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発明の名称 塗布装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−244190
公開日 平成10年(1998)9月14日
出願番号 特願平9−53184
出願日 平成9年(1997)3月7日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
発明者 片川 利彦
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】2つの平行な側面を有するワークに塗付剤を塗付する塗付装置であって、前記ワークを搬送する搬送手段と、鉛直な軸回りに回転自在に支持された一対の互いに対向する塗布ローラと、前記塗布ローラに塗布剤を供給する供給手段とを備え、前記塗布ローラは、搬送される前記ワークの2つの側面にそれぞれ接触するように配置されていること、を特徴とする塗布装置。
【請求項2】前記一対の塗布ローラの少なくとも一方は、前記搬送手段によって搬送される前記ワークの搬送方向と直交する方向に移動可能に設けられていること、を特徴とする請求項1記載の塗布装置。
【請求項3】移動可能に設けられた前記塗布ローラを所定の位置で位置決めして固定する位置決め固定手段を有すること、を特徴とする請求項2記載の塗布装置。
【請求項4】前記塗布ローラの下方に、塗布剤回収溝を設け、この回収溝と前記供給手段とを連結したこと、を特徴とする請求項1、2または3記載の塗布装置。
【請求項5】前記ワークの製造工程において、一つの工程から他の工程へ搬送される前記ワークの搬送経路の途中に、前記搬送手段が接続されていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の塗布装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークに塗布剤を塗布する塗布装置に関するものである。
【0002】
【背景の技術】建物、例えば住宅の工業化に伴って、住宅の屋根や壁や床を予め木質パネルとして工場で製造し、このような木質パネルを、建築現場において組み立てて行くことにより、前記住宅の施工を行うようにしたパネル工法が、近年盛んとなっている。前記木質パネルは、縦横の芯材等で枠体を形成し、この枠体の開口部分に、表裏を形成する平板部材を一体化接合してなるものが主である。
【0003】これら木質パネルは、現場に運搬して組み立てるだけにして、現場工期をより一層短縮するため、例えば、場合によって複数のパネルを予め組み立てておくサブアッシーなどのように、できるだけ工場において、現場での建築の施工に必要な作業をおこなうようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したように工場などで予め製造される木質パネルの製造において、例えば、前記木質パネルの側面に当たる部分に防腐剤などの塗布剤を塗布することを考えた場合に、そのような機能を有する塗布装置はなかった。
【0005】そこで、本発明の目的は、ワーク例えば、木質パネルの側面に防腐剤等の塗布剤を塗布する塗布装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、2つの平行な側面を有するワークに塗付剤を塗付する塗付装置1であって、前記ワークを搬送する搬送手段2と、鉛直な軸回りに回転自在に支持された一対の互いに対向する塗布ローラ3、4と、前記塗布ローラ3、4に塗布剤を供給する供給手段とを備え、前記塗布ローラ3、4は、搬送される前記ワークの2つの側面にそれぞれ接触するように配置されていることを特徴としている。
【0007】前記ワークは、2つの平行な側面を有するものであるならば、どの様なものでも良く、例えば、木質パネルが挙げられるが、厚みのある板材、芯材などでもよい。また、搬送手段2は、前記ワークを搬送できる構造であるならば、どの様な構造でも良く、例えば、搬送方向に延びる2本のレール21、22間に、搬送ローラ23を前記レール21、22の長手方向に直交して介在するように複数並設したローラコンベアや、ベルトコンベアなどが挙げられる。
