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発明の名称 切断装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−272603
公開日 平成10年(1998)10月13日
出願番号 特願平9−77961
出願日 平成9年(1997)3月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
発明者 片川 利彦
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 被切断物の先端部を任意の角度で切断する切断装置であって、上記被切断物の少なくとも先端部を上面に載せた状態に支持する作業台と、上記作業台上に載せられる上記被切断物の先端部側から後端部側に向かって延在して設けられるとともに、上記被切断物の側部を当接させることにより上記被切断物の側部の位置を決める定規と、上記作業台上に載せられる被切断物の先端部を当接させることにより、上記被切断物の先端部の位置を決める位置決め部と、上記作業台上の被切断物の先端部を任意の角度で切断するように上記定規となす角度を変更可能な切断刃とを具備してなり、上記切断刃の上記定規となす角度を変更した際に、上記切断刃の角度の変更に対応して上記位置決め部の被切断物に当接する位置が上記定規の延在方向に沿って移動するようになっていることを特徴とする切断装置。
【請求項2】 上記位置決め部が左右に回転可能とされるとともに、上記位置決め部が、上記切断刃の角度の変更に対応して回転するように上記切断刃と連結部材を介して連結され、かつ、上記位置決め部の被切断物との当接面となる外周面と上記位置決め部の回転中心との距離が外周面の周方向に沿った位置の違いによって異なる形状とされることにより、上記切断刃の角度の変更に対応して上記位置決め部の被切断物に当接する位置が上記定規に沿って移動するようになっていることを特徴とする請求項1記載の切断装置。
【請求項3】 上記切断刃の上記定規となす角度を大きくなるように変更した際に、上記位置決め部の被切断物に当接する位置が上記定規に沿って上記被切断物の先端部側から後端部側に向かう方向に移動するとともに、上記切断刃の上記定規となす角度を小さくなるように変更した際に、上記位置決め部の被切断物に当接する位置が上記定規に沿って上記被切断物の後端部側から先端部側に向かう方向に移動するようになっていることを特徴とする請求項1または2記載の切断装置。
【請求項4】 上記切断刃を支持するとともに、上記切断刃の上記定規となす角度を変更可能とするように左右に回転自在とされた切断刃支持部と、該切断刃支持部に連結されて該切断刃支持部を回転駆動するシリンダ装置と、上記シリンダ装置のシリンダ先端部と該シリンダ装置のロッド先端部との間に挟むことにより上記シリンダ先端部と上記ロッド先端部との間を所定の間隔に保持する間隔保持部材とを備え、保持する間隔がそれぞれ異なるとともに、予め決められた間隔を保持する複数の間隔保持部材を入れ換えて用いることにより、切断刃の角度を予め決められた複数の角度に変更可能となっていることを特徴とする請求項1、2または3記載の切断装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角材や比較的幅の狭い板材等の被切断物の先端部を任意の角度で斜めに切断可能な切断装置に関する。
【0002】
【背景の技術】一般に、角材や、幅の狭い板材等の木材を所定の角度で斜めに切断する場合には、例えば、図3に示すように、作業台となるターンテーブル1と、ターンテーブル1と一体に回転可能な丸鋸支持部(図示略)と、丸鋸支持部により上下に回動移動可能に支持された電動丸鋸(図示略)と、ターンテーブル1に対して所定の角度で木材を配置するための定規2と、切断される木材3の先端部の位置を決めるストッパ4とを有する切断装置が用いられる。
【0003】なお、ターンテーブル1には、電動丸鋸が上から下に移動してターンテーブル1上の木材3を完全に切断するために、電動丸鋸の刃の下部を挿入可能な溝5が設けられている。そして、上記切断装置のおいては、上記定規2とストッパ4の位置が固定となっており、木材3を切断する際に、木材3の側面を定規2に当接させるとともに、木材3の先端をストッパ4に当接させることにより、木材3の位置が固定できるようになっている。
