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発明の名称 電気集塵エレメント
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−99719
公開日 平成10年(1998)4月21日
出願番号 特願平8−259813
出願日 平成8年(1996)9月30日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】亀井 弘勝 (外1名)
発明者 河内山 泰彦 / 榎田 達海 / 茂木 完治
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】一対の片持ち状の挟持部材(23)を有するイオン化部(20)と、このイオン化部(20)の両挟持部材(23)間に取り外し可能に装着される集塵部(30)と、イオン化部(20)の少なくとも一方の挟持部材(23)に設けられ、集塵部(30)の所定部と接触する電極部(50)とを備えた電気集塵エレメント(5) において、各挟持部材(23)と、これに隣接する集塵部(30)の端部とにそれぞれ係合して両者を互いに固定する少なくとも一対の固定手段(60)を備え、各固定手段(60)は、挟持部材(23)および集塵部(30)の端部の少なくとも一方に対して離脱可能に引っ掛け係合する引っ掛け係合部(62a) を有することを特徴とする電気集塵エレメント。
【請求項2】請求項1記載の電気集塵エレメントにおいて、固定手段(60)は、引っ掛け係合部(62a) を操作するための指により操作可能な揺動レバー(61)と、揺動レバー(61)によってその一部を構成されるトグル機構を含むことを特徴とする電気集塵エレメント。
【請求項3】請求項1または2に記載の電気集塵エレメントにおいて、固定手段(60)は、集塵部(30)に設けられ、挟持部材(23)の端部に対して引っ掛け係合し、引っ掛け係合を解除した状態の固定手段(60)を集塵部(30)に所定の姿勢で保持できる保持手段(33g) をさらに備えたことを特徴とする電気集塵エレメント。
【請求項4】請求項3に記載の電気集塵エレメントにおいて、上述の所定の姿勢では、固定手段(60)は、集塵部(30)の外形から突出しないことを特徴とする電気集塵エレメント。
【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の電気集塵エレメントにおいて、引っ掛け係合部(62a) は、電極部(50)と一体に形成された部材(52)と引っ掛け係合することを特徴とする電気集塵エレメント。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】イオン化部と集塵部とが一体化された電気集塵エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気集塵エレメントには、所定の空気流路中の空気中の塵埃を帯電させるイオン化部と、帯電された塵埃を捕集する集塵部とが備えられて、これらイオン化部と集塵部との両者が一体化されたものがある。両者の間の接続は、例えば、イオン化部に一対の片持ち状の挟持部材が設けられ、その間に集塵部を挟持するようにねじ止め固定されていた。また、上述の挟持部材に電極部が設けられ、この電極部と集塵部の所定部とが互いに接触することによって、集塵部は電気的に接続されていた。
【0003】また、通常、電気集塵エレメントは、メンテナンスに際して、丸ごと、洗浄されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、集塵エレメントを、常に丸ごと洗浄する必要はない。というのは、一般に、イオン化部と集塵部とでは、それぞれの汚れの程度は異なる。例えば、洗浄作業の間隔で比較すると、イオン化部で半年に一回、集塵部で1月に一回程度である。従って、イオン化部と集塵部の洗浄は、その汚れの程度に応じて行うのが、メンテナンスの作業にとって好ましく、そのためにイオン化部と集塵部とが分離できれば好ましい。
