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発明の名称 ブラシレスモータの制御方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−322282
公開日 平成8年(1996)12月3日
出願番号 特願平7−151062
出願日 平成7年(1995)5月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】大原 拓也
発明者 森 智之
要約 目的
ブラシレスモータを回転制御する際、回転子の位置検出系の異常を判定して運転を停止する。

構成
直流電源Vdcをインバータ回路3を介してブラシレスモータ4の電機子巻線に供給する際、制御回路10は位置検出部5からの位置検出信号をもとにして回転子4aの位置を検出し、この位置検出に基づいてインバータ回路3のトランジスタU,V,W,X,Y,Zをオン、オフ駆動する。このとき、制御回路は、回転子4aの位置検出間隔の時間を算出し、この算出間隔時間が所定範囲内にないときには位置検出系に異常があるとしてインバータ回路3を駆動するための信号を生成せず、運転を停止する。この運転停止から所定時間経過したとき、再度運転を開始し、この再運転開始後位置検出間隔の時間が所定範囲内にないときには位置検出系に異常があるとして運転を停止し、かつ再運転不可能とする。一方、上記再運転開始から所定時間内において、位置検出間隔の時間が所定範囲内にあるときには再運転を継続し、上記位置検出系の異常判定動作を繰り返し可能とする。
特許請求の範囲
【請求項1】 ブラシレスモータを回転制御する際、前記ブラシレスモータの電機子巻線の電圧により同ブラシレスモータの回転子の位置を検出し、該位置検出をもとにして前記ブラシレスモータの巻線電圧の通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法であって、前記回転子の位置検出の間隔時間を算出し、該算出間隔時間が所定範囲内でないときには前記ブラシレスモータの運転を停止するようにしたことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
【請求項2】 直流電源をインバータ手段を介してブラシレスモータの電機子巻線に供給して同ブラシレスモータを回転制御する際、前記ブラシレスモータの電機子巻線の電圧により同ブラシレスモータの回転子の位置を検出し、該位置検出をもとにして前記ブラシレスモータの巻線電圧の通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法であって、前記回転子の位置検出の時刻と前回の位置検出の時刻とにより位置検出間隔の時間を算出し、該算出間隔時間が所定範囲内でないときには前記ブラシレスモータの運転を停止し、該運転停止から所定時間経過後に前記ブラシレスモータを再運転するようにしたことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
【請求項3】 直流電源をインバータ手段を介してブラシレスモータの電機子巻線に供給して同ブラシレスモータを回転制御する際、前記ブラシレスモータの電機子巻線の電圧により同ブラシレスモータの回転子の位置を検出し、該位置検出をもとにして前記ブラシレスモータの巻線電圧の通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法であって、前記回転子の位置検出の時刻と前回の位置検出の時刻とにより位置検出間隔の時間を算出し、該算出間隔時間が所定範囲内でないときには前記ブラシレスモータの運転を停止し、該運転停止から所定時間経過後に前記ブラシレスモータを再運転し、該再運転開始後前記位置検出間隔の時間を算出し、該算出間隔時間が所定範囲内でないときには前記ブラシレスモータの運転を停止し、かつ再運転を不可能としたことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
