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発明の名称 木質パネルの溝加工装置、溝加工ライン、および切削刃物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−175202
公開日 平成10年(1998)6月30日
出願番号 特願平9−258901
出願日 平成9年(1997)9月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三 (外1名)
発明者 木下 潔
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 平面四角形の建築用木質パネルの端面に、厚み方向の溝加工を行う木質パネルの溝加工装置であって、前記木質パネルが平置きされる略直方体状の本体部と、この本体部の互いに直角をなす二つの側面に設けられてこれらの側面に対応した前記木質パネルの二つの端面が当接される位置決め手段と、これらの位置決め手段が設けられた前記二つの側面のうちの少なくとも一方の側面に昇降自在に設けられかつ所定刃幅寸法の切削刃物を備えた切削手段とを含んで構成され、前記切削刃物は、前記切削手段の昇降により、前記木質パネルの端面に接触することを特徴とする木質パネルの溝加工装置。
【請求項2】 請求項1に記載された木質パネルの溝加工装置において、前記切削手段は、前記本体部の側面に水平移動自在に設けられていることを特徴とする木質パネルの溝加工装置。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された木質パネルの溝加工装置において、前記本体部の前記二つの側面のうちの他方の側面と対向する側面側には、別の位置決め手段が設けられ、前記一方の側面の位置決め手段および前記他方の側面の位置決め手段と、前記一方の側面の位置決め手段および前記別の位置決め手段とには、これらの側面に対応した前記木質パネルの端面が順次当接され、前記切削手段は、前記木質パネルが順次当接される毎に昇降することを特徴とする木質パネルの溝加工装置。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載された木質パネルの溝加工装置において、前記切削手段は、前記本体部の二つの側面の両方に設けられていることを特徴とする木質パネルの溝加工装置。
【請求項5】 請求項4に記載された木質パネルの溝加工装置において、前記位置決め手段は、前記切削手段に一体に設けられていることを特徴とする木質パネルの溝加工装置。
【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載された木質パネルの溝加工装置において、前記切削刃物は、前記木質パネルの端面に平行な水平軸を中心に回転するとともに、間隔を開けて配置された二枚の薄幅状の回転端部刃と、これら回転端部刃間に配置された平フライス状の回転中間刃とから構成され、前記回転端部刃および回転中間刃は同じ径寸法とされ、前記回転中間刃の隣り合う刃間の円ピッチは、前記回転端部刃の円ピッチよりも大きいことを特徴とする木質パネルの溝加工装置。
【請求項7】 請求項6に記載された木質パネルの溝加工装置において、前記回転中間刃は、ねじれ刃であることを特徴とする木質パネルの溝加工装置。
【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載された木質パネルの溝加工装置において、前記木質パネルは、前記本体部の最上部に載置され、前記切削手段は、前記木質パネルよりも下方位置に設けられていることを特徴とする木質パネルの溝加工装置。
【請求項9】 平面四角形の建築用木質パネルの四周の端面に、厚み方向の溝加工を行う木質パネルの溝加工ラインであって、前記木質パネルにおける四周の端面のうちの互いに直角をなす二つの端面の溝加工を行う第1溝加工装置と、残り二つの端面の溝加工を行う第2溝加工装置とが並設され、これらの第1溝加工装置および第2溝加工装置は、前記木質パネルが平置きされる略直方体状の本体部と、前記木質パネルの前記二つの端面および前記残り二つの端面に対応する前記本体部の側面に設けられて前記二つの端面および前記残り二つの端面が当接される位置決め手段と、これらの位置決め手段が設けられた側面に昇降自在に設けられかつ所定刃幅寸法の切削刃物を備えた切削手段とを含んで構成され、前記切削刃物は、前記切削手段の昇降により、前記木質パネルの端面に接触することを特徴とする木質パネルの溝加工ライン。
