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発明の名称 スイッチ装置の密閉化構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−315662
公開日 平成8年(1996)11月29日
出願番号 特願平7−114837
出願日 平成7年(1995)5月12日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】武 顕次郎 (外2名)
発明者 板橋 隆幸
要約 目的
部品形状や組込位置等のばらつきによってゴムキャップの鍔状底部とケースとの間に密閉性を損なう不所望な隙間が形成されていたとしても、この隙間を介して外部から装置内部へ水やガスが浸入する虞のない高信頼性の密閉化が実現できる、スイッチ装置の密閉化構造を提供する。

構成
ケース6とウェハ1との間に挟持される鍔状底部5aを有してスライダ2の操作子2aを覆うゴムキャップ5を備え、操作レバー7を介してスライダ2を押し込んで回路切換えを行うスイッチ装置において、ゴムキャップ5の鍔状底部5aの一部をケース6に圧接されない非圧接部位5bとなして、この非圧接部位5bを内底面とする環状の流路15を操作子2aの周囲に設け、この流路15内に樹脂材16を充填させた。
特許請求の範囲
【請求項1】 端子を延設した固定接点を有するウェハと、前記固定接点に接離させるための可動接点を設けて前記ウェハに対しスライド自在に支持されたスライダと、このスライダの操作子を外方へ突出させて前記ウェハを覆うケースと、このケースと前記ウェハとの間に挟持される鍔状底部を有して前記スライダの前記操作子を覆うゴムキャップと、前記ケースに回動自在に取着された操作レバーとを備え、この操作レバーを介して前記スライダを押し込んで回路切換えを行うスイッチ装置であって、前記ゴムキャップの前記鍔状底部の一部を前記ケースに圧接されない非圧接部位となして、この非圧接部位を内底面とする環状の流路を前記操作子の周囲に設け、この流路内に樹脂材を充填させたことを特徴とするスイッチ装置の密閉化構造。
【請求項2】 請求項1の記載において、前記ケース内で前記ウェハから外方へ突出する前記端子の周囲の空間に、前記流路内に充填される樹脂材と同じ樹脂材を充填させたことを特徴とするスイッチ装置の密閉化構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のドアロック状態を検出するスイッチなどとして使用され、防水性等の密閉性が要求されるスイッチ装置に係り、特にその密閉化構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、この種のスイッチ装置の従来例を示す断面図である。図3に示すスイッチ装置は、端子11〜13を延設した固定接点8〜10を有するウェハ1と、このウェハ1にスライド自在に保持されて同図の下方へ押し込み操作されるスライダ2と、弾性片3aを有してスライダ2に取着された可動接点3と、一端部が可動接点3に圧接した状態でスライダ2に係止され他端部がウェハ1の内底面1a上に載置された良導電性の復帰ばね4と、ウェハ1上に搭載されてスライダ2の操作子2aを覆うゴムキャップ5と、ウェハ1を収納して開口6aから図示上方へゴムキャップ5を突出させているケース6と、このケース6に回動自在に取着されてゴムキャップ5に当接する操作レバー7とによって概略構成されている。
【0003】ここで、固定接点8〜10および端子11〜13について詳述すると、コモン接点8はウェハ1の内底面1aに露出して該接点8から端子11が導出されており、ノーマルクローズ接点9およびノーマルオープン接点10はいずれも内底面1aに対し起立してウェハ1の内壁面1bに露出し、これら両接点9,10からはそれぞれ端子12,13が導出されている。すなわち、このウェハ1は、コモン接点8および端子11を有する金属板と、ノーマルクローズ接点9および端子12を有する金属板と、ノーマルオープン接点10および端子13を有する金属板とを、互いに離間した位置に埋設して成形されている。
【0004】そして、コイル状の前記復帰ばね4の図示下端部がコモン接点8に弾接させてあるので、スライダ2を押し込み操作方向とは逆向き(図示上向き)に付勢する該復帰ばね4を介して、可動接点3とコモン接点8とが常時導通されている。また、この可動接点3は弾性片3aの先端部をウェハ1の内壁面1bに摺接させているので、スライダ2をウェハ1に対して図示上下方向に移動させると、該弾性片3aが該内壁面1bに対し摺動してノーマルクローズ接点9やノーマルオープン接点10と接離するようになっている。