【請求項4】 直流電源をインバータ手段を介してブラシレスモータの電機子巻線に供給して同ブラシレスモータを回転制御する際、前記ブラシレスモータの電機子巻線の電圧により同ブラシレスモータの回転子の位置を検出し、該位置検出をもとにして前記ブラシレスモータの巻線電圧の通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法であって、前記回転子の位置検出の時刻と前回の位置検出の時刻とにより位置検出間隔の時間を算出し、該算出間隔時間が所定範囲内でないときには前記回転子の位置検出系が異常あると判定して前記ブラシレスモータの運転を停止し、該運転停止から所定時間経過後に前記ブラシレスモータを再運転し、該再運転開始から所定時間内において前記回転子の位置検出間隔の時間が所定範囲外であるときには前記ブラシレスモータの運転を停止し、かつ、再運転を不可能とし、所定時間後前記回転子の位置検出間隔の時間が所定範囲外のときには、再運転することをを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和機の圧縮機等に用いるセンサレス直流ブラシレスモータ(以下ブラシレスモータと記す)の回転制御技術に係り、特に詳しくはブラシレスモータの回転子の位置検出系における故障(異常)を判定して運転を停止し、回転制御系の保護を図るブラシレスモータの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のブラシレスモータを回転制御する際、回転子の位置を検出する手段としてホール素子を使用せずに、例えばブラシレスモータの電機子巻線に誘起される電圧を利用する方法がある。この誘起電圧を利用して回転子の位置を検出し、この位置検出をもとにしてブラシレスモータの電機子巻線の通電を切り替えるためには、例えば図4に示す制御装置を必要とする。
【0003】図4において、この制御装置は、交流電源1を倍電圧整流平滑回路2で倍電圧整流、平滑化し、この倍電圧整流、平滑化された直流電源Vdcを複数のスイッチング素子(トランジスタ)U,V,W,X,Y,Zをブリッジ接続したインバータ回路3でスイッチングしてブラシレスモータ4の電機子巻線に印加する。なお、倍電圧整流平滑回路2は既に公知の整流回路、コンデンサ回路および平滑用コンデンサからなる。
【0004】ブラシレスモータ4の端子電圧(例えば120度位相の異なる電圧;誘起電圧を含む)R,S,Tを位置検出部5に入力しており、この位置検出部5は端子電圧R,S,Tの電圧波形を90度位相遅らせ、かつ平滑化して中性点電位Vnと比較して位置検出信号A,B,Cを制御回路(マイクロコンピュータ)6に出力する。
【0005】そのため、位置検出部5は微分回路5aおよび積分回路5bと、90度位相遅れの電圧を組み合わせ中性点電位Vnを得るための抵抗回路5cと、上記90度位相遅れの電圧と中性点電位Vnとを比較する比較回路5dとを備えている。
【0006】ブラシレスモータ4を同期起動運転し、かつ位置検出部5からの位置検出信号A,B,Cをもとにして各電機子巻線の通電を切り替えて位置検出運転を行うために、制御回路6はインバータ回路3のスイッチング素子(トランジスタ)U,V,W,X,Y,Zをオン、オフ駆動する駆動信号、チョッピング駆動するチョッピング信号を駆動回路7に出力する。
【0007】なお、上記制御装置を例えば空気調和機の圧縮機の制御に用いる場合、交流電源1と倍電圧整流平滑回路2との間には力率改善用リアクタ8が設けられる。
【0008】上記構成の制御装置において、ブラシレスモータ4の起動時には例えば同ブラシレスモータ4を所定時間同期運転するが、所定時間経過後には上記位置検出信号A,B,Cに基づいて同ブラシレスモータ4を回転制御する(いわゆる位置検出による運転に切り替える)。
【0009】上記位置検出による運転時において、位置検出部5は例えば図5(a)ないし(c)に示す各電機子巻線の端子電圧R,S,Tを90度位相遅れとし、この位相遅れの電圧(図5(d)ないし(f)参照)と中性点電位Vnとを比較し、その交点で変化する位置検出信号(図5(g)ないし(i)参照)A,B,Cを出力する。
【0010】上記位置検出信号A,B,Cが制御回路6に入力すると、この制御回路6は位置検出信号A,B,Cのタイミングをもとにしてインバータ回路3の各トランジスタU,V,W,X,Y,Zの導通状態を切り替える駆動信号(図5(j)ないし(o)参照)を発生する。
【0011】各駆動信号により各トランジスタU,V,W,X,Y,Zが駆動されるため、ブラシレスモータ4の電機子巻線電流が切り替えられ、ブラシレスモータ4が回転制御される。
【0012】また、制御回路6は駆動信号の他に、所定デューティ比(オン、オフ比)のチョッピング信号を駆動回路7に出力しており、駆動回路7はインバータ回路3の上アームのトランジスタU,V,Wの駆動信号のオン部分をチョッピングする(図5(j)ないし(l)参照)。
【0013】なお、上記チョッピング制御方式(PWM方式)としては、下アームのトランジスタX,Y,Zをチョッピング駆動し、または上下アームのチョッピングを切り替え、つまり上アームチョッピングおよび下アームチョッピングを交互に行う方法であってもよい。
