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発明の名称 塗布装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−5648
公開日 平成10年(1998)1月13日
出願番号 特願平8−159606
出願日 平成8年(1996)6月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三 (外1名)
発明者 木下 潔
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 回転軸を有するコアと、このコアの外周面を覆いかつ被塗布物に接触するスポンジ状の含浸部とを含んで構成される塗布ローラを備えた塗布装置であって、前記塗布ローラの含浸部は、着脱自在であるとともに、前記コアの軸方向に沿って重ね合わされた複数のリング部材で形成されていることを特徴とする塗布装置。
【請求項2】 請求項1に記載された塗布装置において、前記コアは、前記回転軸が鉛直方向に沿うように配置されるとともに液状の塗布剤が上部から内部に流入可能に設けられ、このコアの上部側における前記外周面には、前記塗布剤が流出する複数の流出口が設けられ、前記含浸部は、前記流出口から流出する前記塗布剤を染み出させて前記被塗布物に塗布可能に設けられていることを特徴とする塗布装置。
【請求項3】 請求項2に記載された塗布装置において、前記コアの流出口は、鉛直方向に長いスリット状であることを特徴とする塗布装置。
【請求項4】 請求項2または請求項3に記載された塗布装置において、前記コアの内部における前記流出口の下方側には、前記塗布剤が溜まる液溜部が設けられていることを特徴とする塗布装置。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載された塗布装置において、前記リング部材は、フェルト製であることを特徴とする塗布装置。
【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載された塗布装置において、木製の角材を枠組みして下地フレームを形成し、この下地フレームに面材を貼り付けて建築用のパネル材を製造するに際し、前記角材に前記塗布剤を塗布するのに用いられることを特徴とする塗布装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布装置に係り、例えば、木材等にプライマー、防腐剤、接着材、シーラー、および塗料等を塗布する塗布装置に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、住宅建築の分野では、工事期間を短縮するために、予め工場等で製造した所定面積のパネル材で床や天井、あるいは外壁や各部屋の仕切壁を構築するパネル工法が利用されている。このようなパネル工法では、木製の角材で製作した四角枠状の下地フレームの表面に合板等の面材を貼り付けて製造したパネル材を用いている。そして、パネル材を製造するに際し、下地フレームを構成する角材には、接着材等の付着性を高めるために、予めプライマー等の塗布剤が塗布装置で塗布される。
【0003】図3には、従来の塗布装置60が設置された塗布ラインが示されており、図4には、塗布装置60を構成する塗布ローラ70の断面図が示されている。図3、図4において、塗布装置60は、互いに近接および離間する揺動アーム61を備え、各揺動アーム61の先端には回転自在とされた塗布ローラ70が設けられている。これら塗布ローラ70は、揺動アーム61間に跨設されたバネ62のバネ力により、送り装置80で矢印方向に送られる角材90の両側面91を押圧し、角材90の送りにともなってその摩擦力で回転するようになっている。
【0004】各塗布ローラ70は、鉛直な回転軸72を有するコア71と、このコア71の外周面73を覆うスポンジ状の含浸部74とから構成されている。この塗布ローラ70において、ホース63を通って供給される液体プライマーは、回転軸72の上端からコア71の内部に流入した後、外周面73の略全域にわたって設けられた複数の丸孔流出口75から流出して含浸部74に含浸し、含浸部74の表面から染み出して角材90の側面91に塗布される。なお、図3中の符号100は、塗布されたプライマーを乾燥させる乾燥装置である。
【0005】このような塗布装置60では、塗布ローラ70を構成する含浸部74は、角材90の上下方向の暴れを考慮する必要性から、側面91の上下寸法よりも大きい上下寸法を有しており、角材90が上下方向の略中央に当接されるようになっている。また、スポンジ状の含浸部74としては、筒状の一体物が用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述したような塗布装置では、角材の大半が含浸部の中央部分に当接されるため、その中央部のみが磨滅あるいは変形してしまう。そして、このような場合には、磨滅や変形が中央部以外に殆ど生じていないにもかかわらず、含浸部が一体物であることから、含浸部を丸ごと交換しなければならなかった。このため、含浸部を有効に使用することができないという問題があった。また、プライマーを流出させるための丸孔流出口が、コアの略全域にわたって設けられているため、プライマーは、下方側の流出口ほど多量に流出してしまい、角材に均一に塗布されないという問題があった。
