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発明の名称 チップ部品供給装置及び該装置に用いるホッパー
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−139494
公開日 平成8年(1996)5月31日
出願番号 特願平6−304411
出願日 平成6年(1994)11月14日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】村井 隆
発明者 八木 博志 / 伊藤 強 / 伊藤 鉄郎
要約 目的
バルク状のチップ部品を収容する供給ケースとホッパー基部とでホッパーを構成し、簡単な構造の供給ケース部分を交換自在とし、該供給ケースをチップ部品の収納、保管用容器としてそのまま流通に供することを可能にする。

構成
チップ部品20を収容する供給ケース14と、該供給ケース14を装着して上下動するホッパー基部15とからなるホッパー13と、前記ホッパー基部15内のチップ部品20が1個通過可能な断面形状の貫通穴を有する分離整列パイプ55と、一端が前記分離整列パイプ55の貫通穴に接続し、他端が部品ピックアップ位置に至る円弧状部品給送路52及び直線状部品給送路62を有する整列シュートとを備えた構成である。
特許請求の範囲
【請求項1】 チップ部品を収容する供給ケースと、該供給ケースを装着して上下動するホッパー基部とからなるホッパーと、前記ホッパー基部内のチップ部品が1個通過可能な断面形状の貫通穴又は溝を有する部品分離用部材と、一端が前記部品分離用部材の貫通穴又は溝に接続し、他端が部品ピックアップ位置に至る部品給送路を設けた整列シュートとを備えたことを特徴とするチップ部品供給装置。
【請求項2】 前記ホッパー基部は、上部に開口し下部に向かって徐々に狭くなる漏斗状空間と、該漏斗状空間の最下部に連通していて前記部品分離用部材を貫通させる穴部とを有している請求項1記載のチップ部品供給装置。
【請求項3】 前記供給ケースは、前記ホッパー基部に対し離脱可能な如く別体で、チップ部品を収容する空間を有するとともに前記漏斗状空間の上部の前記開口に対応する下部開口を有している請求項2記載のチップ部品供給装置。
【請求項4】 前記整列シュート先端側の部品ピックアップ位置に部品取り出し用開口を設け、該部品取り出し用開口を開閉するためのシャッターを設けるとともに、前記部品給送路内を空気吸引する空気吸引経路を設け、前記シャッターを閉じた状態で前記部品給送路内の空気吸引を行い、前記シャッターを開いた状態で前記空気吸引経路を遮断する請求項1,2又は3記載のチップ部品供給装置。
【請求項5】 チップ部品を収容する供給ケースと、該供給ケースを着脱自在に保持するホッパー基部とからなり、該ホッパー基部は、上部に開口し下部に向かって徐々に狭くなる漏斗状空間と、該漏斗状空間の最下部に連通していて部品分離用部材を貫通させる穴部と、前記供給ケースを着脱自在に保持する係止手段とを備え、前記供給ケースは、上部がチップ部品の入り口となったチップ部品の収容空間を有しかつ前記漏斗状空間の上部の前記開口に対応する下部開口を有しているケース本体と、該下部開口を開閉するケースシャッターと、前記入り口に開閉又は着脱自在に装着される外蓋とを備えたことを特徴とするホッパー。
【請求項6】 前記ケースシャッターは、開成状態において前記漏斗状空間の上部の前記開口に実質的に連続する形状の透孔を有し、前記ケース本体の前記下部開口も前記漏斗状空間の上部の前記開口に実質的に連続する形状となっている請求項5記載のホッパー。
【請求項7】 前記漏斗状空間が、傾斜の緩やかな下部漏斗状面とこれに続く傾斜の急な上部漏斗状面の内側に形成されている請求項5又は6記載のホッパー。
【請求項8】 前記収容空間内に自重で降下自在に設けられていて収容したチップ部品を上から押さえる中蓋を備える請求項5,6又は7記載のホッパー。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ部品をプリント基板に装着するためのチップ部品装着機等において使用するチップ部品供給装置及び該装置に用いるホッパーに係り、とくにバルク状の(ばら部品の)チップ部品を分離、整列、並びに供給するのに適したチップ部品供給装置及び該装置に用いるホッパーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ部品収容カセット内部にバルク状のチップ部品の収納空間(貯留空間)を設けるとともに、該収納空間に連通しチップ部品を整列して取り出すための整列通路を設けた構成が特公平6−20910号に開示されている。この従来例の構成は、供給装置に対してチップ部品収容カセット及び整列通路を斜めに傾斜させて配置することが前提となっている。この場合、カセット下部から整列通路に自然落下させるが、上部にブリッジ(チップ部品が橋渡し状態となって詰まること)ができ、落下を阻害する不具合がある。また、前記カセットを垂直に立てた状態の使用では、やはりチップ部品の詰まりが生じる。
【0003】一方、バルク状のチップ部品を収容したホッパーを垂直に供給装置に取り付け、ホッパーの下部中心からチップ部品を1個毎落下させて取り出す構成が知られており、このような構成は、本出願人により特公平6−82952号及び特願平5−345318号で提案されている。この特公平6−82952号及び特願平5−345318号のチップ部品供給装置は、チップ部品を供給するホッパーを着脱自在としており、そのホッパーは、チップ部品取り出し用管を下部に挿入する構成と、収容しているバルク状のチップ部品をその管に円滑に落下させる構成とを合わせ持つものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のチップ部品収容カセットを用いる従来例では、そのカセット及び整列通路を斜めに傾斜させる配置が前提であるため、垂直配置のホッパーを有する供給装置には適用しにくい問題があり、傾斜配置であってもチップ部品の自然落下を利用した場合にブリッジによる部品詰まりが起こりやすい問題がある。
【0005】一方、特公平6−82952号や特願平5−345318号で本出願人により提案されているチップ部品供給装置は、チップ部品を供給するホッパーを着脱自在としており、そのホッパーは、チップ部品取り出し用管を下部に挿入する構成と、収容しているバルク状のチップ部品をその管に円滑に落下させる構成とを合わせ持つものである。このホッパーは、垂直配置でよく、特殊な配置は必要ないが、収容しているチップ部品を前記管に円滑に落下させるためにホッパーの構造はやや複雑であり、この供給用ホッパーをチップ部品を収容して流通に供するチップ部品供給ケースとしてそのまま利用したのでは無駄が多く、コスト面でも不利である。そのため、チップ部品を収容、保管して流通に供するケースの専用化の実現が望まれている。