【0004】そして、固定される木材3に対して、ターンテーブル1と電動丸鋸とが一体に左右に回転して切断角度を決めるようになっている。なお、図3において、ターンテーブル1の溝5が図示しない電動丸鋸の刃の角度に対応している。そして、予め、ターンテーブル1と電動丸鋸とを一体に左右に回転して角度を変更しておくことにより、図3の(A)及び(B)に示すように、木材3の先端部の切断面Sの角度を任意に変更して、木材3の先端部を切断することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の切断装置においては、木材3の先端部を任意の角度で切断するようにした場合に、木材3の長さ方向と電動丸鋸による切断面Sとがなす角度を小さくすると、図3(A)に示すように、木材3の先端面と斜めの切断面Sとの最短距離Dが小さいものとなるが、木材3の長さ方向と電動丸鋸による切断面Sとがなす角度を大きくすると、図3(B)に示すように、木材3の先端面と斜めの切断面Sとの最短距離Dが大きなものとなる。
【0006】すなわち、木材3の長さ方向と電動丸鋸による切断面Sとがなす角度を大きくすると、実際には、もっと木材3の先端面に近い部分で切断可能なのにもかかわらず、木材3の先端面よりかなり後方側で木材3が切断されることになり、木材3に無駄が生じることになる。そして、木材3の先端部を斜めに切断する場合に、斜めに切断された木材3の先端部は基本的に破棄されるものであり、上述のように、もっと木材3の先端面に近い部分で切断可能なのにもかかわらず、木材3の先端面よりかなり後方側で木材3が切断されると、先端部を切断された木材3の必要長さを確保するために、切断される前の木材3の長さを予め長いものとしておく必要がある。また、木材3の切断された先端部の長さが長くなることにより廃棄すべき木材3の量が多くなってしまう。これらのことがコストアップの要因になる可能性がある。
【0007】さらに、従来の切断装置により異なる角度で先端部を斜めに切断された二種類以上の木材加工品を製作加工する際に、加工前の木材3の長さを一緒にすると、上述のように木材3の先端面と切断面Sとの最短距離が異なるものとなることから、二種類の木材加工品においてその長さが互いに異なるものとなってしまう。従って、二種類の木材加工品の最終的な長さを同じにするためには、加工前の木材3の長さを異なるものとするか、先端部を斜めに切断した後に長さを調整する必要があり、どちらにしても無駄が生じることになる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、木材の先端部を任意の角度で斜めに切断する切断装置において、切断する角度を変更しても、木材の先端面と切断面との最短距離を略同じにすることができる切断装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の切断装置は、例えば、図1及び図2に示すように、被切断物(木材3)の先端部を任意の角度で切断するものであり、上記被切断物3の少なくとも先端部を上面に載せた状態に支持する作業台(ターンテーブル10)と、上記作業台10上に載せられる上記被切断物3の先端部側から後端部側に向かって延在して設けられるとともに、上記被切断物3の側部を当接させることにより上記被切断物3の側部の位置を決める定規80と、上記作業台10上に載せられる被切断物3の先端部を当接させることにより、上記被切断物3の先端部の位置を決める位置決め部90と、上記作業台10上の被切断物3の先端部を任意の角度で切断するように上記定規80となす角度を変更可能な切断刃(電動丸鋸)40とを具備してなり、上記切断刃40の上記定規80となす角度を変更した際に、上記切断刃40の角度の変更に対応して上記位置決め部90の被切断物3に当接する位置が上記定規80の延在方向に沿って移動するようになっていることを上記課題の解決手段とした。
【0010】上記構成によれば、上記切断刃40の上記定規80となす角度を変更した際に、上記切断刃30の角度の変更に対応して上記位置決め部90の被切断物3に当接する位置が上記定規80の延在方向に沿って移動するようになっているので、記切断刃40の上記定規80となす角度を大きくなるように変更した際に、上記位置決め部90の被切断物3に当接する位置が上記定規80に沿って上記被切断物3の先端部側から後端部側に向かう方向に移動するとともに、上記切断刃40の上記定規80となす角度を小さくなるように変更した際に、上記位置決め部90の被切断物3に当接する位置が上記定規80に沿って上記被切断物3の後端部側から先端部側に向かう方向に移動するようにすれば、切断刃40の角度を変更しても、被切断物3の先端面から切断面Sまでの最短距離Dを略一定に保つことができる。
