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発明の名称 ユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−100028
公開日 平成10年(1998)4月21日
出願番号 特願平9−9462
出願日 平成9年(1997)1月22日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三 (外1名)
発明者 中庄谷 博規
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】直方体に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて構築されたユニット式建物の最上階の居室を形成するとともに屋根となる屋根パネルを傾斜状態で支持する小屋裏ユニットを製造するユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法であって、前記小屋裏ユニットは、平面形が長方形となった立体的なフレームを有するとともに、前記長方形の一辺を含む一側面が傾斜面となったものであり、前記小屋裏ユニットの平面形の対向する二組の対向辺のうち一方の対向辺を妻行き辺と設定するとともに、他方の対向辺を桁行き辺と設定しておき、前記妻行き辺に沿った一対の側面に配置される妻部構成体の少なくとも一方を作製するにあたり、当該妻部構成体が前記建物ユニットと同じ高さ寸法となるように、前記フレームの構成部材となる軸組材と、高さ方向に延びる部分を有する妻部補助部品とを組み合わせて当該妻部構成体を作製し、前記妻行き辺の各々に配置した妻部構成体の間に、前記小屋裏ユニットの上面部分および底面部分を形成する上面構成体および底面構成体のうち少なくとも底面構成体を配置するとともに、当該底面構成体の端部を前記妻部構成体に接合した後、前記妻部構成体から前記妻部補助部品を取外すことを特徴とするユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法。
【請求項2】請求項1に記載のユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法において、前記小屋裏ユニットは、妻行き辺に沿った側面の形状が略三角形とされた三角小屋裏ユニットであることを特徴とするユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法。
【請求項3】請求項1に記載のユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法において、前記小屋裏ユニットは、桁行き辺に沿った側面の形状が略三角形とされた三角小屋裏ユニットであることを特徴とするユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法。
【請求項4】請求項1に記載のユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法において、前記小屋裏ユニットは、桁行き辺に沿った側面の形状が略台形とされた台形小屋裏ユニットであり、前記妻部構成体の間に配置された前記上面構成体の一方の端部を前記妻部構成体に接合するとともに、他方の端部を、前記底面構成体の前記桁行き辺の中間部分に立設された仮柱に支持させ、この状態で、前記上面構成体の他方の端部と前記底面構成体の中間部分とを、門形に形成された門形構成体で連結した後、前記仮柱を取外すことを特徴とするユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法。
【請求項5】請求項1〜請求項3のいずれかに記載のユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法において、前記妻部補助部品を取外した後に、前記小屋裏ユニットの傾斜面を形成する傾斜面構成体が当該小屋裏ユニットのフレームに接合されることを特徴とするユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法。
【請求項6】請求項1に記載のユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法において、前記小屋裏ユニットは、妻行き辺に沿った側面の形状が略三角形とされた三角小屋裏ユニットであり、この三角小屋裏ユニットは、前記軸組材の下端とこの軸組材と直交する下梁部材の一端部とを接合するとともに、前記軸組材の上端部側と下梁部材の他端側とを斜め仮梁で連結して形成された前記妻部構成体を有し、前記小屋裏ユニットの傾斜面を形成する傾斜面構成体を当該小屋裏ユニットのフレームに接合した後で、前記斜め仮梁を取り外すことを特徴とするユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法。