【0006】本発明の第1の目的は、バルク状のチップ部品を収容する供給ケースとホッパー基部とでホッパーを構成し、簡単な構造の供給ケース部分を交換自在とし、該供給ケースをチップ部品の収納、保管用容器としてそのまま流通に供することができるようにしたチップ部品供給装置を提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、供給ケース内に収容されたチップ部品を1個毎に分離し、整列状態で給送することが可能なチップ部品供給装置を提供することにある。
【0008】本発明の第3の目的は、チップ部品を円滑に1個毎分離し、落下させる機能を有するホッパー基部に対して簡単な構造の供給ケース部分を交換自在とし、該供給ケースをチップ部品の収納、保管用容器としてそのまま流通に供することができるようにしたホッパーを提供することにある。
【0009】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施例において明らかにする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のチップ部品供給装置は、チップ部品を収容する供給ケースと、該供給ケースを装着して上下動するホッパー基部とからなるホッパーと、前記ホッパー基部内のチップ部品が1個通過可能な断面形状の貫通穴又は溝を有する部品分離用部材と、一端が前記部品分離用部材の貫通穴又は溝に接続し、他端が部品ピックアップ位置に至る部品給送路を設けた整列シュートとを備えた構成としている。
【0011】また、前述のチップ部品供給装置において、前記ホッパー基部は、上部に開口し下部に向かって徐々に狭くなる漏斗状空間と、該漏斗状空間の最下部に連通していて前記部品分離用部材を貫通させる穴部とを有する構成が望ましい。
【0012】さらに、前述のチップ部品供給装置において、前記供給ケースは、前記ホッパー基部に対し離脱可能な如く別体で、チップ部品を収容する空間を有するとともに前記漏斗状空間の上部の前記開口に対応する下部開口を有していることが望ましい。
【0013】また、前述のチップ部品供給装置において、前記整列シュート先端側の部品ピックアップ位置に部品取り出し用開口を設け、該部品取り出し用開口を開閉するためのシャッターを設けるとともに、前記部品給送路内を空気吸引する空気吸引経路を設け、前記シャッターを閉じた状態で前記部品給送路内の空気吸引を行い、前記シャッターを開いた状態で前記空気吸引経路を遮断する構成としてもよい。
【0014】本発明のホッパーは、チップ部品を収容する供給ケースと、該供給ケースを着脱自在に保持するホッパー基部とからなり、該ホッパー基部は、上部に開口し下部に向かって徐々に狭くなる漏斗状空間と、該漏斗状空間の最下部に連通していて部品分離用部材を貫通させる穴部と、前記供給ケースを着脱自在に保持する係止手段とを備え、前記供給ケースは、上部がチップ部品の入り口となったチップ部品の収容空間を有しかつ前記漏斗状空間の上部の前記開口に対応する下部開口を有しているケース本体と、該下部開口を開閉するケースシャッターと、前記入り口に開閉又は着脱自在に装着される外蓋とを備えた構成となっている。
【0015】また、前述のホッパーにおいて、前記ケースシャッターは、開成状態において前記漏斗状空間の上部の前記開口に実質的に連続する形状の透孔を有し、前記ケース本体の前記下部開口も前記漏斗状空間の上部の前記開口に実質的に連続する形状となっていることが望ましい。
【0016】さらに、前述のホッパーにおいて、前記漏斗状空間が、傾斜の緩やかな下部漏斗状面とこれに続く傾斜の急な上部漏斗状面の内側に形成されているものであってもよい。
【0017】また、前記収容空間内に収容したチップ部品を上から押える中蓋を、前記収容空間内に降下自在に設けてもよい。
【0018】
【作用】本発明のチップ部品供給装置及び該装置に用いるホッパーにおいては、ホッパーを、チップ部品を収容する供給ケースと、該供給ケースを装着して上下動するホッパー基部とで構成しており、チップ部品を部品分離用部材に円滑に落下させる機能をそのホッパー基部に持たせることにより、バルク状のチップ部品を多数収容する供給ケース部分は簡単で安価な構造とすることができる。このため、供給ケースをバルク状のチップ部品の収容、保管用容器としてそのまま流通に供することが可能である。また、供給ケースを装着したホッパー基部の上下動で部品分離用部材をホッパー基部内に出入りさせ、該部品分離用部材の進入時に前記ホッパー基部及び供給ケース内のチップ部品が僅かに盛り上がるようにして当該ホッパー基部及び供給ケース内でブリッジ(チップ部品が橋渡し状態となって詰まること)が発生することを防止している。そして、前記ホッパー基部の上下動に伴い前記部品分離用部材のチップ部品1個が通過可能な断面形状の貫通穴又は溝にホッパー基部からチップ部品を落下させることでチップ部品を分離して当該部品分離用部材の穴又は溝内にチップ部品を取り入れることができる。なお、チップ部品はホッパー基部の上下動に伴い前記部品分離用部材の穴又は溝を1列となって落下する。
【0019】前記ホッパー基部が、上部に開口し下部に向かって徐々に狭くなる漏斗状空間と、該漏斗状空間の最下部に連通していて前記部品分離用部材を貫通させる穴部とを有する場合、前記部品分離用部材へのチップ部品の落下をいっそう円滑に実行でき、詰まりの発生防止を図ることができる。
【0020】前記供給ケースは、前記ホッパー基部に対し離脱可能な如く別体で、少なくともチップ部品を収容する空間を有するとともに前記漏斗状空間の上部の前記開口に対応する下部開口を有していればよく、構造が簡単であり、チップ部品の収容、保管用容器として安価に流通に供することができる。
【0021】また、本発明のチップ部品供給装置において、前記部品分離用部材の穴又は溝に接続した部品給送路を持つ整列シュートの先端側に、部品ピックアップ位置に対応する部品取り出し用開口を設け、さらにこれを開閉するためのシャッターと前記部品給送路に連通する空気吸引経路とを設け、前記シャッターを閉じた状態で前記部品給送路内の空気吸引を行い、前記シャッターを開いた状態で前記空気吸引経路を遮断する構成とした場合、シャッターを閉じた状態で部品給送路内を空気吸引することで部品給送路の入り口から部品取り出し用開口に至るまでチップ部品を重力に頼らずに確実に給送できる。また、チップ部品の移送が空気吸引で行われるため、部品給送路内の汚れの発生が少なく、装置外部へのごみ、ほこり等の飛散も少ないので、クリーンルームに対応させることが可能である。
