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発明の名称 薄型巻線部品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−167531
公開日 平成8年(1996)6月25日
出願番号 特願平6−332142
出願日 平成6年(1994)12月12日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】竹下 和夫
発明者 篠崎 洋一 / 吉田 幸男
要約 目的
ボビンを用いないで巻線をコアに組み付け、端子台を備えて巻線部品全体を薄型なものに構成する。

構成
自己融着性の線材を所定形状に成形した巻線2を備え、その巻線2をコア1に組み付け、端子台3をコア1の厚さ方向に対する側部面に取り付けて構成する。また、接着剤充填用の窪み部6をコア1の側部面と相対する端子台3の取付面に設け、端子台3を該窪み部6に充填する接着剤5でコア1の厚み方向に対する側部面に接着固定する。
特許請求の範囲
【請求項1】 自己融着性の線材を所定形状に成形した巻線を備え、その巻線をコアに組み付け、端子台を該コアの厚さ方向に対する側部面に取り付けて構成したことを特徴とする薄型巻線部品。
【請求項2】 接着剤充填用の窪み部をコアの側部面と相対する端子台の取付面に設け、端子台を該窪み部に充填する接着剤でコアの厚さ方向に対する側部面に接着固定したことを特徴とする請求項1記載の薄型巻線部品。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カードタイプの通信機器や電気機器のパネル,カバー等の薄型形状を有する製品に装着される信号パルス伝送用または電力伝送用のトランス類やインダクタ,チョークコイル等のコイル部品を含む巻線部品の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小電力トランスを巻線部品として例示すると、電子機器に搭載される液晶表示装置のバックライト用エレクトロルミネッセンスパネルを点灯するインバータ昇圧トランスがある。このインバータ用昇圧トランスは、エレクトロルミネッセンスパネルが厚さ1mm以下と薄いものであるため、そのトランス自体も薄型に構成することが求められている。
【0003】通常、小電力トランスは複数個の巻線をボビンの胴体部に巻装し、そのボビンをコアの内側に組み付け、巻線端をボビンの端子台に備えた端子部に絡げ付けてはんだ付け固定することにより構成されている。然し、このトランスではコアの内側空隙がボビンの鍔部と巻線とで占有されているから、プリント基板における実装高さを低く抑えるには限界がある。仮に、その構造のまま実装高さを低くすると、コアの空隙が狭くなって巻線を巻装するスペースがなくなってしまう。
【0004】これに対し、フランジ部を磁芯の上下端に形成したコアを用い、そのコアの磁芯に巻線を直接巻装することにより表面実装用トランスを構成することが知られている(登録実用新案公報第30001179号)。然し、この表面実装用トランスはプリント基板に対する実装時の端子折れを防止するべく、端子部をプリント基板の板面より所定高さ高い位置に突設した端子台を備え、その端子台を介してコアをプリント基板に搭載するものであるからトランス全体を薄型に構成するものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ボビンを用いないで巻線をコアに組み付け、端子台も備え付けることにより部品全体を薄型なものに構成する薄型巻線部品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る薄型巻線部品においては、自己融着性の線材を所定形状に成形した巻線を備え、その巻線をコアに組み付け、端子台を該コアの厚さ方向に対する側部面に取付け固定することにより構成されている。
【0007】本発明の請求項2に係る薄型巻線部品においては、接着剤充填用の窪み部をコアの側部面と相対する端子台の取付面に設け、端子台を該窪み部に充填する接着剤でコアの厚さ方向における側部面に接着固定することにより構成されている。
【0008】
【作用】本発明の請求項1に係る薄型巻線部品では、巻線を自己融着性の線材で所定形状に成形することにより巻線そのものが形状保持し、この巻線をコアに組み付けるのでボビンが不要となり、また、端子台をコアの厚さ方向に対する側部面に取付け固定することにより、プリント基板における実装高さをコアの厚み以内に抑えられる。従って、その部品全体は極めて薄型なものに構成することができる。
【0009】本発明の請求項2に係る薄型巻線部品では、接着剤充填用の窪み部をコアの側部面と相対する端子台の取付面に設けて端子台をコアの厚さ方向に対する側部面に接着固定することから、端子台をコアに強固に接着固定できるばかりでなく、接着剤の付着厚み分だけ部品全体の平面積が増えるのを防ぐことができる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して説明する。図1〜4は薄型巻線部品の1例として、液晶表示装置のバックライト用エレクトロルミネッセンスパネルを点灯するのに好適なインバータ昇圧トランスを示す。このトランスは、図1で示すようにコア1,巻線2,端子台3を備えて構成されている。巻線2は銅等の線材の表面にポリウレタン,ポリエステル,ポリイミド樹脂等の絶縁被膜を施し、その表面を融着剤で被覆した自己融着性線材を用いて形成されている。この自己融着性線材による巻線2は所定形状に巻回し、アルコール等による溶剤処理或いは80〜130℃程度で加熱処理することにより融着剤を固着させて形状保持されている。
