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発明の名称 テールストックの押付力制御装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−80802
公開日 平成10年(1998)3月31日
出願番号 特願平8−234960
出願日 平成8年(1996)9月5日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
発明者 山口 典三
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ポンプからの圧油をテールストックシリンダ(12)の押し側の室(a)に供給する第1ライン(13)に介設された電磁比例圧力制御弁(14)と、テールストックの押付力に対応した上記第1ライン(13)の目標圧力を設定する押付圧力設定部(21,22)と、上記押付圧力設定部(21,22)で設定された上記目標圧力を受けて、上記第1ライン(13)の圧力が上記目標圧力になるように上記電磁比例圧力制御弁(14)の開度を制御する圧力制御部(20)を備えたことを特徴とするテールストックの押付力制御装置。
【請求項2】 請求項1に記載されたテールストックの押付力制御装置において、上記ポンプからの圧油をテールストックシリンダ(12)の戻し側の室(b)に供給する第2ライン(16)と、上記第1ライン(13)の上記電磁比例圧力制御弁(14)とテールストックシリンダ(12)との間に介設されると共に、上記第2ライン(16)の圧力をパイロット圧として開放する第1パイロット操作形逆止弁(17)を備えたことを特徴とするテールストックの押付力制御装置。
【請求項3】 請求項2に記載されたテールストックの押付力制御装置において、上記第1パイロット操作形逆止弁(17)に並列して上記第1ライン(13)に接続されると共に、1次側の圧力をパイロット圧として開放する第2パイロット操作形逆止弁(18)を備えたことを特徴とするテールストックの押付力制御装置【請求項4】 請求項1に記載されたテールストックの押付力制御装置において、上記ポンプからの圧油をテールストックシリンダ(12)の戻し側の室(b)に供給する第2ライン(16)と、上記第1ライン(13)の上記電磁比例圧力制御弁(14)とテールストックシリンダ(12)との間に介設されると共に、上記第2ライン(16)の圧力をパイロット圧として1次側と2次側とが連通する第1のオフセット位置と、1次側の圧力をパイロット圧として1次側と2次側とが連通する第2のオフセット位置とを有するクローズドセンタ形パイロット操作切換弁(31)を備えたことを特徴とするテールストックの押付力制御装置。
【請求項5】 請求項1に記載されたテールストックの押付力制御装置において、上記押付圧力設定部(21,22)は、ワークの材質,硬度および寸法に基づいて上記第1ライン(13)の目標圧力を設定するようになっていることを特徴とするテールストックの押付力制御装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、NC旋盤等の芯押し台(以下、テールストックと言う)の押付力を制御するテールストックの押付力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記テールストックの押付力制御装置として図4に示すようなものがある。このテールストックの押付力制御装置では、圧油源1からの圧油をテールストックシリンダ2に切り換え供給する電磁切換弁3の上流側に圧力計4と手動減圧弁5とを設けて、テールストックシリンダ2への供給圧が手動減圧弁5のバネ力になるように制御している。
【0003】そして、ワークの材質や太さや長さに応じてテールストックの押付力を変更する場合には、操作者は、先ず経験と勘とに基づいてテールストックシリンダ2への供給圧を決定する。そして、圧力計4を見ながら操作ハンドルを手動操作して上記手動減圧弁5のバネ力等を変更し、テールストックシリンダ2への供給圧を上記決定圧に設定する。こうして、ワークを加工した結果、異常が無ければ次のワークの加工に移行し、異常があれば設定圧を修正して再度加工を試みるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のテールストックの押付力制御装置では以下のような問題がある。すなわち、上述のごとく、操作者は、ワークの太さや長さ等が換わる毎に、経験と勘とに基づいてテールストックシリンダ2への供給圧を決定しなければならないので、未経験のワークに対して加工を行う場合には試行錯誤を繰り返してテールストックシリンダ2への供給圧を決定しなければならず、段取時間が長くなり、不良品が多く発生して無駄が多いという問題がある。