【請求項10】 請求項9に記載された木質パネルの溝加工ラインにおいて、前記第1溝加工装置および前記第2溝加工装置は、前記切削手段の位置が互いに点対称となる向きに設置されていることを特徴とする木質パネルの溝加工ライン。
【請求項11】 平フライス状の回転中間刃と、この回転中間刃の少なくとも一方の面に同軸に取り付けられた薄幅状の回転端部刃とから構成され、前記回転中間刃の隣り合う刃間の円ピッチは、前記回転端部刃の円ピッチよりも大きいことを特徴とする切削刃物。
【請求項12】 請求項11に記載された切削刃物において、前記回転端部刃における前記回転中間刃の刃先に対応した部分には切欠部が設けられていることを特徴とする切削刃物。
【請求項13】 請求項11または請求項12に記載の切削刃物において、前記回転中間刃は、ねじれ刃であることを特徴とする切削刃物。
【請求項14】 請求項11〜13のいずれかに記載の切削刃物において、前記回転端部刃および回転中間刃は同じ径寸法であることを特徴とする切削刃物。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質パネルの溝加工装置、溝加工ライン、および切削刃物に係り、木質パネルの端面に厚み方向の溝加工を行う加工装置、溝加工ライン、および切削刃物に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、木質パネル工法によるプレハブ建物においては、図14に示す平面四角形の木質パネル1が多用されている。この木質パネル1は、枠組みされた複数の芯材2の表裏両面(あるいは片面)に面材3を貼り付けることにより形成されている。そして、木質パネル1の四周の各端面4には、厚み方向に沿った複数の溝5が設けられており、端面4同士の当接により複数の木質パネル1を並設した際、互いの溝5によってボルト孔が形成されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溝を設けるための加工は、木質パネルの製造ライン中において、手作業で行われていた。このため、加工時間が安定せず、一定時間毎に送られてくる木質パネルを効率よく加工するのは困難であった。また、用いられる工具が重いことも、作業効率を低下させる要因となっていた。
【0004】本発明の目的は、加工効率を良好にできる木質パネルの溝加工装置、溝加工ライン、および切削刃物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、手作業であった溝加工を機械化することで、前記目的を達成しようとするものである。具体的には、本発明の木質パネルの溝加工装置は、実施の形態での符号を用いて説明すると、平面四角形の建築用木質パネル1の端面4に、厚み方向の溝加工を行う木質パネルの溝加工装置20(あるいは溝加工装置120)であって、木質パネル1が平置きされる略直方体状の本体部21と、この本体部21の互いに直角をなす二つの側面21A,21Bに設けられてこれらの側面21A,21Bに対応した木質パネル1の二つの端面4A,4Bが当接される位置決め手段25,27と、これらの位置決め手段25,27が設けられた二つの側面21A,21Bのうちの少なくとも一方の側面21Aに昇降自在に設けられかつ所定刃幅寸法の切削刃物50を備えた切削手段22とを含んで構成され、切削刃物50は、切削手段22の昇降により、木質パネル1の端面4Aに接触することを特徴とするものである。ここで、所定幅寸法とは、加工される溝5の幅寸法と同じ幅寸法をいう。このような本発明においては、木質パネル1を本体部21に平置きした後、この木質パネル1の直角をなす二つの端面4A,4Bを位置決め手段25,27に当接させて位置決めすればよく、この後に、溝加工が切削手段22の昇降により自動的に行われるようになる。このため、手作業で溝加工を行うのに比べ、その作業効率が格段に向上する。
【0006】また、本発明の木質パネルの溝加工装置においては、切削手段22を本体部21の側面21Aに水平移動自在に設けてもよく、このようにすることで、例えば、端面4Aに複数の溝5A,5Bを設ける場合等、これらの溝5A,5Bが一つの切削手段22を水平移動させることで容易に加工されるようになり、溝5A,5B毎に切削手段を設ける必要がない。
