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発明の名称 電子機器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−51729
公開日 平成8年(1996)2月20日
出願番号 特願平6−203065
出願日 平成6年(1994)8月5日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】紋田 誠
発明者 井垣 佳久
要約 目的
バッテリを取り外しているときの感電事故、バッテリの過充電を防止できる電子機器を提供することも目的としている。

構成
特許請求の範囲
【請求項1】 着脱自在なバッテリユニットを備えるとともに、このバッテリユニットの充電手段を備えた電子機器において、バッテリユニットと連結する充電接続端子の端子電圧が所定値よりも小さいときには、所定の小電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給するとともに、上記充電接続端子の端子電圧が所定値以上のときには、所定の充電電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給する一方、上記充電接続端子の端子電圧がピーク値から所定の電圧値降下すると、その時点で充電電力の供給を停止する充電手段を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】 着脱自在なバッテリユニットを備えるとともに、このバッテリユニットの充電手段を備えた電子機器において、バッテリユニットと連結する充電接続端子の端子電圧が所定値よりも小さいときには、所定の小電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給するとともに、上記充電接続端子の端子電圧が所定値以上のときには、所定の充電電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給する一方、上記充電接続端子の端子電圧がピーク値から所定の電圧値降下すると、その時点で充電電力の供給を停止する充電手段と、充電開始から所定時間を経過すると上記充電手段の充電動作を停止するタイマ手段と、上記バッテリユニットの内部に収容され、上記タイマ手段の計時時間を設定する計時時間設定手段を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項3】 着脱自在なバッテリユニットを備えるとともに、このバッテリユニットの充電手段を備えた電子機器において、バッテリユニットと連結する充電接続端子の端子電圧が所定値よりも小さいときには、所定の小電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給するとともに、上記充電接続端子の端子電圧が所定値以上のときには、所定の充電電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給する一方、上記充電接続端子の端子電圧がピーク値から所定の電圧値降下すると、その時点で充電電力の供給を停止する充電手段と、充電開始から所定時間を経過すると上記充電手段の充電動作を停止するタイマ手段と、上記バッテリユニットの内部に収容され、上記タイマ手段の計時時間を設定する計時時間設定手段と、上記バッテリユニットの温度を測定し、その測定温度が所定値を越えると上記充電手段の充電動作を停止するバッテリ温度監視手段を備えたことを特徴とする電子機器。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着脱自在なバッテリユニットを備えるとともに、このバッテリユニットの充電手段を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、運搬可能な可搬型あるいは携帯型の電子機器では、着脱自在なバッテリユニットを電源として用いる場合が多い。また、装着されているバッテリを充電する充電手段を備えているものも多い。
【0003】充電手段を備えている場合には、いわゆるACアダプタ装置を接続して、外部電源(この場合には商用電源)を用いることができるようにしている。また、バッテリユニットを装着している状態で、バッテリを充電している途中では、通常、ACアダプタ装置から供給される電力で電子機器が動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バッテリを外している状態では、本体装置のバッテリ接続端子が露出するために、これに触れることができる。したがって、例えば、ACアダプタ装置を接続している状態で、バッテリを取り外し、本体装置のバッテリ接続端子に触れると、バッテリ接続端子に供給されている充電電流によって感電事故が発生するおそれがある。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、バッテリを取り外しているときの感電事故を防止できる電子機器を提供することを目的としている。