【請求項7】直方体に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて構築されたユニット式建物の最上階の居室を形成するとともに屋根となる屋根パネルを傾斜状態で支持する小屋裏ユニットを製造するユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法であって、前記小屋裏ユニットは、平面形が長方形となった直方体のフレームを有するとともに、その高さ寸法が通常の建物ユニットよりも低くなったものであり、前記小屋裏ユニットの平面形の長辺および短辺のうち短辺を妻行き辺と設定し、この妻行き辺に沿った一対の側面に配置される妻部構成体を作製するにあたり、当該妻部構成体が前記建物ユニットと同じ高さ寸法となるように、前記フレームの構成部材となる軸組材と、高さ方向に延びる部分を有する妻部補助部品とを組み合わせて当該妻部構成体を作製し、前記妻行き辺の各々に配置した妻部構成体の間に、前記小屋裏ユニットの天井および床を形成する上面構成体および底面構成体を配置するとともに、当該上面構成体および底面構成体の端部を前記妻部構成体に接合した後、前記妻部構成体から前記妻部補助部品を取外すことを特徴とするユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット式建物の小屋裏に居室を形成する小屋裏ユニットを製造するためのユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、工場で製造した直方体状の建物ユニットを、建築現場で複数組み合わせて建築したユニット式建物が利用されている。このユニット式建物によれば、工場で建物ユニットの内装までもほぼ完了させることが可能となり、建築現場での作業が軽減され、建築工期を著しく短縮できるという長所がある。このような建物ユニットは、直方体状のフレームを有し、このフレームは、以下のように製作される。すなわち、図13に示されるように、予め建物ユニット90の短辺に沿って配置される四角枠状の妻パネル91と、建物ユニット90の床および天井をそれぞれ形成するための床パネル92および天井パネル93を製作しておく。そして、図示しないフレーム組立装置に、一対の妻パネル91を対向配置するとともに、これらの妻パネル91の間に床パネル92および天井パネル93を配置し、床パネル92および天井パネル93の端部を妻パネル91に溶接し、これにより直方体状のフレーム94を製作している。
【0003】近年、都市部においては、狭い敷地面積でも充分な床面積を確保するために、三階建ての住宅が利用されている。ここで、切妻屋根等の傾斜した屋根面を有する屋根の小屋裏を居室として利用すれば、三階建てにしても建物を斜線制限内に納めることが容易となる。ユニット式建物では、居室として利用できる小屋裏を形成するにあたり、一側面が傾斜した三角小屋裏ユニットおよび台形小屋裏ユニットならびに通常の建物ユニットよりも高さ寸法の小さい直方体状の階低小屋裏ユニットを採用することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】三角小屋裏ユニットや台形小屋裏ユニットは、そのフレームを製作するにあたり、高さ寸法が通常の直方体状の建物ユニットと異なることから、直方体状の建物ユニットのフレームを製作するためのフレーム組立装置を利用することができない場合がある。このため、これらの小屋裏ユニット専用のフレーム組立装置を設けることが考えられるが、専用のフレーム組立装置を設けると、製造装置の増加により工場のラインが複雑になるうえ、フレーム組立装置の稼働率が低下するので、生産性が低下するおそれがあるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、専用のフレーム組立装置が不要となり、簡素な製造ラインが採用可能となるユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法を提供とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、図面をも参照して説明すると、直方体に形成された複数の建物ユニット2,3を組み合わせて