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発明の名称 冷凍機ユニットのロー付け装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−58130
公開日 平成10年(1998)3月3日
出願番号 特願平8−217438
出願日 平成8年(1996)8月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】大浜 博
発明者 山本 善貴 / 袁 敏剛
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ロー付け部を有する冷凍機ユニットと、該冷凍機ユニットのロー付け部を覆う熱カバーと、該熱カバー内のロー付け部を加熱する加熱手段とからなる冷凍機ユニットのロー付け装置。
【請求項2】 熱カバーが、駆動手段により、冷凍機ユニットのロー付け部に対して着脱可能に嵌合せしめられるようになっていることを特徴とする請求項1記載の冷凍機ユニットのロー付け装置。
【請求項3】 加熱手段が、高周波誘導加熱コイルよりなることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍機ユニットのロー付け装置。
【請求項4】 加熱手段が、電熱ヒータよりなることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍機ユニットのロー付け装置。
【請求項5】 加熱手段が、ガストーチよりなることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍機ユニットのロー付け装置。
【請求項6】 ロー付け部が複数個あり、高周波誘導加熱コイルが、該複数個のロー付け部の各々に対応して複数個設けられていることを特徴とする請求項3記載の冷凍機ユニットのロー付け装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、冷凍機ユニットのロー付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば冷凍機の圧縮器や熱交換器などの冷凍機ユニットを含む冷凍回路配管各部の接合部は、そのシール性を確保するために、一般にロー付けによる接合方法が採用されていた。
【0003】このロー付けは、接合する配管相互の接合面に例えば必要に応じてフラックスを塗布するとともに介装されるロー材側にもフラックスを塗布し、例えばアセチレン等のガストーチを用いて接合部を加熱することにより行われていた。
【0004】しかし、このような火炎ロー付けによる接合構造の場合、火炎が配管の接合部に対して局部的に当たる関係で接合部全体を均一に加熱することができず、場所によりロー材の流れ方に差が発生して、ロー付け精度にバラツキが生じる問題がある。また、接合部を大気中で熱することから、接合部の酸化、変色等を生じさせる問題がある。また、接合部以外の部分(フィン等)にも不必要に火炎が当たることから、該部分をも酸化、変色させる問題がある。
【0005】そこで、最近では、例えば特開平3−264158号公報に示されるように、上記接合部の加熱手段として高周波誘導加熱コイルを採用するとともに、該高周波誘導加熱コイルを配管接合部の周囲を囲み得るU状体に形成することによって該配管接合部の全体を均一に加熱し得るようにした高周波電流による誘導加熱型のロー付け装置が提案されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような誘導加熱型のロー付け装置によると、上記ガスの火炎加熱による場合のような問題点は一応解決できるが、上記公報によって示されている現在の構成の場合、他方次のような問題がある(1) 周囲に熱が放散されて加熱効率が低い。
