米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> 永大化工株式会社

発明の名称 自動車外装用の人工木材製化粧部材
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−114029
公開日 平成10年(1998)5月6日
出願番号 特願平8−270140
出願日 平成8年(1996)10月11日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】清水 久義 (外2名)
発明者 和田 清光 / 上手 正行
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 自動車のボデー外表面に取り付けられる自動車外装用の人工木材製化粧部材であって、軟質合成樹脂を母材とし、木粉が20〜40重量%混入された樹脂組成物からなり、かつ所定の肉厚を有する帯状の化粧部材本体と、前記化粧部材本体の裏面に積層され、前記自動車のボデー外表面に接着可能な接着剤層とを備えることを特徴とする自動車外装用の人工木材製化粧部材。
【請求項2】 前記母材がポリ塩化ビニル樹脂からなり、前記樹脂組成物に可塑剤が20〜40重量%混入されてなる請求項1記載の自動車外装用の人工木材製化粧部材。
【請求項3】 前記化粧部材本体は、厚さが2〜4mmに設定されてなる請求項1又は2記載の自動車外装用の人工木材製化粧部材。
【請求項4】 前記化粧部材本体に対して少なくとも濃度が異なる色を有し、かつ前記ボデー外表面に接着可能な薄肉の合成樹脂製化粧フィルムが、前記化粧部材本体の側縁に連設されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の自動車外装用の人工木材製化粧部材。
【請求項5】 前記化粧部材本体と前記化粧フィルムとが2色押出成形により一体に形成されるとともに、前記化粧フィルムの表面にバレイプリンティングにより模様が付与されてなる請求項4記載の自動車外装用の人工木材製化粧部材。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のボデー外表面に取り付けられ、合成樹脂の押出成形品等からなる自動車外装用の人工木材製化粧部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車に対し、外観的な特異性や注視性等に価値観を見出だすユーザーが存在し、そのようなユーザーは、他車との差別化や、個性化を強く望んでいる。
【0003】その一方、近年になって、RV車等と称されるレジャー用の自動車が人気を集め、そのような自動車で森林等の自然環境下を走行することによって、余暇を楽しむという娯楽が流行している。
【0004】このような背景の下、森林等との調和を図りつつ、注視性、個性化等も満足できるように、自動車のボデー外表面に、木材感のある化粧を施したいという要望がある。
【0005】従来、自動車のボデー外表面に木材感のある化粧を施すには、例えば、木目模様が付与された化粧フィルムを、ボデー外表面に貼着する方法や、ボデー外表面を木目調に塗装する方法が一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のフィルム貼着方法や、塗装方法は、いずれも立体性がなく、装飾品の存在感に欠け、木材による装飾のイメージが満足に得られないという問題が発生する。
【0007】一方、上記以外に、木材感のある化粧を施す方法として、所定の肉厚を有する合成樹脂板に、印刷やフィルム貼着により木目が付与された木目付樹脂板を、ボデー外表面に、両面テープ等を用いて貼り付ける方法が考えられる。
【0008】しかしながら、上記合成樹脂板として一般に使用されるポリ塩化ビニル樹脂板は、それに含有される可塑剤の影響により、両面テープとの接着強度を十分に得ることができず、樹脂板が容易に剥離してしまい、十分な耐久性が得られないという問題が発生する。しかも樹脂板は、自動車ボデーを構成する金属板に比べて、伸縮率が非常に大きく、ボデーに対し大きく伸縮するので、この点からも、樹脂板が剥離し易く、一段と、接着強度を低下させるという問題が発生する。
【0009】なお木目付樹脂板を、鋲止め等の機械的固着手段により、自動車ボデーに固定すれば、高い取付強度を得ることはできるが、その場合には、自動車ボデーに鋲止めによる孔を形成する等の面倒な作業が必要であり、例えばその取付作業をディーラーオプション等として簡単に採用できない等の問題が発生する。しかも、自動車ボデーに鋲孔が形成されるため、樹脂板を取り外した場合に、ボデーに鋲孔が残存する等の不具合も発生する。