構築されたユニット式建物1の最上階の居室を形成するとともに屋根となる屋根パネルを傾斜状態で支持する小屋裏ユニット4A,4B,4Dを製造するユニット式建物1の小屋裏ユニット4A,4B,4Dの製造方法であって、前記小屋裏ユニット4A,4B,4Dは、平面形が長方形となった立体的なフレームを有するとともに、前記長方形の一辺を含む一側面が傾斜面となったものであり、前記小屋裏ユニット4A,4B,4Dの平面形の対向する二組の対向辺のうち一方の対向辺を妻行き辺と設定するとともに、他方の対向辺を桁行き辺と設定しておき、前記妻行き辺に沿った一対の側面に配置される妻部構成体14,34,54の少なくとも一方を作製するにあたり、当該妻部構成体14,34,54が前記建物ユニット2,3と同じ高さ寸法となるように、前記フレームの構成部材となる軸組材と、高さ方向に延びる部分を有する妻部補助部品70とを組み合わせて当該妻部構成体14,34,54を作製し、前記妻行き辺の各々に配置した妻部構成体14,34,54の間に、前記小屋裏ユニット4A,4B,4Dの天井および床を形成する上面構成体62および底面構成体11,31,51のうち少なくとも底面構成体11,31,51を配置するとともに、当該底面構成体11,31,51の端部を前記妻部構成体14,34,54に接合した後、前記妻部構成体14,34,54から前記妻部補助部品70を取外すことを特徴とする。
【0007】以上において、小屋裏ユニットとしては、妻行き辺に沿った側面の形状が略三角形とされた三角小屋裏ユニット、桁行き辺に沿った側面の形状が略三角形とされた三角小屋裏ユニット、あるいは、桁行き辺に沿った側面の形状が略台形とされた台形小屋裏ユニットが採用できる。ここで、台形小屋裏ユニットの場合には、前記妻部構成体の間に配置された前記上面構成体の一方の端部を前記妻部構成体に接合するとともに、他方の端部を、前記底面構成体の前記桁行き辺の中間部分に立設された仮柱に支持させ、この状態で、前記上面構成体の他方の端部と前記底面構成体の中間部分とを、門形に形成された門形構成体で連結した後、前記仮柱を取外すことが好ましく、また、前記妻部補助部品を取外した後に、前記小屋裏ユニットの傾斜面を形成する傾斜面構成体が当該小屋裏ユニットのフレームに接合されることが望ましい。
【0008】また、妻行き辺に沿った側面の形状が略三角形とされた三角小屋裏ユニットを、前記軸組材の下端とこの軸組材と直交する下梁部材の一端部とを接合するとともに、前記軸組材の上端部側と下梁部材の他端側とを斜め仮梁で連結して形成された前記妻部構成体を有し、前記小屋裏ユニットの傾斜面を形成する傾斜面構成体を当該小屋裏ユニットのフレームに接合した後で、前記斜め仮梁を取り外して形成してもよい。
【0009】本発明の第2発明は、直方体に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて構築されたユニット式建物の最上階の居室を形成するとともに屋根となる屋根パネルを傾斜状態で支持する小屋裏ユニットを製造するユニット式建物の小屋裏ユニットの製造方法であって、前記小屋裏ユニットは、平面形が長方形となった直方体のフレームを有するとともに、その高さ寸法が通常の建物ユニットよりも低くなったものであり、前記小屋裏ユニットの平面形の長辺および短辺のうち短辺を妻行き辺と設定し、この妻行き辺に沿った一対の側面に配置される妻部構成体を作製するにあたり、当該妻部構成体が前記建物ユニットと同じ高さ寸法となるように、前記フレームの構成部材となる軸組材と、高さ方向に延びる部分を有する妻部補助部品とを組み合わせて当該妻部構成体を作製し、前記妻行き辺の各々に配置した妻部構成体の間に、前記小屋裏ユニットの上面部分および底面部分を形成する上面構成体および底面構成体を配置するとともに、当該上面構成体および底面構成体の端部を前記妻部構成体に接合した後、前記妻部構成体から前記妻部補助部品を取外すことを特徴とする。
【0010】このような本発明では、三角形や台形の側面を有する小屋裏ユニットを作製するにあたり、前記小屋裏ユニットの平面形の対向する二組の対向辺のうち一方の対向辺を妻行き辺とし、かつ、この前記妻行き辺に沿った一対の側面に配置される妻部構成体が建物ユニットと同じ高さ寸法となるように、前記フレームの構成部材となる軸組材と、高さ方向に延びる部分を有する妻部補助部品とを組み合わせて、妻部構成体の作製を行う。また、直方体状に形成された通常の建物ユニットよりも高さ寸法の小さい小屋裏ユニットを製作するにあたり、妻部構成体が建物ユニットと同じ高さ寸法となるように、前記フレームの構成部材となる軸組材と、高さ方向に延びる部分を有する妻部補助部品とを組み合わせて、妻部構成体の作製を行う。