【0006】また、バッテリを過充電すると、バッテリを構成する複数のセルが破損し、短絡するという事態を生じる。従来、バッテリの過充電を防止するために、種々の方法がとられているが、いずれも十分な手当とはいい難い。
【0007】そこで、本発明は、バッテリの過充電を防止できる電子機器を提供することも目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、着脱自在なバッテリユニットを備えるとともに、このバッテリユニットの充電手段を備えた電子機器において、バッテリユニットと連結する充電接続端子の端子電圧が所定値よりも小さいときには、所定の小電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給するとともに、上記充電接続端子の端子電圧が所定値以上のときには、所定の充電電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給する一方、上記充電接続端子の端子電圧がピーク値から所定の電圧値降下すると、その時点で充電電力の供給を停止する充電手段を備えたものである。
【0009】また、着脱自在なバッテリユニットを備えるとともに、このバッテリユニットの充電手段を備えた電子機器において、バッテリユニットと連結する充電接続端子の端子電圧が所定値よりも小さいときには、所定の小電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給するとともに、上記充電接続端子の端子電圧が所定値以上のときには、所定の充電電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給する一方、上記充電接続端子の端子電圧がピーク値から所定の電圧値降下すると、その時点で充電電力の供給を停止する充電手段と、充電開始から所定時間を経過すると上記充電手段の充電動作を停止するタイマ手段と、上記バッテリユニットの内部に収容され、上記タイマ手段の計時時間を設定する計時時間設定手段を備えたものである。
【0010】また、着脱自在なバッテリユニットを備えるとともに、このバッテリユニットの充電手段を備えた電子機器において、バッテリユニットと連結する充電接続端子の端子電圧が所定値よりも小さいときには、所定の小電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給するとともに、上記充電接続端子の端子電圧が所定値以上のときには、所定の充電電流値の充電電力を上記充電接続端子に供給する一方、上記充電接続端子の端子電圧がピーク値から所定の電圧値降下すると、その時点で充電電力の供給を停止する充電手段と、充電開始から所定時間を経過すると上記充電手段の充電動作を停止するタイマ手段と、上記バッテリユニットの内部に収容され、上記タイマ手段の計時時間を設定する計時時間設定手段と、上記バッテリユニットの温度を測定し、その測定温度が所定値を越えると上記充電手段の充電動作を停止するバッテリ温度監視手段を備えたものである。
【0011】
【作用】したがって、バッテリユニットが接続されていない状態で、充電接続端子の端子電圧が所定値よりも小さいときには、充電接続端子に供給される充電電力の電流がごく小さい値に制御されるので、そのときに充電接続端子に触れても、ごく微弱な電流が人体に流れるだけであり、重大な感電事故を引き起こすような事態を回避できる。
【0012】また、充電手段の動作がなんらかの原因で不良になり充電時間が過大になると、タイマ手段により充電手段の動作が停止されるので、バッテリユニットの過充電が防止される。また、タイマ手段の計時時間を、バッテリユニットの種類(例えば、電力容量)に対応した値に設定できるので、より安全でかつ効率的な充電動作が可能となる。
【0013】また、充電手段の動作が不良になり、充電時間が過大になって、バッテリユニットが過充電されて、その温度が所定値を越えると、温度監視手段により充電手段の動作が停止されるので、バッテリユニットの過充電が防止される。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例にかかる携帯型ファクシミリ装置を示している。
【0016】同図において、携帯型ファクシミリ装置の本体装置1には、バッテリユニット2が着脱自在に取り付けられている。また。ACアダプタ装置3は、商用電源を用いて本体装置1に電源を供給するとともに、バッテリユニット2を充電するためのものである。