【0022】また、前記供給ケースが、ケース本体と、このケース本体の上部のチップ部品の入り口に開閉又は着脱自在に装着される外蓋と、下部開口を開閉するケースシャッターとを有する場合、チップ部品供給装置の稼働中において外蓋を外してチップ部品の追加供給を行うことができ、またケースシャッターを閉じることで適宜ホッパー基部へのチップ部品の供給を停止することができる。
【0023】さらに、前記供給ケースが前記収容空間内に自重で降下自在に設けられていて収容したチップ部品を上から押さえる中蓋を備える場合、該中蓋が収容したチップ部品を自重で押さえることができるので、例えばチップ部品供給装置が移動してチップ部品装着機の装着ヘッドにチップ部品を受け渡す構成の場合、その移動に伴ってチップ部品がケース本体内で揺れ動いてチップ部品に割れや欠けが発生する事態あるいは帯電してケース本体内に付着する事態を防止することができる。
【0024】また、前記供給ケースのケースシャッターが、開成状態において前記ホッパー基部の漏斗状空間の上部の開口に実質的に連続する形状の透孔を有し、前記ケース本体の前記下部開口も前記漏斗状空間の上部の前記開口に実質的に連続する形状となっている場合、前記漏斗状空間の上方に前記ケースシャッターやケース本体の開口の縁が庇状に突き出してチップ部品の円滑な落下を妨げる事態の発生を回避することができる。
【0025】さらに、前記ホッパー基部の前記漏斗状空間が、傾斜の緩やかな下部漏斗状面とこれに続く傾斜の急な上部漏斗状面の内側に形成されている場合、当該ホッパー基部の幅が狭くとも、前記漏斗状空間でのチップ部品のブリッジ等の詰まりの発生を防止できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明に係るチップ部品供給装置及び該装置に用いるホッパーの実施例を図面に従って説明する。
【0027】図1は本発明の実施例の全体構成を示す正面図である。この図において、仮想線1で示すのは、チップ部品装着機の供給部ベースであり、該供給部ベース1上にチップ部品供給装置の本体フレーム10が載置されるようになっている。
【0028】本体フレーム10の右端には、精密ボールスライド11が上下方向に摺動自在に取り付けられ、該精密ボールスライド11にL字状のホッパーベース12の垂直部12aが固定されている。ホッパー13は、チップ部品20を収容する供給ケース14と、該供給ケースを着脱自在に保持するホッパー基部15とからなっており、前記ホッパーベース12の水平部12bにホッパー基部15が固着されている。
【0029】図2乃至図6及び図10に示すように、ホッパー13の下部をなすホッパー基部15は、例えば金属製又は樹脂製であって前記供給ケース14の下部が嵌合する保持枠部16を上部に一体に有するとともに、凸部17を底部に一体に有している。保持枠部16の長手方向両端の一側面にはボールプランジャ18が固着され、該ボールプランジャ18のボール18aが保持枠部16の内側に突出している。また、保持枠部16の幅広側面の内側に係合凸部19が形成されている。ここで、ボールプランジャ18はボール18aを内蔵するばねで突出方向に付勢するものであり、保持枠部16とこれに取り付けられたボールプランジャ18とで供給ケース14を着脱自在に保持するための係止手段を構成している。すなわち、供給ケース14の一方の側面はボールプランジャ18で押圧され、ケース14の他方の側面は保持枠部16の反対側の内側側面に当接して支持される。なお、前記係合凸部19は後述するケース側の下部係合凹部25eとともにケース14の装着方向を間違えないようにする機構である。
【0030】また、ホッパー基部15は上部(保持枠部16の内側底面)に開口し下部に向かって徐々に狭くなる漏斗状空間21と、該漏斗状空間21最下部に連通して凸部17の下面に開口する穴部22を有している。前記漏斗状空間21は、傾斜の緩やかな下部漏斗状面21aとこれに続く傾斜の急な上部漏斗状面21bの内側に形成されている。なお、下部漏斗状面21aの平断面は円形であるが、上部漏斗状面21bの平断面は長円形(又は楕円形)となっている。いずれにしても、漏斗状空間21の内面は、角が無いようにしてチップ部品の引っ掛かりを防止している。
【0031】なお、ホッパー基部15のホッパーベース12への装着面には取付用雌螺子穴(又は単なるめくら穴)23が形成されており、図1及び図2のように、この取付用雌螺子穴23を利用してホッパー基部15はホッパーベース12の水平部12bに対しビス(又はセルフタッピングビス)24で固定されている。その際、ホッパー基部15の下部の凸部17は水平部12bを貫通している。なお、ホッパー基部15も水平部12bに対し着脱自在な取付構造としてもよい。
【0032】図2乃至図7に示すように、供給ケース14は、帯電防止透明樹脂等のケース本体25と、金属製或は樹脂等の外蓋26と、金属製或は樹脂製のケースシャッター27と、帯電防止樹脂等の中蓋28とからなっている。
【0033】図5乃至図7に示すように、前記ケース本体25は、左右の半割ケース体29a,29bを超音波溶着等で一体化したもので、上部がチップ部品20の入り口25aとなったチップ部品の収容空間25bを有し、かつ前記漏斗状空間21の上部の開口21cに対応する下部開口25cを底部中心に有している。また、図2乃至図4のように、ケース本体25の幅の狭い方の側面には前記保持枠部16の内側に突出しているボールプランジャ18に対応する下部係合凹部25dが形成されている。ケース本体25の幅の広い方の側面には係合凸部19に対応する下部係合凹部25eがそれぞれ形成されている。係合凸部19と下部係合凹部25eは、ケース本体25の装着方向を規定するものであり、ケース本体25を誤って左右反転状態で保持枠部16に装着することのないようにするために設けられている。さらに、下部開口25cの両側を横断するように左右の半割ケース体29a,29bにはシャッター用の直線状溝30が形成されている。なお、下部開口25cの両側には当該下部開口25cに向けて下がった内部傾斜面25gが設けられている。これは、ケース本体25内部のチップ部品20を残らず下部開口25cから排出できるようにするためである。なお、ケース本体25の内面に多数の円形突起模様25hを形成してチップ部20の内面への付着を防止している。