【0007】さらに、本発明の木質パネルの溝加工装置では、本体部21の二つの側面21A,21Bのうちの他方の側面21Bと対向する側面21D側に、別の位置決め手段59を設け、一方の側面21Aの位置決め手段25および他方の側面21Bの位置決め手段27と、一方の側面21Aの位置決め手段26および別の位置決め手段59とに、これらの側面21A,21B,21Dに対応した木質パネル1の端面4A,4B,4Dを順次当接させ、切削手段22,23を木質パネル1が順次当接される毎に昇降させてもよい。例えば、木質パネル1の端面4Aに複数の溝5A〜5Dを設ける場合であって、これらの溝5A〜5Dが端面4Aの長手方向(厚み方向と直交する方向)の一端からの寸法が規定されている溝5A,5Bと、他端からの寸法が規定されている溝5C,5Dとの二種類に分けられ、しかも、木質パネル1としては、その長手方向の寸法自体が異なるものが複数種類用意されている場合等、単に一方の位置決め手段25および他方の位置決め手段27で位置決めしたのでは、一端からの寸法が規定された溝5A,5Bに対しては、どの大きさの木質パネル1の場合でも、長手方向の寸法の違いに関係なく、同じ位置で加工できるが、他端からの寸法が規定された溝5C,5Dに対しては、これらの溝5C,5Dの前記一端からの寸法が木質パネル1の大きさに応じて変わるため、溝5C,5Dを加工するには、木質パネル1の大きさが変わる度に、切削手段23の位置を変えなければならない。ところが、前述のように、他方の側面21Bと対向する側面21D側に別の位置決め手段59を設けると、他端からの寸法が規定された溝5C,5Dは、木質パネル1を一方の側面21Aの位置決め手段26および別の位置決め手段59で位置決めすることにより、木質パネル1の長手方向の寸法の違いにかかわらず、同じ位置で加工されるようになる。このため、長手方向の寸法が異なる木質パネル1の溝加工が容易に行われるようになる。
【0008】また、本発明の木質パネルの溝加工装置では、本体部21の他方の側面21Bに切削手段24を設けてもよく、このような場合には、一度の位置決めで二つの端面4A,4Bの溝加工が行えるようになり、作業効率が一層向上する。
【0009】そして、本発明の木質パネルの溝加工装置では、位置決め手段25〜27を切削手段22〜24に一体に設けてもよく、このような場合には、本体部21の側面21A,21B近傍に、位置決め手段25〜27を個別に設ける必要がなくなり、これにより、装置の構造が簡素化され、装置の製作コストが削減される。
【0010】さらにまた、本発明の木質パネルの溝加工装置では、切削刃物50を、木質パネル1の端面4に平行な水平軸49を中心に回転させるとともに、間隔を開けて配置された二枚の薄幅状の回転端部刃53と、これら回転端部刃53間に配置された平フライス状の回転中間刃54とから構成し、回転端部刃53および回転中間刃54は同じ径寸法とし、回転中間刃54の隣り合う刃間の円ピッチP1を、回転端部刃53の円ピッチP2よりも大きくすることが好ましい。このような場合には、回転中間刃54の円ピッチP1を回転端部刃53の円ピッチP2よりも大きくすることにより、木質パネル1の端面4には、先ず、回転端部刃53が接触して幅の狭い二条の溝5Aが形成され、つづいて、回転中間刃54が接触して溝5Aと溝5Aとの間が切削され、これにより、所定幅の溝5が形成されるようになる。この際、回転端部刃53は薄幅状であるため、切削抵抗が小さく、この回転端部刃53による切削面の仕上がり状態は良好となる。また、回転中間刃54では、溝5Aと溝5Aとに挟まれた部分が切削されるから、その切削抵抗も小さくなり、この部分の仕上がり状態も良好となる。従って、溝5全体の仕上がり状態が良好となる。しかも、回転端部刃53および回転中間刃54は同じ径寸法であるから、はじめに接触する回転端部刃53での二条の溝5Aが、回転中間刃54で切削される部分に比べて深溝になることもない。以上により、溝5A部分の手作業等による仕上げ作業が不要となり、作業効率がより一層向上する。
【0011】また、本発明の木質パネルの溝加工装置では、回転中間刃54をねじれ刃としてもよく、このような場合には、切削抵抗がより低減され、さらに良好な仕上がり状態が得られる。
【0012】そして、本発明の木質パネルの溝加工装置では、木質パネル1を本体部21の最上部に載置し、切削手段22〜24を木質パネル1よりも下方位置に設けてもよい。例えば、本体部21の上方に切削手段22〜24を設ける場合には、本体部21に櫓状の骨組等を設け、この骨組に切削手段22〜24を設けなければならないが、切削手段22〜24を木質パネル1よりも下方位置に設けることで、そのような骨組等が不要になるうえ、作業者による木質パネル1の操作等も、骨組等に干渉されることなく容易に行えるようになる。