【0008】さらに、前記塗布ローラ3、4は、供給される塗付剤を、搬送されるワークの側面に接触することによって、前記側面に塗布するように構成されたものであり、例えば、前記塗布ローラ3、4の周壁3b,4bにフェルト材を備え、このフェルト材に、供給された塗布剤を染み込ませ、その周壁から前記塗布剤がしみ出るように構成されたもの等が挙げられる。この場合、鉛直に軸回りに回転自在に支持されるとともに、フェルト材からなる前記塗布ローラの周壁3b、4bが、搬送される前記ワークの2つの側面にそれぞれ接触することによって、前記周壁3b、4bからしみ出る塗布剤が前記ワークの側壁に塗布されることになる。
【0009】また、前記供給手段10は、前記塗布剤が貯留されたタンク11等から、当該タンク11と連通するホース12、13等を介して前記塗布剤が供給される構成などが挙げられる。この場合、ホースの材質はゴム製、鋼製等どの様なものでもよい。さらに、前記塗布剤は、防腐剤など、前記ワークの側面に塗布するものであるならば、どの様なものでもよく、例えば、塗料、ニス、防虫剤などでもよい。
【0010】この請求項1記載の発明によれば、例えば、塗布剤が貯留されたタンク11と連通している供給ホース12、13等の供給手段10によって塗布剤を供給される、鉛直な軸回りに回転自在に支持された一対の互いに対向する塗布ローラ3、4が、搬送手段2によって搬送される前記ワークの2つの側面にそれぞれ接触するように配置されているので、搬送された前記ワークの側面を、塗布剤が供給される塗布ローラ3、4がそれぞれ転動しながら通過する。したがって、前記ワークを前記搬送手段2によって搬送させるだけて、前記塗布ローラ3、4により前記ワークの側面に塗付剤を塗付することができる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、図1に示すように、請求項1記載の塗布装置において、前記一対の塗布ローラ3、4の少なくとも一方は、前記搬送手段2によって搬送される前記ワークの搬送方向と直交する方向に移動可能に設けられていることを特徴としている。
【0012】前記塗布ローラ3、4の少なくとも一方を移動可能にする構成として、搬送装置2によって搬送されるワークの搬送路となる当該搬送装置2の上面2aを跨ぐように、前記搬送装置2の両側部間にフレーム30を架設して、このフレーム30の桁部30aに前記塗布ローラ4を、当該桁部30aの長手方向に沿って移動可能に吊るして構成されるもの等が挙げられる。
【0013】請求項2記載の発明によれば、前記搬送手段2によって搬送される前記ワークの2つの側面にそれぞれ接触するように配置されている一対の塗布ローラ3、4の少なくとも一方が、前記ワークの搬送方向と直交する方向に移動可能に設けられているので、前記一対の塗布ローラ3、4間の距離を自在に変更することができる。したがって、搬送されるワークの側面に対応した位置に前記塗布ローラ4を配置することができ、種々の大きさの前記ワークの側面に塗布剤を塗布することができる。
【0014】そして、請求項3記載の発明のように、請求項2記載の塗布装置1において、移動可能に設けられた前記塗布ローラ4を所定の位置で位置決めして固定する位置決め固定手段50を有する構成としてもよい。
【0015】この位置決め固定手段50としては、前述した前記搬送装置2の搬送面2aを跨ぐように架設したフレーム30の所定の箇所に位置決め孔34を穿設し、突出することによって、前記位置決め孔34に挿入する出没部材51を、このフレームの桁部30aに沿って移動可能に設けられている移動体40に設け、前記フレーム30の所定の箇所で、前記出没部材51を突出させて、前記位置決め孔34に挿入して、当該フレーム30に前記移動体40を固定する構成などがあげられる。
【0016】この請求項3記載の発明によれば、前記搬送手段2によって搬送される前記ワークの搬送方向と直交する方向に、移動可能に設けられた前記一対の塗布ローラ3、4の少なくとも一方を所定の位置で位置決めして固定する、位置決め固定手段が設けられているので、前記搬送装置2によって搬送される前記ワークの2つの平行な側面間の距離に対応した間隔をあけて前記一対の塗布ローラ3、4を配置して固定することができる。したがって、搬送される前記ワークの大きさに対応した位置に、前記塗布ローラ3、4を接触するように配置でき、様々な大きさのワークの側面に塗布剤を塗布することができる。
【0017】さらに、請求項4記載の発明は、図1に示すように、請求項1、2または3記載の塗布装置において、前記塗布ローラ3、4の下方に、塗布剤回収溝16を設け、この回収溝16と前記供給手段とを連結したこと、を特徴としている。