【0007】(2) 加熱コイルが1個であるため、クロスフィンコイル型熱交換器等の冷凍機ユニットの連絡配管のように、接合すべき配管が多数並存するような場合、繰り返し何回も同様の加熱接合作業を行って行く必要があり、非常に作業効率が悪い。
【0008】本願発明は、該問題を解決するためになされたものであって、加熱効率が高く、しかも作業効率も良い冷凍機ユニットのロー付け装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明の冷凍機ユニットのロー付け装置は、例えば図1〜図8に示すように、上述の課題を解決する手段として、ロー付け部を有する冷凍機ユニットと、該冷凍機ユニットのロー付け部を覆う熱カバーと、該熱カバー内のロー付け部を加熱する加熱手段とを有して構成されている。
【0010】したがって、該構成では次のような作用を得ることができる。
【0011】(1) 熱カバーが、加熱手段からの熱を放射および伝熱作用によりロー付け部に集中させるとともに同熱を外部に逃がすことなく内部雰囲気温度を上げてロー付け部全体に有効に作用させるようになるから、ロー付け部に対する加熱効率が高くなる。又、接合部の均一な加熱が実現される。
【0012】(2) 熱カバーにより、ロー付け部以外の部分が遮熱されるので、不要な加熱による酸化、変色、劣化がなくなる。
【0013】(3) 熱カバー内の雰囲気を例えばチッ素ガス等で還元雰囲気に置換することにより、ロー付け部外面の酸化、変色を防止することができるようになる。
【0014】また、本願発明の冷凍機ユニットのロー付け装置では、上述の熱カバーが、所定の駆動手段により、冷凍機ユニットのロー付け部に対して着脱可能に嵌合せしめられるようになっている。したがって、ロー付け作業が容易になる。
【0015】また、本願発明の冷凍機ユニットのロー付け装置では、上述の加熱手段が、高周波誘導加熱コイルよりなっている。したがって、該コイルをワークコイルとして上記熱カバー外周に巻成し、同熱カバーを磁性体により形成すると、当該熱カバー内のロー付け部を放射熱により均一かつ効果的に加熱する一方、上記コイルそのものを熱カバー内側で直接ロー付け部に対応させると、熱カバーによる外部への遮熱作用による加熱効率の向上と相俟って高周波誘導加熱コイルが直接ロー付け部外周囲を均等に加熱し得るようになる。また、それらの結果、各々ロー付け部に直接火炎が当たるものに比べると、ロー付け部外面の酸化、変色も生じにくい。
【0016】また、本願発明の冷凍機ユニットのロー付け装置は、上述の加熱手段が、例えば電熱ヒータよりなっている。したがって、該場合にも高周波誘導加熱コイルの場合と同様に上記熱カバーによる外部への遮熱作用による加熱効率の向上と相俟ってロー付け部外周囲を均等に加熱し得るようになる。また、ロー付け部に直接火炎が当たるものに比べると、ロー付け部外面の酸化、変色も生じにくい。
【0017】また、本願発明の冷凍機ユニットのロー付け装置では、上述の加熱手段が、例えばガストーチよりなっている。
【0018】熱カバーを使用することなく、単にガストーチでロー付け部を加熱すると、前記従来例のような問題を生じる。ところが、該構成では熱カバーを採用してロー付け部のみを加熱し得るようにしているので、ガストーチからの火炎熱がロー付け部全体に略均等に作用するようになる。その結果、ロー付け精度のバラツキが可及的に低減される。
【0019】また、本願発明の冷凍機ユニットのロー付け装置では、上述の冷凍機ユニットにロー付け部が複数個あり、高周波誘導加熱コイルが、該複数個のロー付け部の各々に対応して複数個設けられている。したがって、上記熱カバーによる外部への遮熱作用による加熱効率の向上と相俟って各ロー付け部外周囲を各高周波誘導加熱コイルにより均等に加熱し得るようになる。また、例えばロー付け部を大気中に曝さずにチッ素ガス等の還元雰囲気で覆うことにより、より確実にロー付け部外面の酸化、変色を生じさせないようにすることが可能となる。
【0020】しかも、複数個のロー付け部が同一の条件で同時にロー付けされるようになるので、作業効率が大きく向上する。
