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発明の名称 廃棄物から塩素含有プラスチックを除去する方法および塩素含有プラスチックを含まない燃料を製造する方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−58451
公開日 平成10年(1998)3月3日
出願番号 特願平8−218355
出願日 平成8年(1996)8月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】潮谷 奈津夫
発明者 阿部 盛一 / 横山 隆 / 山崎 茂樹 / 奥山 契一 / 吉永 陽一 / 浅野 幹之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 粗破砕し、次いで、乾燥した廃棄物を揺動式分別機によって、紙およびフィルム状プラスチック等の柔らかいごみと、金属および硬質プラチック等の硬いごみとに分別し、前記柔らかいごみからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬いごみから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去することを特徴とする廃棄物から塩素含有プラスチックを除去する方法。
【請求項2】 粗破砕し、次いで、乾燥した廃棄物を揺動式分別機によって、紙およびフィルム状プラスチック等の柔らかいごみと、金属および硬質プラチック等の硬いごみとに分別し、前記柔らかいごみからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬いごみから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって金属等の不燃物および塩素含有プラスチックを除去し、このようにして塩素含有プラスチックが除去された前記柔らかいごみと、金属等の不燃物および塩素含有プラスチックが除去された前記硬いごみとを混合し、造粒し、燃料化することを特徴とする廃棄物から塩素含有プラスチックを含まない燃料を製造する方法。
【請求項3】 粗破砕し、次いで、乾燥した廃棄物を揺動式分別機によって、紙およびフィルム状プラスチック等の柔らかいごみと、金属および硬質プラチック等の硬いごみと、所定の粒径以下のプラスチック、厨芥、金属およびガラス等の小粒径ごみとに分別し、前記柔らかいごみからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬いごみから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記小粒径ごみからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去することを特徴とする廃棄物から塩素含有プラスチックを除去する方法。
【請求項4】 粗破砕し、次いで、乾燥した廃棄物を揺動式分別機によって、紙およびフィルム状プラスチック等の柔らかいごみと、金属および硬質プラチック等の硬いごみと、所定の粒径以下のプラスチック、厨芥、金属およびガラス等の小粒径ごみとに分別し、前記柔らかいごみからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬いごみから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって金属等の不燃物および塩素含有プラスチックを除去し、前記小粒径ごみから金属およびガラス等の不燃物を除去すると共にプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、このようにして、塩素含有プラスチックが除去された前記柔らかいごみと、金属等の不燃物および塩素含有プラスチックが除去された前記硬いごみと、金属、ガラス等の不燃物および塩素含有プラスチックが除去された前記小粒径ごみとを混合し、造粒し、燃料化することを特徴とする廃棄物から塩素含有プラスチックを含まない燃料を製造する方法。
【請求項5】 前記小粒径ごみからの金属およびガラス等の不燃物の除去を、風力選別によって行う請求項4記載の方法。
【請求項6】 廃棄物から廃プラスチックを収集し、揺動式分別機によってフィルム状プラスチックと硬質プラスチックとに分別し、前記フィルム状プラスチックからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬質プラスチックから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去することを特徴とする廃棄物から塩素含有プラスチックを除去する方法。