【0013】一方、本発明の木質パネルの溝加工ラインは、以上の溝加工装置を基に構成されたものであり、平面四角形の建築用木質パネル1の四周の端面4に、厚み方向の溝加工を行う木質パネルの溝加工ライン10であって、木質パネル1における四周の端面4のうちの互いに直角をなす二つの端面4A,4Bの溝加工を行う第1溝加工装置と、残り二つの端面4C,4Dの溝加工を行う第2溝加工装置120とが並設され、これらの第1溝加工装置20および第2溝加工装置120は、木質パネル1が平置きされる略直方体状の本体部21と、木質パネル1の二つの端面4A,4Bおよび残り二つの端面4C,4Dに対応する本体部21の側面21A,21Bに設けられて二つの端面4A,4Bおよび残り二つの端面4C,4Dが当接される位置決め手段25,27と、これらの位置決め手段25,27が設けられた側面21A,21Bに昇降自在に設けられかつ所定刃幅寸法の切削刃物50を備えた切削手段22,24とを含んで構成され、切削刃物50は、切削手段22,24の昇降により、木質パネル1の端面4に接触することを特徴とするものである。このような、溝加工ラインにおいても、前述と同様に、木質パネル1を加工するにあたっての作業効率が向上する。そして、溝加工が第1、第2溝加工装置20,120に分けて行われるため、装置一台あたりにかかる加工時間(タクトタイム)が短くなる。
【0014】また、本発明の木質パネルの加工ラインでは、第1溝加工装置20および第2溝加工装置120を、切削手段22,24の位置が互いに点対称となる向きに設置することが望ましく、このような場合には、第1溝加工装置20で溝加工された木質パネル1を、そのままの向きで第2溝加工装置120に送ればよく、第2溝加工装置120では、残り二つの端面4C,4Dが自動的に切削手段22〜24に対応するようになる。従って、木質パネルを180度反転させて送るといった手間が省かれ、作業効率がさらに向上する。
【0015】さらに、本発明の切削刃物は、平フライス状の回転中間刃54と、この回転中間刃54の少なくとも一方の面に同軸に取り付けられた薄幅状の回転端部刃53とから構成され、回転中間刃54の隣り合う刃間の円ピッチP1を回転端部刃53の円ピッチP2よりも大きくしたことを特徴とするものであり、前述したように、このような切削刃物50で加工した溝5においては、仕上がり状態が良好になるため、手作業等による仕上げ作業が不要になり、作業効率が向上する。
【0016】そして、このような切削刃物においては、回転端部刃53における回転中間刃54の刃先に対応した部分に切欠部53Bを設けることが望ましい。このような場合には、回転中間刃54での切削により生じる木くずが回転端部刃53の切欠部53Bを通して良好に排出されるようになる。
【0017】また、本発明の切削刃物では、回転中間刃53をねじれ刃にすることが望ましく、そして、回転端部刃53および回転中間刃54を同じ径寸法とすることが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、溝加工ライン10の概略構成を示す平面図、図2は、第1溝加工装置20を示す正面図、図3は、第1溝加工装置20を示す平面図である。図1において、溝加工ライン10は、図14でも示した木質パネル1の溝加工を行うラインであって、図中の矢印で示す木質パネル1の送り方向に対し、上流側に設置された第1溝加工装置20と、この第1溝加工装置20の下流側に並設された第2溝加工装置120とから構成され、第1溝加工装置20では、木質パネル1の端面4のうちの互いに直角をなす端面4A,4Bの溝加工が行われ、第2溝加工装置120では、端面4C,4Dの溝加工が行われるようになっている。
【0019】図2、図3において、第1溝加工装置20は、金属製のフレームからなる略直方体状の本体部21と、この本体部21における木質パネル1の端面4A,4Bに対応した側面21A,21Bに設けられた切削手段である切削装置22〜24とを備えており、これら切削装置22〜24の木質パネル1側の側面であってその上端側は、各々端面4A,4Bが当接される位置決め手段である当接部25〜27になっている。