【0010】この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、自動車ボデーに、鋲孔等を形成せずに、高い取付強度で簡単に取り付けることができて、ボデー外表面に木材装飾のイメージを十分与えることができ、しかも不本意に剥離することなく、十分な耐久性を有する自動車外装用の人工木材製化粧部材を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、自動車のボデー外表面に取り付けられる自動車外装用の人工木材製化粧部材であって、軟質合成樹脂を母材とし、木粉が20〜40重量%混入された樹脂組成物からなり、かつ所定の肉厚を有する帯状の化粧部材本体と、前記化粧部材本体の裏面に積層され、前記自動車のボデー外表面に接着可能な接着剤層とを備えるものを要旨とする。
【0012】本発明の人工木材製化粧部材は、その接着剤層を自動車ボデーに貼り付けるだけで簡単に取り付けることができ、更にその取付時に化粧部材固着用の鋲孔等を形成しなくとも良い。更に化粧部材を取り付けた際に、化粧部材本体はその厚みにより立体的に配置され、満足な存在感が得られる。
【0013】また接着剤層の接着剤が、化粧部材本体内における木粉の空隙部に入り込むため、接着剤自体の接着効果に加えて、アンカー効果によっても化粧部材本体と接着剤層とが固定される。しかも化粧部材本体は伸縮率が小さく、自動車ボデーに対する伸縮量が小さくなり、化粧部材本体の接着力の低下を有効に防止できる。
【0014】一方、本発明においては、前記母材がポリ塩化ビニル樹脂からなり、前記樹脂組成物に可塑剤が20〜40重量%混入されてなる構成を採用するのが良い。
【0015】更に本発明において、前記化粧部材本体は、厚さが2〜4mmに設定されてなる構成を採用するのが望ましい。
【0016】また本発明において、前記化粧部材本体に対して少なくとも濃度が異なる色を有し、かつ前記ボデー外表面に接着可能な薄肉の合成樹脂製化粧フィルムが、前記化粧部材本体の側縁に連設されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0017】更に本発明においては、前記化粧部材本体と前記化粧フィルムとが2色押出成形により一体に形成されるとともに、前記化粧フィルムの表面にバレイプリンティングにより模様が付与されてなる構成を採用するのが、より一層好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>図1はこの発明における第1の実施形態である人工木材製化粧部材(10)が取り付けられた自動車(1)を示す斜視図、図2は化粧部材(10)の断面図である。
【0019】両図に示すように、本実施形態の化粧部材(10)は、化粧部材本体(11)と、その裏面に積層された接着剤層(12)とを有している。
【0020】化粧部材本体(11)は、軟質合成樹脂を母材とし、木粉が混入された樹脂組成物の押出成形品をもって構成されている。
【0021】ここで、母材を構成する樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC樹脂)や、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂からなる熱可塑性樹脂を好適に使用することができ、中でも、コストや成形加工性等の点から、PVC樹脂は、より一層好適に使用することができる。
【0022】また木粉は、樹脂組成物中の混入割合として、20〜40重量%に調整する必要があり、好ましくは下限値を25重量%以上、上限値を35重量%以下に調整するのが良い。すなわち木粉の混入量が少な過ぎると、化粧部材本体(11)として天然木材に近似した風合いを持たせることが困難となり、好ましくない。逆に木粉の混入量が多過ぎると、化粧部材本体(11)として成形した際に、脆く割れ易くなり、強度や耐久性の面で不具合が生じるので、好ましくない。
【0023】更に木粉としては、水分含有率が5重量%以下のものを使用するのが良い。すなわちこの水分含有率が5重量%を越えるものでは、成形品表面に肌荒れが生じ、品質の低下を来す恐れがあるので、好ましくない。
【0024】更に木粉は、粒径が80〜300メッシュのものを使用するのが一般的である。