【0034】前記ケースシャッター27は、ケース本体25の下部開口25cを開閉するものであり、図8及び図9に示すように、板状樹脂シート27aの一端部につまみ27bを、他端部に前記下部開口25cに対応した透孔27cを、さらに透孔27cよりも先端位置に先端凸部27dを、透孔27cよりも基端側位置に中間凸部27eをそれぞれ形成したものである。ケースシャッター27の両縁部は前記半割ケース体29a,29bを一体化する際に、前記シャッター用の直線状溝30に対し摺動自在に嵌め込まれており、つまみ27bはケース本体25の右側面に出入り可能にしている。
【0035】前記ケース本体25を前記ホッパー基部15に装着した後のケースシャッター27の開成は、つまみ27bをホッパー基部15のシャッターガイド31のガイド溝31aに沿って横方向(水平方向)に動かすことによって行うことができる。シャッター27の開状態ではシャッター側縁部がガイド溝31aに入り込んで来るため、ケース本体25のホッパー基部15からの不用意な抜け防止も兼ねることができ、ケース本体25のケースシャッター27が開状態のままで外されて内部のチップ部品20を飛散するような事態を防いでいる。
【0036】前記ケース本体25の下部開口25c及びケースシャッター27の透孔27cの形状は、ケースシャッター27の開成状態において前記漏斗状空間21の上部の開口21cに実質的に連続する形状(角の無い長円、楕円等の形状)であり、下部開口25cに臨んだ直線状溝30を透孔27cの縁で全周にわたり埋めて、前記漏斗状空間21の上部に透孔27cの縁が庇状に突出しないようにかつ段差が生じないようにし、チップ部品20の円滑な落下を実現している。
【0037】なお、ケースシャッター27の先端凸部27dは下部開口25cの左側の中間スライド溝30aの側のみを摺動し、中間凸部27eは右側の中間スライド溝30bの側のみを摺動するものであり、ケースシャッター27の開成時に先端凸部27dが中間スライド溝30aの側のリブの端部で位置規制されることで透孔27cの位置ずれが発生するのを防止している。また、ケースシャッター27の閉成時に中間凸部27eが中間スライド溝30bの側のリブの端部で位置規制されることでケースシャッター27の閉成方向の移動量が規定されている。
【0038】前記外蓋26は、ケース本体25の入り口25aに矢印Xのように横方向にスライドして開閉自在かつ着脱自在に嵌合するものであり、入り口25aの開口縁側面の横方向ガイド凹溝25fに摺動自在に係合するスライド凸部26aを内面に有している。また、外蓋26はスライドした閉成時にケース本体25の内面に係合するロック部26bを後端部に有している。
【0039】前記中蓋28は、ケース本体25の収容空間内に自重で降下自在に設けられていて収容したチップ部品20を上から押さえる働きをするものである。
【0040】このような供給ケース14を別体として、該供給ケース14にバルク状のチップ部品20を入れる作業は、ケースシャッター27のつまみ27bを横方向に押し込み、ケース本体25の下部開口25cを閉じておき、外蓋26及び中蓋28を外して入り口25a(保持枠部への装着時に上部入り口となる)からケース本体25の収容空間25bにチップ部品20を落下させることにより容易に行うことができ、予め流通段階でチップ部品20を供給ケース14に収容しておくことができる。また、ホッパー13の使用中に外蓋26及び中蓋28を外して上部入り口25aからチップ部品20を補給することができ、チップ部品20は自重で下に溜まる。
【0041】そして、チップ部品20を多数収容したケース本体25に外蓋26及び中蓋28を装着した供給ケース14の下部を、ホッパー基部15の保持枠部16に対して嵌め込むことで、供給ケース14側の下部係合凹部25dを保持枠部16側のボールプランジャ18に係合させることができ、この結果、供給ケース14を垂直に立てた状態にてホッパー基部15で着脱自在に係止、保持することができる。すなわち、ボールプランジャ18のボール18aが供給ケース側の下部係合凹部25dに嵌まって供給ケース14を保持枠部16の反対側の内側側面に押し付けることで当該供給ケース14を保持する。実際の使用時には、ケースシャッター27のつまみ27bを横方向に引っ張って透孔27cとケース本体25の下部開口25cとを一致させて当該ケースシャッター27を開いておき、この結果、ケース本体25内のチップ部品20はホッパー基部15の漏斗状空間21に落下する。なお、ケースシャッター27の開成時には当該ケースシャッター27の両側縁部がホッパー基部15側のガイド溝31aに入り込んで嵌合状態となるため、供給ケース14の不用意な外れ防止を図ることができる。
【0042】図1のように、本体フレーム10に固定された支持体51の上部には部品分離用部材としての分離整列パイプ55が垂直方向(上下方向)にパイプ固定ブロック56で立設固定されている。図1及び図2に示すように、分離整列パイプ55は上部がホッパー基部15の穴部22に嵌まっている。
【0043】本体フレーム10の右端、すなわち支持体51の右端に対し、前記ホッパー13を装着したホッパーベース12が精密ボールスライド11によって昇降自在に取り付けられているが、このホッパーベース12を上下駆動するためにホッパー昇降用DCモーター42が設けられている。すなわち、図1のように、本体フレーム10の右端下側にはモーター取付板41が固定され、該取付板41にホッパー昇降用DCモーター42が固定される。このモーター42は減速器42Aを持ち、その回転軸にはカム43が固着され、該カム43に固定されたピン43Aはホッパーベース12下端に連結固定されたカムフォロア44の長穴(横長の穴)44Aに嵌まっている。従って、モーター42の回転によりホッパーベース12及びホッパー13は往復上下運動を行う。その際、ホッパー13が下降したときに分離整列パイプ55の上部が穴部22の開口からホッパー基部15の漏斗状空間21内に突出するようになっている。但し、図1はホッパー13の上昇位置を示す。なお、ホッパー昇降用DCモーター42のオン、オフはスイッチ45を操作して行うようになっており。動作中はスイッチ45はオンであるが、供給ケース14交換時等の際にはオフとする。
【0044】前記本体レーム10の右端側の支持体51には、整列シュートの一部をなす円弧状シュート53が設けられている。該円弧状シュート53は、前記支持体51の側面に、上端部の垂直方向(上下方向)から下端部で水平方向(横方向)になる如くほぼ1/4円弧の円弧状シュート溝を設け、そのシュート溝の上面にシュート蓋を被せることにより円弧状部品給送路52を構成している。
