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発明の名称 車輌用灯具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−138419
公開日 平成8年(1996)5月31日
出願番号 特願平6−300207
出願日 平成6年(1994)11月10日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小松 祐治
発明者 帖地 雅隆 / 福島 善之
要約 目的
ランプボディに突設された2つの周壁部のうちの外周壁部に蓋部を一体に形成して、該蓋部と周壁部との間に形成される2つの空間からなる2重構造の通気路を構成することによって灯室内への水の浸入を防ぐ。

構成
灯室5と外部とを連通するための連通孔12の上方及び左右側方に位置する庇壁14をランプボディ2に設ける。そして、庇壁14の周りに外周壁16を設け、これに庇壁14の突出端側を覆う蓋部19を一体に形成する。蓋部19を庇壁14の突出端に当接させることでランプボディ2と蓋部19と庇壁14との間に第1の空間24aを形成し、該空間を連通孔12を介して灯室5と連通させる。また、蓋部19を外周壁16の内側面に当接させることでランプボディ2と蓋部19と庇壁14と外周壁16との間に第2の空間24bを形成する。庇壁14の通路15pを介して第1の空間24aと第2の空間24bとを連通させ、外周壁16の切欠17を介して第2の空間24bと外部とを連通させる。
特許請求の範囲
【請求項1】 レンズとランプボディとの間に画成される灯室を有し、灯室と外部との間を連通する連通孔がランプボディに形成された車輌用灯具において、(イ)連通孔の上方及び左右側方に位置するように第1の周壁部がランプボディの後面に突設されており、連通孔の下方に突設された遮水壁がその一部に含まれていること、(ロ)第1の周壁部の周りを囲む第2の周壁部がランプボディの後面に突設されており、該第2の周壁部に上記第1の周壁部の突出端側を覆うように位置される蓋部がヒンジ部を介して一体に形成されていること、(ハ)蓋部が第1の周壁部に当接されることによってランプボディと蓋部と第1の周壁部との間に第1の空間が形成され、該第1の空間が連通孔を介して灯室と連通されていること、(ニ)蓋部が第2の周壁部に当接されることによってランプボディと蓋部と第1の周壁部と第2の周壁部との間に第2の空間が形成されていること、(ホ)第1の空間が第1の周壁部の下寄りの部分に形成された第1の通路を介して第2の空間に連通されていること、(ヘ)第2の空間が、第2の周壁部の下寄りの部分であって上記通路の開口に対向しない位置に形成される第2の通路を介して外部と連通されていること、を特徴とする車輌用灯具。
【請求項2】 請求項1に記載の車輌用灯具において、蓋部の内面が第1の周壁部の突出端に当接されることによってランプボディと蓋部と第1の周壁部との間に第1の空間が形成されるとともに、蓋部の側縁部が第2の周壁部の内側面に当接されることによってランプボディと蓋部と第1の周壁部と第2の周壁部との間に第2の空間が形成されることを特徴とする車輌用灯具。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の車輌用灯具において、第1及び第2の周壁部がランプボディの後面壁に設けられるとともに、第2の通路の開口が灯具の中央側を向く向きに形成されていることを特徴とする車輌用灯具。
【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の車輌用灯具において、第1の空間内に防塵用のフィルター部材が配置されていることを特徴とする車輌用灯具。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な車輌用灯具に関する。詳しくは、レンズや反射面のくもりを防止するために灯室と外部とを連通させる連通孔を有する車輌用灯具において、ランプボディに突設された2つの周壁部のうちの外周壁部に蓋部を一体に形成すると共に、該蓋部と周壁部との間に形成される2つの空間からなる2重構造の通気路を構成することによって灯室内に容易に水が浸入しないようにした新規な車輌用灯具を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】レンズや反射面のくもりを防止するために灯室と外部とを連通させる連通孔を有する車輌用灯具がある。