【0021】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の冷凍機ユニットのロー付け装置によると、冷凍機ユニットのロー付け部各々のロー付け精度を向上一定化し、シール機能の信頼性を向上させることができる。
【0022】また、多数のロー付け部があっても同一の加熱条件で、同時にロー付けを行うことができるので、作業効率が大きく向上する。
【0023】また、ロー付け部以外の部分を不必要に加熱することがないので、周囲部品の変色、変質を生じさせなくて済み、製品品質の向上に寄与することができる。。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)先ず、図1および図2は、本願発明の実施の形態1に係る冷凍機ユニットのロー付け装置の構成を示している図中、符号1は冷凍機ユニットの一例としてのクロスフィンコイル型熱交換器である。該クロスフィンコイル型熱交換器1は、内部に冷媒が流れる複数本の伝熱管2,2・・・に多数枚のプレート型フィン3,3・・・を所定のフィンピッチで嵌挿固定するとともに、その両端側に管板4,4(但し、下端側のものは図示省略)を設けて構成されている。
【0025】上記複数本の伝熱管2,2・・・は、冷媒流入管および冷媒流出管部分が単管状態で配設され、他のユニット側との接続配管5,5・・・と接続されるようにっている一方、その他の部分は短幅方向に2本1組で並設され、それらの各端部同士がU状の連絡配管6,6・・・を介して相互に連通状態で接続されるようになっている。
【0026】そして、それら各伝熱管2,2・・・の上記他のユニット側との接続配管5,5・・・および連絡配管6,6・・・との接合部2a,2a・・・は、例えば図2に示すように、それぞれ大径にフレア加工され、該フレア加工された大径の接合部2a,2a・・・にロー材19,19・・・を介装しペーストを塗布した上で接続配管5,5・・・および連絡配管6,6・・・の端部を内側に嵌合し、それらの周囲を所定の温度に加熱することによって均一にロー材19,19・・・を溶かし、相互に接合する。この接合は、本実施の形態の場合、次のような高周波誘導加熱装置を使用して行われる。
【0027】すなわち、符号10は上記クロスフィンコイル型熱交換器1の上記伝熱管2,2・・・の接合部2a,2a・・・を含む管板4部上に図2に示すように嵌合可能な下部が開放された箱状の熱カバーであり、該熱カバー10は例えばステンレス鋼板などの鉄系材料により形成されている。そして、該熱カバー10の外周面には、図示のようにワークコイル11が巻装されており、周波数可変装置17を備えた高周波電源12から所定周波数の高周波電流が供給されるようになっている。そして、それによって生じるうず電流により、上記熱カバー10が発熱し、内側の伝熱管2,2・・・の上記接合部2a,2a・・・全体を放射熱により均一に加熱してロー付けするようになっている。
【0028】該熱カバー10は、例えば図示しないモータによって矢印のように回転駆動されるワイヤロール14によりワイヤー15,15を介して昇降自在に支持されており、必要に応じて上記ロー付けワークであるクロスフィンコイル型熱交換器1の管板4の上部に下降されて図2のように嵌合せしめられ、該状態で上述のようにワークコイル11により熱カバー10を発熱させて伝熱管2,2・・・各接合部2a,2a・・・のロー付けが行われる。
【0029】以上のような熱カバー構成の高周波電流による誘導加熱型のロー付け装置によると、アセチレンガスの火炎加熱による場合のような問題点が解消されるだけでなく、次のような有益な作用効果を得ることができる。
【0030】(1) 熱カバー自体が発熱し、ロー付け部の周囲に対してその放射熱を空気の伝熱性をも活用しながら有効かつ均等に作用させるとともに、さらに内側の熱を外部に逃がすことなく有効に内部雰囲気温度を上げてロー付け部に均一に作用させるようになるから、ロー付け部に対する加熱効率が高くなる。又、接合部全体の均一な加熱が実現される。
