米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> ユニチカ株式会社

発明の名称 酸化珪素蒸着用二軸延伸ポリエステルフィルム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−6393
公開日 平成10年(1998)1月13日
出願番号 特願平8−159475
出願日 平成8年(1996)6月20日
代理人
発明者 藤田 雅巳
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 フィルムの縦方向及び横方向の乾熱収縮率(160 ℃×5分)が、それぞれ 1.0〜2.0 %及び 0.5〜 1.0%である酸化珪素蒸着用二軸延伸ポリエステルフィルム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装用、特に食品包装フィルムとして好適なガスバリヤー性に優れた酸化珪素(SiOx)蒸着フィルムの基材として用いられる二軸延伸ポリエステルフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】包装用途における、ガスバリヤー性素材としては、アルミ箔、アルミ蒸着フィルム、ポリ塩化ビニリデンコートフィルムなどが用いられているが、近年の環境問題に関する規制が広がる中で、アルミ箔のような焼却残渣が発生する素材や、ポリ塩化ビニリデンのように焼却時に塩素ガスを発生する素材は使用が削減されている。また、アルミ箔やアルミ蒸着フィルムは内容物が見えず、また、電子レンジによる加熱処理ができないという問題がある。このような状況の中で、基材フィルムに、SiOxを真空蒸着した透明蒸着フィルムは、蒸着皮膜が透明であり、内容物を確認することができ、また、耐水性に優れるため、レトルト殺菌処理後におけるガスバリヤー性能の劣化が少なく、さらに電子レンジにも適用することができるため、包装用フィルムとしての用途を広げつつある。
【0003】特に、ポリエチレンテレフタレート(PET )に代表されるポリエステルフィルムは、耐熱性、寸法安定性、厚みの均一性などに優れた性能を有し、各種の金属蒸着用フィルムの基材フィルムとして幅広く用いられ、SiOx蒸着用としても好適な基材フィルムである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリエステルフィルムをSiOx蒸着用として用いた場合には、蒸着フィルムのガスバリヤー性能は、必ずしも十分ではなく、また、ガスバリヤー性能にバラツキが生じるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のような問題を解決するために鋭意検討の結果、特定の範囲の熱収縮率を有するポリエステルフィルムを用いることにより、蒸着機の冷却ドラム上での基材フィルムのたるみや、しわの発生が防止されて、蒸着皮膜の膜厚が均一になり、さらに、基材フィルムの適度な熱収縮により、蒸着皮膜の構造がより緻密になり、ガスバリヤー性能が向上することを見い出し本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、フィルムの縦方向及び横方向の乾熱収縮率(160℃×5分)が、それぞれ 1.0〜2.0 %及び 0.5〜 1.0%であるSiOx蒸着用二軸延伸ポリエステルフィルムにある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明する。本発明におけるポリエステルとしては、PET が最適であるが、本発明の効果が損ねられない範囲において、他の成分を共重合したものや、ポリブチレンテレフタレート(PBT )、ポリエチレンナフタレート(PEN )、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート(PCT )などのポリエステルとの混合物を用いることもできる。
【0008】本発明のポリエステルフィルムの縦方向及び横方向の、160 ℃×5分の乾熱収縮率は、それぞれ 1.0〜2.0 %及び 0.5〜 1.0%であることが必要である。熱収縮率が、上記の範囲を外れる場合には、均一なSiOx蒸着皮膜を得ることが困難となり、蒸着フィルムのガスバリヤー性が低下する。
【0009】本発明のポリエステルフィルムは、公知の製法を用いて製造することができる。たとえば、PET をシート状に押し出した後、逐次又は同時に、長手方向及び幅方向に延伸した後、熱固定することによって製造することができる。二軸延伸ポリエステルフィルムの厚みは、5〜 200μm 、通常9〜50μm の厚みが用いられる。
【0010】本発明のフィルムを用いて、透明のSiOx蒸着フィルムを製造する場合、SiOxは、Si、SiO 、 SiO2 などから成り、その比率はガスバリヤー特性や透明性が損なわれない範囲で用いられ、また、本発明の目的が達せられる範囲において、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどの他の金属酸化物を添加してもよい。
【0011】SiOx蒸着皮膜の厚みは、特に限定されないが、50〜 1,500Åが好ましい。50Å未満の厚みでは十分なガスバリヤー性を得ることが難しく、また、1,500 Åを超えるとコスト的に不利なばかりか、可撓性が低下するので好ましくない。
【0012】SiOx蒸着皮膜の作成方法としては、真空蒸着法、EB蒸着法、スッパタリング法やイオンプレーティング法などを適宜用いることができるが、生産性やコストの点から、真空蒸着法が最も好ましい。
【0013】また、基材のポリエステルフィルムとSiOx蒸着皮膜との密着性を向上させるために、ポリエステルフィルムの表面を前処理しておくことが望ましい。前処理としては、放電処理やアンカーコート剤を塗布する方法が一般的である。
【0014】本発明のフィルムを用いたSiOx蒸着フィルムは、ナイロンフィルム(ON)、PET フィルムなどの他のフィルムとラミネートしたり、ヒートシール性を付与するために、ポリプロピレン(CPP )やポリエチレン(PE)などをラミネートして用いることができる。このようなラミネートフィルムの構成例としては、蒸着フィルム/PE、蒸着フィルム/ON/CPP 、PET /蒸着フィルム/CPP などが挙げられる。ラミネート方法としては、特に制限はないが、ドライラミネート法、押出ラミネート法などの方法が用いられる。
【0015】このようにして得られたSiOx蒸着ポリエステルフィルムは、ガスバリヤー性に優れているので、香辛料、コーヒーのような保香性が要求される物品の包装、惣菜などのレトルト食品などの食品包装や、非食品包装、あるいは包装用途以外の用途にも用いることができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例により、具体的に説明する。なお、実施例に用いた評価法は、次のとおりである。
【0017】(1)乾熱収縮率巾1cm、長さ15cmの短冊状に切り出したフィルムに、長さ方向の間隔が、10cmの標点をマーキングし、160 ℃に加熱した熱風乾燥機中で5分間処理し、処理後の標点間の間隔(cm)を読み取り次式により求めた。
乾熱収縮率(%)=(10−処理後の標点間長さ)×100 /10(2)酸素透過率ASTM D- 3985に準じて、酸素透過率測定装置(モダンコントロール社製、OX-TRAN 100 型)を用いて、20℃、100 %RHの条件下で酸素透過率を測定した。
(3)三次元表面粗さJIS B-0601に準じて、触針式表面粗さ計にて最大山高さ SR ma、10点平均山高さ SR z 、平均粗さ SR a 、山の数 SP c を測定した。
【0018】実施例1フェノール/テトラクロロエタン=6/4混合溶媒を用い、30℃で測定した固有粘度 0.63 の PETを 280℃でTダイより溶融押出しし、40℃のドラム上で冷却し、厚み 150μm の未延伸フィルムを得た。続いて、90℃にて縦方向(MD)に 3.5倍延伸した後、引続き 110℃で横方向(TD)に 3.5倍延伸した後、230 ℃で5秒間熱セットを施して、厚み12μm の二軸延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムの乾熱収縮率は、MDが 1.1%、TDが 0.9%であった。次に、得られた延伸フィルムを、真空蒸着装置に供給し、5×10-5Torrの真空下、10kwの電子ビーム加熱方式により、純度99.9%のSiOxを加熱蒸発させて、フィルムの片面に厚み 600ÅのSiOxの透明な皮膜が形成されたフィルムを得た。得られた蒸着フィルムの三次元表面粗さ、酸素透過率を測定し、結果を表1に示した。
【0019】実施例2熱セット温度を 235℃とした以外は実施例1と同様にして、厚み12μm の二軸延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムの乾熱収縮率は、MDが 1.0%、TDが 0.5%であった。実施例1と同様にして作製したSiOx蒸着フィルムの性能を表1に示した。
【0020】実施例3、比較例1〜2熱セット温度を変更した以外は実施例1と同様にして、表1に示したように、乾熱収縮率の異なる延伸フィルムを得た。それぞれの延伸フィルムを基材フィルムとして、実施例1と同様にして作製したSiOx蒸着フィルムの性能を表1に示した。
【0021】
【表1】

