー(11)とを備え、 上記吸着板(8)又は上記カバー(11)内に、該カバー(11)内に回転移動した吸着面をその吸着剤の再生のために加熱する発熱体(15)と、該吸着剤に吸着された臭気成分又は有害成分を分解するための触媒体(16)とが設けられていることを特徴とする。
【0007】なお、臭気成分としては、例えばアンモニア、アセトアルデヒド、トリメチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水素等があり、有害成分としては、CO、NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)等ある。また、この明細書において、「臭気成分又は有害成分」とは、そのいずれか一方の1種類のみを対象とする場合、そのいずれか一方の複数種類を対象とする場合、並びに臭気成分及び有害物質の双方を対象とする場合を含む。すなわち、ここでいう「又は」は少なくとも一方を対象とする、という意味である。
【0008】当該発明の場合、上記吸着板(8)のカバー(11)から露出した部分を空気に晒すことによって、該空気中の臭気成分又は有害成分を該露出部の吸着剤に吸着させ、該空気を浄化することができる。一方、上記吸着板(8)のカバー(11)によって覆われた部分は、これを発熱体によって加熱することによって該部分の吸着剤から臭気成分又は有害成分を脱離させて該吸着剤を再生することができ、脱離した臭気成分又は有害成分は触媒を利用して分解することによって、カバー(11)から洩れ出ることを避けることができる。
【0009】すなわち、吸着板(8)をカバー(11)によって、吸着剤に空気中の臭気成分又は有害成分を吸着させる部分と、吸着剤を再生させる部分とに区画したから、吸着剤の再生の際に、吸着板(8)の臭気成分又は有害成分の吸着のために空気に晒される部分を無駄に加熱する必要がなくなって、再生のための加熱効率が高くなる。また、このように吸着板(8)の空気に晒す部分を加熱する必要がないから、この空気に晒す部分の吸着面を広くしても、熱エネルギーのロスの問題はなく、吸着能力の向上が図れる。
【0010】また、吸着板(8)の一部の再生と、その残部による臭気成分又は有害成分の吸着とを同時並行的に行なうことができ、吸着板(8)を回転駆動手段(9)によって定期的に所定角度ずつ回転移動させることによって、これを連続的に使用することができる。
【0011】上記吸着板(8)については、これを円板状に形成することができ、その場合、上記カバー(11)については、上記吸着板(8)の前後の吸着面の一部を覆うように該吸着板(8)の中心側から周辺に向かってそれぞれ扇形に広がった前後の相対する扇形部と、該両扇形部の先端同士をつないで吸着板(8)の周面の一部を覆う周壁部とを備えてなるものにすればよい。
【0012】吸着剤としては、例えば、ゼオライトやシリカゲル、活性アルミナ、活性炭繊維等を用いることができ、触媒としては、例えば、活性アルミナ、セリア、ジルコニア、チタニア、シリカ、酸化亜鉛、酸化ランタン、酸化プラセオジム、ゼオライト、活性炭等から選ばれた1種以上の担体に、Ag、Cu、Pd、Pt、Mn、Ni、Co、Zn等のうちから選ばれた1種以上を担持させることによって構成することができる。
【0013】上記触媒については、上記吸着板(8)に設けてもよく、上記カバー(11)の内壁面に設けてもよい。上記触媒を吸着板(8)に設ける場合には、該吸着板(8)に上記吸着剤と触媒とを同心円上に交互に配置したり、周方向に交互に現われるように配置したり、両者を層状に配置したり、あるいは両者を混合して設けることができ、さらには、吸着剤を担体としてこれに上記Ag等の金属触媒成分を担持させるようにしてもよい。
【0014】上記発熱体については、上記カバー(11)の内壁面に設けることができ、また、上記吸着板(8)に設けることもできる。吸着板(8)に発熱体を設ける場合には、互いに独立した複数の電熱線を各々吸着板(8)の中央を中心として放射状に設け、上記カバー(11)内に回転移動した電熱線のみに通電されるように、該カバー(11)に各電熱線の端子に選択的に接続される通電用の接続端子を設けるようにすればよい。
【0015】上記吸着剤を再生するときの加熱は、一般には該吸着剤から臭気成分又は有害成分を脱離させることに働き、また、触媒を活性化させて臭気成分又は有害成分の分解を促進することに働くが、吸着剤と触媒とを混合して用いる場合や、吸着剤を担体としてこれに触媒成分を担持した場合においては、吸着剤上において触媒による臭気成分又は有害成分の分解が進行する。