【請求項7】 廃棄物から廃プラスチックを収集し、揺動式分別機によってフィルム状プラスチックと、硬質プラスチックと、所定の粒径以下の小粒径プラスチックとに分別し、前記フィルム状プラスチックからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬質プラスチックから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記小粒径プラスチックから熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去することを特徴とする廃棄物から塩素含有プラスチックを除去する方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物からPVC(ポリ塩化ビニル)およびPVDC(ポリ塩化ビニリデン)等の塩素含有プラスチックを除去するための方法および塩素含有プラスチックを含まない燃料を製造するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物の有効利用が提唱され、特に、廃棄物を原料とした燃料(RDFという)の製造が注目されている。廃棄物には、プラスチック、金属、紙、ガラス等種々のものが含まれており、特に、プラスチックには、PVC(ポリ塩化ビニル)およびPVDC(ポリ塩化ビニリデン)等の塩素含有プラスチックが含有されており、燃料化にあたって有害ガスの発生の元になる等の弊害があるため、該塩素含有プラスチックの除去が必要である。
【0003】プラスチック中から塩素含有プラスチックを分離し除去する技術としては、赤外線等の放射線を利用する分離方法、および、プラスチックの熱特性を利用する分離方法が知られている。
【0004】廃棄物に含まれるプラスチックボトル等の大きなプラスチックから塩素含有プラスチックを判別し、分離するには、上記の、赤外線等の放射線を利用する分離方法を利用することができる。例えば、特開平6−210632号公報、特開平6−308022号公報等に開示されている。しかしながら、前記分離方法では、形状の特定していないプラスチック、あるいは、フィルム状プラスチックについては、塩素含有プラスチックの、判別は可能であるが、分離は不可能であるといった問題がある。
【0005】一方、プラスチックの熱特性を利用する塩素含有プラスチックの分離技術は、特開昭53−14775号公報、特公昭56−4410号公報、特公昭59−32288号公報等に開示されている。該分離方法は、フィルム状プラスチックには有効であるが、硬質プラスチックに関しては適用が困難であるといった問題がある。
【0006】上記の分離方法以外の分離方法として、下記■、■および■に示す方法が知られているが、いずれにおいても、プラスチックのみの分別ごみに限定され、プラスチック以外のものが混在している廃棄物に適用することは難しいといった問題がある。
【0007】■の方法:プラスチック中の塩素含有プラスチックを熱分解し、塩化水素(HCl)ガスとして取り出す方法。本方法は実用化されているが、プラスチックを高温にする必要があり、その後のガス処理装置が必要になる等の問題がある。
【0008】■の方法:プラスチックの電気特性を利用する静電分離技術。本方法はプラスチックのみに限定されるだけでなく、均一で且つ所定の粒径以下の小粒径でなければならない等の条件が更に付加される。
【0009】■の方法:プラスチックの比重差を利用する塩素含有プラスチックの分離技術。本方法は媒体に水等の湿式法を用いるためそれにともなう問題が多い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】廃棄物中の一般ごみにおいては厨芥等が金属やプラスチックに付着した状態のままで該廃棄物から塩素含有プラスチックを除去すると、厨芥等によってプラスチックが金属や紙等と付着した状態なことから分別精度が極端に劣り、更に、紙やプラスチックが金属等に付着するためその回収率も極端に悪いといった問題がある。
【0011】廃棄物を乾燥するために、乾燥機に粗大ごみを投入すると、機械トラブルの原因になるばかりでなく、乾燥効率が極端に悪くなるといった問題がある。廃棄物からガラス、金属、プラスチック等の不燃物をそれぞれに精度良く分別することは困難である。
【0012】廃棄物から塩素含有プラスチックを精度良く分別することは困難である。また、廃棄物からの燃料(RDF)の製造に関しては従来から試みられているが、上記のように、廃棄物の分別、および、塩素含有プラスチックの除去に困難性が伴うといった問題がある。
