米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> ユニチカ株式会社

発明の名称 二軸延伸ポリアミドフィルム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−315319
公開日 平成10年(1998)12月2日
出願番号 特願平9−130735
出願日 平成9年(1997)5月21日
代理人
発明者 田中 淳一 / 岸田 稔
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 25℃、95%濃硫酸中、濃度1g/dlで測定した相対粘度が 3.30 〜3.45である二軸延伸ポリアミドフィルム。
【請求項2】 耐ピンホール強度が 1,200gf以上、衝撃強度が 13.0kg cm以上である請求項1記載の二軸延伸ポリアミドフィルム。
【請求項3】 相対粘度 3.30 〜3.45のナイロン6を主原料として用い、延伸温度を70〜 120℃として同時二軸延伸することを特徴とする二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアミドフィルム本来の優れた透明性を有し、特に耐ピンホール性や耐衝撃性に優れた二軸延伸ポリアミドフィルムおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二軸延伸ポリアミドフィルムは、機械的特性、熱的特性、ガスバリヤー性をはじめ、耐摩耗性、耐衝撃性や耐ピンホール性に優れており、包装用材料として幅広く用いられている。
【0003】しかし、耐ピンホール性については温度依存性が大きく、10℃以下といった低温下で使用される場合、落下や外部から、あるいは内容物による突き刺しの結果生じるピンホールが原因で内容物の漏れ出しなどのトラブルが発生する場合があり問題であった。
【0004】このような問題を解決するために、ポリアミド95.0〜99.9重量%と、エチレン、無水マレイン酸および不飽和カルボン酸のアルキルエステルからなるエチレン系共重合体 0.1〜5.0 重量%を混合した樹脂組成物を原料として用い、フラット式同時二軸延伸法を用いて製造した耐ピンホール性に優れた二軸延伸ポリアミドフィルムが提案されている(特公平7−15059号公報)。しかしながら、上記ポリアミドフィルムにおいてはフィルムの透明性が低下したり、溶融押出工程において未溶融物(ゲル)が発生しやすく、フィルター昇圧速度が無添加の時と比較して著しく速くなり、フィルター交換作業の頻度が高くなり生産効率が低下するという問題があった。
【0005】また、製造条件の工夫により耐ピンホール性を改良する方法が試みられてきたが、一般に耐ピンホール性や耐衝撃性を上げると、熱収縮による寸法変化が大きくなり、またボーイングが増大し巾方向の物性の均一性が損なわれるという問題が生じ、これらの特性を両立させることは困難であった。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】本発明はポリアミドフィルム本来の優れた透明性、寸法安定性を有し、特に低温での耐ピンホール性、耐衝撃性に優れた二軸延伸ポリアミドフィルムおよびその製造方法を提供しようとするものである。
【0007】本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の粘度を有するポリアミドからなる二軸延伸フィルムが耐ピンホール性、耐衝撃性に優れることを見い出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち本発明は、25℃、95%濃硫酸中、濃度1g/dlで測定した相対粘度が 3.30 〜3.45である二軸延伸ポリアミドフィルムを要旨とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明における二軸延伸ポリアミドフィルムを製造するための主原料としてはナイロン6、ナイロン66等が用いられるが、本発明の効果が損なわれない範囲においてナイロン610等の他のポリアミドを混合してもよい。
【0011】本発明における二軸延伸ポリアミドフィルムの相対粘度は 3.30 〜3.45である。相対粘度が 3.30 未満の場合には、得られる二軸延伸ポリアミドフィルムの耐ピンホール性および耐衝撃性が十分でない。一方、相対粘度が3.45を超えるとフィルム製造時の延伸応力が増大して、切断などのトラブルが起こりやすく操業性が低下したり、得られるフィルムのボーイングが大きくなるという問題がある。
【0012】本発明における相対粘度 3.30 〜3.45の二軸延伸ポリアミドフィルムを得るためには、原料として用いるポリアミドの相対粘度は 3.30 〜3.45であることが望ましい。
【0013】本発明における二軸延伸フィルムを製造する方法としては特に限定されるものではなく、従来より公知の方法を用いることができる。たとえば、Tダイ法による同時二軸、逐次二軸延伸やインフレーション法で製膜延伸することができるが、フィルム巾方向の厚みや物性の均一性から同時二軸延伸法が最適である。
