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空気の状態表示機能付空気清浄機 - ダイキン工業株式会社
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発明の名称 空気の状態表示機能付空気清浄機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−5519
公開日 平成10年(1998)1月13日
出願番号 特願平8−166396
出願日 平成8年(1996)6月26日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】亀井 弘勝 (外1名)
発明者 井口 勝己 / 布川 俊一 / 乾 昭太郎
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】汚れ検出センサ(12)によって検出された空気の汚れ度合いを、表示灯(41)の点灯によって空気の状態表示部(33)に表示する空気の状態表示機能付空気清浄機において、運転スイッチ(47,61) の入り切りにかかわらず、汚れ検知センサ(12)によって空気の汚れ度合いを検出し、検出された空気の汚れ度合いを上記表示灯(41)の点灯によって空気の状態表示部(33)に表示させる制御手段(50, 53)と、上記運転スイッチ(47,61) が切られているときに空気の状態表示部(33)に表示を行うか否かの信号を、上記制御手段(50,33) に与える空気の状態表示選択スイッチ(49)とを備えたことを特徴とする空気の状態表示機能付空気清浄機。
【請求項2】上記制御手段(50)は、上記汚れ検知センサ(12)によって検出された空気の汚れ度合いに応じて送風ファン(7) 量を調整する自動運転が設定可能であり、この自動運転が設定されているときに、運転開始に関連する信号を入力すると、これに応じて自動運転を開始することを特徴とする請求項1記載の空気の状態表示機能付空気清浄機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】空気中の塵埃等を除去すると共に空気の汚れ度合いを表示することのできる、空気の状態表示機能付空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、空気清浄機では、自動運転が可能となっており、この自動運転中は、汚れ検知センサにより空気の汚れ度合いを検出し、検出した空気の汚れ度合いに応じて、送風ファンの風量タップ(送風ファンの停止を含む)を切り換えることにより集塵能力を調整するようにしている。
【0003】また、空気清浄機は、空気の汚れ度合い(即ち清浄度)を表示灯の点灯によって段階的に表示する表示部を有しており、ユーザは、この表示部を見ることにより、空気の汚れ度合いを視認できるようになっている。例えば、集塵運転によって室内の空気が清浄されていく様子を、表示部によって視覚的にも実感できるわけである。
【0004】ところで、それまで切られていた運転スイッチが入れられると同時に検知を開始した汚れ検知センサが、安定した信号を出力するまでには、センサの種類や回路によって異なるが数秒から5分程度を要する。したがって、運転状態への切り換え直後では、空気の汚れ度合いを正確に把握できず、このため、空気の汚れ度合いを正確に表示し得なかった。
【0005】そこで、空気清浄機の運転停止中も汚れ検知センサに通電し、汚れ検知センサで検出した空気の汚れ度合いをランプ等で点灯表示するものがあったが、停止中に点灯表示した場合、夜間等で就寝しようとするときなどに却って目障りなものとなる。そこで、本発明の課題は、停止から運転に切り換えたときに、直ちに正しい空気の汚れ度合いを表示でき、しかも夜間等で空気の汚れ度合いの表示が目障りとなることがない空気の状態表示機能付空気清浄機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、汚れ検出センサによって検出された空気の汚れ度合いを、表示灯の点灯によって空気の状態表示部に表示する空気の状態表示機能付空気清浄機において、運転スイッチの入り切りにかかわらず、汚れ検知センサによって空気の汚れ度合いを検出し、検出された空気の汚れ度合いを上記表示灯の点灯によって空気の状態表示部に表示させる制御手段と、上記運転スイッチが切られているときに空気の状態表示部に表示を行うか否かの信号を、上記制御手段に与える空気の状態表示選択スイッチとを備えたことを特徴とするものである。
