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発明の名称 車輌用灯具の反射鏡及びこれを用いた車輌用灯具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−138417
公開日 平成8年(1996)5月31日
出願番号 特願平6−290366
出願日 平成6年(1994)11月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小松 祐治
発明者 殿岡 信也
要約 目的
反射鏡の熱変形や照射方向を設定するための姿勢調整に伴う変形を防ぐ。

構成
車輌用灯具1において、反射鏡5の上下及び/又は左右方向の姿勢調整のための機構が、反射鏡5に連結された回動支点機構12と、反射鏡5を前後方向に移動させるためのエイミング機構18、23とを有する。そして、回動支点機構12の支点とエイミング機構23の作用点とが常に前後方向にずれた位置関係となっている。反射鏡5の変形を防止するために、反射鏡5の開口縁5aの肉厚をその他の部分の肉厚より大きくする。
特許請求の範囲
【請求項1】 反射鏡の開口縁の肉厚がその他の部分の肉厚より大きくされていることを特徴とする車輌用灯具の反射鏡。
【請求項2】 反射鏡の上下及び/又は左右方向の姿勢調整のための機構が反射鏡に連結された回動支点部と、反射鏡を前後方向に移動させるための移動手段とを有する車輌用灯具であって、上記反射鏡に請求項1の反射鏡を用いたことを特徴とする車輌用灯具。
【請求項3】 請求項2に記載の車輌用灯具において、回動支点部の支点と傾動手段の作用点とが常に前後方向にずれた位置関係をもつように配置されていることを特徴とする車輌用灯具。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射鏡の熱変形や、照射方向を設定するための姿勢調整に伴う変形を防止することを目的とした新規な車輌用灯具の反射鏡及びこれを用いた車輌用灯具を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】車輌用灯具においては、ランプボディに合成樹脂製の反射鏡を配置し、ランプボディに対する反射鏡の姿勢を調整するための機構を備えたものが知られている。
【0003】例えば、実開平5−34602号公報に示す灯具では、反射鏡の照射方向を変更するために、反射鏡を固定側部材により3箇所で支持し、そのうちの2箇所には反射鏡の上下及び左右方向における姿勢調整を行うための所謂エイミング機構がそれぞれ設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のような灯具の反射鏡は、その肉厚が略一定となるように型成形により作られるので、肉厚が十分でないと熱変形が生じたり、また、反射鏡の姿勢調整によって変形が生じ易いという問題がある。
【0005】そこで、このような変形に対しては安全率を見込んだ肉厚でもって反射鏡を成形すれば良いが、反射鏡の全体に亘って肉厚を大きくしたのでは、反射鏡の重量増加を招くという不都合がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明車輌用灯具の反射鏡は、上記課題を解決するために、反射鏡の開口縁の肉厚がその他の部分の肉厚より大きくされたものである。
【0007】
【作用】本発明車輌用灯具の反射鏡によれば、反射鏡の開口縁の肉厚をその他の部分の肉厚より大きくすることによって、熱変形や姿勢調整に伴う変形を受けにくい構造となり、反射鏡の重量については開口縁の肉厚の増加に応じた重量の増加だけで済む。
【0008】
【実施例】以下に、本発明車輌用灯具の反射鏡及びこれを用いた車輌用灯具の詳細を添付図面に示した実施例に従って説明する。
【0009】図中1は車輌用灯具である。
【0010】2は合成樹脂製のランプボディであり、前方(灯具の照射方向を前方とする。)に向って開口した凹部3を有している。
【0011】4は透明な材料、例えば、ガラス、透明な合成樹脂等で形成されたレンズであり、ランプボディ2にその前面開口を覆うように取着されている。
【0012】5は反射鏡であり、ランプボディ2とレンズ4とによって画成された灯具空間6内にランプボディ2に対して傾動可能な状態で配置されている。