【0003】図18はそのような車輌用灯具の一例aを示すものである。
【0004】bは合成樹脂製のランプボディであり、その前面開口がレンズcで覆われてほぼ密閉された灯室dが形成される。eは上記灯室d内に配置された電球であり、ランプボディbに取着されている。
【0005】fはランプボディbの後面壁に形成された連通孔であり、該連通孔fの周縁から円筒状の連通管gが後方へ突設されている。hは側面形状でほぼL字状をした防水パイプであり、該防水パイプhの一端部が上記連通管gに外嵌状に結合されている。
【0006】しかして、上記した車輌用灯具aにおいては、防水パイプhから連通孔fを介して灯室d内を空気が流れ、これによって、レンズc等のくもりが防止される。また、連通管gには側面形状が略L字状をした防水パイプhが被着されているので、外部からの水が灯室d内に浸入し難い。
【0007】ところが、このような車輌用灯具aにあっては、連通管gとは別体の防水パイプhを使用するため、コスト高となるという問題があった。
【0008】そこで、このような不都合を解決するために実開昭60−84003号には、図19に示すような車輌用灯具a′が開示されている。
【0009】車輌用灯具a′にあっては、合成樹脂製のランプボディb′の後面壁に連通孔f′が形成されており、該連通孔f′の上縁から後方へ延びる上面壁iと、該上面壁iの左右両側縁から下方に延びその前縁がランプボディb′の後面に連続した側面壁j、j(図では一方のもののみを示してある。)と、上縁が上記上面壁iの後縁に連続した蓋部kとによって、上記連通孔f′に連通し上下方向に延びると共に下端lが開口した通気路mが形成されている。
【0010】尚、蓋部kは薄肉のヒンジ部nを介して上面壁iに一体に形成されており、該蓋部kは、図19に2点鎖線で示すように後方に突出した状態からこれをヒンジ部nで略直角に折り曲げて側面壁j、jの後端に当接させ、この状態で溶着等を行うことによって側面壁jに固着されている。
【0011】従って、ランプボディb′とレンズc′とによって画成された灯室d′は連通孔f′及び通気路mを介して外部と連通される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の車輌用灯具a′にあっては、図18に示した車輌用灯具aのように別部材である防水パイプhを使用せずに、蓋部kをランプボディb′と一体に形成することでコストを低減することができるという利点を有するが、例えば、跳ね上がった水が通気路m下端の開口から浸入すると該浸入水が連通孔f′にまで達してそのまま灯室d′内に入ってしまうという問題がある。
【0013】また、蓋部kを側面壁j、jに当接させることによって通気のための一の空間を形成するという単純な構造となっているため、蓋部kと側面壁j、jとの間のシール性を良くしないと(特に、蓋部と側面壁が合成樹脂で形成されている場合に両部材間の密着度が問題になる。)灯室d′内に容易に水等が入ってしまうという問題がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明車輌用灯具は、上記した課題を解決するために、レンズとランプボディとの間に画成される灯室を有し、灯室と外部との間を連通する連通孔がランプボディに形成された車輌用灯具において、下記の(イ)乃至(ヘ)の構成を有するものである。
(イ)連通孔の上方及び左右側方に位置するように第1の周壁部がランプボディの後面に突設されており、連通孔の下方に突設された遮水壁がその一部に含まれている。
(ロ)第1の周壁部の周りを囲む第2の周壁部がランプボディの後面に突設されており、該第2の周壁部に上記第1の周壁部の突出端側を覆うように位置される蓋部が一体に形成されている。
(ハ)蓋部が第1の周壁部に当接されることによってランプボディと蓋部と第1の周壁部との間に第1の空間が形成され、該第1の空間が連通孔を介して灯室と連通されている。
(ニ)蓋部が第2の周壁部に当接されることによってランプボディと蓋部と第1の周壁部と第2の周壁部との間に第2の空間が形成されていること、(ホ)第1の空間が第1の周壁部の下寄りの部分に形成された第1の通路を介して第2の空間に連通されている。
(ヘ)第2の空間が、第2の周壁部の下寄りの部分であって上記通路の開口に対向しない位置に形成される第2の通路を介して外部と連通されている。
【0015】