【0007】この構成では、電源接続されていると、空気清浄機の運転/停止とは無関係に空気の状態を表示できる。また、運転停止中も、空気の汚れ度合いが監視されているので、運転スイッチが入れると、直ちに正確な汚れ表示を行うことが可能である。また、仮に、夜間等でユーザが表示灯の点灯を目障りと感じる場合には、空気の状態表示選択スイッチにより、表示灯を消灯させておくことができる。
【0008】なお、汚れ検知センサとしては、ガスセンサや、光電式の粉塵検知センサがある。また、請求項2記載の発明は、請求項1において、上記制御手段は、上記汚れ検知センサによって検出された空気の汚れ度合いに応じて送風ファンの風量を調整する自動運転が設定可能であり、この自動運転が設定されているときに、運転開始に関連する信号を入力すると、これに応じて自動運転を開始することを特徴とするものである。
【0009】この構成では、自動運転モードが設定されている状態で、運転開始に関連する信号が入力されると、これに応じて、直ちに正確な汚れ検知に基づいた適正な送風ファンの風量で、集塵運転を開始できることになる。ここで、運転開始に関連する信号は、空気清浄機本体側に設けた操作スイッチのオンにより出力されるものであっても良いし、リモコン側の操作スイッチのオンにより出力されるものであっても良いし、さらに、他の機器の制御部からの信号であっても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る空気の状態表示機能付空気清浄機1(以下、単に空気清浄機1という)の分解斜視図であり、同図を参照して、本空気清浄機1では、空気清浄機本体2の最前面に、吸込グリル3を配置しており、この吸込グリル3を通して空気清浄機本体2内へ空気を吸い込むようにしている。
【0011】空気清浄機本体2の前面2aには、凹部2bが形成されており、この凹部2b内に、比較的大きなごみや塵を除去するためのプレフィルタ4と、汚れの粒子を帯電させるために放電を行うイオン化部5と、集塵部としてのロールフィルタ6aが収容されたフィルタケース6とが収容されるようになっている。上記凹部2bの略中央部には、開口が形成されており、この開口から、ベースパネル13側に取り付けられ且つ室内空気をロールフィルタ6aに循環させる送風ファン7が露出している。吸込グリル3から吸い込まれた室内空気は、プレフィルタ4、イオン化部5、ロールフィルタ6a及び送風ファン7を通って浄化された後、空気清浄機本体2の上部に設けられた吹き出しルーバ8から吹き出される。Mは送付ファン7を回転駆動するファンモータである。また、Pは電源プラグである。本実施形態では、集塵部としてロールフィルタ6aを用いているが、これに代えて、集塵極板と接地極板とを対向させた電気集塵部を用いることができる。
【0012】空気清浄機本体2の前面2aは、前面パネル9により構成されており、この前面パネル9に、上記凹部2bが形成されている。また、前面パネル9の下部は、各種操作スイッチや各種表示部を備えた操作表示パネル10を構成している。空気清浄機本体2は、上記前面パネル9をベースパネル13と組み合わせて構成されている。
【0013】この操作表示パネル10の一端部には、給気口11が開口されており、この給気口11を通して室内空気が汚れ検知センサとしての粉塵検知センサ12に供給されるようになっている。粉塵検知センサ12を通過した空気は、送風ファン7の運転中は、送風ファン7を通過する第1経路R1を介して吹き出しルーバ8から排出されるようになっており、送風ファン7の停止中は、図示しないP板収容室を通過する第2経路R2を介して、空気清浄機本体2の上部に設けられた排気口14から機外へ放出されるようになっている。
【0014】次いで、図2は空気清浄機1の動作を遠隔操作するためのリモコン60を示している。このリモコン60には、運転/停止切換スイッチ61、自動運転・集塵力設定スイッチ62、タイマ設定ボタン63、表示切換ランプ64、タバコモード設定ボタン65及び花粉モード設定ボタン66が備えられている。各スイッチやボタンを押すことにより、これに応じた信号が発信され、空気清浄機本体2側の受信部46により受信される。