【0022】実施例4実施例1で得られた蒸着フィルムの蒸着面に、ウレタン系接着剤(大日本インキ化学工業社製、ディックドライLX-75 と KW-40を5:1の割合で配合した二成分系接着剤)を2μm 塗工した後、厚み60μm の低密度PEフィルムをドライラミネート法で貼り合わせた。得られたラミネートフィルムの酸素透過率とラミネート強力を測定した結果を表2に示した。
【0023】比較例3比較例1で得られた蒸着フィルムを用いて、実施例4と同様にしてラミネートフィルムを作成した。得られたラミネートフィルムの酸素透過率とラミネート強力を測定した結果を表2に示した。
【0024】比較例4比較例2で得られた蒸着フィルムを用いて、実施例4と同様にしてラミネートフィルムを作成した。得られたラミネートフィルムの酸素透過率とラミネート強力を測定した結果を表2に示した。
【0025】
【表2】

【0026】
【発明の効果】本発明によれば、蒸着機の冷却ドラム上でのフィルムのたるみ、しわの発生が防止され、SiOx蒸着皮膜の膜厚が均一で、蒸着皮膜の構造が緻密なガスバリヤー性に優れたSiOx蒸着フィルムを得ることのできる二軸延伸ポリエステルフィルムが提供される。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013