【0045】図1のように、前記本体フレーム10上辺部には、前記分離整列パイプ55の貫通穴と円弧状シュート53の円弧状部品給送路52とに連通した直線状部品給送路62を有する整列シュートの一部をなす直線状シュート61が設けられている。前記分離整列パイプ55の貫通穴と前記円弧状シュート53の円弧状部品給送路52とは同一断面で連通し、さらに直線状シュート61の直線状部品給送路62の右端は円弧状部品給送路52と同一断面で接続している。直線状シュート61は、本体フレーム10に固定で上面に開口する直線溝を形成した直線状ベース63の上面にシュート蓋64を被せたものであり、該シュート蓋64は上面から蓋取付用螺子65を直線状ベース63側の螺子穴に螺合することで直線状ベース63に固定されている。
【0046】また、図11乃至図14に示すように、直線状ベース63の先端(左端)側は肉厚が薄くなっており、肉厚部63Aから肉薄部63Bに変化する段差部分には直線状ベース63の直線溝と同一断面で連通する直線溝66を有するシュート先端部材67が固定されている。前記シュート先端部材67を含む直線状ベース63部の肉厚部分の先端側の上面には、先端側シュート蓋68が蓋取付用螺子69を直線状ベース63側の螺子穴に螺合することで固定されている。
【0047】そして、円弧状シュート53及び直線状シュート61を連結した整列シュートが構成され、分離整列パイプ55の貫通穴下端に対して、円弧状シュート53の円弧状部品給送路52、直線状シュート61の直線状部品給送路62、シュート先端部材67の直線溝66が連通した部品給送路が構成される。この部品給送路は、両端開口部分を除き実質的に気密状態が好ましい。
【0048】図11乃至図14に示すように、前記シュート先端部材67上の直線溝66の先端(左端)位置に部品ストッパー71が設けられている(直線状ベース63に固定されている)。また、直線状ベース63の肉薄部63Bに固定のガイド72により横方向に摺動自在にシャッター73が支持されている。前記部品ストッパー71は、最先端のチップ部品20の端部が突き当たることで該チップ部品20を部品ピックアップ位置P(図の1点鎖線)で位置決めするものであり、空気吸引を可能にするため直線溝66の全面を遮らないように隙間が設けられている。前記シャッター73には、シュート先端部材67の先端側に開口し直線溝66と連通する空気吸引孔74が形成されている。図11に示すシャッター73は閉状態で、前記先端側シュート蓋68の先端と付き合わされ、このとき空気吸引孔73は直線状ベース63の肉薄部63Bに設けられている空気吸引孔75に連通するようになっている。また、シャッター73の先端は、シャッター閉状態で直線溝66の上面を閉塞し、図13に示す部品ピックアップ位置Pの部品取り出し用開口100(シャッター73が後退した位置のときの直線溝66上方のシャッター73とシュート蓋68間の隙間)を覆う位置となる。
【0049】空気吸引孔75下端の開口は、本体フレーム10に設けられたバーブ継手76に連通しており、該バーブ継手76に接続されている図1のホース77を介して本体フレーム10に固定されている負圧源としての真空発生器(真空エジェクタ)78に接続されている。すなわち、シャッター73閉状態では、シャッター73側の空気吸引孔74は、直線状ベース63側の空気吸引孔75に連通状態となり、バーブ継手76、ホース77を通して真空発生器78に接続される。なお、空気吸引経路の途中に塵埃等除去するためのフィルタを備えてもよい。
【0050】前記シャッター73を摺動自在に支持するガイド72の側面には、図11及び図13に示すように、外部連通孔79が形成されている。該外部連通孔79は、図11のようにシャッター73が部品ピックアップ位置Pの部品取り出し用開口100を閉塞しているときは当該シャッター73で塞がれて外部に連通せず、シャッター73がやや開いた半開き状態から外部に連通する空気通路を形成する。この外部連通孔79が外部への空気通路となる状態は、シャッター73がさらに開いて空気吸引孔74が直線状ベース63側の空気吸引孔75から外れるまで継続され、この期間は空気吸引孔74の空気吸引は実質的に無効とされる。また、図13のようにシャッター73の全開状態では、シャッター73の底面が空気吸引孔75の上端開口を塞いで空気吸引経路を遮断するとともに部品取り出し用開口100が開いた状態となり、真空発生器78による空気吸引が継続していてもチップ部品20には吸引力は働かない。このように、シャッター73が開いた状態では吸引力を働かせないようにしているので、部品取り出し用開口100に位置するチップ部品20に空気の吸い込みに伴う無用な力が加わるのを防止でき、チップ部品20の浮き上がり姿勢の乱れ等を防止できる。
【0051】図1に示すように、シャッター73にはシャッター開閉アーム81の上端部のピン81Aが係合されている。シャッター開閉アーム81は、本体フレーム10に固定の支持軸82にて回動自在に支持されており、下端に係合部83が設けられている。前記支持軸82には回転レバー84も回動自在に支持されており、該回転レバー84には前記係合部83が係合する係合ピン85が設けられており、下端には連結アーム86の一端部が枢着されている。前記シャッター開閉アーム81と回転レバー84は引張ばね87で連結されており、シャッター開閉アーム81の係合部83が回転レバー側の係合ピン85に係合する向きにそれらを付勢している。つまり、回転レバー84が左回転すると、シャッター開閉アーム81は、係合部83が係合ピン85に追随する如く左回転し、シャッター73は左方向にスライドされ開状態になる。回転レバー84が右回転すると、シャッター開閉アーム81は、係合部83が係合ピン85に押されて右回転し、シャッター73は右方向にスライドされ閉状態になる。
【0052】前記連結アーム86の他端部は、操作レバー88に枢着されている。該操作レバー88は、本体フレーム10に固定されている支持板89に回動自在に軸支されており、上部に設けられている操作部91がチップ部品装着機側の操作力Fを受けて左回転するようになっている。なお、この操作力Fは、図13に示すチップ部品装着機側の吸着ピン(部品ピックアップピン)2が前記部品ピックアップ位置Pにてチップ部品20を吸着する動作時に、吸着ピン2の下降と連動して加えられるようになっている。操作レバー88の下端と本体フレーム10との間には引張ばね92が設けられており、吸着ピン2が上昇位置に復帰して操作部91への操作力Fが解除されたときに、操作レバー88を右回転させるように付勢している。操作レバー88が駆動源の操作力Fを受けた場合、操作レバー88は左回転し、連結アーム86を引っ張り、前記回転レバー84を左回転させる。操作レバー88への駆動源の操作力Fが解除された場合、操作レバー88は引張ばね92により右回転し、連結アーム86を押し、前記回転レバー84を右回転させる。