【0020】本体部21は、その最上部がトルク送り付きのローラコンベア28になっており、複数のローラ29が図示しないモータに連結されたベルトあるいはチェーン等により、正逆切換可能に回転するようになっている。この本体部21の側面21A,21Bには、水平な二条のガイドレール30,31が設けられ、これらのガイドレールに沿って切削装置22〜24が手動により水平移動自在になっている。また、側面21Aの切削装置22,23間には、木質パネル1の端面4Aが当接される位置決め用の補助装置32が設けられ、補助装置32を構成するシリンダ33内のロッド34が上下動するようになっている。さらに、図中の符号35は、木質パネル1の上面を押さえる押さえ装置であり、シリンダ36に設けられたロッド37の上下動により、上部の別のシリンダ38が鉛直なガイドレール39に沿って昇降し、シリンダ38に設けられたロッド40の回転により、ロッド40の上部に設けられたアーム41が略90度水平に回動するようになっている。そして、これらロッド34,37,40は、シリンダ33,36,38内のエアー圧によって上下動あるいは回転し、その操作は、リモートコントロール用のスイッチ42(図2にのみ図示)によって行われる。
【0021】切削装置22〜24は、カバー43から一部が露出した切削部44を有するとともに、ガイドレール30間およびガイドレール31間に跨設されて水平移動する略L字形のベースプレート45上に設けられ、このベースプレート45の底面部分に設けられたシリンダ46のロッド47が上下動することにより、鉛直な二条のガイドレール48に沿って昇降するようになっている。これら切削装置22〜24の切削部44は、図6に示すように、木質パネル1の端面4に平行な水平軸49を中心に回転する切削刃物50を当接部25〜27の下方側に有し、この切削刃物50が、図6中において反時計回りに回転することで、切削装置22〜24の上昇とともに木質パネル1の溝加工が行われるようになっている。また、切削部44には、ダクト51が接続されており、切削で生じた木くずが一箇所にまとめられるようになっている。さらに、切削刃物50の回転、停止、および切削装置22〜24の昇降は、これら切削装置22〜24に設けられたボタン52を一回押すことで行われる。
【0022】切削部44の切削刃物50は、図7にも示すように、間隔を開けて配置された二枚の薄幅状の回転端部刃である円盤カッタ53と、これら円盤カッタ53間に配置された平フライス状の回転中間刃であるメインカッタ54とから構成され、円盤カッタ53およびメインカッタ54の外径寸法は同じとされている。そして、メインカッタ54は、ねじれ刃であるとともに、刃数が円盤カッタ53よりも著しく少ない。すなわち、メインカッタ54の刃間の円ピッチP1は、円盤カッタ53の円ピッチP2よりも格段に大きくなっており、図6に示すように、木質パネル1の端面4には、先ず、円盤カッタ53により二条の幅狭溝5A(一条のみを図示)が形成され、次いで、メインカッタ54によりそれら幅狭溝5A間が削られて所定幅の溝5が形成される。そしてまた、切削刃物50は、全体の幅寸法が溝5の幅寸法と同じとされ、切削装置22〜24の一度の上昇で、所定幅寸法の溝5が設けられるようになっている。
【0023】図2、図3に戻って、各図のように位置決めされた木質パネル1は、切削装置22,24により、角部6からの寸法A,B,E,Fが規定された溝5A,5B,5E,5Fの加工が行われるようになっている。ここで、本体部21の側面21A,21Bには、レール30,31に沿って移動する切削装置22,24が溝5A,5B,5E,5Fに対応した位置で止められるようにストッパー(図示略)が設けられ、また、切削装置22,24には、ストッパーに当接された後の位置ずれを防止する固定手段(図示略)が設けられている。これにより、溝5A,5B,5E,5Fが規定寸法位置で確実に加工されるようになっている。
【0024】一方、図3において、角部7からの寸法C,Dが規定された溝5C,5Dの加工は、木質パネル1が図4、図5のように位置決めされた状態で行われる。すなわち、木質パネル1の端面4Aは、切削装置23の当接部26に当接されるとともに、下流側の端面4Dは、ローラコンベア28の上方に現れた略三日月状の回動部材55に当接されるようになっている。そして、この回動部材55は、ロッド56の動作よって回動軸57ごと下流側に移動した後、一端が別のロッド58で押しやられることにより、回動軸57を中心に回動してベルトコンベア28上に現れるものである。そして、これら回動部材55、ロッド56,58、回動軸57により、本体部21の側面21D側に設けられた位置決め手段59が構成されている。なお、位置決め手段としては、そのような回動部材を有するタイプの他、前述した補助装置32のように、上下動するロッドを備えたタイプでもよい。 また、ここで、本体部21の側面21Aには、前述と同様に、切削装置23の水平移動を規制するストッパーが設けられ、切削装置23には、固定手段が設けられ、これにより、溝5C,5Dが規定寸法位置で確実に加工されるようになっている。