【0011】従って、複数の被切断物3の先端部をそれぞれ異なる角度で切断するものとしても、切断前の各被切断物3の長さを同じものとすれば、切断後の各被切断物3の長さを揃えることができる。また、切断する角度を任意の角度に変更するものとしても、被切断物3の切断される先端部の長さを必要最小限のものに設定することができるので、切断された先端部を廃棄するものとした場合に、廃棄物の量を削減することができる。さらに、被切断物3の切断される先端部の長さを必要最小限のものに設定することにより、切断される前の被切断物3の長さを必要最小限のものとすることができるので、必要な原材料の量を削減することができる。これらのことから、被切断物3の切断加工においてコストの削減を図ることができる。
【0012】なお、上記被切断物3は、切断加工される部材ならば、その材質及び形状を限定されるものではないが、例えば、角材状や比較的幅の狭い板材状の木材である。上記作業台10とは、例えば、その上面が平面状の作業面となったものであるが、被切断物3の形状によっては、必ずしも、上面が平面である必要はない。また、作業台10上に載置された被切断物3を切断刃40で切断する場合に、作業台10上の被切断物3を切断刃40が完全に通過した状態となる必要があり、作業台10に切断刃40が通過可能な溝11やスリット等を設けることが好ましい。
【0013】また、作業台10に溝11やスリット等を設けるようにした場合には、切断刃40の角度の変更に対応して作業台10の溝11やスリットも角度を変更する必要があり、作業台10の上記溝3やスリットが設けられた部分が左右に回転可能となっていることが好ましく、例えば、作業台10としてターンテーブル状のものを用いることが好ましい。上記定規80は、例えば、被切断物3が当接される側面が平面となっているものであり、上記側面が、作業台10上もしくは作業台10の近傍において直線状に延在するようになっているものである。従って、定規80としては、作業台10上もしくは作業台10の近傍において直線状に延在する板材を用いることが好ましい。
【0014】上記位置決め部90は、被切断物3と当接する位置が、切断刃40の角度の変更に対応して上記定規80の延在方向に沿って移動するようになっていれば良く、例えば、作業台10上をスライド移動したり、回転移動したりできるようになっていれば良い。また、位置決め部90の移動は、切断刃40の角度の変更に対応する必要があり、例えば、制御装置により、切断刃40の角度の変更と位置決め部90の移動とを連動して制御するようにしても良いし、また、切断刃40の角度を検知する周知の角度検知装置を用い、角度検知装置により検知された切断刃40の角度に基づいて位置決め部90の移動を制御するようにしても良い。また、位置決め部90と切断刃40とを機械的に連結して、切断刃40の角度を変更した際に、機械的に位置決め部90が連動するものとしても良い。
【0015】上記切断刃40は、例えば、被切断物3を木材とした場合には、電動丸鋸等の電動鋸であるが、回転するヤスリ状の刃で切断するものや、剪断力により切断するものや、レーザにより切断するものや、高圧の液体により切断するものでも良い。なお、切断刃40は、その切断方向(角度)を左右に変更できるように左右に回転自在に支持されている必要がある。
【0016】本発明の請求項2記載の切断装置は、上記位置決め部90が左右に回転可能とされるとともに、上記位置決め部90が、上記切断刃40の角度の変更に対応して回転するように上記切断刃40と連結部材100を介して連結され、かつ、上記位置決め部90の被切断物3との当接面91となる外周面と、上記位置決め部90の回転中心との距離が外周面の周方向に沿った位置の違いによって異なる形状とされることにより、上記切断刃40の角度の変更に対応して上記位置決め部90の被切断物3に当接する位置が上記定規80に沿って移動するようになっていることを上記課題の解決手段とした。
