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発明の名称 木質様成形品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−329223
公開日 平成10年(1998)12月15日
出願番号 特願平9−146087
出願日 平成9年(1997)6月4日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 博道 (外4名)
発明者 上手 正行 / 田口 秀法
要約 目的
天然木の質感を有し、且つ艶や光沢感も備えた部材、部品を提供する技術を提供することにある。

構成
成形によって製造する製品の芯材部(11)と、その芯材部(11)の表面を覆う表面層部(12)とを備えて形成する木質様成形品である。芯材部(11)は、顔料およびセルロース材を粉砕して粉砕粉を樹脂に混合して形成した木質様形成シード材(10)にて成形する。表面層部(12)は、木質様成形品における目視される面に設けられる部位であって、透光性のある表面層材料(20)、例えばアクリル樹脂を、芯材部(11)と一体となるように成形することによって形成する。
特許請求の範囲
【請求項1】成形によって製造する製品の芯材部と、その芯材部の表面を覆う表面層部とを備えて形成する木質様成形品であって、芯材部は、顔料およびセルロース材を粉砕して粉砕粉を樹脂に混合して形成した木質様形成シード材にて成形し、表面層部は、木質様成形品における目視される面に設けられる部位であって、透光性のある表面層材料を、芯材部と一体となるように成形することによって形成したことを特徴とする木質様成形品。
【請求項2】表面層部に複数の溝を設け、その溝にはまりこむ溝埋め部を設けた木質様成形品であって、その溝埋め部は、芯材部を成形した木質様形成シード材とは異なった色彩をなす樹脂材料を溶融させ、溝と一体化するように成形したことを特徴とする請求項1記載の木質様成形品。
【請求項3】木質様形成シード材は、白色系となるような材料を用い、溝埋め部を形成する樹脂材料は、茶色系となるような材料を用いたことを特徴とする請求項2記載の木質様成形品。
【請求項4】表面層部を形成する樹脂材料は硬質樹脂とし、溝埋め部を形成する樹脂材料は軟質樹脂としたことを特徴とする請求項2または請求項3記載の木質様成形品。
【請求項5】粉砕粉は、その外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させることによって加工した固定粒としたことと特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の木質様成形品。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は木質様成形品、更に詳しくは、天然木の質感を有し、且つ艶や光沢感も備えた樹脂成形品に関するものである【0002】
【先行技術】従来より、天然木の代わりとして、所望される部材、部品の形状をなした樹脂成形品の表面に、木目模様の印刷を施したフィルムを貼付する技術は、古くから用いられてきた。上記の技術では人工的な模様となるという欠点があったため、それを改善した特公昭55−8336号に示される技術のような、人工的ではない木目模様を醸し出すフィルムシートの製造技術も提供されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年にあっては、前述した樹脂成形品の表面に印刷を施したもので代用するという技術よりも、より天然の木に近い風合いや質感が要求されるようになってきた。風合いや質感に対する要求レベルの向上の一方、使用したい部位の多様化から、表面の艶や光沢感なども要求されるようになってきた。
【0004】本発明が解決すべき課題は、天然木の質感を有し、且つ艶や光沢感も備えた部材、部品を提供する技術を提供することにある。ここで、請求項1ないし請求項5記載の発明の目的は、天然木の質感を有し、且つ艶や光沢感も備えた木質様成形品を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的を達成するためのものである。
(請求項1)請求項1記載の発明は、成形によって製造する製品の芯材部(11)と、その芯材部(11)の表面を覆う表面層部(12)とを備えて形成する木質様成形品であって、芯材部(11)は、顔料およびセルロース材を粉砕して粉砕粉を樹脂に混合して形成した木質様形成シード材(10)にて成形し、表面層部(12)は、木質様成形品における目視される面に設けられる部位であって、透光性のある表面層材料(20)を、芯材部(11)と一体となるように成形することによって形成したことを特徴とする。
【0006】(用語説明)上記の「セルロース材」は、天然木材のほか、おがくず、稲藁、バカスなどを含む。「樹脂」とは、硬質樹脂、軟質樹脂、発泡樹脂などを含み、例えば塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂などである。樹脂の種類は、最終的に所望する成形品に要求される性能によって異なっている。