【0017】また、ACアダプタ装置3において、電源プラグ3aは、商用電源のコンセントに接続して商用電源を取り出すためのものであり、DCプラグ3bは、直流電源を本体装置1に供給するためのものである。
【0018】また、図2に示すように、バッテリユニット2には、本体装置1に取り付けるための係合部材2aと、本体装置1に接続するための端子部2bが設けられている。
【0019】一方、本体装置1には、バッテリユニット2の係合部材2aを係合するための係合部1aと、バッテリユニット2の端子部2bを収容するための凹部1bが設けられている。また、係合部1aには、バッテリユニット2の係合部材2aによりオンされるスイッチ4が設けられており、また、凹部1bには、バッテリユニット2の端子部2bと接続するための端子部材1cが設けられている。この端子部材1cは、スプリング1dにより付勢された状態で、凹部1bから突出している。
【0020】したがって、バッテリユニット2の係合部材2aと端子部2bを、それぞれ本体装置1の係合部1aと凹部1bに位置合せした状態で、図の矢印AR1方向に移動して、係合部材2aと端子部2bをそれぞれ係合部1aと凹部1bに突入させ、その状態から、図の矢印AR2方向に移動すると、係合部材2aの先端が係合部1aで係合され、これにより、バッテリユニット2が本体装置1に装着される。
【0021】また、この状態では、バッテリユニット2の係合部材2aがスイッチ4のフィラーを押すので、スイッチ4がオンする。また、バッテリユニット2の端子部2bが端子部材1cと接触し、スプリング1dの付勢力に抗して端子部材1cを押し込む。これにより、端子部2bが端子部材1cと接触して、その接触状態が保持される。
【0022】図3は、本発明の一実施例にかかる充電装置の一例を示している。
【0023】同図において、DCレセプタクル10は、ACアダプタ装置3のDCプラグ3bと接続するためのものであり、DCレセプタクル10には、定電流電源部11が接続されている。
【0024】定電流電源部11は、ACアダプタ装置3から供給される直流電源に基づいて、所定電圧で所定電流値の電源を出力するものであり、そのプラス側出力端は、スイッチングトランジスタ12のエミッタ端に接続されている。
【0025】スイッチングトランジスタ12のエミッタ端とコレクタ端は、所定の小電流を流すための抵抗13によりバイパスされており、スイッチングトランジスタ12のエミッタ端とベース端は抵抗14のそれぞれの端部が接続されており、スイッチングトランジスタ12のベース端は、抵抗15を介してエミッタ接地されているスイッチングトランジスタ16のコレクタ端に接続されている。
【0026】また、スイッチングトランジスタ12のコレクタ端は、プラス電極側の端子部材1cpに接続されているとともに、直列接続された抵抗17および抵抗18により接地される。
【0027】抵抗17と抵抗18の分圧接続点には、ツェナーダイオード19のカソードが接続されている。ツェナーダイオード19のアノードは、スイッチ20を介してスイッチングトランジスタ16のベース端に接続されている。また、スイッチ20とスイッチングトランジスタ16のベース端の相互接続端は、抵抗21を介して接地されているとともに、【0028】また、プラス電極側の端子部材1cpの端子電圧は、アナログ/デジタル変換器22およびDC/DC変換部23に加えられている。アナログ/デジタル変換器22は、端子部材1cのプラス電極側の電圧に対応したデジタルデータを形成するものであり、その出力信号は、バッテリ端子電圧データDvとして本体制御部24に加えられている。
【0029】DC/DC変換部23は、端子部材1cpのプラス電極側の電圧、すなわち、直流電源電圧に基づいて、ファクシミリ装置に必要な電圧電源(例えば、±12(ボルト)、5(ボルト)など)を形成するものであり、その出力電源は、ファクシミリ装置の各部に供給されている。
【0030】また、スイッチ4のオンオフ信号SS1は、本体制御部24に加えられている。また、DCレセプタクル10には、DCプラグ3bが挿入されるとオンし、抜かれるとオフするスイッチ10aが内蔵されており、このスイッチ10aのオンオフ信号SS2は、本体制御部24に加えられている。
【0031】本体制御部24は、このファクシミリ装置の各部の動作を制御するとともに、所定のファクシミリ通信制御処理を実行するものであり、また、この充電装置の充電動作も制御するための制御信号SCを形成して、スイッチ20をオンオフしている。
【0032】以上の構成で、充電装置の充電動作は、ACアダプタ装置3が本体装置1に接続され、かつ、バッテリユニット2が本体装置1に接続されている状態で行われる。
【0033】すなわち、図4に示すように、本体制御部24は、オンオフ信号SC1およびオンオフ信号SC2のオンオフ状態を調べて、ACアダプタ装置3が接続され、かつ、バッテリユニット2が接続されている状態になっているかどうかを監視しており(判断101,102のNOループ)、ACアダプタ装置3が接続され、かつ、バッテリユニット2が接続されている状態になった場合で、判断101および判断102の結果がYESになると、制御信号SCによりスイッチ20をオンして(処理103)、充電動作を開始する。