【作用】従って、本発明車輌用灯具にあっては、蓋部を第2の周壁部と一体に形成することによって、防水パイプのような別部材が不要となり、また、ランプボディ、第1の周壁部、蓋部の間に形成される第1の空間と、ランプボディ、第1及び第2の周壁部、蓋部の間に形成される第2の空間とからなる2重構造の通気路を形成し、第1の空間と第2の空間とを連通する第1の通路と、第2の空間と外部とを連通する第2の通路の開口同士が対向しないように配置しているので、外部からの水が第2の空間を通って第1の空間に浸入し難くなる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明車輌用灯具の詳細を図示した各実施例に従って説明する。
【0017】図1乃至図8は本発明車輌用灯具の第1の実施例1を示すものである。尚、この実施例1は本発明を自動車用前照灯に適用したものである。
【0018】2は合成樹脂製のランプボディであり、前方に開口した凹部3を有している(図2参照。)。
【0019】4はランプボディ2にその開口を覆うように取着されたレンズであり、該レンズ4とランプボディ2とによってほぼ密閉された灯室5が形成される。
【0020】6は上記灯室5内に配置されたリフレクタであり、図示しない支持機構によってランプボディ2に傾動可能に支持されている。7はリフレクタ6に交換可能に支持された電球である。8はランプボディ2の後面壁9のうち上記電球7に対応した位置に形成された開口部であり、電球7の交換作業に供され、普段は着脱自在なカバー部材10によって閉塞されている。
【0021】11、11′は通気部であり、図1に示すように、ランプボディ2の後面壁9の後面の後方から見て右上の部分と左下の部分とに形成されている。尚、これら通気部11、11′はその各部の配置が略同様の構造を有するので、その説明は、右上に位置する通気部11について主として行い、左下に位置する通気部11′についてはその説明のほとんどを省略する。
【0022】図3乃至図8は、通気部11を拡大して示すものである。
【0023】12は後面壁9に穿設された連通孔であり、円形をしている。該連通孔12にはその開口縁から前後へ向けて円筒状の筒部13が一体に突設されている。
【0024】14は後面壁9の後面から後方へ向けて一体に突設された庇壁である。該庇壁14は上記筒部13を取り囲むように配置され、筒部13の上方に位置する上部庇壁14uと該上部庇壁14uの右端から下方へ延びる右側庇壁14rと上部庇壁14uの左端から下方へ延びる左側庇壁14lとが一体に形成されている。尚、図5に示すように、右側庇壁14rは下方へ行くに従って僅かに右方へ変位するように傾斜されており、また、左側庇壁14lは下方へ行くに従って僅かに左方へ変位するように傾斜されている。
【0025】15u、15dは後面壁9の後面から後方へ向けて一体に突設された遮水壁である。遮水壁15uは右側庇壁14rの下端よりやや上方の位置から左方へ向かって延び左側庇壁14lの手前で終わっている。また、遮水壁15dは左側庇壁14lの下端から右方へ向かって延び右側庇壁14rの下端の手前で終わっている。つまり、遮水壁15uと15dとの間には通路15pが形成されている。
【0026】そして、庇壁14及び遮水壁15u、15dの、後面壁9後面からの突出量はほぼ同じにされており、また、筒部13の、後面壁9後面からの突出量は、庇壁14及び遮水壁15u、15dの突出量より小さくされている。
【0027】16は庇壁14の周囲を取り囲む外周壁であり、一体に形成された4つの部分16u、16r、16l及び16dが後面壁9の後面から後方へ向けて突設されている。即ち、上側外周壁16uは上部庇壁14uの上方に位置し、右側外周壁16rは右側庇壁14rの右方に位置し、左側外周壁16lは左側庇壁14lの左方に位置し、下側外周壁16dは下側の遮水壁15dの下方に位置している。
【0028】左側外周壁16lと右側外周壁16rの上部は上側外周壁16uの左右の端部にそれぞれ連続されており、右側外周壁16rの下端部が下側外周壁16dの右端部に連続されている。そして、左側外周壁16lの上下方向の長さが右側外周壁16rの上下方向の長さより短くされ、かつ、左側外周壁16lの下端部の高さが右側外周壁16rの下端部の高さより高くなっており、これによって、左側外周壁16lの下端部と下側外周壁16dの左端寄りの部分との間には切欠17が形成されている。
【0029】これらの外周壁のうち上側外周壁16uを除いたもの16r、16l、16dは、その後面壁9後面からの突出量が上記庇壁14及び遮水壁15u、15dのそれより大きくされている。
