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発明の名称 車輌用灯具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−50802
公開日 平成8年(1996)2月20日
出願番号 特願平6−202931
出願日 平成6年(1994)8月5日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】小松 祐治
発明者 池谷 浩基
要約 目的
非点灯時と点灯時とで異なるランプ光色を得ることができる車輌用灯具において、点灯時の光量低下を防止する。

構成
リアコンビネーションランプ1のうちテールアンドストップ部1Aを構成するレンズ部3Aの下半部は、インナーレンズ11、インナーレンズ7、アウターレンズ9が光源側からこの順に配置された構成となっている。有色透明のインナーレンズ11には、その外面に複数の魚眼レンズステップ11c、11c、・・・を形成する。また、インナーレンズ7の内面には水平方向に延びる外光反射部18、18、・・・を上下方向にある間隔をおいて形成するとともに、外光反射部18、18、・・・を多数の再帰反射素子18a、18a、・・・によって構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】 複数のレンズ部材から構成されるレンズ部を有する車輌用灯具において、(イ)レンズ部が第1のレンズ部材とその外側に位置される第2のレンズ部材とを有すること、(ロ)第1のレンズ部材は有色透明とされていること、(ハ)第2のレンズ部材は無色透明とされ、該第2のレンズ部材には外光を反射するために光学素子によって構成される複数の外光反射部が形成されていること、を特徴とする車輌用灯具。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非点灯時と点灯時とで異なるランプ光色を得ることができる車輌用灯具において、点灯時の光量低下を防止することができる新規な車輌用灯具を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用灯具において、ランプの光色が非点灯時と点灯時とで異なるように複数のレンズを組み合せてレンズ部を構成したものが知られている。これは、太陽光などの強力な外光が灯具内に侵入してこれが内部で反射されて外へ出射し、恰も灯具が点灯したかの如くに見える状態、所謂擬似点灯を防止したり、見栄えの向上等を目的として用いられている。
【0003】図3はそのような灯具におけるレンズ構成の一例aを示すものである。
【0004】bは有色透明のインナーレンズであり、その前側にアウターレンズcが位置されている。アウターレンズcのうちちインナーレンズb側の面には、水平方向に延びる白色の横ラインd、d、・・・が塗装又は印刷等によって形成されている。
【0005】しかして、非点灯時においては、外光がアウターレンズcに入射して横筋d、d、・・・により反射されるため、外からはレンズ面が白色の水平ストライプ状を呈することになる。また、点灯時には、光源から発した光がインナーレンズb、アウターレンズcをこの順で透過して灯具外に出射されるため、灯具はインナーレンズbの色で光ることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したような構成にあっては、図3に光線l、l、・・・に示すように、点灯時にアウターレンズcの横ラインd、d、・・・によって光源Sからの光が遮られるため、光量の低下をもたらしてしまうという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記した課題を解決するために、複数のレンズ部材から構成されるレンズ部を有する車輌用灯具において、レンズ部が第1のレンズ部材とその外側に位置される第2のレンズ部材とを有し、第1のレンズ部材が有色透明とされ、また、第2のレンズ部材は無色透明とされており、該第2のレンズ部材には外光を反射するために光学素子によって構成される複数の外光反射部が形成されたものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、非点灯時に外光が第2のレンズ部材の外光反射部によって反射され、また、点灯時には、光源からの光が第2のレンズ部材の外光反射部によって遮られることなく第1のレンズ部材の色に対応した光色を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明車輌用灯具を図示した実施例に従って説明する。尚、図示した実施例は、本発明を自動車用のリアコンビネーションランプ(テールアンドストップランプとターンシグナルランプとが一体化された構成を有する。)に適用したものである。