【0005】しかしながら、両者はねじで固定されているため、両者を分離する作業は面倒であった。また、イオン化部と集塵部とを固定するための雌ねじを形成する部材が樹脂材の場合には、ねじを締めたり、緩めたりを繰り返すと、ねじが破壊されてしまうことが想定される。その結果、片持ち状の挟持部材が集塵部との反力によって撓み、電極部での集塵部への電気的接続が確実に行えなくなる虞がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、電極部での電気的接続を確実に行え、且つイオン化部と集塵部とを簡単に着脱できる電気集塵エレメントを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に係る発明の電気集塵エレメントは、一対の片持ち状の挟持部材を有するイオン化部と、このイオン化部の両挟持部材間に取り外し可能に装着される集塵部と、イオン化部の少なくとも一方の挟持部材に設けられ、集塵部の所定部と接触する電極部とを備えた電気集塵エレメントにおいて、各挟持部材と、これに隣接する集塵部の端部とにそれぞれ係合して両者を互いに固定する少なくとも一対の固定手段を備え、各固定手段は、挟持部材および集塵部の端部の少なくとも一方に対して離脱可能に引っ掛け係合する引っ掛け係合部を有することを特徴とする。
【0008】この構成によれば、以下の作用を奏する。すなわち、挟持部材と集塵部とが固定手段によって固定されるので、片持ち状の挟持部材の撓み等による電極部と集塵部の所定部との間の離間を防止でき、電極部での電気的接続を確実に確保することができる。電極部としては、例えば、集塵部への給電端子や、アース端子等が含まれ、電気集塵エレメントは、イオン化部で空気流路中の塵埃を帯電させ、集塵部で帯電された塵埃を捕集できる。
【0009】また、引っ掛け係合部を引っ掛け係合することによって、挟持部材および集塵部の両者を互いに固定でき、また、引っ掛け係合を離脱させることによって、両者を互いに分離することができる。その結果、ねじ締結に比べて簡単にイオン化部と集塵部とを着脱することができる。従って、イオン化部と集塵部とを分離して別々に洗浄し易く、汚れの程度に応じて両者をメンテナンスすることができる。特に、イオン化部と比較してメンテナンス頻度が、例えば、5〜6倍と高い集塵部のみを取り外して洗浄することができる。
【0010】請求項2にかかる発明の電気集塵エレメントは、請求項1記載の電気集塵エレメントにおいて、固定手段は、引っ掛け係合部を操作するための指により操作可能な揺動レバーと、揺動レバーによってその一部を構成されるトグル機構を含むことを特徴とする。この構成によれば、請求項1にかかる発明の作用に加えて、以下の作用を奏する。すなわち、トグル機構により、揺動レバーがある点を過ぎると、揺動レバーにかかる反力は逆向きになり、揺動レバーをセルフロックすることができる。その結果、引っ掛け係合部の引っ掛け係合状態は確実に保持されて、電極部は導通を確実に確保することができる。
【0011】また、揺動レバーを指で操作することによって、工具を使用せずに引っ掛け係合部の引っ掛け係合を着脱でき、より一層簡単にイオン化部と集塵部とを着脱することができる。従って、イオン化部と集塵部の両者をより一層メンテナンスし易い。ここで、トグル機構としては、集塵部に回動支持された揺動レバーと、揺動レバーの回動中心から所定距離離れて揺動レバーに回動支持された引っ掛け係合部とによって構成されたトグル機構を例示することができる。
【0012】請求項3にかかる発明の電気集塵エレメントは、請求項1または2に記載の電気集塵エレメントにおいて、固定手段は、集塵部に設けられ、挟持部材の端部に対して引っ掛け係合し、引っ掛け係合を解除した状態の固定手段を集塵部に所定の姿勢で保持できる保持手段をさらに備えたことを特徴とする。この構成によれば、請求項1または2にかかる発明の作用に加えて、固定手段は、引っ掛け係合を解除された状態で、集塵部に取り付けられている。このとき、固定手段は、所定の姿勢で保持されるので、電気集塵エレメントを取り扱う際に不用意に動かず、邪魔になり難く、電気集塵エレメントをより一層メンテナンスし易い。
【0013】請求項4にかかる発明の電気集塵エレメントは、請求項3に記載の電気集塵エレメントにおいて、上述の所定の姿勢では、固定手段は、集塵部の外形から突出しないことを特徴とする。この構成によれば、請求項3にかかる発明の作用に加えて、固定手段は、その引っ掛け係合を解除した状態で、集塵部の外形から突出しないので、この状態で電気集塵エレメントを扱う際に邪魔にならず、また、メンテナンス時にぶつからず、固定手段の破損を防止することができる。
