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発明の名称 回転操作型電気部品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−129932
公開日 平成8年(1996)5月21日
出願番号 特願平6−267514
出願日 平成6年(1994)10月31日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】武 顕次郎 (外2名)
発明者 木村 謙一
要約 目的
ロータのガタつきを抑制でき、薄型化に好適な回転操作型電気部品を提供する。

構成
ロータ8に一体成形した複数本の弾性片9に、中心から径方向外側へ延びる基部10と、該基部10の先端からクランク状に延び、第1および第2の腕部材11a,11bからなる摺接部11と、該摺接部11の先端から径方向の外側に突出する爪部12とを設け、各弾性片9をステータ1に穿設した取付孔4に圧入することにより、前記摺接部11を取付孔4の内周面に摺接させると共に、前記爪部12を取付孔4の縁部4aに係止させた。
特許請求の範囲
【請求項1】 ステータと、該ステータに対して回転自在なロータとを備え、これらステータとロータとが、両者のいずれか一方に設けられた複数の弾性片をいずれか他方に穿設された円筒形状の取付孔に圧入することにより、互いに一体化される回転操作型電気部品であって、前記弾性片が、径方向の外側に延びる基部と、該基部の先端から周方向に偏倚して延び、前記取付孔の内周面に摺接する摺接部と、該摺接部の先端から径方向の外側に突出し、前記取付孔の縁部に係止される爪部とを有することを特徴とする回転操作型電気部品。
【請求項2】 請求項1の記載において、前記摺接部が、前記取付孔の軸線方向に延びる第1の腕部材と、前記取付孔の周方向に延びる第2の腕部材とからなることを特徴とする回転操作型電気部品。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステータに対してロータが回転自在に取付けられたロータリスイッチ等の回転操作型電気部品に係り、特に、ロータとステータとを一体化するためのスナップイン構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図4はこの種のロータリスイッチの従来例を示す断面図、図5は該ロータリスイッチに備えられる弾性片の一部を示す斜視図である。これらの図に示すロータリスイッチは、上向きの開口1aを有するステータ1と、このステータ1上に回動可能に装着され、前記開口1aを覆うロータ2と、これらステータ1およびロータ2に設けられた接点部3とから主に構成されている。ステータ1の中央部には円筒形状の取付孔4が穿設されると共に、該取付孔4の周囲には集電パターン5が同心円状に配設され、該集電パターン5に接続された端子(図示せず)は外部へ導出されている。一方、ロータ2の中央には複数の弾性片6が周方向に所定の間隔を保って一体成形されると共に、ロータ2の下面側に摺動子7が取付けられており、この摺動子7と前記集電パターン5とで前記接点部3が構成されている。
【0003】前記各弾性片6は、ロータ2の天面から軸線方向に沿って下方へ突出し、前記取付孔4の内周面に摺接する摺接部6aと、この摺接部6aの先端より折曲され、前記取付孔4の下端縁部4aに係止される外向きの爪部6bとからなっており、前記取付孔4の口径は各弾性片6を内側に撓ませながら圧入できる程度の大きさに設定されている。
【0004】このように構成されたロータリスイッチを組立てるに際しては、まず、ステータ1の取付孔4の上部からロータ2の各弾性片6を挿入し、弾性片6の摺接部6aが自身の弾性に抗して内側に撓むように変形させながら、弾性片6の爪部6bを取付孔4の内周面に沿って押し下げる。そして、爪部6bの上面が取付孔4を貫通する位置までロータ2を押し下げると、摺接部6aが自身の弾性によって外側に広がるため、図4に示すように、各弾性片6の爪部6bが取付孔4の下端縁部4aに係止されると共に、摺接部6aが取付孔4の内周面に摺接する。これによって、ロータ2は径方向および軸線方向に位置規制された状態でステータ1に取付けられ、摺接部6aが取付孔4の内周面を摺動することにより、ステータ1に対して回転自在となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、前述したロータリスイッチにあっては、ロータ2に一体成形した複数の弾性片6の弾性を利用し、これら弾性片6をステータ1に穿設された取付孔4にスナップインするだけで、ロータ2とステータ1とが回転自在に一体化されるため、組立作業性を高めることができると共に、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
