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発明の名称 円形沈殿池のスカム掻き寄せ方法およびその装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−43508
公開日 平成10年(1998)2月17日
出願番号 特願平8−207140
出願日 平成8年(1996)8月6日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】細江 利昭
発明者 大橋 一聡
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 円形沈殿池の水面に浮上しているスカムをスカム排出部へ掻き寄せる方法において、水面に浮上しているスカムを沈殿池本体の円周方向に掻き寄せながら、この円周方向に掻き寄せられているスカムを沈殿池本体の半径方向へ掻き寄せて周辺部へ集め、この周辺部に集められたスカムを排出部へ掻き寄せることを特徴とする円形沈殿池のスカム掻き寄せ方法。
【請求項2】 円形沈殿池の水面に浮上しているスカムをスカム排出部へ掻き寄せるスカム掻き寄せ装置において、沈殿池本体の中心に位置する回転軸と、その上部に沈殿池本体の半径方向に向けて取り付けられたアームとを有し、このアームに、掻き寄せ面をアームの略旋回方向に向けて固定された固定寄せ板と掻き寄せ面を沈殿池本体の半径方向に向けた可動寄せ板よりなる2つの寄せ板が備えられており、前記可動寄せ板が水平移動可能な状態でアームに懸吊された棒状部材に取り付けられ、この棒状部材の下端部が、アームより下のレベルに備えられ沈殿池本体の中央部から周辺部に至るループ状のガイドレールに水平移動可能な状態および上方向への移動が阻止される状態で係合されており、アームの旋回によって、前記可動寄せ板がアームに沿って移動すると共に前記ガイドレールに沿って沈殿池本体の半径方向へ移動するように構成されていることを特徴とする円形沈殿池のスカム掻き寄せ装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚水処理などにおいて汚泥を沈降分離する際に、沈殿池の水面に浮上しているスカムをスカム排出部へ掻き寄せる方法およびその方法を実施するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】汚水処理においては、処理中にスカムが発生して水面に浮上するので、スカムの除去が行われており、処理水中の汚泥を沈降分離させる沈澱池には、スカムを掻き寄せて排出させる装置が備えられている。
【0003】スカムを排出させる装置としては、種々のものが提案されているが、その一つとして、図6、図7に示す装置がある。図6は従来のスカム掻き寄せ装置が円形沈澱池に備えられている状態の平面図、図7はその断面図である。
【0004】図6、図7において、10は円形の沈澱池本体、11は原水流入管、12はセンターウェル、13は水面に浮上しているスカムの流出を阻止するためのバッフルプレート、14はスカム排出口、15は処理水の溢流堰、16は処理水の排水口である。
【0005】また、17は沈殿池本体10の中心に配置された回転軸、18は回転軸の駆動装置、50は回転軸17の上部に沈殿池本体10の半径方向に向けて取り付けられたアーム、51は掻き寄せ面をアーム50の略旋回方向に向けて固定された寄せ板であって、沈殿池本体10の中心部の位置から周辺部の位置に渡って取り付けられている。このように、スカム掻き寄せ装置は、回転軸17、回転軸の駆動装置18、アーム50、および固定寄せ板51によって構成されている。そして、上記固定寄せ板51はアーム50に対して適当な角度αをなして取り付けられており、その掻き寄せ面が旋回方向に対して幾分斜め外側の方向に向けられている。図中、19は沈澱した汚泥を中心部へ掻き寄せるレーキ、20はセンターウェル12の支持部材である。
【0006】上記のスカム掻き寄せ装置が備えられた沈澱池へ汚泥を含む原水が供給された場合、汚泥が沈降分離され、上澄水(処理水)ができる。この際、スカムが発生し、処理水の水面に浮上するが、このスカムはバッフルプレート13によって流出が阻止される。そして、処理水はバッフルプレート13を潜り、溢流堰をオーバーフローして排水口16から排出する。
【0007】一方、水面に浮上したスカムは回転軸17の回転に伴ってアーム50と共に旋回する固定寄せ板51によって掻き寄せられるが、この際、固定寄せ板51の掻き寄せ面を旋回方向に対して幾分斜め外側に向けておくことによって、浮上しているスカムを、アーム50の旋回と共に、固定寄せ板51の掻き寄せ面を滑らせながら、順次、中心部から周辺部へ送り出して集め、スカム排出口14へ掻き寄せさせることを図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、沈澱池の回転軸17は集泥用のレーキ19が取り付けられているので、その回転数は非常に低く、従って、旋回する掻き寄せ板51の周速度は極めて遅い(3m/分程度)。