これにより、小屋裏ユニットの妻部構成体の形状や寸法を、一時的に通常の建物ユニット用のフレーム組立装置にセット可能なものとできる。そして、小屋裏ユニットの天井および床を形成する上面構成体および底面構成体等と、妻部構成体とを接合し、小屋裏ユニットのフレームを完成させた後には、当該フレームをフレーム組立装置にセットしておく必要がなくなるうえ、前記妻部補助部品が不要となるので、妻部補助部品等の補助部品を取外すことにより、小屋裏ユニットのフレームは、本来あるべき形状に戻すことが可能となる。従って、小屋裏ユニットのフレームを作製する際に、小屋裏ユニット専用のフレーム組立装置が不要となり、製造装置が増加せず、工場のラインの複雑化が未然に防止されるうえ、フレーム組立装置の稼働率が確保され、生産性が低下するおそれがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1には、本実施形態のユニット式建物1が示されている。このユニット式建物1は、前述した建物ユニット90と同様に、直方体状のフレームを有する複数の建物ユニット2,3と、切妻屋根1Aを形成するための小屋裏ユニット4とを組み合わせて建築されるものである。建物ユニット2は、ユニット式建物1の一階居室を形成するものである。建物ユニット2としては、平面形状が長方形の建物ユニット2Aと、平面形状が正方形の建物ユニット2Bとがある。建物ユニット3は、ユニット式建物1の二階居室を形成するものである。建物ユニット3としては、建物ユニット2と同様に、平面形状が長方形の建物ユニット3Aと、平面形状が正方形の建物ユニット3Bとがある。ここで、建物ユニット3の平面配置は、短辺方向に配列された三個の建物ユニット3Aの二つの列の間に、これらの建物ユニット3Aとは長辺方向が直交するように平面長方形の建物ユニット3Aを配置するとともに、この建物ユニット3Aの短辺に隣接させて、平面正方形の建物ユニット3Bを配置したものとなっている。なお、建物ユニット2の平面配置は、建物ユニット3と同様となっている。
【0012】切妻屋根1Aを形成する小屋裏ユニット4は、建物ユニット2,3よりも高さ寸法が小さくされたものである。この小屋裏ユニット4としては、対向する一対の側面の形状が三角形とされた三角小屋裏ユニット4A, 4Bと、建物ユニット2,3と同様に、直方体状に形成された小屋裏ユニット4Cと、対向する一対の側面の形状が台形とされた台形小屋裏ユニット4Dとが配置されている。小屋裏ユニット4A,4B,4Dには、傾斜面に沿って屋根パネル24が配置されている。この屋根パネル24は、下端縁近傍の部分が図示しないブラケットを介して小屋裏ユニット4A,4B,4Dの軒側の端縁部分に固定・支持され、中間部分が図示しないブラケットを介して小屋裏ユニット4Cの端縁部分に固定・支持されている。このうち、三角小屋裏ユニット4Aは、建物ユニット2A, 3Aと同一寸法にされた長方形の平面形状を有し、切妻屋根1Aの軒先の端部に配置されている。三角小屋裏ユニット4Bは、建物ユニット2B, 3Bと同一寸法にされた正方形の平面形状を有し、切妻屋根1Aの軒先側の中間部に配置されている。小屋裏ユニット4Cは、建物ユニット2A, 3Aと同一寸法にされた長方形の平面形状を有するものであり、切妻屋根1Aの棟に沿って配置されている。小屋裏ユニット4Cと建物ユニット2A, 3Aとは、同一構造を有する一方、小屋裏ユニット4Cの高さ寸法が建物ユニット2A, 3Aよりも小さいという相違点を有している。台形小屋裏ユニット4Dは、建物ユニット2A, 3Aと同一寸法にされた長方形の平面形状を有し、切妻屋根1Aの中間部分に配置されている。
【0013】ここで、三角小屋裏ユニット4Aには、図2に示されるように、床を形成するための底面構成体である床パネル11が設けられている。床パネル11は、対向する長辺梁12の中間部分を中間梁13で連結したものである。床パネル11には、長辺梁12の間に図示しない木製の根太が複数架け渡され、これらの根太の上に図示しない床面材が設けられることにより、床が形成されるようになっている。三角小屋裏ユニット4Aの互いに対向する側面には、直角三角形状に枠組みされた妻部構成体としての妻パネル14が設けられている。妻パネル14は、床パネル11の角隅に立設された柱15の下端に短辺梁16の一端を接合し、この短辺梁16の他端と柱15の上端とを傾斜梁17で連結したものである。柱15の上端間には、製造工程において、上面構成体とみなされる天井梁18が架け渡されている。