【0017】上記構成によれば、上記位置決め部90が上記切断刃40の角度の変更に対応して回転するように上記切断刃40と連結部材100を介して連結されているので、切断刃40の角度を変更させて位置決め部90を回転させることにより、位置決め部90の被切断物3に当接する当接面91となる外周面の位置を周方向にずらすことができる。これにより、上記位置決め部90の上記当接面91となる外周面と、上記位置決め部90の回転中心との距離が外周面の周方向に沿った位置の違いによって異なる形状とされているので、位置決め部90の被切断物3との当接位置と位置決め部90の回転中心との距離を変更することができる。
【0018】そして、位置決め部90の被切断物3との当接位置と位置決め部90の回転中心との距離を変更した場合には、位置決め部90の被切断物3との当接位置を被切断物側に向かって移動させたり、被切断物側から離れるように移動させることができることになる、すなわち、上記切断刃の角度の変更に対応して、位置決め部90の被切断物3との当接位置を上記定規80に沿って移動させたことになる。従って、上記請求項1記載の構成と同様の作用効果を得ることができる。
【0019】さらに、上記位置決め部90が上記切断刃40の角度の変更に対応して回転するように上記切断刃40と連結部材100を介して連結されているので、切断刃40の角度の変更に対応して位置決め部90の被切断物3との当接位置を移動させる制御装置を設ける必要がなく、極めて簡単な構成で、被切断物3との当接位置の移動を制御することができる。従って、切断刃40の角度を変更しても、被切断物40の先端面から切断面までの最短距離を略一定に保つことができる切断装置を安価に製造することができる。
【0020】なお、上記位置決め部90は、その外面の少なくとも一部がカム状になったものであり、一種のカムとして作用するものである。従って、位置決め部90は、例えば、カムとして作用するカム部92と、上記連結部材100と連結される連結片93とからなるものである。上記連結部材100は、位置決め部90と切断刃40もしくは切断刃40を回転自在に支持する支持部(丸鋸支持部30)とをリンクするものである。
【0021】本発明の請求項3記載の切断装置は、上記切断刃40の上記定規80となす角度を大きくなるように変更した際に、上記位置決め部90の被切断物3に当接する位置が上記定規80に沿って上記被切断物3の先端部側から後端部側に向かう方向に移動するとともに、上記切断刃40の上記定規80となす角度を小さくなるように変更した際に、上記位置決め部90の被切断物3に当接する位置が上記定規80に沿って上記被切断物3の後端部側から先端部側に向かう方向に移動するようになっていることを上記課題の解決手段とした。上記構成によれば、上記請求項1または2記載の構成と同様の作用効果を得ることができる。
【0022】本発明の請求項4記載の切断装置は、上記切断刃40を支持するとともに、上記切断刃40の上記定規80となす角度を変更可能とするように左右に回転自在とされた切断刃支持部30と、該切断刃支持部30に連結されて該切断刃支持部30を回転駆動するシリンダ装置(エアシリンダ50)と、上記シリンダ装置50のシリンダ52先端部と該シリンダ装置50のロッド51先端部との間に挟むことにより上記シリンダ52先端部と上記ロッド51先端部との間を所定の間隔に保持する間隔保持部材70とを備え、保持する間隔がそれぞれ異なるとともに、予め決められた間隔を保持する複数の間隔保持部材70を入れ換えて用いることにより、切断刃40の角度を予め決められた複数の角度に変更可能となっていることを上記課題の解決手段とした。
【0023】上記構成によれば、シリンダ装置50のロッド51を進出もしくは後退させることにより、切断刃支持部30を左右に回転させて切断刃40の角度を変更することができる。この際に、切断刃40の角度を正確に決めるには、シリンダ装置50のロッド51の延出量を正確に決める必要があるが、シリンダ装置50のシリンダ52先端部と該シリンダ装置50のロッド51先端部との間に間隔保持部材70を挟ませるとともに、間隔保持部材70の保持する間隔を予め決められたものとしておけば、ロッド51の延出量を正確に決めて、切断刃40の角度を正確に決めることができる。
【0024】また、予め、保持する間隔がそれぞれ異なるとともに、予め決められた間隔を保持する複数の間隔保持部材70を用意しておけば、切断刃40の角度を予め決められた複数の異なる角度に容易に変更することができる。なお、上記切断刃支持部30は、例えば、左右に回転可能に切断刃40を支持するとともに、切断刃40を切断方向に沿って移動自在に支持するものである。また、上記シリンダ装置50は、周知の油圧シリンダやエアシリンダ等のシリンダ装置である。また、上記シリンダ装置50の一方の端部が切断刃支持部30に左右に回動自在に軸支され、シリンダ装置50の他方の端部が固定された部材に左右に回動自在に軸支されている。