【0030】また、右側外周壁16rは上方へ行くに従って僅かに右方へ変位するように傾斜され、左側外周壁16lは上方へ行くに従って僅かに左方へ変位するように傾斜されている。そして、これら外周壁16r、16lの互いに対向する面には後方を向いた段部18、18が形成されている。尚、これら段部18、18は上記庇壁14及び遮水壁15u、15dの後端より僅かに前側に位置している。
【0031】19は蓋部であり、上記上側外周壁16uの後端縁に薄肉状に形成された一体型ヒンジ20を介して一体に連設されている(図7、図8参照。)。該蓋部19は上記庇壁14によって囲まれた領域より一回り大きな板状をしており、後面壁9に対向する面には大きな浅い凹部21が形成されている。該凹部21は庇壁14の後端部が完全に入る大きさとされている。
【0032】また、蓋部19の先端部、即ち、ヒンジ20で上側外周壁16uに連結された端部とは反対側の端部の左右方向における中央部には係合片22が突設されている。
【0033】そして、下側外周壁16dの後端寄りの位置には左右方向に延びる長孔状の係合孔23が形成されている。
【0034】しかして、蓋部19はヒンジ20で略直角に折り曲げられて、上記庇壁14及び遮水壁15u、15dを覆うように位置され、その係合片22が下側外周壁16dの係合孔23に係合され、これによって庇壁14及び遮水壁15u、15dの後側を覆った状態に維持される。尚、この状態で、庇壁14及び遮水壁15u、15dの後端部は蓋部19の凹部21内に位置し、また、蓋部19の左右両側縁は左右の外周壁16r、16lの段部18、18に当接された状態とされる。
【0035】よって、灯室5とランプボディ2の外部との間には、筒部13と、後面壁9の後面と、庇壁14と、遮水壁15u、15dと、外周壁16と、蓋部19とによって囲まれた部分に連通孔12と連通された迷路状の通気路24が形成される。
【0036】即ち、通気路24は、連通孔12の筒部13と庇壁14、遮水壁15u、15d及びこれらによって区分けされる後面壁9の部分9aと蓋部19とによって画成される第1の空間24aと、庇壁14と外周壁16及びこれらによって区分けされる後面壁9の部分9bと蓋部19とによって画成される第2の空間24bとを有しており、第1の空間24aと第2の空間24bとが遮水壁15uと15dとの間に形成される通路15pを介して連通され、第2の空間24bと外部とが切欠17を介して連通されている。
【0037】しかして、上記自動車用前照灯1にあっては、上側外周壁16uに蓋部19が一体に形成されており、しかも、蓋部19が庇壁14及び遮水壁15u、15dを覆うことで形成される第1の空間24aと、蓋部19が外周壁16の内側面に当接することによって形成される第2の空間24bとからなる2重構造の通気路24を形成しているので、充分な防水対策を講じることができる。
【0038】例えば、走行中の跳ね上げ等によって水が通気部11や11′にかかるようなことがあっても、そのような水は外周壁16、特に下側外周壁16dによって遮られる。
【0039】また、外周壁16の切欠17を通して通気路24内に浸入する水があったとしても、切欠17と通路15pの開口とが対向しない位置関係となっているため、第2の空間24bから第1の空間24aに水が浸入することは極めて希であり、万が一第1の空間24aに浸入しようとしても、遮水壁15uや筒部13によって遮られ、これによって水が灯室5迄到達するのを阻止することができる。
【0040】そして、跳ね上げ等による水は灯具の左右側方から来るものが多いが、上記通気部11、11′にあっては、切欠17が灯具の中央側(電球7の開口部8に近い側)を向いているので、この点からも水が入り難いという効果がある。
【0041】尚、蓋部19、庇壁14や外周壁16は合成樹脂によって形成されているので、これらの部材間のシール性が問題になるが、庇壁14の後端には蓋部19の内面が当接され、外周壁16の内側面には蓋部19の側縁部が当接される構成となっており、蓋部19の庇壁14や外周壁16に対する当接方向が異なっている。
【0042】よって、蓋部19を庇壁14や外周壁16に充分に密着させることで、防水性を高めることができる。つまり、蓋部19の内面を単に庇壁14の突出端及び外周壁16の突出端に当接させる構成では、庇壁14と外周壁16の後方への突出量を高い精度で略同じ値にしておかないと、蓋部19と庇壁14又は外周壁16との間に隙間が生じて水等が侵入する惧があるが、上記のように蓋部19の庇壁14や外周壁16に対する当接方向を異らしめることによって庇壁14や外周壁16に高い成形精度を要求されることなく、蓋部19及び庇壁14並びに蓋部19及び外周部をそれぞれ充分に密着した状態にすることができる。