【0014】このように、位置検出信号A,B,Cに基づいてブラシレスモータ4の各電機子巻線の通電を切り替えて同ブラシレスモータ4を回転制御し、かつチョッピングのオン、オフ比(デューティ比)を可変してブラシレスモータ4を所定回転数に制御する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ブラシレスモータの制御方法においては、位置検出系の異常、例えば位置検出部5が故障し、もしくは端子電圧R,S,Tと位置検出部5との接続ライン(ワイヤ)が切断し、あるいはそのワイヤの接続ミスがあると、ブラシレスモータ4の回転制御に不具合が生じ、例えばインバータ回路3やブラシレスモータ4等を破損することになる。
【0016】すなわち、位置検出部5の故障、もしくはワイヤの切断により、位置検出信号A,B,Cが制御回路6に入力しなくなると、制御回路6はブラシレスモータ4の通電を適切に切り替えることをせず、例えばインバータ回路3の特定のトランジスタのみがオン状態のままとなり、ブラシレスモータ4の回転制御が行われないだでけなく、ブラシレスモータ4の特定の巻線のみに電流が流れるからである。
【0017】また、位置検出部5が部分的に故障し、もしくは1つのワイヤが切断し、あるいはそのワイヤに接続ミスがあると、制御回路6は回転子4aの位置に際して誤位置検出を行い、ブラシレスモータ4の通電切り替えタイミングが誤ったものなる。
【0018】この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は位置検出系の異常を判定して運転を停止することができ、種々不具合が生じないようにしたブラシレスモータの制御方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、この発明はブラシレスモータを回転制御する際、前記ブラシレスモータの電機子巻線の電圧により同ブラシレスモータの回転子の位置を検出し、該位置検出をもとにして前記ブラシレスモータの巻線電圧の通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法であって、前記回転子の位置検出の間隔時間を算出し、該算出間隔時間が所定範囲内でないときには前記ブラシレスモータの運転を停止するようにしたことを特徴としている。
【0020】この発明は直流電源をインバータ手段を介してブラシレスモータの電機子巻線に供給して同ブラシレスモータを回転制御する際、前記ブラシレスモータの電機子巻線の電圧により同ブラシレスモータの回転子の位置を検出し、該位置検出をもとにして前記ブラシレスモータの巻線電圧の通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法であって、前記回転子の位置検出の時刻と前回の位置検出の時刻とにより位置検出間隔の時間を算出し、該算出間隔時間が所定範囲内でないときには前記ブラシレスモータの運転を停止し、該運転停止から所定時間経過後に前記ブラシレスモータを再運転するようにしたことを特徴としている。
【0021】また、この発明のブラシレスモータの制御方法は、前記回転子の位置検出の時刻と前回の位置検出の時刻とにより位置検出間隔の時間を算出し、該算出間隔時間が所定範囲内でないときには前記ブラシレスモータの運転を停止し、該運転停止から所定時間経過後に前記ブラシレスモータを再運転し、該再運転開始後前記位置検出間隔の時間を算出し、該算出間隔時間が所定範囲内でないときには前記ブラシレスモータの運転を停止し、かつ再運転を不可能としたことを特徴としている。
【0022】さらに、この発明のブラシレスモータの制御方法は、前記回転子の位置検出の時刻と前回の位置検出の時刻とにより位置検出間隔の時間を算出し、該算出間隔時間が所定範囲内でないときには前記回転子の位置検出系が異常あると判定して前記ブラシレスモータの運転を停止し、該運転停止から所定時間経過後に前記ブラシレスモータを再運転し、該再運転開始から所定時間内において前記回転子の位置検出間隔の時間が所定範囲外であるときには、ブラシレスモータの運転を停止し、かつ、再運転を不可能とし、所定時間後前記回転子の位置検出の間隔が所定範囲外のときには、再運転することを特徴としている。
【0023】
【作用】上記手段によれば、上記ブラシレスモータの巻線の端子電圧により回転子の位置を検出する度に、今回の位置検出の時刻と前回の位置検出の時刻とにより位置検出間隔の時間が算出され、この算出間隔時間が所定範囲内にあるか否かが判断される。なお、例えば空気調和機の圧縮機モータに適用した場合、通常の回転制御時であれば、位置検出間隔の時間が最小値500μsecより小さくなることもなく、また最大値100msecより大きくなることもない。したがって、その最小値および最大値の範囲が予め所定範囲として設定される。