【0013】従って、この発明の目的は、上述の問題を解決し、廃棄物から塩素含有プラスチックを効率良く除去し、塩素含有プラスチックを含まない燃料を製造することができる方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、粗破砕し、次いで、乾燥した廃棄物を揺動式分別機によって、紙およびフィルム状プラスチック等の柔らかいごみと、金属および硬質プラチック等の硬いごみとに分別し、前記柔らかいごみからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬いごみから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去することに特徴を有する廃棄物から塩素含有プラスチックを除去する方法である。
【0015】請求項2記載の発明は、粗破砕し、次いで、乾燥した廃棄物を揺動式分別機によって、紙およびフィルム状プラスチック等の柔らかいごみと、金属および硬質プラチック等の硬いごみとに分別し、前記柔らかいごみからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬いごみから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって金属等の不燃物および塩素含有プラスチックを除去し、このようにして塩素含有プラスチックが除去された前記柔らかいごみと、金属等の不燃物および塩素含有プラスチックが除去された前記硬いごみとを混合し、造粒し、燃料化することに特徴を有する廃棄物から塩素含有プラスチックを含まない燃料を製造する方法である。
【0016】請求項3記載の発明は、粗破砕し、次いで、乾燥した廃棄物を揺動式分別機によって、紙およびフィルム状プラスチック等の柔らかいごみと、金属および硬質プラチック等の硬いごみと、所定の粒径以下のプラスチック、厨芥、金属およびガラス等の小粒径ごみとに分別し、前記柔らかいごみからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬いごみから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記小粒径ごみからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去することに特徴を有する廃棄物から塩素含有プラスチックを除去する方法である。
【0017】請求項4記載の発明は、粗破砕し、次いで、乾燥した廃棄物を揺動式分別機によって、紙およびフィルム状プラスチック等の柔らかいごみと、金属および硬質プラチック等の硬いごみと、所定の粒径以下のプラスチック、厨芥、金属およびガラス等の小粒径ごみとに分別し、前記柔らかいごみからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬いごみから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって金属等の不燃物および塩素含有プラスチックを除去し、前記小粒径ごみから金属およびガラス等の不燃物を除去すると共にプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、このようにして、塩素含有プラスチックが除去された前記柔らかいごみと、金属等の不燃物および塩素含有プラスチックが除去された前記硬いごみと、金属、ガラス等の不燃物および塩素含有プラスチックが除去された前記小粒径ごみとを混合し、造粒し、燃料化することに特徴を有する廃棄物から塩素含有プラスチックを含まない燃料を製造する方法である。
【0018】請求項5記載の発明は、前記小粒径ごみからの金属およびガラス等の不燃物の除去を、風力選別によって行うことに特徴を有するものである。請求項6記載の発明は、廃棄物から廃プラスチックを収集し、揺動式分別機によってフィルム状プラスチックと硬質プラスチックとに分別し、前記フィルム状プラスチックからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬質プラスチックから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去することに特徴を有する廃棄物から塩素含有プラスチックを除去する方法である。