【0018】例えば、前記回収溝16と、供給ホース12、13を介して前記塗布ローラ3、4に供給する塗布剤を貯留するタンク11とを連結した構成などである。この場合、前記タンク11を当該回収溝16より下方に配置して、このタンク11に、ポンプなどといった上方に塗布剤を汲み上げる機能を備えるように構成されているとよい。
【0019】この請求項4記載の発明によれば、前記塗布ローラの下方に、塗布剤回収溝16を設け、この回収溝16と前記供給手段11、12、13とが連結されているので、前記塗布ローラ3、4に供給された塗布剤のうち前記側面に塗布されない余剰分を、前記供給手段11、12、13によって再び前記塗布ローラ3、4に供給することができる。したがって、前記ワークの側面に塗布されなかった塗布剤の材料ロスを防ぎ、効率よくワークの側面に塗布剤を塗布することができる。
【0020】そして、請求項5記載の発明は、請求項1、2、3または4記載の塗布装置であって、前記ワークの製造工程において、一つの工程から他の工程へ搬送される前記ワークの搬送経路の途中に、前記搬送手段2が接続されていることを特徴としている。
【0021】この請求項5記載の発明によれば、ワークを製造する工程の一つの工程から他の工程間の搬送経路の途中に、前記搬送手段2が接続されているので、塗布作業を行う工程を改めて作る必要が無く、前記ワークが搬送されるだけで、当該ワークの側面に塗布剤を塗布することができる。したがって、製造現場において側面への塗布作業領域が必要なく、作業員によって塗布作業を行う必要が無くなり、作業時間の短縮化を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る塗布装置の実施の形態を図1から図3に基づいて説明する。なお、この実施の形態では、木質パネルの側面に塗布剤としての防腐剤を塗付する塗布装置について説明する。
【0023】先ず、図1は、本発明を適用した塗布装置の一例としての防腐剤塗布装置の正面図であり、図2は同正面斜視図、図3は同背面図である。
【0024】まず、構成を説明する。1は本発明に係る塗付装置である防腐剤塗布装置、2は搬送手段である搬送装置、3、4はそれぞれ塗布ローラ、11は塗布剤を貯留するタンク、12、13は供給ホースであり、このタンク11および供給ホース12、13とで供給手段を構成している。また、16は防腐剤回収溝である溝部、17は回収ホース、30は搬送装置2に架設されたフレームである。
【0025】図1および図2に示すように、本実施の形態の防腐剤塗布装置1は、ワークを搬送する搬送手段である搬送装置2と、前記搬送装置2の搬送方向に直交するように配置された、一対の互いに対向する塗布ローラ3、4と、前記一対の塗布ローラ3、4のうちの一方の塗布ローラ4を移動可能に支持するフレーム30と、前記一対の塗布ローラ3、4の下方に設けられた溝部16とを有する。
【0026】図2に示すように、前記搬送装置2は、平行の2本のガイド部材21、22と、前記ガイド部材21、22間に介在し、前記両レール部材21、22に回転可能に支持された複数の搬送ローラ23、23、…とを有している。この搬送装置2は、前記搬送ローラ23、23、…を搬送方向に回転駆動させることによって、回転している当該搬送ローラ23、23…の上面2aに載置されたワーク、ここでは、木質パネルを前記ガイド部材21、22の長手方向(図1に示す白矢印方向)に移動させることができるものである。つまり、前記搬送ローラ23、23…の上面2aが、ワークとしての前記木質パネルの搬送路となっている。
【0027】そして、図1及び図2に示すように、前記搬送路を形成する、前記搬送装置2の上面2aの両側部、つまり2本のガイド部材21、22には、それぞれ鉛直軸回りに回転自在な一対の塗布ローラ3、4が、搬送方向、(白矢印方向)に対し、対向するように配置されている。
【0028】これらの塗布ローラ3、4のうち一方の塗布ローラ3は、搬送装置2の一側部(図1および図2における前記搬送装置2の右側)において、固定部材3aによって、鉛直軸回りに当該塗布ローラ3が回転、つまり当該塗布ローラ3の周壁3bが回転するように支持された状態で配設されている。前記固定部材3aは前記搬送装置2の一側部に固定されているものである。
【0029】この塗付ローラ3の回転する周壁3bは、フェルト材で形成されるとともに、その上部には、防腐剤を貯留するタンク11に連結されている、供給ホース12が結合されている。当該塗布ローラ3は、この供給ホース12によって、前記タンク11の防腐剤を供給される。この塗布ローラ3は、前記供給ホース12によって防腐剤を供給されると、フェルト材で形成された周壁に染み込んで、その周壁3bからしみ出すように構成されている。
