米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> 株式会社日本自動車部品総合研究所

発明の名称 劣化活性炭の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−15384
公開日 平成10年(1998)1月20日
出願番号 特願平8−179445
出願日 平成8年(1996)7月9日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
発明者 板倉 秀明 / 加藤 直也 / 吉永 融 / 兵道 義彦 / 伊藤 隆晟
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 活性炭にガソリン成分中の高沸点成分を含浸させた後、加熱環境中でパージして所望の劣化率の活性炭を得ることを特徴とする劣化活性炭の製造方法。
【請求項2】 請求項1に記載の方法で製造した劣化活性炭を封入したキャニスタ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は劣化活性炭の製造方法およびその劣化活性炭を用いたキャニスタおよび蒸気処理装置に係る。
【0002】
【従来の技術】現在、エンジンの吸排気系の適合試験では、市場において経年走行したことを仮定して劣化したキャニスタを搭載して行うことがある。キャニスタは、活性炭などの燃料吸着剤を収納した容器に導入パイプ、排出パイプ、大気連通口を形成したもので、導入パイプを燃料タンク、気化器フロート室などの燃料溜部内の空間部に連通させると共に、排出パイプを内燃機関の吸気通路に連通させることにより、燃料溜部から蒸発して導入パイプを介して容器内に導入された蒸発燃料を吸着剤で吸着して吸着後の気体を排出パイプを介して排出することにより、蒸発燃料が大気中へ排出されることを防止する一方、吸着剤に吸着された燃料は内燃機関の稼動によって生ずる負圧により大気連通により導入される空気によって吸着剤から分離されて内燃機関へ送られてシリンダ内で燃焼されるようにしたものである。このキャニスタは走行と共に劣化する。ここに劣化とは吸着剤に上記の空気により分離されない成分が付着(沈着)して吸着効率が低下することである。
【0003】上記の所定走行後のキャニスタを市場から回収して用意することは困難であり、またたとえ回収しても劣化率が所望の値になっていない場合が多いなどの理由から、実際には、市場での使用を限りなく近く再現したガソリンの吸着脱離を繰り返す試験を行って所望の劣化率のキャニスタを製作している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の製作方法の場合、例えば活性炭容量2.5lとすると、製作期間が約1.5か月かかり、生産及び開発効率が非常に悪いという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は活性炭の劣化メカニズムの解明をもとに、活性炭劣化要因となるガソリンの高沸点成分を(飽和)吸着させた後、高温環境下での(エア)パージにより、短期間に劣化炭を作成する方法を提案するものである。
【0006】
【実施例】図1は市場回収劣化炭及び吸脱着サイクル試験による劣化炭内に残存していたEHCのガスクロ分析の結果である。この結果より劣化は炭素数7以上のガソリン中の高沸点成分が活性炭内に堆積して起こることがわかり、最高で炭素数11のものも含まれていた。
【0007】そこで、先ず、炭素数7の代表成分ヘプタン(C7 16)炭素数8の代表成分オクタン(C8 18)それぞれに対して劣化特性を調べた。試験方法は新品活性炭を上記の容液に浸漬して含浸後、キャニスタに封入して常温にてエアパージを行い、劣化率を測定するものである。劣化率は次式より計算した。劣化率=(X/Y)×100(%)、式中Xはエアパージを行った後のキャニスタのBWC、Yはキャニスタの初期BWC、BWCは活性炭にブタンを吸着させたときの吸着能力(ブタン吸着量)である。図2にその結果を示す。ヘプタン、オクタンともパージ量の増加にともなって劣化率が下がり続けることがわかり、劣化率が安定しないことが判明した。
【0008】実機ではキャニスタ周りの雰囲気温度は室温より高く、例えば約60℃にもなるので、更に劣化率は下がると考えられる。従って、ヘプタン、オクタンを単独では劣化活性炭作成用原料として適当でない。そこで、ガソリン中の最高沸点成分のウンデカン(C1124)を用いて、活性炭に含浸し、60℃の雰囲気中でエアパージしたところ、劣化率は60%までしか低下しなかった。同様にノナン(C7 20)、デカン(C1022)について60℃雰囲気中でエアパージしたところ劣化率は所望の値を下廻ることはなく、実際の内燃期間の運転で試験しても、キャニスタの雰囲気温度は60℃程度であるので、安定し劣化率が得られることが判明した。
【0009】ウンデカン、デカン、ノナンはガソリン成分中に含まれており、活性炭の性状に対する影響はガソリンの場合と変わらないので、ウンデカン、デカン、ノナンを用いて加熱雰囲気下でパージして劣化率を所望の値にしたものは、エンジン試験用の雰囲気温度60℃ではパージできない分を60℃を越えるキャニスタとして使用できる。
【0010】図3は活性炭含浸材料に炭素数11のウンデカン(C1124)を用い、活性炭容量100cc、雰囲気温130℃にてエアパージを行った際の劣化率の推移である。またエアパージ総量軸の下に示した時間軸は活性炭容量2.5lで行った場合の所用時間に換算した時間である。活性炭容量2.5lの場合、約25時間のエアパージで劣化率20%の活性炭を得ることができることがわかる。
【0011】図4に、ウンデカンを用いて劣化活性炭を製作する工程図を示す。パージはエア以外、例えば窒素(N2 )などでもよい。またエアパージ温度は130〜150℃が好適であるが、キャニスタの耐熱温度が130℃より高ければ、パージ温度を高めて製作時間をさらに短縮できる。
【0012】
【発明の効果】エンジン試験用の任意の走行距離相当品のキャニスタを短時間で製作することができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013