【0053】以上のように、シャッター73の開閉は、シャッター開閉アーム81、回転レバー84、連結アーム86及び操作レバー88が連動して行われるようになっている。その際、シャッター開閉アーム81と回転レバー84を引張ばね87で連結し、シャッター開閉アーム81の左回転を回転レバー84の左回転に追随させて行っているので、シャッター73が開く動作中(左方向にスライド)に何らかの障害が生じ、シャッター開閉アーム81の左回転を妨げる力、すなわち引張ばね87の引っ張り力以上の力が加わった場合、その力を引張ばね87が伸張することで吸収し、シャッター開閉アーム81が回転レバー84の左回転に無理に追随しないようになっている。また、シャッター開閉アーム81及び回転レバー84を右回転させるのを操作レバー88と本体フレーム10間に設けた引張ばね92の引っ張り力(操作レバー88を右回転方向に付勢する)を利用し連結アーム86を介して行っていることにより、シャッター73が閉まる動作中(右方向のスライド)に何らかの障害が生じ、前記シャッター開閉アーム81及び回転レバー84の右回転を妨げる力、すなわち引張ばね92の引っ張り力以上の力が加わった場合、操作レバー88の回動が停止し、シャッター開閉アーム81及び回転レバー84を無理に右回転させないようになっている。従って、シャッター73の開閉の際に、チップ部品20がシャッター73と先端側シュート蓋68間の隙間である所の部品取り出し用開口100に引っかかったり等して何らかの障害が生じても、無理に開閉動作が行われないようになっている。
【0054】図14に示すように、直線状シュート61の中間部左寄りには、部品検出センサーとしての光センサー95が配置されている。光センサー95は直線状シュート61の部品給送路62をはさんで対向する発光素子と受光素子(図示省略)とを有し、これらはいずれも本体フレーム10側に取り付けられている。シュート蓋64と直線状ベース63には、発光素子からの光線が受光素子まで透過するように微少な透過穴96が形成されており、発光素子と受光素子との間の光路(1点鎖線S)が直線状部品給送路62を通るようになっている。図14の如く、部品給送路62内の光センサー95の光路上にチップ部品20が存在することで光路が遮られ、チップ部品20の存在が検出されるようになっている。そして、光センサー95がチップ部品20有りを検出したときは、前記DCモーター42の電源を切り、ホッパー13の動きを停止してチップ部品20の供給を止めるようにしている。なお、部品通過時、センサー95は瞬間的にオン、オフするが、モーター42には慣性があり、事実上停止しない。図14のように、チップ部品20が部品ストッパー71より1列に連なってその整列端が光センサー95の光を継続的にさえぎるようになると前記DCモーター42は停止する。これにより、部品給送路62に適切な数のチップ部品20が存在するようにしている。
【0055】なお、ここでは、発光素子と受光素子を対向配置する透過型の光センサーとしたが、発光素子と受光素子とを並設する反射型の光センサーを用いてもよい。
【0056】図1に示すように、前記本体フレーム10の下辺にはフィーダーロックレバー101及びロック爪102が取り付けられている。フィーダーロックレバー101及びロック爪102は、本体フレーム10にそれぞれ枢着されており、両者は連結リンク103を介して連結されている。なお、図示は省略したが、前記フィーダーロックレバー101と本体フレーム10との間にはフィーダーロックレバー101をロック方向(図1の右回り方向)に付勢するばねが配設されている。前記ロック爪102は、フィーダーロックレバー101を図1の仮想線Qのように引き上げた時にチップ部品装着機の供給部ベース1に設けられたピン104から外れた状態となり、ベース1より本体フレーム10及びこれに付属する全機構を外すことが可能である。フィーダーロックレバー101が図の実線の状態のときは装着状態となり、ロック爪102はピン104に係合するようになっている。
【0057】次に、上記実施例の全体構成の動作説明を行う。
【0058】まず、ホッパーベース12に固定のホッパー基部15に対し、多数のチップ部品20を収容した供給ケース14を装着してホッパー13を構成しておき、供給ケース14のケースシャッター27を開き、供給ケース14内のチップ部品20がホッパー基部15の漏斗状空間21に落下できるようにしておく。
【0059】そして、スイッチ45をオン操作しホッパー昇降用DCモーター42を回転可能な状態に設定する。光センサー95が直線状シュート61の直線状部品給送路62内のチップ部品20の1列となった整列端を検出していない場合、DCモーター42は回転し、カム機構を介してホッパーベース12及びホッパー13に上下運動を行わせる。このため、分離整列パイプ55はホッパー基部15の穴部22より漏斗状空間21内に出入りすることになり、漏斗状空間21から供給ケース14内に至るチップ部品20を盛り上げ、下げして僅かに動かす。これに伴いホッパー内のバルク状(ばらの)チップ部品20はホッパー基部15の穴部22に対し上下している分離整列パイプ55の貫通穴に1個ずつ入り込む(落下する)。チップ部品20はパイプ55の貫通穴を通って円弧状シュート53に形成された円弧状部品給送路52の垂直部分を落下し、徐々に横向きに向きを変えられて水平部分の左端に達する。
【0060】水平部分では重力によるチップ部品給送作用は無くなる。このため、図11に示すように、直線状シュート61先端側の部品ピックアップ位置Pの部品取り出し用開口100をシャッター73で密閉し、分離整列パイプ55の上端のみが実質的に開口している状態とし、真空発生器78により空気吸引孔74,75、バーブ継手76及びホース77の空気吸引経路で真空吸引する。この結果、分離整列パイプ55の貫通穴、円弧状部品給送路52、直線状部品給送路62及び直線溝66が連通してなる部品給送路を通る空気流が発生し、円弧状部品給送路52の水平部分から直線状部品給送路62,直線溝66内のチップ部品20は左方向に給送力を受け、最先端のチップ部品20は部品ストッパー71に当接して停止する。すなわち、最先端のチップ部品20は部品取り出し用開口100の部品ピックアップ位置Pに位置決め停止されることになる。なお、部品給送路は実質的に気密であるため、チップ部品20には貫通穴から円弧状部品給送路52内においても真空吸引による給送力が働くので、チップ部品20を円滑かつ確実に落下させることができる。