【0030】また、前記一方の塗布ローラ3と対向するように、他方の塗布ローラ4は、前記搬送装置2の他側部(図1および図2において、前記搬送装置2の左側)に、前記フレーム30に移動可能に設けらている移動体40の支持部4aに回転軸を軸止され、鉛直軸回りに当該塗布ローラの周壁4bが回転自在に設けられた状態で、配設されている。
【0031】この塗布ローラ4も前述した塗布ローラ3と同様に、その回転する周壁4bは、フェルト材で形成されるとともに、その上部には、防腐剤を貯留するタンク11に連結されている、供給ホース13が結合されている。当該塗布ローラ4は、この供給ホース13によって、前記タンク11の防腐剤を供給される。この塗布ローラ4は、前記供給ホース13によって防腐剤を供給されると、フェルト材で形成された周壁4bに染み込んで、その周壁4bからしみ出すように構成されている。
【0032】また、前記塗布ローラ4を鉛直軸回りに回転自在に支持している前記支持部4aは、図1から図3に示すように、前記搬送装置2の上面2aを搬送方向に対し直交して跨ぐように架設されているフレーム30の桁部30aに吊られるように取り付けられている、当該フレーム30の移動体40の下部を形成している。
【0033】前記移動体40の後方上部には、図3に示すように、前記フレーム30の桁部30aの後方下端で前記桁部30aの長手方向に沿って(図示省略。)突出して設けられている突条部31に、摺動自在に係合している係止片が形成されている。この係止片43が、前記突条部31を摺動することによって、前記移動体40が前記フレーム30をガイドとして移動することになる。
【0034】また、この移動体40の後方上部に設けられた係止片部43の上部にはモータ41が設けられている。このモータ41の先端にはスプロケット42が取り付けられており、このスプロケット42は、当該スプロケット42に対向する位置の前記フレーム30の桁部30aの背部において、延在方向に延設され、ラックの役目を果たているチェーン部32と噛み合っているものである。なお、図示しないが、前記モータ41は外部から駆動電源を確保しているものである。
【0035】つまり、前記モータ41駆動によりスプロケット42を回動させることによって、当該スプロケット42が前記チェーン部32上を移動し、前記移動体40自体が、前記フレーム30の桁部30aをスライド移動することになり、この移動体40の移動によって、その下部に取り付けられている塗布ローラ4も、架設されている桁部30aの長手方向に沿って移動する構成となっている。
【0036】なお、前記移動体40の前記フレーム30への取付は、当該移動体40が前記フレーム30の桁部30aに沿って移動可能に設けられている構成であるならば、どの様に構成されていても良く、例えば、上記のスプロケットおよびチェーン部は、ギヤとラックに代えて構成されていてもよい。
【0037】このように、前記フレーム30の桁部30aに沿って移動する前記移動体40には、前記桁部30aの長手方向に沿って移動する当該移動体40の位置を決定して前記フレーム30の所定の位置で固定する位置決め固定手段である、位置決め固定部50が設けられている。
【0038】この位置決め固定部50は、前記移動体40の上部前方、つまり、前記塗布ローラ4を支持している前記支持部4aの上部に設けられており、後述する突起部33を検知するリミットスイッチ52と、このリミットスイッチ52により特定の突起部33が検知されることによって、前記位置決め固定部50から突出動作する棒状の出没部材51と、を有するもので、前記出没部材51を出没動作させる駆動ユニット51aを備えている。
【0039】また、上記リミットスイッチ52が特定の突起部33を検知した場合、前記移動体40を移動させる前記モータ41の駆動が停止させられ、これにより前記移動体40が、特定の突起部33に対応する位置で停止するようになっている。なお、前記位置決め固定部50においては、例えば、前記リミットスイッチ52が、前記移動体40と共に移動して順次突起部33に接触する際に、接触した突起部33の数をカウントするようになっており、このカウント値で特定の突起部33を判断するようになっている。
【0040】そして、この位置決め固定部50の対向する箇所の前記桁部30aの前面には、当該桁部30aの長手方向に、所定の間隔で上下に配置された突起部33、33、…と位置決め孔34、34、…が形成されている。これらの突起部33、33、…及び位置決め孔34、34、…の配置される高さは、前記移動体40の有する前記位置決め固定部50の形成されている高さに対応して設けられているものである。