【0005】また、上記テールストックシリンダ2への供給圧の設定を圧力計4を見ながら上記操作ハンドルを操作して行うために、圧力計4,手動減圧弁5および手動減圧弁5の操作ハンドルは、ポンプおよび電磁切換弁3の設置箇所とは関係なく操作しやすい場所に設置する必要がある。したがって、機械設計の自由度が制限されるという問題もある。また、上記圧力計4,手動減圧弁5およびその操作ハンドルの設置箇所とポンプおよび電磁切換弁3の設置箇所とが離れている場合には、圧力損失が大きく、また、手動減圧弁5の圧力−流量特性によってテールストックシリンダ2への供給圧が低下するので、特に低圧域でのテールストックシリンダ2の速度が遅くなる。
【0006】また、上述のごとく、上記テールストックシリンダ2への供給圧の設定は、操作者の経験と勘とに基づいて行われている。一方、自動旋盤の他の加工条件はNC(数値制御)化されている。したがって、テールストックシリンダ2への供給圧以外の加工条件は各ワークの材質,太さおよび長さ等のワーク仕様毎にNCデータとして保存されているものの、その場合のテールストックシリンダ2への供給圧の最適値はデータとして残されないのである。したがって、わざわざNCデータを書き出し、それにテールストックシリンダ2への供給圧を対応付けて書類として残しておく必要があり、面倒である。
【0007】そこで、この発明の目的は、テールストックの押付力を自動的に制御でき、機械設計の自由度が制限されず、特に低圧域でのテールストックシリンダの速度が速く、テールストックの押付圧力をデータベースとして保存可能なテールストックの押付力制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ポンプからの圧油をテールストックシリンダの押し側の室に供給する第1ラインに介設された電磁比例圧力制御弁と、テールストックの押付力に対応した上記第1ラインの目標圧力を設定する押付圧力設定部と、上記押付圧力設定部で設定された上記目標圧力を受けて,上記第1ラインの圧力が上記目標圧力になるように上記電磁比例圧力制御弁の開度を制御する圧力制御部を備えたことを特徴としている。
【0009】上記構成によれば、テールストックシリンダの押し側の室に圧油を供給する第1ラインの圧力が、圧力制御部によって、テールストックの押付力に対応した目標圧力になるように自動的に制御される。したがって、テールストックの押付力を設定する場合に勘や経験を必要とはせず、短時間に不良品を発生させることなくテールストックの最適押付力が設定される。
【0010】さらに、上述のようにテールストックの押付圧力が目標圧力になるように自動的に制御されるので、手動減圧弁を用いる場合のような圧力計や手動減圧弁の操作ハンドルを必要とはせず、機械設計の自由度が制限されることはない。さらに、取り付け位置を限定する機器がないのでテールストックの押付力制御系の配管を最短にできる。したがって、圧力損失が小さくなり、低圧域での圧力の精度が向上し、低圧域での上記テールストックシリンダの速度が速くなる。さらに、テールストックシリンダの押付力を切削条件と共にデータベースとして保存することが可能となる。
【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のテールストックの押付力制御装置において、上記ポンプからの圧油を上記テールストックシリンダの戻し側の室に供給する第2ラインと、上記第1ラインの上記電磁比例圧力制御弁とテールストックシリンダとの間に介設されると共に,上記第2ラインの圧力をパイロット圧として開放する第1パイロット操作形逆止弁を備えたことを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、ポンプからの圧油をテールストックシリンダの戻し側の室に供給した場合、つまり、上記テールストックの押付力を解除する場合にのみ、第1パイロット操作形逆止弁が開放してテールストックシリンダの押し側の室の圧油が抜ける。したがって、上記テールストックシリンダが押しの状態にあるワークの芯押し中に、上記テールストックシリンダの圧油が抜けることがなく安全である。
