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発明の名称 スイッチ装置及びその製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−111139
公開日 平成8年(1996)4月30日
出願番号 特願平6−244226
出願日 平成6年(1994)10月7日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】武 顕次郎 (外2名)
発明者 安田 冬樹
要約 目的
可動接点の案内突起を高精度化すると共に、該案内突起の形成を容易にしてスイッチ装置の製造コストを低減する。

構成
コモン端子22と固定端子23,24と案内突起25と外部接続端子26〜28とが一体にモールドされた絶縁性のウェハ11と、可動接点13を有し、前記ウェハに旋回可能に取り付けられる絶縁性のレバー12と、該レバーを常時戻し方向に付勢する捩りコイルばね14と、これらの各部材を一体に結合するカバー15とからスイッチ装置を構成する。前記案内突起を金属板にて作製し、その基端部に、突出部25aと同幅又はこれよりも幅広の樹脂止め部59を設ける。案内突起及び樹脂止め部は、コモン端子用切片、固定端子用切片、外部接続端子用切片と共に、同一のフープ材を打ち抜くことによって形成できる。
特許請求の範囲
【請求項1】 コモン端子と、スリットを介して2段に配列された電気的に独立な2つの固定端子と、これらコモン端子と2つの固定端子のいずれかとを選択的に接続する可動接点と、該可動接点の移動経路に沿って配設され、該可動接点を第1の固定端子から第2の固定端子に、あるいは第2の固定端子から第1の固定端子に切り替える過程で、該可動接点をこれらの各固定端子から一旦切離する前記コモン端子及び固定端子と同種又は異種の金属板にて形成された案内突起とを備え、該案内突起の基端部には、該案内突起の最も幅広の部分と同幅又はこれよりも幅広の樹脂止め部が一体に形成されていることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】 フープ材を打ち抜いて、コモン端子のもとになるコモン端子用切片と、固定端子のもとになる固定端子用切片と、案内突起のもとになる樹脂止め部を有する案内突起用切片と、必要な外部接続端子のもとになる外部接続端子用切片とが一体に形成された導電体を作製し、該導電体より前記コモン端子用切片と固定端子用切片と案内突起用切片と樹脂止め部とを直角に起立した後、この導電体をモールド機に搬入して絶縁性のウェハを一体にモールディングする工程を含むことを特徴とするスイッチ装置の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電話機本体に備えられ、受話機の着脱を検出するフックスイッチ等に適用されるノン・ショーティング方式のスイッチ装置に係り、特に、可動接点と固定接点との接続を制御する案内突起の構成と、この種のスイッチ装置を高精度かつ安価に製造する方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】図20及び図21に、従来より提案されているこの種のスイッチ装置の一例を示す。図20は本例のスイッチ装置の分解斜視図であり、図21は案内突起近傍の構成を拡大して示す要部斜視図である。これらの図から明らかなように、本例のスイッチ装置は、第1の固定端子1と第2の固定端子2とコモン端子3と外部接続端子4とが一体にモールドされた絶縁性のウェハ5と、該ウェハ5に旋回可能に取り付けられる絶縁性のレバー6と、該レバー6に取り付けられる可動接点7と、前記レバー6を常時戻し方向に付勢する捩りコイルばね8と、これらの各部材を一体に結合するカバー9とから主に構成されている。
【0003】図21に示すように、第1の固定端子1は、ウェハ5の底面より垂直に起立されている。一方、第2の固定端子2は、ウェハ5の側面に突設された案内突起10の表面より垂直に起立され、前記第1の固定端子1の上方に所定の間隔を隔てて、同一平面状に配設されている。