【0010】1はリアコンビネーションランプであり、該リアコンビネーションランプ1は、その上部3分の2程度を占めるテールアンドストップ部1Aと、その下に位置するターンシグナル部1Bとからなっている。
【0011】2はランプボディであり、2つの部分2A及び2Bが合成樹脂によって一体に形成されている。即ち、上側の部分2Aがテールアンドストップ部1Aのランプボディを構成し、下側の部分2Bがターンシグナル部1Bのランプボディを構成している。
【0012】3はランプボディ2の開口を覆うレンズ部であり、該レンズ部3とランプボディ2とによって2つの灯具空間4A、4Bが画成されている。つまり、灯具空間4Aはランプボディ2の部分2Aとこれに対応するレンズ部3Aとによって画成され、また、灯具空間4Bはランプボディ2の部分2Bとこれに対応するレンズ部3Bとによって画成される。尚、後述するようにレンズ部3は複数のレンズ部材を組み合せた構成とされている。
【0013】5はテールアンドストップ部1Aの反射面であり、ランプ部2Aの内面のうち回転放物面状をした面にアルミ蒸着等の反射処理を施すことによって形成されている。
【0014】6は白熱電球であり、そのフィラメント6aの中心が反射面5の焦点に略一致するようにランプボディ2の部分2Aに取り付けられている。
【0015】レンズ部3のうちテールアンドストップ部1Aを構成するレンズ部分3Aは、その上半部と下半部とでは異なる構成となっている。即ち、上半部は、インナーレンズ7、該インナーレンズ7の前方(灯具の照射方向を前方とする。)に位置された中間レンズ8、そのさらに前方に位置されたアウターレンズ9、該アウターレンズ9の前面に位置されたカバーレンズ10とによって構成され、また、下半部は、インナーレンズ11、該インナーレンズ11の前方に位置したインナーレンズ7、そのさらに前方に位置されたアウターレンズ9とから構成されている。尚、これらのレンズは無色又は有色透明の合成樹脂によって形成されている。
【0016】無色透明とされたインナーレンズ7は、その後面が平坦面とされ、その前面には多数の魚眼レンズステップ7a、7a、・・・が形成されている。
【0017】また、無色透明とされた中間レンズ8は、その前面が平坦面とされ、また、その後面には多数の再帰反射素子8a、8a、・・・が水平方向に延びる帯状に形成されている。
【0018】アウターレンズ9は無色透明とされ、その後面には水平方向に延びる凸条9a、9a、・・・が形成されている。
【0019】12はアウターレンズ9の周壁部であり、後向きに突設されている。そして、周壁部12の外側面には係合突部12a、12a、・・・が形成されている。ランプボディ2にはその開口周縁の全周に亘ってレンズ据付部13が形成されており、該レンズ据付部13には前方に向かって開口したレンズ据付溝13aが形成されている。そして、レンズ据付部13の外側壁には上記周壁部12の係合突部12a、12a、・・・に対応した係合孔13b、13b、・・・が形成されている。
【0020】アウターレンズ9をランプボディ2に取り付ける際には、ランプボディ2のレンズ据付溝13a内にシール材14を充填してから、アウターレンズ9の周壁部12をレンズ据付溝13a内に嵌め込んで係合突部12a、12a、・・・をレンズ据付部13の係合孔13b、13b、・・・に係合させれば、ネジ止めを要することなくアウターレンズ9をランプボディ2に取り付けることができる。
【0021】カバーレンズ10は赤色透明とされ、アウターレンズ9に積層成形されている。尚、カバーレンズ10は、アウターレンズ9の前面に形成された浅い凹部15内に受け入れられた状態でアウターレンズ9と一体に成形されることでその前面がアウターレンズ9の凹部15以外の部分の前面と面一の状態となっている。
【0022】レンズ部分3Aの下半部を構成するインナーレンズ11は赤色透明とされ、その上端に形成されたフランジ部11aがインナーレンズ7の後面に対して僅な間隙をおいて配置され、その下端部11bがランプボディ2の部分2Aの内底面に固定されている。そして、その前面には魚眼レンズステップ11c、11c、・・・が形成されている。
【0023】インナーレンズ11に対応してその前方に位置するインナーレンズ7の部分には、その前面に領域の区切りとなる突条16、17がそれぞれ突設されている。尚、これらの突条16、17は、色の異なる灯室間の漏光を防ぐとともに同色の灯室が多くあるように見せるために非透光性の塗料を用いて塗装されている。