【0007】本発明の目的は、含浸部を有効に利用できる塗布装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の塗布装置は、回転軸13を有するコア11と、このコア11の外周面を覆いかつ被塗布物90に接触するスポンジ状の含浸部12とを含んで構成される塗布ローラ10を備えた塗布装置であって、塗布ローラ10の含浸部12を、着脱自在とするとともに、コア11の軸方向に沿って重ね合わされた複数のリング部材21で形成することを特徴とするものである。このような本発明においては、含浸部12を複数のリング部材21で形成するため、含浸部12の一部の磨滅あるいは変形に対し、磨滅あるいは変形した部分のリング部材21のみを交換するだけでよく、使用可能な部分をも交換するといった無駄がなくなる。
【0009】また、本発明の塗布装置においては、コア11を、回転軸13が鉛直方向に沿うように配置するとともに液状の塗布剤を上部から内部に流入可能に設け、このコア11の上部側における外周面に、塗布剤を流出させる複数の流出口17を設け、含浸部12を、流出口17から流出する塗布剤を染み出させて被塗布物90に塗布可能に設けてもよい。このような場合には、塗布剤は、コア11の上部側から流出して流れ落ちながら含浸部12に含浸されるため、含浸部12の上下方向にわたって確実に含浸するようになる。従って、鉛直方向に沿った回転軸13で回転する塗布ローラ10を用いても、塗布むらが生じない。
【0010】そして、本発明の塗布装置では、コア11の流出口17を鉛直方向に長いスリット状とすることが好ましい。このような場合には、塗布剤中に不純物が混入していても、流出口17の目詰まりが生じ難くなる。
【0011】さらに、本発明の塗布装置では、コア11の内部における流出口17の下方側に、塗布剤を溜める液溜部15Aを設けてもよい。このような場合には、塗布剤中の不純物が液溜部15Aに沈められ、流出口17の目詰まりが一層生じ難くなる。
【0012】また、本発明の塗布装置では、リング部材21を、フェルト製とすることが望ましい。このような場合には、丈夫でこしが強いフェルト製とすることで、リング部材21の耐磨滅性が向上するうえ、形状が変形しても時間の経過とともに旧に復すため、変形により取り外したリング部材21の再使用が可能となる。
【0013】さらにまた、本発明の塗布装置を、木製の角材90を枠組みして下地フレームを形成し、この下地フレームに面材を貼り付けて建築用のパネル材を製造するに際し、角材90に塗布剤を塗布するのに用いてもよく、このような場合には、パネル材の塗布行程での品質が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態に係る塗布装置は、木製の角材を枠組みして下地フレームを形成し、この下地フレームに面材を貼り付けて建築用のパネル材を製造するに際し、角材にプライマーを塗布するのに用いられる装置であって、図3に示した塗布装置60と異なる点は、塗布ローラとして、図1、図2に示す塗布ローラ10を用いたことである。従って、説明の簡略化のため、従来と同様な構成部材の説明を省略し、以下には、塗布ローラ10のみを詳細に説明する。
【0015】図1、図2において、塗装ローラ10は、ステンレス製のコア11と、このコアの外周面を覆いかつ着脱自在とされたスポンジ状の含浸部12とから構成されている。コア11は、ネジ部13Aを有する鉛直な回転軸13を上部に有し、この回転軸13が図示しない揺動アームの軸受けに挿通され、ネジ部13Aに螺合されるナットにより回転自在に装着されるようになっている。回転軸13の下部には上フランジ部14が設けられ、この上フランジ部14の下面には有底筒状の筒状部15が溶接等されて一体に設けられている。
【0016】この筒状部15の内部には、回転軸13と上フランジ部14とを貫通して設けられた塗布剤流入路16から塗布剤であるプライマーが流入するようになっており、筒状部15の上部側における外周面には、鉛直方向に長いスリット状の流出口17が設けられ、筒状部15内に溜まったプライマーがこれらの流出口17から溢れて流出するようになっている。すなわち、筒状部15における流出口17よりも下方側は、プライマーが常時溜まっている液溜部15Aとされ、プライマー中の不純物等が液溜部15A内で沈み落ちるようになっている。
【0017】さらに、筒状部15の底部18にはネジ穴18Aが設けられ、底部18の下面にはネジ穴18Aに螺合されたボルト19によって下フランジ部材20が取り付けられている。そして、上フランジ14および下フランジ部材20により、筒状部15に嵌挿された含浸部12が上下に挟持されるとともに、ネジ穴18Aがドレイン孔として機能し、液溜部15Aに沈んだ不純物が排出されるようになっている。
【0018】一方、含浸部12は、フェルト製の複数のリング部材21が上下に重ね合わされて形成され、含浸されたプライマーが外表面から染み出るようになっている。