【0013】また、請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明のテールストックの押付力制御装置において、上記第1パイロット操作形逆止弁に並列して上記第1ラインに接続されると共に、1次側の圧力をパイロット圧として開放する第2パイロット操作形逆止弁を備えたことを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、1次側の圧力によって開放している第2パイロット操作形逆止弁を介して、加工熱によって膨張したテールストックシリンダ内の圧油が逃がされる。したがって、テールストックの押付力が設定圧に保たれて、精度の高い切削加工が行われる。
【0015】また、請求項4に係る発明は、請求項1に記載のテールストックの押付力制御装置において、上記ポンプからの圧油をテールストックシリンダの戻し側の室に供給する第2ラインと、上記第1ラインの上記電磁比例圧力制御弁とテールストックシリンダとの間に介設されると共に,上記第2ラインの圧力をパイロット圧として1次側と2次側とが連通する第1のオフセット位置と,1次側の圧力をパイロット圧として1次側と2次側とが連通する第2のオフセット位置とを有するクローズドセンタ形パイロット操作切換弁を備えたことを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、クローズドセンタ形パイロット操作切換弁は、第1のオフセット位置が請求項2に係る発明の第1パイロット操作形逆止弁と同様に機能して、上記テールストックシリンダが押しの状態ある場合に押し側の室の圧油が抜けることがなく安全である。一方、第2のオフセット位置が請求項3に係る発明の第2パイロット操作形逆止弁と同様に機能して、テールストックの押付力が設定圧に保たれて精度の高い切削加工が行われる。さらに、上記ポンプや電磁比例圧力制御弁の異常、あるいは、配管の破れ等によって、上記クローズドセンタ形パイロット操作切換弁より下流側の圧力が急に低下した場合には、上記クローズドセンタ形パイロット操作切換弁は中立位置に切り換わって、上記テールストックシリンダの押し側の室内の圧油が抜けてしまうことが防止される。
【0017】また、請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明のテールストックの押付力制御装置において、上記押付圧力設定部は、ワークの材質,硬度および寸法に基づいて上記第1ラインの目標圧力を設定するようになっていることを特徴としている。
【0018】上記構成によれば、ワークの材質,硬度および寸法を入力すれば自動的に上記第1ラインの目標圧力が設定される。したがって、経験のない操作者であっても簡単に操作できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。図1は本実施の形態のテールストックの押付力制御装置における油圧回路図である。圧油源11からの圧油をテールストックシリンダ12の押し側の室aに供給する第1ライン13に第1電磁比例減圧弁14を介設している。また、第1ライン13の第1電磁比例減圧弁14より上流側とテールストックシリンダ12の戻し側の室bとを、第2電磁比例減圧弁15が介設された第2ライン16で接続している。そして、第1ライン13の第1電磁比例減圧弁14とテールストックシリンダ12との間には第2ライン16の圧力をパイロット圧として開放する第1パイロット操作形逆止弁17を介設し、この第1パイロット操作形逆止弁17の上流側と下流側とを1次側の圧力をパイロット圧として開放する第2パイロット操作形逆止弁18が介設された分岐ライン19で接続している。
【0020】ここで、上記電磁比例減圧弁14,15は、ディジタルコントローラ20からの制御信号に従って減圧動作を行う。すなわち、NC制御部21は、コンピュータ22から受け取った目標押付力に基づいてテールストックの押付圧力(即ち、第1ライン13の圧力)を演算し、この演算結果をソレノイド選択信号を付加してディジタルコントローラ20に送出する。そうすると、ディジタルコントローラ20は、受け取ったソレノイド選択信号に応じて第1電磁比例減圧弁14のソレノイド23または第2磁比例減圧弁15のソレノイド24に上記押付圧力に応じた制御信号を出力する。そして、ライン13,16の圧力を検知する圧力センサ25,26からの圧力信号を受けて、ライン13,16の圧力が上記押付圧力になるように、電磁比例減圧弁14,15の開度をフィードバック制御するのである。