【0014】請求項5にかかる発明の電気集塵エレメントは、請求項1乃至4の何れかに記載の電気集塵エレメントにおいて、引っ掛け係合部は、電極部と一体に形成された部材と引っ掛け係合することを特徴とする。この構成によれば、請求項1乃至4の何れかにかかる発明の作用に加えて、以下の作用を奏する。すなわち、引っ掛け係合部は、電極部を直接的に、確実に固定できる。また、一般に電極部は、弾性を有する金属材料によって形成されることから、その弾性によって固定手段はより一層確実に引っ掛け係合できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる電気集塵エレメントを適用した空気清浄機の分解斜視図である。なお、以下の各図には、左右方向を示す矢印Xと、前後方向を示す矢印Yとを図示し、この方向に基づいて以下で説明を行う。
【0016】空気清浄機1では、空気清浄機本体2の最前面に、吸込グリル3を配置しており、この吸込グリル3を通して空気清浄機本体2内へ空気を吸い込むようにしている。空気清浄機本体2は、略箱状に形成されたハウジング2cを有し、その前面2aには、凹部2bが形成されている。この凹部2b内に、比較的大きなごみや塵を除去するためのプレフィルタ4と、汚れの粒子を帯電させて捕獲する電気集塵エレメント5と、空気中の臭い成分を除去するための脱臭フィルタ6とが収容されるようになっている。上述の凹部2bの略中央部には、ハウジング2c内と連通する開口が形成されており、この開口には、室内空気を電気集塵エレメント5に循環させる送風ファン7が取り付けられている。送風ファン7は、ファンモータ7aによって回転駆動され、空気清浄機本体2内に吸込グリル3を通じて室内空気を吸い込む。吸込グリル3から吸い込まれた室内空気は、所定の空気流路に沿って流れる。すなわち、空気は、プレフィルタ4、電気集塵エレメント5、脱臭フィルタ6および送風ファン7を通って浄化された後、ハウジング2c内を通り、空気清浄機本体2の上部に設けられた吹出ルーバ8から吹き出される。
【0017】脱臭フィルタ6は、臭い成分を吸着可能な活性炭やゼオライト等の吸着剤を、例えば、ポリエステル系不織布にコーティングしたものである。図2は、図1の電気集塵エレメント5の分解斜視図である。電気集塵エレメント5は、空気流路中の汚れの粒子を帯電させるために放電を行うイオン化部20と、帯電された粒子を捕集する集塵部30とを備えており、イオン化部20と集塵部30とを一体的なユニットに構成したものである。
【0018】イオン化部20は、通気流方向と直交する方向に延び且つ互いに平行な複数の放電線としてのイオン化線21(一部のみ図示)と、各イオン化線21を挟み一対ずつ組をなして配置された互いに平行な対向極板22とを備えており、コロナ放電により生成するイオンシャワーにより通気流中の塵埃粒子を帯電させる。対向極板22は、板金材の切り起こし加工により形成され、その切り抜き部分が空気流路を形成している。対向極板22の左右端部には、一対の片持ち状の挟持部材23が設けられており、両挟持部材23間に、イオン化線21が左右に延びて張設されている。
【0019】挟持部材23は、その前端部が対向極板22を形成している板金材の左右端部に固定された部材、例えば、樹脂板材である。挟持部材23は、空気流路に臨む部分に挟持部23aを有し、この挟持部23aは、一対の挟持部材23同士で対向するように設けられ、対向する挟持部23a間に集塵部30が取り外し可能に装着されている。また、挟持部材23は、集塵部30を装着した際に後述する締め具60が入る凹部23bを有しており、凹部23bは、挟持部材23の上下端部に、電気集塵エレメント5では計4か所設けられている。
【0020】挟持部23aには、装着された集塵部30の後端の位置に係合凸部23cが形成されている。この係合凸部23cは、左側の挟持部材23Aに設けられ、装着された集塵部30の後面左側部分と係合して、集塵部30が前後に移動することを防止し、集塵部30をがたつきなく装着できる。また、挟持部23aには、前後に延びた凹条(図示せず)が形成されている。凹条は、集塵部30の枠体33の左右端部に形成された凸部(図示せず)と係合し、集塵部30を装着時に案内することができ、また、集塵部30が上下に移動することを防止し、集塵部30をがたつきなく装着できる。