【0011】その巻線2は、図2で示す如くボビンを用いずコア1に組み付けられている。このコア1は閉磁路のトランスを組み立てる必要上、上下に組み合される2つのコア部1a,1bから形成されている。このコア1に対し、巻線2は中央の磁芯10a,10bを径内に受け入れてコア部1a,1bの内側に組み付けられている。また、コア部1a,1bは図3で示すように中央の磁芯10a,10b並びに各外側脚部11a,11b、12a,12bを夫々当接すると共に、図4で示すようにエポキシ系等の接着剤4を各外側脚部11a,11b(片側のみ図示)の側面間に付着することにより巻線2を内側に抱え込んで接着固定されている。
【0012】端子台3はエポキシ系樹脂等から樹脂成形したものでなり、コア1の厚さ方向に対する側部面に取り付けられている。その端子台3は図5で示すように巻線2の組付位置を介し、二つの端子台部3a,3bに分けてコア部1aの両側部に備え付けるようにできる。その各端子台部3a,3bは、後述する如くプリント基板搭載側に位置するコア部1aの側部面に比較的軟質なエポキシ系等の接着剤5で夫々接着固定されている。また、各端子台部3a,3bには複数本の端子ピン30,31、32,33が備えられている。その各端子ピン30,31、32,33の結線側30a,31a、32a,33aには、巻線2の各巻線端2a,2b,2c…を絡げ付けてはんだ付け固定することにより、巻線2が結線されている。
【0013】このように構成する薄型トランスは、図6で示すようにコア1をコア部1aの底面でプリント基板Pの板面上に載置し、各端子ピン30,31、32,33の装着側31b,32b…(片側のみ図示)をプリント基板Pの導電パターンに接触させてはんだ付け固定し、所定の回路を構成するトランスとして表面実装することができる。そのトランスでは、プリント基板Pの板面における実装高さをコア1の全体厚み以内に抑えられるから、極めて薄型の回路を構成することができる。例えば、コア1の内側に断面1×2mmの巻線スペースを備え、0.03φの線材を1000ターン巻回しても、トランスの外形を厚さ2.7mm,巾11mm程度の薄型部品に構成できる。
【0014】上述した端子台3の接着固定にあたっては、図2で示すように接着剤充填用の窪み部6をコア部1aの側部面と相対する端子台部3a,3bの各取付面に設け、その端子台部3a,3bの取付面をコア部1aの側部面に対接させて接着剤5を上側から窪み部6に充填固着するとよい。このようにすると、接着作業を容易に行えると共に、端子台部3a,3bをコア部1aに強固に固着でき、また、部品全体の平面積が接着剤5の付着厚み分だけ増えるのを防ぐことができる。
【0015】コア1は閉磁路の巻線部品を構成する場合、図7で示すようにE,E型或いは図8で示すようにE,I型のものを用いることができる。また、図9で示すように巻線2の巻線端を導出する開孔部32を有するポット型のものでも用いるようにできる。これに対し、開磁路の巻線部品を構成する場合には図10で示すようにT,T型或いは図11で示すようなT,I型でドラム形状を呈するコア1で組み立てるようにできる。
【0016】端子台3としては、図2で示すような断面L字状のものの他に、図12で示すようにコア1a,1bの各側部面に亘るコの字状のもの3a,3bを備えることができる。これらの断面L字状またはコの字状のものによると、巻線2を内部に収容できて巻線2の損傷を防げるところから好ましい。その他、図13で示すように立上り部を持たない扁平状のもの3a,3bを備えてもよい。また、図14で示す如く各端子ピン30,31、32,33を備えて全体を一体成形した環状形のものであってもよい。
【0017】端子ピン30,31…(片側のみ図示)は、図15で示すように端子台3から側方に突出させて巻線2の巻線端2a,2b…を絡げると共に、プリント基板の導電パターンに対するはんだ付け装着用として兼用可能に装備することができる。但し、この場合にはプリント基板に対するはんだ付け後に、はんだが盛り上がって端子ピン30,31…の平面精度を出し難いことがあるから、図1,図16,図17で示す如く巻線2の結線側30a,31a、32a,33aとは別にプリント基板に対する装着側30b,31b、32b,33bを導出するのが好ましい。
【0018】その端子ピンは、図1で示すようにプリント基板に対する装着側30b,31b、32b,33bを端子台3より側方に突出し、巻線の結線側30a,31a、32a,33aを端子台3の板面上方に突出位置するようにできる。また、図16,17で示す如くプリント基板に対する装着側30b,31b、32b,33bと共に、巻線の結線側30a,31a、32a,33aを端子台3より側方で異方向或いは同方向に突出させて装備することもできる。
【0019】なお、上述した実施例は薄型巻線部品として小電力用トランスを例示して説明したが、パルストランス,その他のトランス類やインダクタ,チョークコイル等を含む各種のコイル部品を構成するのにも適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る薄型巻線部品に依れば、プリント基板に対する巻線部品の実装高さを極めて低く抑えられ、また、薄型の巻線部品として簡単な構成で十分な接着強度を有するよう組み立てることができる。




 

 


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