【0025】また本発明において、上記の母材としてPVC樹脂を使用する場合には、樹脂組成物中における可塑剤の含有量を20〜40重量%に調整するのが良く、より好ましくは下限値を25重量%以上、上限値を35重量%以下に調整するのが良い。すなわち可塑剤の含有量が少な過ぎると、成形品(化粧部材本体)が硬くなり過ぎて、化粧部材(10)を自動車ボデー(2)の外表面に的確に沿わせることが困難になる等の不具合が生じる恐れがある。逆に可塑剤の含有量が多過ぎると、成形品として柔らかくなり過ぎて、安定した形態を維持できない等の不具合が生じる恐れがある。
【0026】本発明において、化粧部材本体(11)は、上記の母材に、木粉を混入し、更に必要に応じて可塑剤や他の添加剤を適宜混入して混合し、化粧部材本体用の成形材料を得、この成形材料を、押出成形により帯状に熱成形することにより得られるものである。
【0027】上記押出成形方法に適法可能な方法としては、周知の押出成形方法、例えば特公平3−59803号公報に開示される方法を好適に使用することができる。
【0028】また成形される化粧部材本体(11)は、その厚みを2〜4mm、好ましくは下限値を2.5mm以上、上限値を3.5mm以下に設定するのが良い。すなわち化粧部材本体(11)の厚みが薄過ぎると、自動車ボデー(2)に装着した際に、立体性がなく、存在感に欠け、木材装飾のイメージが得られない恐れがある。逆に厚みが厚過ぎると、重量が増して、自動車ボデー装着時に、重みで剥離してしまう恐れがある。
【0029】更に化粧部材本体(11)は、自動車との寸法バランス等を考慮すると、幅を3〜10cm、好ましくは下限値を5cm以上、上限値を8cm以下に設定するのが良い。
【0030】また化粧部材本体(11)に着色処理を施す場合には、あらかじめ顔料等の着色剤を混和したマスターバッチを準備しておき、そのマスターバッチと上記成形材料とを配合したものを、押出成形により成形するようにしたマスターバッチ方式を採用するのが一般的である。もっとも着色剤を上記成形材料に直接混入することも可能である。
【0031】また化粧部材本体(11)は、それを構成する樹脂組成物にあらかじめ発泡剤を混入しておき、合成樹脂発泡製品として形成するようにしても良い。更に樹脂組成物に木材の香りのする香料を混入しておき、化粧部材本体(11)に木の香りを付与するようにしても良い。
【0032】一方、化粧部材本体(11)の裏面に積層される接着剤層(12)としては、両面テープからなるものを使用することができる。この両面テープとしては、アクリルフォーム製基材の両面に、アクリル系接着剤が塗布されたものを好適に使用することができる。なお本発明において、接着剤層(12)としては、自動車(1)のボデー外表面に接着し得るものであれば、どのようなものであっても良い。
【0033】本実施形態の化粧部材(10)は、以上のように構成されており、例えば図1に示すように、自動車(1)のボデー表面に、接着剤層(12)側を貼り付けることにより取り付けるものである。
【0034】本実施形態の化粧部材(10)によれば、化粧部材本体(11)が、木粉が混入された樹脂組成物の押出成形品からなるため、天然木材に近似した模様、風合いが得られるので、自動車ボデー(2)に取り付けた際に、天然木材感に満ち溢れた装飾を施すことができる。更に化粧部材本体(11)は、その厚みにより存在感が生じて、木材による装飾のイメージを十分与えることができる。
【0035】また本実施形態の化粧部材(10)は、接着剤層(12)を自動車ボデー(2)に貼り付けるだけで、簡単に取り付けることができ、例えばディーラーオプション等として支障なく採用することができる。また接着剤層(12)により貼り付けるものであるため、自動車ボデー(2)に化粧部材固着用の鋲孔等を形成しなくとも良く、化粧部材(10)を取り外した際に、鋲孔が残存する等の不具合が生じることはない。
【0036】更に接着剤層(12)の接着剤が化粧部材本体(11)内における木粉の空隙部に入り込むため、接着剤自体の接着効果に加えて、アンカー効果によっても接着剤層(12)が化粧部材本体(11)に固定される。このため、化粧部材本体(11)に高い接着強度(取付強度)が得られ、長期安定した接着状態を維持できて、十分な耐久性を得ることができる。