【0021】集塵部30は、集塵極板31および印加極板32を有した集塵部本体36と、集塵部本体36に装着される格子状の保護カバー40とを備えており、イオン化部20に対して空気流路の下流側に配置されている。集塵部本体36は、集塵極板31および印加極板32を交互に複数対対向させている。すなわち、集塵部30の上下端部には、一対の長尺板状の枠体33が互いに平行に設けられ、両枠体33は、電極棒を介して互いに固定されている。電極棒は、両枠体33の間で上下に延び、印加用支柱34および接地用支柱35を含んでいる。接地用支柱35に集塵極板31が、また、印加用支柱34に印加極板32が、所定の間隔で配置され、両極板は、枠体33に平行に交互に積層されている。
【0022】集塵極板31は、ステンレスの長尺の薄板によって形成されている。集塵極板31は、集塵部30がイオン化部20に装着された状態で、集塵部30の長手方向の一方の端部となる右側の端部で、枠体33の間で外方に臨んでいる。この状態で、集塵極板31は、保護カバー40の格子の隙間を通じて、挟持部材23に設けられた後述する電極部50と接触することによって、電気的に接続され、接地される。
【0023】印加極板32は、表面を樹脂被覆されたステンレスの長尺の薄板によって形成されている。印加極板32は、上述の集塵極板31と同様にして、集塵部30の左側の端部で、電極部50と電気的に接続され、所定の電圧が印加される。保護カバー40は、集塵極板31および印加極板32を保護するために、空気流路の下流側の、集塵部本体36の後面に、着脱自在に取り付けられている。
【0024】また、電気集塵エレメント5には、集塵部30との電気的接続を行うための上述の電極部50と、装着した集塵部30をイオン化部20に固定するための締め具60とが設けられている。図3は、図1の電気集塵エレメント5の一部断面平面図であり、電極部50および締め具60の周辺部を示している。
【0025】電極部50は、屈曲金具51の一部分として形成され、挟持部23aに配置された部分である。屈曲金具51は、板金材を折り曲げて形成された部材であり、挟持部材23を貫いて嵌め込まれて固定されている。屈曲金具51の一部が、挟持部材23の挟持部23a側に突出して配置されており、この突出した部分が電極部50とされている。電極部50は、装着された集塵部30の極板の端部に、自身の弾性によって確実に当接して、導通を確保できる。また、屈曲金具51には、挟持部材23の凹部23b内に設けられ、後述する締め具60と係合する係合舌片52も一体に形成されている。
【0026】係合舌片52は、片持ち状に設けられた板状部分であり、弾性を有して撓むことができる。係合舌片52の自由端は、その固定端よりも、装着された集塵部30から遠ざかるようにして設けられている。それゆえ、後述するように締め具60と安定して引っ掛け係合できる。図4は、図1の電気集塵エレメント5の締め具60と、集塵部30と、イオン化部20との分解斜視図である。図3と図4を参照する。
【0027】締め具60は、集塵部30の枠体33の上面の左右端部に一対で、また、下面の左右端部に一対で、計4か所に設けられている。各締め具60は、枠体33とそれに隣接する挟持部材23とに跨がって、両者を接続できるように設けられており、係合舌片52と係合して、集塵部30とイオン化部20とを固定することができる。
【0028】このように、締め具60は、枠体33と、それを両側から挟持する一対の挟持部材23との間に、それぞれ一対で設けられていることによって、一対の挟持部材23が枠体33を挟持している状態を確実に保持することができる。従って、片持ち状の挟持部材23が撓み、挟持部材23の自由端側端部、例えば後端部同士の間隔が広がることを確実に防止することができる。特に、締め具60は、枠体33の上下に2対で設けられているので、上述の挟持状態をより一層確実に保持できる。
【0029】なお、締め具60の設けられる位置は、上述の位置に限定されない。例えば、枠体33の後面に設けられても構わない。要は、締め具60は、一対の挟持部材23の自由端側端部同士の間隔が広がることを防止できるように設けられていればよく、挟持部材23の取付側端部、例えば、前端部から遠ざかるほど効果的に防止することができる。