【0025】また、シリンダ装置50には、そのロッド51の先端部とシリンダ52の先端部とに、例えば、間隔保持部材70を挟むためのフランジ部53、54が設けられている。間隔保持部材70は、例えば、その断面形状がU字状や円弧状やコ字状等に形成されて、シリンダ装置50のロッド51に係合する形状となっていることが好ましく、間隔保持部材70をシリンダ装置50に挟んだ際の、間隔保持部材70のシリンダ装置50のロッド51に沿った方向の長さが、切断刃40の角度を所定の角度とする長さに形成されている必要がある。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一例の切断装置を図面を参照して説明する。図1はこの一例の切断装置を説明するためのものであり、図2はこの一例の切断装置の動作を説明するためのものである。図1に示すように、切断装置は、作業台となるターンテーブル10と、ターンテーブル10を左右に回転自在に支持する支持台20と、ターンテーブル10と一体に回転するようにターンテーブル10に接合された丸鋸支持部(切断刃支持部)30と、丸鋸支持部30に上下に回動可能に支持された切断刃となる電動丸鋸40と、上記ターンテーブル10を回転駆動するエアシリンダ50と、ターンテーブル10と一体に回転するとともに、上記エアシリンダ50のロッド51に連結されるシリンダ連結片60と、エアシリンダ50のロッド51の延出量を決める間隔保持部材70…と、被切断物となる木材(図2に図示)3の側面の位置を決める定規80と、木材3の先端部の位置を決める位置決め部90と、位置決め部90と丸鋸支持部90とを連結する連結部材100と、木材3をターンテーブル10に搬入するとともにターンテーブル10から搬出するローラコンベア110と、これら各部全体を支持するフレーム部120とを有するものである。
【0027】上記ターンテーブル10は、周知のものであり、支持台20に回動自在に取り付けられている。また、ターンテーブル10の上面には、電動丸鋸40の刃が挿入可能な溝11が設けられている。また、ターンテーブル10は、その下部の外周部の互いに対向する位置に、上記丸鋸支持部30と、シリンダ連結片60とが設けられている。上記支持台20は、ターンテーブル10の周囲にターンテーブル10の回転角度を支持する目盛が形成された目盛部21を有する。
【0028】上記丸鋸支持部30は、電動丸鋸40を支持した状態でターンテーブル10と一体に回転可能とされて、定規80に対する電動丸鋸40による切断面(図2に図示)Sの角度を変更可能とするとともに、電動丸鋸40を回転軸31の部分において上下に回動可能に支持している。そして、丸鋸支持部30は、エアシリンダ32により電動丸鋸40を上下に回転駆動して、電動丸鋸40を上から下に移動させることで、木材3を切断するようになっている。
【0029】上記エアシリンダ50は、そのシリンダ52の後端部がフレーム部120側に左右に回動自在に連結され、エアシリンダ50のロッド51の先端部側がターンテーブル10に一体に取り付けられたシリンダ連結片60に左右に回動自在に連結されている。そして、エアシリンダ50のロッド51を進出させることにより、ターンテーブル10を図中右回転することができ、エアシリンダ50のロッド51を後退させることにより、ターンテーブル10を図中左に回転することができる。
【0030】また、エアシリンダ50のシリンダ52先端部には、フランジ53が取り付けられ、ロッド51の先端部には、フランジ54が取り付けられ、これらフランジ53、54間に間隔保持部材70を挟むことができるようになっている。そして、エアシリンダ50のロッド51を大きく延出した状態で、シリンダ52先端部のフランジ53とロッド51先端部のフランジ54との間に、複数の間隔保持部材70…のうちの一つの間隔保持部材70…を配置し、この状態でロッド51を後退することにより、上記フランジ53、54間に間隔保持部材70…を挟むことで、ロッド51の延出量を間隔保持部材70…の長さに対応する長さに決めることができる。
【0031】そして、ロッド51の延出量を決めることにより、ターンテーブル10及び丸鋸支持部30に支持された電動丸鋸40の角度を決めることができる。また、予め、切断すべき木材3の複数の切断角度の規格に対応して、長さ(保持すべき間隔)の異なる複数の間隔保持部材70…を用意しておくことで、電動丸鋸40の角度を各切断角度の規格に正確に対応した角度とすることが容易にできる。