【0061】その後、図13のチップ部品装着機側の吸着ピン2を下降させるとともに、操作レバー88の操作部91に操作力Fを加え、連結アーム86、回転レバー84を連動させてシャッター開閉アーム81を左回転させ、シャッター73を左方向にスライドさせる。この結果、まずシャッター73の半開き状態で外部連通孔79が外部に連通する空気通路を形成し、空気吸引孔74の空気吸引を実質的に無効にし、さらにシャッター73が開いた状態ではシャッター73底面が空気吸引孔75の上端開口を塞いだ状態となり、空気吸引経路が遮断され引き続き空気吸引がチップ部品20に働かない状態が継続する。そして、図13のシャッター73全開状態(部品取り出し用開口100の全開状態)で装着機側の吸着ピン2が下降して部品ピックアップ位置Pにある最先端のチップ部品20を吸着し、持ち上げて移送する。この受け渡し動作の際、直線状ベース63側の空気吸引孔75まで空気吸引が継続されているが、上述の如く直線状部品給送路62に連通する空気吸引孔74は空気吸引を停止した状態でチップ部品20には吸引力は働かないから、各チップ部品には横方向の給送力は働かず、相互に緩んだ状態であり、吸着ピン2によるチップ部品20の取り出しの失敗は無い。
【0062】なお、部品給送路52の水平部分から垂直部分にまで連続的にチップ部品があると、最先端のチップ部品20にまで重力による横方向の力が加わる恐れがある。また、吸引を停止しても重力による力が加わっている後方の部品があると1列になった部品が緩んだ状態にならない。このため、直線状シュート61の中間部に位置する光センサー95によりその配設位置でのチップ部品20の1列の連なり(整列端)を検出し、チップ部品の整列した連なりを検出したときはDCモーター42の動作を停止し、ホッパー13の上下動を止めて部品給送路へのチップ部品の供給を停止するようにしている。従って、吸着ピン2によるチップ部品吸着時には、各チップ部品は直線状シュート61のみに位置する。
【0063】そして、吸着ピン2がチップ部品20を吸着し、上昇することにより、操作レバー88の操作部91への操作力Fが解除され、引張ばね92により操作レバー88が右回転し、連結アーム86、回転レバー84が連動してシャッター開閉アーム81を右回転させ、シャッター73を右方向にスライドさせる。この結果、シャッター73が閉じられ部品取り出し用開口100が閉まり、空気吸引孔74と直線状ベース63側の空気吸引孔75が連通し、空気吸引孔74の空気吸引が有効になる。そして、空気吸引によりチップ部品20は左方向に給送力を受け、最先端のチップ部品20が部品ストッパー71に当接して部品取り出し用開口100の部品ピックアップ位置Pに位置決め停止され、吸着ピン2による部品取り出しの待機状態になる。
【0064】上記実施例によれば以下に述べる効果を得ることができる。
【0065】(1) ホッパー13を、ホッパーベース12の水平部12bに固定のホッパー基部15と、該ホッパー基部15に垂直に向けて着脱自在に装着できる供給ケース14とで構成しており、該供給ケース14は簡単で安価な構造とすることができ、バルク状のチップ部品20を収容、保管する容器としてそのまま流通に供することができる。
【0066】また、供給ケース14はケース本体25の上の入り口25aからチップ部品を入れてケース本体下部中心の下部開口25cから出す構造であり、入り口25aはチップ部品詰めに最適な開口寸法とすることができ、下部開口25cはホッパー基部15へのチップ部品の落下に最適な形状寸法に設定可能である。この供給ケース14は垂直配置であり、チップ部品の円滑な落下に有利である。
【0067】さらに、ホッパー基部15の保持枠部16がケース本体25の下部の4側面を囲んで嵌合しているので、ケース本体25の前後左右のずれを防止できる。
【0068】(2) 供給ケース14をホッパー基部15に対し着脱して容易にチップ部品20の補給が可能であり、ホッパー基部15にチップ部品20を僅かに残すことで供給ケース14が無くともしばらく部品供給が可能であり、補給作業のゆとりが得られる。
【0069】また、供給ケース14をホッパー基部15に装着状態にて外蓋26を外して又は開いてチップ部品を供給ケース14に追加することも可能である。
【0070】(3) ホッパー13の上下運動で多数のチップ部品20を動かすとともに分離整列パイプ55をホッパー13内に出入りさせ、パイプ55の貫通穴にチップ部品を1個毎に取り入れる(落下させる)ことでチップ部品の分離を行っており、チップ部品の分離整列に圧縮空気を用いることなくチップ部品の分離、整列、供給が可能である。このため、圧縮空気によるチップ部品の破損や汚れの発生がなくなるとともに電磁弁等の装置が不要になり、装置の簡素化が図れる。
【0071】(4) 部品給送路の入り口(分離整列パイプ55の貫通穴開口)から部品給送路の先端(シュート先端部材67の直線溝66の先端)までのチップ部品20の移送を空気吸引で行っているため、部品給送路内の汚れの発生が少なく、装置外部へのごみ、ほこり等の飛散も少ないので、クリーンルームに対応させることが可能である。
【0072】(5) 供給ケース14のケース本体25の下部開口25cは、ホッパー基部15の漏斗状空間21の上部開口形状に連続する形状となっており、しかもケースシャッター27の透孔27cもそれらと連続する形状であるため、シャッター27が摺動する直線状溝30を透孔27cの縁で埋めてしまうので凹みがなく、下部開口25cや透孔27cの縁が庇状に突き出してチップ部品20の円滑な落下の妨げとなることがなく、また分離整列パイプ55の漏斗状空間21への出入りに対してチップ部品20の僅かな移動を阻害せず、円滑な供給が可能である。
【0073】(6) 分離整列パイプ55の漏斗状空間21への出入りによって、ホッパー基部15の漏斗状空間21から供給ケース14内に至るチップ部品20を盛り上げ、下げして僅かに動かすことができ、ホッパー下部からチップ部品が出ても、上部からチップ部品が落下してブリッジが残ることがない。
【0074】(7) ホッパー基部15の漏斗状空間21が傾斜の緩やかな下部漏斗状面21aとこれに続く傾斜の急な上部漏斗状面21bの内側に形成されているので、漏斗状空間21の上部開口の面積が小さくて済み、ホッパー基部15の幅を狭く構成することが可能であり、しかもチップ部品20のブリッジによる詰まりの発生も防止できる。