【0013】反射鏡5は合成樹脂によって形成され、前面に開口した凹部7を有し、該凹部7の内面が反射面とされている。そして、図2の大円内に拡大して示すように、反射鏡5の開口縁5aの肉厚d1とその他の部分の肉厚d2との大小関係については開口縁5aの全周に亘って「d1>d2」の関係が成立しており、これによって、反射鏡5の著しい重量増加を伴うことなくその剛性を高め、熱変形(特に成形後の収縮時の変形)やエイミング調整時の変形を受けにくい構造となっている。尚、d2等の具体的な数値は、開口縁の前後方向の幅をd3とし、Δd=d1−d2とした時、d2=2.0〜3.0mm、Δd=0.5〜3.0mm、d3=1.5〜10.0mmの範囲で反射鏡5の大きさや形状等に応じて適宜に決定される。
【0014】また、開口縁の形状については、開口縁の肉厚又は平均肉厚がその他の部分の肉厚より大きくなっていればどのような形状でも構わない。例えば、図5の開口縁5bに示すように、前後方向に沿う断面形状が矢印状をなすように形成しても良い。尚、図中のd5は開口縁5bを除く部分の肉厚、Δd4は開口縁とその他の部分との間にできる段差の幅、d6は開口縁5bの前後方向の幅をそれぞれ示しており、それぞれd5=2.0〜3.0mm、Δd4=0.5〜3.0mm、d6=1.5〜10.0mmの範囲で反射鏡5の大きさや形状等に応じて適宜に決定される。また、上記のような厚肉部を反射鏡5の開口縁に部分的に設けることができることは勿論である。
【0015】8は電球であり、反射鏡5に支持されている。
【0016】反射鏡5はランプボディ2に3つの点9、10、11(図1に1点鎖線で示す。)で連結されている。
【0017】これらの点9、10、11は、図1に示すように、正面から見たときに、横倒L字の屈曲点と端点とにそれぞれ位置されており、点9と下方の点10が灯具の中心部より左側に位置し、点11が右側に位置している。そして、点9は回動支点機構が設けられることによってエイミング支点とされ、また、点10及び点11にはエイミング機構がそれぞれ設けられている。
【0018】12は回動支点機構であり、図4に示すように、点9に対応する反射鏡5の背面に後向きに突設されたボス部13と、該ボス部13に対向するようにランプボディ2の後面壁2aに突設されたボス部14と、これらのボス部を連結する連結部材15とから構成されている。そして、連結部材15はその前端寄りの部分16がボス部13に固定され、また、その後端部に形成された球状部17が、ボス部14に形成された凹部14aに回転可能な状態で受け入れられている。これによって、反射鏡5は球状部17を支点として傾動させることができるようになっている。
【0019】18は連結点10におけるエイミング機構であり、このエイミング機構18と上記回動支点機構12とによって反射鏡5をその鉛直面内において傾動させることができる。
【0020】19はエイミングスクリューであり、軸方向が前後方向に延びる姿勢でその中間の部分がランプボディ2の後面壁2aに回転自在に支持され、また、該エイミングスクリュー19の前半分は螺軸部20とされている。
【0021】21は反射鏡5の後面の前記連結点10に対応した位置に後方を向いて突設されたボス部であり、その内部が中空とされている。ボス部21にはセルフロッキングナット22が設けられており、上記エイミングスクリュー19の螺軸部20がセルフロッキングナット22に螺合されることによってボス部21とエイミングスクリュー19とが連結されている。
【0022】従って、エイミングスクリュー19を回転すると、その回転の向きに応じて、エイミングスクリュー19の螺軸部20がセルフロッキングナット22に対して捩じ込まれ又は捩じ戻されることになり、これによってエイミングスクリュー19の回転量に応じてランプボディ20の後面壁2aとボス部21との間の間隔を調整することができる。尚、エイミングスクリュー19はランプボディ2に対して回転可能ではあるが、軸方向への移動は不能であるので、エイミングスクリュー19の回転によって、ボス部21がエイミングスクリュー19の中心軸方向に沿って移動することになる。
【0023】23は点11に対応するエイミング機構であり(図6参照。)、このエイミング機構23と上記回動支点機構12とによって反射鏡5をその水平面内において傾動させることができる。
【0024】24はエイミングスクリューであり、軸方向が前後方向に延びる姿勢で点11に対応するランプボディ2の後面壁2aに回転自在に支持され、また、該エイミングスクリュー19の前半分は螺軸部25とされている。
【0025】26は反射鏡5の後面の前記連結点11に対応した位置に一体に突設されたボス部であり、その内部が中空とされている。ボス部26には合成樹脂製のナット部材27が取り付けられており、上記エイミングスクリュー24の螺軸部25がナット部材27に螺合されることによってボス部26とエイミングスクリュー24とが連結されている。