【0032】上記間隔保持部材70…は、上述のようにその長さがそれぞれ木材3の複数の切断角度の規格に対応した長さとされるとともに、その断面が円弧状とされ、ロッド51上にロッド51に係合した状態で載置できるようになっている。また、間隔保持部材70…は、フレーム部120上の間隔保持部材置き場121に載置しておくことができ、直ぐに取り出せるようになっている。
【0033】上記定規80は、木材3の側面が当接されることにより、木材3の側面の位置を決めることができる。なお、定規80は、左右に移動自在となっており、切断すべき木材3の幅に対応して定規80の位置を木材3の幅方向にずらすことができるようになっている。また、定規80は、ローラコンベア110上をターンテーブル10に向かって搬送される木材3を案内するようになっている。また、木材3の一方の側面を定規80に当接させ、木材3の先端面を後述するように位置決め部90に当接させた状態で、ローラコンベア110に設けられた図示しないエアシリンダにより木材3を定規80側に押圧し、エアシリンダ111により木材3を上方からローラコンベア11側に押圧することにより、木材3を固定した状態に保持できるようになっている。
【0034】上記位置決め部90は、図2に示すように、外周面の一部が木材3の先端面に当接する当接面91となるカム部92と、カム部92から後方に延出する連結片93とからなるものである。そして、連結片93のカム部92側の端部が位置決め支持部94に左右に回転自在にピン95により軸支されている。なお、位置決め支持部94は、その一端部側がフレーム部120に取り付けられて固定され、他方の端部がターンテーブル10上に延出した部材であり、ターンテーブル10上に延出した他方の端部に位置決め部90が回転自在に接合されている。従って、ピン95の位置は固定となっている。なお、図2は、切断装置の動作を説明するためのものであり、切断装置の要部を簡略化して図示したものであり、切断装置の一部の図示を省略している。
【0035】そして、位置決め部90の連結片93のカム部92とは反対側の端部が連結部材100を介してターンテーブル10と一体に回転する丸鋸支持部30に連結されており、位置決め部90は、ターンテーブル10及び丸鋸支持部30の回転、すなわち、切断角度の変更に対応して回転するようになっている。
【0036】そして、位置決め部90のカム部92は、その先端部から木材3側の一方の側面(カム部92の外周面の一部)が木材3の先端面に当接する当接面91となっている。また、当接面91は、湾曲した形状とされるとともに、その周方向に沿った位置が異なると、当接面91から回転中心となるピン95までの距離が異なるようになっている。従って、位置決め部90を上述のように回転させることにより、位置決め部90の木材3との当接位置を周方向にずらすことによって、位置決め部90に当接した木材3の先端面と固定点であるピン95との距離を変更できるようになっている。
【0037】例えば、カム部92の当接面91おいては、カム部92の先端側から後ろ側(カム図92の側面)にいくにつれて、当接面91からピン95までの距離が小さくなるようになっている。また、位置決め部90に当接した木材3の先端面と固定点であるピン95との距離を変更するということは、定規に沿って木材の3の先端面が前後に動くことになり、位置決め部90の木材3との当接位置を定規に沿って前後(木材の先端側から後端側の方向もしくは後端側から先端側の方向)に移動したことになる。
【0038】そして、図2(A)に示すように、定規80と、木材3の切断面Sとのなす角度(すなわち定規と電動丸鋸40となす角度)を小さくした場合には、位置決め部90のカム部92の当接面91のうちの先端より後ろ側の部分に木材3の先端面が当接するようになっており、木材3の先端面がピン95に近づいた状態となる。また、図2(B)に示すように、定規80と、木材3の切断面Sとのなす角度を大きくした場合には、位置決め部90のカム部92の当接面91のうちの先端側の部分に木材3の先端面が当接するようになっており、木材3の先端面がピン95から遠のいた状態となる。