【0030】締め具60は、係合舌片52と引っ掛け係合する引っ掛け係合部62aを有する係合レバー62と、係合レバー62を操作するための指により操作可能な揺動レバー61とを備えている。締め具60は、集塵部30の枠体33に形成された凹部33a内の係合凹部33bに取り付けられる。締め具60は、後述するように、係合舌片52との引っ掛け係合状態にある係合状態(図5参照)と、この係合状態を離脱して凹部33a内に収容される収容状態(図10参照)とを取ることができる。
【0031】揺動レバー61は、その一端に設けられた第1軸部61aと、略中央部に設けられた第2軸部61bと、他端に形成されて指で操作するための操作部61cとを備えている。第1軸部61aは、枠体33に形成された係合凹部33bに嵌め込まれて回動可能に支持される。
【0032】第2軸部61bは、第1軸部61aと所定距離離れて第1軸部61aと平行に形成されている。第2軸部61bは、係合レバー62と協働して、トグル機構を構成するように配置されている。操作部61cは、締め具60の収容状態で、指をかけられることができるように、凹部33aを形成する部分、例えば、凹部33aの底部や周囲のリブとの間に隙間を有している。操作部61cを操作することによって、揺動レバー61を第1軸部61aを中心に回動操作することができる。
【0033】係合レバー62は、揺動レバー61の両側に配置された一対の対向する板状部62dを有し、その端部62cで両板状部62dが互いに接続されている。係合レバー62は、板状部62dに形成されて揺動レバー61の第2軸部61bと回動可能に嵌合する孔部62bと、端部62c近傍に鉤状に形成されて係合舌片52と引っ掛け係合できる上述の引っ掛け係合部62aとを備えている。
【0034】孔部62bは、両板状部62dを互いに離間させるように押し広げることによって、第2軸部61bに容易に嵌めることができる。凹部33aは、その内部に、上述の係合凹部33bを有する支持部33cと、支持部33cの前後に設けられた広がり防止リブ33dと、収容状態の締め具60を固定するための固定リブ33eと、固定リブ33eと広がり防止リブ33dとの間に設けられた案内リブ33fとを備えている。
【0035】係合凹部33bは、凹部33aに隣接する挟持部材23に対して反対側に開放されており、ここから第1軸部61aが嵌め込まれる。広がり防止リブ33dは、係合状態の係合レバー62の板状部62dに接近して設けられている。それゆえ、締め具60の係合状態で、係合舌片52を係合レバー62が引っ張るような場合に、片持ち状の一対の板状部62dの撓みを制限でき、孔部62bが第2軸部61bから外れることを防止することができる。従って、確実に集塵部30とイオン化部20とを固定することができる。
【0036】固定リブ33eは、収容状態の係合レバー62の端部62cが当接できる位置に形成されている。固定リブ33eには、引っ掛け係合を解除した状態の締め具60を集塵部30に所定の姿勢で保持できる保持手段としての張出部33gが形成されている。張出部33gは、収容状態の端部62cと係合し、端部62cが凹部33a内から移動することを防止できる。従って、締め具60を安定して収容状態とすることができる。
【0037】案内リブ33fは、締め具60が収容される凹部33aの部分に臨んで傾斜面を有している。それゆえ、係合レバー62を傾斜面に沿わせて案内しつつ凹部33a内に入れることができ、締め具60の取り付けにがたつきがあるような場合でも、締め具60を容易に収容状態とすることができる。従って、集塵部30の着脱作業性が良い。
【0038】次に、締め具60の操作を説明する。図5は、図1の締め具60とその周辺部の主要部の正面図であり、係合レバー62と係合舌片52との係合状態を示す。また、図6から図10の各図は、係合状態から収容状態に至る途中の状態の図5の締め具60を示している。以下、各図を順に参照しながら説明する。