【0015】上記運転/停止切換スイッチ61は、これを押す毎に運転と停止に交互に切り換えられる。上記集塵力設定スイッチ62は、これを押す毎に自動運転、集塵力1、集塵力2、集塵力3および集塵力4(数字が大きいほど集塵力が大きい)に順次に切り換えられる。上記の表示切換ランプ64は、後述する空気の状態表示選択スイッチ49が「入」のときに点灯するようになっている。上記タイマ設定ボタン64は、これを押す毎にタイマ時間が解除から1,2,…,8時間へと1時間単位で設定される。
【0016】図3は操作表示パネル10の正面図であり、同図を参照して、操作表示パネル10は、モード設定表示エリア31と、自動運転・集塵力表示エリア32と、空気の状態表示部としての空気の状態表示エリア33と、切タイマ/フィルタエリア34と、操作エリア35とに区分されている。上記モード設定表示エリア31には、図示しないリモコンからの送信によるモード設定に応じて点灯される、キャラクタ構成されたタバコターボモード表示灯36及び花粉モード表示灯37が備えられている。
【0017】上記自動運転・集塵力表示エリア32には、集塵運転時に点灯されるキャラクタ構成された運転表示灯38と、自動運転時に点灯される自動運転表示灯39と、集塵力の強さを、例えば集塵力1,集塵力2,集塵力3,集塵力4及びターボの5段階のような複数段階で表示する、複数の集塵力表示灯40とが備えられている。
【0018】上記空気の状態表示エリア33には、粉塵検知センサ12で検知した空気の汚れ度を、例えば汚れているからきれいまでの4段階のような複数段階で表示する、複数の空気の状態表示灯41が備えられている。上記切タイマ/フィルタエリア34には、リモコン側で設定されたタイマ時間やロールフィルタ6aの保有枚数を表示する液晶表示部42と、イオン化部5の汚れがひどくなったときに点滅するイオン化部清掃サイン表示灯43と、ロールフィルタ6aの交換時期になると点灯するフィルタカット表示灯44と、ロールフィルタ6aをカットしたときに細い棒などで押すためのリセットボタン45とが備えられている。
【0019】上記操作エリア35には、リモコンからの信号を受信する受信部46と、運転/停止切換スイッチ47と、電源運転/通常運転選択スイッチ48と、空気の状態表示選択スイッチ49とが備えられている。上記運転/停止切換スイッチ47は、これを押すごとに、停止、自動運転、集塵力1、集塵力2、集塵力3、集塵力4、ターボに順次に切り換わるようになっている。
【0020】空気清浄機本体2側の上記運転/停止切換スイッチ47或いはリモコン60側の自動運転・集塵力設定スイッチ62によって、自動運転が設定されると、粉塵検知センサ12により検知した空気の汚れ度合いに応じて送風ファン7の風量を調整する(風量の調整には送風ファン7の停止も含まれる)ことにより、集塵能力を調整する。即ち、この自動運転では、空気が汚れているときには、大風量で集塵能力をアップし、空気の汚れが少ないほど段階的に風量を下げて集塵能力を減少させ、空気がきれいなときには、送風ファン7を停止して集塵を停止するようにしている。
【0021】なお、自動運転を開始する場合、空気清浄機本体2側の上記運転/停止切換スイッチ47では自動運転に切り換えるだけで自動運転が開始されるが、リモコン60側の自動運転・集塵力設定スイッチ62は、自動運転モードを設定するものであるので、運転中に自動運転・集塵力設定スイッチ62によって自動運転に切り換えるか、或いは、運転停止中に自動運転・集塵力設定スイッチ62によって自動運転に切り換えた後に、運転/停止スイッチ61によって運転に切り換えるかしなければならない。ただし、運転/停止スイッチ61を押すと、前回設定された運転状態で運転を開始するので、前回の運転状態が自動運転であった場合は、再度自動運転に設定する必要はない。