【0004】案内突起10は、樹脂をモールドすることによってウェハ5と一体に形成される。この案内突起10は、図21に示すように、第1の固定端子1及び第2の固定端子2と対応する部分10aが細幅に形成され、これら2つの固定端子のギャップに対応する部分には山型の突出部10bが左右の側辺部より外向きに突出形成されている。
【0005】前記可動接点7は、互いに内向きに付勢された2枚の金属板7a,7bにて形成されており、その先端部が前記案内突起10の側辺に摺動可能に当接されている。図21に示すように、可動接点7が案内突起10の細幅部10aに当接されている場合、可動接点7の接触部7cは第1の固定端子1又は第2の固定端子2と密に接触しており、コモン端子3(図20参照)と第1の固定端子1又は第2の固定端子2とが可動接点7を介して電気的に接続される。
【0006】可動接点7は、レバー6(図20参照)に一体的に取り付けられており、該レバー6はウェハ5に旋回可能に取り付けられる。したがって、可動接点7と第1の固定端子1とが接触している状態から、レバー6を捩りコイルばね8(図20参照)の弾性力に抗して旋回させると、これに伴って可動接点7が上向きに旋回し、可動接点7の先端部が山型の突出部10bに当接する。この状態からさらに可動接点7を上向きに付勢すると、可動接点7の先端部は、該突出部10bの斜面によって徐々に押し広げられ、遂には可動接点7と第1の固定端子1との電気的な接続が断たれる。突出部10bの頂面を超えてさらに可動接点7を上向きに付勢すると、可動接点7の先端部が突出部10bの斜面を滑り降りる過程で徐々に密着方向に移動し、遂には可動接点7と第2の固定端子2とが電気的に接続するに至る。このような可動接点7の動作は、可動接点7を第2の固定端子2側から第1の固定接点側に切替る場合も、前記と同様に行われる。
【0007】かように、可動接点7の案内突起10を有するスイッチ装置は、第1の固定端子1と第2の固定端子2とをショートさせることなく、可動接点7を円滑に切替ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、長手方向の一部に山型の突出部10bを有する案内突起10を樹脂モールドによってウェハ5と一体に形成する場合には、必然的にウェハ5を成形するための金型にスライドコアが必要となる。このため、金型構造が複雑化し、金型製作費が高価になる、1つの金型で多数個取りできるウェハ5の数量が少ない、ウェハ5のショットサイクルが長い、といった種々の不都合がある。また、樹脂モールドによって形成された案内突起10は、樹脂の硬化収縮等によって寸法精度を高精度化することが難しいという不都合もある。
【0009】本発明の目的は、かかる従来技術の不都合を解決し、安価かつ高精度なスイッチ装置を提供すること、及びかかるスイッチ装置を高能率に製造する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を達成するため、スイッチ装置の構造に関しては、可動接点の案内突起をコモン端子及び固定端子と同種又は異種の金属板にて形成すると共に、該案内突起の基端部には、該案内突起の最も幅広の部分と同幅又はこれよりも幅広の樹脂止め部を一体に形成するという構成にした。
【0011】また、スイッチ装置の製造方法に関しては、フープ材を打ち抜いて、コモン端子のもとになるコモン端子用切片と、固定端子のもとになる固定端子用切片と、案内突起のもとになる樹脂止め部を有する案内突起用切片と、必要な外部接続端子のもとになる外部接続端子用切片とが一体に形成された導電体を作製し、該導電体より前記コモン端子用切片と固定端子用切片と案内突起用切片と樹脂止め部とを直角に起立した後、この導電体をモールド機に搬入して絶縁性のウェハを一体にモールディングするという構成にした。
【0012】
【作用】可動接点の案内突起を金属板にて形成すると、樹脂のように硬化収縮等を生じないので、その形状、寸法を高精度に作製することができる。また、この案内突起の基端部に、該案内突起の最も幅広の部分(突出部の頂部)と同幅又はこれよりも幅広の樹脂止め部を一体に形成すると、ウェハをモールドする金型にスライドコアを備えなくても案内突起の細幅部への樹脂の流入が防止できるので、金型構造を簡略化できる。よって、金型製作費を低減にできる、1つの金型で多数個取りできるウェハの数量を増加できる、ウェハのショットサイクルを短くできるといった種々の利点を生じ、スイッチ装置の製造コストの低減が図れる。
