米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 照明 -> 株式会社小糸製作所

発明の名称 反射鏡
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−124403
公開日 平成8年(1996)5月17日
出願番号 特願平6−284568
出願日 平成6年(1994)10月26日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小松 祐治
発明者 滝浪 誠吾
要約 目的
光軸と開口面との交点が該開口面の中心と一致しない反射鏡のように、反射面の形状により一の隅部を含む回転放物面で他の隅部を含めることができるとは限らない反射鏡において、その薄型化及び有効反射面の拡大による光量増大を図る。

構成
反射面9を焦点距離が異なった複数の回転放物面9a、9b、9cで形成し、各反射面の焦点F及び光軸XーXを略一致させ、各隅部10ld、10lu、10ru、10rdをいずれかの回転放物面内に又は近傍に位置させると共に各回転放物面を焦点距離ができるだけ短いものによって構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】 複数の隅部を有する異形タイプの反射鏡であって、反射面は焦点距離が異なった複数の回転放物面で形成され、各反射面の焦点及び光軸を略一致させ、各隅部がいずれかの回転放物面内に又は近傍に位置されると共に各回転放物面は焦点距離ができるだけ短いものによって構成されたことを特徴とする反射鏡。
【請求項2】 光軸と開口面との交点が該開口面の中心からずれた位置に位置されたことを特徴とする請求項1に記載の反射鏡。
【請求項3】 開口面が光軸に対して傾斜したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の反射鏡。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な反射鏡に関する。詳しくは、例えば、前面開口が矩形であって光軸方向から見て光源の位置、即ち、光軸と開口面との交点が該開口面の中心と一致しない反射鏡のように、反射面の形状により一の隅部を含む回転放物面だけでは他の隅部を含めることができるとは限らない反射鏡において、その薄型化及び有効反射面の拡大による光量増大を図ることができる新規な反射鏡を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のテールランプのように、車体への取付の関係、灯具の薄型化やデザイン上の要請等から、前面開口が矩形であって光軸方向から見て光軸と開口面との交点が該開口面の中心と一致しない反射鏡がある。
【0003】図5はこのような従来の反射鏡aの一例の概略を示すものである。
【0004】反射鏡aはその開口面bが略矩形をしており、反射鏡aの反射面cの大部分は回転放物面となっている。
【0005】dは反射鏡aの焦点fに配設されたバルブであり、該バルブdから出射され上記反射面cで反射された光束は光軸x−xと平行となる。
【0006】開口面bは反射鏡aの光軸x−xに対して直交しており、反射鏡aの光軸x−xは前面開口bの中心よりも左斜め下方に寄った位置に位置されている。
【0007】このように反射鏡aの光軸x−xが開口面bの中心からずれた位置に形成されているのは、反射鏡aに取着されるバルブdの口金やソケット等が反射鏡aの後方へ突出するため、車体との取付の関係で、反射鏡aの開口面bの中心にバルブdを配置できない場合などの理由による。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような反射鏡aにあっては、一の隅部(左下の隅部)eを含む回転放物面のうちできるだけ焦点距離が短いものgを選択すると(反射鏡の薄型のためには焦点距離が短い方が有利なため)、他の隅部(左上、右上、右下の各隅部)e、e、eを上記回転放物面g内に含めることができず、正面から見てこれら隅部(左上、右上、右下の各隅部)e、e、eが暗部となってしまうという問題が生じる(図6参照)。
【0009】図6は反射鏡aと回転放物面gとの位置関係を正面から見た概略図であり、図において、最も小さい円で囲まれた部分が上記回転放物面gで左下の隅部eを含めることができる回転放物面のうち焦点距離が最も短いものである。