【0022】上記電源運転/通常運転選択スイッチ48は、これを「電源運転」に切り換えておくと、リモコン側での操作のほかに空気清浄機1への電源供給を入/切するだけて、機器の運転/停止が行えるようになっている。上記空気の状態表示選択スイッチ49は、図4に示すように、これを「切」にしておくと、運転/停止切換スイッチ47,61によって運転が停止されているときに、粉塵検知センサ12によって検知した空気の汚れ度は、空気の状態表示エリア33に表示されない。即ち、空気の状態表示灯41は全て消灯される。一方「入」の場合、リモコン60又は空気清浄機本体2側で運転/停止スイッチ47,61で停止しても、空気の状態表示エリア33の表示灯41は消灯しないようにしてある。
【0023】なお、空気の状態表示選択スイッチ49は、運転/停止切換スイッチ47,61によって運転が停止されているときにのみに有効なスイッチであるので、運転時において、空気の状態表示選択スイッチ49が「切」であったとしても、空気の状態表示エリア33の表示灯41は消灯しない。本空気清浄機1の主たる電気的構成を示すブロック図である図5を参照して、空気清浄機1の動作はマイクロコンピュータ50により制御される。マイクロコンピュータ50には、前述した粉塵検知センサ12により検出された空気の汚れ度合いを表す信号、運転/停止切換スイッチ47からの切換信号、電源運転/通常運転選択スイッチ48からの選択信号、空気の状態表示選択スイッチ49からの選択信号、並びに、リモコン60の運転/停止切換スイッチ61からの切換信号、自動運転・集塵力設定スイッチ62からの切換信号、タイマ設定ボタン63からのタイマ設定信号及び各モード設定ボタン65,66からのモード切換信号等が与えられる。リモコン60からの信号は受信部46を介してマイクロコンピュータ50に与えられる。
【0024】また、マイクロコンピュータ50では、センサ駆動回路54を介して粉塵検知センサ12を駆動し、この粉塵検知センサ12により検知した空気の汚れ度合い、動作モードおよび設定風量等に合わせて、ファンモータ駆動回路42を制御し、ファンモータMを所望の回転数で回転させる。ファンモータMの回転により送風ファン7が回転され、設定された風量で空気が吸込グリル3から吸い込まれて浄化され機外へ排出される。
【0025】マイクロコンピュータ50は、また、表示制御回路53に制御信号を与える。表示制御回路53では、マイクロコンピュータ50からの制御信号に応じて、各エリア31〜34の各表示灯36〜41,43,44を、点灯/消灯させて、必要な表示を行う。なお、各表示灯36〜41,43,44は、操作表示パネル10に形成された光透過性の窓部と、この窓部の裏側に配置されたLEDで構成されており、所要のLED36〜41,43,44が点灯/消灯されるわけである。なお、図において簡単のため、各LEDには、対応する表示灯と同じ符号を付してある。
【0026】次いで、図6は前面パネル9の一部を破断してベースパネル13の前面が露出した状態を示す空気清浄機本体2の正面図である。同図を参照して、ベースパネル13の図において左端部には、P板収容室15が区画形成されている。このP板収容室15には、本空気清浄機1の動作を制御する制御回路が実装されたP板16、電源トランス17及びイオン化部5に高電圧を供給するための高圧電源ユニット18等が収容されている。
【0027】上記のP板16には、実装部品のうち主に発熱する部分、例えばレギュレータ16aを冷却するための放熱フィン16bが設けられている。発熱が大きいものとして例示した上記のレギュレータ16aは、電源トランス17によって100Vから16Vに電圧降下された交流を直流に変換すると共に16Vから12Vへとさらに電圧降下させるものである。この12Vの電圧がイオン化部5に印加されるものである。また、P板収容室15の下部に隣接して、リブ19によりセンサ収容凹部20が区画形成されており、このセンサ収容凹部20に、上記粉塵検知センサ12が収容されている。
【0028】本空気清浄機1では、上述したように粉塵検知センサ12により検知した空気の汚れ度合いに応じて送風ファン7の風量を調整する自動運転モードが設定可能である。本空気清浄機1では、自動運転モードにおいて、集塵運転しておらずイオン化部5や送風ファン7のファンモータMへの給電が停止されていても、空気の汚れは粉塵検知センサ12により監視されており、このため、電源トランス17やP板16には給電されている。したがって、この状態で、P板収容室15内は各部品からの放熱により温度上昇する。
