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発明の名称 樹脂被覆フレキシブル鋼管
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−5692
公開日 平成10年(1998)1月13日
出願番号 特願平8−164344
出願日 平成8年(1996)6月25日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】細江 利昭
発明者 北川 淳一 / 森 慎一郎
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 鋼管の外表面に、ノンハロゲン系難燃剤を0.1〜60wt%含有し、ショアデュロメーター硬さ(D形)が15〜70のポリオレフィン系樹脂が0.1〜5mmの厚さで被覆されていることを特徴とする樹脂被覆フレキシブル鋼管。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として屋内ガス用配管等に適する難燃性と可撓性を有する樹脂被覆フレキシブル鋼管に関する。
【0002】
【従来の技術】屋内配管には、防火区貫通条件を満たすために、主に亜鉛鍍金鋼管あるいは安価で難燃性のある塩化ビニル樹脂を被覆した鋼管が使用されているが、最近、作業性の観点から鋼管に可撓性を持たせたフレキシブル鋼管への需要が高まっている。
【0003】亜鉛鍍金鋼管には、可撓性を持たそうとすると、その肉厚を減じる必要があり、そのため長期耐食性が劣るという問題がある。
【0004】塩化ビニル樹脂被覆鋼管に可撓性を持たせた塩化ビニル樹脂被覆フレキシブル鋼管には、燃焼時に塩化水素等の有毒で腐食性のあるガスを発生する問題がある。また、柔らかい塩化ビニル樹脂を用いているので、配管施工後の内装工事で誤って釘等を打ち込んでも、樹脂の復元性により釘穴を塞いでしまい工事完了後のガス漏れ検査では問題とならず、その後の使用中にガス漏れが発生するという安全上の大きな問題がある。硬さを高めた塩化ビニル樹脂もあるが、それを用いると可撓性が劣化する。
【0005】塩化ビニル樹脂被覆鋼管以外に、屋内配管用ではないが、ハロゲン元素を含まず塩化水素等の有毒で腐食性のあるガスを発生しないポリオレフィン系樹脂を被覆した鋼管もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリオレフィン系樹脂を被覆した鋼管は、耐熱温度が低く、自己消火性もないため、難燃性に劣り、屋内配管用としては建設省認可の防火区貫通条件を満足できない。
【0007】本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、ポリオレフィン系樹脂を用い、屋内配管用に使用できる難燃性を有し、しかも鋼管に釘等が打ち込まれてもガス漏れ試験によって不良部分を確実に検知できる樹脂被覆フレキシブル鋼管を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、鋼管の外表面に、ノンハロゲン系難燃剤を0.1〜60wt%含有し、ショアデュロメーター硬さ(D形)が15〜70のポリオレフィン系樹脂が0.1〜5mmの厚さで被覆されていることを特徴とする樹脂被覆フレキシブル鋼管により解決される。
【0009】ノンハロゲン系難燃剤を添加したポリオレフィン系樹脂を被覆するこにより、耐熱温度が高まり、屋内配管用に使用できる難燃性を付与することができる。ノンハロゲン系難燃剤の添加量は、0.1wt%未満だとその効果を発揮できず、また、60wt%を超えると非常に脆くなるので、0.1〜60wt%の範囲にする必要がある。
【0010】ノンハロゲン系難燃剤を添加したポリオレフィン系樹脂の硬度は、ショアデュロメーター硬さ(D形)で15未満だと柔らかすぎて工事完了後ガス漏れの検知性が劣化する。70を超えると硬すぎて可撓性を損なうばかりか、釘との密着性がよくなるのでガス漏れの検知性が劣化する。したがって、15〜70の範囲にする必要がある。
【0011】樹脂被覆の厚さは、0.1mm未満だと防食性が劣化し、また、5mmを超えると可撓性が劣化するので、0.1〜5mmの範囲にする必要がある。
【0012】なお、難燃剤もポリオレフィン樹脂もともにノンハロゲン系のため、燃焼時に有毒で腐食性のあるガスが発生することはない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂被覆フレキシブル鋼管に用いられるポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレンーエチルアクリル酸エチル共重合体(以下、EEAと呼ぶ)、ポリプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラストマー等を用いることができる。