【0031】(2) 熱カバーにより、ロー付け部以外の部分が遮熱されるので、周囲部分への不要な加熱による酸化、変色、劣化がなくなる。
【0032】(3) 熱カバー内の雰囲気を例えばチッ素ガス等で還元雰囲気に置換することにより、ロー付け部外面の酸化、変色を確実に防止することができるようになる。
【0033】(4) 熱カバーが、ワイヤーロールよりなる昇降駆動手段により、冷凍機ユニットであるクロスフィンコイル型熱交換器のロー付け部に対して着脱可能に嵌合せしめられるようになっているので、ロー付け作業が容易になる。
【0034】(5) 熱カバーによる外部への遮熱作用による加熱効率の向上とともに各ロー付け部外周囲を同一の条件で同時に加熱し得るようになるので、作業効率が大きく向上する。
【0035】以上の結果、本実施の形態の冷凍機ユニットのロー付け装置によると、冷凍機ユニットのロー付け部各々のロー付け精度を向上一定化し、シール機能の信頼性を向上させることができる。
【0036】(実施の形態2)次に、図3は、本願発明の実施の形態2に係る冷凍機ユニットのロー付け装置の構成を示している。本実施の形態のものは、加熱手段を上記ワークコイル11を使用した高周波誘導加熱装置に代えて電熱ヒータによる加熱装置としたことを特徴としている。
【0037】図中、符号1は上記実施の形態1のものと同様の冷凍機ユニットの一例としてのクロスフィンコイル型熱交換器である。該クロスフィンコイル型熱交換器1は、内部に冷媒が流れる複数本の伝熱管2,2・・・に多数枚のプレート型フィン3,3・・・を所定のフィンピッチで嵌挿固定するとともに、その両端側に管板4,4を設けて構成されている。
【0038】上記複数本の伝熱管2,2・・・は、冷媒流入管および冷媒流出管部分が単管状態で配設され、他のユニット側との接続配管5,5・・・と接続されるようにっている一方、その他の部分は短幅方向に2本1組で並設され、それらの各端部同士がU状の連絡配管6,6・・・を介して相互に連通状態で接続されるようになっている。
【0039】そして、それら各伝熱管2,2・・・の上記他のユニット側との接続配管5,5・・・および連絡配管6,6・・・との接合部2a,2a・・・は、例えば図に示すように、それぞれ大径にフレア加工され、該フレア加工された大径の接合部2a,2a・・・にロー材19,19・・・を介装した上で接続配管5,5・・・および連絡配管6,6・・・の端部を内側に嵌合し、それらの周囲を所定の温度に加熱することによってロー材19,19・・・を溶かし、相互に接合する。この接合は、次のような電熱ヒータ式の加熱装置を使用して行われる。
【0040】すなわち、符号10は上記クロスフィンコイル型熱交換器1の上記伝熱管2,2・・・の接合部2a,2a・・・を含む管板4部上に図に示すように嵌合可能な下部が開放された箱状の熱カバーであり、本実施の形態の場合、該熱カバー10は例えばセラミック板などの断熱絶縁性材料により形成されている。そして、該熱カバー10の上部並びに側部側各内周面には、図示のように所定の大きさの電流が流される電熱ヒータ16a,16b,16b・・・が設けられており、AC電源から電流が供給されるようになっている。そして、それによって生じるジュール熱により、上記伝熱管2,2・・・の上記接合部2a,2a・・・を周囲から均等に放射加熱してロー付けする。
【0041】該熱カバー10の場合にも、例えば前述の図1の構成のように、モータによって回転駆動されるワイヤロール14によりワイヤー15,15を介して昇降自在に支持されており、必要に応じて上記ロー付けワークであるクロスフィンコイル型熱交換器1の管板4の上部に下降されて図3のように嵌合せしめられ、該状態で上述のように熱カバー10内の電熱ヒータ16a,16b,16b・・・を発熱させて伝熱管2,2・・・各接合部2a,2a・・・のロー付けが行われる。