【0016】上記吸着板(8)に関しては、これに通気性をもたせて空気がその表裏に通り抜けるようにすることができる。もちろん、吸着板(8)を非通気性としてその周囲を空気が流れるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】従って、この出願の発明によれば、吸着剤が担持された吸着板(8)を回転駆動手段によって回転させるようにし、該吸着板(8)の吸着面の一部を覆うカバー(11)を設けて、該吸着板(8)又は上記カバー(11)内に、該カバー(11)内に回転移動した吸着面をその吸着剤の再生のために加熱する発熱体と、該吸着剤に吸着された臭気成分又は有害成分を分解するための触媒とを設けたから、吸着剤の再生の際に、吸着板(8)の空気浄化のために空気に晒される部分を無駄に加熱する必要がなくなって、その再生のための加熱効率が高くなり、熱エネルギーロスを避けながら、吸着面を広くしてその吸着能力の向上を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>本形態については図1乃至図3に示されている。図1において、1は空気清浄機であり、これは、室内空気を取り入れ臭気成分又は有害成分を吸着除去し清浄にした状態で吹き出す空気流路(2)を備えている。空気流路(2)の空気取入口(3)は空気清浄機(1)の前面に開口し、空気吹出口(4)は空気清浄機の後面に開口している。空気流路(2)には、その上流側からプレフィルタ(前置きフィルタ)(5)、触媒構造体(6)、送風ファン(7)が順に設けられている。
【0019】上記プレフィルタ(5)は、室内空気の浮遊物質を除去するためのものであり、目の細かい網、不織布等によって形成されている。
【0020】触媒構造体(6)は、空気中の臭気成分又は有害成分を吸着する円板状の吸着板(8)と、該吸着板(8)を回転駆動する減速機付きモータ(9)と、該吸着板(8)の一部を覆うカバー(11)とを備えている。吸着板(8)は、ゼオライト等の吸着剤をバインダによって固めて円板状に成形したものであり、空気が前後に通り抜ける通気性を有する。モータ(9)は、空気流路(2)の上壁にブラケット(12)によって支持されており、その出力軸(13)に吸着板(8)の中心が結合されている。
【0021】カバー(11)は、図2及び図3にも示すように、吸着板(8)の前面の一部及び後面の一部を覆うように吸着板(8)の中心側から周辺に向かってそれぞれ扇形に広がった前後の相対する四半円状の扇形部と、該両扇形部の先端同士をつないで吸着板(8)の周面の一部を覆う周壁部とを備えてなる断面コ字状のものであり、空気流路(2)の上壁に支持されている。このカバー(11)の内壁面には断熱材(14)が張られている。そして、このカバー(11)の内部に発熱体(15)と触媒板(16)とが設けられている。
【0022】発熱体(15)は、カバー(11)の扇形部に倣った扇形板状に形成されていて、通電によって発熱するものであり、カバー(11)の扇形部の内面に沿って設けられている。触媒板(16)は、矩形状の基板に触媒体(活性アルミナ等の母材にAg等の金属触媒成分を担持させたもの)を担持させたものであり、発熱体(15)の内側に設けられている。
【0023】従って、上記送風ファン7を駆動すると、室内空気は、上記空気流路(2)の空気取入口(3)から吸い込まれ、浮遊成分がプレフィルタ(5)によって除去されて吸着板(8)に達する。そこで、空気中の臭気成分又は有害成分は、吸着板(8)のカバー(11)から露出した部分の吸着剤によって吸着除去され、空気吹出口(4)から清浄になった空気が再び室内に吹き出されることになる。
【0024】一方、上記吸着板(8)のカバー(11)に覆われた部分は、発熱体(15)の作動による発熱によって加熱される。これにより、当該部位の吸着剤は臭気成分又は有害成分を脱離して再生される。触媒板(16)も発熱体(15)によって加熱されて活性を発現する状態になっており、上記吸着剤から脱離する臭気成分又は有害成分は触媒板(16)上で分解される。吸着板(8)の加熱はカバー(11)内で行なわれるから、その熱が空気流路(2)に洩れることが少なく、加熱効率が高くなる。また、臭気成分又は有害成分の触媒による分解もカバー(11)内で行なわれるから、臭気成分又は有害成分が空気流路(2)に洩れることが防止される。
【0025】上記送風ファン(7)及び発熱体(15)を作動状態とし、上記モータ(9)よって上記吸着板(8)を一定時間毎に90度ずつ回転させるようにすれば、吸着板(8)の吸着剤を再生しながら、該再生された吸着剤を利用して空気流路(2)に流入する空気の浄化を行なうことができる。
【0026】<実施形態2>本形態については図4乃至図6に要部のみを示す。すなわち、カバー(11)の後側の扇形部の中心側がモータ(9)の周面に結合され、また、前側の扇形部の中心側は軸受(17)に結合されている。発熱体(15)、触媒板(16)及び断熱材(図示省略)については実施形態1と同様である。
【0027】従って、本形態の場合は、吸着板(8)、減速機付きモータ(9)、カバー(11)、発熱体(15)、触媒板(16)、断熱材、及び軸受(17)を一体になった一つの部品として取扱うことができるから、空気浄化機への組付が容易になる。
【0028】なお、上記各実施形態は、いずれも室内空気を浄化するための空気清浄機に関するものであるが、エアコンデショナー(例えば、クーラー)に本発明に係る空気浄化用触媒構造体を組み込んで、室内空気の脱臭を行なうことができ、また、化学工場等で発生するガス状の有害物質を吸着・分解することにも本発明は利用することができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013