【0013】また、可動接点の案内突起及び樹脂止め部を、コモン端子のもとになるコモン端子用切片、固定端子のもとになる固定端子用切片、必要な外部接続端子のもとになる外部接続端子用切片と共に同一のフープ材に一体に形成すると、案内突起及び樹脂止め部を形成するための特別な工程や装置を必要としないので、所望のスイッチ装置の製造を極めて簡単なものにすることができる。
【0014】
【実施例】図1に、実施例に係るスイッチ装置の分解斜視図を示す。この図から明らかなように、本実施例のスイッチ装置は、図20に示した従来のスイッチ装置と同様に、所定の端子が一体にモールドされた絶縁性のウェハ11と、該ウェハ11に旋回可能に取り付けられた絶縁性のレバー12と、該レバー12に取り付けられた可動接点13と、前記レバー12を常時戻し方向に付勢する捩りコイルばね14と、これらの各部材を一体に結合するカバー15とから成る。以下、本実施例に係るスイッチ装置を、各構成部品ごとに説明する。
【0015】〈ウェハ11の構成〉図2〜図7に、実施例に係るウェハ11の構成を示す。図2はウェハ11の平面図、図3はウェハ11の側面図、図4は図2のA−A断面図、図5は図2のB−B断面図、図6は図2のC−C断面図、図7は図2のD−D断面図である。
【0016】ウェハ11は、これらの図に示すように、絶縁性に優れた樹脂材料をもって形成されるウェハ本体21と、該ウェハ本体21に一体にモールドされたコモン端子22と、第1の固定端子23と、第2の固定端子24と、後に詳述する可動接点13の案内突起25と、外部接続端子26〜28とから成る。
【0017】ウェハ本体21は、図2及び図3に示すように、所定の平面積と高さとを有する角型の容器状に形成されており、長手方向の相対向する2辺には、外壁31が相平行に立設されている。これら各外壁31の上辺には、その両端部と中間部とに、後に詳述するカバー15を位置決めするための突起32が上向きに突設される。また、これら各外壁31の固定端子23,24の植設部と対応する部分には、固定端子23,24を加工するための窓孔33が開設される。
【0018】前記外壁31の内側には、一定幅のスリット34を隔てて、矩形の内枠35が形成されている。この内枠35の前記外壁31と対向する長辺36には、図6により明確に示すように、コモン端子22の植設部と対応する部分に、後に詳述するレバー12の軸受部37が凹設される。また、前記窓孔33と対応する部分には、同じく固定端子23,24を加工するための窓孔38が開設される。一方、この内枠35の短辺39には、図4に示すように、その外面に、後に詳述するカバー15をスナップ止めするための突起40が突設されると共に、該突起40の下端に続いて、カバー15をかしめるための段部41が形成される。
【0019】底板42の上面の前記短辺39寄りには、図4に示すように、略半筒状のばね保持部43が形成される。また、この底板42の下面には、ウェハ本体21を他の装置、例えば電話器本体に位置決めするための突起44が突設される。
【0020】コモン端子22は、前記ばね保持部43を介してその両側に相対向に配設される。これら2つのコモン端子22の相対向する面には、夫々樹脂層45が密着されており、コモン端子22の表面と樹脂層45の表面とに後に詳述する可動接点13を接触させるようになっている。第1の固定端子23と第2の固定端子24とは、図2、図5、図7に示すように同一平面上に形成されており、第2の固定端子24は、第1の固定端子23を取り囲むように一定幅のスリット46を隔てて配設される。可動接点13の案内突起25は、第2の固定端子24と樹脂層47を介して隣接しており、第1及び第2の固定端子23,24の向きに対して直角に形成されている。この案内突起25の先端部には、図7に示すように、山型の突出部25aが左右に形成されており、この突出部25aの頂部は、前記第1の固定端子23と第2の固定端子24とを隔てるスリット46の上端部と合致して形成される。図2に示すように、第1及び第2の固定端子23,24と案内突起25とは同一直線上に配列され、コモン端子22は当該仮想上の直線よりもやや外側に偏奇した位置に配列される。さらに、外部接続端子26は、図3に示すように、前記外壁31の最下端部から外向きに突設される。