【0025】ところで、図1に示すように、第2溝加工装置120は、以上の第1加工装置20と基本的に同じであり、従って、ここでは、第2溝加工装置120の詳細な説明を省略し、相違点のみを説明する。すなわち、第2溝加工装置120は、第1溝加工装置20の向きに対し、切削装置22〜24の位置が点対称となる向きに設置されており、この溝加工装置120では、切削装置22,24によって角部8からの寸法が規定された溝5G,5H,5K,5Lの加工が行われ、切削装置23によって角部9からの寸法が規定された溝5I,5Jの加工が行われるようになっている(各角部および溝については図3参照)。
【0026】次ぎに、図8、図9に基づき、第1加工装置20での加工手順を説明する。図8において、先ず、切削装置22〜24および押さえ装置35を全て下降させておくとともに、回動部材55を出現させておき、上流から搬入された木質パネル1をその回動部材55に当接させて止める(A)。次いで、切削装置22,24を上下方向の途中位置まで上昇させることにより、当接部25(図3参照),27をローラコンベア28よりも上方位置に出現させるとともに、ローラコンベア28を逆転させることにより、木質パネル1を当接部25,27に当接させ、これにより、木質パネル1の位置決めを行う(B)。この後、押さえ装置35で木質パネル1の上面を押さえ、また、補助手段32によって木質パネル1の位置ずれを生じ難くしておく。そして、切削装置22,24を一旦下降させる(C)。次いで、切削刃物50を回転させ、切削装置22,24を上昇させながら溝加工を行う。さらに、切削装置22,24が下降した後、切削装置22,24の水平移動を行い、溝加工を繰り返す(D)。これにより、図3に示す溝5A,5B,5E,5Fの加工が終了する。さらに、図9において、切削装置23を上下方向の途中まで上昇させて当接部26を出現させるとともに、回動部材55を出現させ、これらに木質パネル1を当接させて位置決めを行う(E)。そして、木質パネル1を押さえ手段35で押さえるとともに、補助装置32で位置ずれを生じ難くした後、切削装置24を一旦下降させる(F)。次ぎに、切削装置23を上昇させて溝加工を行い、切削装置23が下降したところで、その位置を変え、溝加工を繰り返す(G)。これにより、溝5C,5Dの加工が終了する。最後に、押さえ装置35を下降させるとともに、回動部材55を収容し、ローラコンベア28を正転させることで、木質パネル1を第2加工装置120側に搬出する。
【0027】このような本実施の形態によれば以下のような効果がある。すなわち、溝加工ライン10では、木質パネル1の溝加工を行うのに際し、第1、第2溝加工装置20,120を使用するため、木質パネル1を本体部21に平置きした後、この木質パネル1の互いに直角をなす二つの端面4A,4B,4C,4Dを当接部25〜27および位置決め手段59に当接させて位置決するだけでよく、溝加工を切削装置22〜24の昇降により自動的に行うことができる。このため、溝加工の作業効率を格段に向上させることができる。
【0028】また、溝加工が第1、第2溝加工装置20,120に分けて行われるため、装置一台あたりにかかる加工時間(タクトタイム)を短くできる。この際、第1溝加工装置20では、木質パネル1の一度の位置決めで端面4A,4Bの溝加工が行え、また、同様に、第2溝加工装置120では、一度の位置決めで端面4C,4Dの溝加工が行えるため、各端面4A〜4Dの加工毎に位置決めを行う必要がない。さらに、第1溝加工装置20および第2溝加工装置120は、切削装置22〜24の位置が互いに点対称となる向きに設置されているため、第1溝加工装置20で溝加工された木質パネル1を、そのままの向きで第2溝加工装置120に送ればよく、第2溝加工装置120では、端面4C,4Dを自動的に切削装置22〜24に対応させることができる。従って、木質パネルを180度反転させて送るといった手間を省くことができる。さらにまた、切削刃物50の幅寸法は、溝5の幅寸法と同じであるため、切削装置22〜24を一度昇降させるだけで、所定幅寸法の溝5を設けることができる。これらのことにより、作業効率をより一層向上させることができる。
