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発明の名称 六重形圧延機の下中間ロール用チョック固定装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−43805
公開日 平成10年(1998)2月17日
出願番号 特願平8−202325
出願日 平成8年(1996)7月31日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也 (外2名)
発明者 高木 清
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 下中間ロール用チョックをパスライン方向で拘束すると共に下ワークロール及び下中間ロールの組替用レールを有するレール支持部材と、そのレール支持部材を上下方向に昇降させる昇降手段とを備える六重形圧延機の下中間ロール用チョック固定装置において、上記レール支持部材は、下中間ロール用チョックとパスライン方向で対向可能な部分が圧延ハウジングに固定され、その他の部分のみが独立して昇降可能となっていることを特徴とする六重形圧延機の下中間ロール用チョック固定装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延工程などで使用される六重式圧延機におけるロールの組替に係り、その六重式圧延機の下中間ロールのパスライン方向への移動を拘束すると共に、ロールの組替のための昇降可能な組替用レールを備えた六重形圧延機の下中間ロール用チョック固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】六重式圧延機でのワークロール及び中間ロールの組替としては、通常、上下のワークロール及び中間ロールの4段重ねのロールの組を、一塊として圧延ハウジングから引き出す方式がある。
【0003】この方式では、下中間ロールの下方に対し専用の組替用レールを設置しておき、その組替ロールを組替時に上下に移動させることで作業側に装備されているターンテーブルやサイドシフト装置の高さと合致させて、4本のロールの組を抜き出し、また組み込みを行っている。
【0004】しかし、この4段重ねのロール組替方式では、上下のワークロールのみを組み替る場合であっても、組替の必要のない下中間ロールの組替も一緒に行う必要がある。
【0005】また、圧延ハウジング内に、ワークロール専用の組替用レールと下中間ロール専用の組替用レールの各レールを装備し、且つ、作業側のターンテーブルやサイドシフト装置を、圧延機内の各レール高さに適宜,昇降調整してロール組替を行う方式も考えられるが、ターンテーブルやサイドシフト装置を昇降させる高さ調整機構が必要になるなど、非常に複雑な装置になる。
【0006】これに対して、ターンテーブルやサイドシフトに高さ調整機構を持たせることなく、圧延ハウジング内の共通の組替レール位置で、上下ワークロールのみ、上下ワークロールと上中間ロール、上下ワークロールと下中間ロールの3つの組合せのうちの任意なロールの組み合わせで組替が可能な圧延機が出現している。
【0007】この方式の圧延機では、ロール軸方向からみた図4に示すように、圧延ハウジング50内にレール支持部材51を備え、そのレール支持部材51は、下中間ロール52及び当該下中間ロール52用のチョック53にパスライン方向で対向してロール軸と平行に延在配置される(図4では一方の側のみを図示している)。
【0008】このレール支持部材51の上面には下ワークロール54用の組替用レール55が設けられ、当該組替用レール55はロールの軸と平行に延在配置されている。また、レール支持部材51の下側には縦断面コ字状の凹部51aが形成され、その凹部51a内の下面には、下中間ロール52用の組替用レール56が設けられている。この下中間ロール52用の組替用レール56も、ロールの軸と平行に延在配置されている。
【0009】また、上記レール支持部材51は、圧延ハウジング50に設けられた案内部50aに上下移動可能に案内されると共に、シリンダ装置57によって上下昇降可能となっている。
【0010】なお、図4中、58は下ワークロール54用のチョック、59は下ワークロール54用の車輪、60は下中間ロール52用の車輪をそれぞれ示している。そして、例えば、レール支持部材51の上面を、共通の組替用レール面まで昇降させて調整し、下ワークロール54用の組替用レール55に沿って下ワークロール54を抜いた後に、レール支持部材51の凹部51a内下面を組替用レール面まで上昇させて、下中間ロール52用の組替用レール56に沿って下中間ロール52を抜き出し、さらに、組み込みを行う。
【0011】これによって、作業側のターンテーブルやサイドシフトの高さを変更することなく、共通のレール面でワークロール54及び下中間ロール52の組替を行うことができる。