【0007】(作用)この木質様成形品では、芯材部(11)が顔料とセルロース材を粉砕して粉砕粉とを含有した木質様形成シード材(10)にて形成されているので、粉砕粉による木質感と顔料による木目模様とによって、天然木に近い質感を木質様成形品に備えさせる。また、表面層部(12)が透光性のある表面層材料(20)を、芯材部(11)と一体となるように成形することによって形成されているので、艶や光沢感を木質様成形品に備えさせる。
(請求項2)請求項2記載の発明は、請求項1記載の木質様成形品を限定したものであり、表面層部(12)に複数の溝(13,13, ・・・)を設け、その溝(13,13, ・・・)にはまりこむ溝埋め部(14,14,・・・)を設けた木質様成形品であって、その溝埋め部(14,14,・・・)は、芯材部(11)を成形した木質様形成シード材(10)とは異なった色彩をなす樹脂材料を溶融させ、溝(13,13, ・・・)と一体化するように成形したことを特徴とする。
【0008】表面層部(12)の「成形」の手段としては、主に押し出し成形であるが、射出成形、真空成形であってもよい。一方、溝埋め部(14,14,・・・)の「成形」の手段は押し出しまたは射出成形である。
(作用)請求項2記載の発明によれば、芯材部(11)と溝埋め部(14,14,・・・)とが異なる色彩をなすので、はっきりとした縞模様を備えた成形品を提供することができる。
(請求項3)請求項3記載の発明は、請求項2記載の木質様成形品を限定したものである。すなわち、木質様形成シード材(10)は、白色系となるような材料を用い、溝埋め部(14,14,・・・)を形成する樹脂材料は、茶色系となるような材料を用いたことを特徴とする。
【0009】通常、顔料を用いることによって、木質様形成シード材(10)を白色系、溝埋め部(14,14,・・・)を茶色系とする。更に、木質様形成シード材(10)に含有させるセルロース材の粉砕粉の原料を、白木とすると、顔料の使用量を減らすことができる。また、溝埋め部(14,14,・・・)を形成する樹脂材料に、色の濃いセルロース材の粉砕粉を含有させても、顔料の使用量を減らすことができる。
【0010】(作用)木質様形成シード材(10)を白色系、溝埋め部(14,14,・・・)を茶色系としたことにより、白地に茶色の線模様がはっきり浮かぶ成形品を提供することができる。
(請求項4)請求項4記載の発明は、請求項2または請求項3記載の木質様成形品を限定したものである。すなわち、表面層部(12)を形成する樹脂材料は硬質樹脂とし、溝埋め部(14,14,・・・)を形成する樹脂材料は軟質樹脂としたことを特徴とする。
【0011】ここにいう「硬質樹脂」とは、例えば硬質塩化ビニル樹脂であり、「軟質樹脂」とは、例えば軟質塩化ビニル樹脂である。
(作用)表面層部(12)と溝埋め部(14,14,・・・)との材質が異なるので、表面の質感に変化のある成形品となる。
【0012】また、溝埋め部(14,14,・・・)が軟らかく、表面に接触するものとの摩擦抵抗が増すので、例えば滑りどめの機能が付加された木質様成形品が提供できる。
(請求項5)請求項5記載の発明は、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の木質様成形品に関する材質限定したものである。すなわち、請求項1にいう粉砕粉は、その外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させることによって加工した固定粒としたことと特徴とする。
【0013】ここで、「表面粒」とは、酸化チタン、フェライト、アルミニウム、ニッケル、銀などの金属材料、またはセラミック等の非金属材料である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例及び図面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1乃至図3である。図1および図2は、本発明の実施の形態を示す斜視図である。図3は、本発明の実施の形態に用いる製造装置を示す垂直断面図である。
【0015】図1および図2を参照させながら、発明の実施の形態について説明する。図1は、樹脂成形によって製造する製品の芯材部11と、その芯材部11の表面を覆う表面層部12とからなる木質様成形品の製造過程を概念的に示したものである。
(芯材部11)この芯材部11は、顔料およびセルロース材を粉砕して粉砕粉を樹脂に混合して形成した木質様形成シード材10にて成形したものである。