【0021】尚、上記テールストックの押付力は、ワークの材質,太さおよび長さ等のワーク仕様によって変更する必要がある。そこで、本実施の形態においては、上記ワーク仕様とそのときのテールストック押付力を含む切削条件とをNCデータとしてデータベース27に登録しておく、そして、コンピュータ22は、ワーク仕様が入力部(図示せず)から入力されると、このワーク仕様に基づいてデータベース27から上記切削条件の1つとしてテールストック押付力を読み出して上記目標押付力としてNC制御部21に送出するのである。
【0022】また、上記コンピュータ22は、データベース27を検索した結果対応するテールストック押付力が得られない場合には、上記入力されたワーク仕様に基づいて演算によって最適テールストック押付力を演算し、演算結果を上記目標押付力としてNC制御部21に送出する。
【0023】上記構成のテールストックの押付力制御装置は以下のように動作する。図2は、上記コンピュータ22の制御の下に、コンピュータ22,NC制御部21およびディジタルコントローラ20によって実行されるテールストック押付力制御処理動作のフローチャートである。以下、図2に従って本テールストックの押付力制御装置の動作を説明する。
【0024】ステップS1で、上記入力部からワーク仕様が入力されたか否かが判別され、入力されればステップS2に進む。ステップS2で、上記入力されたワーク仕様に基づいて、データベース27からテールストック押付力を含む切削条件が読み出されて設定される。ステップS3で、上記切削条件のうち機械加工条件が本NC旋盤の機械加工能力の範囲内か否かが判別される。その結果、能力範囲内でなければ上記ステップS2に戻って再度切削条件が設定される。一方、能力範囲内であればステップS4に進む。ステップS4で、上記切削条件のうちテールストックの押付力が機械加工能力の範囲内か否かが判別される。その結果、能力範囲内でなければ上記ステップS2に戻って再度切削条件が設定される。一方、能力範囲内であればステップS5に進む。ステップS5で、上記NC制御部21によって、上記ステップS2において設定されたテールストックの押付力に基づくライン13の圧力(以下、押付圧力と言う)が電磁比例減圧弁14等の押付圧力制御機器の能力範囲内か否かが判別される。その結果、能力範囲内でなければ上記ステップS2に戻って再度切削条件が設定される。一方、能力範囲内であればステップS6に進む。
【0025】ステップS6で、上記NC制御部21によって、上記押付圧力がNC制御の目標値の1つとして決定される。ステップS7で、上記NC制御部21によって、上記決定された押付圧力を表す信号にソレノイド23側を選択するソレノイド選択信号が付加されて、ディジタルコントローラ20に送出さる。こうして、押付指令がなされる。ステップS8で、上記ディジタルコントローラ20によって、第1電磁比例減圧弁14のソレノイド23に上記押付圧力に応じた制御信号が出力される。そして、電磁比例減圧弁14のポンプポートと負荷ポートとが上記制御信号の電流値に比例した開度で連通されて圧油源11からの圧油がテールストックシリンダ12の室aに供給され、ワークの押し付けが開始される。
【0026】ステップS9で、上記ディジタルコントローラ20によって、圧力センサ25からの圧力信号に基づいて、第1ライン13の実圧力が上記押付圧力に対する許容範囲内に達したか否かが判別される。そして、上記許容範囲内に達するとステップS10に進む。ステップ10で、上記NC制御部21の制御の下に、ワークに対する加工が開始される。
【0027】ステップS11で、切削加工が終了したか否かが判別される。その結果、終了していればステップS12に進み、終了していなければ上記ステップS10に戻って上記フィードバック制御が続行される。ステップS12で、上記NC制御部21によって、テールストックの押付解除時の第2ライン16の圧力を表す信号にソレノイド24側を選択するソレノイド選択信号が付加されて、ディジタルコントローラ20に送出さる。そして、ディジタルコントローラ20によって、第2電磁比例減圧弁15が供給側に切り換えられて圧油がテールストックシリンダ12の室bに供給される。一方、第1パイロット操作形逆止弁17が開放されてテールストックシリンダ12の室aの圧油が排出されて、ワークの押し付けが解除される。尚、上記第1パイロット操作形逆止弁17は第2ライン16が高圧にならない限り開放されない。したがって、ワークの芯押し中に第1ライン13の圧油が抜けることが防止される。こうして、テールストック押付力制御処理動作を終了する。