【0075】(8) 供給ケース14が、ケース本体25と、このケース本体の上部のチップ部品の入り口に開閉自在で着脱自在に装着される外蓋26と、ケースシャッター27と、ケース本体25の収容空間内を自重で降下可能な中蓋28とを有しており、チップ部品供給装置の稼働中において外蓋26及び中蓋28を外してチップ部品の追加供給を行うことができ、またケースシャッター27を閉じることで適宜ホッパー基部15へのチップ部品の供給を停止することができる。さらに、中蓋28が収容したチップ部品を上から押さえることができるので、例えばチップ部品供給装置が移動してチップ部品装着機の装着ヘッドにチップ部品を受け渡す構成の場合、その移動に伴ってチップ部品がケース本体内で揺れ動いてチップ部品に割れや欠けが発生する事態あるいは帯電してケース本体内に付着する事態を防止することができる。
【0076】(9) 吸着ピン2による部品取り出しを行う部品取り出し用開口100において、シャッター73が閉状態のとき先頭のチップ部品20が空気吸引力により部品ストッパー71に当接して位置決めされるようになっており、シャッター73が半開き状態のとき外部連通孔79が外部に連通する空気通路となって空気吸引が実質的に無効にされ、全開状態では空気吸引経路が遮断されるようになっているので、部品取り出し時(シャッター73の全開状態)に先頭のチップ部品20に無用な力が加わらず、該チップ部品20を部品ピックアップ位置Pで正確に位置決めし安定した姿勢とすることができる。従って、吸着ピン2によるチップ部品20の安定した取り出しができる。
【0077】(10) 部品検出センサーとしての光センサー95を設け、部品給送路の横向き部分(水平部分)内に一定量以上のチップ部品20が存在した場合、ホッパー昇降用DCモーター42を停止させてホッパー13の上下動を停止する構成であり、ホッパー13内のチップ部品20を必要以上に撹拌しないためチップ部品20の損傷を抑えることができる。
【0078】なお、供給ケースに収容するチップ部品の外形が大きい場合、チップ部品の収容個数を充分に確保するとともに分離整列パイプの出入りが円滑に行われるように供給ケースの厚み方向の幅寸法を大きくすることが好ましい。
【0079】図15乃至図17は本発明で用いる供給ケース及びホッパー基部の他の具体例であり、上記の点に鑑みて厚み方向の幅寸法を広くした構成を示す。この場合、供給ケース114のケース本体25は、内部に収容するチップ部品の外形が大きいため、厚み方向の幅寸法を拡大しており、それに合わせて図16に示すように下部開口25cの形状も幅方向に大きくなっている。同様に、外蓋26、中蓋28及びホッパー基部115の保持枠部16も供給ケース114に適合する形状に変更されている。なお、その他の構成部分は、ケース本体25の厚み方向の幅寸法が大きくなったのに対応させて寸法を変更した点を除けば、前述の実施例の供給ケース14と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0080】このように、供給ケース114の厚み方向の幅寸法を大きくし、これに適合するように幅寸法を同様に拡大したホッパー基部115とすることで、下部開口25c及び漏斗状空間21の上部開口幅も大きくでき、チップ部品の外形寸法が大きい場合でもチップ部品を円滑を落下させることができ、ブリッジによるチップ部品の詰まりの防止を図ることができる。
【0081】図18乃至図20は本発明で用いる供給ケース及びホッパー基部のさらにもう1つの具体例であり、ホッパー基部の構造を変更したことにより、装置全体の厚み方向の外形寸法を増大させることなく供給ケースの厚み方向の幅寸法を大きくした構成を示している。この場合、供給ケース214のケース本体25の幅Wは、図19及び図20からわかるようにホッパー基部215と同じ幅であり、ホッパー基部215の保持枠部216は左右両側のみで、残りの2側面は省略されている。また、ケース本体25の幅方向の位置決めのために位置決め凸部230が当該ケース本体25の底面に一体に形成されており、これと嵌合する位置決め凹部231がホッパー基部215の上面に形成されている。なお、その他の構成部分は前述の実施例の供給ケース14及びホッパー基部15と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0082】このように、ケース本体25の幅Wをホッパー基部215の幅と同じにすることで、漏斗状空間21の上部開口幅も大きくでき、ブリッジによるチップ部品の詰まりの防止作用を一層向上させることができる。
【0083】なお、上記実施例では、部品分離用部材として分離整列パイプ55を用いたが、分離整列パイプ55の代わりに、一対の半割り円筒体に溝を形成して近接対向又は突き合わせた部品分離用部材を用いることもできる。
【0084】また、上記実施例では、ホッパー基部15の保持枠部16にボールプランジャ18を取り付けて、供給ケース14を係止するようにしたが、ボールプランジャ18に限らず、球体等の係止部品をばね等で突出させる係止機構であれば、具体的な構造は種々変更可能である。
【0085】また、上記実施例の構成は、円柱状のチップ部品及び直方体状のチップ部品の何れにも適用可能であり、円柱状のチップ部品であれば、部品分離用部材の貫通穴又は溝及びこれに続く部品給送路の断面を円形に、直方体状のチップ部品であれば、部品分離用部材の貫通穴又は溝及びこれに続く部品給送路の断面を方形にすればよい。
【0086】以上本発明の実施例について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ホッパーを、チップ部品を収容する供給ケースと、該供給ケースを装着して上下動するホッパー基部とで構成しているので、供給ケースは簡単で安価な構造とすることができ、バルク状のチップ部品の収容、保管用容器として流通に供することができる。
【0088】また、供給ケースをホッパー基部に対し着脱してチップ部品の補給が容易に可能であり、ホッパー基部にチップ部品を僅かに残すことで供給ケースが無くともしばらく部品供給を続けられるから、補給作業のゆとりが得られる。
【0089】さらに、ホッパーのホッパー基部の漏斗状空間に部品分離用部材が出入りすることで、漏斗状空間内のチップ部品を部品分離用部材の貫通穴又は溝に落下させることができ、ブリッジ等による部品詰まりを発生させずかつチップ部品の破損や汚れを発生させることなく(圧縮空気の噴き付け等を要しないため)、チップ部品の整列、供給が可能である。




 

 


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