【0019】請求項7記載の発明は、廃棄物から廃プラスチックを収集し、揺動式分別機によってフィルム状プラスチックと、硬質プラスチックと、所定の粒径以下の小粒径プラスチックとに分別し、前記フィルム状プラスチックからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記硬質プラスチックから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、前記小粒径プラスチックから熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去することに特徴を有する廃棄物から塩素含有プラスチックを除去する方法である。
【0020】廃棄物は粗破砕(一次破砕)し、次いで、乾燥する。乾燥したごみを揺動式分別機(バリスチックセパレータ等という名称のものもある)を用い、下記■、■および■のごみに分別する。
【0021】■ 紙およびフィルム状プラスチック等の反発力の少ない柔らかいごみ(以下、「柔らかいごみ」という)。
■ 金属および硬質プラスチック等の反発力の大きい硬いごみ(以下、「硬いごみ」という)。
【0022】■ 所定の粒径以下のプラスチック、厨芥、金属およびガラス等の小粒径ごみ(以下、「小粒径ごみ」という)。
ただし、上記の小粒径ごみ■は、特に分別しなくても、塩素含有プラスチックの分離は可能である。即ち、柔らかいごみ■と、硬いごみ■とに分別してもよい。
【0023】粗破砕し、乾燥した廃棄物を揺動式分別機に送る前に、磁力選別機、SUS選別機およびアルミ選別機等の選別装置を用いて、鉄、ステンレス、アルミニウムを選別し分別精度を向上するのが好ましい。前記の磁力選別、SUS選別およびアルミ選別は必要に応じて実施すれば良い。
【0024】柔らかいごみ■は、プラスチックの熱特性を利用する塩素含有プラスチックの分離を行う前に、分別精度を上げるため粒度を揃える必要があり、二次破砕を行ってもよい。
【0025】硬いごみ■は、赤外線等の放射線を利用する分離方法によって金属および塩素含有プラスチックを除去し、二次破砕を行う。小粒径ごみ■は、風力選別機に送り、金属およびガラス等の不燃物を除去した後、柔らかいごみ■と同様のプラスチックの熱特性を利用する塩素含有プラスチックの分離方法によって、塩素含有プラスチックを除去する。
【0026】次いで、柔らかいごみ■、硬いごみ■および小粒径ごみ■を、燃料化する。ごみから製造される燃料、固形燃料を「RDF」という。燃料化する場合は、腐敗防止、燃焼時の塩化水素(HCl)ガス抑制等のため、カルシウム(Ca)化合物等のアルカリ土類金属塩からなる添加剤を添加し、柔らかいごみ■、硬いごみ■、小粒径ごみ■および前記添加剤を混合し、造粒し、燃料化(RDF化)する。RDFは、例えば、ペレット状とする。
【0027】廃棄物から収集した廃プラスチックから塩素含有プラスチックを除去する場合には、揺動式分別機によってフィルム状プラスチックと、硬質プラスチックとの2種類に、更に、所定の粒径以下の小粒径プラスチックとの3種類に分別し、フィルム状プラスチックからプラスチックの熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、硬質プラスチックから赤外線等の放射線を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去し、小粒径プラスチックから熱特性を利用する分離方法によって塩素含有プラスチックを除去することにより、廃プラスチックから塩素含有プラスチックを除去する。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1はこの発明の一実施態様のフローチャートを説明する工程図である。なお、図1中にPVCと記載されているのは、PVC(ポリ塩化ビニル)およびPVDC(ポリ塩化ビニリデン)等の塩素含有プラスチックを示すものである。
【0029】図1に示すように、本実施の形態では廃棄物として一般ごみが使用されている。一般ごみは、その大半が袋ごみであるため、そのまま乾燥機2に投入しても、乾燥効率が悪く、また、乾燥機2にごみを送り込むためには構造上の制限を受ける。そのため、一次破砕機1により破砕径が所定径以下となるように粗破砕が行われる。粗破砕粒径は、100mm以下とするが、50mm以下程度が望ましい。粗破砕を行うための一次破砕機1には、いかなる一般ごみでも破砕することができる二軸破砕機を使用することが望ましい。
【0030】一次破砕機により粗破砕された一般ごみは、乾燥機2によって水分が10%以下になるまで乾燥される。乾燥する理由は、一般ごみは、ごみ中の水分が高いため、乾燥しないで分別しようとすると、水分によりべとついた状態であるため、紙やプラスチックが金属等に付着して、分別精度が極端に悪い。且つ、移送用コンベヤ等にも付着してしまうため、回収率が低減する。更に、付着したごみが腐敗してしまうため、プラント内に腐敗臭が多く発生する。これらの弊害を防止するためである。
