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発明の名称 木質様成形品の製造方法および木質様成形品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−264196
公開日 平成10年(1998)10月6日
出願番号 特願平9−72183
出願日 平成9年(1997)3月25日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
発明者 上手 正行
要約 目的
いわゆる木プラにて、玉木模様をなす技術を提供する。

構成
セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒を形成し、この固定粒に樹脂及び顔料を混合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に所望形状に成形する木質様成形品の製造方法において、表面粒にはマイカを含ませ、発泡剤を加えてインジェクション成形する。更に、表面粒に酸化チタンを含ませる場合もある。
特許請求の範囲
【請求項1】セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒を形成し、この固定粒に樹脂及び顔料を混合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に所望形状に成形する木質様成形品の製造方法において、表面粒にはマイカを含み、発泡剤を加えてインジェクション成形したことを特徴とする木質様成形品の製造方法。
【請求項2】表面粒には、酸化チタンを含ませたことを特徴とする請求項1記載の木質様成形品の製造方法。
【請求項3】セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒を形成し、この固定粒に樹脂及び顔料を混合し、かつ溶融させ、所望形状に成形する木質様成形品において、表面粒にはマイカを含ませ、発泡剤を加えてインジェクション成形したことを特徴とする木質様成形品。
【請求項4】セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、パール顔料を固定させて固定粒を形成し、この固定粒に樹脂を混合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に所望形状に成形する木質様成形品の製造方法であって、発泡剤を加えてインジェクション成形したことを特徴とする木質様成形品の製造方法。
【請求項5】セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、パール顔料を固定させて固定粒を形成し、この固定粒に樹脂を混合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に所望形状に成形する木質様成形品であって、発泡剤を加えてインジェクション成形したことを特徴とする木質様成形品。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、例えば住宅における家具等の各種部品、さらには車両の内装部材など各種の成形品等のように木質様を有した成形品の製造方法及びその成形品に関するものである。
【0002】
【先行技術】本願発明に関連のある技術として、PCT JP94/00351号(国際公開番号;WO94/20280号)に記載された「セルロース系微粉粒、木質様成形品の製造方法および木質様成形品」の技術について簡単に説明する。原料としてのセルロース材を粉砕して得た粉砕粉を磨砕処理して嵩比重を高めた粉粒とし、この粉粒の外周面に、該粉粒よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂及び顔料を混合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に押出成形または射出成形により所望形状に成形する。すると、天然の木の木目に極めて近い模様を表面に有し、しかも手触り感等の風合いも天然の木に近い木質様成形品の製造方法及び木質様成形品を提供することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、天然の木材にあっては玉木(たまもく)と呼ばれる木材模様が存在する。この玉木とは、見る方向によって少しずつ模様の色合いが異なる木目調のことである。しかし、この玉木模様を、いわゆる木プラや、PCT JP94/00351号(国際公開番号;WO94/20280号)に記載された「セルロース系微粉粒を用いた木質様成形品の製造方法および木質様成形品」にて実現する技術は確立していなかった。