【0041】この位置決め固定部50の作用を説明すると、前記移動体40が、前記フレーム30の桁部30aに沿って移動すると、前記リミットスイッチ52の検知子52aが、前記桁部30aに配設された突起部33に当接することによって、揺動してその位置が検知され、前記位置固定部50の出没部材51が突出して、検知位置に対応する位置決め孔34に嵌挿され、前記移動体40は前記フレーム30の前記桁部30aの所定の位置に固定された状態となる。
【0042】また、前記一対の塗布ローラ3、4の下方には、前記塗布ローラ3、4に供給された防腐剤を回収する溝部16が、搬送される木質パネルの搬送方向に直交して設けられている。この溝部16には、回収ホース17が連結されており、この回収ホース17の他端は前記タンク11と連結している。このとき、前記溝部16は、一方に(図1では右端部側に)傾斜して設けられており、その傾斜した右端部に接続された回収ホース17を介して前記タンク11に連結された状態になっていることが望ましい。
【0043】なお、このタンク11は、前記溝部16より下方に配置されており、前記溝部16に貯留する防腐剤は、前記回収ホース17を介して、前記タンク11内に流入する構成となっている。
【0044】次に、このように構成された本実施の形態の防腐剤塗布装置の作用を説明する。前記搬送ローラ23、23、…回転駆動させて、前記搬送装置2の上面2aに、2つの平行な側面を有するワークである木質パネルを載せる。すると、この木質パネルは、前記搬送ローラの回転方向に搬送されることになり、搬送された前記ワークの有する2つの平行な側面は、防腐剤が供給されている一対の互いに対向する塗布ローラ3、4の周壁にそれぞれ接触しながら、両塗布ローラ3、4間を通過することになり、前記側面には両塗布ローラ3、4に染み込んだ防腐剤がそれぞれ塗布された状態となる。
【0045】また、前記塗布ローラ3、4に供給される防腐剤のうち前記周壁からしみ出て前記側面に塗布されない防腐剤は、前記塗布ローラ3、4の下方に設けられた溝部16に回収される。この回収された防腐剤は、前記タンク11に流入して、タンク11内に貯留される。このタンク11内に貯留された防腐剤は、当該タンク11に連結している供給ホース12、13内を通って塗布されるまで前記塗布ローラ3、4に供給されるものとなる。
【0046】以上のように構成された、本発明に係る実施の形態の防腐剤塗布装置1によれば、防腐剤が収容されたタンク11と連通している供給ホース12、13によって防腐剤が供給される、鉛直な軸回りに回転自在に支持された一対の互いに対向する塗布ローラ3、4が、搬送装置2によって搬送される木質パネルの2つの側面にそれぞれ接触することによって、搬送された前記木質パネルの側面を、防腐剤が供給される塗布ローラ3、4がそれぞれ転動しながら通過し、前記木質パネルを前記搬送装置2によって搬送させるだけて、前記塗布ローラ3、4により前記木質パネルの側面に塗付剤を塗付することができる。
【0047】また、前記搬送装置2によって搬送される前記木質パネルの搬送方向と直交する方向(図1に図示された白矢印方向)に、前記塗布ローラ4を前記フレーム30をガイドとして移動させ、位置決め固定部50によって所定の位置で位置決めして固定することができるので、前記一対の塗布ローラ3、4を前記搬送装置2によって搬送される前記木質パネルの2つの平行な側面間距離に対応した間隔をあけて前記一対の塗布ローラ3、4を配置して固定することができる。したがって、搬送される前記木質パネルの大きさ、本実施の形態における横幅、に対応した位置に、前記塗布ローラ3、4を接触するように配置でき、様々な大きさの木質パネルの側面に防腐剤を塗布することができる。
【0048】さらに、前記塗布ローラ3、4の下方に設けられている塗布剤回収溝16が、前記塗布ローラ3、4に防腐剤を供給するタンク11とが、回収ホース17を介して連結されているので、前記塗布ローラ3、4に供給された防腐剤のうち前記側面に塗布されない余剰分が、タンク11及び供給ホース12、13によって再び前記塗布ローラ3、4に供給されることになり、前記木質パネルの側面に塗布されなかった防腐剤の材料ロスを防いで、効率よく木質パネルの側面に防腐剤を塗布することができる。