【0037】しかも化粧部材本体(11)は、自動車用のサイドモール等として通常使用されるPVC樹脂成形品等と比較して伸縮率が非常に小さく、自動車ボデー(2)を構成する金属板との伸縮率の違いが小さくなる。このため化粧部材本体(11)の自動車ボデー(2)に対する伸縮量が小さくなり、この点からも、化粧部材本体(11)の剥離を有効に防止でき、より一層、耐久性を向上させることができる。
【0038】参考までに、自動車のサイドモール等として通常使用されるPVC樹脂成形品の線膨張係数は、6〜7×10-5/℃であり、本実施形態の化粧部材(10)を構成する木粉入りPVC樹脂成形品は、4〜5×10-5/℃である。更に本発明に関連した木粉、発泡剤入りPVC樹脂成形品は、3〜4×10-5/℃である。
【0039】<第2の実施形態>図3(a)はこの発明における第2の実施形態である人工木材製化粧部材(20)を示す正面図、図3(b)はその断面図である。
【0040】両図に示すように、この第2実施形態における化粧部材(20)は、上記第1実施形態と同様の化粧部材本体(11)(11)と、裏面が化粧部材本体(11)の裏面と同一平面内に配置されるとともに、化粧部材本体(11)(11)間を繋ぐように配置された薄肉の化粧フィルム(13)とを有している。
【0041】化粧フィルム(13)は、化粧部材本体(11)と同種の樹脂組成物の押出成形品等により構成され、化粧部材本体(11)に対して、少なくとも濃度が異なる色を有しており、更に表面には木目等の模様がバレイプリティング(valley printing 、谷染印刷)により印刷されている。
【0042】この化粧フィルム(13)及び化粧部材本体(11)は、例えば2色押出成形により、同時に成形されて、互いに一体化されている。
【0043】また化粧部材本体(11)及び化粧フィルム(13)の裏面には、上記第1実施形態と同様に、両面テープ等からなる接着剤層(12)が積層されている。
【0044】その他の構成は、上記第1の実施形態と同様である。
【0045】以上の構成の化粧部材(20)は、接着剤層(12)を自動車ボデー(2)に貼り付けることにより自動車に取り付けられる。
【0046】この化粧部材(20)においては、化粧部材本体(11)の部分によって、立体感のある木材装飾のイメージを与えることができる上、更に化粧フィルム(13)によりボデー(2)が被覆されて、ボデー(2)自体に、化粧部材本体(11)の木質感とは異質の木質感を付与することができる。
【0047】更に化粧フィルム(13)は、2色押出成形により、化粧部材本体(11)と同時に形成できるので、化粧フィルム(13)を、別途、形成する必要がなく、その分、化粧フィルム(13)の形成を容易に行える。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動車外装用の人工木材製化粧部材によれば、木粉入り樹脂組成物からなる所定肉厚の化粧部材本体と、その裏面の接着剤層とを備えるものであるため、自動車ボデーに貼り付けた際に、木材感のある化粧部材本体はその厚みにより立体的に配置され、木材装飾のイメージを十分与えることができる。また化粧部材本体は、接着剤層を自動車ボデーに貼り付けるだけで簡単に取り付けることができ、自動車ボデーに化粧部材固着用の鋲孔等を形成しなくとも良く、鋲孔が残存するような不具合を防止できる。更に接着剤層の接着剤が化粧部材本体内における木粉の空隙部に入り込むため、接着剤自体の接着効果に加えて、アンカー効果によっても接着剤層が化粧部材本体に固定されるため、高い接着強度を得ることができ、その上、化粧部材本体は伸縮率が小さいので、自動車ボデーに対する伸縮量が小さくなり、この点からも、高い接着強度を得ることができる。従って、化粧部材本体の不本意な剥離を確実に防止でき、十分な耐久性を得ることができるという効果がある。
【0049】また本発明において、配合成分の特定、成分比の特定、又は化粧部材の厚みの特定を行う場合には、上記の効果をより確実に得ることができるという利点がある。
【0050】また本発明において、化粧部材本体の側縁に、色濃度が異なる化粧フィルムを連設する場合には、化粧部材本体の部分により木材装飾のイメージを与えることができる上、更に化粧フィルムの部分によって自動車ボデー自体に、化粧部材本体との異質の木質感等を付与できるという利点がある。
【0051】更に化粧部材本体と化粧フィルムとを2色押出成形により形成するとともに、化粧フィルム表面にバレイプリンティングにより模様を付与する場合には、化粧フィルムの形成を容易に行えるという利点がある。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013