【0042】以上のような熱カバー構成の電熱ヒータ型のロー付け装置によると、アセチレンガスの火炎加熱による場合のような問題点が解消されるだけでなく、次のような有益な作用効果を得ることができる。
【0043】(1) 断熱構造の熱カバー内において、電熱ヒータからの放射熱を外部に逃がすことなく、放射機能と空気の伝熱機能を活用してロー付け部に均一かつ有効に作用させ得るようになるから、ロー付け部に対する加熱効率が高くなる。又、接合部の均一な加熱が実現される。
【0044】(2) 熱カバーにより、ロー付け部以外の部分が遮熱されるので、周囲部分への不要な加熱による酸化、変色、劣化がなくなる。
【0045】(3) 熱カバー内の雰囲気を例えばチッ素ガス等で還元雰囲気に置換することにより、ロー付け部外面の酸化、変色を確実に防止することができるようになる。
【0046】(4) 熱カバーが、ワイヤーロールよりなる昇降駆動手段により、冷凍機ユニットであるクロスフィンコイル型熱交換器のロー付け部に対して着脱可能に嵌合せしめられるようになっているので、ロー付け作業が容易になる。
【0047】(5) 熱カバーによる外部への遮熱作用による加熱効率の向上とともに各ロー付け部外周囲を同一の条件で同時に加熱し得るようになるので、作業効率が大きく向上する。
【0048】以上の結果、本実施の形態の冷凍機ユニットのロー付け装置によると、冷凍機ユニットのロー付け部各々のロー付け精度を向上一定化し、シール機能の信頼性を向上させることができる。
【0049】(実施の形態3)次に、図4は本願発明の実施の形態3に係る冷凍機ユニットのロー付け装置の構成を示している。
【0050】本実施の形態は、上記実施の形態2における電熱ヒータ型加熱装置の熱カバー10を例えば弧状形状となったクロスフィンコイル型熱交換器1の形状および大きさに対応させて変形した変形例である。この場合、上記変形されることによって弧状に形成された熱カバー10の複数の内側面の各々に電熱ヒータ16b,16b・・・が設けられている。
【0051】このように、上記実施の形態2における熱カバー10の形状および大きさは、対象となる冷凍機ユニットの形状および大きさに合わせて任意に変更することができる。
【0052】(実施の形態4)次に、図5および図6は、本願発明の実施の形態4に係る冷凍機ユニットのロー付け装置の構成を示している。本実施の形態では、加熱手段として例えば高周波誘導加熱コイルが採用され、しかも同コイルが複数の伝熱管2,2・・・の各2a,2a・・・に直接対応するように構成されている。
【0053】図中、符号1は前述の実施の形態1のものと同様の冷凍機ユニットの一例としてのクロスフィンコイル型熱交換器である。該クロスフィンコイル型熱交換器1は、内部に冷媒が流れる複数本の伝熱管2,2・・・に多数枚のプレート型フィン3,3・・・を所定のフィンピッチで嵌挿固定するとともに、その両端側に管板4,4を設けて構成されている。
【0054】上記複数本の伝熱管2,2・・・は、冷媒流入管および冷媒流出管部分が単管状態で配設され、他のユニット側との配管5,5・・・と接続されるようにっている一方、その他の部分は短幅方向に2本1組で並設され、それらの各端部同士がU状の連絡配管6,6・・・を介して相互に連通状態で接続されるようになっている。
【0055】そして、それら各伝熱管2,2・・・の上記他のユニット側との接続配管5,5・・・および連絡配管6,6・・・との接続接合部2a,2a・・・は、前述の図2のものと同様に、それぞれ大径にフレア加工され、該フレア加工された大径の接合部2a,2a・・・にロー材を介装した上で接続配管5,5・・・および連絡配管6,6・・・の端部を内側に嵌合し、それらの周囲を所定の温度に加熱することによってロー材を溶かし、相互に接合する。そして、この接合は、本実施の形態の場合、次のような高周波誘導加熱装置20を使用して行われる。