【0034】このようにして、スイッチ20がオンされると、ツェナーダイオード19のアノード端が、スイッチ20を介して、抵抗21およびスイッチングトランジスタ16のベース端に接続される。
【0035】ここで、バッテリユニット2のバッテリセル2eの電圧が非常に小さい場合には、プラス電極側の端子部材1cpの端子電圧が小さいので、抵抗17および抵抗18により分圧されて形成された電圧が小さく、それにより、ツェナーダイオード19のアノード端の電圧は、スイッチングトランジスタ16をオンさせる電圧よりも小さい値となっている。
【0036】このように、バッテリユニット2の電圧が非常に小さいときには、スイッチングトランジスタ16がオフしているので、スイッチングトランジスタ12がオフする。
【0037】それにより、この状態では、抵抗13を介して微小な電流がプラス電極側の端子部材1cpに印可され、このような微小電流で、バッテリユニット2のバッテリセル2eが充電される。ここで、このような微小電流の値は、いわゆるトリクル電流値(例えば、20(ミリアンペア))に設定されている。したがって、この場合には、いわゆるトリクル充電が行われる。
【0038】このようなトリクル充電により、バッテリユニット2のバッテリセル2eが充電されて、その端子電圧が徐々に上昇すると、端子部材1cpの端子電圧が上昇する。
【0039】そして、ツェナーダイオード19のアノード端の電位が、スイッチングトランジスタ16をオンさせる値になるまで、端子部材1cpの端子電圧が上昇すると、スイッチングトランジスタ16がオンし、それにより、スイッチングトランジスタ12がオン動作する。
【0040】それによって、スイッチングトランジスタ12のコレクタ電流が、所定の急速充電動作の充電電流値(例えば、650〜750(ミリアンペア))だけ流れ、この充電電流と、抵抗13を介して流れるトリクル充電電流の総和により、バッテリセル2eが充電される。
【0041】このようにして、所定の急速充電電流値とトリクル充電電流の総和でバッテリセル2eが充電されると、その端子電圧が急速に上昇し、バッテリセル2eの充電完了直前では、図5(a)に示したように、バッテリセル2eの端子電圧がピーク値となり、それ以降充電動作を継続すると、バッテリセル2eの端子電圧が徐々に低下する。
【0042】そこで、本実施例では、バッテリセル2eの端子電圧がピーク値を取り、そのピーク値から所定の電圧ΔVだけ低下した時点で、充電動作を完了するいわゆるΔV法による充電制御を行う。
【0043】すなわち、本体制御部24は、充電動作を開始すると、バッテリ端子電圧データDvの値がピーク値を呈することを監視しており(判断104のNOループ)、バッテリ端子電圧データDvの値がピーク値を呈して判断104の結果がYESになると、バッテリ端子電圧データDvの値が、ピーク値から所定のΔVだけ低下することを監視する(判断105のNOループ)。
【0044】そして、バッテリ端子電圧データDvの値が、ピーク値から所定のΔVだけ低下した場合で、判断105の結果がYESになると、制御信号SCによりスイッチ20をオフし(処理106;図5(b)参照)、充電動作を終了する。
【0045】また、本体制御部24によりスイッチ20がオフされると、抵抗21を介してスイッチングトランジスタ16のベース端が接地されるので、スイッチングトランジスタ16がオフし、それにより、スイッチングトランジスタ12がオフする。
【0046】したがって、それ以降には、抵抗13を介して流れるトリクル充電電流値の充電電流により、バッテリユニット2のバッテリセル2eが充電される。
【0047】なお、通常、トリクル充電電流の大きさは、バッテリセル2eの自己放電電流に相当する値に設定されているため、このトリクル充電電流によりバッテリセル2eが過充電されるようなおそれはない。また、このトリクル充電により、バッテリセル2eは、完全に充電される(いわゆる、100%充電)。
【0048】一方、ACアダプタ装置3が本体装置1に接続されていない場合には、本体制御部24がスイッチ21をオンしないから、スイッチングトランジスタ12がオンされることはない。
【0049】したがって、この状態では、抵抗13を介して流れるトリクル充電電流が端子部材1cにあらわれている。そこで、例えば、バッテリユニット2を交換するときに、ユーザが誤って端子部材1cに触れたとしても、ユーザに感知される電流値が非常に微弱(例えば、20(ミリアンペア))なので、重大な感電事故にはならない。
