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発明の名称 回転陽極X線管
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−17369
公開日 平成8年(1996)1月19日
出願番号 特願平6−149660
出願日 平成6年(1994)6月30日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】西岡 義明
発明者 竹本 吉範
要約 目的
陰極部と陽極部間の距離が正確で、かつ両極が平行・同芯の回転陽極X線管を得る。

構成
陽極と陰極部との対向面上に凹凸部を設け外囲器内への封着時に凹凸部を嵌合させて陽極・陰極間の間隔の測定原点とするとともに同芯を確保するように構成した回転陽極X線管。
特許請求の範囲
【請求項1】 陽極と、この陽極と対向配置される陰極部とのその互いの対向面上に、両者の間隔決定用の基準部となり、かつ互いに陽極の回転軸上に沿った方向で嵌合可能な凹凸部を有することを特徴とする回転陽極X線管。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転陽極X線管、特にその陽極・陰極間の距離を正確に規定する構成を有した回転陽極X線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の回転陽極X線管は、第2図のように陰極(集束電極)1と陽極(回転陽極ターゲット)2とが所定の間隔に対向し、排気孔3を介して真空排気された外囲器4の中に収められているのであるが、前記外囲器は、一部にコバール環材を使用するだけで、ほとんどを硬質ガラスで形成したもの、または両端部を硬質ガラスで中央部を金属で形成した、いわゆるメタルセンター型のものがある。
【0003】これらはいずれにおいても、陰極1・陽極2間の距離を所定の値に保つために陰極・陽極をそれぞれ構成する各部材の寸法ならびに接合前の外囲器を構成する部材等の寸法をチェックし、封着組立を行なうのが通例であった。
【0004】しかし外囲器4が封着組立てされてしまってから陰極−陽極間距離を外囲器を透かして確認することは、前記メタルセンター型では不可能であり、前記のほとんど全体が硬質ガラスで形成されているものにおいては陰極・陽極の被測定部の像がガラスによる屈折によってひずむため前記距離を正確に測定することは困難であった。
【0005】一方上記にかわるものとして特開昭61−227352号(名称、回転陽極X線管)を案出され、外囲器を気密封着して構成するまでに陰極・陽極間距離を、両極をねじ部を介して組立てた状態で直接的にチェックし、必要に応じて陽極位置をねじ部を介して微少移動させて両極間距離を所定値通りに修正できるようにしたものもあるが、X線管作動時にねじ部の存在がその一因と思われる陽極回転にゆれが生じ、つまり同芯度の調整が困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の回転陽極X線管においては、陰極・陽極間の距離の確認が困難であり、一方距離の確認を直接的にチェックできる構成のものでは同芯度の調整が困難であり、これらの結果、集束電極に大焦点用と小焦点用の2個のフィラメントを組み込んだものでは、陽極ターゲットの電子衝撃面(焦点面)に形成される大・小焦点の重なり程度が所定どおり得られないという問題が発生した。
【0007】この発明は、前記した問題点を解消するために、陰極・陽極面上に間隔決定用の基準部を形成し、もって同芯度(回転軸上の一致度)を得ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、この発明は陽極と、この陽極と対向配置される陰極(部)とのその互いの対向面上に、両者の間隔決定用の基準部となり、かつ互いに陽極の回転軸上に沿った方向で嵌合可能な凹凸部を有する回転陽極X線管を提供するものである。
【0009】
【作用】この発明にかかる回転陽極X線管は上記のように陽極と陰極(部)の対向面上に凹凸部を設けているので陰極(部)、陽極(部)(含、陽極)を組立て、その後各部を外囲器で気密封止を行なうに際し、各部をガスバーナが装着されているガラス旋盤にセッティングして、互いに凹凸部を嵌合して両者の間隔の測定(決定)の基準部(原点)とし、かつ両者の平行度を確認し、ついで両者間の間隔を徐々に陽極の回転軸上に沿って広げてゆき、陰極(集束電極)と陽極とを所定の間隔で固定し、気密封止を行なう。この結果、間隔が正確に決定できるとともに陽極部と陰極部との平行度も維持でき、陽極の回転軸上に沿って移動させているので同芯度も合致している。
【0010】
【実施例】第1図は、この発明にかかる回転陽極X線管の要部と組立構成過程の一実施例を示す一部側断面図である。
【0011】図において、Aは陰極部を示し、1は陰極(集束電極)で陽極部Bの陽極2と対向しており、保持板5に支持され、これらはフード6を介して陰極部Aとしてステム7に固定されている。
【0012】一方陽極部Bの陽極2と回転軸8とは、例えばナット9を介して固定されており、回転軸8は軸受10に支持され、動作時には陽極2が高速回転するように構成されている。
【0013】この実施例では、ナット9に対向するフード6の部分に凹部11を設け、このナット9と凹部11とが嵌合するように凹部の型状、深さがあらかじめ定められている。なお、詳細は省略しているが12はガラス旋盤で、13は外囲器を含む陽極部保持具、14はステムを含む陰極部保持具で、いずれも旋盤12の基台上を左右に移動できる構成になっている。
【0014】保持具上に保持された陽極部と陰極部とを旋盤上で、この実施例ではナット9と凹部12とを嵌合させその位置を間隔測定の原点とし、以後例えば一方の保持具を同じ高さを保持したままスライド移動させ、所定の距離を移動させたのち固定し、この場所でガスバーナ(図示せず)により外囲器4とステム7の封着部を封着し、回転陽極X線管を構成する。
【0015】この過程において凹凸部を嵌合させることにより、陰極と陽極との間隔を測定する原点(ゼロ)とすることができ、また両極の平行配置も維持でき、かつ凹凸部の嵌合のため陽極の回転軸上に一致、つまり凹部と凸部とが互いにガイドの役目をし、これらを同芯に確保できることとなる。
【0016】外囲器とステムとの封着時には、陰極部はステムの部分で固定されている。しかしステムはガラスのため偏肉や偏芯などはさけられない。従ってステムを保持することで正確に陰極部と陽極部とが同芯、かつ平行に守つことはむつかしい。したがってステムを保持具で保持する際には強固に保持することなく微小な傾き、ずれを変形許容できるように軟度な保持をしておく。
【0017】一方、陽極部側は回転軸部分が存在するため保持具に強固に保持しても機械的に強く精度よく保持できる。
【0018】この状態において、陽極部と陰極部とを軸方向に近づけ凹凸部で嵌合させ接触させることによって平行度と同芯度とが確保され、かつ両者間の間隔測定の原点が設定できる。
【0019】なお、嵌合時に陰極部が変形許容できるように軟度保持しているので微小のずれ、傾きがあっても破損することなく嵌合する。
【0020】ついで嵌合が完了した後に陰極部側を保持具で強固に固定し変形が生じないようにして、以後所定の距離だけ機械的に保持具を移動させ、外囲器とステムとをコバール材等で封着する。
【0021】この結果、陰極・陽極間距離、両極の平行度及び同芯が確保された回転陽極X線管が構成される。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、陰極部と陽極部間の距離を正確に規定でき、かつ両極部の同芯・平行も確保された回転陽極X線管が構成されるので、定格値を正確に有する信頼度の高いX線管を得ることができる。




 

 


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