【0005】なお、ケース6にはスライダ2の操作子2aを図示上方へ突出させるために前記開口6aが設けてあり、さらに操作子2aとウェハ1との間には円滑な往復移動(上下動)を保証するためのクリアランスが必要なので、屋外や多湿環境下などにおいては、何らかの防水対策を講じないと装置内部の接点部等へ外部から水が浸入して誤動作を引き起こす虞がある。スライダ2の操作子2aを覆うゴムキャップ5はそのような事態を回避するために付設されたもので、このゴムキャップ5の取付構造は、その鍔状底部5aをウェハ1とケース6とで挟持するというものである。また、この従来例では採用していないが、ケース6内でウェハ1から図示下方へ突出する前記端子11〜13の周囲の空間14に、液状の樹脂材を流し込んで硬化させることによって、装置の下部からも水が浸入しないように防水性を高めた構造のものも知られている。
【0006】このように構成されたスイッチ装置は、操作レバー7が図示せぬ被検出体に押圧駆動されていないとき、換言するならスライダ2の操作子2aが押し込み操作されていないときには、図3に示す如く可動接点3および復帰ばね4を介してノーマルクローズ接点9とコモン接点8とが導通されているので、該ノーマルクローズ接点9はオン状態に保たれているが、ノーマルオープン接点10はオフ状態に保たれており、端子11,12間を閉じて端子11,13間を開いた回路が形成されている。
【0007】そして、被検出体に押圧駆動された操作レバー7が図3の時計回り方向へ回転すると、この操作レバー7は防水用のゴムキャップ5を介してスライダ2を同図下方へ押し込むので、操作子2aが所定ストローク押し込み操作された時点で、可動接点3がノーマルクローズ接点9から離れて該接点9とコモン接点8との導通が解除されるとともに、可動接点3がノーマルオープン接点10に接触し、該接点10とコモン接点8とが可動接点3および復帰ばね4を介して導通される。つまり、ノーマルクローズ接点9がオンからオフ状態へと切換えられた直後に、ノーマルオープン接点10がオフからオン状態へと切換えられることになり、端子11,12間を開いて端子11,13間を閉じた回路が形成される。
【0008】なお、こうしてノーマルオープン接点10をオン状態に切換えた後、操作レバー7を押圧駆動していた被検出体が撤去されてスライダ2に対する押し込み操作力が除去されると、復帰ばね4の弾発力によりスライダ2が初期位置まで押し上げられるので、ノーマルクローズ接点9はオン状態に戻り、ノーマルオープン接点10はオフ状態に戻る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの種スイッチ装置では、前述したように、ゴムキャップ5の鍔状底部5aをウェハ1とケース6とで挟持して装置内部への水の浸入を防止するという密閉化構造を採用しているが、この密閉化構造の密閉性は、ウェハ1やケース6やゴムキャップ5の表面形状、成形寸法、組込位置等のばらつきに大きく左右されるので、外部の水あるいはガス等の浸入を確実に防止しなければならない厳格な密閉性が要求される場合には、高信頼性が得にくいという不具合があった。
【0010】本発明はこのような従来技術の不備を解消するためになされたもので、その目的は、部品形状や組込位置等のばらつきに左右されることのない高信頼性の密閉化が実現できる、スイッチ装置の密閉化構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した目的は、端子を延設した固定接点を有するウェハと、前記固定接点に接離させるための可動接点を設けて前記ウェハに対しスライド自在に支持されたスライダと、このスライダの操作子を外方へ突出させて前記ウェハを覆うケースと、このケースと前記ウェハとの間に挟持される鍔状底部を有して前記スライダの前記操作子を覆うゴムキャップと、前記ケースに回動自在に取着された操作レバーとを備え、この操作レバーを介して前記スライダを押し込んで回路切換えを行うスイッチ装置において、前記ゴムキャップの前記鍔状底部の一部を前記ケースに圧接されない非圧接部位となして、この非圧接部位を内底面とする環状の流路を前記操作子の周囲に設け、この流路内に樹脂材を充填させることによって達成される。
【0012】
【作用】上述したように、ゴムキャップの鍔状底部の非圧接部位を内底面とする環状の流路内に樹脂材が充填させてあると、この鍔状底部のうちケースに圧接される部位と該ケースとの間に、部品形状や組込位置等のばらつきにより密閉性を損なう不所望な隙間が形成されていたとしても、この隙間を経由する装置内部と外部空間との連通路を前記樹脂材にて遮断することができるので、外部からの水やガスの浸入を確実に防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2に基づいて説明する。ここで、図1は本実施例に係るスイッチ装置の断面図、図2は同実施例の密閉化構造の平面形状を示すためにケースの一部と操作レバーを図示省略した該スイッチ装置の平面図であって、従来例を示す図3と対応する部分には同一符号を付すことにより、重複する説明は適宜省略する。