【0050】さて、上述した実施例では、本体制御部24によるソフトウェア制御で、充電動作を制御しているが、本体制御部24が暴走するなど、その処理動作が異常な状態になったときには、バッテリユニット2が過充電される事態が生じるおそれがある。
【0051】図6は、かかる過充電を抑制することができる本発明の他の実施例にかかる充電装置を示している。なお、同図において、図3と同一部分および相当する部分には、同一符号を付している。
【0052】同図において、バッテリユニット2には、バッテリセル2eの他に、直列接続された2つの抵抗2f,2gが収容されており、この抵抗2fの一端は端子部材1caに接続し、抵抗2fと抵抗2gの相互接続端は端子部材1cbに接続し、抵抗2gの一端は端子部材1ccに接続する。そして、端子部材1caは電源Vccに接続され、端子部材1ccは接地され、端子部材1cbは、ダイオード30のカソード端に接続されている。
【0053】ツェナーダイオード19のアノード端と、スイッチ20との間には、常閉接点を備えたスイッチ31が介在している。このスイッチ31は、タイマ装置32から出力されるオフ信号SFにより、開放動作する。
【0054】タイマ装置32は、本体制御部24から出力される制御信号SCaによりその計時動作を開始し、外付け回路により設定される時定数に従った所定時間を経過すると、オフ信号SFを出力するものである。また、このタイマ装置32の時定数は、コンデンサ33、抵抗34、およびスイッチングトランジスタ35を介して抵抗34に並列接続される抵抗36により指定される。
【0055】また、スイッチングトランジスタ35のベース端は、抵抗37を介して、ダイオード30のアノードに接続されている。すなわち、スイッチングトランジスタ35のベース端には、抵抗37、ダイオード30、および、端子部材1cbを介して、抵抗2fと抵抗2gの分圧点の電圧が印可される。
【0056】ここで、この場合、バッテリユニット2には、通常の電源容量(例えば、700(mAh))を備えたもの(以下、通常バッテリユニットという)と、より大きな電源容量(例えば、2000(mAh))を備えたもの(以下、大バッテリユニットという)の2種類がある。
【0057】そして、通常バッテリユニットでは、抵抗2fの抵抗値が∞(Ω)に、抵抗2gの抵抗値が0(Ω)に設定され、大バッテリユニットでは、抵抗2fの抵抗値が0(Ω)に、抵抗2gの抵抗値が∞(Ω)に設定されている。
【0058】したがって、バッテリユニット2として通常バッテリユニットが接続されている場合には、抵抗2fと抵抗2gの相互接続端の電位がほぼ接地レベルになる。これにより、トランジスタ35がオフするので、この場合には、タイマ装置32の時定数は、コンデンサ33の静電容量の値と抵抗34の抵抗値によって定まる。
【0059】これに対し、バッテリユニット2として大バッテリユニットが接続されている場合には、抵抗2fと抵抗2gの相互接続端の電位がほぼ電源Vccになり、これにより、トランジスタ35がオンする。したがって、この場合、タイマ装置32の時定数は、コンデンサ33の静電容量の値と、並列接続される抵抗34と抵抗35の合成抵抗の値により定まる。
【0060】すなわち、バッテリユニット2として大バッテリユニットを用いた場合のタイマ装置32の時定数は、バッテリユニット2として通常バッテリユニットを用いた場合のタイマ装置32の時定数よりも小さくなるので、バッテリユニット2として大バッテリユニットを用いた場合のタイマ装置32の計時時間は、バッテリユニット2として通常バッテリユニットを用いた場合よりも長くなる。
【0061】また、サーミスタ38は、バッテリユニット2が本体装置1に接続された状態で、バッテリユニット2のバッテリセル2eの温度を検出するものであり、サーミスタ38と接地抵抗39の相互接続端の電圧は、アナログ/デジタル変換器40に加えられている。アナログ/デジタル変換器40は、サーミスタ38と接地抵抗39の相互接続端の電圧信号を、対応するデジタルデータに変換するものであり、その出力データは、温度測定データDsとして本体制御部24に加えられている。
【0062】以上の構成で、充電装置の充電動作は、ACアダプタ装置3が本体装置1に接続され、かつ、バッテリユニット2が本体装置1に接続されている状態で行われる。
【0063】すなわち、図7に示すように、本体制御部24は、オンオフ信号SC1およびオンオフ信号SC2のオンオフ状態を調べて、ACアダプタ装置3が接続され、かつ、バッテリユニット2が接続されている状態になっているかどうかを監視しており(判断201,202のNOループ)、ACアダプタ装置3が接続され、かつ、バッテリユニット2が接続されている状態になった場合で、判断201および判断202の結果がYESになると、制御信号SCによりスイッチ20をオンするとともに制御信号SCaによりタイマ装置32の計時動作を開始して(処理203)、充電動作を開始する。