【0024】上記算出間隔時間が所定範囲内でないときには、位置検出系に異常ありと判定され、かつブラシレスモータの運転が停止される。例えば、位置検出部が故障し、もしくはブラシレスモータの端子電圧と位置検出部との接続ライン(ワイヤ)が切断し、あるいはそのワイヤの接続ミスがあると、上記算出間隔時間が所定範囲内でなくなるからである。
【0025】続いて、上記運転停止から所定時間経過後にブラシレスモータが再運転され、この再運転開始後再度位置検出間隔の時間が算出され、この算出間隔時間が所定範囲内にあるか否かが判断される。
【0026】このように、二度に渡って位置検出系の異常が判定され、この二度目の判定でも位置検出系に異常がある場合には運転を停止し、再運転不能とされ、つまり例えば修理等の処理が行われるまではブラシレスモータの運転が再開されることがない。
【0027】また、上記再運転開始から所定時間内において、位置検出系の異常判定が行われないときには、再運転が継続される一方、上記異常判定動作が繰り返し行われ、つまり初期状態に戻って上述した動作が繰り返される。
【0028】
【実施例】この発明は、ブラシレスモータの位置検出部が故障し、もしくはブラシレスモータの端子電圧と位置検出部5との接続ライン(ワイヤ)が切断し、あるいはそのワイヤの接続ミスがあると、ブラシレスモータの回転子の位置検出間隔(位置検出信号のエッジ間)の時間が通常と異なる値になることに着目したものである。
【0029】そのため、この発明のブラシレスモータの制御方法を適用した制御装置は図1に示す構成をしている。なお、図1中、図4と同一部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
【0030】図1において、このブラシレスモータの制御装置は、位置検出部5からの出力位置検出信号A,B,Cのエッジ(位置検出時刻)を検出するとともに、この位置検出間隔の時間を計時し、この計時時間が所定範囲内にあるか否かを判断し、位置検出系の異常時には運転を停止する制御回路(マイクロコンピュータ)10を備えている。
【0031】次に、上記制御装置の動作を図2のフローチャート図および図3のタイムチャート図を参照して詳しく説明する。なお、図3は図5に対応している。
【0032】まず、従来同様に、制御回路10は図3(g)ないし(i)に示す位置検出信号A,B,Cをもとにしてインバータ回路3の各トランジスタU,V,W,X,Y,Zをオン、オフ駆動する信号を出力し(同図(j)ないし(o)参照)、かつ上アームのトランジスタをチョッピング駆動するために所定デューティ比のチョッピング信号を出力する。
【0033】このとき、位置検出信号A,B,Cのエッジ(いわゆる回転子4aの位置検出)時刻を検出するとともに、この検出時刻を内部のメモリに順次記憶、更新し(前回および今回の検出時刻をメモリに記憶し)、またその位置検出毎に図2に示す割り込み処理を実行する。
【0034】そして、位置検出信号のエッジを検出すると、今回の位置検出時刻taを内部のメモリから読み出し(ステップST1)、さらに前回の位置検出時刻tbを内部のメモリから読み出す(ステップST2)。この読み出された時刻ta,tbにより位置検出間隔の時間Ta(=ta−tb)を算出する(ステップST3)。
【0035】例えば、図3(g)ないし(l)において、a1とa2との間の時間、b1とb2との間の時間、c1とc2との間の時間を上記位置検出信号のエッジ間の時間(位置検出間隔の時間)Taとし、つまり各位置検出信号A,B,Cに対してそれぞれ図2に示す割り込み処理を実行する。
【0036】または、位置検出信号Cのエッジ(図3(l)のc1点)と位置検出信号Bのエッジ(図3(h)のb1点)との間、位置検出信号Bのエッジ(図3(h)のb1点)と位置検出信号Aのエッジ(図3(g)のa1)との間を上記位置検出間隔の時間Taとし、つまり三相の位置検出信号A,B,Cのエッジ検出毎に図2に示す割り込み処理を実行する。
【0037】上記何れかの方法によって位置検出間隔の時間Taを検出した後、次のエッジ検出で位置検出間隔の時間Taを算出可能とするため、今回の時刻taをtbに置き換えておく(ステップST4)。