【0019】このような本実施の形態において、含浸部12を構成するリング部材21のうち、中央側のリング部材21Aにのみ多く被塗布物である角材(図3参照)が接触すると、これらのリング部材21Aが図1中の二点鎖線で示すように変形する。そして、このような場合には、下フランジ部材20を外した後、変形したリング部材21Aを上部側もしくは下部側に、変形の少ない他のリング部材21を中央側に位置するように各々並べ替え、変形の少ないリング部材21を角材に接触させるようにする。ただし、変形した各リング部材21Aを、全く新しいリング部材と交換してもよく、交換するか並べ替えるかは、その実施にあたって適宜に決められてよい。
【0020】このような本実施の形態によれば以下のような効果がある。すなわち、含浸部12が複数のリング部材21から形成されているため、含浸部12が磨滅や変形した場合には、磨滅や変形した部分のリング部材21Aのみを交換するだけでよく、含浸部12を丸ごと交換するといった無駄をなくすことができる。このことにより、塗布装置のランニングコストを削減できる。
【0021】また、流出口17が筒状部15の上部側にのみ設けられているため、筒状部15の上部側から流出したプライマーが下方に流れ落ちながら含浸部12に確実に含浸されるようになり、含浸部12の上下方向において、プライマーをむらなく染み出させることができる。
【0022】そして、流出口17が鉛直方向に延びたスリット状であるため、プライマー中の不純物が流出口17の下部に堆積しても、十分なプライマーの流出量を維持することができ、流出状体に支障をきたすような目詰まりを起こし難くできる。さらに、流出口17の下方側が液溜部15Aになっているため、不純物を液溜部15Aの下部側に沈めておくことができ、流出口17の目詰まりをより確実に抑えることができる。この際、底部18のネジ穴18Aがドレイン孔を兼ねているため、リング部材21の取り外しの際に不純物を簡単に取り除くことができ、塗布ローラ10のメンテナンスも容易である。そして、これらのことにより目詰まりが抑えられるから、大がかりなフィルターを用いて不純物を取り除く必要がなく、装置全体を安価に構成することができ、特に、流れ落ちたプライマーを循環させて再使用する場合等に有効である。
【0023】また、含浸部12を構成する各リング部材21がフェルト製であるため、耐磨滅性を向上させることができるうえ、こしが強いことにより、変形した場合でもその変形部分が時間とともに旧に復すようになるから、変形により取り外したりあるいは並べ替えたリング部材21を再度用いることができ、一層経済的である。
【0024】さらに、コア11がステンレス製であるから、耐腐食性を向上させることができ、コア11の長期使用が可能である。
【0025】そして、このような塗布ローラ10を、角材にプライマーを塗布する塗布装置に用いることで、パネル材の塗布行程での品質を良好に維持することができる。
【0026】なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施の形態では、リング部材21がフェルト製であったが、特に、フェルト製のものに限定されるものではなく、ポリウレタン製等の連続気泡を多く有するものであってもよい。しかしながら、フェルト製とすることで前述した効果が得られるのでよい。
【0027】また、前記実施の形態では、コア11がステンレス製とされていたが、コア11の材質は任意であり、使用される塗布剤の成分等を勘案して適宜に決められてよい。そして、コア11の筒状部15には液溜部15Aが設けられていたが、この液溜部15Aがない場合、すなわち、流出口17の下方側が充実した円柱状であっても本発明に含まれる。しかしながら、コアに液溜部を設けることで目詰まりをより起こし難くできるという前述の効果が得られるのでよい。
【0028】そして、流出口としては、鉛直なスリット状に限定されるものではなく、丸孔状や水平方向に長い(回転方向に長い)スリット状としてもよい。しかしながら、流入口を鉛直なスリット状とすることで、前述の効果が得られるのでよい。ただし、流入口は本発明に必須のものではなく、例えば、本発明の塗布装置が含浸部を塗布剤に浸して用いるハンディータイプである場合には、流入口は不要である。
【0029】さらに、前記実施の形態では、塗布剤としてプライマーを用いていたが、塗布剤としては、プライマーの他、例えば、防腐剤、接着材、シーラー、あるいは塗料等を用いることができる。
【0030】また、前記実施の形態では、塗布装置が建築用のパネル材を構成する角材に適用されていたが、本発明の塗布装置は、その他のあらゆるものに適用可能である。この際、送り装置や乾燥装置等の周辺装置は、被塗布物に応じて省略可能である。
【0031】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、塗布ローラの含浸部が複数のリング部材によって形成されているため、含浸部が磨滅あるいは変形した場合には、磨滅あるいは変形した部分のリング部材のみを交換すればよいから、含浸部全体を交換するといった無駄をなくすことができるという効果がある。




 

 


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