【0010】かかる回転放物面gからはみ出た部分(左上、右上、右下の各隅部e、e、eを含む部分)は焦点fから出射した光束が平行光とはならず、従って、これら隅部e、e、eは暗部となっていた。
【0011】そこで、すべての隅部e、e、・・・が暗部にならないようにするには、すべての隅部e、e、・・・が回転放物面内に含まれるようにする必要があり、このようにすると、その回転放物面は上記右上の隅部eを含める回転放物面hでなければならず、かかる回転放物面hの焦点距離は上記回転放物面gの焦点距離よりも長いため、反射鏡aの奥行が大きくなってしまい、反射鏡aの薄型化に反するという問題がある(図7参照)。
【0012】即ち、図6において、大きい方の円で囲まれた部分がすべての隅部e、e、・・・を回転放物面に含めることができる回転放物面hであり、かかる回転放物面hによれば、図7に示すように、焦点距離が短い回転放物面gと焦点f位置を同じにした場合、これに比べて後方への突出量が大きくなってしまっていた。
【0013】また、このような問題は、複数の隅部を有し開口面が光軸に対して傾斜した反射鏡においても生ずる。
【0014】図8はこのような反射鏡iの水平断面図である。
【0015】反射鏡iはその開口面jが光軸x−xに対して傾斜し、光軸方向から見た開口面jの略中心に光軸x−xが位置されている。
【0016】このような反射鏡iにあっても、開口面jの右端縁kを含む回転放物面のうち最も焦点距離が短いものlで反射面を形成すると、開口面jの左端縁mは回転放物面lに含まれず、従って、開口面jの左端部mは暗部となってしまう。
【0017】そこで、開口面jの左端縁mを含むような回転放物面nにすると、かかる回転放物面nの焦点距離は上記回転放物面lの焦点距離よりも長いため、反射鏡iの奥行が大きくなってしまい、反射鏡iの薄型化に反するという問題が生じる(図8参照)。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明反射鏡は、上記した課題を解決するために、反射面を焦点距離が異なった複数の回転放物面で構成し、各反射面の焦点及び光軸を略一致させ、各隅部がいずれかの回転放物面内に又は近傍に位置されるようにすると共に各回転放物面を焦点距離ができるだけ短いものによって構成したものである。
【0019】
【作用】従って、本発明反射鏡によれば、各隅部において複数の回転放物面のうち焦点距離ができるだけ短い反射面を選択して、各隅部がいずれも回転放物面内に又は近傍に位置されるようにしたので、最も焦点距離が短い回転放物面で構成された反射鏡の部分においては反射鏡の奥行を小さくすることができ、反射鏡の薄型化を図ることができ、また、すべての隅部がいずれも回転放物面内に又は近傍に位置されるため、暗部となってしまう隅部がなく、反射鏡全体として、薄型化及び有効反射面の拡大による光量増大を図ることができる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明反射鏡の詳細を自動車用のテールランプに適用した実施の一例を図1乃至図4に従って説明する。
【0021】尚、テールランプについての前後方向は自動車に取り付けられたときに光が照射される方向、即ち、自動車の後方を前方とし、自動車の前方を後方とする。
【0022】1は自動車の車体2の後部右角部に設けられたテールランプであり、該テールランプ1は前面開口が前方から見て略台形状をした略椀状のランプボディ3と該ランプボディ3の前面開口を覆うように配設された前面レンズ4と上記ランプボディ3の所定の位置に配置されたバルブ5等から成る。
【0023】ランプボディ3は略回転放物面状をした主部6と該主部6の開口縁部に略前方に向かって一体的に突設された平面状の棚部7、7、・・・等から成り、ランプボディ3の前面開口は右方に行くに従い後方に変位するように形成され、また、これら主部6と棚部7、7、・・・の内面にはアルミ蒸着等により反射面が形成されており、これにより、ランプボディ3は反射鏡として機能する。
【0024】主部6は正面から見て主部6と光軸X−Xとの交点から放射方向へ延びる3つの段差部8、8、8により分割され、第1の反射面9aは光軸方向から見て光軸X−Xとの交点から略下方へ延びる第1の段差部8aと該第1の段差部8aから時計回り方向に中心角で略220度までの範囲で形成され、第2の反射面9bは上記第1の反射面9aの時計回り方向側の端部(第2の段差部8b)から時計回り方向に中心角で略70度までの範囲で形成され、また、第3の反射面9cは上記第2の反射面9bの時計回り方向側の端部(第3の段差部8c)から時計回り方向に中心角で略70度までの範囲(第1の段差部8aと第3の段差部8cとの間の領域)で形成されている。