【0056】該高周波誘導加熱装置20は、上記クロスフィンコイル型熱交換器1の管板4の長手方向の幅に対応した長さの高周波誘導加熱コイル支持体21と、該高周波誘導加熱コイル支持体21の前面部にクロスフィンコイル型熱交換器1の各伝熱管2,2・・・の各接合部2a,2a・・・に対応して独立に設けられた高周波誘導加熱コイル22,22・・・と、上記高周波誘導加熱コイル支持体21の背面部中央に作動ロッド23aを介して連結され、同作動ロッド23aを介して上記高周波誘導加熱コイル支持体21を矢印方向に移動させる駆動シリンダ23と、加熱時において上記クロスフィンコイル型熱交換器1の管板4部上に図6に示されるように嵌合される熱カバー10と、上記高周波誘導加熱コイル22,22・・・に高周波電流を供給する高周波電源24とから構成されている。
【0057】上記高周波誘導加熱コイル22,22・・・は、それぞれ図6のように各々伝熱管2,2・・・の各接合部2a,2a・・・に対するアプローチ時において、当該接合部2a,2a・・・の円筒部を囲み直接当接し得るようなU状構造に折曲変形されている。
【0058】また、上記高周波電源24には、周波数可変装置25が設けられていて、適切な電源周波数に調整されるようになっている。
【0059】さらに、上記熱カバー10は、例えばセラミック等の断熱絶縁性の材料により形成されている。
【0060】該熱カバー10は、前述の各実施の形態の場合と同様に例えばモータによって回転駆動されるワイヤロールによりワイヤーを介して昇降自在に支持されており、必要に応じて図6仮想線に示すように上記高周波誘導加熱コイル22,22・・・がアプローチされているロー付けワークであるクロスフィンコイル型熱交換器1の管板4の上部に下降され、該状態で上述のように各高周波誘導加熱コイル22,22・・・により伝熱管2,2・・・各接合部2a,2a・・・のロー付けを行う。
【0061】以上のような熱カバー並びに直接加熱構成の高周波誘導加熱型のロー付け装置によると、上記の場合同様アセチレンガスの火炎加熱による場合のような問題点が解消されるだけでなく、次のような有益な作用効果を得ることができる。
【0062】(1) 断熱性の熱カバーが、各高周波誘導加熱コイルの熱を放射および伝熱作用とともに外部に逃がすことなく有効に内部雰囲気温度を上げてロー付け部に均一に作用させるようになるから、ロー付け部に対する加熱効率が高くなる。又、接合部の均一な加熱が実現される。
【0063】(2) 熱カバーにより、ロー付け部以外の部分が遮熱されるので、周囲部分への不要な加熱による酸化、変色、劣化がなくなる。
【0064】(3) 熱カバー内の雰囲気を例えばチッ素ガス等で還元雰囲気に置換することにより、ロー付け部外面の酸化、変色を確実に防止することができるようになる。
【0065】(4) 熱カバーが、ワイヤーロールよりなる昇降駆動手段により、冷凍機ユニットであるクロスフィンコイル型熱交換器のロー付け部に対して着脱可能に嵌合せしめられるようになっているので、ロー付け作業が容易になる。
【0066】(5) 熱カバーによる外部への遮熱作用による加熱効率の向上とともに各ロー付け部外周囲を同一の条件で同時に加熱し得るようになるので、作業効率が大きく向上する。
【0067】以上の結果、本願発明の冷凍機ユニットのロー付け装置によると、冷凍機ユニットのロー付け部各々のロー付け精度を向上一定化し、シール機能の信頼性を向上させることができる。
【0068】(実施の形態5)次に、図7は、本願発明の実施の形態5に係る冷凍機ユニットのロー付け装置の構成を示している。
【0069】本実施の形態では、冷凍機ユニットであるクロスフィンコイル型熱交換器1の形状が、前述の実施の形態3(図4)のもののように弧状に形成されている場合において、前記実施の形態4の高周波誘導加熱装置20と同様の高周波誘導加熱装置を適用するようにした場合の構成の変形例である。
【0070】該構成では、同クロスフィンコイル型熱交換器1のアール形状各コーナ面に合わせて、高周波誘導加熱コイル支持体を複数の高周波誘導加熱コイル支持体21a,21b,21c,21dの4組に分割し、各位置における伝熱管接合部2a,2a・・・に対する対応を容易にしている点が特徴である。