【0021】以下、前記したウェハ11の製造方法を、図8〜図10に基づいて説明する。図8は各端子が一体に形成された導電体の平面図、図9はその側面図、図10は図8のE−E断面図である。
【0022】導電体51は、一定幅の帯状の金属薄板(フープ材)を打ち抜くことによって形成される。図8に示すように、フープ材の側端部には、フープ材の先端部を一定間隔ごとに型抜き機、折り曲げ機、モールド機、切断機等に送り込むための位置決め孔52が予め開設されている。
【0023】フープ材は、まずこの位置決め孔52を利用して型抜き機に送り込まれ、図8に示すように、第1の外部接続端子26とコモン端子22のもとになるコモン端子用切片53と、第2の外部接続端子27と第3の外部接続端子28と第1の固定端子23と第2の固定端子24のもとになる固定端子用切片54と、案内突起25のもとになる案内突起用切片55とが形成される。この段階においては、第1の固定端子23と第2の固定端子用切片24とは接続片56を介して接続されており、一体の固定端子用切片54として作製される。コモン端子用切片53は、接続片53aを介してフープ材の長手方向の側辺に連設され、固定端子用切片54は、接続片54aを介してフープ材を横断するように形成された連結辺57に連設される。また、案内突起25のもとになる案内突起用切片55は、接続片55aを介して連結辺57と相平行に形成された連結辺58に連設される。なお、案内突起用切片55の基端部には、図9に示すように、突出部25aと同幅又はこれよりもやや幅広の樹脂止め部59が形成される。
【0024】型抜き後、フープ材は位置決め孔52を利用して折り曲げ機に送り込まれ、図8に示すように、コモン端子22、第1及び第2の固定端子23,24それに案内突起25が上向き垂直に起立される。またこれと同時に、図9に示すように、第1〜第3の外部接続端子26〜28がフープ材の下面側に湾曲形成される。
【0025】折り曲げ後、フープ材は位置決め孔52を利用してモールド機に送り込まれ、図2に示すウェハ本体21がモールドされる。この工程において、コモン端子22の相対向する面に樹脂層45が形成される。また、第2の固定端子24と案内突起25との間に、樹脂層47が形成される。一方、前記したように、案内突起用切片55の基端部には、突出部25aと同幅又はこれよりもやや幅広の樹脂止め部59を形成したため、案内突起25の細幅部25bの両側部分には樹脂が侵入せず、案内突起25の所定の形状が保持される。
【0026】モールド後、フープ材は位置決め孔52を利用して切断機に送り込まれ、導電体51のF−F部、G−G部、H−H部、I−I部が切断される。最後に、ウェハ本体21に開設された窓孔33,38を通してカッタを挿入し、第1の固定端子23と第2の固定端子用切片24とを接続する接続片56を切断して、所望のウェハ11とする。
【0027】本例のウェハ11は、先端部に突出部25aを有する案内部25を金属板にて形成したので、樹脂をモールドすることによって成形する場合に比べて、金型構成を格段に簡略化することができる、金型の製作費を低減できる、1つの金型で多数個取りできるウェハ本体12の数量を増加できる、ウェハ本体12のショットサイクルを高速化できる、突出部25aの形状を高精度化できる、といった種々の効果が得られる。また、案内部25を端子22〜24のもとになる導電体51に一体に形成したので、この点からもウェハ11の製造を極めて容易なものにすることができる。
【0028】〈レバーの構成〉図11〜図14に、実施例に係るレバー12の構成を示す。図11はレバー12の平面図、図12図はレバー12の側面図、図13図は図11のJ−J断面図、図14は図11のK−K断面図である。
【0029】図11に示すように、本例のレバー12は、操作部61と、操作部61の両端より同一方向に演出された連結部62と、相平行に形成された2つの可動接点設定部63と、これら連結部62と可動接点設定部63とを接続する中心軸64と、前記2つの可動接点設定部63の間に形成されたばね掛け部65と、該ばね掛け部65の後方に形成されたばね保持部65aとから主に構成されている。