【0009】このため、上記の従来技術においては、寄せ板51の掻き寄せ面を旋回方向に対して斜め外側に向けてあっても、スカムの多くは寄せ板51と一緒に旋回してしまい、中心部から周辺部へ送り出される状態にはならない。このため、周辺部のスカムは排出されるが、中央部のスカムは周辺部へ送り出されずに、そのまま残留してしまうと言う問題が発生する。
【0010】本発明は、沈澱池の全水面に浮上しているスカムを効率よくスカム排出部へ掻き寄せることができる円形沈殿池のスカム掻き寄せ方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1の発明に係るスカム掻き寄せ方法は、水面に浮上しているスカムを沈殿池本体の円周方向に掻き寄せながら、この円周方向に掻き寄せられているスカムを沈殿池本体の半径方向へ掻き寄せて周辺部へ集め、この周辺部に集められたスカムを排出部へ掻き寄せることを特徴としている。
【0012】そして、請求項2の発明に係るスカム掻き寄せ装置は、沈殿池本体の中心に位置する回転軸と、その上部に沈殿池本体の半径方向に向けて取り付けられたアームとを有し、このアームに、掻き寄せ面をアームの略旋回方向に向けて固定された固定寄せ板と掻き寄せ面を沈殿池本体の半径方向に向けた可動寄せ板よりなる2つの寄せ板が備えられており、前記可動寄せ板が水平移動可能な状態でアームに懸吊された棒状部材に取り付けられ、この棒状部材の下端部が、アームより下のレベルに備えられ沈殿池本体の中央部から周辺部に至るループ状のガイドレールに水平移動可能な状態および上方向への移動が阻止される状態で係合されており、アームの旋回によって、可動寄せ板がアームに沿って移動すると共にガイドレールに沿って沈殿池本体の半径方向へ移動するように構成されていることを特徴としている。
【0013】水面に浮上しているスカムを排出部へ掻き寄せて排出させるためには、スカムを周辺部に集める必要がある。このため、本発明のスカム掻き寄せ方法においては、水面上のスカムを二方向から掻き寄せる操作を並行して行い、スカムを周辺部に集める。すなわち、まず、水面上のスカムを円周方向に掻き寄せると、スカムは扇を閉じるように掻き寄せられて集積される。次いで、上記のようにして掻き寄せられているスカムを周辺部の方向へ押し出すように掻き寄せれば、水面上のスカムは周辺部に集積される。
【0014】そして、上記の方法を実施するために、本発明のスカム掻き寄せ装置においては、掻き寄せ面がアームの略旋回方向を向いているものと、掻き寄せ面が沈澱池本体の半径方向に向いているものよりなる2枚の寄せ板が備えられており、この2枚の寄せ板を並行させて動かすことによって、水面上のスカムを一方の寄せ板で円周方向へ掻き寄せながら、他方の寄せ板で周辺部へ押し出すようになっている。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明のスカム掻き寄せ装置の一実施の形態が円形沈澱池に備えられている状態の平面図、図2はその断面図である。図1、図2において、図6、図7と同じ構成のものについては、同一の符号を付しその説明を省略する。
【0016】この実施の形態においては、回転軸17の上部に沈殿池本体の半径方向に向けてアーム30が取り付けられており、このアーム30には掻き寄せ面をアームの略旋回方向に向けて固定された固定寄せ板31と、掻き寄せ面を沈殿池本体の半径方向に向けると共に移動可能に構成された可動寄せ板33が取り付けられている。
【0017】可動寄せ板33はアーム30に懸吊された棒状部材32に取り付けられており、この棒状部材32は、アーム30の長手方向に沿って水平移動することが可能な状態になっている。従って、可動寄せ板33は中央部から周辺部への移動が可能になっている。
【0018】そして、アーム30に懸吊された棒状部材32は、その下端部が、水平移動可能な状態および上方向への移動が阻止される状態でアーム30の下方に設けられているガイドレール34に係合されており、アーム30とガイドレール34が棒状部材32によって連結された状態になっている。上記ガイドレール34はバッフルプレート13の上端より下のレベルにアーム30とのレベル差を一定に保って設けられている。また、ガイドレール34はループ状であり、沈澱池本体10中央部のセンターウェル12を囲んで周辺部のスカム排出口14の近傍に至るループを形成している。35はガイドレール34の架台である。
【0019】図3および図4は、図1および図2に記されているスカム掻き寄せ装置に係る可動部の詳細を示し、図3は側面図、図4は断面図である。図3、図4において、30はアーム、34はガイドレール、32は棒状部材、33は可動寄せ板である。アーム30およびガイドレール34はリップ溝形鋼等により形成され、アーム30はリップ部36を下側に、ガイドレール34はリップ部39を上側にして取り付けられている。