【0029】また、本空気清浄機1では、電源プラグPがコンセント(図示せず)に接続された状態で、運転/停止スイッチ31が停止に切り換えられているときには、イオン化部5や送風ファン7のファンモータMへの給電は停止しているが、粉塵検知センサ12は駆動して空気の状態を監視し、必要に応じて、空気の汚れ度合いを上記の操作表示パネル10の空気の状態表示エリア33に表示するようにしている。このため、上記のように、運転/停止スイッチ47,61が停止に切り換えられていても、電源トランス17やP板16には給電されている。したがって、この状態で、P板収容室15内は各部品からの放熱により温度上昇する。
【0030】粉塵センサ12及びセンサ収容凹部20の近傍部分の分解斜視図である図7を参照して、粉塵検知センサ12は、箱形をしており、前面の導入口12aから導入された空気を後面12cの排出口12bから排出する。粉塵検知センサ12は、公知の光電式のものからなり、内部には、図示していないが、発光素子及び受光素子が収容されており、受光素子の受光量に基づく信号を出力するようになっている。
【0031】センサ収容凹部20は前方へ開放しており、粉塵検知センサ12は前方から取り外し自在に取り付けられる。センサ収容凹部20の下部には、取付状態の粉塵検知センサ12の前面下端に弾性的に係合する弾性フック20aが設けられている。また、取付状態の粉塵検知センサ12の後面12cと当接する、センサ収容凹部20の底面20bには、P板収容室15と送風ファン7側とを連通する連通溝21が形成されている。この連通溝21は、一端に送風ファン7側に連通する開口22を有すると共に他端にP板収容室15側に連通する第2開口としての開口23を有している。また、粉塵検知センサ12の排出口12bは、上記連通溝21の略中央部に臨んでいる。
【0032】次いで、室内空気が粉塵検知センサ12にどのようにして循環されるかについて説明する。まず、空気清浄機1が集塵運転をしていて送風ファン7が回転駆動されているときは、給気口11から導入された室内空気は、図6及び図7を参照して、粉塵検知センサ12、連通溝21、開口22、送風ファン7及び吹き出しルーバ8を通過する第1経路R1を介して、機外へ放出され、これにより、粉塵検知センサ12に室内空気が循環されるようになっている。また、このとき、連通溝21内が負圧になることから、排気口14、P板収容室15及び開口23を介して連通溝21内で第1経路R1と合流する第3経路R3からも、室内空気が吸い込まれる。これにより、P板収容室15内にも室内空気が通風されるので、集塵運転中において、P板収容室15内の温度上昇が抑制されることになる。
【0033】一方、図8を参照して、自動運転中において空気が汚れておらず送風ファン7が停止しているときや、電源接続された状態で、電源運転/通常運転選択スイッチ48が通常運転に切り換えられ且つ運転/停止スイッチ47,61が停止に切り換えられているときには、P板収容室15内において、P板16の特にレギュレータ16a、放熱フィン16b及び電源トランス17等の放熱源による雰囲気温度の上昇により、内部空気を上部の排気口14から放出させる上昇気流が発生し、この上昇気流に誘因されて、粉塵検知センサ12側から開口23を通して、P板収容室15内に空気が導入される。即ち、送風ファン7の停止中では、給気口11から導入された室内空気は、図7及び図8を参照して、粉塵検知センサ12、連通溝21、開口23、P板収容室15及び排気口14を通過する第2経路R2を介して、粉塵検知センサ12に循環されることになる。ここで、P板収容室15への空気の流出入は、排気口14と開口23を通してのみ行われるようにしてある。
【0034】本実施形態によれば、電源が接続されている場合には、空気清浄機1の運転/停止とは無関係に空気の状態を表示できると共に、夜間等の運転停止中で空気の汚れ表示エリア33の表示灯41が目障りである場合には表示させないようにすることもできる。しかも、運転停止中も空気の汚れ度合いを監視しているので、この状態で、運転/停止切換スイッチ47,61によって運転状態にすると、直ちに正確な汚れ表示が行える。
【0035】また、本空気清浄機1では、運転停止中に空気の状態表示選択スイッチ49によって表示が回避されていて、各運転/停止切換スイッチ47,61を運転に切り換えて自動運転が開始される場合において、直ちに、正確な汚れ表示が行え、且つ正確な汚れ検知に基づいた適正な送風ファン7の風量で、自動運転を開始できる。