【0030】連結部62は、ウェハ本体21に形成されたスリット34内に挿入して自在に摺動可能な間隔と厚さとに形成され、可動接点の設定部63は、ウェハ本体21に形成された内枠35内に収納可能な大きさに形成される。また、中心軸64は、ウェハ本体21に形成された軸受部37内に回動自在に挿入可能な直径と長さとに形成される。
【0031】前記可動接点設定部63には、後に詳述する可動接点13を挿入するための凹溝66が一直線上に形成され、その底面67の略中心部には、可動接点13を位置決めするための突条68が上向きに突設されている。そして、この突条68を介して可動接点設定部63の基端側には、前記コモン端子22並びに樹脂層45とを貫通するための透孔69が開設され、前記突条68を介して可動接点設定部63の先端側には、前記第1及び第2の固定端子23,24を貫通するための透孔70が開設されている。また、最も基端寄りの前記底面67の上方と、最も先端寄りの前記底面67の上方には、可動接点13の脱落を防止するための突起71,72が相対向に形成されている。
【0032】ばね保持部65aは、相平行に形成された2つの可動接点設定部63の相対向する2つの壁面63aによって形成される。このばね保持部65aには、後に詳述する捩りコイルばね14の巻回部を仮止めするための突起73が相対向に突設される。また、該突起形成部の上方やや前方寄りの部分には、捩りコイルばね14の2つの自由端のうちの一方を仮止めするための突起74が内向きに突設される。
【0033】〈可動接点13の構成〉図15及び図16に、可動接点13の構成を示す。図15は可動接点13の平面図であり、図16は可動接点13の側面図である。
【0034】これらの図から明らかなように、本例の可動接点13は、連結部81を介してその一方にコモン端子接続部82を、他方に固定端子接続部83及び案内突起係合部84を一体に形成して成る。コモン端子接続部82及び固定端子接続部83並びに案内突起係合部84は、同一直線上に一直線状に形成される。これに対して、連結部81は、図16に示すように、コモン端子接続部82及び固定端子接続部83並びに案内突起係合部84の中心軸よりも上方に偏奇して形成される。
【0035】コモン端子接続部82は、2枚のばね片82aを略コの字形に曲折して成り、その先端部に相内向に形成された半球状の接触部82bの頂部が互いに密着されている。固定端子接続部83は、2枚のばね片83aを略コの字形に曲折して成り、その先端部に相内向に形成された接触部83bの頂部が互いに密着されている。案内突起係合部84は、固定端子接続部83と一連に形成されており、前記案内突起25の細幅部25bの幅とほぼ同一の間隔をもって相対向に配設されている。この案内突起係合部84の先端部上辺には、前記可動接点設定部63の最も先端寄りに形成された脱落防止用の突起72に係合するための係合片84aが、外向き水平方向に曲折されている。
【0036】〈捩りコイルばね14の構成〉捩りコイルばね14は、図1に示すように、2つのばね保持部43,65aによって構成されるばね収納部内に収納可能な直径と長さとに巻回された巻回部14aと、該巻回部14aの両端部より夫々接線方向に延出された2つの自由端14b,14cとから成る。前記巻回部14aは、軸線方向に若干収縮できるように巻回されており、前記レバー12に突設された仮止め用の突起73を乗り越えて、当該巻回部14aを壁面63a間に挿入できるようになっている。自由端14bは、前記レバー12に形成されたばね掛け部65に達する長さを有し、その先端部が巻回部14aの軸線方向に直角に曲折されている。一方、自由端14cは、後に詳述するカバー15に形成されるばね押さえ突起に達する長さに形成される。
【0037】〈カバー15の構成〉カバー15は、図1に示すように、前記ウェハ本体21の上面を被覆可能な平面積を有する天板91と、該天板91の前後端より垂設された係合板92と、前記天板91の左右端より垂設された係合板93及び目隠し板94とから成る。