【0071】その他の構成は、実施の形態4のものと全く同一の構成が採用されている。
【0072】(実施の形態6)さらに、図8は、本願発明の実施の形態6に係る冷凍機ユニットのロー付け装置の構成を示している。本実施の形態は、従来のアセンチレンガスによる火炎加熱装置の欠点を上述の熱カバーを組合わせることにより、補うようにしたことを特徴としている。
【0073】図中、符号1は上記各実施の形態と同様の冷凍機ユニットの一例としてのクロスフィンコイル型熱交換器である。該クロスフィンコイル型熱交換器1は、内部に冷媒が流れる複数本の伝熱管2,2・・・に多数枚のプレート型フィン3,3・・・を所定のフィンピッチで嵌挿固定するとともに、その両端側に管板4,4を設けて構成されている。
【0074】上記複数本の伝熱管2,2・・・は、冷媒流入管および冷媒流出管部分が単管状態で配設され、他のユニット側との接続配管5,5・・・と接続されるようにっている一方、その他の部分は短幅方向に2本1組で並設され、それらの各端部同士がU状の連絡配管6,6・・・を介して相互に連通状態で接続されるようになっている。
【0075】そして、それら各伝熱管2,2・・・の上記他のユニット側との接続配管5,5・・・および連絡配管6,6・・・との接合部2a,2a・・・は、例えば図2に示すように、それぞれ大径にフレア加工され、該フレア加工された大径の接合部2a,2a・・・にロー材を介装しペーストを塗布した上で接続配管5,5・・・および連絡配管6,6・・・の端部を内側に嵌合し、それらの周囲を所定の温度に加熱することによってロー材を溶かし、相互に接合する。この接合は、さらに上述した実施の形態3の高周波誘導加熱装置20に代えて、次のようなアセチレンガストーチ式の加熱装置30を使用して行われる。
【0076】該アセチレンガストーチ式の加熱装置30は、上記クロスフィンコイル型熱交換器1の各伝熱管2,2・・・の接合部2a,2a・・・に対応する複数のアセチレンガストーチ32,32・・・をトーチ支持体31の前面部に並設し、これを上記各伝熱管2,2・・・の接合部2a,2a・・・に対して駆動シリンダ等の駆動手段によりアプローチさせ、前述の実施の形態3と同様に断熱性の熱カバー10(図示省略)で覆った上で加熱し、ロー材を溶かして接合するようになっている。
【0077】このような熱カバー構成を組合わせたアセチレントーチ型のロー付け装置によれば従来の火炎加熱の問題点を解決して、次のような有益な作用効果を得ることができる。
【0078】(1) 断熱性の熱カバーによって、内側の火炎熱を外部に逃がすことなく有効に作用させるとともに、また内部雰囲気温度自体を上げてロー付け部全体に均一に作用させ得るようになるから、ロー付け部に対する加熱効率が高くなり、又、略接合部の均一な加熱が実現される。
【0079】(2) 熱カバーにより、ロー付け部以外の部分が遮熱されるので、周囲部分への不要な加熱による酸化、変色、劣化がなくなる。
【0080】(3) 熱カバー内の雰囲気を例えばチッ素ガス等で還元雰囲気に置換することにより、ロー付け部外面の酸化、変色を確実に防止することができるようになる。
【0081】(4) 熱カバーが、ワイヤーロールよりなる昇降駆動手段により、冷凍機ユニットであるクロスフィンコイル型熱交換器のロー付け部に対して着脱可能に嵌合せしめられるようになっているので、ロー付け作業が容易になる。
【0082】(5) 熱カバーによる外部への遮熱作用による加熱効率の向上とともに各ロー付け部外周囲を同一の条件で同時に加熱し得るようになるので、作業効率が大きく向上する。
【0083】以上の結果、本願発明の冷凍機ユニットのロー付け装置によると、冷凍機ユニットのロー付け部各々のロー付け精度を向上一定化し、シール機能の信頼性を向上させることができる。




 

 


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