【0012】また、上記組替方式では、レール支持部材51の上部側面51bが、下中間ロール52用のチョック53と所定間隙δ1をもってパスライン方向で対向し、圧延の際における、下中間ロール52のパスライン方向への移動を拘束している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような組替方式におけるレール支持部材51は、共通の組替用レール面の位置に下中間ロール52用の組替用レール56が移動するように、圧延ハウジング50に沿って上下に移動可能となっている結果、当該レール支持部材51と圧延ハウジング50との間にパスライン方向のガタδ2がある。
【0014】この結果、圧延の際、下中間ロール52は、パスライン方向に対し、下中間ロール52用のチョック53とレール支持部材51との間の間隙δ1に加えて、レール支持部材51と圧延ハウジング50との間のガタ分δ2も変位可能となるため、下中間ロール52用のチョック53をパスライン方向で拘束する精度が大きくなり、通板不安定(絞り込み)を発生し易くなるという問題がある。
【0015】本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、下中間ロール用チョックの拘束精度が向上する下中間ロール用チョック固定装置の提供を課題としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の六重形圧延機の下中間ロール用チョック固定装置は、下中間ロール用チョックをパスライン方向で拘束すると共に下ワークロール及び下中間ロールの組替用レールを有するレール支持部材と、そのレール支持部材を上下方向に昇降させる昇降手段とを備える六重形圧延機の下中間ロール用チョック固定装置において、上記レール支持部材は、下中間ロール用チョックとパスライン方向で対向可能な部分が圧延ハウジングに固定され、その他の部分のみが独立して昇降可能となっていることを特徴としている。
【0017】本発明においては、下中間ロール用チョックとパスライン方向で対向可能な部分を圧延ハウジングに固定したので、下中間ロール用チョックをパスライン方向で拘束する際に、レール支持部材と圧延ハウジングとの間の遊びがゼロに設定される。
【0018】また、その他のレール支持部材部分は昇降可能であるので、その昇降可能な部分で下中間ロール用の車輪等を支持することで、従来のように下ワークロールや下中間ロールを共通の組替用レール面まで昇降できる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はロール軸方向からみた概略構成図、図2はパスライン方向からみた概略構成図、図3は上方からみた概略構成図(レール支持部材本体の上部は省略されている)である。
【0020】まず圧延機の全体構成について概説すると、圧延ハウジング1内に、パスラインを挟んだ上下方向にそれぞれワークロール2,12、中間ロール3,13、及びバックアップロール4が配設される。なお、図1では、下側のロールのみが図示されている。
【0021】各ロールの両端部にはそれぞれチョック5,6,7が設けられ、その各チョック5,6,7が圧延ハウジング1に支持されることで各ロールは拘束されている。
【0022】また、各チョック5,6,7には組替用の車輪が設けられている。下中間ロール用チョック6に設けられた車輪11は、図2に示すように、チョック6の位置よりもロール軸内方に配置され、車輪支持部材14を介してチョック6に連結されている。図中、15は、下ワークロール2用の車輪を示している。
【0023】また、本実施の形態における下中間ロール用チョック固定装置は、レール支持部材8と、そのレール支持部材8を昇降させる昇降手段としてのシリンダ装置16を、主な部品として構成される。
【0024】レール支持部材8は、パスライン方向Pにおいて、下中間ロール3及び当該下中間ロール3用のチョック6と圧延ハウジング1との間に延在配置される(図1では一方の側のみを図示している)。
【0025】このレール支持部材8は、各チョック6と対向する二つの固定ブロック部9と、その二つの固定ブロック部9間に配置され下中間ロール3と対向可能なレール支持部材本体10とに分割されている。
【0026】左右の固定ブロック部9は、それぞれ圧延ハウジング1に固定され、下中間ロール用チョック6と所定間隙δ1を開けてパスライン方向Pで対向し、また、その上面にレール面が形成され、そのレール面上に共通組替用レール17がロール軸方向に敷設されている。なお、図2及び図3中、右側の固定ブロック部が作業側のものであり、左側の固定ブロック部が駆動側のものである。
【0027】上記レール支持部材本体10は、凹部がチョック6側を向いた縦断面コ字状の部材であり、その上面にレール面が形成され、そのレール面上に下ワークロール2用の組替用レール18が敷設される。その組替用レール18の両端部は、上記固定ブロック部9の各共通組替用レール17に接続可能となっている。