【0038】天板91には、前記捩りコイルばね14の巻回部14aを保持するための突起95と、前記捩りコイルばね14の自由端14cを押圧するための突起96とが下向きに突設される。この突起96は、図18及び図19に示すように、突起74に仮止めされた自由端14cを、捩りコイルばね14の弾性力に抗してさらに下向きに押圧し、自由端14cと突起74との係合を解除可能な高さに突設される。
【0039】係合板92は、ウェハ本体21の上面に被着したとき、その下端辺92aがウェハ本体21に形成された段部41の下方に達する長さに形成される。この係合板92には、前記ウェハ本体21に形成された突起40を挿入して、その下辺97aを突起40の下端面に係合可能な透孔97が開設される。一方、天板91の左右端より垂設された係合板93は幅狭に形成され、該係合板93と前記天板91の境界部には、前記ウェハ本体21に形成された位置決め用の突起32を係合するための切欠及び透孔98が形成される。目隠し板94は、幅狭の係合板93と一連に形成されており、前記外壁31に開設された窓孔33を被覆可能な大きさに形成される。
【0040】以下、実施例に係るスイッチ装置の組立方法について説明する。
【0041】〈レバー12への可動接点13の組込み〉可動接点13のコモン端子接続部82をレバー12に形成された可動接点設定部63の基端側に向け、可動接点13の案内突起係合部84を前記可動接点設定部63の先端側に向けて、可動接点13を可動接点設定部63に形成された凹溝66内に収納する。そして、可動接点13に形成された連結部81内に前記可動接点設定部63に形成された突条68を挿入して、可動接点13の長手方向への移動を防止する。また、可動接点13のコモン端子接続部82を可動接点設定部63に形成された脱落防止用突起71の下面に係合すると共に、可動接点13の案内突起係合部84を可動接点設定部63に形成された脱落防止用突起72の下面に係合して、可動接点13の脱落を防止する。
【0042】〈ウェハ11へのレバー12の組込み〉ウェハ本体21に形成されたスリット34内にレバー12の連結部62を挿入し、次いで、ウェハ本体21に形成された軸受部37にレバー12の中心軸64を挿入する。このとき、レバー12に開設された透孔69,70に前記ウェハ11に立設されたコモン端子22及び樹脂層45と第1の固定端子23及び第2の固定端子24とが自動的に挿入され、コモン端子22及び樹脂層45の表面に可動接点13のコモン端子接続部82が接触して電気的に接続されると共に、第1の固定端子23又は第2の固定端子24の表裏面に可動接点13の固定端子接続部83が接触して電気的に接続される。また、案内突起係合部84の内面が、前記ウェハ11に立設された案内突起25の側辺に当接される。
【0043】なお、可動接点13のコモン端子接続部82は、コモン端子22と樹脂層45とによって大きく押し広げられるから、コモン端子22及び樹脂層45を挿入後、コモン端子接続部82の上端部は、レバー12に形成された脱落防止用の突起71に確実に係合される。よって、可動接点13の脱落が防止され、スイッチ装置の耐久性が高められる。
【0044】〈ばね取付部への捩りコイルばね14の取り付け〉自由端14b,14cをレバー12の先端側に向けて、捩りコイルばね14の巻回部14aをウェハ11に形成されたばね保持部43とレバー12に形成されたばね保持部65aによって構成されるばね収納部内に収納する。このとき、巻回部14aをその軸線方向に圧縮して、レバー12の壁面63aに突設された仮止め用の突起73を乗り越え、しかる後に巻回部14aに負荷した圧縮力を解除して、当該巻回部14aをばね収納部内に収納する。かように、捩りコイルばね14の巻回部14aを突起73にて仮止めすると、ウェハ本体12からの捩りコイルばね14の脱落が防止されるので、例えばばね取付部への捩りコイルばね14の取り付けを別のラインにて行い、これをメインラインに搬入してスイッチ装置を組み立てるといった組立方法が可能になり、スイッチ装置の組み立てを高能率化できる。
【0045】次いで、一方の自由端14bをレバー12に形成されたばね掛け部65の上面に当接し、他方の自由端14cを捩りコイルばね14の弾性に抗して捩り方向に旋回する。そして、必要量旋回した状態で、図17に示すように、当該他方の自由端14cをレバー12に形成された突起74に係合し、これを仮止めする。かように、捩りコイルばね14の自由端14cを突起74にて仮止めすると、カバー15の被着に際して治具等が不要になるので、カバー15の被着作業を極めて簡単なものにすることができる。