【0031】揺動式分別機5に乾燥した一般ごみ(以下、「ごみ」という)を送る前に、磁力選別機、SUS選別機およびアルミニウム選別機等の選別機3を使用して、鉄、ステンレスおよびアルミニウム等の金属を選別し、分別精度を上げることが望ましい。
【0032】揺動式分別機5に、乾燥し、そして、金属選別したごみを送る前に、振動コンベヤ4等を使用して、ごみ層を均一にすることにより、揺動式分別機5の分別精度を上げることが望ましい。
【0033】塩素含有プラスチックを効率良く分離するために、まず初めに揺動式分別機5によって、柔らかいごみ(紙およびフィルム状プラスチック等の反発力の少ない柔らかいごみ)■と硬いごみ(金属および硬質プラスチック等の反発力の大きい硬いごみ)■、および、所定の小粒径、20mm以下程度の、プラスチック、厨芥、金属およびガラス等の小粒径ごみ■の3種類の分別を行う。ただし、小粒径ごみ■については、特に小粒径ごみとして分別しなくても、塩素含有プラスチックの分離が可能であるため、柔らかいごみ■と硬いごみ■の2種類に分別してもよい。
【0034】揺動式分別機5は、物質の反発力の差を利用する公知の分別装置であり、乾燥したごみを、柔らかいごみ■、硬いごみ■、および、小粒径ごみ■の3種類にまたは、柔らかいごみ■と、硬いごみ■の2種類に分別可能である。
【0035】揺動式分別機5を用いて分別された、柔らかいごみ■および小粒径ごみ■は、プラスチックの熱特性を利用する塩素含有プラスチック分離装置(以下、「分離装置」という)10、11により塩素含有プラスチックが分離される。更に、RDF化する場合には、柔らかいごみ■は、分離装置10に送られる前に二次破砕機7によって所定の粒径に破砕される。破砕粒径は、50mm以下とする。
【0036】硬いごみ■は、放射線を利用する塩素含有プラスチック分離装置(以下、「分離装置」という)9により、それぞれ塩素含有プラスチックが分離される。更に、RDF化する場合には、分離装置9に送られた後に、二次破砕機8によって破砕される。
【0037】柔らかいごみ■および小粒径ごみ■は、上記のように、プラスチックの熱特性を利用する分離装置10、11を使用し、塩素含有プラスチックのみを分離する。プラスチックの熱特性を利用して分離する方法とは、各プラスチック(PE、PP、PS、PET、PVC、PVDC等)の軟化温度の違いを利用し、PVCおよびPVDCがシュリンク(縮小)しない温度において、この他のシュリンクするPE等のプラスチックを篩にかけて分別し、次いで、PVCおよびPVDC等の塩素含有プラスチックのみをシュリンクさせて、これらを分離する方法である。このプラスチックの熱特性を利用して混合物を分離する方法は、前述した、特開昭53−14775号公報、特公昭56−4410号公報、特公昭59−32288号公報等に開示されている技術である。
【0038】小粒径ごみ■は、金属、ガラス等を含んでいるため、金属、ガラス等の比重の重い不燃物を公知の風力選別機6等を使用して取り除く。残った厨芥、紙およびプラスチック等の比重の軽い可燃物から分離装置11において、プラスチックの熱特性を利用する方法により塩素含有プラスチックを分離する。
【0039】硬いごみ■はコンベヤに送られ、コンベヤ上で放射線等を照射され、その物質特有の吸収または反射スペクトルより、物質を判別し判別した物質を分別する装置9を使用して、金属等の不燃物および塩素含有プラスチックが分離される。
【0040】なお、柔らかいごみ■および硬いごみ■は、既に二次破砕機7、8で破砕されている。なお、この造粒可能な大きさとは、50mm以下、望ましくは、20mm以下である。
【0041】次いで、柔らかいごみ■、硬いごみ■および小粒径ごみ■に対して、腐敗防止および燃焼時の塩化水素(HCl)ガスの抑制等のため、カルシウム(Ca)化合物等のアルカリ土類金属塩等の添加剤12を添加し、混合機13によって混合する。次いで、造粒機14に送りペレット状の燃料(RDF)とする。添加剤としては、取扱性およびコスト的に消石灰〔水酸化カルシウム{Ca(OH)2 }〕が望ましい。また、造粒性を考慮し、造粒機としては、リングダイ式またはディスクダイ式の造粒機が望ましい。造粒機による造粒の径は、15mmφ程度が望ましい。
【0042】また、造粒機14により造粒後、造粒物を冷却装置15によって、常温程度、それ以上でも、常温より10°高い温度以下程度まで冷却することにより、型崩れしないRDFが製造される。