【0024】図2はレンズ部分3Aの下半部を拡大して示すものである。
【0025】インナーレンズ7の後面には水平方向に延びる帯状の外光反射部18、18、・・・が上下方向にある間隔をもって形成されており、個々の外光反射部18は多数の再帰反射素子18a、18a、・・・によって構成されている。上下方向に微小なピッチをもって形成される再帰反射素子18a、18a、・・・は、その鉛直断面形状が頂角90°の三角形状をしており、ランプの非点灯時に外光を再帰反射する作用をもっている。尚、これらの再帰反射素子18a、18a、・・・は左右方向に微小なピッチをもって形成しても良く、また、これらをインナーレンズ7の前面に形成しても良い。
【0026】尚、再帰反射素子18a、18a、・・・の形成位置と上記インナーレンズ11の魚眼レンズステップ11c、11c、・・・の形成位置との間の対応関係には半ピッチ分のズレがあり、両者は対向した位置関係とはなっていない。また、外光反射部18の構成素子としては、三角断面形状の再帰反射素子18aに限らず、例えば、球面状をした光学素子を用いても良く、要は外光に対する全反射作用を有する光学素子であればどのようなものでも良い。
【0027】インナーレンズ7のうちインナーレンズ11に対向する部分の前面は平坦面とされているが、場合によっては、外光反射部18に対応する拡散レンズステップ(魚眼レンズステップ等)を形成しても構わない。
【0028】アウターレンズ9のうちレンズ部分3Aの下半部を構成する部分は、その両面が平坦面とされている。
【0029】レンズ部3のうちターンシグナル部1Bを構成するレンズ部分3Bは、インナーレンズ19と、その前方に位置するアウターレンズ9とから構成されている(図1参照。)。
【0030】インナーレンズ19はアンバー色で透明とされ、その前面には魚眼レンズステップ19a、19a、・・・が形成されている。
【0031】そして、アウターレンズ9のうちインナーレンズ19に対向する部分の後面には水平方向に延びる凸条20、20、・・・が形成されている。
【0032】21は白熱電球であり、灯具空間4B内に配置されている。
【0033】しかして、レンズ部分3Aの下半部におけるレンズ作用は、図2に示すようになる。
【0034】ランプの非点灯時には、図2に光線L、Lで示すように、外光がアウターレンズ9を通ってインナーレンズ11の外光反射部18に到達し、再帰反射素子18aで全反射され光がアウターレンズ9を再び通って灯具外に出射される。これによって、レンズ部3Aの下半部を外から見ると水平ストライプ状に光って見えることになる。尚、インナーレンズ7のうち再帰反射素子18a、18a、・・・が形成された部分を除いた部分に入射された外光は、図に光線N、Nに示すようにインナーレンズ11の表面(又は裏面)で反射し又はインナーレンズ11を透過した後反射面5によって反射した後再び灯具外に出射されるため、外からは赤色に見えることになる。
【0035】ランプの点灯時には、白熱電球6による光が赤色透明のインナーレンズ11を通った後インナーレンズ7、アウターレンズ9を通って灯具外に出射されるので、赤色のランプ光が得られる。その際、インナーレンズ11の外光反射部18が、白熱電球6による光を遮ることはない。
【0036】インナーレンズ11に形成される魚眼レンズステップ11cは、有効光量を増加させる役割を有している。即ち、図2に光線M、Mで示すように、フィラメント6aから発した後反射面5で反射した平行光は、インナーレンズ11の魚眼レンズステップ11cによって集光しながら隣接する外光反射部18、18、・・・の帯の間を通って進み、最終的には拡散される。
【0037】尚、上記の実施例では、魚眼レンズステップ11cが形成されたインナーレンズ11を最も光源側に配置することによって有効光量を保証するようにした例を示したが、光量を充分に確保することができる場合には、インナーレンズ11を単に有色透明の素通しのレンズとしても良い。
【0038】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなように、本発明によれば、非点灯時に外光が第2のレンズ部材(上記実施例ではインナーレンズ7に相当する。)の外光反射部によって反射されるので第2のレンズ部材に対する塗装や印刷工程が不要となり、また、点灯時には、光源からの光が第2のレンズ部材の外光反射部によって遮られることなく第1のレンズ部材(上記実施例ではインナーレンズ11に相当する。)の色に対応した光色を得ることができ、その際の光量の低下を少なくすることができる。




 

 


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