【0036】特に、自動運転時で空気が汚れていないときや夜間等の運転停止中であって送風ファン7を完全に停止させておいても、P板収容室15内の温度上昇を利用して、室内空気を粉塵検知センサ12に絶えず循環させておくことができるので、室内の塵埃を常に正確に検知できている。したがって、いつ何どき運転が再開されたとしても、直ちに正確な空気の状態を表示でき、しかも、正確な汚れ検知に基づいた適正な送風ファン7の風量で運転を開始できる。
【0037】また、必要でないときに送風ファン7を停止させておくことができるので、ランニングコストの低減と共に騒音防止が図れる。また、一の粉塵検知センサ12の下流側で、送風ファン7を介して機外へ至る第1経路R1と、P板収容室15を介して機外へ至る第2の経路R2とに分岐させたので、送風ファン7の運転中は送風ファン7を利用し、また、送風ファン7の停止中はP板収容室15内の温度上昇を利用して、室内空気を一の粉塵検知センサ12に循環させることができる。このように粉塵検知センサ1個で、送風ファン7の運転時と停止時の双方の状態に対応できるので、各状態で個別の粉塵検知センサを用いる場合と比較して、構造を簡素化することができる。
【0038】さらに、上記開口23がP板収容室15内で主に発熱する部分としてのレギュレータ16aよりも下方に位置しているので、上記レギュレータ16aを冷却する効果が大きくなり、また、P板収容室15内の上昇気流に伴って室内空気が粉塵検知センサ12を通過する風量を多くすることができる結果、センサ精度を向上させることができる。
【0039】また、P板収容室15への空気の流出入は排気口14と開口23を通してのみなされるので、送風ファン7の停止時においてP板収容室15内に流入する空気は、全て粉塵検知センサ12を通過した空気である。したがって、開口23以外の部分から空気の流入がある場合と比較して、粉塵検知センサ12を通過する空気の量を多く確保できる結果、高いセンサ精度を確保できる。
【0040】なお、実機で送風ファン7を停止した状態で、P板収容室16内の各部表面の温度を測定し、室温と比較した。その結果、下記のようであった。即ち、室温 : 18°C電源トランス17 : 38°C(室温よりも20°C高い)
レギュレータ16a : 73°C(室温よりも55°C高い)
P板収容室15内の雰囲気温度 :26°C(室温よりも8°C高い)
このように、P板収容室15内の雰囲気温度が、P板収容室15内に上昇気流を発生させるに十分な温度差を持つことが実証された。
【0041】また、上記の状態で、実機に装備された粉塵検知センサ12の出力値と、同様の粉塵検知センサ12を機外に設けてこれに十分な通風量を与えて得た出力値とを比較したところ、両者に殆ど差がなかった。これにより、P板収容室15の温度上昇を利用して、粉塵検知センサ12による正しい検知が行えることが判明した。
【0042】本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態では、第1及び第2の経路R1,R2が1個の粉塵検知センサ12を通過するようにしたが、両経路R1,R2を互いに独立して構成し、各経路にそれぞれ粉塵検知センサを配置するようにしても良い。また、上記実施形態では汚れ検知センサとして粉塵検知センサを用いたが、ガスセンサを用いることもできる。その他、本発明の範囲で種々の変更を施すことかできる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、空気清浄機の運転/停止とは無関係に空気の状態を表示できると共に、夜間等の運転停止中で表示灯が目障りである場合には表示させないようにすることもできる。しかも、運転停止中も空気の汚れ度合いを監視しているので、この状態で、運転スイッチを入れると、直ちに正確な汚れ表示が行える。
【0044】請求項2記載の発明では、自動運転が設定されている状態で運転開始信号が入力されると、これに応じて、直ちに正確な汚れ検知に基づいた適正な送風ファンの風量で自動運転を開始できる。




 

 


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