【0029】また、第1、第2溝加工装置20,120では、木質パネル1の端面4A,4Cの溝加工を行う際、角部6,8からの寸法が規定された溝5A,5B,5G,5Hに対しては、木質パネル1を当接部25,27に当接させて加工し、また、角部7,9からの寸法が規定された溝5C,5D,5I,5Jに対しては、木質パネル1を当接部26および位置決め手段59に当接させて加工するようなっているため、木質パネル1として、送り方向の長さ寸法の異なる別のパネルが搬入されたとしても、それら溝5A〜5D,5G〜5Jの各角部6〜9からの寸法は一定であるから、長さ違いの木質パネル1を、その長さの違いに関係なく、これら第1、第2溝加工装置20,120で溝加工できる。一方、送り方向と直角をなす端面4Bの溝5E,5Fは両方とも角部6からの寸法が規定され、また、端面4Dの溝5K,5Lは両方とも角部8からの寸法が規定されているが、これらの寸法は、木質パネル1としての幅寸法(送り方向と直角をなす方向の寸法)が異なっていても、一定であるから、幅違いの木質パネル1を、その幅の違いに関係なく加工できる。すなわち、第1、第2溝加工装置20,120で、外径寸法の異なる複数種類の木質パネル1の溝加工を行うことができる。この際、特に、溝5A,5B,5G,5Hが切削装置22で加工され、溝5C,5D,5I,5Jが切削装置23で加工されるから、一つの切削装置を大きく水平移動させて加工する手間を省くこともできる。
【0030】また、木質パネル1が本体部21の最上部に載置され、切削装置22〜24が木質パネル1よりも下方位置に設けられているため、本体部21の上方に切削装置22〜24を設ける場合に比べ、櫓状の骨組等を設ける必要がない等、装置の構造を素化でき、そのような骨組がないことで、作業者による木質パネル1の操作等も容易に行うことができる。そして、切削装置22〜24が水平移動自在であるため、端面4A〜4Dに溝5A〜5Lを設ける際には、切削装置22〜24を所定位置に水平移動させればよい。従って、溝5A〜5Fの数だけ切削装置を設ける必要がなく、これにより、第1,第2溝加工装置20,120の製作コストを削減できる。さらに、当接部25〜27が切削装置22〜24に一体に設けられているため、本体部21の側面21A,21B近傍に当接部25〜27を個別に設ける必要がなく、装置の構造をさらに簡素化でき、その製作コストを一層削減できる。
【0031】また、切削刃物50において、メインカッタ54の円ピッチP1が円盤カッタ53の円ピッチP2よりも大きく設けられているため、木質パネル1の端面4には、円盤カッタ53による幅の狭い二条の溝5Aが形成さた後、メインカッタ54により溝5Aと溝5Aとの間が切削されて所定幅の溝5が形成されるようになる。このため、円盤カッタ53は薄幅状であるから、切削抵抗が小さく、溝5Aの仕上がり状態を良好にできる。また、メインカッタ54は、溝5Aと溝5Aとに挟まれた部分を切削するから、その切削抵抗も小さく、この部分の仕上がり状態も良好にできる。従って、溝5全体の仕上がり状態を毛羽立ちのない良好なものにできる。また、メインカッタ54はねじれ刃であるから、切削抵抗がより低減され、仕上がり状態をさらに良好にできる。しかも、円盤カッタ53およびメインカッタ54は同じ径寸法であるから、はじめに接触する円盤カッタ53での二条の溝5Aが、メインカッタ54で切削された部分より深溝になることもない。これらのことにより、溝5においては、手作業等による仕上げ作業を省くことができ、この点からも作業効率を向上させることができる。さらに、切削刃物50が円盤カッタ53とメインカッタ54に分けられていることで、切削刃物50を各カッタ53,54に分解する等してそれらの刃先を同じ程度ずつ正確に研磨できるため、各カッタ53,54の径寸法を同一に確実に維持でき、溝5Aが深溝になったり、あるいは反対に、溝5Aが浅溝になる心配もなく、メインカッタ54による加工時に毛羽立つのを確実に防止できる。また、各カッタ53,54を研磨することで、繰り返し使用することができ、経済的である。
【0032】〔第2の実施の形態〕図10には、本発明の第2の実施の形態に係る切削刃物50が示されている。本実施の形態の切削刃物50を構成する円盤カッタ53にはビス孔53Aが穿設され、メインカッタ54にはネジ孔54Aが設けら、円盤カッタ53がメインカッタ54に図示しないビスで取り付けられるようになっている。また、図11にも示すように、円盤カッタ53におけるメインカッタ54の刃先に対応した部分には切欠部53Bが設けられており、これにより、特に、メインカッタ54による切削で生じた木くず等を、切欠部53Bを通して各円盤カッタ53の外側に確実に排出できるようになっている。