【0043】以上のように、灯室5と灯具外部との間が迷路状の通気路24によって連通されており、灯室5内と外部との間で空気の流入や流出だけが許されることになり、レンズ4やリフレクタ6等にくもりが発生することがあっても、該くもりが速やかに解消される。特に、上記自動車用前照灯1にあっては、一方の通気部11が右上に位置し、他方の通気部11′が左下に位置しているので、通気部11′→灯室5→通気部11へという経路で灯室5内に満遍なく空気の流れが行き渡る。
【0044】尚、上記通気路24の第1の空間24aと第2の空間24bとを連通する通路15pの断面積を連通孔12の断面積とほぼ同じにすれば、連通孔12での流量に見合った流量を確保することができ、従って、灯室5内に十分な空気を流すことができる。
【0045】また、上記通気部11、11′を構成する部材は全てランプボディ2と一体に形成されるので、コストを低減することが可能となる。尚、左右の庇壁14r、14l及び左右の外周壁16r、16lを逆傾斜に傾斜させてあるのは、蓋部19の凹部21を形成するための金型の抜きを可能にするためである。
【0046】上記第1の実施例1では、連通孔12の筒部13を円筒状に形成したが、図9に示す筒部13Aのように、角孔状の連通孔12Aを囲む角筒状の形状に形成しても良い。また、遮水壁15uを左側庇壁14lの下端から右方に向かって右側庇壁14rの手前まで延びるように連続させ、かつ、遮水壁15dを右側庇壁14rの下端から左方に向かって左側庇壁14lの下方まで延びるように連続させることによって、第1の空間24aと第2の空間24bとを連通する通路15pが、図9の通路15qに示すように、水平方向を向いた開口を有する構成となるようにしても良い。但し、このままでは、外周壁16の切欠17を通して通路15p内に水等が浸入しやすくなるので、切欠17と通路15qの開口とは対向しない位置関係にする必要がある。例えば、図9に示すように、切欠17Aを外周壁16の右下部に形成すれば良い。
【0047】尚、上記第1の実施例1では蓋部19を上側外周壁16uに一体に形成したが、これに限らず、蓋部19を外周壁16の他の部分に形成しても良い(例えば、右側外周壁16rに蓋部19を一体に形成して横開きの蓋構造とする等)ことは勿論である。
【0048】図10乃至図15は本発明車輌用灯具の第2の実施例を示すものであり、通気部の第1の空間に防塵用フィルターを配置したこと及び外周壁に防水壁を設けたことが上記第1の実施例1と異なるだけであるので、その通気部11Aのみを示す。尚、この通気部11Aは上記通気部11と殆ど同じであるので、同じ部分については上記通気部11における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明を省略する。また、このような説明の省略の仕方は後述する第3の実施例においても同様とする。
【0049】25は空気中の塵等が灯室5内に侵入するのを防止するためのフィルターであり、軟質ウレタンスポンジによって直方体状に形成されている。該フィルター25は蓋部19を閉めた時に通気部24の第1の空間24aのうち通路15pを除く部分に内嵌されるように当該部分に対応した蓋部19の凹部21に両面接着テープや接着剤等を用いて貼り付けられている。
【0050】26、27は外周壁16に一体に形成された防水壁である。
【0051】防水壁26は、左側外周壁16lの外側面に左下がりに傾斜した状態で左側外周壁16lに一体に形成されており、また、防水壁27は、下側外周壁16dの左端部が左方に延設されることによって下側外周壁16dと一体に形成されている。尚、防水壁26と27の左方への突出量を比較すると、防水壁27の左方への突出量が防水壁26のそれに等しいか稍小さくされている。
【0052】防水壁26は上方又は側方から飛来する水等が外周壁16の切欠17を通して第2の空間24b内に入り込まないようにガードする役割を有し、また、防水壁27は下方からの跳ね上げ水等が外周壁16の切欠17を通して第2の空間24b内に入り込まないようにガードする役割を有している。