【0025】これら反射面9a、9b、9cが段差部8a、8b、8cにより区分けされているのは、各反射面9a、9b、9cがそれぞれ焦点距離を異にし、かつ、それぞれの焦点F及び光軸X−Xが一致するように形成されているためである。
【0026】また、第1の反射面9aは焦点距離がFa=25mm、第2の反射面9bは焦点距離がFb=30mm、第3の反射面9cは焦点距離がFc=34mmになっており、反射面9の隅部10、10、・・・のうち左下及び左上の各隅部10ld、10luは第1の反射面9a、即ち、Fa=25mmの焦点距離の回転放物面に含まれ、右上の隅部10ruは第2の反射面9b、即ち、Fb=30mmの焦点距離の回転放物面に含まれ、右下の隅部10rdは第3の反射面9c、即ち、Fc=34mmの焦点距離の回転放物面に含まれる。
【0027】上記棚部7、7、・・・のうち、上棚部7uは前斜め下方を向く向きで形成されており、他の棚部7l、7d、7rは光軸X−Xと略平行に形成されている。
【0028】11、11、・・・は上記上棚部7uに前後方向に延びるように多数形成された比較的細かい突条であり、上棚部7uに入射した光束は前斜め上方へ反射されると共に、突条11、11、・・・により左右方向に拡散されるようになっている。
【0029】12はランプボディ3の主部6の中央部より下方で稍右側に寄った位置に形成されバルブ取付孔であり、該バルブ取付孔12はその軸心が上斜め前方であって稍左方を向くように形成されており、該バルブ取付孔12に取着されたバルブ5のフィラメントの中心が各反射面9a、9b、9cの上記焦点Fに一致するようになっている。
【0030】このようにバルブ5が反射面9の光軸X−Xに対して傾斜して取り付けられているのは、ランプボディ3とこれが取り付けられる車体2との間の間隔が狭く、ランプボディ3の後方にバルブ5の口金部又はソケット等を大きく突出させることができないためである。
【0031】しかして、バルブ5が点灯されると、反射面9a、9b、9cに入射した光束は光軸X−Xに平行な平行光となって前方へ反射され、前面レンズ4により所定の方向に制御又は拡散され所望の配光を得るようになっている。
【0032】そして、ランプボディ3の隅部10ld、10lu、10ru、10rdはいずれも回転放物面である反射面9a、9b、9cに含まれているため、これら隅部10、10、・・・に入射した光束も光軸X−Xに対して平行な平行光となり、テールランプ1を正面から見てこれら隔部10ld、10lu、10ru、10rdが暗部となることはない。
【0033】しかも、反射面8を3つに分割し、分割された各反射面9a、9b、9cの焦点距離を異ならせたので、焦点距離の長い回転放物面のみで形成した反射鏡に比較して、ランプボディ3の容積は小さく、その分、ランプボディ3の後方へ突出する部分が少なくなっている。
【0034】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなように、本発明反射鏡は、複数の隅部を有する異形タイプの反射鏡であって、反射面は焦点距離が異なった複数の回転放物面で形成され、各反射面の焦点及び光軸を略一致させ、各隅部がいずれかの回転放物面内に又は近傍に位置されると共に各回転放物面は焦点距離ができるだけ短いものによって構成されたことを特徴とする。
【0035】従って、本発明反射鏡によれば、各隅部において複数の回転放物面のうち焦点距離ができるだけ短い反射面を選択して、各隅部がいずれも回転放物面内に又は近傍に位置されるようにしたので、最も焦点距離が短い回転放物面で構成された反射鏡の部分においては反射鏡の奥行を小さくすることができ、反射鏡の薄型化を図ることができ、また、すべての隅部がいずれも回転放物面内に又は近傍に位置されるため、暗部となってしまう隅部がなく、反射鏡全体として、薄型化及び有効反射面の拡大による光量増大を図ることができる。
【0036】尚、上記実施例においては、本発明反射鏡を自動車用のテールランプに適用したものを示したが、本発明の適用範囲がこれに限られるものではなく、ヘッドランプ、ブレーキランプ、バックランプなどの反射鏡に適用することができるのは勿論である。
【0037】この他、上記実施例に示したランプボディ、レンズその他各部の構造ないし形状等は本発明を実施するに当たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013