【0014】同時二軸延伸する時の延伸温度は、70〜 120℃であることが必要である。延伸温度が70℃より低いと延伸切断が頻発し操業性が低下し、また 120℃より高いと得られる延伸フィルムの耐ピンホール性や耐衝撃性が低下する。
【0015】二軸延伸後のフィルムは必要に応じて、熱固定ゾーンにて熱処理されるが 210℃を超える温度で熱処理を行うと耐ピンホール性や耐衝撃性が低下するので注意が必要である。
【0016】延伸倍率は縦、横方向とも 2.0〜 4.0倍の範囲内で適宜選択することができる。延伸倍率が 2.0倍未満の場合は、得られる延伸フィルムの力学的特性が低く、延伸倍率が 4.0倍を超える場合はフィルムの延伸破断が発生しやすくなる。
【0017】本発明の製造方法を用いることにより、耐ピンホール強度が 1,200gf以上、衝撃強度が 13.0kg cm以上の耐ピンホール性および耐衝撃性に優れた二軸延伸ポリアミドフィルムが得られる。
【0018】本発明における二軸延伸フィルムの厚みは1〜50μm 、通常10〜30μm とされる。
【0019】また、本発明における二軸延伸ポリアミドフィルムには、フィルムの特性を損なわない範囲で、顔料、熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、難燃剤、可塑剤、離形剤や強化剤を配合することもできる。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに具体的に説明する。なお、実施例および比較例の評価に用いた測定方法は次のとおりである。
(1)耐ピンホール強度内径30mmφの円形型枠に延伸フィルムを緊張下で固定し、20℃、65%相対湿度雰囲気下でフィルムの中央部に先端径が 0.5mmの針を、100mm/min の速度で垂直にフィルムに突き刺し、試料が破壊する際の強度を測定した。測定には捲き取ったフィルムの中央部を用いた。
(2)衝撃強度東洋精機製作所社製フィルム衝撃試験機を使用し、23℃、50%相対湿度雰囲気下において、緊張下で固定した延伸フィルムに振り子容量30kg cm の衝撃ヘッド( 0.5インチ半球形)を打ち付け、フィルムの貫通に要したエネルギーを測定した。
(3)熱水収縮率の斜め差フィルムの幅方向に対して斜め45℃と 135℃の方向の熱水収縮率の差を測定した。測定サンプルは、それぞれ上記の方向に沿って、フィルムを巾10mm×長さ 100mmの寸法にカットし、100 ℃熱水中で5分間ボイル処理した後、20℃×65%RHで2時間放置した後の寸法を測定し、処理前の寸法に対する収縮率を求めた。
【0021】実施例125℃、95%濃硫酸中、濃度1g/dlで測定した相対粘度 3.4のナイロン6(ユニチカ社製 A1030BRT )を用いて、270 ℃でTダイより溶融押出しし、10℃の冷却ドラム上で冷却して厚さ 150μm の未延伸フィルムを得た。続いてこの未延伸フィルムを、速度 165m/min で予熱温度50℃、延伸温度80℃および熱処理温度を第1セット 140℃、第2セット 160℃、第3セット 205℃、第4セット 210℃に設定した各ゾーンを通過させ、相対粘度 3.38 、厚み15μmの二軸延伸フィルムを得た。なお、延伸方法は同時二軸延伸法を用い、延伸倍率は縦方向に 3.3倍、横方向に 3.0倍とし、熱処理ゾーンにおいて5%の弛緩処理を施した。得られた二軸延伸ポリアミドフィルムの物性を表1に示した。
【0022】実施例2〜3延伸温度を表1に示した温度に変更した以外は実施例1と同様にして、厚み15μm の延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸ポリアミドフィルムの物性を表1に示した。
【0023】実施例4〜5表1に示した相対粘度のナイロン6原料を用いた以外は実施例1と同様の条件で押出、延伸し、厚み15μm の延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸ポリアミドフィルムの物性を表1に示した。
【0024】実施例6〜8実施例6〜7は延伸温度、実施例8は第4セットの熱処理温度を表1に示した条件で行った以外は、実施例1と同様の条件で押出、延伸し、厚み15μm の延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸ポリアミドフィルムの物性を表1に示した。
【0025】比較例1〜4表1に示した相対粘度のナイロン6原料を使用した以外は、実施例1と同様の条件で押出、延伸し、厚み15μm の延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸ポリアミドフィルムの物性を表1に示した。
【0026】
【表1】

【0027】
【発明の効果】本発明によれば、フィルムの透明性や寸法安定性を悪化させることなく、実用上重要な耐ピンホール性および耐衝撃性が改善されたフィルムが得られ、ポリアミドフィルムの用途範囲が大きく広がり、産業上の利用価値は極めて高い。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013