【0053】しかして、この第2の実施例にあっては、蓋部19を閉めるとフィルター25が第1の空間24aのうち通路15pを除いた部分に嵌め込まれるので(図14、図15参照。)、空気の流れに伴って塵や埃等が灯室5内に侵入するのを防止することができる。そして、図15に示すように、フィルター25が第1の空間24a内に位置されると、連通孔12の筒部13と蓋部19との間でフィルター25が部分的に圧縮された状態になり、通路15pから連通孔12に行くに従ってフィルター孔の密度が次第に高くなっていくので、塵等がフィルター全体にバランス良く付着し、これによって防塵効果を高めることができる。つまり、防塵という目的だけならば、フィルター25を単に第1の空間24a内に配置することで達成されるが、本実施例のように蓋部19の凹部21に貼り付けている理由は、フィルター25の脱落を防ぐことの他に、フィルター孔の密度分布が予定された分布となるのを保証するためである。
【0054】図16及び図17は本発明車輌用灯具の第3の実施例を示すものであり、通気部における外周壁や遮水壁の形状だけが上記第1の実施例と異なるだけであるので、その通気部11Bのみを示す。
【0055】15U、15Dは遮水壁であり、その一方の遮水壁15Uは左側庇壁14lの下端よりやや上方の位置から右方へ向かって延びて右側庇壁14rの手前で終わっている。また、遮水壁15Dは右側庇壁14rの下端から左方へ向かって延びて左側庇壁14lの下端の手前で終わっている。そして、遮水壁15Uと15Dとの間には通路15pが形成されている。
【0056】28、29は外周壁16に一体に形成された防水壁である。
【0057】防水壁28は、左側外周壁16lの外側面に左下がりに傾斜されて左側外周壁16lに一体に形成されており、また、防水壁29は、下側外周壁16dの左端部が左下がりに延設されることによって下側外周壁16dと一体に形成されている。尚、防水壁28と29の左方への突出量を比較すると、防水壁29の左方への突出量が防水壁28のそれに等しいか稍小さくされている。
【0058】しかして、防水壁28は上方又は側方から飛来する水等が外周壁16の切欠17を通して第2の空間24b内に入り込まないようにガードする役割を有し、また、防水壁29は下方からの跳ね上げ水等が外周壁16の切欠17を通して第2の空間24b内に入り込まないようにガードする役割を有している。
【0059】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなように、請求項1に係る発明によれば、蓋部を第2の周壁部と一体に形成することによって、防水パイプのような別部材が不要となり、コストを低減することができる。しかも、ランプボディ、第1の周壁部、蓋部の間に形成される第1の空間と、ランプボディ、第1及び第2の周壁部、蓋部の間に形成される第2の空間とからなる2重構造の通気路を形成することによって蓋部と周壁部との間に高いシール性を必要とせず、また、第1の空間と第2の空間とを連通する第1の通路と、第2の空間と外部とを連通する第2の通路の開口同士が対向しないように配置することによって、外部からの水が第2の空間を通って第1の空間、延いては灯室に浸入するのを防ぐことができる。
【0060】そして、請求項2に係る発明によれば、蓋部の内面を第1の周壁部の突出端に当接させることによってランプボディと蓋部と第1の周壁部との間に第1の空間を形成するとともに、蓋部の側縁部を第2の周壁部の内側面に当接させることによってランプボディと蓋部と第1の周壁部と第2の周壁部との間に第2の空間を形成し、蓋部の第1の周壁部に対する当接方向と蓋部の第2の周壁部に対する当接方向とを異なる方向にすることによって、蓋部を第1の周壁部や第2の周壁部にそれぞれ充分に密着した状態で当接させることができる。
【0061】また、請求項3に係る発明によれば、第1及び第2の周壁部をランプボディの後面壁に設けるとともに、第2の通路の開口部を灯具の中央側に向けることによって、跳ね上げ等により灯具の側方から来る水が第2の通路の開口部に入り難いという効果を得ることができる。
【0062】請求項4に係る発明によれば、第1の空間内に防塵用のフィルター部材を配置することによって、灯室内への塵等の侵入を防ぐことができる。
【0063】尚、上記実施例において示した具体的な形状乃至構造は何れも本発明の具体化に当たってのほんの数例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるものではない。




 

 


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