【0043】次に、廃棄物から収集された廃プラスチックから塩素含有プラスチックを分離する場合について説明する。廃棄物から収集された廃プラスチックから塩素含有プラスチックを分離する場合には、廃プラスチックを図1に示す揺動式分別機5に送り、該分別機5によって、フィルム状プラスチックと、硬質プラスチックとの2種類に、または、前記2種類に、更に、所定の粒径以下の小粒径プラスチックとの3種類に分別する。次いで、フィルム状プラスチックは分離装置10によって、硬質プラスチックは分離装置9によって、そして、小粒径プラスチックは分離装置11によって、それぞれ、塩素含有プラスチックを分離し除去する。
【0044】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面を参照しながら説明する。一般ごみを、一次破砕機1に送り、50mm以下となる迄粗破砕した。次いで、粗破砕したごみを乾燥機2に送り、水分が10%以下になるまで乾燥した。次いで、振動コンベヤ4によってごみをならし、揺動式分別機5に送り、柔らかいごみ■、硬いごみ■および20mm以下の小粒径ごみ■の3種類に分別した。分別精度を高めるため、乾燥機2で乾燥後に、磁力選別機、SUS選別機、アルミ選別機等の選別機3を用いて、鉄、ステンレスおよびアルミニウムを選別し分離した。
【0045】分別した柔らかいごみ■を、二次破砕機7に送り20mm以下となるまで細かく破砕し、熱特性を利用する塩素含有プラスチック分離装置10に送り、塩素含有プラスチックを分離し除去した。
【0046】硬いごみ■は、放射線に対する物質特有の吸収または反射スペクトルの違いにより物質を判別し、判別した物質を分別する装置9を使用して、金属等の不燃物および塩素含有プラスチックを分離し除去し、二次破砕機8に送り20mm以下となるまで細かく破砕した。
【0047】小粒径ごみ■は、風力選別機6に送り、金属、ガラス等の不燃物を除去した後、熱特性を利用する塩素含有プラスチック分離装置11に送り、塩素含有プラスチックを分離し除去した。
【0048】このようにして、金属、ガラス等の不燃物および塩素含有プラスチックを除去した、柔らかいごみ■、硬いごみ■および小粒径ごみ■に添加剤として消石灰{Ca(OH)2 }を加え、これらを混合機13で攪拌した。次いで、造粒機14に送り15mmφに造粒した。次いで、冷却装置15によって常温まで冷却し、ペレット状の燃料(RDF)を製造した。このようにして製造されたRDFについて、プラスチックの含有割合を調べたところ、PVC(ポリ塩化ビニル)およびPVDC(ポリ塩化ビニリデン)等の塩素含有プラスチックはほとんど含まれていなかった。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、下記に示す工業上有用な効果がもたらされる。
【0050】■ 乾燥機を一次破砕機の直後に設置し、一次破砕直後に乾燥することにより、分別精度および可燃物の回収率が向上し、更には、プラント内の腐敗臭が低減する。
【0051】■ 揺動式分別機を使用し、一般ごみ等の廃棄物を2種類または3種類に分別することにより、分別精度および可燃物の回収率が向上する。更に、分別したごみ毎にそれに適した塩素含有プラスチック分離方法を適用することにより、従来困難であった一般ごみ等の廃棄物からのPVC(ポリ塩化ビニル)およびPVDC(ポリ塩化ビニリデン)等の塩素含有プラスチックの分離除去が高効率で実施できる。
【0052】■ プラスチックの熱特性の違いを利用する塩素含有プラスチック分離装置の採用により、一般ごみ等の廃棄物中のフィルム状プラスチックおよび小粒径のプラスチックから、高効率で塩素含有プラスチックを分離し除去することができる。
【0053】■ 放射線に対する物質の吸収または反射スペクトルの違いから、金属および塩素含有プラスチックを分離する装置の採用により、硬いごみから高い効率で塩素含有プラスチックを分離し除去することができる。
【0054】■ 上記技術により、一般ごみ等の廃棄物から、塩素含有プラスチックを分離し除去することにより塩素含有プラスチックがほとんど含有されないRDFを製造することができる。
【0055】■ 廃棄物中の廃プラスチックを、揺動式分別機によってフィルム状プラスチックと、硬質プラスチックとの2種類に、更に、所定の粒径以下の小粒径プラスチックとの3種類に分別し、分別したプラスチックの種類毎にそれに適した塩素含有プラスチック分離方法を適用することにより、従来困難であった廃プラスチックからの塩素含有プラスチックの分離除去が高効率で実施できる。




 

 


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