【0004】本発明が解決すべき課題は、いわゆる木プラや、「セルロース系微粉粒を用いた木質様成形品の製造方法および木質様成形品」にて玉木模様をなす技術を提供することにある。ここで、請求項1、請求項2および請求項4記載の発明の目的は、玉木模様をなす木質様成形品の製造方法を提供することである。また、請求項3および請求項5記載の発明の目的は、玉木模様をなす木質様成形品を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的を達成するためのものである。
(請求項1)請求項1記載の発明は、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒を形成し、この固定粒に樹脂及び顔料を混合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に所望形状に成形する木質様成形品の製造方法において、表面粒にはマイカを含み、発泡剤を加えてインジェクション成形したことを特徴とする。なお、ここにいう「セルロース材」は、天然木材のほか、おがくず、稲藁、バカスなどを含む。また、粉砕粉の粉砕の程度は、通常の木プラに用いる程度から、PCT JP94/00351号(国際公開番号;WO94/20280号)に記載されているような非常に微細な粉末まで、広く含まれるものとする。他の請求項においても同様とする。
【0006】また、「樹脂」とは、硬質樹脂、軟質樹脂を含み、例えば塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂などである。「表面粒」とは、マイカのみでもよいが、酸化チタン、炭酸カルシウム、フェライト、アルミニウム、ニッケル、銀、またはセラミック等の非金属材料との混合物でもよい。「顔料」とは、有色顔料であり、例えば酸化鉄、カドミウムイエロー、カーボンブラックなどの無機顔料または有機顔料である。「発泡剤」は、使用する樹脂、最終成形品の性状などによって異なるが、必要に応じて発泡補助材をも用いることがある。また、後記する第一の実施の形態にて示すように、予め発泡剤を含んだ樹脂を混合して成形してもよい。前記のような製造方法にて得られた木質様成形品は、その表面に玉木模様を見ることができる、高級感あふれた成形品となる。なお通常、成形品の表面の玉木模様を保護するため、透明な塗装を施す。この塗装は、成形品に染み込みにくいものを用いる。
【0007】(請求項2)請求項2記載の発明は、請求項1記載の木質様成形品の製造方法を技術的に限定したものであり、表面粒には、酸化チタンを含ませたことを特徴とする。インジェクション成形の際には、溶融した材料の温度が上昇するので、成形品が黒っぽく変色してしまうことがある。溶融した材料に含まれるセルロース材が熱によって焦げた状態になるからであると考えられる。しかし、表面粒に酸化チタンを含ませると、成形品が黒っぽくなることを防ぐことができる。表面粒に含まれる酸化チタンの割合は、粉粒と表面粒とからなる固定粒を重量にて100%とすると、1〜3%の範囲が最適であった。1%未満だと成形品が黒っぽくなることを防ぐ効果が小さいからである。一方、3%以上なら成形品が黒っぽくなることを防ぐ効果は大きくなるものの、相対的にマイカの量が減るので玉木模様が薄れてしまう。したがって、5%以下が好ましい。
【0008】(請求項3)請求項3記載の発明は、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、該粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒を形成し、この固定粒に樹脂及び顔料を混合し、かつ溶融させ、所望形状に成形する木質様成形品において、表面粒にはマイカを含ませ、発泡剤を加えてインジェクション成形したことを特徴とする。この発明に係る木質様成形品は、その表面に玉木模様を見ることができる、高級感あふれた成形品となる。
【0009】(請求項4)請求項4記載の発明は、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、パール顔料を固定させて固定粒を形成し、この固定粒に樹脂を混合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に所望形状に成形する木質様成形品の製造方法であって、発泡剤を加えてインジェクション成形したことを特徴とする。このような製造方法にて得られた木質様成形品は、その表面に玉木模様を見ることができる、高級感あふれた成形品となる。