【0038】続いて、上記算出位置検出間隔の時間Taが所定範囲(所定値aと所定値bとの範囲)内であるか否かを判断する(ステップST5)。なお、例えば空気調和機の圧縮機モータに適用した場合、通常の回転制御時であれば、位置検出間隔の時間が最小値a(500μsec)より小さくなることもなく、また最大値b(100msec)より大きくなることもない。
【0039】すなわち、位置検出間隔の時間Taが最小値aより小さく、あるいはその時間Taが最大値bより大きい場合、位置検出系に何等かの異常、例えば、位置検出部5の故障、もしくは端子電圧R,S,Tと位置検出部5との接続ライン(ワイヤ)の切断、あるいはそのワイヤの接続ミスが発生していると判断できるからである。
【0040】したがって、上記最小値aおよび最大値bの範囲を予め所定範囲として設定しておく。また、最小値aおよび最大値bとしては上述した位置検出間隔の時間Taを得る方法によって異なる値としてもよい。
【0041】続いて、上記時間Taが最小値aより大きいとき、または時間Taが最大値bより小さいときには、今回の位置検出が正常であると判断してステップST6に進み、波形停止フラグがセットされているか否かを判断する。
【0042】この波形停止フラグについては後述するが、インバータ回路3の各トランジスタU,V,W,X,Y,Zを駆動する駆動信号およびチョッピング駆動するチョッピング信号の生成停止時に、その波形停止フラグをセットする。
【0043】したがって、波形停止フラグがまだセットされていないことから、当該割り込み処理を終了し、そして位置検出信号のエッジ検出毎(位置検出毎)に当該割り込み処理を繰り返す。
【0044】ここに、算出位置検出間隔の時間Taが所定範囲内にないときには、例えばその時間Taが最小値aより小さく、あるいはその時間Taが最大値bより大きいときには、ステップST5からST7に進み、波形停止フラグがセットされているか否かを判断する。
【0045】上述したように波形停止フラグがセットされていないことから、ステップST8に進み、インバータ回路3の各トランジスタU,V,W,X,Y,Zをオン、オフ駆動するための駆動信号、チョッピング駆動するためのチョッピング信号の出力を停止する(駆動波形の生成を停止する)。
【0046】すなわち、回転子4aの位置検出間隔が異常に小さく、または異常に大きいということは、位置検出系に異常が発生しているものと判断することができるからである。この駆動波形の生成停止により、ブラシレスモータ4の運転が停止されるため、インバータ回路3やブラシレスモータ4を保護することができる。
【0047】続いて、上記駆動波形の生成停止に伴って、波形停止フラグをセットし(ステップST9)、また現在の時刻tを検出し(ステップST10)、この検出時刻tをtsに置き換える(ステップST11)。
【0048】しかる後、再度現在の時刻tを検出し、この検出時刻tが時刻tsに所定値Δtを加算した時刻(ts+Δt)より大きいか否かを判断する(ステップST12)。すなわち、このステップST12の処理は駆動波形の生成停止、波形停止フラグのセット後、所定時間(所定値Δt)が経過した否かを判断するタイマ機能である。
【0049】続いて、所定時間(所定値Δt)が経過すると、ステップST13に進み、ブラシレスモータ4を再運転とし、つまり駆動波形を再び生成する(駆動信号およびチョッピング信号を出力する)。
【0050】続いて、内部のタイマkをスタートした後(ステップST14)、当該割り込み処理を終了し、そして位置検出信号のエッジ検出毎(位置検出毎)に当該割り込み処理を繰り返す。すなわち、上記位置検出系の異常判断が位置検出部5の故障、もしくは端子電圧R,S,Tと位置検出部5との接続ライン(ワイヤ)の切断、あるいはそのワイヤの接続ミスのためでなく、例えば単発的なノイズによることもあるからである。
【0051】上記ブラシレスモータ4の再運転時において、算出位置検出間隔の時間Ta所定範囲内にないときには、例えばその時間Taが最小値aより小さく、あるいはその時間Taが最大値bより大きいときには、ステップST5からST7に進み、波形停止フラグがセットされているか否かを判断する。
【0052】このとき、上述したように、波形停止フラグが既にセットされていることから、ステップST15に進み、駆動波形の生成を再び停止し、再運転を不可能とする。例えば、ブラシレスモータ4の運転を故障箇所の修理にかかるまで停止する。そして、位置検出系に異常が発生していると判定し、その異常の旨の報知処理を行う(ステップST16)。
【0053】すなわち、二度に渡って異常の判定が行われたときには、位置検出系に何等かの異常、例えば位置検出部5の故障、もしくは端子電圧R,S,Tと位置検出部5との接続ライン(ワイヤ)の切断、あるいはそのワイヤの接続ミスが起きている可能性が極めて高いからである。
