米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 電気素子 -> ティーディーケイ株式会社

発明の名称 有機エレクトロルミネセンス素子
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−96964
公開日 平成8年(1996)4月12日
出願番号 特願平6−232853
出願日 平成6年(1994)9月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】山谷 晧榮 (外2名)
発明者 荒井 三千男 / 中谷 賢司 / 南波 憲良
要約 目的
MgAgを使用しない、長時間発光可能な有機EL素子を提供すること。

構成
電子注入手段2と、正孔注入手段4と、陽極5と陰極を具備する有機EL素子において、陰極1−0をn型シリコンにより構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】 電子注入手段と、正孔注入手段と、陽極と、陰極を具備する有機エレクトロルミネセンス素子において、陰極をn型シリコンにより構成したことを特徴とする有機エレクトロルミネセンス素子。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機エレクトロルミネセンス(EL)素子に係り、特にMgAg電極を使用することなく構成することにより、その寿命を長くした有機EL素子に関する。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子は、薄形の新しい発光源として注目されている。従来の有機EL素子は、図4に示す如く、ガラス基板10の上にITOからなる透明電極5を形成し、この上に正孔注入輸送層4、発光層3、電子注入輸送層2、陰極7等により構成されている。
【0003】電子注入輸送層2としては、例えばトリス(8−キノリノラト)アルミニウムが使用される。発光層3としては、後述する正孔注入輸送層4で使用される化1で示すテトラアリールジアミン誘導体と、前記電子注入輸送層2で使用されるトリス(8−キノリノラト)アルミニウム等の混合されたものが使用される。
【0004】正孔注入輸送層4としては、例えば下記化1で表されるテトラアリールジアミン誘導体を使用する。
【0005】
【化1】

【0006】〔化1において、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞれアリール基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基又はハロゲン原子を表す。r1、r2、r3及びr4は、それぞれ0又は1〜5の整数である。R5 及びR6 は、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらは同一でも異なる物であってもよい。r5及びr6は、それぞれ0又は1〜4の整数である。〕
透明電極5は陽極として作用するものであり、例えばITOで構成される。
【0007】陰極7は、MgAg(例えば重量比10:1)を使用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の如く構成された有機EL素子は、最初は強く発光しているが、時間が経過するにつれて発光強度が急速に減少するという欠点がある。
【0009】本発明者はこの問題を改善すべく研究したところ、これが陰極の構成材料にMgが存在するために非常に酸化し易いことにもとづくことが解明された。従って本発明の目的は、発光強度を長時間持続させるために、陰極にMgが含有されないものを使用した有機EL素子を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明では、図1に示す如く、陰極としてn型シリコン層1−0を使用する。
【0011】
【作用】シリコンは酸化しにくいので、有機EL素子の発光強度を長く持続できる有機EL素子を提供することができる。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2に基づき説明する。図1は本発明の一実施例構成図、図2はその特性図である。
【0013】図1において、1はシリコン基板、2は電子注入輸送層、3は発光層、4は正孔注入輸送層、5は透明電極である。シリコン基板1は陰極として動作するn型シリコン層1−0を有するものである。シリコン基板1は例えばシリコン単結晶板で構成され、これに例えばPをドーピングすることによりn型シリコン層1−0が形成される。このn型シリコン層1−0のシート抵抗は約1〜10Ω/口である。
【0014】電子注入輸送層2は、例えばトリス(8−キノリノラト)アルミニウムを蒸着することにより形成される。発光層3は、前記電子注入輸送層2を構成する例えばトリス(8−キノリノラト)アルミニウムと、後述する正孔注入輸送層4を構成する例えば化1で表されるテトラアリールジアミン誘導体との混合物が使用される。この場合、異なる蒸着源より蒸発される共蒸着が好ましいが、これに限定されるものではない。勿論蛍光性物質を含ませることもできる。
【0015】正孔注入輸送層4は、前記化1で表されるテトラアリールジアミン誘導体や、下記化2で表されるN、N′−ジ(3−メチルフェニル)−N、N′−ジフェニル−4、4′−ジアミノ−1、1′ビフェニルを蒸着することにより形成される。
【0016】
【化2】

【0017】透明電極5は陽極となるものであって、例えばITO等で構成され、蒸着又はスパッタリングにより成膜される。本発明では、陰極を、酸化しにくいn型シリコン層で構成したので、従来のMgAgで構成された陰極に比較して耐酸化性を大きくすることができる。
【0018】本発明における有機EL素子と従来の有機EL素子の発光光度−時間特性を図2で説明する。図2において、Aは図1で示す本発明による有機EL素子の特性を示し、Bは図4で示す従来の構造の有機EL素子の特性を示す。図2において横軸は時間(hr)、縦軸は単位面積当たりの発光光度(カンデラ(cd)/cm2 )を示す。なお図2は大気雰囲気中で測定した値である。
【0019】従来の構造の有機EL素子では、陰極にMgが存在するため、Aに示す如く、非常に短時間で発光光度が小さくなるが、本発明の構造の有機EL素子では、Bに示す如く、10000時間を経過しても約600cdの発光光度で発光している。
【0020】本発明の第2実施例を図3に基づき説明する。本発明の第2実施例では、図1に示す第1実施例を、例えばSiO2 の保護膜6でカバーするものである。これにより、例えば紫外線等に対する悪影響を防止できるので、図1に示される第1実施例よりも長時間発光光度を保持することができる。この保護膜6をSiO2 で形成する場合は下記の条件で、2000Å程度に成膜する。
【0021】
温度 室温Power 50〜500Wキャリアガス Ar圧力 0.01 Torr高周波保護膜6はSiO2 に限定されるものではなく、Si3 4 等を使用しても同様である。
【0022】なお、前記実施例では有機EL素子として正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層の3層構成の有機EL素子の例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば正孔輸送層(発光層)+電子輸送層、正孔輸送層+電子輸送層(発光層)の如きものに対しても同様に適用できる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、有機EL素子の陰極をn型シリコンで構成したので、従来のように酸化し易いMgAg電極を使用する必要がないため、耐酸化性の強い有機EL素子を得ることができ、発光寿命を大幅に長くすることができた。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013