【0010】(請求項5)セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周面に、パール顔料を固定させて固定粒を形成し、この固定粒に樹脂を混合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に所望形状に成形する木質様成形品であって、発泡剤を加えてインジェクション成形したことを特徴とする。この発明に係る木質様成形品は、その表面に玉木模様を見ることができる、高級感あふれた成形品となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態及び図面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1および図2である。図1は、本発明の第一の実施の形態を示すための概念図である。図2は、本発明の第二の実施の形態を示すための概念図である。まず、図1に基づいて説明する。まず、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉を磨砕処理して嵩比重を高めた粉粒の外周面に、該粉粒よりも小径でかつ硬い表面粒を固定させて固定粒を形成する。PCT JP94/00351号(国際公開番号;WO94/20280号)に記載された「セルロース系微粉粒、木質様成形品の製造方法および木質様成形品」の技術によることとし、その詳細を省略する。なお、磨砕処理によって嵩比重を高めなくても、最終成形品の品質はほぼ同様のものが製造できる。
【0012】ここにいう「セルロース材」としては天然木材のおがくずを使用した。また、「表面粒」は、マイカと酸化チタンであり、重量%で、粉粒84%に対し、マイカ15%、酸化チタン1%とした。ただし、酸化チタンは高価な材料であるので、成型時に黒っぽくなることがあまりなければ混入しないこともある。固定粒に対しては、樹脂および顔料を混合して木質様形成シード材を形成し、その木質様形成シード材に、発泡剤を加えた樹脂を混合して成形品材料を形成し、それを溶融させ、その後または溶融と同時に、インジェクション成形により所望形状に成形する。成形に際しては、発泡剤を混入した場合のインジェクション成形に関する諸注意と同じ注意事項を守る。基本的注意事項として、チェックバルブ(シャットオフノズル)を付属させ、発泡圧によるノズルからの樹脂の漏れを防止すること、射出量を少なめにして発泡しやすくすること、などが挙げられる。「樹脂」としてはポリプロピレン樹脂を採用し、「顔料」としてはカーボンブラックなどの顔料を採用し、「発泡剤入り樹脂」としては永和化成工業(株)製のポリスレンEE−206を採用した。発泡剤を用いることによって、最終成形品の軽量化が図れると同時に、引けや反りを軽減できるので、寸法制度を向上でき、大型成形品の成形が行える。「成形品材料」は、「ベース材」および「木質様形成シード材」をそれぞれ1種類ずつ混合して形成してもよいが、複数種類の「ベース材」または「木質様形成シード材」を混合して形成することもできる。
【0013】通常ベース材および木質様形成シード材は、予めペレット状に形成したものを用いる。更に、木質様形成材シード材は、その溶融時における流動性が、ベース材の溶融時における流動性よりも低くなるようにする。具体的には、各種の添加剤をいずれか一方または双方に添加するなどの手段を用いる。すると、木質様形成材シード材に含まれている顔料が、成形時において均一に流れないため、最終的な成形品の表面に現れる模様が、天然の木目模様に近くなる。この実施の形態による木質様成形品は、その表面にいわゆるシルバーが現れ、玉木模様を見ることができる、高級感あふれた成形品となる。そして、その成形品の表面を保護し、同時に更に美しく見せるため、透明で染み込みにくく硬い塗料を塗布する。このようにしてでき上がった成形品は、例えば額縁、高級置き時計の外枠、自動車のダッシュボードなどに利用する。
【0014】次に、第二の実施の形態につき、図2に基づいて、第一の実施の形態との相違点を説明する。第一の実施の形態との相違点は、表面粒として、パール顔料のみを用いてマイカや酸化チタンを用いなかったこと、および木質様形成シード材の形成に際して顔料を混合しなかったことである。パール顔料は通常の顔料に比べるとかなり高価であるため、最終成形品も高価となる。この実施の形態による木質様成形品もまた、その表面にいわゆるシルバーが現れ、玉木模様を見ることができる、高級感あふれた成形品となる。玉木模様の質としては、第一の実施の形態と大きな差はない。なお、玉木模様の現れた表面を保護し、更に美しく見せるためには、第一の実施の形態と同じように、吸収されにくい塗料を塗布する。なお、吸収されてしまう塗料を塗布すると、玉木模様を消してしまうことになるので逆効果になることもある。
【0015】上記実施の形態においては、粉砕粉の粉砕の程度を、PCT JP94/00351号(国際公開番号;WO94/20280号)に記載されているレベルであるとして説明したが、通常の木プラに用いる程度であっても、玉木模様を見ることができる木プラの成形品を提供することができる。
【0016】
【発明の効果】請求項1、請求項2および請求項4記載の発明によれば、玉木模様をなす木質様成形品の製造方法を提供することができた。また、請求項3および請求項5記載の発明によれば、玉木模様をなす木質様成形品を提供することができた。




 

 


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