【0026】従って、エイミングスクリュー24を回転すると、その回転の向きに応じて、エイミングスクリュー24の螺軸部25がナット部材27に対して捩じ込まれ又は捩じ戻されることになり、これによってエイミングスクリュー24の回転量に応じてランプボディ2の後面壁2aとボス部26との間の間隔を調整することができる。尚、エイミングスクリュー24はランプボディ2に対して回転可能ではあるが、軸方向への移動は不能であるので、エイミングスクリュー24の回転によって、ボス部26がエイミングスクリュー24の中心軸方向に沿って移動することになる。
【0027】以上のように、反射鏡5は1つの回動支点機構12と2つのエイミング機構18、23によりランプボディ2に対して傾動自在に支持される。
【0028】ところで、左右方向におけるエイミング調整時において反射鏡5のボス部26は、ナット部材27を介してエイミングスクリュー24の軸方向に沿う力を受けることになるが、反射鏡5は、球状部17を回動支点として該球状部17とナット部材27とを結ぶ線分を半径とする円周方向に沿ってしか移動することができないため、エイミングスクリュー24の移動量が大きいと反射鏡5に歪みが生じることになる。
【0029】特に、反射鏡5の水平方向におけるエイミング調整機構、即ち、回動支点機構12とエイミング機構23とが、図6に示すように、お互い前後方向にズレをもって配置される場合において反射鏡5の歪みが顕著となる。即ち、この場合、反射鏡5の回動支点となる連結部材15の球状部17の中心と、エイミング機構23の作用点(つまり、エイミングスクリュー24とナット部材27との連結点)とは常に前後方向にずれた位置関係とされている。
【0030】このような配置は、灯具や反射鏡の形状を車体形状に適合させるように設計した結果、反射鏡等の形状が主光軸に関する左右の対称性を失ってしまった場合や、車体内の部品等が回動支点機構12とエイミング機構23とを水平方向に沿って横並びに配置するのを妨げているような場合等に生じてくる。
【0031】図7に概略的に示すように、前後方向に延びるx軸と水平方向に延びるy軸とを設定したとき、点9と点11とを通る直線m1がx軸に対して傾斜した位置関係にある場合の方が、点9と点11′のように両者を通る直線m2がx軸に対して略直交する位置関係となっている場合に比べてエイミング調整時におけるy軸方向の変位量が大きいため、反射鏡5がより大きな変形を受けることになる。
【0032】即ち、エイミング機構によって点11をx軸に平行な方向に点P1まで移動させた場合(移動距離を「Δx」とする。)には、反射鏡5は点9を中心として点11を通る円弧R1上の点Q1と点P1との間のy軸方向のずれ(これを「Δy1」とする。)に応じた変形を被ることになる。このずれΔy1は、エイミング機構によって点11′をx軸に平行な方向に同じ距離Δxだけ移動させることにより到達する点P2と、点9を中心として点11′を通る円弧R2上の点Q2との間のy軸方向のずれ(これを「Δy2」とする。)に比べて明らかに大きい。
【0033】このように、エイミング調整時に反射鏡5の受ける変形の程度が大きくなる惧れがある場合には、上記のように、反射鏡5の開口縁5aの肉厚d1をその他の部分の肉厚d2に比べて大きくすることが反射鏡5の変形防止の点で有効となる。尚、上記の説明では反射鏡5の水平方向におけるエイミング調整を対象としたが、鉛直方向におけるエイミング調整に対しても同様の議論を行うことができることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなように、請求項1に係る発明によれば、反射鏡の開口縁の肉厚をその他の部分の肉厚より大きくすることによって、反射鏡の重量の著しい増加を伴うことなく、熱変形(特に成形後の収縮時の変形)や姿勢調整に伴う変形に対する強度を増すことができる。
【0035】また、請求項2や請求項3に係る発明のように、反射鏡の上下及び/又は左右方向の姿勢を調整するための姿勢調整機構が反射鏡に連結された回動支点部と、該回動支点部を回動中心として反射鏡を傾動させるための傾動手段とを有する車輌用灯具では、反射鏡の変形の程度が比較的大きくなる(特に、回動支点部の支点と傾動手段の作用点とが常に前後方向にずれた位置関係をもつように配置された灯具において変形が大きくなる。)ので、反射鏡の開口縁の肉厚をその他の部分の肉厚より大きくすることが、反射鏡の変形を防止するのに効果的である。




 

 


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