【0033】なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記第1の実施の形態では、第1、第2溝加工装置20,120において、木質パネル1の端面4A,4Cの各々が二台の切削装置22,23で加工されるようになっていたが、各端面4A,4Cが各々一台の切削装置で加工される場合でも本発明に含まれる。しかしながら、二台の切削装置を用いることで、前述した効果が得られるのでよい。
【0034】また、前記第1の実施の形態の第1、第2溝加工装置20,120では、切削装置22〜24の上昇時に溝加工されるようになっていたが、これに限らず、第1、第2溝加工装置を切削装置の下降時に溝加工できるように設けてもよい。また、切削刃物50の回転方向は、溝加工が切削装置の上昇時に行われるのか、あるいは下降時に行われるのかを勘案して決められてよい。そして、前記各実施の形態では、切削刃物50が一対の円盤カッタ53とそれあの間に配置されたメインカッタ54とから構成されていたが、切削刃物としては、例えば、図12に示す電動式手工具60に用いられる切削刃物70のように、メインカッタ74の一方の面にのみに盤カッタ73が取り付けられているものであってもよく、このような切削刃物70は、図13に示すように、角材80に段加工を施す際に有効である。その他、請求項1〜5および請求項8〜10に係る切削刃物としては、例えば、全体が円盤状とされたものや、全体が平フライス状のものであってもよく、また、水平軸を中心に回転するものの他に、チェーン状のものや、往復動するタイプのものであってもよい。
【0035】また、前記第1の実施の形態の第1、第2溝加工装置20,120では、切削装置22〜24が木質パネル1の下方位置に設けられていたが、例えば、本体部の上部に櫓状の骨組を設け、この骨組に切削装置を設けてもよい。しかしながら、前記実施の形態のようにすることで、前述した効果が得られるのでよい。さらに、当接部25〜27が切削装置22〜24に設けられていたが、本発明では、当接部等の位置決め手段を切削装置とは別に設けてもよい。しかし、位置決め手段と切削装置とを一体とすることで、前述した効果が得られるのでよい。そして、切削装置22〜24が水平移動自在に設けられていたが、本発明では、加工する溝の数だけ切削装置を設け、これらの切削装置を固定しておいてもよい。しかし、切削装置を水平動自在とすることで、前述した効果が得られるのでよい。さらにまた、前記第1の実施の形態では、切削装置22〜24が本体部21の側面21A,21Bに設けられていたが、本発明の溝加工装置は、例えば、切削装置が本体部の一側面にのみ設けられ、木質パネルの溝加工を一端面毎に行うものであってもよい。しかしながら、前記実施の形態のようにすることで、前述した効果が得られるのでよい。
【0036】そして、前記第1の実施の形態では、補助装置32や押さえ装置35がスイッチ42の操作により作動し、切削刃物50の回転や切削装置22〜24の昇降がボタン52の押圧により行われ、さらには、それら切削装置22〜24の水平移動が手動により行われていたが、例えば、センサーやモーター等を適宜追加し、これらの動作等がシーケンスプログラム等により全て自動的に行われる場合でも本発明に含まれる。
【0037】また、前記第1の実施の形態の溝加工ライン10では、第1、第2溝加工装置20,120は、切削装置22〜24が点対称となる位置に設置されていたが、第1、第2溝加工装置を各々同じ向きとなるように設置してもよい。しかし、前記実施の形態のようにすることで、木質パネル1の向きを変える必要がない等の効果が得られるので望ましい。
【0038】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、木質パネルの溝加工を行うのに際し、溝加工装置を使用するため、木質パネルを本体部に平置きした後、この木質パネルの互いに直角をなす二つの端面を位置決め手段に当接させて位置決するだけでよく、溝加工を切削装置の昇降により自動的に行うことができ、溝加工の作業効率を格段に向上させることができるという効果がある。
【0039】また、このような溝加工装置を備えた溝加工ラインとすることで、作業効率のよい加工ラインを得ることができる。
【0040】さらに、回転中間刃および回転端部刃を備えた切削刃物を用いることで仕上がり状態が良好になるため、手作業等による仕上げ作業が不要な溝加工を行うことができ、やはり、作業効率を向上させることができるという効果がある。




 

 


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