【0014】傾斜梁17の間には、傾斜面構成体である二枚の傾斜パネル19が並設されている。これらの傾斜パネル19の各々は、上下端縁に設けられた枠部材20と、その間に並設された複数の野縁材21と、当該枠部材20の端部に設けられた傾斜梁22とを備えたものである。傾斜パネル19の裏面には、図示しない石膏ボード等の内装面材が取付けられ、表面には、対角線上に配置されたブレース23が備えられている。
【0015】三角小屋裏ユニット4Bには、図3に示されるように、床を形成するための底面構成体である床パネル31が設けられている。床パネル31は、対向する一対の梁32の間に図示しない木製の根太が複数架け渡されたものである。これらの根太の上には、図示しない床面材が設けられ、床が形成されるようになっている。三角小屋裏ユニット4Bの傾斜面の下端縁側には、製造工程において、妻部構成体とみなされる床梁33が設けられ、当該傾斜面の上端縁側には、四角形状に組まれた妻部構成体としての妻パネル34が設けられている。妻パネル34は、床パネル31の角隅に立設された柱35の上下端を梁36, 37で連結したものである。この三角小屋裏ユニット4Bは、製造工程上、上面構成体とみなされるものが省略されている。
【0016】柱35の上端と、梁32の一端との間には、傾斜面構成体である傾斜パネル39が架け渡されている。傾斜パネル39は、柱35の上端および梁32の一端を連結する一対の傾斜梁40と、傾斜梁40の端部を互いに連結する一対の枠部材41と、これらの枠部材41の間に並設された複数の野縁材42とを備えたものである。この傾斜パネル39の裏面には、図示しない石膏ボード等の内壁面材が取付けられる。このような三角小屋裏ユニット4Bには、三角小屋裏ユニット4Aと同様に、その傾斜面に沿って、切妻屋根1Aの軒先から棟まで達する長さの屋根パネル24(図示略)が取付けられるようになっている。
【0017】台形小屋裏ユニット4Dには、図4に示されるように、床を形成するための底面構成体である床パネル51が設けられている。床パネル51は、対向する一対の梁52の中間部分が中間梁53で連結されるとともに、これらの梁52の間に図示しない木製の根太が複数架け渡されたものである。これらの根太の上には、図示しない床面材が設けられ、床が形成されるようになっている。床パネル51の一方の端縁側には、妻部構成体である妻パネル54が設けられている。妻パネル54は、床パネル51の角隅に立設された柱55の上下端を梁56, 57で連結したものである。一方、床パネル51の他方の端縁側には、製造工程において、妻部構成体とみなされる床梁58が設けられている。
【0018】また、床パネル51の中間部分には、門形構成体としての門形フレーム59が立設されている。門形フレーム59は、床パネル51の梁52の中間部分に立設された一対の間柱60と、これらの間柱60の上端を連結する梁61とを有するものである。妻パネル54の梁57と、門形フレーム59の梁61との間には、上面構成体である天井パネル62が配置されている。天井パネル62は、対向する一対の梁63の端部が中間梁64で連結されるとともに、これらの梁63の間に図示しない木製の天井小梁が複数架け渡されたものである。これらの天井小梁の下には、図示しない天井面材が設けられ、天井が形成されるようになっている。間柱60の上端と、床パネル51を形成する梁52の一端との間には、傾斜面構成体としての傾斜パネル65が架け渡されている。傾斜パネル65は、間柱60の上端および梁52の一端を連結する一対の傾斜梁66と、傾斜梁66の端部を互いに連結する一対の枠部材67と、これらの枠部材67の間に並設された複数の野縁材68とを備えたものである。この傾斜パネル65の裏面には、図示しない石膏ボード等の内壁面材が取付けられる。このような台形小屋裏ユニット4Dには、三角小屋裏ユニット4Aと同様に、その傾斜面に沿って、切妻屋根1Aの軒先から棟まで達する長さの屋根パネル24(図示略)が取付けられるようになっている。
【0019】直方体状の小屋裏ユニット4Cは、図5に示されるように、高さ寸法が通常の建物ユニット2,3よりも小さくされた直方体状のフレーム80を有するものである。小屋裏ユニット4Cには、床を形成するための底面構成体である床パネル81が設けられている。床パネル81は、対向する長辺梁82を複数の根太83で連結したものである。これらの根太83の上に図示しない床面材が設けられることにより、床が形成されるようになっている。小屋裏ユニット4Cの短辺を含む側面には、四角形状に枠組みされた妻部構成体としての妻パネル84が設けられている。妻パネル84は、床パネル81の角隅に立設された柱85の上下端を短辺梁86A, 86Bで連結したものである。これらの妻パネル84は、柱85の上端が、製造工程において、上面構成体とみなされる長辺梁88により相互に連結される一方、柱85の下端が床パネル81の長辺梁82により相互に連結されている。