【0039】従って、図2(A)に示した状態から図2(B)に示した状態にした場合、すなわち、定規80と、木材3の切断面Sとのなす角度を大きくするように電動丸鋸40及び丸鋸支持部30を回転した場合には、位置決め部90の木材3との当接位置が木材3の後端側から先端側に向かう方向に移動することになる。また、図2(B)に示した状態から図2(A)に示した状態にした場合、すなわち、定規80と、木材3の切断面Sとのなす角度を小さくするように電動丸鋸40及び丸鋸支持部30を回転した場合には、位置決め部90の木材3との当接位置が木材3の先端側から後端側に向かう方向に移動することになる。
【0040】上記連結部材100は、その一方の端部が位置決め部90の後端部に左右に回動自在に連結され、その他方の端部が丸鋸支持部30に左右に回動自在に連結されている。そして、連結部材100は、上述のように丸鋸支持部30と位置決め部90とを連結することにより、丸鋸支持部30の回転移動に対応させて位置決め部90をピン95を中心として回転させるものである。
【0041】次に、上述のような構成を有する切断装置による切断方法及び作用を図2を参照して説明する。例えば、図2(A)に示す状態から図2(B)に示す状態に、ターンテーブル10、丸鋸支持部30及び電動丸鋸40を回転した場合、すなわち、定規80に対して電動丸鋸40の木材3の切断面がなす角度を大きくなるようにした場合には、丸鋸支持部30の回転移動に対応して位置決め部90が回転する。これにより、位置決め部90の木材3の先端面に当接する位置が木材3の先端側から後端側に向かう方向に移動することになる。
【0042】従って、定規80に対して電動丸鋸40の木材3の切断面Sがなす角度を大きくなるようにした場合には、位置決め部90に先端面を当接する木材3の位置が、定規80に沿って後側(固定点であるピン95から離れる方向)に移動した状態となる。また、逆に、定規80に対して電動丸鋸40の木材3の切断面Sがなす角度を小さくなるようにした場合には、位置決め部90に先端面を当接する木材3の位置は、定規80に沿って前側(固定点であるピン95に近づく方向)に向かって移動した状態となる。
【0043】これにより、図2(A)に示すように、定規80と電動丸鋸40の木材3の切断面Sとがなす角度を小さくした場合の木材3の切断面Sと先端面との最短距離Dと、図2(B)に示すように、定規80と電動丸鋸40の木材3の切断面Sとがなす角度を大きくした場合の木材3の切断面Sと先端面との最短距離Dとを略同じものとすることができる。すなわち、定規80と電動丸鋸40の木材3の切断面Sとがなす角度を大きくした場合には、位置決め部90の木材3の先端面との当接位置を従来のように固定としてしまうと、木材3の先端面と切断面Sとが離れてしまうが、規80と電動丸鋸40の木材3の切断面Sとがなす角度を大きく際に、位置決め部90の木材3の先端面との当接位置を定規80に沿って後方側に移動することにより、木材3の先端面と切断面Sと近づけることができる。従って、木材3の切断角度を変えても、木材3の切断面Sと先端面との最短距離を略一定にすることができる。
【0044】また、木材3の切断角度を変更するものとした場合、どの切断角度においても、木材3の切断面Sと先端面との最短距離を必要最小限のものとすることができるので、どのような切断角度においても、木材3の切断されて廃棄される先端部の長さを必要最小限度のものとして、廃棄される木材3の先端部の量を削減することができる。また、切断される木材3の長さに、予め余計に切断される先端部の長さを見込んでおく必要がなく、切断される木材3の長さを必要最小限の長さとすることができ、原材料費の削減を図ることができる。以上のことからコストの削減を図ることができる。
【0045】また、上述のような構成とすることにより、切断される前の木材3の長さが同じならば、先端部の切断角度が異なっていても、切断された木材3の長さを略同じにすることができ、切断角度が異なる木材3の長さを容易に揃えることができる。また、上述のような作用効果は、カムとして作用する位置決め部90を連結部材100を介して丸鋸支持部30とリンクさせ、丸鋸支持部30の回転に連動して位置決め部90を回転するようにした簡単な構成で達成することができるので、切断装置のコストを増加させることがない。