【0006】しかしながら、各弾性片6の弾性(撓み易さ)がロータ2の天面から軸線方向に垂下する摺接部6aの長さに依存しているため、摺接部6aの全長寸法を短く設定すると、弾性片6の弾性が低下して撓みにくくなり、取付孔4内に弾性片6を挿入しずらくなって組立性が劣化したり、挿入時に弾性片6が折れるという問題が発生する。一方、ロータリスイッチ全体の高さ寸法を薄型化するためには、ステータ1とロータ2のそれぞれの厚さ寸法を短くする必要があるが、前述したように、弾性片6の挿入性や破損の点を考慮すると、ロータ2に一体成形される各弾性片6をあまり短くすることはできず、このことがロータリスイッチの薄型化を阻害する大きな要因となっていた。また、各弾性片6は取付孔4の径方向に撓むことができるものの、取付孔4の軸線方向に撓むことができないため、弾性片6を取付孔4に対して若干の余裕をもたせて長くする必要があり、その結果、弾性片6の爪部6bと取付孔4の下端縁部4aとの間にクリアランスが形成され、ロータ2がステータ1に対して軸線方向にガタつくという問題もあった。
【0007】本発明は、かかる従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、ロータのガタつきを抑制でき、薄型化に好適な回転操作型電気部品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、ステータと、該ステータに対して回転自在なロータとを備え、これらステータとロータとが、両者のいずれか一方に設けられた複数の弾性片をいずれか他方に穿設された円筒形状の取付孔に圧入することにより、互いに一体化される回転操作型電気部品であって、前記弾性片が、径方向の外側に延びる基部と、該基部の先端から周方向に偏倚して延び、前記取付孔の内周面に摺接する摺接部と、該摺接部の先端から径方向の外側に突出し、前記取付孔の縁部に係止される爪部とを有することを、最も主要な特徴とするものである。また、上記の構成において、前記摺接部を、前記取付孔の軸線方向に延びる第1の腕部材と、前記取付孔の周方向に延びる第2の腕部材とから形成した。
【0009】
【作用】上記手段によれば、弾性片の弾性は、径方向の外側に延びる基部の長さと、該基部の先端から周方向に偏倚して延びる摺接部の長さとを総和した長さによって決定され、これら基部と摺接部のうち、取付孔の軸線方向に延びるのは摺接部の軸線方向の成分だけであるため、弾性片全体として十分な弾性を確保した上で、弾性片の軸線方向の長さを短くすることができる。また、弾性片は基部によって軸線方向にも変形可能であるため、ロータをガタつくことなく回転操作することができる。特に、前記摺接部をクランク形状にし、取付孔の軸線方向に延びる第1の腕部材と、取付孔の周方向に延びる第2の腕部材とで構成した場合、取付孔の軸線方向に延びるのは第1の腕部材のみとなるため、第1の腕部材の寸法を短くしたとしても、摺接部全体の弾性は第2の腕部材によって確保される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例に係るロータリスイッチに備えられる弾性片の斜視図、図2は該ロータリスイッチの断面図、図3は該ロータリスイッチに備えられるロータの平面図で、これらの図において8はロータ、9は弾性片であり、前述した図4に示す従来例と対応する部分には同一符号を付してある。