【0020】次に、小屋裏ユニット4A,4B,4D,4C を製造する際の手順を説明する。小屋裏ユニット4Aは、次のような手順で製造される。まず、三角小屋裏ユニット4Aを製造するにあたり、三角小屋裏ユニット4Aの平面形の対向する二組の対向辺のうち、短辺を妻行き辺と設定するとともに、長辺を桁行き辺と設定しておく。そして、図6(A)に示されるように、妻行き辺に沿った一対の妻パネル14、、床パネル11、および、天井梁18を作製しておく。この際、妻パネル14には、建物ユニット2,3と同じ高さ寸法となるように、高さ方向に延びる妻部補助部品である高さ合わせ治具70を取付けておく。また、床パネル11の根太11A は、全て取付けを完了しておく。
【0021】次いで、完成した妻パネル14、床パネル11、および、天井梁18を、建物ユニット2,3のフレームを製作するためのフレーム組立装置(図示略)にセットし、図6(B)に示されるように、楔形状のフレーム29となるように組立てる。すなわち、フレーム組立装置の妻行き辺の位置に妻パネル14をそれぞれ配置し、これらの妻パネル14の間に、上面構成体とみなされる天井梁18および床パネル11を配置した後、天井梁18および床パネル11の端部と妻パネル14とを相互に接合する。ここで、接合作業が完了するまで、天井梁18の水平状態を確保するために、天井梁18を仮柱71で支持しておくことが好ましい。フレーム29が完成したら、必要に応じて妻パネル14側に外装面材72を取付けるとともに、高さ合わせ治具70および仮柱71をフレーム29から取外す。続いて、図6(C)に示されるように、フレーム29の傾斜面に、先に作りおきしておいた傾斜パネル19を取付けた後、ブレース23、外装面材72以外の外装部材、および、床面材等の内装部材をフレーム29に取付け、三角小屋裏ユニット4Aを完成させる。
【0022】前述の小屋裏ユニット4Bは、次のような手順で製造される。まず、三角小屋裏ユニット4Bを製造するにあたり、三角小屋裏ユニット4Bの平面形の対向する二組の対向辺のうち、床梁33および梁36の長手方向に延びる辺を妻行き辺と設定しておく。そして、図7(A)に示されるように、妻行き辺に沿った妻パネル34、床パネル31、および、製造工程上妻部構成体とみなされる床梁33を作製しておく。この際、妻パネル34には、建物ユニット2,3と同じ高さ寸法となるように、高さ方向に延びる妻部補助部品である高さ合わせ治具70を取付けておく。また、床パネル31の根太31A は、全て取付けを完了しておく。
【0023】次いで、完成した妻パネル34、床パネル31、および、床梁33を、建物ユニット2,3用のフレーム組立装置(図示略)にセットし、図7(B)に示されるように、L字形に折れ曲がったフレーム49となるように組立てる。すなわち、フレーム組立装置の妻行き辺の位置に妻パネル34および床梁33をそれぞれ配置し、これらの妻パネル34および床梁33の間に、床パネル31を配置した後、床パネル31の端部を妻パネル34および床梁33に接合する。フレーム49が完成したら、図7(C)に示されるように、高さ合わせ治具70をフレーム49から取外し、フレーム29の傾斜面に、先に作りおきしておいた傾斜パネル39を取付けた後、外装部材、および、床面材等の内装部材をフレーム29に取付け、三角小屋裏ユニット4Bを完成させる。
【0024】前述の小屋裏ユニット4Dは、次のような手順で製造される。まず、台形小屋裏ユニット4Dを製造するにあたり、台形小屋裏ユニット4Dの平面形の対向する二組の対向辺のうち、短辺を妻行き辺と設定するとともに、長辺を桁行き辺と設定しておく。そして、図8(A)に示されるように、妻行き辺に沿った妻パネル54、床パネル51、天井パネル62、および、製造工程上、妻部構成体とみなされる床梁58を作製しておく。この際、妻パネル54には、建物ユニット2,3と同じ高さ寸法となるように、高さ方向に延びる妻部補助部品である高さ合わせ治具70を取付けておく。また、床パネル51の根太51A および天井パネル62の天井小梁62A は、全て取付けを完了しておく。
【0025】次いで、完成した妻パネル54、床パネル51、天井パネル62、および、床梁58を、建物ユニット2,3用のフレーム組立装置(図示略)にセットし、図8(B)に示されるように、床パネル51の上面の一部分に箱状部分が形成されたフレーム69となるように組立てる。すなわち、フレーム組立装置の妻行き辺の位置に妻パネル54および床梁58をそれぞれ配置し、これらの妻パネル54および床梁58の間に、床パネル51および天井パネル62を配置した後、床パネル51の端部を妻パネル54および床梁58に接合するとともに、天井パネル62の一端部を妻パネル54に接合する。ここで、天井パネル62の接合作業が完了するまで、天井パネル62の水平状態を確保するために、天井パネル62を仮柱77で支持しておくことが好ましい。