【0046】なお、上記切断装置において、各剪断装置における木材3の切断面Sから先端面までの最短距離は、位置決め部90の幅、位置決め部90の先端部からピン95までの長さ、ピン95から位置決め部90と連結部材100との連結位置までの距離、連結部材100の長さ、連結部材100と丸鋸支持部30との連結位置等により決まるものであり、各切断角度における木材3の切断面Sから先端面までの最短距離Dを略同じものとするとともに、上記最短距離Dを必要最小限のものとするには、上述の各値を調整する必要がある。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の切断装置によれば、切断刃の上記定規となす角度を大きくなるように変更した際に、上記位置決め部の被切断物に当接する位置が上記定規に沿って上記被切断物の先端部側から後端部側に向かう方向に移動するとともに、上記切断刃の上記定規となす角度を小さくなるように変更した際に、上記位置決め部の被切断物に当接する位置が上記定規に沿って上記被切断物の後端部側から先端部側に向かう方向に移動するようにすれば、切断刃の角度を変更しても、被切断物の先端面から切断面までの最短距離を略一定に保つことができる。
【0048】従って、複数の被切断物の先端部をそれぞれ異なる角度で切断するものとしても、切断前の各被切断物の長さを同じものとすれば、切断後の各被切断物の長さを揃えることができる。また、切断する角度を任意の角度に変更するものとしても、被切断物の切断される先端部の長さを必要最小限度のものに設定することができるので、切断された先端部を廃棄するものとした場合に、廃棄物の量を削減することができる。さらに、被切断物の切断される先端部の長さを必要最小限度のものに設定することにより、切断される前の被切断物の長さを必要最小限度のものとすることができるので、必要な原材料の量を削減することができる。これらのことから、被切断物の切断加工においてコストの削減を図ることができる。
【0049】本発明の請求項2記載の切断装置によれば、上記位置決め部が上記切断刃の角度の変更に対応して回転するように上記切断刃と連結部材を介して連結されているので、切断刃の角度を変更させて位置決め部を回転させることにより、位置決め部の被切断物に当接する当接面となる外周面の位置を周方向にずらすことができる。そして、上記位置決め部は、該位置決め部の被切断物との当接位置と上記位置決め部の回転中心との距離が外周面の周方向に沿った位置の違いによって異なる形状とされているので、位置決め部を回転させることにより、位置決め部の被切断物との当接位置と位置決め部の回転中心との距離を変更することができる。
【0050】そして、位置決め部の被切断物との当接位置と位置決め部の回転中心との距離を変更した場合には、位置決め部の被切断物との当接位置を被切断物側に向かって移動させたり、被切断物側から離れるように移動させることができることになり、これにより上記切断刃の角度の変更に対応して、位置決め部の被切断物との当接位置を上記定規に沿って移動させられることになる。従って、上記請求項1記載の構成と同様の効果を奏することができる。
【0051】さらに、上記位置決め部を上記切断刃と連結部材を介して連結するだけで、上記切断刃の角度の変更に対応して、位置決め部の被切断物との当接位置を上記定規に沿って移動させられるので、切断刃の角度の変更に対応して位置決め部の被切断物との当接位置を移動させる制御装置を設ける必要がなく、極めて簡単な構成で、位置決め部の被切断物との当接位置の移動を制御することができる。従って、切断角度を変更しても、被切断物の先端面から切断面までの最短距離を略一定に保つことができる切断装置を安価に製造することができる。
【0052】本発明の請求項3記載の切断装置によれば、上記請求項1または2記載の構成と同様の効果を奏することができる。本発明の請求項4記載の切断装置によれば、シリンダ装置のロッドを進出もしくは後退させることにより、切断刃支持部を左右に回転させて切断刃の角度を変更することができる。この際に、切断刃の角度を正確に決めるには、シリンダ装置のロッドの延出量を正確に決める必要があるが、シリンダ装置のシリンダ先端部と該シリンダ装置のロッド先端部との間に間隔保持部材を挟ませるとともに、間隔保持部材の保持する間隔を予め決められたものとしておけば、ロッドの延出量を正確に決めて、切断刃の角度を正確に決めることができる。また、予め、保持する間隔がそれぞれ異なるとともに、予め決められた間隔を保持する複数の間隔保持部材を用意しておけば、切断刃の角度を予め決められた複数の異なる角度に容易に変更することができる。




 

 


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