【0054】したがって、位置検出系の異常判定の精度を高めることができ、また故障(異常)の報知処理により運転停止を知らせることができ、例えば空気調和機であれば使用者に圧縮機モータの異常、停止を知らせることができ、かつ使用者が修理依頼等を速やかに行うことができる。
【0055】一方、上記ブラシレスモータ4の再運転時において、算出位置検出間隔の時間Taが所定範囲内であるときには、ステップST5からST6に進み、波形停止フラグがセットされているか否かを判断する。
【0056】このとき、波形停止フラグが既にセットされていることから、ステップST17に進み、タイマkの時間が所定値ΔTを越えているか否かを判断する。ブラシレスモータ4の再運転時間が所定値ΔT以上でないきには当該割り込み処理を終了し、そして位置検出信号のエッジ検出毎(位置検出毎)に当該割り込み処理を繰り返す。
【0057】上記タイマkの時間が所定値ΔTが越えているとき、つまり再び位置検出系の異常判定が行われず、ブラシレスモータ4の再運転が継続しているときには、波形停止フラグをクリアして当該割り込み処理を終了し、そして位置検出信号のエッジ検出毎(位置検出毎)に繰り返し当該割り込み処理を可能とする。
【0058】すなわち、位置検出系の異常判定が例えば位置検出部5の故障、もしくは端子電圧R,S,Tと位置検出部5との接続ライン(ワイヤ)の切断、あるいはこのワイヤの接続ミスによるものでないからである。
【0059】このように、再運転の所定時間内に再度位置検出系の異常判定が行われないときには波形停止フラグをクリアしていることから、ブラシレスモータ4の運転中には位置検出系の異常判定動作を繰り返し行うことができる。
【0060】なお、上記実施例では、アナログ方式で位置検出を行い、かつ三相位置検出方式の場合を例にして説明したが、ディジタル方式で位置検出を行う場合にも適用することができ、また一相位置検出方式にも適用することができることは明かである。
【0061】また、上記ブラシレスモータ4の回転制御にあっては、チョッピング駆動(いわゆるPWM方式)を採用しているが、このPWM方式以外の制御方式にも適用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のブラシレスモータの制御方法によれば、ブラシレスモータの回転子の位置検出をもとにして位置検出間隔の時間を算出し、この算出時間が所定範囲内にあるか否かにより位置検出系の故障(異常)を判定して運転停止を行うようにしたので、例えば位置検出部の故障、もしくは端子電圧R,S,Tと位置検出部との接続ライン(ワイヤ)の切断、あるいはそのワイヤの接続ミスにより、位置検出間隔の時間が通常と異なるため、位置検出系の異常判定と判定し、運転を停止することができ、これにより種々不具合、例えばインバータ回路やブラシレスモータの破損を防ぐことができるという効果がある。
【0063】また、この発明のブラシレスモータの制御方法によれば、上記運転停止から所定時間経過後に再運転するようにしたので、上述した原因(位置検出系の異常)でなく、例えば単発的なノイズによって異常と判定し、運転を停止した場合、再運転により不必要な運転停止を防止することができ、また不必要な処理、例えば修理の依頼等を行わずに済むという効果がある。
【0064】さらに、この発明のブラシレスモータの制御方法によれば、上記再運転開始後再度位置検出間隔の時間を算出し、この算出時間が所定範囲内にないときには運転を停止し、かつ再運転を不可能としたので、二度に渡って位置検出系の異常を確認することにより、より確実に位置検出系の異常を判定することができ、運転停止、かつ再運転不能によりインバータ回路やブラシレスモータの破損を防止することができ、またその位置検出系の異常の旨を報知することにより、使用者に運転停止を知らせることができ、修理依頼等を速やかに行うことができるという効果がある。
【0065】さらにまた、この発明のブラシレスモータの制御方法によれば、上記再運転開始から所定時間内において上記回転子の位置検出間隔の時間が所定範囲内にあるときには上記位置検出系の異常判定(運転停止)の動作を繰り返し可能としたので、ブラシレスモータの運転中に繰り返し位置検出系の異常、例えば位置検出部の故障や端子電圧R,S,Tと位置検出部との接続ライン(ワイヤ)の切断等の異常を判定し、運転停止を行うことができ、これにより種々不具合を解消することができるという効果がある。




 

 


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