【0026】床パネル51および天井パネル62の接合が完了したら、床パネル51の梁52の中間部分に、先に作りおきしておいた門形フレーム59の間柱60の下端を接合し、床パネル51に門形フレーム59を立設する。そして、この門形フレーム59の間柱60の上端に、天井パネル62の梁63の端部を接合する。ここで、門形フレーム59の接合作業が完了するまで、門形フレーム59の間柱60が平行状態を維持するように、門形フレーム59の間柱60の下端部を仮梁73で相互に連結しておく。フレーム69が完成したら、図8(C)に示されるように、高さ合わせ治具70、仮柱77、および、仮梁73をフレーム69から取外し、フレーム69の傾斜面に、予め作りおきしておいた傾斜パネル65を取付けた後、外装部材、および、床面材等の内装部材をフレーム69に取付け、三角小屋裏ユニット4Bを完成させる。
【0027】前述の小屋裏ユニット4Cは、次のような手順で製造される。まず、図9(A)に示されるように、妻行き辺に沿った妻パネル84、床パネル81、および、長辺梁88を梁状治具75で連結して四角枠状の上面部構成体89を作製しておく。この際、妻パネル84には、建物ユニット2,3と同じ高さ寸法となるように、高さ方向に延びる妻部補助部品である高さ合わせ治具70を取付けておく。また、床パネル81の根太83は、全て取付けを完了しておくとともに、床パネル81の長辺梁82の端部近傍には、上面部構成体89を所定高さ位置に支持するための柱状治具76を立設しておく。
【0028】次いで、完成した妻パネル84、床パネル81、および、上面部構成体89を、建物ユニット2,3用のフレーム組立装置(図示略)にセットし、図8(B)に示されるように、一対の妻パネル84の柱85の上下端に床パネル81の長辺梁82および上面部構成体89の長辺梁88の端部を接合し、一対の妻パネル84を相互に連結し、これにより、直方体状のフレーム80を形成する。妻パネル84への長辺梁82,88 の接合が完了したら、図9(C)に示されるように、高さ合わせ治具70、梁状治具75、および、柱状治具76をフレーム80から取外し、フレーム80を完成させる。そして、フレーム80の必要箇所に外装部材、および、床面材等の内装部材を小屋裏ユニット4Cを完成させる。
【0029】前述のような本実施の形態によれば次のような効果がある。すなわち、三角形や台形の側面を有するとともに、通常の建物ユニット2,3よりも高さ寸法の小さい小屋裏ユニット4を作製するにあたり、切妻屋根1Aの傾斜方向とは無関係に、妻行き辺を設定し、この妻行き辺に沿った一対の側面に配置される妻パネル14,34,54に高さ合わせ治具70を取付けることにより、妻パネル14,34,54が一時的に通常の建物ユニット2,3用と同じ高さ寸法となり、通常の建物ユニット2,3用のフレーム組立装置で小屋裏ユニット4を製造することができる。
【0030】また、小屋裏ユニット4のフレーム29,49,69が完成した後には、当該フレーム29,49,69をフレーム組立装置にセットしておく必要がなくなるうえ、高さ合わせ治具70等の補助部品が不要となるので、フレーム29,49,69から補助部品を取外すことにより、小屋裏ユニット4のフレーム29,49,69を本来あるべき形状に戻すことが可能となり、所期の形状の小屋裏ユニット4を得ることができる。従って、小屋裏ユニット4のフレーム29,49,69を作製する際に、小屋裏ユニット4専用のフレーム組立装置が不要となり、製造装置が増加せず、工場のラインの複雑化が未然に防止されるうえ、フレーム組立装置の稼働率が確保され、生産性を確保することができる。
【0031】さらに、フレーム29, 69を構成する部品である天井梁18や天井パネル62を水平状態に維持する、並びに、門形フレーム59の形状を維持するために、仮柱71, 72および仮梁73を採用したので、フレーム29, 69を作製するにための接合作業が容易に行えるようになり、作業効率を向上できる。
【0032】また、直方体状の小屋裏ユニット4Cのフレーム80を建物ユニット2,3用のフレーム組立装置で製作するにあたり、床パネル81に柱状治具76を立設したので、小屋裏ユニット4Cの高さ寸法が低く、上面部構成体89を建物ユニット2,3用のフレーム組立装置で支持できなくとも、柱状治具76で上面部構成体89を支持しながら接合作業が行えるようになり、この点からも、小屋裏ユニット4専用のフレーム組立装置が不要となり、製造装置が増加せず、工場のラインの複雑化が未然に防止されるうえ、フレーム組立装置の稼働率が確保され、生産性を確保することができる。