【0016】この木質様形成シード材10とは、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉をの外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒を形成し、この固定粒を、顔料とともに樹脂に混合したものである。通常は、この固定粒を、顔料とともに樹脂に混合して木質様形成ペレットとしておく。本実施の形態では、成形品の製造過程にて扱いやすく、輸送、保管などの際に吸湿しにくく、同一品質を保ちやすくて便利だからである。ただし、ペレットよりも成形時に溶融しやすいなどのメリットから、粉末状としておくこともある。なお、固定粒の製造については、例えばPCT JP94/00351号に開示されている方法を用いることができる。したがって、本明細書においては、詳しい説明を省略する。
【0017】「木質様形成シード材」の形成に用いる樹脂としては、本実施の形態にあっては、硬質のポリ塩化ビニルを採用した。木質様形成シード材に用いる「顔料」は、例えば酸化鉄、カドミウムイエロー、カーボンブラックなどの無機顔料のうち、最終的な成形品が所望する色合いに合わせて、1種類または数種類を選択して用いる。なお、顔料の種類を異ならせた複数種類の木質様形成シード材を予め用意しておき、その木質様形成シード材を最終的な成形品が所望する色合いに合わせて、1種類または数種類を選択して用いることとすることが多く、本実施の形態でも、複数種類の木質様形成ペレットを混合したものを採用した。
【0018】本実施の形態に用いる木質様形成シード材10は、固定粒を約20重量%と、顔料を1ないし30重量%とを、樹脂に混合したものである。ここで、固定粒の配合比の実用的範囲は、木質様形成シード材全体に対して10ないし50重量%程度である。固定粒を10重量%以下とすると最終の成形品から木質感がなくなり、50重量%以上とすると成形時の流動性が悪くなる場合があるからである。また、顔料の配合比の実用的範囲は、木質様形成シード材全体に対して0.1ないし30重量%程度である。
【0019】上記のような木質様形成シード材10により、芯材部11の表面には天然に近い木目模様が現れるとともに、セルロース材を加工した固定粒の存在により、風合いも天然木に極めて近いものとなる。なお、樹脂のみから形成したベース材を、木質様形成シード材10に混合してもよい。このベース材に用いる樹脂は、上記した樹脂の中から用いることができるのであるが、木質様形成シード材1ーと同一種類としてもよいし、木質様形成シード材10とは異なる種類の樹脂を選択してもよい。異なる種類の樹脂を選択する場合であって木目様をはっきり出したい場合には、ベース材の溶融温度よりも木質様形成シード材10の溶融温度が高くなるように選択すると好ましい。流動性に差が出て木目様が出やすくなるからである。
(表面層部12)表面層部12は、この木質様成形品の目視される面である上面に設けられる部位であり、透光性のある表面層材料20を、芯材部11と一体となるように成形したものである。目視される面が上面および側面であれば、それらの面に表面層部を設ける。表面層材料20は透光性のある樹脂を主成分としている。具体的には、無色透明のアクリル樹脂などである。
【0020】この表面層部12によって、艶や光沢感を木質様成形品に備わる。また、芯材部11の表面は湿気や外力から保護されるが、無色透明なので、芯材部11の色調、模様などはそのまま見えることとなる。
(溝埋め部14)表面層部12の上面には、図1に示すように、複数の溝13,13,・・・を設けている。そして、図2に示すように、その溝13,13,・・・にははまりこむ溝埋め部14,14,・・・を一体化するように成形する。
【0021】本実施の形態においては、芯材部11を形成するのに用いる木質形成シード材10と、溝埋め部14,14,・・・を形成するのに用いる樹脂材料とでは、顔料の種類、配合割合などを異ならせたものを選択することによって、製品材料の色調を異ならせることとしている。具体的には、木質様形成シード材10は、白色系となるように顔料などを配合しており、溝埋め部14,14,・・・を形成するのに用いる樹脂材料は、茶色系となるように顔料などを配合している。
【0022】また、表面層部12は硬質樹脂たるアクリル樹脂としたが、溝埋め部14,14,・・・を形成する樹脂材料は軟質樹脂たる軟質塩化ビニルとしている。このため、質感が異なるとともに、滑り止めの効果も備える。
(製造装置)図3には、溶融した木質様形成シード材10を水平に押し出す溝付き押出成形機30によって行われ、表面層材料20の押出成形は、垂直方向から押し出す溝埋め押出成形機40によって行う様子を示している。
【0023】なお、上面に複数本の溝13,13,・・・を備えた表面層部12に対して溝埋め部14,14,・・・を一体成形する手順も、図3に示したような製造装置によって行うのが一般的である。一体成形の後、冷却して圧延することによって木質様成形品に仕上げる。その木質様成形品は溝付き本体部は白色系の色彩をなし、溝埋め部は茶色系の色彩をなすので、白木調の地に茶系のはっきりとした木質感のある木目模様を有する木質様成形品となる。
【0024】
【発明の効果】請求項1ないし請求項5記載の発明によれば、天然木の質感を有し、且つ艶や光沢感も備えた木質様成形品を提供することができた。




 

 


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