【0020】棒状部材32の上端部はアーム30の内面側に位置し、その上端は上板37に固着されている。そして、この上板37の下側には4個の車輪38が備えられており、上板37は車輪38を介してアームのリップ部36,36に載置されている。このため、可動寄せ板33を有する棒状部材32は上板37および車輪38を介してアーム30に懸吊されており、車輪38によって、アーム30の長手方向に移動可能になっている。
【0021】また、棒状部材32の下端部はガイドレール34の内面側に位置し、その下端は下板40に固着されている。そして、この下板40の上側には2個の車輪41が備えられており、車輪41はそれぞれガイドレールのリップ部39,39に近接した位置、または接する位置に配置されている。このため、可動寄せ板33を有する棒状部材32の下端部はガイドレール34の長手方向に移動可能であると共に、棒状部材32は、上方向への引張力が作用しても、車輪41によって上方への移動が阻止される。ただし、棒状部材32に引張力が作用している状態であっても、車輪41が備えられているので、ガイドレール34に沿った移動は可能である。
【0022】そして、下板40に備えられている車輪41はその向きを自由に変えられる自在形キャスターと同様な構造になっている。このため、棒状部材32の下端部は自在の方向に進むことができ、係合されているガイドレール34が環状に形成されているものであっても、ガイドレール34に沿って移動することができる。
【0023】また、棒状部材32の上部および下部にはスリーブ42が遊嵌状態に嵌められており、棒状部材32が移動する際に、棒状部材32とアームのリップ部36またはガイドレールのリップ部39とが接触しても、棒状部材32が滑らかに移動できるようになっている。
【0024】次に、可動寄せ板33の作用を図5によって説明する。図5において、10は沈澱池本体、33は可動寄せ板、34はガイドレールを示す。前述のように、可動寄せ板33が取り付けられている棒状部材はアーム30に懸吊され、その下端部が上方向への移動を阻止される状態でガイドレール34に係合されているので、その下端部が存在するガイドレール34の部位は上端部が存在するアーム30の部位の真下に位置すると共に、上記2つの部位の間の距離は常に一定となる。このため、上記棒状部材の何れか一方の端部を動かすと、他の端部も追随して動き、下端部が存在するガイドレール34の部位が上端部が存在するアーム30の部位の真下に位置なるように調整される。
【0025】上記の動きを具体的に説明する。アーム30が旋回した場合、可動寄せ板33はそのまま同心円を描いて旋回することはできない。もしも、可動寄せ板33がそのまま同心円を描くと、可動寄せ板33が取り付けられている棒状部材が斜めになって、その上下両端部の位置の間の距離を棒状部材の長さより長くしなければならないためである。このため、アーム30が旋回すると、棒状部材の上下両端部の位置関係が正常な状態ではなくなるので、上下両端部が互いに僅かずつ移動し、その位置関係は元の状態に戻る。
【0026】例えば、アーム30が旋回してa1 の位置からa2 の位置へ移動した場合、b1 の位置にあった可動寄せ板33を有する棒状部材の下端部はガイドレール34に沿ってアーム30の旋回方向へ移動し、これと同時に、上記棒状部材の上端部はアーム30の半径方向に向かって移動する。この結果、b1 の位置にあった可動寄せ板33はb2 の位置に達する。以後、同様にして、可動寄せ板33はb2の位置から周辺部の方向へ向かってb3 の位置へ移動し、そして、b3 の位置からスカム排出口14に近いb4 の位置へ移動する。この間、可動寄せ板33の掻き寄せ面が沈澱池本体10の半径方向に向いているので、アーム30の旋回に従って、浮上しているスカムは、順次、周辺部の方向へ押し寄せられる。そして、周辺部に集められたスカムは、掻き寄せ面がアーム30の旋回方向に向いている固定掻き寄せ板(図示せず)によってスカム排出口14へ掻き寄せられ、排出される。
【0027】b4 の位置まで移動してきた可動寄せ板33は、その後、ガイドレール34に沿って中央部へ移動し、再び、周辺部へ移動する動きを繰り返す。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、水面に浮上しているスカムを円周方向に掻き寄せながら、掻き寄せられているスカムを周辺部へ掻き寄せる操作を行うので、沈殿池の全面に浮上しているスカムを押し出すように周辺部へ集積させ、スカム排出部へ掻き寄せることができる。




 

 


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