【0033】さらに、小屋裏ユニット4Cの長辺梁88を梁状治具75で連結して上面部構成体89を形成し、この上面部構成体89を妻パネル84に接合するようにしたので、梁88を単体で位置決め支持する梁88専用の組立装置が不要となり、この点からも製造装置が増加せず、工場のラインの複雑化が未然に防止されるうえ、フレーム組立装置の稼働率および生産性を確保することができる。
【0034】なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれば次に示すような変形形態を含むものである。例えば、三角小屋裏ユニット4Aは、柱15の下端と、床パネル11の短辺梁16の一端とを接合するとともに、柱15の上端と短辺梁16の他端とを傾斜梁で接合して形成された妻パネル14を対向配置し、この妻パネル14間に傾斜パネル19を取り付けることにより形成されるが、これに限らず、図10に示すような手順により形成される三角小屋裏ユニット4A’としてもよい。
【0035】すなわち、三角小屋裏ユニット4A’は、次のような手順で製造される。まず、三角小屋裏ユニット4A’を製造するにあたり、三角小屋裏ユニット4A’の平面形の対向する二組の対向辺のうち、短辺を妻行き辺と設定するとともに、長辺を桁行き辺と設定しておく。そして、図10(A)に示すように、妻行き辺に沿った一対の妻パネル14’、床パネル11、天井梁18、および傾斜パネル19’を作製しておく。この際、一対の妻パネル14’は、柱15の下端と下梁79の一端とを接合するとともに、柱15の上端側と下梁79の他端側とを斜め仮梁78で接合することにより形成される。また、柱15には、建物ユニット2,3と同じ高さ寸法となるように、高さ方向に延びる妻部補助部品である高さ合わせ治具70を取付けておき、さらに、床パネル11の根太11A は、全て取付けを完了しておく。
【0036】次いで、完成した妻パネル14’、床パネル11、および天井梁18を、建物ユニット2,3のフレームを製作するためのフレーム組立装置(図示略)にセットするとともに、これらを図10(B)に示されるように、L型状のフレーム29’となるように組立てる。すなわち、フレーム組立装置の妻行き辺の位置に妻パネル14’をそれぞれ配置し、これらの妻パネル14’の間に、上面構成体とみなされる天井梁18および床パネル11を配置した後、天井梁18および床パネル11の端部と妻パネル14’とを相互に接合する。ここで、接合作業が完了するまで、天井梁18の水平状態を確保するために、天井梁18を仮柱71で支持しておくことが好ましい。
【0037】この後、図10(C)に示されるように、このようなフレーム29’に傾斜パネル19を取付けるとともにこの傾斜パネル19にブレース23を取り付け、次いで、斜め仮梁78を取外し、必要に応じて妻パネル14’側に外装面材72を取付けるとともに、高さ合わせ治具70および仮柱71をフレーム29’から取外す。そして、外装面材72以外の外装部材、および、床面材等の内装部材をフレーム29’に取付け、三角小屋裏ユニット4A’を完成させる。このような実施形態においても、前記実施形態の三角小屋裏ユニット4Aの効果と同様の効果を得ることができる。
【0038】また、小屋裏ユニットが形成する屋根の形式としては、切妻屋根に限らず、寄棟屋根でもよく、要するに、傾斜面を有する屋根であればよい。なお、前記実施形態の小屋裏ユニット4A〜4Dおよび4A’で寄棟屋根を形成する場合には、直方体状の小屋裏ユニット4Cの短辺に隣接して三角小屋裏ユニット4Bを配置すればよい。さらに、三角形の妻部構成体に取付けられる妻部補助部品としては、単なる柱状の高さ合わせ治具に限らず、図11および図12に示されるように、逆L字形に折れ曲がった治具74A, 74Bでもよい。このような治具74A, 74Bを採用すれば、三角形の妻部構成体でも、フレーム組立装置にセットする際には、高さ寸法を通常の建物ユニットに揃えるだけでなく、通常の建物ユニットの妻部構成体と同様に、四角形状となり、製作上の便宜をさらに図ることができる。
【0039】
【発明の効果】前述のように、本発明によれば、専用のフレーム組立装置が不要となり、簡素な製造ラインで小屋裏ユニットを製造することができる。




 

 


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