【0011】本実施例に係るロータリスイッチが前述した従来例と相違する点は、ロータ8とステータ1とを一体化するための各弾性片9の形状にあり、その他の構成は基本的に同様である。すなわち、ロータ8の中央には周方向に所定の間隔を保って複数の弾性片9が一体成形されているが、各弾性片9は、ロータ8の中心から径方向外側に放射状に延びる基部10と、該基部10の先端から周方向に偏倚して延びる摺接部11と、該摺接部11の先端から径方向の外側に突出する爪部12とから構成されている。ここで、前記基部10から爪部12に至るまでの軸線方向の長さ、換言すると摺接部11の軸線方向の長さは、ステータ1に穿設された取付孔4の軸線方向の長さに対して若干マイナス寸法に設定されている。また、前記摺接部11はクランク状に形成され、取付孔4の軸線方向に延びる第1の腕部材11aと、取付孔4の周方向に延びる第2の腕部材11bとを有し、これら第1および第2の腕部材11a,11bは取付孔4の内周面と摺接しており、一方、前記爪部12は該取付孔4の下端縁部4aと係止している。
【0012】このように構成されたロータリスイッチを組立てるに際しては、まず、ステータ1の取付孔4の上部からロータ8の各弾性片9を挿入し、弾性片9の摺接部11が自身の弾性に抗して内側に撓むように変形させながら、弾性片9の爪部12を取付孔4の内周面に沿って押し下げる。さらに、ロータ8の下面がステータ1の上面に突き当る位置までロータ8を押し下げ、基部10を押圧して弾性片9を下方に撓ませると、爪部12の上面が取付孔4を貫通した時点で、摺接部11が自身の弾性によって外側に広がる。その結果、図2に示すように、各弾性片9の爪部12が取付孔4の下端縁部4aに係止されると共に、摺接部11の第1および第2の腕部材11a,11bが取付孔4の内周面に摺接する。これによって、ロータ8は径方向および軸線方向に位置規制された状態でステータ1に取付けられ、摺接部11が取付孔4の内周面を摺動することにより、ステータ1に対して回転自在となる。
【0013】上記実施例にあっては、ロータ8に一体成形された各弾性片9の弾性が、径方向の外側に延びる基部10の長さと、該基部10の先端から延びる摺接部11の長さとを総和した長さによって決定され、これら基部10と摺接部11のうち、取付孔4の軸線方向に延びるのは摺接部11の第1の腕部材11aだけであるため、弾性片9全体として十分な弾性を確保した上で、弾性片9の軸線方向の長さを短くすることができる。このため、ロータリスイッチの薄型化を目的として弾性片9の軸線方向の寸法を短くしたとても、弾性片9の破損を防止でき、弾性片9を取付孔4に対して容易にスナップインできる。また、弾性片9は基部10によって軸線方向にも変形可能であるため、弾性片9を取付孔4に対して若干マイナス寸法に設定することにより、弾性片9の爪部12を取付孔4の下端縁部4aに密着させることができ、ロータ8をガタつくことなく回転操作することができる。さらに、弾性片9の摺接部11をクランク形状にし、取付孔4の軸線方向に延びる第1の腕部材11aと、取付孔4の周方向に延びる第2の腕部材11bとを有するように構成したため、軸線方向の寸法の増加に関与しない第2の腕部材11bの存在により、摺接部11全体に十分な弾性を付与することができる。
【0014】なお、上記実施例では、ステータ1側に取付孔4を設け、ロータ8側に弾性片9を設けた場合について説明したが、これとは逆に、ステータ側に弾性片を設け、ロータ側に取付孔を設けても良い。また、上記実施例では、ロータ8に3つの弾性片9を設けた場合について説明したが、弾性片9の個数は3つに限定されるものではなく、必要に応じて2あるいは4つ以上にすることもできる。さらに、上記実施例では、弾性片9の摺接部11を第1の腕部材11aと第2の腕部材11bとが連続するクランク状に形成した場合について説明したが、摺接部11の形状はクランク状に限定されず、要は取付孔4の周方向に延びる部分を有するものであれば良い。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、スナップイン用の弾性片に、径方向の外側に延びる基部と、該基部の先端から周方向に延びる摺接部とを設けたため、弾性片全体として十分な弾性を確保した上で、弾性片の軸線方向の長さを短くすることができ、薄型化に好適な回転操作型電気部品を提供することができる。また、弾性片の基部が軸線方向に変形することにより、弾性片の爪部を取付孔の縁部に密着させることができるため、ロータのガタつきを防止し、操作性に優れた回転操作型電気部品を提供することができる。




 

 


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