【0014】ノンハロゲン系の難燃剤としては、スルファミン酸グアニジン等の窒素系難燃剤、トリクレジルホスフェート、トリエチルホスフェート、酸性リン酸エステル等のリン系難燃剤、赤リン、酸化スズ、3酸化アンチモン、水酸化ジルコニウム、メタホウ酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機系難燃剤を用いることができる。特に、水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムが、その効果やコストの面より好ましい。
【0015】ノンハロゲン系の難燃剤を含むポリオレフィン系樹脂の硬度は、難燃剤の量、ポリオレフィン系樹脂の種類、ポリオレフィン系樹脂に添加するエラストマーなどのゴム成分によって調整することができる。難燃剤を多量に添加した場合は、ゴム成分の添加が、その脆さを防ぐために有効である。
【0016】また、その性能を損なわない範囲で、彩色のための着色剤や、ガラス、ガラス繊維、炭素繊維、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、グラファイト、2硫化モリブデン等の無機充填剤、改質剤、分散剤、レベリング剤、沈降防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を添加できる。さらに、表面への汚れ防止のために離形性オイルやフッ素樹脂を添加可能である。
【0017】鋼管への被覆方法は、押出被覆法や粉体塗装などが適用できる。
【0018】
【実施例】表1に示すような種々のポリオレフィン系の樹脂に種々の量の水酸化マグネシウムの難燃剤を添加した樹脂を、呼び径20AのSUS304フレキシブル鋼管に押出被覆法により表1に示す厚さで被覆した試料を作成した。このときの被覆樹脂のショアデュロメーター硬さ(D形)を表1に示す。ショアデュロメーター硬さ(D形)は、被覆樹脂をホットプレスによって厚さ5mmの板状試験片とし、ASTMー64Tに準ずる方法で求めた値である。
【0019】そして、以下に示すような釘打ちガス漏れ性、防火区貫通条件、屈曲性を調査した。
【0020】釘打ちガス漏れ性は、20Aフレキシブル鋼管5mに対して釘を1本打ち、直ちに300mmH2 Oの加圧を行い、加圧して2分後の圧力降下量で評価した。圧力降下量が100mmH2 O以下の鋼管は、実用上その検知性に問題が生じる。
【0021】防火区貫通条件は、財団法人日本建築センター発行の区画貫通部工法専門委員会評定申込要領4.給・排水管の耐火性能試験法に準じて行った。その判定方法は、JISーA1304および給ー配水管の耐火性能試験の基準に準じて行った。
【0022】屈曲性は、0.2kgf/cm2 の空気圧のもとに40φ×180°の往復曲げを左右交互に8回繰り返し、亀裂、洩れのないものを合格とした。
【0023】結果を表2に示す。ノンハロゲン系難燃剤を0.1〜60wt%含有し、ショアデュロメーター硬さ(D形)が15〜70のポリオレフィン系樹脂を0.1〜5mmの厚さで被覆した本発明の樹脂被覆フレキシブル鋼管である実施例1〜9は、釘打ちガス漏れ検知性に優れ、防火区貫通条件を満足し、屈曲性にも問題ないことがわかる。
【0024】一方、被覆樹脂の厚さが本発明の範囲より厚い参考例1は屈曲性に劣り、ショアデュロメーター硬さが本発明の範囲より低い参考例2は釘打ちガス漏れ検知性に劣り、難燃剤を添加してない参考例3は防火区貫通条件を満足せず、ショアデュロメーター硬さが本発明の範囲より高い参考例4は、硬さが高くなることによる釘との密着性アップにより釘打ちガス漏れ検知性が劣る。
【0025】
【表1】

【0026】
【表2】

【0027】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されているので、燃焼時に塩化水素等の有毒で腐食性のあるガスを発生しないポリオレフィン系樹脂を用い、屋内用に使用できる難燃性を有し、しかも鋼管に釘等が打ち込まれてもガス漏れ試験によって不良部分を確実に検知できる樹脂被覆フレキシブル鋼管を提供できる。




 

 


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