【0064】このようにして、スイッチ20がオンされると、このときには、スイッチ31がオン動作しているので、ツェナーダイオード19のアノード端が、スイッチ20およびスイッチ31を介して、抵抗21およびスイッチングトランジスタ16のベース端に接続される。
【0065】ここで、バッテリユニット2のバッテリセル2eの電圧が非常に小さい場合には、プラス電極側の端子部材1cpの端子電圧が小さいので、抵抗17および抵抗18により分圧されて形成された電圧が小さく、それにより、ツェナーダイオード19のアノード端の電圧は、スイッチングトランジスタ16をオンさせる電圧よりも小さい値となっている。
【0066】このように、バッテリユニット2の電圧が非常に小さいときには、スイッチングトランジスタ16がオフしているので、スイッチングトランジスタ12がオフする。
【0067】それにより、この状態では、抵抗13を介して微小な電流がプラス電極側の端子部材1cpに印可され、このような微小電流で、バッテリユニット2のバッテリセル2eが充電される。ここで、このような微小電流の値は、いわゆるトリクル電流値(例えば、20(ミリアンペア))に設定されている。したがって、この場合には、いわゆるトリクル充電が行われる。
【0068】このようなトリクル充電により、バッテリユニット2のバッテリセル2eが充電されて、その端子電圧が徐々に上昇すると、端子部材1cpの端子電圧が上昇する。
【0069】そして、ツェナーダイオード19のアノード端の電位が、スイッチングトランジスタ16をオンさせる値になるまで、端子部材1cpの端子電圧が上昇すると、スイッチングトランジスタ16がオンし、それにより、スイッチングトランジスタ12がオン動作する。
【0070】それによって、スイッチングトランジスタ12のコレクタ電流が、所定の急速充電動作の充電電流値(例えば、650〜750(ミリアンペア))だけ流れ、この充電電流と、抵抗13を介して流れるトリクル充電電流の総和により、バッテリセル2eが充電される。
【0071】このようにして、所定の急速充電電流値とトリクル充電電流の総和でバッテリセル2eが充電されると、その端子電圧が急速に上昇し、バッテリセル2eの充電完了直前では、図8(a)に示したように、バッテリセル2eの端子電圧がピーク値となり、それ以降充電動作を継続すると、バッテリセル2eの端子電圧が徐々に低下する。
【0072】そこで、本実施例では、バッテリセル2eの端子電圧がピーク値を取り、そのピーク値から所定の電圧ΔVだけ低下した時点で、充電動作を完了するいわゆるΔV法による充電制御を行う。
【0073】また、バッテリセル2eの温度は、図8(b)に示すように、バッテリセル2eの端子電圧がピーク値に達するまでの間ではほとんど変化しないが、バッテリセル2eの端子電圧がピーク値を過ぎると急激に上昇し、これをそのまま看過すると、バッテリセル2eが破裂するなどの事故を生じる。
【0074】そこで、本実施例では、バッテリセル2eの温度を監視し、その温度が所定値THaを越えると、充電を停止するようにしている。したがって、例えば、ΔV法の充電制御が以上になった場合で、ピーク値を過ぎても充電動作が行われて、バッテリセル2eの温度が危険な値にまで上昇するような事態を回避することができる。
【0075】すなわち、本体制御部24は、充電動作を開始すると、バッテリ端子電圧データDvの値がピーク値を呈するか、あるいは、バッテリセル2eの温度が所定値THaを越えることを監視しており(判断204,205のNOループ)、バッテリ端子電圧データDvの値がピーク値を呈して判断204の結果がYESになると、バッテリ端子電圧データDvの値が、ピーク値から所定のΔVだけ低下するか、あるいは、バッテリセル2eの温度が所定値THaを越えることを監視する(判断206,207のNOループ)。
【0076】そして、バッテリ端子電圧データDvの値が、ピーク値から所定のΔVだけ低下した場合で、判断206の結果がYESになると、制御信号SCによりスイッチ20をオフし(処理208;図8(c)参照)、充電動作を終了する。
【0077】また、判断204,205のNOループの監視において、バッテリセル2eの温度が所定値THaを越えたことを判定して、判断205の結果がYESになるとき、および、判断206,207のNOループの監視において、バッテリセル2eの温度が所定値THaを越えたことを判定して、判断207の結果がYESになるとき、本体制御部24は、その時点で処理208に移行し、制御信号SCによりスイッチ20をオフして、充電動作を終了する。
【0078】また、本体制御部24によりスイッチ20がオフされると、抵抗21を介してスイッチングトランジスタ16のベース端が接地されるので、スイッチングトランジスタ16がオフし、それにより、スイッチングトランジスタ12がオフする。
【0079】したがって、それ以降には、抵抗13を介して流れるトリクル充電電流値の充電電流により、バッテリユニット2のバッテリセル2eが充電される。