【0028】ここで、上述のようにして設定されたテールストックの押付力でワークに対して切削加工が行われる際に、ワークとバイトの摩擦等による発熱で、テールストックシリンダ21の室a内の圧油の温度が上昇する。そうすると、上記室a内の圧油が膨張して圧力が上昇する。ところが、本実施の形態においては、第1パイロット操作形逆止弁17に並列して1次側の圧力をパイロット圧として開放する第2パイロット操作形逆止弁18を設けている。したがって、1次側の圧力によって開放している第2パイロット操作形逆止弁18を介して、上記室a内の膨張した圧油が逃がされるのである。こうして、上記ワークに対して異常押付力が作用して生ずるワークの変形や破壊が防止される。
【0029】上述のように、本実施の形態においては、上記圧油源11からの圧油をテールストックシリンダ12の押し側の室aに供給する第1ライン13に第1電磁比例減圧弁14を介設し、圧力センサ25によって検出された第1ライン13の圧力がコンピュータ22からの目標押付力に基づく押付圧力になるように、ディジタルコントローラ20によってフィードバック制御するので、テールストックの押付力を自動的に設定制御監視できる。したがって、未経験のワークを加工する場合に試行錯誤でテールストックの押付力を決定するために生ずる段取時間の長時間化と不良品の多発が解消される【0030】また、上記第1ライン13には、テールストックシリンダ12の戻し側の室bに接続された第2ライン16の圧力をパイロット圧として開放する第1パイロット操作形逆止弁17を介設している。したがって、テールストックの押付力を解除するとき以外はテールストックシリンダ12の押し側の室aの圧油が抜けることがなく安全である【0031】また、上記第1パイロット操作形逆止弁17に並列して1次側の圧力をパイロット圧として開放する第2パイロット操作形逆止弁18を設けている。したがって、1次側の圧力によって開放している第2パイロット操作形逆止弁18を介して、テールストックシリンダ12の熱膨張した圧油が逃がされて、テールストックの押付力が設定圧に保たれる。すなわち、精度の高い切削が可能となるのである。
【0032】また、上記テールストックの押付力は、コンピュータ22によって、入力されたワーク仕様に基づいてデータベース27から読み出して設定するようにしている。したがって、手動減圧弁を用いる場合のように、手動減圧弁のバネ力を変更するための圧力計や操作ハンドルを必要とはしない。したがって、本NC旋盤の設計の自由度が圧力計や操作ハンドルによって制限されることがない。
【0033】また、上記圧力計,手動減圧弁およびその操作ハンドルのように取り付け位置が限定される機器がないので、テールストックの押付力制御系における配管を最短にできる。したがって、圧力損失を小さくでき、低圧域での押付圧力の精度を向上し、低圧域でのテールストックシリンダ12の速度を速くできる。また、テールストックシリンダの押付力を切削条件と共にデータベースとして保存することが可能となる。
【0034】上記実施の形態においては、第1ライン13および第2ライン16の減圧手段として2つの電磁比例減圧弁14,15を用いているが、3ポート2位置電磁比例切換弁を2つ用いても差し支えない。また、上記実施の形態においては、第1ライン13用の第1電磁比例減圧弁14と第2ライン16用の第2電磁比例減圧弁15とは別体にしているが、2つの電磁比例減圧弁のスプールを共通にして一体化された1つの電磁比例減圧弁でも差し支えない。また、電磁比例方向切換弁でも差し支えない。
【0035】また、上記第2パイロット操作形逆止弁18は、1次側の圧力をパイロット圧とするリリーフ弁であっても差し支えない。また、上記第1パイロット操作形逆止弁17と第2パイロット操作形逆止弁18とは、図3に示すような、1次側の圧力をパイロット圧として1次側と2次側とが連通する第1のオフセット位置と、第2ライン16の圧力をパイロット圧として1次側と2次側とが連通される第2のオフセット位置とを有するクローズドセンタ形パイロット操作切換弁31であっても差し支えない。