【0039】図5に示すように、係合状態では、係合レバー62の引っ掛け係合部62aと、係合舌片52とが引っ掛け係合している。係合舌片52は、その延びる方向に、例えば、図5では上方に向かって引っ掛け係合部62aが移動しにくいような傾斜を有している。それゆえ、引っ掛け係合は安定して維持される。また、係合状態では、揺動レバー61の第2軸部61bは、第1軸部61aに対して、凹部33aの底部寄りに位置している。それゆえ、揺動レバー61および係合状態の係合レバー62はトグル機構を構成し、係合レバー62が係合を解除する方向、例えば、図5ではX方向に移動しようとすると、揺動レバー61は第1軸部61aを中心に反時計回り方向に、つまり、係合の解除を阻止する方向に回動し(矢印M1)、その結果、引っ掛け係合はさらに安定して維持される。なお、ここでトグル機構は、ある点(後述する死点)をすぎると反力の方向が反転し、セルフロックできる機構であり、例えば、締め具60では係合状態および収容状態がセルフロック状態にある。
【0040】また、係合状態では、締め具60は、凹部33aおよび凹部23b内に収容されている。それゆえ、係合状態の締め具60は、イオン化部20および集塵部30の外形、電気集塵エレメント5の外形から突出せず、電気集塵エレメント5を取り扱いやすい。この係合状態から締め具60を離脱させるには、揺動レバー61の操作部61cを指で持ち上げて、揺動レバー61を第1軸部61aを中心に図5で時計回り方向に回動させる。
【0041】図6に示すように、揺動レバー61を図5の係合状態から回動させて(矢印M2)、トグル機構の死点、すなわち、揺動レバー61の第2軸部61bと、第1軸部61aとの並ぶ方向が、係合レバー62が係合を解除する方向と一致する状態を通過させる。なお、図6は、トグル機構の死点にある状態を図示している。このとき、係合舌片52は撓む(矢印M3)ことによって、上述の状態をスムーズに通過できる。
【0042】揺動レバー61が死点を通過すると、それに伴い係合レバー62は、係合を解除する方向に移動し、引っ掛け係合を解除することができる。図7は、この解除した状態を示している。この状態で、引っ掛け係合部62aが係合舌片52から離れるように、係合レバー62を、例えば、図7で反時計回りに第2軸部61bを中心に回動させて(矢印M4)、凹部23b内から離脱させると、挟持部材23の間から集塵部30を取り外すことができる。
【0043】図8に示すように、係合レバー62を図7の状態からさらに反時計回りに回動させると(矢印M5)、係合レバー62を凹部33a内に入れることができる。このとき、揺動レバー61が起立していると、係合レバー62を容易に凹部33a内に収容できる。そして、図9に示すように、係合レバー62の端部62cを固定リブ33eに当接させつつ、揺動レバー61を凹部33aの底部に向けて、例えば、図9では反時計回りに第1軸部61aを中心に回動させる(矢印M6)。そして、揺動レバー61をトグル機構の死点を通過させる。すなわち、揺動レバー61の第2軸部61bが、第1軸部61aと、端部62cが固定リブ33eに当接する部分とを結ぶ直線上にある状態を通過して、この直線よりも凹部33aの底部寄りに位置するようにする。
【0044】図10は、揺動レバー61をトグル機構の死点を通過させて、締め具60を収容状態とした状態である。収容状態では、係合レバー62が凹部33aの底部に沿った状態で、締め具60は凹部33a内、例えば、凹部33aに隣接する挟持部材23から遠い部分内に収容されている。それゆえ、収容状態の締め具60は、集塵部30の外形から突出せず、集塵部30を取り扱いやすい。
【0045】また、収容状態では、締め具60は凹部33a内に収容されているので、不用意に操作されず、安定して収容される。また、収容状態では、張出部33gによって、係合レバー62の端部62cは移動せず、安定して締め具60は収容される。また、収容状態では、固定リブ33eと係合レバー62の端部62cとは、弾性によって押しつけあうようにして収容されている。それゆえ、安定して締め具60は収容される。
【0046】また、収容状態では、係合レバー62は、凹部33aの底部に沿っているので、がたつかずに安定して締め具60は収容される。また、収容状態では、第1軸部61aと第2軸部61bとは、トグル機構の死点を通過した状態に配置されているので、係合レバー62および揺動レバー61は、互いに競り合って移動しにくく、安定して締め具60は収容される。