【0014】図1,2に示すスイッチ装置は、前述した従来例と同様に、端子11〜13を延設した固定接点8〜10を有するウェハ1と、このウェハ1にスライド自在に保持されて押し込み操作されるスライダ2と、弾性片3aを有してスライダ2に取着された可動接点3と、一端部が可動接点3に圧接した状態でスライダ2に係止され他端部がウェハ1の内底面1a上に載置された良導電性のコイル状の復帰ばね4と、ウェハ1上に搭載されてスライダ2の操作子2aを覆い自らの鍔状底部5aが該ウェハ1とケース6とで挟持されているゴムキャップ5と、ウェハ1を収納して開口6aから外方へゴムキャップ5を突出させているケース6と、このケース6に回動自在に取着されてゴムキャップ5に当接する操作レバー7とによって概略構成されており、前記固定接点8〜10のうち、端子11を導出しているコモン接点8はウェハ1の内底面1aに露出し、端子12を導出しているノーマルクローズ接点9と端子13を導出しているノーマルオープン接点10はいずれも該内底面1aに対し起立してウェハ1の内壁面1bに露出している。そして、スライダ2を押し込み操作方向とは逆向きに付勢する復帰ばね4を介して、可動接点3とコモン接点8とが常時導通されていることや、該スライダ2の往復移動(図1の上下方向の移動)に伴って、可動接点3の弾性片3aがノーマルクローズ接点9やノーマルオープン接点10と接離するようになっていることも、従来例と同様である。
【0015】ただし、本実施例の場合、ウェハ1とケース6とで挟持されるゴムキャップ5の前記鍔状底部5aのうち、該ケース6に圧接される外周部分と内周部分との間に、該ケース6に圧接されない非圧接部位5bを確保して、この非圧接部位5bを内底面とする円環状の流路15を前記操作子2aの周囲に設け、この流路15内に、接着性が良好な樹脂材16(例えばポリアミド系ホットメルト材)を流し込んで充填させた点が、従来品と大きく異なっている。このように、ゴムキャップ5の鍔状底部5aの非圧接部位5bを内底面とする環状の流路15内に樹脂材16が充填させてあると、この鍔状底部5aのうちケース6に圧接される部位と該ケース6との間に、各部品の表面形状や成形寸法、組込位置等のばらつきにより密閉性を損なう不所望な隙間があったとしても、外部からの水の浸入を該樹脂材16によって確実に遮断することができる。また、本実施例の場合、図1に示すように、ケース6内でウェハ1から図示下方へ突出する端子11〜13の周囲の空間14に、流路15内の充填材料と同じ樹脂材16を充填させることによって、装置の下部からの水の浸入も確実に遮断している。
【0016】ここで、樹脂材16の充填方法について説明すると、この充填作業は、操作レバー7の取付を除いて装置の組立が終了した後に、二重成形とも称される公知の技術を用いることで比較的簡単に行える。すなわち、スライダ2や復帰ばね4等の必要部品を所定位置に配設したウェハ1を、ケース6内に組み込んだ後、この半完成品の装置を図示せぬ金型にセットして、下部注入口14aと上部注入口15aからそれぞれ空間14内と流路15内へ液状の樹脂(硬化前の樹脂材16)を流し込んで充填させ、この液状樹脂を硬化させればよい。
【0017】このように本実施例においては、スライダ2の操作子2aの周囲に設けた流路15内に樹脂材16が充填させてあるので、組立工程でゴムキャップ5の鍔状底部5aをケース6とウェハ1とで挟持したときに、該鍔状底部5aと該ケース6との間に部品形状や組込位置等のばらつきに起因する不所望な隙間ができてしまったとしても、この隙間を経由する装置内部と外部空間との連通路を流路15内の樹脂材16にて遮断することができ、それゆえ、外部から装置の上部への水の浸入は、部品形状や組込位置等のばらつきに左右されることなく確実に回避できる。また、本実施例では、ウェハ1から外方へ突出する端子11〜13の周囲の空間14にも同じ樹脂材16が充填させてあることから、装置の下部の防水も確実で、厳格な防水性が要求される環境下においても何ら支障をきたさない優れた密閉化構造が実現されているとともに、この空間14内と流路15内への樹脂材16の充填作業が一括して行えるため、製造工程の煩雑化やコストアップが最小限に抑えられるという利点がある。
【0018】なお、上述したスイッチ装置の動作は、前述した従来例の動作と同等なので、その説明は省略する。
【0019】また、上述したスイッチ装置の密閉化構造を、防水対策としてだけでなく、外部からのガスの浸入を防止するために採用することも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるスイッチ装置の密閉化構造は、スライダの操作子の周囲に設けた環状の流路内に樹脂材を充填させるというものなので、部品形状や組込位置等のばらつきによってゴムキャップの鍔状底部とケースとの間に密閉性を損なう不所望な隙間が形成されていたとしても、この隙間を介して外部から装置内部へ水やガスが浸入する虞のない高信頼性の密閉化が実現できる。それゆえ、本発明を、例えば厳格な防水性が要求される環境下で使用される検出スイッチなどに適用すれば、信頼性が飛躍的に向上するという顕著な効果が期待できる。




 

 


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