【0049】また、木質パネルを製造する工程の一つの工程から他の工程間の搬送経路の途中に、上記実施の形態における防腐剤塗布装置1の前記搬送手段2を接続した場合、塗布作業を行う工程を改めて作る必要が無く、前記木質パネルが搬送されるだけで、当該木質パネルの側面に防腐剤を塗布することができ、製造現場において側面への塗布作業領域が必要なく、作業員によって塗布作業を行う必要が無くなり、作業時間の短縮化を図ることができる。
【0050】また、上記実施の形態においては、搬送されるワークとして、木質パネルを用いたがこれに限らず、芯材や板状部材などでもよく、これらの側面に防腐剤を塗布する場合においても、用いることができる。また、上記実施の形態では、塗布剤は、防腐剤としたがこれに限らず、対象となるワークの側面に塗布するものであるならば、どのようなものでも良く、例えば、塗料、ニスや、防虫剤等を塗布するようにしても良い。
【0051】なお、以上の実施の形態においては、一対の塗布ローラの内、一方の塗布ローラのみが移動可能に設けられた構成としたが、これに限らず、両塗布ローラとも移動可能に構成されていてもよい。例えば、上記実施の形態のフレームをガイドとする2つの上述した構成の移動体を、左右対称に当該フレームに取付けて、それぞれの移動体に塗布ローラを支持させた構成などが挙げられる。
【0052】また、前記フレームに対する前記移動体の取付構造は、上記実施の形態の取付構造に限定されることはなく、前記フレームをガイドとして前記移動体が移動可能に設けられるものであるならば、どのように構成されていてもよい。さらに、上記実施の形態では、前記移動体の移動をモータの駆動によって行われているものとしたが、これに限らず、手動により、前記移動体を任意の箇所に移動させ、例えば、ストッパ等によって、その任意の箇所で当該移動体を固定するように構成されていても良い。また、木質パネルの材料の各種寸法等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係る塗付装置によれば、例えば、塗布剤が貯留されたタンクと連通している供給ホース等の供給手段によって塗布剤が供給される、鉛直な軸回りに回転自在に支持された一対の互いに対向する塗布ローラが、搬送手段によって搬送される前記ワークの2つの側面にそれぞれ接触することによって、搬送された前記ワークの側面を、塗布剤が供給される塗布ローラがそれぞれ転動しながら通過し、前記ワークを前記搬送手段2によって搬送させるだけて、前記塗布ローラにより前記ワークの側面に塗付剤を塗付することができる。
【0054】また、請求項2記載の発明に係る塗付装置によれば、前記搬送手段によって搬送される前記ワークの2つの側面にそれぞれ接触するように配置されている一対の塗布ローラの少なくとも一方を、前記ワークの搬送方向と直交する方向に移動させて、前記一対の塗布ローラ間の距離を自在に変更することができるため、搬送されるワークの側面に対応した位置に前記塗布ローラを配置して、前記ワークの側面に塗布剤を塗布することができる。
【0055】さらに、請求項3記載の発明に係る塗付装置によれば、前記搬送手段によって搬送される前記ワークの搬送方向と直交する方向に、前記一対の塗布ローラの少なくとも一方を移動させ、位置決め固定手段によって所定の位置で位置決めして固定することができ、前記一対の塗布ローラを前記搬送装置によって搬送される前記ワークの2つの平行な側面間距離に対応した間隔をあけて前記一対の塗布ローラを配置して固定することができる。したがって、搬送される前記ワークの大きさに対応した位置に、前記塗布ローラを接触するように配置でき、様々な大きさのワークの側面に塗布剤を塗布することができる。
【0056】また、請求項4記載の発明に係る塗付装置によれば、前記塗布ローラの下方に、塗布剤回収溝を設け、この回収溝と前記供給手段とが連結されているので、前記塗布ローラに供給された塗布剤のうち前記側面に塗布されない余剰分が、前記供給手段によって再び前記塗布ローラに供給されることになり、前記ワークの側面に塗布されなかった塗布剤の材料ロスを防いで、効率よくワークの側面に塗布剤を塗布することができる。
【0057】そして、請求項5記載の発明に係る塗付装置によれば、ワークを製造する工程の一つの工程から他の工程間の搬送経路の途中に、前記搬送手段2が接続されているので、塗布作業を行う工程を改めて作る必要が無く、前記ワークが搬送されるだけで、当該ワークの側面に塗布剤を塗布することができ、製造現場において側面への塗布作業領域が必要なく、作業員によって塗布作業を行う必要が無くなり、作業時間の短縮化を図ることができる。




 

 


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