【0036】また、上記実施の形態においては、上記テールストックシリンダ12を戻す際に圧油が供給される第2ライン16の圧力を、ディジタルコントローラ20と第2電磁比例減圧弁15とによってフィードバック制御するようにしている。ところが、第2ライン16の圧力は安全に定められた最高圧力以下であれば特に厳密に制御する必要はない。したがって、第2電磁比例減圧弁15および圧力センサ26は電磁切換弁およびリリーフ弁等に置き換えても差し支えない。
【0037】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係る発明のテールストックの押付力制御装置は、圧油をテールストックシリンダの押し側の室に供給する第1ラインの目標圧力を押付圧力設定部によって設定し、圧力制御部によって、上記第1ラインの圧力が上記目標圧力になるように電磁比例圧力制御弁の開度を制御するので、テールストックの押付力が自動的に設定制御される。したがって、テールストックの押付力を設定する場合に勘や経験を必要とはせず、短時間に、不良品を発生させずに、ワークに対する切削加工を行うことできる。
【0038】さらに、テールストックの押付圧力を目標圧力になるように自動的に制御できるので、手動減圧弁を用いる場合のような圧力計や操作ハンドルを必要とはしない。したがって、圧力計や操作ハンドルによって機械設計の自由度が制限されることがない。さらに、取り付け位置を限定する機器がないのでテールストックの押付力制御系の配管を最短にできる。したがって、圧力損失を小さくでき、低圧域での圧力の精度を向上して、低圧域でのテールストックシリンダの速度を速くできる。さらに、テールストックシリンダの押付力を、切削条件と共にデータベースとして保存することができる。
【0039】また、請求項2に係る発明のテールストックの押付力制御装置は、上記第1ラインに、ポンプからの圧油を上記テールストックシリンダの戻し側の室に供給する第2ラインの圧力をパイロット圧として開放する第1パイロット操作形逆止弁を介設したので、上記テールストックの押付力を解除する場合以外には、第1パイロット操作形逆止弁が開放してテールストックシリンダの押し側の室の圧油が抜けることがない。したがって、上記テールストックシリンダが押しの状態にあるワークの芯押し中に、上記テールストックシリンダの圧油が抜けることがなく安全である。
【0040】また、請求項3に係る発明のテールストックの押付力制御装置は、1次側の圧力をパイロット圧として開放する第2パイロット操作形逆止弁を、上記第1パイロット操作形逆止弁に並列して上記第1ラインに設けたので、1次側の圧力によって開放している第2パイロット操作形逆止弁を介して、加工熱によって膨張したテールストックシリンダ内の圧油が逃がされる。したがって、テールストックの押付力を設定圧に保って、精度の高い切削加工を行うことができる。
【0041】また、請求項4に係る発明のテールストックの押付力制御装置は、上記第1ラインに、上記第2ラインの圧力をパイロット圧として1次側と2次側とが連通する第1のオフセット位置と1次側の圧力をパイロット圧として1次側と2次側とが連通する第2のオフセット位置とを有するクローズドセンタ形パイロット操作切換弁を介設したので、上記テールストックシリンダが押し状態ある場合に押し側の室の圧油が抜けることがなく安全である。また、テールストックの押付力を設定圧に保って精度の高い切削加工を行うことができる。さらに、上記クローズドセンタ形パイロット操作切換弁より下流側の圧油が抜けた場合には、上記クローズドセンタ形パイロット操作切換弁は中立位置に切り換わるので、加工中に上記テールストックシリンダの圧油が抜けてしまうことを防止できる。
【0042】また、請求項5に係る発明のテールストックの押付力制御装置における押付圧力設定部は、ワークの材質,硬度および寸法に基づいて上記第1ラインの目標圧力を設定するので、ワークの材質,硬度および寸法を入力すれば自動的に上記第1ラインの目標圧力を設定できる。したがって、経験のない操作者であっても簡単に操作できる。




 

 


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