【0046】〈カバー15の取り付け〉ウェハ本体12に対してカバー15を所定の向きに向け、天板91をウェハ本体12の上面に被着する。そして、ウェハ本体12の上面に突設された突起32をカバー15に形成された切欠及び透孔98に係合する。このとき、捩りコイルばね14の自由端14cが天板91の下面に突設された突起96によって下方に押圧され、自由端14cと仮止め用の突起74との係合が解除され、レバー12が所定の押圧力にて特定の方向に付勢される。また、カバー15の係合板92に開設された透孔97の下辺97aが、自動的にウェハ本体21に形成された突起40の下面にスナップインし、カバー15が仮止めされる。最後に、図18及び図18に示すように、係合板92の下端部92aを段部41にかしめ、所望のスイッチ装置を得る。
【0047】本例のスイッチ装置は、図18に示すように、レバー12に形成された操作部61に負荷が加えられていない状態においては、捩りコイルばね14の弾性力によって、レバー12の先端部が所定の押圧力にて下方に押圧されている。このとき、可動接点13と一体に形成された案内突起係合部84は、案内突起25の細幅部25bと係合されており、可動接点13の固定端子接続部83は、第1の固定端子23と電気的に接続されている。したがって、コモン端子22は、可動接点13を介して第1の固定端子23と導通する。操作部61を下向きに押圧すると、捩りコイルばね14の弾性力に抗して、図19に示すように、レバー12の先端部が上方に旋回する。この過程において、まず前記案内突起係合部84が案内突起25の突出部25abと係合して左右に拡開し、可動接点13の固定端子接続部83と第1の固定端子23との接触が切離される。レバー12の先端部がさらに上方に旋回すると、案内突起係合部84が案内突起25の突出部25abを乗り越えるために、再度案内突起係合部84は収縮し、可動接点13の固定端子接続部83が、第2の固定端子24と電気的に接続する。したがって、コモン端子22は、可動接点13を介して第2の固定端子24と導通する。これによって、例えば電話機本体への受話機のオンオフが検知される。
【0048】なお、本発明の要旨は、案内突起25を金属板にて形成した点、及びこの案内突起25を固定端子用切片等と共に1枚の導電体51に同時に形成する点にあるのであって、その他の部分の構成及び製造方法については、前記実施例に拘らず任意に設計変更できることは勿論である。
【0049】また、案内突起25の構成に関しても、その形状及び配列等が前記実施例に限定されるものではなく、必要に応じて任意に設計変更できることは勿論である。例えば、前記実施例においては、案内突起25の突出部25aを山型に形成したが、滑らかな円弧形に形成することもできる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、可動接点の案内突起を金属板にて形成したので、その形状、寸法を高精度に作製することができる。また、この案内突起の基端部に、該案内突起の最も幅広の部分と同幅又はこれよりも幅広の樹脂止め部を一体に形成したので、ウェハをモールドする金型にスライドコアを備えなくても案内突起の細幅部への樹脂の流入を防止でき、金型構造を簡略化できる。よって、金型製作費を低減にできる、1つの金型で多数個取りできるウェハの数量を増加できる、ウェハのショットサイクルを短くできるといった種々の利点を生じ、スイッチ装置の製造コストの低減が図れる。
【0051】また、可動接点の案内突起及び樹脂止め部を、コモン端子のもとになるコモン端子用切片、固定端子のもとになる固定端子用切片、必要な外部接続端子のもとになる外部接続端子用切片と共に同一のフープ材に一体に形成したので、案内突起及び樹脂止め部を形成するための特別な工程や装置を必要とせず、所望のスイッチ装置の製造を極めて簡単なものにすることができる。




 

 


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