【0080】なお、通常、トリクル充電電流の大きさは、バッテリセル2eの自己放電電流に相当する値に設定されているため、このトリクル充電電流によりバッテリセル2eが過充電されるようなおそれはない。また、このトリクル充電により、バッテリセル2eは、完全に充電される(いわゆる、100%充電)。
【0081】一方、ACアダプタ装置3が本体装置1に接続されていない場合には、本体制御部24がスイッチ21をオンしないから、スイッチングトランジスタ12がオンされることはない。
【0082】したがって、この状態では、抵抗13を介して流れるトリクル充電電流が端子部材1cにあらわれている。そこで、例えば、バッテリユニット2を交換するときに、ユーザが誤って端子部材1cに触れたとしても、ユーザに感知される電流値が非常に微弱(例えば、20(ミリアンペア))なので、重大な感電事故にはならない。
【0083】ここで、本体制御部24の制御動作が異常な状態になり、バッテリセル2eが完全に放電している状態から充電を開始して、完全に充電された状態になるまでに要する時間よりも長い時間、充電動作が継続しているとき、その時点で、タイマ装置32の計時動作が終了して、オフ信号SFが出力され、これによって、スイッチ31が開放し、充電動作が停止する。
【0084】このようにして、本実施例では、本体制御部24の充電制御動作が異常な状態になったときには、タイマ装置32の作用により、バッテリセル2eに対する充電動作が停止するので、バッテリセル2eが過充電されるような事態を回避することができる。
【0085】図9は、本発明のさらに他の実施例にかかる携帯型ファクシミリ装置を示している。なお、同図において、図2と同一部分および相当する部分には、同一符号を付している。
【0086】同図において、バッテリユニット2には、このバッテリユニット2を識別するためのマーク42が付加されており、本体装置1には、バッテリユニット2を装着完了した状態で、マーク42を検出するマークセンサ43が配設されている。また、マークセンサ43は、バッテリユニット2が装着されたときに、マーク42を覆うことのできる凹部1eに収容されている。
【0087】ここで、マーク42は、バーコードやユーザに位置マークされる特定マークなどからなり、それぞれのマークには、対応する固有の識別番号が割り当てられている。
【0088】図10は、本発明のさらに他の実施例にかかる充電装置を示している。なお、同図において、図3と同一部分および相当する部分には、同一符号を付している。
【0089】同図において、マークセンサ43の検出信号SMは、本体制御部24に加えられている。
【0090】本体制御部24は、マークセンサ43の検出信号SMを入力することで、現在装着されているバッテリユニット2を識別し、おのおののバッテリユニット2に対する充電履歴を管理するようにしている。
【0091】ここで、充電履歴とは、充電時間、充電時刻、充電回数などを、おのおののバッテリユニット2の識別番号毎にまとめたものである。
【0092】ところで、上述した各実施例では、バッテリユニット2の充電状態および放電状態を表示する手段を備えていないが、かかる手段を備えることで、ユーザにバッテリユニット2の充電状態および放電状態を通知することができるので、ユーザは、充電終了時期を予測できたり、バッテリユニット2の交換時期あるいは充電開始時期を予測することができるので、便利である。
【0093】なお、上述した実施例では、本発明を携帯型ファクシミリ装置に適用した場合を説明したが、本発明は、それ以外の充電機能を備えた電子機器にも、同様にして適用することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、バッテリユニットが接続されていない状態で、充電接続端子の端子電圧が所定値よりも小さいときには、充電接続端子に供給される充電電力の電流がごく小さい値に制御されるので、そのときに充電接続端子に触れても、ごく微弱な電流が人体に流れるだけであり、重大な感電事故を引き起こすような事態を回避できるという効果を得る。
【0095】また、充電手段の動作がなんらかの原因で不良になり充電時間が過大になると、タイマ手段により充電手段の動作が停止されるので、バッテリユニットの過充電が防止される。また、タイマ手段の計時時間を、バッテリユニットの種類(例えば、電力容量)に対応した値に設定できるので、より安全でかつ効率的な充電動作が可能となるという効果も得る。
【0096】また、充電手段の動作が不良になり、充電時間が過大になって、バッテリユニットが過充電されて、その温度が所定値を越えると、温度監視手段により充電手段の動作が停止されるので、バッテリユニットの過充電が防止されるという効果も得る。




 

 


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