【0047】ここで、締め具60を収容状態で保持するための構成は、張出部33g等に限定されない。要は、引っ掛け係合を解除した状態の固定手段、例えば、締め具60を集塵部30に所定の姿勢で保持できる保持手段を備えていればよい。なお、上述と逆の手順で締め具60を収容状態から係合状態へとすることができる。すなわち、図10で揺動レバー61を起立させることで、締め具60を収容状態から離脱させることができる。係合レバー62を回動させて、図7に示すように、係合舌片52と引っ掛け係合させる。図5のように、この引っ掛け係合を維持しつつ、揺動レバー61を凹部33a内に押し込むと、締め具60を係合状態とすることができる。
【0048】次に、電気集塵エレメント5の組み立て、分解について説明する。図2に示すように、まず、集塵部本体36に保護カバー40を装着する。この集塵部30が、イオン化部20に取り付けられる。先ず、左側の挟持部材23Aに集塵部30の左側端部を右側から差し込みつつ嵌め込む。次に、集塵部30の左側端部を回動中心としながら、集塵部30を回動させて、集塵部30の右側端部を右側の挟持部材23Bに後方から嵌め込む。4個の締め具60を係合舌片52に引っ掛けて集塵部30を固定する。分解は逆の手順で行うことができる。
【0049】なお、上述の実施の形態では、締め具60によって装着された集塵部30をイオン化部20に固定していたが、これには限定されない。例えば、図11〜図13の各斜視図に示すような、各固定部材65,66,67によって集塵部30を固定してもよい。例えば、図11に示すように、固定部材65は、弾性のある線材で屈曲状に形成されており、その一端は、挟持部材23の枠体33から遠い側の面に形成された孔23mに嵌めて引っ掛けることができ、他端寄りの部分に、枠体33の挟持部材23に隣接する部分に形成された孔33mに嵌まることができるU字状の部分が形成されている。このU字状の部分を弾性的に撓ませつつ、孔33mに引っ掛け係合することで、安定して集塵部30をイオン化部20に固定することができる。
【0050】また、図12に示すように、固定部材66は、固定部材65と略同様の屈曲形状を板材で形成したものであり、固定部材65と同様に、孔23mおよび孔33mに引っ掛け係合して、集塵部30を安定して固定することができる。また、固定部材66は、その一端が折り返されて、孔23mとより確実に引っ掛け係合できる。
【0051】また、図13に示すように、固定部材67は略コ字状に屈曲された板材で形成されている。固定部材67は、その一端で挟持部材23の挟持部23aと反対側の面に引っ掛かることができ、また、その他端で、弾性的に撓みつつ孔33mに引っ掛け係合することができ、集塵部30を安定して固定することができる。また、締め具60は、枠体33に取り付けられていたが、これには限定されない。例えば、挟持部材23に締め具60を取り付けて、係合舌片52状の部材を枠体33に設けても構わない。また、締め具60は、上述の各固定部材65〜67のように、挟持部材23と集塵部30の両者に着脱可能としてもよい。
【0052】要は、挟持部材23および集塵部30の端部の少なくとも一方に対して離脱可能に引っ掛け係合する引っ掛け係合部を有して、各挟持部材23と、これに隣接する集塵部30の端部とにそれぞれ係合して両者を互いに固定する少なくとも一対の固定手段を備えていればよい。このように本実施の形態によれば、挟持部材23と集塵部30とが固定手段としての締め具60によって固定されるので、片持ち状の挟持部材23の撓み等による電極部50と集塵部30の極板の端部との間の離間を防止でき、電極部50での電気的接続を確実に確保することができる。従って、電気集塵エレメント5の確実な動作を実現できる。
【0053】また、引っ掛け係合部62aを引っ掛け係合することによって、挟持部材23および集塵部30の両者を互いに固定でき、また、引っ掛け係合を離脱させることによって、両者を互いに分離することができる。その結果、従来採用されていたねじ締結に比べて簡単にイオン化部20と集塵部30とを着脱することができる。従って、イオン化部20と集塵部30との両者を分離して別々に洗浄し易く、汚れの程度に応じて両者をメンテナンスすることができる。特に、イオン化部20と比較してメンテナンス頻度が、例えば、5〜6倍と高い集塵部30のみを取り外して洗浄することができる。