【0028】また、レール支持部材本体10の凹部内の下面にも、レール面が形成され、そのレール面上に下中間ロール3用の組替レール19がロール軸方向に敷設されている。この下中間ロール3用の組替レール19は、レール支持部材本体10が上方に移動することで、上記固定ブロック部9の各共通組替用レール17に同一高さで接続可能となっている。
【0029】また、上記レール支持部材本体10は、圧延ハウジング1に設けられた案内部1aに上下移動可能に案内されると共に、シリンダ装置16によって上下に移動可能となっている。
【0030】なお、図2中、1bは、圧延ハウジング1に設けられたレール支持部材本体10との当接部であり、定位置に設置されたレール支持部材本体10の下面に当接して当該レール支持部材本体10を支持する。
【0031】次に、上記構成の下中間ロール用チョック固定装置を備えた圧延機の作動等について説明する。上述のような六重式圧延機において、下ワークロール2の抜き出しを行うときには、レール支持部材本体10の下ワークロール2用の組替用レール18の高さを、固定ブロック部9に設けた共通組替用レール17と同じ高さに昇降して調節した後、下ワークロール2用の組替用レール18及び共通組替用レール17上を下ワークローク用チョック5に連結する車輪15を走行させて下ワークロール2を抜き出し、図示しない作業側のターンテーブル等に移動させる。
【0032】続いて、下中間ロール3の抜き出しを行う場合には、レール支持部材本体10を上昇させて、下中間ロール用チョック6に連結する車輪11を下中間ロール組替用レール19上に載せ、そのまま、当該下中間ロー3用の組替用レール19の高さが、固定ブロック部9に設けた共通組替用レール17と同じ高さとなるまで、さらにレール支持部材本体10を上昇させる。
【0033】次に、下中間ロール組替用レール19及び共通組替用レール17上を走行させて、下中間ロール3を圧延ハウジング1から抜き出し、作業側のターンテーブル等に移動させる。
【0034】ロールの組み込みは、上記作業と反対の作業を行うことで実施する。これにより、従来と同様に、作業側のターンテーブル等の装置に対して高さ調整機構を持たせることなく、同一高さで下ワークロール2及び下中間ロール3の抜き出し及び組み込みが可能となる。
【0035】また、下ワークロール2や下中間ロール3を組み込んで、圧延作業を行う際には、図外の圧下手段による圧延制御が行われつつ、上下ワークロール2,12間に噛み込む鋼板等の被圧延材の圧延が行われる。
【0036】この圧延の際に、下中間ロール3は、パスライン方向Pの荷重を受けて、当該パスライン方向Pに移動しようとするが、下中間ロール用チョック6が固定ブロック部9に当接することでそれ以上の移動が拘束される。
【0037】このとき、本実施の形態では、固定ブロック部9は、移動不能状態で圧延ハウジング1に固定されているので、下中間ロール用チョック6からパスライン方向Pの荷重を受けても従来のように移動することがない。
【0038】これにより、圧延の際の下中間ロール3のガタが従来よりも小さくなり、通板不安定が従来よりも発生し難くなる結果、精度劣化が従来よりも低減する。また、可動部分であるレール支持部材本体10には、圧延時の荷重が入力されないので、装置の耐久性が向上し、装置の保守間隔を長くしたりすることができる。
【0039】
【実施例】実際に、下中間ロール3の異常のための組替の割合が、従来1.2%であったものが、0.2%に減少した。これは、下中間ロール3のパスライン方向Pの遊びが小さくなったことによると思われる。
【0040】また、装置の機械故障率も、従来0.2%であったものが、0.0%となった。これは、下中間ロール用チョック6から圧延時に荷重を受ける部分(固定ブロック部9)を圧延ハウジング1に固定し、可動部分(レール支持部材本体10)には、圧延時の荷重が入力されないようになったことによると思われる。ここで、上記機械故障率とは、(機械故障時間)/(圧延作業時間)をいう。
【0041】また、上述のような結果から、下中間ロール3の組替間隔が延びたりロールや装置等の故障が低減することで、修繕費が低減された。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の六重形圧延機の下中間ロール用チョック固定装置を採用すると、圧延の際に下中間ロールが持つパスライン方向のガタが従来よりも小さくなり、従来に比べて通板不安定性が低減するという効果がある。
【0043】また、固定装置のうち可動部には圧延時の荷重が負荷されないようになるので、装置の耐久性が向上し、故障が低減するなど保守コストの低減に繋がるという効果もある。




 

 


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