【0054】また、操作部61cを有する揺動レバー61を指で操作することによって、工具を使用せずに引っ掛け係合部62aの引っ掛け係合を着脱でき、より一層簡単にイオン化部20と集塵部30とを着脱することができる。従って、イオン化部20と集塵部30の両者をより一層メンテナンスし易い。また、トグル機構により、揺動レバー61が上述の死点を過ぎると、揺動レバー61にかかる反力は逆向きになり、揺動レバー61をセルフロックすることができる。その結果、引っ掛け係合部62aの引っ掛け係合状態は確実に保持されて、電極部50は導通を確実に確保することができる。
【0055】また、締め具60は、収容状態で安定して凹部33a内に収容できることによって、引っ掛け係合を解除された状態で集塵部30に取り付けられて所定の姿勢で保持されるので、電気集塵エレメント5を取り扱う際に不用意に動かず、邪魔になり難く、電気集塵エレメント5をより一層メンテナンスし易い。特に、締め具60は、その引っ掛け係合を解除した状態で集塵部30の外形から突出しないので、この状態で電気集塵エレメント5を扱う際に邪魔にならず、また、メンテナンス時にぶつからず、締め具60の破損を防止することができる。
【0056】また、引っ掛け係合部62aは、電極部50と一体の係合舌片52と係合できることによって、電極部50を直接的に確実に固定でき、導通を確保するのに好ましい。また、一般に電極部50は、弾性を有する金属材料によって形成されることから、電極部50と一体の係合舌片52は、その弾性によって締め具60とより一層確実に引っ掛け係合できる。
【0057】また、挟持部材23は、イオン化部20の端部に設けられていることによって、集塵部30をイオン化部20よりも小型化でき、一般に洗浄頻度の高い集塵部30を取り扱い易くできる。また、イオン化部20と集塵部30との両者を空気清浄機本体2から一体に取り外すことができるので、電気集塵エレメント5をまるごと洗浄し易い。従って、両者をともに洗う際には、両者を別々に洗うこととなるイオン化部と集塵部とが別々の場合に比べて、簡単に洗浄することができ、より一層メンテナンスし易い。
【0058】なお、上述の実施の形態では、イオン化による塵埃除去機能を有した空気清浄機について説明したが、これに限定するものではない。例えば、エアコン等に組み込まれて構成されてもよい。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0059】
【発明の効果】請求項1にかかる発明によれば、以下の効果を奏する。すなわち、挟持部材と集塵部とが固定手段によって固定されることによって、電極部での電気的接続を確実に確保することができる。また、引っ掛け係合部を引っ掛け係合することによって、ねじ締結に比べて簡単にイオン化部と集塵部とを着脱することができる。従って、イオン化部と集塵部とを分離して別々に洗浄し易く、イオン化部と比較してメンテナンス頻度が高い集塵部のみを取り外して洗浄することができる。
【0060】請求項2にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明の効果に加えて、以下の効果を奏する。すなわち、トグル機構により揺動レバーをセルフロックすることができるので、引っ掛け係合部の引っ掛け係合状態は確実に保持されて、電極部は導通を確実に確保することができる。また、揺動レバーを、工具を使用せずに指で操作して、より一層簡単にイオン化部と集塵部とを着脱することができるので、イオン化部と集塵部の両者をより一層メンテナンスし易い。
【0061】請求項3にかかる発明によれば、請求項1または2にかかる発明の効果に加えて、固定手段は、引っ掛け係合を解除された状態で、集塵部に所定の姿勢で保持されるので、電気集塵エレメントを取り扱う際に不用意に動かず、邪魔になり難く、電気集塵エレメントをより一層メンテナンスし易い。請求項4にかかる発明によれば、請求項3にかかる発明の効果に加えて、固定手段は、その引っ掛け係合を解除した状態で、集塵部の外形から突出しないので、電気集塵エレメントを扱う際に邪魔にならず、また、メンテナンス時にぶつからず、固定手段の破損を防止することができる。
【0062】請求項5にかかる発明によれば、請求項1乃至4の何れかにかかる発明の効果に加えて、以下の効果を奏する。すなわち、引っ掛け係合部は、電極部を直接的に、確実に固定できる。また、一般に電極部の有する弾性によって固定手段はより一層確実に引っ掛け係合できる。




 

 


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